JPH08237379A - ドアホン親機とドアホン子器とドアホン装置 - Google Patents

ドアホン親機とドアホン子器とドアホン装置

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JPH08237379A
JPH08237379A JP3843895A JP3843895A JPH08237379A JP H08237379 A JPH08237379 A JP H08237379A JP 3843895 A JP3843895 A JP 3843895A JP 3843895 A JP3843895 A JP 3843895A JP H08237379 A JPH08237379 A JP H08237379A
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voltage
intercom
unit
current
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JP3843895A
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Hideo Sakamoto
英雄 阪本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアホン親機に接続するドアホン子器の数が
増加しても配線が簡素であり、ドアホン子器の接続台数
にほとんど制約のないドアホン装置を提供する。 【構成】 ドアホン親機1とドアホン子器2a,2bと
を線路L1で接続したドアホン装置において、ドアホン
親機は、ドアホン子器に供給する電流を検出する電流検
出回路41と、電流検出回路の検出する電流に対応して
ドアホン子器に供給する電圧を制御する中央制御装置4
4とを備え、ドアホン子器は、押し釦57が押されると
電流を消費する電流負荷回路52と、ドアホン親機から
供給される電圧が所定の電圧と等しいか否かを判断する
電圧判別回路53と、ドアホン親機との間の信号の送受
信を切断(開)/接続(閉)するスイッチ回路55と、
電圧判別回路が等しいと判断した場合にスイッチ回路を
閉じるスイッチ駆動回路54とを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玄関等に設けられるド
アホン子器と居室等に設けられるドアホン親機との間を
線路で接続し、ドアホン子器とドアホン親機との間で通
話を行うドアホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドアホン装置の一例を図4に基づ
いて説明する。図4は、ドアホン装置のブロック図であ
る。
【0003】図4において、1はドアホン親機、2a,
2bはドアホン子器を示す。ドアホン親機1は、親機用
スピーカ3、親機用マイク4、親機用受話アンプ5、親
機用送話アンプ6、親機用ハイブリッド回路7、テレビ
モニタ8、復調器9、キー釦10、フックスイッチ1
1、中央制御装置(以下CPUと記す)12、親機用電
源回路13、電圧検出回路14a,14b、電圧供給回
路15、分離回路16、通話路スイッチ17、親機用接
続端子18a,18bとを含んで構成されている。そし
て、親機用スピーカ3と親機用マイク4とにより、受話
器19を構成する。
【0004】ドアホン子器2aは、子器用スピーカ2
1、子器用マイク22、子器用受話アンプ23、子器用
送話アンプ24、子器用ハイブリッド回路25、カメラ
26、変調器27、子器用電源回路28、複合分離回路
29、押し釦30、ダイオードブリッジ31、子器用接
続端子32aとを含んで構成されていおり、ドアホン子
器2bも同様の構成であり子器用接続端子32aの代わ
りに子器用接続端子32bを含んで構成されている。
【0005】なお、ドアホン親機1の電圧検出回路14
a,14bは、ドアホン子器2a,2bの数に対応して
設けられている。
【0006】親機用スピーカ3は受話信号S6を音声と
して外部に出力し、親機用マイク4は外部の音声を集音
して送話信号S7を出力する。
【0007】親機用受話アンプ5は親機用ハイブリッド
回路7から入力される受話信号S6を増幅して親機用ス
ピーカ3に出力し、親機用送話アンプ6は親機用マイク
4から入力される送話信号S7を増幅して親機用ハイブ
リッド回路7に出力する。
【0008】親機用ハイブリッド回路7は、送話・受話
の2信号を1対の線路で扱うためのものであり、分離回
路16から受話信号S6を入力され、親機用受話アンプ
5に受話信号S6を出力する。そして親機用ハイブリッ
ド回路7は、親機用送話アンプ6から送話信号S7を入
力され、分離回路16に送話信号S7を出力する。
【0009】テレビモニタ8は、ドアホン子器2a,2
bのカメラ26の撮像し出力する映像信号を映し出す。
【0010】復調器9は、分離回路16の出力するFM
映像信号S3を映像信号S3’に復調し、映像信号S
3’をテレビモニタ8に出力する。
【0011】フックスイッチ11は、受話器19が取り
上げられるとオン状態になり、受話器19が置かれると
オフ状態になる。そして、フックスイッチ11がオン状
態のときは、ドアホン親機1とドアホン子器2a,2b
との通話が可能となる。
【0012】電圧検出回路14aは、親機用接続端子1
8aに接続されている二線線路L1の線路間電圧の変化
を検出することにより、ドアホン子器2aから呼び出さ
れたか否かを認識する。電圧検出回路14bは、親機用
接続端子18bに接続されている二線線路L2の線路間
電圧の変化を検出することにより、ドアホン子器2bか
ら呼び出されたか否かを認識する。そして、電圧検出回
路14aは線路間電圧の変化を検出すれば、ドアホン子
器2aから呼び出されている旨を通達する呼出信号S1
をCPU12に出力し、線路間電圧の変化を検出しなけ
れば信号S0をCPU12に出力する。電圧検出回路1
4bは線路間電圧の変化を検出すれば、ドアホン子器2
bから呼び出されている旨を通達する呼出信号S1をC
PU12に出力し、線路間電圧の変化を検出しなければ
信号S0をCPU12に出力する。
【0013】CPU12は、電圧検出回路14aから呼
出信号S1が入力されれば、ドアホン子器2aを示す選
択信号S2を通話路スイッチ17に出力し、電圧検出回
路14bから呼出信号S1が入力されれば、ドアホン子
器2bを示す選択信号S2を通話路スイッチ17に出力
する。
【0014】キー釦10は、ドアホン子器が複数ある場
合に、ドアホン子器の数だけ設けられており、どのドア
ホン子器をモニタするかを選択するためのものである。
キー釦10が押されると、CPU12は、キー釦10に
より選択されたドアホン子器を示す選択信号S2を通話
路スイッチ17に出力する。
【0015】親機用電源回路13は、ドアホン親機1の
内部回路を駆動するために、各回路に電圧を供給する。
【0016】電圧供給回路15は、二線線路L1,L2
を介してドアホン子器2a,2bへ電源を供給する。
【0017】分離回路16は、通話路スイッチ17を介
して二線線路L1または二線線路L2から受信する伝送
信号S5を、復調器9へのFM映像信号S3と親機用ハ
イブリッド回路7に対する受話信号S6とに分離して出
力する。また、親機用ハイブリッド回路7の出力する送
話信号S7を伝送信号S5に変換して、通話路スイッチ
17を介して二線線路L1または二線線路L2に出力す
る。
【0018】通話路スイッチ17は、親機用接続端子1
8a,18bに接続するための被選択端子17a,17
bと、電圧供給回路15に接続するための選択端子17
cと抵抗17rとを有する。通話路スイッチ17は、C
PU12から出力される選択信号S2に基づき、選択端
子17cと被選択端子17a、あるいは選択端子17c
と被選択端子17bとを接続して、電圧供給回路15が
電源を供給し分離回路16が伝送信号S5を送受信する
べきドアホン子器2a,2bを選択する。また通話路ス
イッチ17は、選択端子17cが被選択端子17a,1
7bのいずれとも接続されていない場合には、抵抗17
rによって電圧供給回路15がドアホン子器2a,2b
に微弱な電圧を供給するようにしている。
【0019】親機用接続端子18aは、二線線路L1を
介してドアホン子器2aと接続するための端子であり、
親機用接続端子18bは、二線線路L2を介してドアホ
ン子器2bと接続するための端子である。
【0020】次に、ドアホン子器2a,2bの各構成回
路について説明する。なお、ドアホン子器2a,2bは
同じ構成であるので、ドアホン子器2aについて説明し
ドアホン子器2bの同じ部分についての説明は省略す
る。
【0021】子器用スピーカ21は受話信号S13を音
声として外部に出力し、子器用マイク22は外部の音声
を集音して送話信号S14を出力する。
【0022】子器用受話アンプ23は受話信号S13を
増幅して子器用スピーカ21に出力し、子器用送話アン
プ24は子器用マイク22から入力された送話信号S1
4を増幅して子器用ハイブリッド回路25に出力する。
【0023】子器用ハイブリッド回路25は、送話・受
話の2信号を1対の線路で扱うためのものであり、複合
分離回路29から受話信号S13を入力され、子器用受
話アンプ23に受話信号S13を出力する。そして子器
用ハイブリッド回路25は、子器用送話アンプ24から
送話信号S14を入力され、分離回路16に送話信号S
14を出力する。
【0024】カメラ26は、ドアホン子器2aの設置さ
れた位置の周辺の映像を撮像し、映像信号S11を出力
する。
【0025】変調器27は、カメラ26の出力する映像
信号S11をFM映像信号S11’に変調して出力す
る。
【0026】子器用電源回路28は、ドアホン親機1の
電圧供給回路15から供給される電圧をドアホン子器の
各回路に分配する。
【0027】複合分離回路29は、ダイオードブリッジ
31を介して二線線路L1から受信する伝送信号S5を
受話信号S13に変換して子器用ハイブリッド回路25
に出力する。また複合分離回路29は、変調器27から
のFM映像信号S11’と、子器用ハイブリッド回路2
5からの送話信号S14とを多重化して伝送信号S5と
成し、ダイオードブリッジ31を介して二線線路L1に
出力する。
【0028】ダイオードブリッジ31は、親機用接続端
子18aと子器用接続端子32aとの接続を無極性とす
る。
【0029】押し釦30は、来訪者が呼び出し時に押す
ものであり、押し釦30は押されることにより、子器用
接続端子32aにおける二線線路L1間の電圧を一定量
変化させる。
【0030】子器用接続端子32aは、二線線路L1を
介してドアホン親機1と接続するためのドアホン子器2
a側の端子である。
【0031】なお、ドアホン子器2bにあっては、ドア
ホン子器2aの各部分が二線線路L1に対して行う動作
は、全て二線線路L2に対して行う。そして、子器用接
続端子32aに対応するドアホン子器2bの端子は、子
器用接続端子32bである。
【0032】次に、各部の接続関係を説明する。まず、
ドアホン親機1の親機用スピーカ3は親機用受話アンプ
5の出力端子と接続され、親機用受話アンプ5の入力端
子は親機用ハイブリッド回路7に接続されている。親機
用マイク4は親機用送話アンプ6の入力端子と接続さ
れ、親機用送話アンプ6の出力端子は親機用ハイブリッ
ド回路7と接続されている。テレビモニタ8は復調器9
と接続されており、復調器9と親機用ハイブリッド回路
7とは分離回路16に接続されている。分離回路16
は、電圧供給回路15と通話路スイッチ17とに接続さ
れ、電圧供給回路15は通話路スイッチ17と接続され
ている。
【0033】キー釦10とフックスイッチ11とはCP
U12に接続されている。親機用電源回路13は、CP
U12と電圧検出回路14a,14bと電圧供給回路1
5に接続されている。親機用接続端子18aは、電圧検
出回路14aと通話路スイッチ17の被選択端子17a
とに接続され、親機用接続端子18bは電圧検出回路1
4bと通話路スイッチ17の被選択端子17bとに接続
されている。電圧検出回路14a,14bはCPU12
に接続され、通話路スイッチ17もCPU12に接続さ
れている。
【0034】子器用スピーカ21は子器用受話アンプ2
3の出力端子と接続され、子器用受話アンプ23の入力
端子は子器用ハイブリッド回路25と接続されている。
子器用マイク22は子器用送話アンプ24の入力端子と
接続され、子器用送話アンプ24の出力端子は子器用ハ
イブリッド回路25と接続されている。変調器27はカ
メラ26と接続されている。子器用ハイブリッド回路2
5と、変調器27と、子器用電源回路28とは複合分離
回路29に接続されている。複合分離回路29と押し釦
30とは、ダイオードブリッジ31を介して子器用接続
端子32aに接続されている。
【0035】そして、ドアホン親機1の親機用接続端子
18aとドアホン子器2aの子器用接続端子32aとは
二線線路L1を介して接続されており、また、ドアホン
親機1の親機用接続端子18bとドアホン子器2bの子
器用接続端子32bとは二線線路L2を介して接続され
ている。
【0036】次に、以上のようにして構成されたドアホ
ン装置の動作について説明する。まず、ドアホン子器2
a,2bの子器用電源回路28には通話がなされていな
い状態において、通話路スイッチ17の選択端子17c
は被選択端子17a,17bのいずれとも接続されてお
らず、ドアホン子器2a,2bには抵抗17rを介して
微弱な電圧が供給されている。一方、ドアホン親機1の
電圧検出回路14aはドアホン子器2aの子器用接続端
子32aの電圧を検出しており、電圧検出回路14bは
ドアホン子器2bの子器用接続端子32bの電圧を検出
している。
【0037】来訪者が建物の玄関等においてドアホン子
器2aの押し釦30を押すと、子器用接続端子32aの
電圧に変化が生じ、電圧検出回路14aは該変化を検出
して、CPU12に呼出信号S1を出力する。一方、電
圧検出回路14bは変化を検出していないので、CPU
12に信号S0を出力する。
【0038】CPU12は、電圧検出回路14aからの
呼出信号S1の入力に応じて、ドアホン子器2aを選択
する選択信号S2を通話路スイッチ17に出力する。
【0039】通話路スイッチ17は、選択信号S2に基
づき、選択端子17cと被選択端子17aとを接続す
る。従って、ドアホン親機1とドアホン子器2aとが伝
送信号S5の送受信を行えるようになると共に、電圧供
給回路15がドアホン子器2aの子器用電源回路28に
電圧を供給できるようになる。
【0040】親機用マイク4は、ドアホン親機1の操作
者の音声を集音して送話信号S7として親機用送話アン
プ6に出力し、親機用送話アンプ6は送話信号S7を増
幅して出力する。
【0041】親機用ハイブリッド回路7は親機用送話ア
ンプ6の出力する送話信号S7を分離回路16に出力す
る。分離回路16は送話信号S7を伝送信号S5に変換
し、伝送信号S5を通話路スイッチ17を介して二線線
路L1に対して送信する。
【0042】一方、ドアホン子器2aの各回路はドアホ
ン親機1の電圧供給回路15が子器用電源回路28に供
給する電圧により駆動される。
【0043】ドアホン子器2aへ送信される伝送信号S
5は、複合分離回路29によって、受話信号S13に変
換され、受話信号S13は子器用ハイブリッド回路25
に出力される。子器用ハイブリッド回路25は、受話信
号S13を子器用受話アンプ23に出力する。子器用受
話アンプ23は、受話信号S13を増幅して子器用スピ
ーカ21に出力し、子器用スピーカ21は音声を出力す
る。
【0044】子器用マイク22は、来訪者の音声を集音
して送話信号S14を子器用送話アンプ24に出力し、
子器用送話アンプ24は送話信号S14を増幅して子器
用ハイブリッド回路25に出力する。子器用ハイブリッ
ド回路25は、送話信号S14を複合分離回路29に出
力する。
【0045】カメラ26は撮像領域を撮像し映像信号S
11を変調器27に出力し、変調器27は、カメラ26
の出力する映像信号S11をFM映像信号S11’に変
調して、FM映像信号S11’を複合分離回路29に出
力する。
【0046】複合分離回路29は、FM映像信号S1
1’と送話信号S14とを多重化して伝送信号S5とな
し、伝送信号S5を二線線路L1に送出する。
【0047】ドアホン親機1へ送信される伝送信号S5
は、分離回路16によって、FM映像信号S3と受話信
号6とに分離される。分離回路16は、FM映像信号S
3を復調器9に出力し、音声信号S4を親機用ハイブリ
ッド回路7に出力する。
【0048】そして、復調器9はFM映像信号S3を映
像信号S3’に復調し、映像信号S3’をテレビモニタ
8に出力する。従って、ドアホン子器2aのカメラ26
の撮像映像はドアホン親機1のテレビモニタ8に映し出
される。
【0049】親機用ハイブリッド回路7は、音声信号S
4を受話信号S6となして親機用スピーカ3に出力し、
親機用スピーカ3は音声を操作者に聞こえるように出力
する。
【0050】以上の動作により、ドアホン子器2aの押
し釦30が押下されるとドアホン親機1とドアホン子器
2aとが通話状態となり、子器用マイク22の集音した
音声が親機用スピーカ3から出力され、親機用マイク4
から集音した音声が子器用スピーカ21から出力され
る。そして、カメラ26の撮像する映像は、テレビモニ
タ8に映し出される。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図4に示すようなドアホン装置にあってはドアホン子器
とドアホン親機とを個々の二線線路で接続しているた
め、ドアホン子器の台数が増加すると二線線路の数も増
加し、配線作業が複雑で手間のかかるものとなるという
欠点があった。
【0052】また、親機用接続端子は、ドアホン子器の
数だけ必要であり、接続するドアホン子器が多い場合に
は構造が複雑になり、また、ドアホン子器を接続できる
台数は、物理的に制約を受けるという問題点があった。
【0053】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、ドアホン親機
に接続するドアホン子器の数が増加しても配線が簡素で
あり、また、ドアホン子器を接続できる台数にほとんど
制約のないドアホン装置を提供することにある。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、請求項1記載の発明にあっては、親機用
スピーカと、親機用マイクと、ドアホン子器に電圧を供
給する電圧供給回路とを備えるドアホン親機において、
ドアホン親機からドアホン子器に供給する電流を検出す
る電流検出回路と、電流検出回路の検出する電流に対応
して電圧供給回路からドアホン子器に供給する電圧を制
御する中央制御装置とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0055】また、請求項2記載の発明にあっては、子
器用スピーカと、子器用マイクと、ドアホン親機呼び出
しのための押し釦とを備えるドアホン子器において、押
し釦が押されると所定の電流を消費する電流負荷回路
と、ドアホン親機から供給される電圧が予め定められた
所定の電圧と等しいか否かを判断する電圧判別回路と、
ドアホン親機と子器用スピーカ・子器用マイクとの間の
信号の送受信を切断(開)/接続(閉)するスイッチ回
路と、電圧判別回路が等しいと判断した場合にスイッチ
回路を閉じるスイッチ駆動回路とを備えたことを特徴と
するものである。
【0056】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記ドアホン子器は、電流負荷回路の消費する所定の電流
と、電圧判別回路の判別する電圧とを設定する子器識別
設定回路を設けたことを特徴とするものである。
【0057】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記ドアホン子器は、押し釦が押されて且つ電圧判別回路
がドアホン親機から供給される電圧と予め定められた所
定の電圧とは異なると判断した場合にチャイム音を子器
用スピーカから出力させるチャイム発生回路を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0058】また、請求項5記載の発明にあっては、親
機用スピーカと、親機用マイクと、ドアホン子器に電圧
を供給する電圧供給回路とを備えるドアホン親機と、子
器用スピーカと、子器用マイクと、ドアホン親機呼び出
しのための押し釦とを備えるドアホン子器とから成り、
ドアホン親機とドアホン子器とを線路で接続したドアホ
ン装置において、前記ドアホン親機は、ドアホン親機か
らドアホン子器に供給する電流を検出する電流検出回路
と、電流検出回路の検出する電流に対応して電圧供給回
路からドアホン子器に供給する電圧を制御する中央制御
装置とを備え、前記ドアホン子器は、押し釦が押される
と所定の電流を消費する電流負荷回路と、ドアホン親機
から供給される電圧が予め定められた所定の電圧と等し
いか否かを判断する電圧判別回路と、ドアホン親機と子
器用スピーカ・子器用マイクとの間の信号の送受信を切
断(開)/接続(閉)するスイッチ回路と、電圧判別回
路が等しいと判断した場合にスイッチ回路を閉じるスイ
ッチ駆動回路とを備え、ドアホン親機に対してドアホン
子器を並列に接続したことを特徴とするものである。
【0059】また、請求項6記載の発明にあっては、前
記ドアホン子器は、電流負荷回路の消費する所定の電流
と、電圧判別回路の判別する電圧とを設定する子器識別
設定回路を設けたことを特徴とするものである。
【0060】また、請求項7記載の発明にあっては、前
記ドアホン子器は、押し釦が押されて且つ電圧判別回路
がドアホン親機から供給される電圧と予め定められた所
定の電圧とは異なると判断した場合にチャイム音を子器
用スピーカから出力させるチャイム発生回路を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0061】
【作用】以上のように構成したことにより、請求項1記
載の発明にあっては、電流検出回路はドアホン親機から
ドアホン子器に供給する電流を検出し、中央制御装置は
電流検出回路の検出する電流に対応して電圧供給回路か
らドアホン子器に供給する電圧を制御する。
【0062】また、請求項2記載の発明にあっては、電
流負荷回路は押し釦が押されると所定の電流を消費し、
電圧判別回路はドアホン親機から供給される電圧が予め
定められた所定の電圧と等しいか否かを判断し、スイッ
チ駆動回路は電圧判別回路が等しいと判断した場合にス
イッチ回路を閉じてドアホン親機と子器用スピーカ・子
器用マイクとの間の信号の送受信を可能とする。
【0063】また、請求項3または請求項6記載の発明
にあっては、子器識別設定回路は、電流負荷回路の消費
する所定の電流と、電圧判別回路の判別する電圧とを設
定する。
【0064】また、請求項4または請求項7記載の発明
にあっては、チャイム発生回路は、押し釦が押されて且
つ電圧判別回路がドアホン親機から供給される電圧と予
め定められた所定の電圧とは異なると判断した場合に、
チャイム音を子器用スピーカから出力させる。
【0065】また、請求項5記載の発明にあっては、電
流負荷回路は押し釦が押されると所定の電流を消費し、
電流検出回路は電流負荷回路の電流の消費により変化し
た電流を検出し、中央制御装置は電流検出回路の検出す
る電流に対応して電圧供給回路からドアホン子器に供給
する電圧を制御し、電圧判別回路はドアホン親機の電圧
供給回路から供給される電圧が予め定められた所定の電
圧と等しいか否かを判断し、スイッチ駆動回路は電圧判
別回路が等しいと判断した場合にスイッチ回路を閉じて
ドアホン親機と子器用スピーカ・子器用マイクとの間の
信号の送受信を可能とする。
【0066】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図2を用いて説明す
る。図1はドアホン装置のブロック図である。図2はド
アホン親機の電流検出回路の回路図である。図3はドア
ホン子器の要部回路図である。なお、図1においては前
述の従来例と同等の箇所には同じ符号を付してあるの
で、同等の箇所の詳細な説明は省略する。
【0067】図1に示す本実施例のドアホン装置が、前
述の従来例のドアホン装置と異なり特徴となるのは次の
構成である。すなわち、図1に示すドアホン装置のドア
ホン親機にあっては、従来のような電圧検出回路14
a,14bと通話路スイッチ17とを設けずに、電流検
出回路41と、アナログ/デジタルコンバータ(以下A
/Dコンバータと記す)42と、子器番号テーブル43
とを設け、親機用接続端子は親機用接続端子45ひとつ
にした構成であり、またCPU44の動作も従来の技術
で説明したところのCPU12の働きと異なる。
【0068】図1に示すドアホン装置のドアホン子器に
あっては、子器識別設定回路51と、電流負荷回路52
と、電圧判別回路53と、スイッチ駆動回路54と、ス
イッチ回路55と、チャイム発生回路56とアンド回路
G1とを設けた構成であり、また押し釦57の動作も従
来の技術で説明したところの押し釦30の働きと異な
る。
【0069】更に、ドアホン子器2a,2bは、ドアホ
ン親機1に対して二線線路L1により並列に接続されて
いる。
【0070】電流検出回路41は、電圧供給回路15か
らドアホン子器2a,2bに流れる電流値を検出し、電
圧値に変換してA/Dコンバータ42に出力する。電流
検出回路41は、例えば図2に示すように、抵抗R1,
R2,R3,R4,R5,R6,R7とオペアンプOP
1,OP2とから構成される。但し、抵抗値はR2=R
3=R4=R5である。
【0071】A/Dコンバータ42は、電流検出回路4
1の出力する電圧値をデジタル値に変換して、CPU4
4に出力する。
【0072】子器番号テーブル43は、電流検出回路4
1の検出する電流値(即ち、A/Dコンバータ42の出
力するデジタル値である。以下、「電流検出回路41の
検出する電流値」とするときには当該デジタル値と同義
である)とドアホン子器の番号、ドアホン子器に供給す
る電圧値との関係を記憶するテーブルである。具体的に
は、ドアホン子器2aに対して後述する電流I1と電圧
ZDV1とが対応し、ドアホン子器2bに対して後述す
る電流I2と電圧ZDV2とが対応する。
【0073】CPU44は、電流検出回路41の検出す
る電流値と子器番号テーブル43とから、どのドアホン
子器が呼び出しをしているかを判断し、電流検出回路4
1の検出する電流値に対応する電圧値を電圧供給回路1
5に出力させる。
【0074】親機用接続端子45は、ドアホン親機1と
ドアホン子器2a,2bとを接続するものであり、ひと
つの親機用接続端子45で複数の子器用接続端子32
a,32bと接続する。
【0075】子器識別設定回路51は、ドアホン子器2
a,2bの子器番号を設定するものである。図3に示す
ように、子器識別設定回路51は、切り替えスイッチS
W1,SW2と、定電流負荷IL1,IL2,IL3…
と、ツェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3…とか
ら構成されている。ツェナーダイオードZD1,ZD
2,ZD3…のツェナー電圧ZDV1,ZDV2,ZD
V3…は各々異なり、ドアホン子器2a,2bの動作待
機時にかかる電圧VLより大きい。また、定電流負荷I
L1,IL2,IL3…は、各々異なる一定電流を消費
するものであり、定電流負荷IL1,IL2,IL3…
が電流を消費することにより、ドアホン親機1の電圧供
給回路15からドアホン子器2a,2bに流れる電流は
それぞれI1,I2,I3…となる。
【0076】電流負荷回路52は、子器識別設定回路5
1に設定された定電流負荷IL1,IL2,IL3…を
駆動するものである。即ち、押し釦57が押されると、
電流負荷回路52は、定電流負荷IL1,IL2,IL
3…が一定の電流を消費するようにする。電流負荷回路
52は、トランジスタQ1と、抵抗R11,R12とか
ら構成されている。
【0077】電圧判別回路53は、ドアホン親機の電圧
供給回路15からドアホン子器2a,2bに供給される
電圧と子器識別設定回路51に設定されたツェナーダイ
オードZD1,ZD2,ZD3…のツェナー電圧ZDV
1,ZDV2,ZDV3…とが等しいか否かを判別す
る。電圧判別回路53は、トランジスタQ3,Q4と、
抵抗R14,R15,R16,R17,R18,R1
9,R24と、ツェナーダイオードZD0と、ダイオー
ドD1,D2と、コンパレータCM1,CM2とから構
成されている。ツェナーダイオードZD0のツェナー電
圧ZDV0は、ドアホン子器2a,2bの動作待機時に
供給される電圧VLより大きく、ツェナー電圧ZDV
1,ZDV2,ZDV3…より小さい。
【0078】スイッチ駆動回路54は、次の2つの条件
が満たされるとスイッチ回路55の接点を閉じる。第一
の条件は、押し釦57が押されつことである。第二の条
件は、ドアホン子器に供給される電圧と、子器識別設定
回路51に設定された電圧とが等しいと電圧判別回路5
3が判断することである。スイッチ駆動回路54は、ト
ランジスタQ2,Q5と、抵抗R13,R20,R2
1,R22とから構成されている。
【0079】スイッチ回路55は、接点を閉じることに
より、ドアホン親機1の分離回路16からの伝送信号S
5と電圧供給回路15からの駆動電圧とを複合分離回路
29と子器用電源回路28とに中継する。スイッチ回路
55は、トランジスタQ6と、抵抗R23とから構成さ
れている。
【0080】アンド回路G1は、押し釦57が押され、
且つ電圧判別回路53がドアホン子器2a,2bに供給
される電圧と子器識別設定回路51に設定されたツェナ
ーダイオードZD1,ZD2,ZD3…のツェナー電圧
ZDV1,ZDV2,ZDV3…とが異なると判断する
場合に、チャイム発生回路56に信号を出力する。
【0081】チャイム発生回路56は、アンド回路G1
から信号を入力された場合に、子器用受話アンプ23に
チャイム音を鳴らすための信号を出力する。
【0082】押し釦57は、操作者により押されると、
電流負荷回路52が電流を消費するようにし、スイッチ
駆動回路54とアンド回路G1とに押された旨を伝達す
る。押し釦57は、スイッチSW3から構成されてい
る。
【0083】次に、以上に説明した各回路の接続関係を
説明する。まず、ドアホン親機1においては、親機用接
続端子45は電流検出回路41と接続され、電流検出回
路41はA/Dコンバータ42と電圧供給回路15と分
離回路16とに接続されている。そして、A/Dコンバ
ータ42と子器番号テーブル43とはCPU44に接続
されている。その他の部分の接続関係は従来の技術で説
明したところのドアホン親機の接続関係と同様であるの
で説明を省略する。
【0084】ドアホン子器2aにおいては、子器用接続
端子32aは、ダイオードブリッジ31に接続され、ダ
イオードブリッジ31は電流負荷回路52と、電圧判別
回路53と、スイッチ回路55とに接続されている。子
器識別設定回路51は、電流負荷回路52と、電圧判別
回路53とに接続されている。電圧判別回路53はスイ
ッチ駆動回路54とアンド回路G1とに接続され、押し
釦57は、電流負荷回路52と、スイッチ駆動回路54
と、アンド回路G1とに接続されている。スイッチ駆動
回路54はスイッチ回路55に接続され、スイッチ回路
55は複合分離回路29に接続されている。そして、ア
ンド回路G1はチャイム発生回路56に接続されてい
る。その他の部分の接続関係は従来の技術で説明したと
ころのドアホン子器の接続関係と同様であるので説明を
省略する。
【0085】次に、電流検出回路41の回路構成の接続
関係を説明する。親機用接続端子45は二線線路用の端
子であるので2つの端子を有し、一方の端子は接地さ
れ、他方の端子は抵抗R1の一端と抵抗R3の一端とに
接続されている。抵抗R1の他端は、電圧供給回路15
と抵抗R2の一端とに接続されている。抵抗R2の他端
は、オペアンプOP1の非反転入力端子と抵抗R4の一
端とに接続されている。抵抗R3の他端は、オペアンプ
OP1の反転入力端子と抵抗R5の一端とに接続され、
抵抗R5の他端は接地されている。オペアンプOP1の
出力端子と抵抗R4の他端とは、抵抗R6の一端に接続
されている。抵抗R6の他端はオペアンプOP2の反転
入力端子と抵抗R7の一端とに接続され、オペアンプO
P2の非反転入力端子は接地されている。オペアンプO
P2の出力端子と抵抗R7の他端とは接続されており、
両者はA/Dコンバータ42に接続されている。
【0086】次に、子器識別設定回路51と、電流負荷
回路52と、電圧判別回路53と、スイッチ駆動回路5
4と、スイッチ回路55と、押し釦57との回路構成の
接続関係を説明する。
【0087】まず、ダイオードブリッジ31の正極側出
力端子は、トランジスタQ1のコレクタと、抵抗R13
の一端と、トランジスタQ2のエミッタと、抵抗R14
の一端と、トランジスタQ3のエミッタと、抵抗R23
の一端と、トランジスタQ6のエミッタとに接続されて
いる。
【0088】抵抗R13の他端とトランジスタQ2のベ
ースとは接続されており、両者はスイッチSW3に接続
されている。スイッチSW3の他端はアンド回路G1の
一方の入力端子と、抵抗R11の一端と、抵抗R12の
一端とに接続されている。抵抗R12の他端はダイオー
ドブリッジ31の負極側出力端子に接続され、抵抗R1
1の他端はトランジスタQ1のベースに接続されてい
る。トランジスタQ1のエミッタはスイッチSW1の選
択側端子に接続されている。スイッチSW1の複数の被
選択側端子には、各々定電流負荷IL1,IL2,IL
3…の一端が接続されている。定電流負荷IL1,IL
2,IL3…の他端はそれぞれダイオードブリッジ31
の負極側出力端子に接続されている。
【0089】トランジスタQ2のコレクタは抵抗R20
の一端に接続され、抵抗R20の他端はトランジスタQ
4のコレクタと、トランジスタQ5のベースと、抵抗R
21の一端と、抵抗R22の一端とに接続されている。
【0090】抵抗R14の他端は、抵抗R15の一端
と、ツェナーダイオードZD0のカソードとに接続され
ている。ツェナーダイオードZD0のアノードは、ダイ
オードブリッジ31の負極側出力端子に接続されてい
る。
【0091】抵抗R15の他端は、トランジスタQ3の
ベースと接続されており、トランジスタQ3のコレクタ
は、抵抗R16,R17の一端と接続されている。
【0092】抵抗R16の他端は、コンパレータCM1
の非反転入力端子と、コンパレータCM2の反転入力端
子と、スイッチSW2の選択側端子と、抵抗R24の一
端とに接続されている。スイッチSW2の複数の被選択
側端子には、各々ツェナーダイオードZD1,ZD2,
ZD3…のカソードが接続されている。ツェナーダイオ
ードZD1,ZD2,ZD3…のアノードはそれぞれダ
イオードブリッジ31の負極側出力端子に接続されてい
る。抵抗R24の他端も、ダイオードブリッジ31の負
極側出力端子に接続されている。
【0093】抵抗R17の他端は、コンパレータCM1
の反転入力端子と、コンパレータCM2の非反転入力端
子とに接続されている。コンパレータCM1の出力端子
は、ダイオードD1のアノードに接続され、コンパレー
タCM2の出力端子は、ダイオードD2のアノードに接
続されている。ダイオードD1のカソードとダイオード
D2のカソードとは接続されており、両者は抵抗R18
の一端と接続されている。
【0094】抵抗R18の他端は、トランジスタQ4の
ベースと、抵抗R19の一端と、アンド回路G1の他方
の入力端子とに接続されている。抵抗R19の他端とト
ランジスタQ4のエミッタとは、ダイオードブリッジ3
1の負極側出力端子に接続されている。
【0095】抵抗R23の他端は、トランジスタQ6の
ベースと、トランジスタQ5のコレクタとに接続されて
いる。トランジスタQ6のコレクタは抵抗R22の他端
と、複合分離回路29とに接続されている。
【0096】抵抗R21の他端とトランジスタQ5のエ
ミッタとは、ダイオードブリッジ31の負極側出力端子
に接続されている。なお、ダイオードブリッジ31の負
極側出力端子は、複合分離回路29に接続されている。
【0097】次に、以上のようにして構成されたドアホ
ン装置の動作を説明する。なお、多重化した伝送信号に
より音声および映像を送受信する動作については、従来
の技術において説明したドアホン装置と同様であるので
説明を省略し、押し釦57が押されてから通話状態が確
立するまでの動作についてのみ説明する。また、ドアホ
ン子器2aの子器識別設定回路51のスイッチSW1は
定電流負荷IL1を選択し、スイッチSW2はツェナー
ダイオードZD1を選択するように設定され、ドアホン
子器2bの子器識別設定回路51のスイッチSW1は定
電流負荷IL2を選択し、スイッチSW2はツェナーダ
イオードZD2を選択するように設定されているものと
する。
【0098】まず、来訪者がドアホン子器2aの押し釦
57を押すことによりスイッチSW3がオン状態とな
る。トランジスタQ1のベース電位はHighになるので、
トランジスタQ1はオン状態になり定電流負荷IL1は
一定の電流を消費するようになり、ドアホン親機1から
ドアホン子器2aに流れる電流は電流I1となる。
【0099】また、同時にスイッチSW3はアンド回路
G1に電圧を供給する。一方、現時点においてはドアホ
ン子器2a,2bに供給される電圧は待機時の電圧VL
であるから、電圧判別回路53は電圧VLと予め設定さ
れた電圧とは異なると判断する。従ってアンド回路G1
は、信号をチャイム発生回路56に出力し、チャイム発
生回路56はチャイム音を子器用スピーカ21から出力
させる。
【0100】但し、電圧判別回路53が、ドアホン子器
2aに供給される電圧と子器識別設定回路51に設定さ
れたツェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3…のツ
ェナー電圧ZDV1,ZDV2,ZDV3…とが等しい
と判断したときは、アンド回路G1は信号をチャイム発
生回路56に出力しない。従って、通話中に通話してい
るドアホン子器の押し釦57が押されてもチャイム音は
出力されないが、その他の通話中でない待機状態のドア
ホン子器の押し釦57が押されたときにはチャイム音が
出力される。
【0101】一方、ドアホン親機1の電流検出回路41
は常に電流値を検出して電圧として出力している。即
ち、電圧供給回路13から親機用接続端子45に流れる
電流Isを抵抗R1〜R5とオペアンプOP1とにより
取り出して、抵抗R6,R7とオペアンプOP2とによ
り増幅してA/Dコンバータ42に出力する。電圧供給
回路13から親機用接続端子45に流れる電流をIsと
すれば、A/Dコンバータ42に出力する電圧Voは Vo=(R7/R6)×(R1×Is) …………(1) となる。
【0102】従って、来訪者がドアホン子器2aの押し
釦57を押すと、定電流負荷IL1は一定の電流を消費
するので、電流検出回路41は待機状態の時に検出する
電流値より大きな電流値を検出する。該電流値は、定電
流負荷IL1,IL2,IL3…によって一意に決定さ
れるものである。ドアホン子器2aの押し釦57が押さ
れた場合には、電流検出回路41は電流値I1を検出す
る。
【0103】電流検出回路41は、該電流値を検出して
電圧値としてA/Dコンバータ42に出力し、A/Dコ
ンバータ42は、該電圧値をデジタル値に変換して、C
PU44に出力する。
【0104】CPU44は、該デジタル値から子器番号
テーブル43を参照して、電流を消費しているドアホン
子器、即ち押し釦57が押されたドアホン子器2aを特
定する。そして、CPU44は、電圧供給回路15に対
して、ドアホン子器2aに対応した電圧ZDV1をドア
ホン子器2aに供給させる。
【0105】従って、ドアホン子器2aの押し釦57が
押されると、ドアホン子器2aに電圧ZDV1が供給さ
れ、且つスイッチSW3はオン状態であるという状況が
生ずる。
【0106】このとき、トランジスタQ2のベース電位
はLow となり、トランジスタQ2はオン状態になる。そ
して、トランジスタQ4がオフ状態であることを条件と
して、トランジスタQ5のベース電位はHighとなり、ト
ランジスタQ5はオン状態となる。トランジスタQ5が
オン状態となれば、トランジスタQ6のベース電位はLo
w となり、トランジスタQ6がオン状態となる。従っ
て、トランジスタQ6がオン状態となることにより、押
し釦57から手が離されてオフ状態になっても、スイッ
チSW3がオフ状態になっても、トランジスタQ5のオ
ン状態も保持され、また複合分離回路29に電圧が供給
されるようになる。
【0107】トランジスタQ4がオフ状態となるか否か
は、ドアホン親機1から供給される電圧により決定され
る。ドアホン親機1から電圧ZDV1が供給される場
合、電圧ZDV1はツェナーダイオードZD0のツェナ
ー電圧ZDVOより大きいので、ツェナーダイオードZ
D0に電流が流れて、トランジスタQ3のベース電位は
Low となり、トランジスタQ3はオン状態となる。な
お、ドアホン親機1から待機時に供給される電圧VLは
ツェナーダイオードZD0のツェナー電圧ZDVOより
小さいので、ツェナーダイオードZD0に電流が流れ
ず、トランジスタQ3はオフ状態となる。
【0108】トランジスタQ3がオン状態になれば、コ
ンパレータCM1,CM2は次のように動作する。即
ち、ドアホン親機1から供給される電圧がツェナーダイ
オードZD1のツェナー電圧ZDV1と等しければ、コ
ンパレータCM1,CM2は各々0vを出力する。それ
以外の場合は、コンパレータCM1はVccまたは−V
ccを出力し,CM2はCM1の出力の正負を反転させ
た値を出力する。よって、トランジスタQ4のベース電
位は、ドアホン親機1から供給される電圧がスイッチS
W2の選択するツェナーダイオードのツェナー電圧と等
しいときにLow となり、異なるときにHighとなる。
【0109】いま、ドアホン親機1から電圧ZDV1が
供給されており、ドアホン子器2aは子器識別設定回路
51によりツェナーダイオードZD1が設定されている
場合について説明しているので、コンパレータCM1,
CM2は共に0vを出力し、よってトランジスタQ4は
オフ状態となる。そして、トランジスタQ4がオフ状態
であるから、トランジスタQ5はオン状態となって保持
され、また複合分離回路29に電圧が供給されるように
なる。
【0110】なお、ドアホン子器2a,2b共に親機用
接続端子45に接続されているので、電圧供給回路15
はドアホン子器2a,2bの双方に電圧を供給するが、
ドアホン子器2bにおいては、供給される電圧と子器識
別設定回路51により設定されたツェナーダイオードZ
D2のツェナー電圧ZDV2とが異なるため、スイッチ
駆動回路54が動作せず、従ってドアホン子器2bの子
器用スピーカ21、子器用マイク22、カメラ26等は
動作しない。
【0111】以上のようにして、ドアホン親機1は電流
の変化によりどのドアホン子器からよびだされたのかを
検知し、ドアホン子器は供給される電圧が自己に予め設
定された電圧と等しいか否かを判断し、等しいと判断し
たときのみ該供給される電圧を複合分離回路29等ドア
ホン子器の各回路に供給されるようにする。
【0112】なお、本実施例ではドアホン子器は、ドア
ホン子器2a,2bの2つを設けて説明しているが、2
つに限られることはない。
【0113】また、本実施例ではテレビ付きドアホン装
置について説明したが、テレビ付きドアホン装置に限ら
れるものではなく、音声通話のみを行うドアホン装置に
も適応可能である。
【0114】
【発明の効果】本発明のドアホン親機とドアホン子器と
ドアホン装置とは上述のように構成してあるから、請求
項1記載の発明にあっては、電流検出回路はドアホン親
機からドアホン子器に供給する電流を検出し、中央制御
装置は電流検出回路の検出する電流に対応して電圧供給
回路からドアホン子器に供給する電圧を制御するので、
いずれかのドアホン子器が所定の電流を消費すれば、当
該ドアホン子器に対応した電圧を当該ドアホン子器に供
給できるドアホン親機を提供することができるという効
果を奏する。
【0115】また、請求項2記載の発明にあっては、電
流負荷回路は押し釦が押されると所定の電流を消費し、
電圧判別回路はドアホン親機から供給される電圧が予め
定められた所定の電圧と等しいか否かを判断し、スイッ
チ駆動回路は電圧判別回路が等しいと判断した場合にス
イッチ回路を閉じてドアホン親機と子器用スピーカ・子
器用マイクとの間の信号の送受信を可能とするので、所
定の電流を消費することにより、ドアホン親機に押し釦
の押されたドアホン子器を認識させることができ、ドア
ホン親機から供給される電圧と予め定められた所定の電
圧とが等しいか否か判断することにより、ドアホン親機
が自己に対して信号の送受信を行っているか否かを判断
することができるドアホン子器を提供できるという効果
を奏する。
【0116】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項2記載の発明の効果に加えて、子器識別設定回路
は、電流負荷回路の消費する所定の電流と、電圧判別回
路の判別する電圧とを設定することができるので、該電
流及び該電圧の異なるドアホン子器を多種製造しなくと
も、子器識別設定回路を備えるドアホン子器を一種のみ
製造して、子器識別設定回路の設定を異ならせれば同様
の効果が得られるので、量産性に優れたドアホン子器を
提供できるという効果を奏する。
【0117】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項2または請求項3記載の発明の効果に加えて、チャ
イム発生回路は、押し釦が押されて且つ電圧判別回路が
ドアホン親機から供給される電圧と予め定められた所定
の電圧とは異なると判断した場合に、チャイム音を子器
用スピーカから出力させるので、ドアホン子器がドアホ
ン親機と通話中は来訪者が押し釦を押してもチャイム音
は出力されず、来訪者はチャイム音に遮られることなく
通話でき、ドアホン子器が待機状態の時に来訪者が押し
釦を押すとチャイム音は出力され、そして、他のドアホ
ン子器とドアホン親機とが通話中に来訪者が押し釦を押
した場合にはチャイム音は出力されるので、来訪者はチ
ャイム音により呼び出しを確認することのできるドアホ
ン子器を提供できるという効果を奏する。
【0118】また、請求項5記載の発明にあっては、電
流負荷回路は押し釦が押されると所定の電流を消費し、
電流検出回路は電流負荷回路の電流の消費により変化し
た電流を検出し、中央制御装置は電流検出回路の検出す
る電流に対応して電圧供給回路からドアホン子器に供給
する電圧を制御し、電圧判別回路はドアホン親機の電圧
供給回路から供給される電圧が予め定められた所定の電
圧と等しいか否かを判断し、スイッチ駆動回路は電圧判
別回路が等しいと判断した場合にスイッチ回路を閉じて
ドアホン親機と子器用スピーカ・子器用マイクとの間の
信号の送受信を可能とするので、ドアホン親機に対して
ドアホン子器を複数並列に接続することができ、従って
ドアホン親機に接続するドアホン子器の数が増加しても
配線が簡素であり、また、ドアホン子器を接続できる台
数にほとんど制約のないドアホン装置を提供できるとい
う効果を奏する。
【0119】また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項5記載の発明の効果に加えて、子器識別設定回路
は、電流負荷回路の消費する所定の電流と、電圧判別回
路の判別する電圧とを設定することができるので、該電
流及び該電圧の異なるドアホン子器を多種製造しなくと
も、子器識別設定回路を備えるドアホン子器を一種のみ
製造して、子器識別設定回路の設定を異ならせれば同様
の効果が得られるので、量産性に優れたドアホン子器を
用いることのできるドアホン装置を提供できるという効
果を奏する。
【0120】また、請求項7記載の発明にあっては、請
求項5または請求項6記載の発明の効果に加えて、来訪
者はチャイム音により呼び出しを確認することのできる
ドアホン装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアホン装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記実施例のドアホン親機の電流検出回路の回
路図である。
【図3】上記実施例のドアホン子器の要部回路図であ
る。
【図4】従来のドアホン装置の一例のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ドアホン親機 2a ドアホン子器 2b ドアホン子器 3 親機用スピーカ 4 親機用マイク 15 電圧供給回路 21 子器用スピーカ 22 子器用マイク 41 電流検出回路 44 中央制御装置 51 子器識別設定回路 52 電流負荷回路 53 電圧判別回路 54 スイッチ駆動回路 55 スイッチ回路 56 チャイム発生回路 57 押し釦

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機用スピーカと、親機用マイクと、ド
    アホン子器に電圧を供給する電圧供給回路とを備えるド
    アホン親機において、ドアホン親機からドアホン子器に
    供給する電流を検出する電流検出回路と、電流検出回路
    の検出する電流に対応して電圧供給回路からドアホン子
    器に供給する電圧を制御する中央制御装置とを備えたこ
    とを特徴とするドアホン親機。
  2. 【請求項2】 子器用スピーカと、子器用マイクと、ド
    アホン親機呼び出しのための押し釦とを備えるドアホン
    子器において、押し釦が押されると所定の電流を消費す
    る電流負荷回路と、ドアホン親機から供給される電圧が
    予め定められた所定の電圧と等しいか否かを判断する電
    圧判別回路と、ドアホン親機と子器用スピーカ・子器用
    マイクとの間の信号の送受信を切断(開)/接続(閉)
    するスイッチ回路と、電圧判別回路が等しいと判断した
    場合にスイッチ回路を閉じるスイッチ駆動回路とを備え
    たことを特徴とするドアホン子器。
  3. 【請求項3】 前記ドアホン子器は、電流負荷回路の消
    費する所定の電流と、電圧判別回路の判別する電圧とを
    設定する子器識別設定回路を設けたことを特徴とする請
    求項2記載のドアホン子器。
  4. 【請求項4】 前記ドアホン子器は、押し釦が押されて
    且つ電圧判別回路がドアホン親機から供給される電圧と
    予め定められた所定の電圧とは異なると判断した場合に
    チャイム音を子器用スピーカから出力させるチャイム発
    生回路を設けたことを特徴とする請求項2または請求項
    3記載のドアホン子器。
  5. 【請求項5】 親機用スピーカと、親機用マイクと、ド
    アホン子器に電圧を供給する電圧供給回路とを備えるド
    アホン親機と、子器用スピーカと、子器用マイクと、ド
    アホン親機呼び出しのための押し釦とを備えるドアホン
    子器とから成り、ドアホン親機とドアホン子器とを線路
    で接続したドアホン装置において、前記ドアホン親機
    は、ドアホン親機からドアホン子器に供給する電流を検
    出する電流検出回路と、電流検出回路の検出する電流に
    対応して電圧供給回路からドアホン子器に供給する電圧
    を制御する中央制御装置とを備え、前記ドアホン子器
    は、押し釦が押されると所定の電流を消費する電流負荷
    回路と、ドアホン親機から供給される電圧が予め定めら
    れた所定の電圧と等しいか否かを判断する電圧判別回路
    と、ドアホン親機と子器用スピーカ・子器用マイクとの
    間の信号の送受信を切断(開)/接続(閉)するスイッ
    チ回路と、電圧判別回路が等しいと判断した場合にスイ
    ッチ回路を閉じるスイッチ駆動回路とを備え、ドアホン
    親機に対してドアホン子器を並列に接続したことを特徴
    とするドアホン装置。
  6. 【請求項6】 前記ドアホン子器は、電流負荷回路の消
    費する所定の電流と、電圧判別回路の判別する電圧とを
    設定する子器識別設定回路を設けたことを特徴とする請
    求項5記載のドアホン装置。
  7. 【請求項7】 前記ドアホン子器は、押し釦が押されて
    且つ電圧判別回路がドアホン親機から供給される電圧と
    予め定められた所定の電圧とは異なると判断した場合に
    チャイム音を子器用スピーカから出力させるチャイム発
    生回路を設けたことを特徴とする請求項5または請求項
    6記載のドアホン装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001339476A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Works Ltd コールシステム
ES2192129A1 (es) * 2001-05-18 2003-09-16 Alcad Sa Sistema de deteccion y generacion de llamada a viviendas para porteros electronicos.

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JP2001339476A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Works Ltd コールシステム
ES2192129A1 (es) * 2001-05-18 2003-09-16 Alcad Sa Sistema de deteccion y generacion de llamada a viviendas para porteros electronicos.

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