JPH0823667A - ブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータInfo
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- JPH0823667A JPH0823667A JP15377994A JP15377994A JPH0823667A JP H0823667 A JPH0823667 A JP H0823667A JP 15377994 A JP15377994 A JP 15377994A JP 15377994 A JP15377994 A JP 15377994A JP H0823667 A JPH0823667 A JP H0823667A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- signal
- magnetic pole
- wiring board
- rotor
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Brushless Motors (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 FGパターン形状の最適化を図り、プリント
配線基板を片面化してもFG信号に振幅上の乱れ(モジ
ュレーション)が生じないようにして、ブラシレスモー
タの回転数制御を高精度に行えるようにする。 【構成】 プリント配線基板1が取り付けられたフレー
ムに配設固定され、コイルが巻回された固定子と、プリ
ント配線基板1に近接して配設され、かつフレームに対
して回転自在に取り付けられた回転軸と、固定子に対向
して設けられたリング状の主マグネットとを有する回転
子と、プリント配線基板1の主マグネットと対向する面
にFGパターン13が、主マグネットがかたち作る円周
に沿って形成されたブラシレスモータにおいて、FGパ
ターン13の形成範囲を、主磁極の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角αとす
る円弧に沿った範囲にして構成する。
配線基板を片面化してもFG信号に振幅上の乱れ(モジ
ュレーション)が生じないようにして、ブラシレスモー
タの回転数制御を高精度に行えるようにする。 【構成】 プリント配線基板1が取り付けられたフレー
ムに配設固定され、コイルが巻回された固定子と、プリ
ント配線基板1に近接して配設され、かつフレームに対
して回転自在に取り付けられた回転軸と、固定子に対向
して設けられたリング状の主マグネットとを有する回転
子と、プリント配線基板1の主マグネットと対向する面
にFGパターン13が、主マグネットがかたち作る円周
に沿って形成されたブラシレスモータにおいて、FGパ
ターン13の形成範囲を、主磁極の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角αとす
る円弧に沿った範囲にして構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフレキシブルデ
ィスク用の駆動装置に取り付けられ、フレキシブルディ
スクを回転駆動するためのブラシレスモータに関し、特
に、モータ駆動のための駆動回路等が実装されたプリン
ト配線基板にモータの回転速度(回転数)を検出するた
めの周波数信号発生用パターンが形成されたブラシレス
モータに関する。
ィスク用の駆動装置に取り付けられ、フレキシブルディ
スクを回転駆動するためのブラシレスモータに関し、特
に、モータ駆動のための駆動回路等が実装されたプリン
ト配線基板にモータの回転速度(回転数)を検出するた
めの周波数信号発生用パターンが形成されたブラシレス
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器、例えばヘッドホンステ
レオ、カメラ一体型VTR等の携帯用AV機器やFDD
(フレキシブルディスク駆動装置)、CD(コンパクト
ディスク)プレーヤー等の据置型機器などの小型化、薄
型化が開発の焦点となってきている。
レオ、カメラ一体型VTR等の携帯用AV機器やFDD
(フレキシブルディスク駆動装置)、CD(コンパクト
ディスク)プレーヤー等の据置型機器などの小型化、薄
型化が開発の焦点となってきている。
【0003】電子機器を小型化、薄型化するうえでネッ
クになるのが、モータの大きさである。従来では、モー
タの厚みを抑えるために、コイルが巻回された円板状の
固定子とマグネットが取り付けられた回転子によって構
成された例えば扁平型ブラシレスDCモータを採用する
ようにしている。
クになるのが、モータの大きさである。従来では、モー
タの厚みを抑えるために、コイルが巻回された円板状の
固定子とマグネットが取り付けられた回転子によって構
成された例えば扁平型ブラシレスDCモータを採用する
ようにしている。
【0004】図9に、従来の扁平型ブラシレスDCモー
タの構成を示す。このモータは、図示するように、プリ
ント配線基板101が取り付けられたフレーム102に
配設固定された固定子103と、上記プリント配線基板
101に近接して配設されて上記フレーム102に対し
て回転自在とされた回転子104を有して構成されてい
る。
タの構成を示す。このモータは、図示するように、プリ
ント配線基板101が取り付けられたフレーム102に
配設固定された固定子103と、上記プリント配線基板
101に近接して配設されて上記フレーム102に対し
て回転自在とされた回転子104を有して構成されてい
る。
【0005】固定子103は、中央に貫通孔を有する上
記フレーム102に、複数の巻線部(鉄芯)105が例
えば放射状に設けられて構成されており、これら巻線部
105にコイル106が巻回されている。上記フレーム
102の貫通孔には、回転軸107が回動自在に挿通さ
れている。
記フレーム102に、複数の巻線部(鉄芯)105が例
えば放射状に設けられて構成されており、これら巻線部
105にコイル106が巻回されている。上記フレーム
102の貫通孔には、回転軸107が回動自在に挿通さ
れている。
【0006】回転子104は、上記回転軸107に固着
された金属製のケース108と、このケース108の外
周内壁面に上記固定子103に対向するように固着され
たリング状の主マグネット109とを有して構成されて
いる。上記ケース108は金属板を例えばエンボス加工
して外周縁にフランジ108aを有する皿状に成形さ
れ、このフランジ108aの上記プリント配線基板10
1に対向する面にリング状の周波数信号発生用マグネッ
ト(以下、単にFGマグネットと記す)110が設けら
れている。
された金属製のケース108と、このケース108の外
周内壁面に上記固定子103に対向するように固着され
たリング状の主マグネット109とを有して構成されて
いる。上記ケース108は金属板を例えばエンボス加工
して外周縁にフランジ108aを有する皿状に成形さ
れ、このフランジ108aの上記プリント配線基板10
1に対向する面にリング状の周波数信号発生用マグネッ
ト(以下、単にFGマグネットと記す)110が設けら
れている。
【0007】上記主マグネット109は、図示しない
が、所定のピッチでN・S・N・S・……磁極が着磁さ
れ、また、FGマグネット110は、上記主マグネット
109の着磁ピッチよりも細かいピッチで等間隔にN・
S・N・S・……磁極が着磁されている。そして、プリ
ント配線基板101の上記回転子104におけるケース
108のフランジ108aに対向する部分には、図10
に示すように、回転速度検出用のくし歯形状の周波数信
号発生用パターン(以下、単にFGパターンと記す)1
11が、上記主マグネット109がかたち作る円周に沿
って形成されている。このFGパターン111の両端子
111a及び111bは、互いに近接した状態で引き出
され、周波数信号取り出し用端子(パッド)としてプリ
ント配線基板101上に形成されている。
が、所定のピッチでN・S・N・S・……磁極が着磁さ
れ、また、FGマグネット110は、上記主マグネット
109の着磁ピッチよりも細かいピッチで等間隔にN・
S・N・S・……磁極が着磁されている。そして、プリ
ント配線基板101の上記回転子104におけるケース
108のフランジ108aに対向する部分には、図10
に示すように、回転速度検出用のくし歯形状の周波数信
号発生用パターン(以下、単にFGパターンと記す)1
11が、上記主マグネット109がかたち作る円周に沿
って形成されている。このFGパターン111の両端子
111a及び111bは、互いに近接した状態で引き出
され、周波数信号取り出し用端子(パッド)としてプリ
ント配線基板101上に形成されている。
【0008】このような構成において、固定子103の
コイル106に駆動電流を供給すると、回転子104の
主マグネット109による磁界とコイル106に流れる
電流によって、回転子104に回転力が加えられ、回転
子104が回転することになる。この回転子104の回
転によって、FGパターン111の両端子111a及び
111bに、回転子104の回転数に比例した周波数を
有する信号(以下、単にFG信号と記す)SFGが発生
し、このFG信号SFGを用いてブラシレスDCモータの
回転数制御を行なうことが可能となる。
コイル106に駆動電流を供給すると、回転子104の
主マグネット109による磁界とコイル106に流れる
電流によって、回転子104に回転力が加えられ、回転
子104が回転することになる。この回転子104の回
転によって、FGパターン111の両端子111a及び
111bに、回転子104の回転数に比例した周波数を
有する信号(以下、単にFG信号と記す)SFGが発生
し、このFG信号SFGを用いてブラシレスDCモータの
回転数制御を行なうことが可能となる。
【0009】ここで、従来のFGパターン111は、図
10に示すように、全周(360゜)にわたって形成さ
れ、これにより、FGパターン111の両端子111a
及び111bからは振幅に乱れ(モジュレーション)の
ないFG信号が取り出されることになる(例えば実開昭
61−81780号公報参照)。
10に示すように、全周(360゜)にわたって形成さ
れ、これにより、FGパターン111の両端子111a
及び111bからは振幅に乱れ(モジュレーション)の
ないFG信号が取り出されることになる(例えば実開昭
61−81780号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器の
低価格化により、各電子部品を安価に入手あるいは作製
する必要があり、特に上記ブラシレスDCモータのよう
な駆動機構を有する電子部品においては、回転精度の劣
化を招来させることなく、安価に作製しなければなら
ず、その作製には困難が伴う。
低価格化により、各電子部品を安価に入手あるいは作製
する必要があり、特に上記ブラシレスDCモータのよう
な駆動機構を有する電子部品においては、回転精度の劣
化を招来させることなく、安価に作製しなければなら
ず、その作製には困難が伴う。
【0011】そこで、困難性が伴う回転駆動機構系の改
良よりも、モータの周辺部材であるプリント配線基板1
01等を安価なものにすることが考えられている。その
代表例がプリント配線基板101として片面のみ配線回
路を形成することができる片面銅張り板を用いることが
挙げられる。即ち、プリント配線基板の片面化である。
良よりも、モータの周辺部材であるプリント配線基板1
01等を安価なものにすることが考えられている。その
代表例がプリント配線基板101として片面のみ配線回
路を形成することができる片面銅張り板を用いることが
挙げられる。即ち、プリント配線基板の片面化である。
【0012】プリント配線基板101の片面化を実現さ
せるためには、その片面に上記FGパターン111のほ
かに、固定子103のコイル106に通電を行なうため
の駆動回路を形成する必要がある。従来は、図11に示
すように、FGパターン111を全周ではなく、中心角
が315゜である円弧に沿って形成し、FGパターン1
11が形成されない部分に駆動回路112を形成すると
いう例が提案されている(例えば特開平3−19055
2号公報参照)。
せるためには、その片面に上記FGパターン111のほ
かに、固定子103のコイル106に通電を行なうため
の駆動回路を形成する必要がある。従来は、図11に示
すように、FGパターン111を全周ではなく、中心角
が315゜である円弧に沿って形成し、FGパターン1
11が形成されない部分に駆動回路112を形成すると
いう例が提案されている(例えば特開平3−19055
2号公報参照)。
【0013】しかしながら、上記従来のFGパターン1
11の場合、FGパターン111からの磁束のほか、主
マグネット109からの漏れ磁束の影響(干渉)によっ
て、FGパターン111の両端子111a及び111b
に発生するFG信号SFGの振幅に乱れ(モジュレーショ
ン)が生じるという新たな問題が生じる。
11の場合、FGパターン111からの磁束のほか、主
マグネット109からの漏れ磁束の影響(干渉)によっ
て、FGパターン111の両端子111a及び111b
に発生するFG信号SFGの振幅に乱れ(モジュレーショ
ン)が生じるという新たな問題が生じる。
【0014】具体的に、上記問題を図12〜図14を参
照しながら説明する。説明を簡単にするために、図にお
いて、主マグネット109及びFGマグネット110を
帯状に展開して示し、更に主マグネット109の極数を
4、FGマグネット110の極数を16、FGパターン
111のくし歯形状の歯数を8として示す。
照しながら説明する。説明を簡単にするために、図にお
いて、主マグネット109及びFGマグネット110を
帯状に展開して示し、更に主マグネット109の極数を
4、FGマグネット110の極数を16、FGパターン
111のくし歯形状の歯数を8として示す。
【0015】上記従来のFGパターン111は、中心角
315゜の円弧に沿って形成されていることから、全周
のうち、中心角45゜の円弧に相当する部分が無効範囲
(FGパターン111が形成されていない範囲)とな
る。
315゜の円弧に沿って形成されていることから、全周
のうち、中心角45゜の円弧に相当する部分が無効範囲
(FGパターン111が形成されていない範囲)とな
る。
【0016】また、主マグネット109の着磁とFGマ
グネット110の着磁との関係は、主マグネット109
の1つの磁極(N又はS)に対して、FGマグネット1
10の磁極数は4でその配列は図面上左からN・S・N
・Sとなっている。
グネット110の着磁との関係は、主マグネット109
の1つの磁極(N又はS)に対して、FGマグネット1
10の磁極数は4でその配列は図面上左からN・S・N
・Sとなっている。
【0017】ここで、まず、主マグネット109からの
漏れ磁束によってFGパターン111の両端子111a
及び111bに発生するFG信号SFGの波形を見てみ
る。主マグネット109の磁極の境界は4つあり、それ
ぞれ境界A,境界B,境界C及び境界Dとしたとき、境
界Aの通過によって生じるFG信号SFGの波形は、図1
2(a)に示すように、境界AがFGパターン111の
立ち上がり部分u(モータの中心に向かう部分)の位置
に来たときに振幅上のピーク(極大値又は極小値)とな
り、境界AがFGパターン111の無効範囲(領域)に
対応した位置に来たときに0レベルとなる波形を有する
ことになる。
漏れ磁束によってFGパターン111の両端子111a
及び111bに発生するFG信号SFGの波形を見てみ
る。主マグネット109の磁極の境界は4つあり、それ
ぞれ境界A,境界B,境界C及び境界Dとしたとき、境
界Aの通過によって生じるFG信号SFGの波形は、図1
2(a)に示すように、境界AがFGパターン111の
立ち上がり部分u(モータの中心に向かう部分)の位置
に来たときに振幅上のピーク(極大値又は極小値)とな
り、境界AがFGパターン111の無効範囲(領域)に
対応した位置に来たときに0レベルとなる波形を有する
ことになる。
【0018】上記無効範囲は、FGパターン111の1
つのくし歯に相当する領域にわたって形成されているた
め、FG信号SFGのレベルが0レベルとなる期間は、境
界Aが、連続する2つの立ち上がり部分uを通過する期
間に相当する。
つのくし歯に相当する領域にわたって形成されているた
め、FG信号SFGのレベルが0レベルとなる期間は、境
界Aが、連続する2つの立ち上がり部分uを通過する期
間に相当する。
【0019】次に、境界Bの通過によって生じるFG信
号SFGの波形は、図12(b)に示すように、境界Bが
FGパターン111の立ち上がり部分uの位置に来たと
きに振幅上のピークとなり、境界BがFGパターン11
1の無効範囲に対応した位置に来たときに0レベルとな
る波形を有することになる。FG信号SFGのレベルが0
レベルとなる期間は、上記境界Aの場合と同様に、境界
Bが、連続する2つの立ち上がり部分uを通過する期間
に相当する。
号SFGの波形は、図12(b)に示すように、境界Bが
FGパターン111の立ち上がり部分uの位置に来たと
きに振幅上のピークとなり、境界BがFGパターン11
1の無効範囲に対応した位置に来たときに0レベルとな
る波形を有することになる。FG信号SFGのレベルが0
レベルとなる期間は、上記境界Aの場合と同様に、境界
Bが、連続する2つの立ち上がり部分uを通過する期間
に相当する。
【0020】以下同様に、境界C及びDが通過すること
によってFGパターン111の両端子111a及び11
1bに発生するFG信号SFGは、それぞれ同図(c)及
び(d)に示す波形を有することになる。
によってFGパターン111の両端子111a及び11
1bに発生するFG信号SFGは、それぞれ同図(c)及
び(d)に示す波形を有することになる。
【0021】このとき、FGパターン111における両
端のくし歯中、一方の端に境界Aが位置したときの各境
界と無効範囲との距離がそれぞれ異なるため、各境界に
関するFG信号SFGにおいて、0レベルとなるタイミン
グがそれぞれ異なることになる。具体的には、上記位置
(図12で示す位置)を初期状態としたとき、回転子1
04が1回転する間に、境界Aにおいては、13のピー
クが出力された後に2つのピークの出力に相当する期間
中、0レベルが出力され、境界Bにおいては、9つのピ
ークが出力された後に2つのピークの出力に相当する期
間中、0レベルが出力され、境界Cにおいては、5つの
ピークが出力された後に2つのピークの出力に相当する
期間中、0レベルが出力され、境界Dにおいては、1つ
のピークが出力された後に2つのピークの出力に相当す
る期間中、0レベルが出力されることになる。
端のくし歯中、一方の端に境界Aが位置したときの各境
界と無効範囲との距離がそれぞれ異なるため、各境界に
関するFG信号SFGにおいて、0レベルとなるタイミン
グがそれぞれ異なることになる。具体的には、上記位置
(図12で示す位置)を初期状態としたとき、回転子1
04が1回転する間に、境界Aにおいては、13のピー
クが出力された後に2つのピークの出力に相当する期間
中、0レベルが出力され、境界Bにおいては、9つのピ
ークが出力された後に2つのピークの出力に相当する期
間中、0レベルが出力され、境界Cにおいては、5つの
ピークが出力された後に2つのピークの出力に相当する
期間中、0レベルが出力され、境界Dにおいては、1つ
のピークが出力された後に2つのピークの出力に相当す
る期間中、0レベルが出力されることになる。
【0022】次に、FGマグネット110からの漏れ磁
束によってFGパターン111の両端子111a及び1
11bに発生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マ
グネット109の磁極の境界は16箇所あり、それぞれ
境界a,境界b,・・・・境界o及び境界pとしたと
き、境界aの通過によって生じるFG信号SFGの波形
は、図13(a)に示すように、境界aがFGパターン
111の立ち上がり部分u(モータの中心に向かう部
分)の位置に来たときに振幅上のピーク(極大値又は極
小値)となり、境界aがFGパターンの無効範囲に対応
した位置に来たときに0レベルとなる波形を有すること
になる。
束によってFGパターン111の両端子111a及び1
11bに発生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マ
グネット109の磁極の境界は16箇所あり、それぞれ
境界a,境界b,・・・・境界o及び境界pとしたと
き、境界aの通過によって生じるFG信号SFGの波形
は、図13(a)に示すように、境界aがFGパターン
111の立ち上がり部分u(モータの中心に向かう部
分)の位置に来たときに振幅上のピーク(極大値又は極
小値)となり、境界aがFGパターンの無効範囲に対応
した位置に来たときに0レベルとなる波形を有すること
になる。
【0023】これは、残りの境界b〜境界pについても
同様である。境界b〜境界pについてのFG信号の波形
を図13(b)〜(h)及び図14(i)〜(p)にそ
れぞれ示す。また、この場合は、各境界の配列ピッチが
FGパターン111の立ち上がり部分uの配列ピッチと
同じであるため、0レベルの出力期間が1つのピークに
相当する期間であり、その出現のタイミングは、各境界
毎に異なり、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間
は連続したものとなる。
同様である。境界b〜境界pについてのFG信号の波形
を図13(b)〜(h)及び図14(i)〜(p)にそ
れぞれ示す。また、この場合は、各境界の配列ピッチが
FGパターン111の立ち上がり部分uの配列ピッチと
同じであるため、0レベルの出力期間が1つのピークに
相当する期間であり、その出現のタイミングは、各境界
毎に異なり、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間
は連続したものとなる。
【0024】従って、FGマグネット110からの漏れ
磁束によって、FGパターン111の両端子111a及
び111bに発生するFG信号SFGは、上記図13
(a)〜(h)及び図14(i)〜(p)までの信号波
形を合計した波形となるが、このとき、それぞれ同一時
間における信号波形の合成について見ると、2つの0レ
ベル成分と残りの14の有効信号成分との合成となり、
その合成信号は、図12(e)に示すように、振幅上の
乱れのない信号波形となる。
磁束によって、FGパターン111の両端子111a及
び111bに発生するFG信号SFGは、上記図13
(a)〜(h)及び図14(i)〜(p)までの信号波
形を合計した波形となるが、このとき、それぞれ同一時
間における信号波形の合成について見ると、2つの0レ
ベル成分と残りの14の有効信号成分との合成となり、
その合成信号は、図12(e)に示すように、振幅上の
乱れのない信号波形となる。
【0025】しかし、FGパターン111の両端子11
1a及び111bに発生するFG信号SFGは、上記主マ
グネット109からの漏れ磁束による信号も合成された
信号波形となるため、実際には、図12(f)に示すよ
うに、主マグネット109の各境界が無効範囲を通過す
ることによって生じる0レベル期間において、振幅が低
下する信号波形となり、振幅上の乱れ(モジュレーショ
ン)が生じたFG信号となる。
1a及び111bに発生するFG信号SFGは、上記主マ
グネット109からの漏れ磁束による信号も合成された
信号波形となるため、実際には、図12(f)に示すよ
うに、主マグネット109の各境界が無効範囲を通過す
ることによって生じる0レベル期間において、振幅が低
下する信号波形となり、振幅上の乱れ(モジュレーショ
ン)が生じたFG信号となる。
【0026】従って、後段の例えばスピンドルサーボ回
路系において、周波数−電圧変換する際に、上記振幅上
の乱れが変換後の電圧信号に悪影響を及ぼし、サーボ系
の安定化を阻害するという不都合が生じるおそれがあ
る。
路系において、周波数−電圧変換する際に、上記振幅上
の乱れが変換後の電圧信号に悪影響を及ぼし、サーボ系
の安定化を阻害するという不都合が生じるおそれがあ
る。
【0027】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、FGパターン形状の最
適化を図り、プリント配線基板を片面化してもFG信号
に振幅上の乱れ(モジュレーション)が生じず、回転数
の制御を高精度に行なうことができるブラシレスモータ
を提供することにある。
ので、その目的とするところは、FGパターン形状の最
適化を図り、プリント配線基板を片面化してもFG信号
に振幅上の乱れ(モジュレーション)が生じず、回転数
の制御を高精度に行なうことができるブラシレスモータ
を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、プリント配線基板1が取り付けられた基台2に配
設固定され、コイル7が巻回された固定子3と、プリン
ト配線基板1に近接して配設され、かつ基台2に対して
回転自在に取り付けられた回転軸8と、固定子3に対向
して設けられたリング状の主磁極11とを有する回転子
4と、プリント配線基板1の主磁極11と対向する面に
回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パター
ン13が、主磁極11がかたち作る円周に沿って形成さ
れたブラシレスモータにおいて、周波数信号発生用パタ
ーン13の形成範囲を、主磁極11の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角とする
円弧に沿った範囲にして構成する。
うに、プリント配線基板1が取り付けられた基台2に配
設固定され、コイル7が巻回された固定子3と、プリン
ト配線基板1に近接して配設され、かつ基台2に対して
回転自在に取り付けられた回転軸8と、固定子3に対向
して設けられたリング状の主磁極11とを有する回転子
4と、プリント配線基板1の主磁極11と対向する面に
回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パター
ン13が、主磁極11がかたち作る円周に沿って形成さ
れたブラシレスモータにおいて、周波数信号発生用パタ
ーン13の形成範囲を、主磁極11の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角とする
円弧に沿った範囲にして構成する。
【0029】この場合、上記回転子4の周波数信号発生
用パターン13と対向する面に、極数が主磁極11の極
数よりも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極
12を設けるようにしてもよい。
用パターン13と対向する面に、極数が主磁極11の極
数よりも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極
12を設けるようにしてもよい。
【0030】また、上記主磁極11における1つの着磁
部分の円周に沿った長さを、上記周波数信号発生用磁極
12における1つの着磁部分の円周に沿った長さの整数
倍にしてもよいし、上記周波数信号発生用磁極12の着
磁ピッチを、周波数信号発生用パターン13のくし歯形
状のピッチとほぼ同じにしてもよい。
部分の円周に沿った長さを、上記周波数信号発生用磁極
12における1つの着磁部分の円周に沿った長さの整数
倍にしてもよいし、上記周波数信号発生用磁極12の着
磁ピッチを、周波数信号発生用パターン13のくし歯形
状のピッチとほぼ同じにしてもよい。
【0031】
【作用】本発明に係るブラシレスモータにおいては、固
定子3のコイル7に駆動電流を供給することにより、回
転子4の主磁極11による磁界とコイル7に流れる駆動
電流によって、回転子4に回転力が加えられ、回転子4
が回転することになる。この回転子4の回転によって、
周波数信号発生用パターン(以下、単にFGパターンと
記す)13の両端子13a及び13bに、回転子4の回
転数に比例した周波数を有する周波数信号(以下、単に
FG信号と記す)SFGが発生する。このFG信号S
FGは、周知のサーボ制御系に供給され、該FG信号SFG
を用いて、ブラシレスDCモータの回転数制御を行なう
ことが可能となる。
定子3のコイル7に駆動電流を供給することにより、回
転子4の主磁極11による磁界とコイル7に流れる駆動
電流によって、回転子4に回転力が加えられ、回転子4
が回転することになる。この回転子4の回転によって、
周波数信号発生用パターン(以下、単にFGパターンと
記す)13の両端子13a及び13bに、回転子4の回
転数に比例した周波数を有する周波数信号(以下、単に
FG信号と記す)SFGが発生する。このFG信号S
FGは、周知のサーボ制御系に供給され、該FG信号SFG
を用いて、ブラシレスDCモータの回転数制御を行なう
ことが可能となる。
【0032】この場合、上記FGパターン13の形成範
囲が、主磁極11の極数をMとしたとき、360゜/M
又はその整数倍の角度を中心角とする円弧に沿った範囲
としているため、FGパターン13が形成されない範囲
(即ち、無効範囲)も360゜/M又はその整数倍の角
度となり、主磁極11の着磁境界が無効範囲を通過する
ことによって生じる信号レベルの低下期間は、各着磁境
界毎に異なり、一つの時間軸で見たとき、各低レベル期
間は連続したものとなる。
囲が、主磁極11の極数をMとしたとき、360゜/M
又はその整数倍の角度を中心角とする円弧に沿った範囲
としているため、FGパターン13が形成されない範囲
(即ち、無効範囲)も360゜/M又はその整数倍の角
度となり、主磁極11の着磁境界が無効範囲を通過する
ことによって生じる信号レベルの低下期間は、各着磁境
界毎に異なり、一つの時間軸で見たとき、各低レベル期
間は連続したものとなる。
【0033】そして、FGパターン13の両端子13a
及び13bに発生するFG信号SFGは、主磁極11の各
境界がFGパターン13を通過して得られる信号波形を
合成したものとなるが、このとき、それぞれ同一時間に
おける信号波形の合成について見ると、1つの低レベル
信号成分と残りの有効信号成分との合成となり、その合
成信号は、振幅上の乱れのない信号波形となる。
及び13bに発生するFG信号SFGは、主磁極11の各
境界がFGパターン13を通過して得られる信号波形を
合成したものとなるが、このとき、それぞれ同一時間に
おける信号波形の合成について見ると、1つの低レベル
信号成分と残りの有効信号成分との合成となり、その合
成信号は、振幅上の乱れのない信号波形となる。
【0034】このように、本発明に係るブラシレスモー
タにおいて、FGパターン13の両端子13a及び13
bから発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上の乱
れがない正規の信号波形となるため、プリント配線基板
1を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図っ
ても、FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーショ
ン)が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系によ
る回転数の制御を高精度に行なわせることができる。
タにおいて、FGパターン13の両端子13a及び13
bから発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上の乱
れがない正規の信号波形となるため、プリント配線基板
1を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図っ
ても、FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーショ
ン)が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系によ
る回転数の制御を高精度に行なわせることができる。
【0035】そして、上記構成において、回転子4のF
Gパターン13と対向する面に、極数が主磁極11の極
数よりも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極
(FG磁極)12を設けるようにした場合においては、
FG磁極12からの漏れ磁束によって発生するFG信号
成分と主磁極11からの漏れ磁束によって発生するFG
信号成分との合成信号が実際にFGパターン13の両端
子13a及び13bに発生するFG信号SFGとなるた
め、信号成分における各ピーク(極大値及び極小値)間
のレベル変位の大きいFG信号を得ることができる。そ
の結果、後段のサーボ制御系にてFG信号の周波数を検
出し易くなり、このサーボ制御系によるモータの回転数
制御を更に高精度に行なわせることが可能となる。
Gパターン13と対向する面に、極数が主磁極11の極
数よりも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極
(FG磁極)12を設けるようにした場合においては、
FG磁極12からの漏れ磁束によって発生するFG信号
成分と主磁極11からの漏れ磁束によって発生するFG
信号成分との合成信号が実際にFGパターン13の両端
子13a及び13bに発生するFG信号SFGとなるた
め、信号成分における各ピーク(極大値及び極小値)間
のレベル変位の大きいFG信号を得ることができる。そ
の結果、後段のサーボ制御系にてFG信号の周波数を検
出し易くなり、このサーボ制御系によるモータの回転数
制御を更に高精度に行なわせることが可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係るブラシレスモータを、ヘ
ッドホンステレオ、カメラ一体型VTR等の携帯用AV
機器やFDD(フレキシブルディスク駆動装置)、CD
(コンパクトディスク)プレーヤー等の電子機器におい
て記録媒体を回転駆動するために使用される例えばラジ
アル・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適
用した実施例(以下、単に実施例に係るモータと記す)
を図1〜図7を参照しながら説明する。
ッドホンステレオ、カメラ一体型VTR等の携帯用AV
機器やFDD(フレキシブルディスク駆動装置)、CD
(コンパクトディスク)プレーヤー等の電子機器におい
て記録媒体を回転駆動するために使用される例えばラジ
アル・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適
用した実施例(以下、単に実施例に係るモータと記す)
を図1〜図7を参照しながら説明する。
【0037】この実施例に係るモータは、図1に示すよ
うに、片面銅張り板にて構成されるプリント配線基板1
が取り付けられた金属製のフレーム2に配設固定された
固定子3と、上記プリント配線基板1に近接して配設さ
れて上記フレーム2に対して回転自在とされた回転子4
を有して構成されている。
うに、片面銅張り板にて構成されるプリント配線基板1
が取り付けられた金属製のフレーム2に配設固定された
固定子3と、上記プリント配線基板1に近接して配設さ
れて上記フレーム2に対して回転自在とされた回転子4
を有して構成されている。
【0038】固定子3は、中央に貫通孔5を有する上記
フレーム2に、複数(例えば8本)の巻線部(鉄芯)6
が例えば放射状に設けられて構成されており、これら巻
線部6にコイル7が巻回されている。上記フレーム2の
貫通孔5には、回転軸8が挿通されている。この回転軸
8は、例えばボールベアリング9にてフレーム2に対し
て回動自在とされている。
フレーム2に、複数(例えば8本)の巻線部(鉄芯)6
が例えば放射状に設けられて構成されており、これら巻
線部6にコイル7が巻回されている。上記フレーム2の
貫通孔5には、回転軸8が挿通されている。この回転軸
8は、例えばボールベアリング9にてフレーム2に対し
て回動自在とされている。
【0039】回転子4は、上記回転軸8に固着された金
属製のケース10と、このケース10の外周内壁面に上
記固定子3に対向するように固着されたリング状の主マ
グネット11とを有して構成されている。上記ケース1
0は金属板を例えばエンボス加工して外周縁にフランジ
11aを有する皿状に成形され、このフランジ10aの
上記プリント配線基板1に対向する面にリング状の周波
数信号発生用マグネット(以下、単にFGマグネットと
記す)12が設けられている。
属製のケース10と、このケース10の外周内壁面に上
記固定子3に対向するように固着されたリング状の主マ
グネット11とを有して構成されている。上記ケース1
0は金属板を例えばエンボス加工して外周縁にフランジ
11aを有する皿状に成形され、このフランジ10aの
上記プリント配線基板1に対向する面にリング状の周波
数信号発生用マグネット(以下、単にFGマグネットと
記す)12が設けられている。
【0040】上記主マグネット11は、図2に示すよう
に、所定のピッチで等間隔にN・S・N・S・……磁極
が着磁され、また、FGマグネットは、上記主マグネッ
ト11の着磁ピッチよりも細かいピッチで等間隔にN・
S・N・S・……磁極が着磁されている。そして、プリ
ント配線基板1の上記回転子4におけるケース10のフ
ランジ10aに対向する部分には、図3に示すように、
回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パター
ン(以下、単にFGパターンと記す)13が、上記FG
マグネット12がかたち作る円周に沿って形成されてい
る。このFGパターン13の両端子13a及び13b
は、互いに近接した状態で引き出され、周波数信号取り
出し用端子(パッド)としてプリント配線基板1上に形
成されている。
に、所定のピッチで等間隔にN・S・N・S・……磁極
が着磁され、また、FGマグネットは、上記主マグネッ
ト11の着磁ピッチよりも細かいピッチで等間隔にN・
S・N・S・……磁極が着磁されている。そして、プリ
ント配線基板1の上記回転子4におけるケース10のフ
ランジ10aに対向する部分には、図3に示すように、
回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パター
ン(以下、単にFGパターンと記す)13が、上記FG
マグネット12がかたち作る円周に沿って形成されてい
る。このFGパターン13の両端子13a及び13b
は、互いに近接した状態で引き出され、周波数信号取り
出し用端子(パッド)としてプリント配線基板1上に形
成されている。
【0041】そして、本実施例に係るモータにおいて
は、FGパターン13の形成範囲が、主マグネット11
の極数をMとしたとき、360゜/M又はその整数倍の
角度を中心角とする円弧に沿った範囲となっている。
は、FGパターン13の形成範囲が、主マグネット11
の極数をMとしたとき、360゜/M又はその整数倍の
角度を中心角とする円弧に沿った範囲となっている。
【0042】具体的には、図3に示すように、中心角α
=270゜の円弧に沿った範囲に上記FGパターン13
が形成され、残りの中心角β=90゜の円弧に沿った範
囲が無効範囲(FGパターン13が形成されない範囲)
とされている。また、上記プリント配線基板1には、固
定子3のコイル7に駆動電流を供給するための駆動回路
14(図3において二点鎖線で示す領域に形成される)
が上記FGパターン13と共に同一面に形成されてい
る。上記FGパターン13の無効範囲が中心角で90゜
の範囲となっているため、その空いた領域を利用して上
記駆動回路14とコイル7とを電気的に接続する配線部
15が形成されている。
=270゜の円弧に沿った範囲に上記FGパターン13
が形成され、残りの中心角β=90゜の円弧に沿った範
囲が無効範囲(FGパターン13が形成されない範囲)
とされている。また、上記プリント配線基板1には、固
定子3のコイル7に駆動電流を供給するための駆動回路
14(図3において二点鎖線で示す領域に形成される)
が上記FGパターン13と共に同一面に形成されてい
る。上記FGパターン13の無効範囲が中心角で90゜
の範囲となっているため、その空いた領域を利用して上
記駆動回路14とコイル7とを電気的に接続する配線部
15が形成されている。
【0043】このような構成において、固定子3のコイ
ル7に駆動電流を供給すると、回転子4の主マグネット
11による磁界とコイル7に流れる電流によって、回転
子4に回転力が加えられ、回転子4が回転することにな
る。この回転子4の回転によって、FGパターン13の
両端子13a及び13bに、回転子4の回転数に比例し
た周波数を有する信号(以下、単にFG信号と記す)S
FGが発生し、このFG信号SFGを用いてブラシレスDC
モータの回転数制御を行なうことが可能となる。
ル7に駆動電流を供給すると、回転子4の主マグネット
11による磁界とコイル7に流れる電流によって、回転
子4に回転力が加えられ、回転子4が回転することにな
る。この回転子4の回転によって、FGパターン13の
両端子13a及び13bに、回転子4の回転数に比例し
た周波数を有する信号(以下、単にFG信号と記す)S
FGが発生し、このFG信号SFGを用いてブラシレスDC
モータの回転数制御を行なうことが可能となる。
【0044】ここで、上記実施例に係るモータのFGパ
ターン13から発生するFG信号S FGの出力波形につい
て図4〜図6を参照しながら説明する。説明を簡単にす
るために、図4〜図6において、主マグネット11及び
FGマグネット12を帯状に展開して示し、更に主マグ
ネット11の極数を4、FGマグネット12の極数を1
6、FGパターン13のくし歯形状の歯数を8として示
す。
ターン13から発生するFG信号S FGの出力波形につい
て図4〜図6を参照しながら説明する。説明を簡単にす
るために、図4〜図6において、主マグネット11及び
FGマグネット12を帯状に展開して示し、更に主マグ
ネット11の極数を4、FGマグネット12の極数を1
6、FGパターン13のくし歯形状の歯数を8として示
す。
【0045】本実施例に係るモータのFGパターン13
は、中心角270゜の円弧に沿って形成されていること
から、全周のうち、中心角90゜の円弧に相当する部分
が無効範囲(FGパターン13が形成されていない範
囲)となる。
は、中心角270゜の円弧に沿って形成されていること
から、全周のうち、中心角90゜の円弧に相当する部分
が無効範囲(FGパターン13が形成されていない範
囲)となる。
【0046】また、主マグネット11の着磁とFGマグ
ネット12の着磁との関係は、主マグネット11の1つ
の磁極(N又はS)に対して、FGマグネット12の磁
極数は4でその配列は図面上左からN・S・N・Sとな
っている。
ネット12の着磁との関係は、主マグネット11の1つ
の磁極(N又はS)に対して、FGマグネット12の磁
極数は4でその配列は図面上左からN・S・N・Sとな
っている。
【0047】まず、主マグネット11からの漏れ磁束に
よってFGパターン13の両端子13a及び13bに発
生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マグネット1
1の磁極の境界は4つあり、それぞれ境界A,境界B,
境界C及び境界Dとしたとき、境界Aの通過によって生
じるFG信号SFGの波形は、図4(a)に示すように、
境界AがFGパターン13の立ち上がり部分u(モータ
の中心に向かう部分)の位置に来たときに振幅上のピー
ク(極大値又は極小値)となり、境界AがFGパターン
13の無効範囲に対応した位置に来たときに0レベルと
なる波形を有することになる。
よってFGパターン13の両端子13a及び13bに発
生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マグネット1
1の磁極の境界は4つあり、それぞれ境界A,境界B,
境界C及び境界Dとしたとき、境界Aの通過によって生
じるFG信号SFGの波形は、図4(a)に示すように、
境界AがFGパターン13の立ち上がり部分u(モータ
の中心に向かう部分)の位置に来たときに振幅上のピー
ク(極大値又は極小値)となり、境界AがFGパターン
13の無効範囲に対応した位置に来たときに0レベルと
なる波形を有することになる。
【0048】上記無効範囲は、FGパターン13の2つ
のくし歯に相当する領域にわたって形成されているた
め、FG信号SFGのレベルが0レベルとなる期間は、境
界Aが連続する4つの立ち上がり部分uを通過する期間
に相当する。
のくし歯に相当する領域にわたって形成されているた
め、FG信号SFGのレベルが0レベルとなる期間は、境
界Aが連続する4つの立ち上がり部分uを通過する期間
に相当する。
【0049】次に、境界Bの通過によって生じるFG信
号SFGの波形は、図4(b)に示すように、境界BがF
Gパターン13の立ち上がり部分uの位置に来たときに
振幅上のピークとなり、境界BがFGパターンの無効範
囲に対応した位置に来たときに0レベルとなる波形を有
することになる。FG信号SFGのレベルが0レベルとな
る期間は、上記境界Aの場合と同様に、境界Bが連続す
る4つの立ち上がり部分uを通過する期間に相当する。
号SFGの波形は、図4(b)に示すように、境界BがF
Gパターン13の立ち上がり部分uの位置に来たときに
振幅上のピークとなり、境界BがFGパターンの無効範
囲に対応した位置に来たときに0レベルとなる波形を有
することになる。FG信号SFGのレベルが0レベルとな
る期間は、上記境界Aの場合と同様に、境界Bが連続す
る4つの立ち上がり部分uを通過する期間に相当する。
【0050】以下同様に、境界C及びDが通過すること
によってFGパターン13の両端子13a及び13bに
発生するFG信号SFGは、それぞれ同図(c)及び
(d)に示す波形となる。
によってFGパターン13の両端子13a及び13bに
発生するFG信号SFGは、それぞれ同図(c)及び
(d)に示す波形となる。
【0051】このとき、FGパターン13における両端
のくし歯中、一方の端に境界Aが位置したときの各境界
と無効範囲との距離がそれぞれ異なるため、各境界に関
するFG信号SFGにおいて、0レベルとなるタイミング
がそれぞれ異なることになる。具体的には、上記位置
(図4で示す位置)を初期状態としたとき、回転子4が
1回転する間に、境界Aにおいては、11のピークが出
力された後に4つのピークの出力に相当する期間中、0
レベルが出力され、境界Bにおいては、7つのピークが
出力された後に4つのピークの出力に相当する期間中、
0レベルが出力され、境界Cにおいては、3つのピーク
が出力された後に4つのピークの出力に相当する期間
中、0レベルが出力され、境界Dにおいては、最初の4
つのピークの出力に相当する期間中、0レベルが出力さ
れることになる。
のくし歯中、一方の端に境界Aが位置したときの各境界
と無効範囲との距離がそれぞれ異なるため、各境界に関
するFG信号SFGにおいて、0レベルとなるタイミング
がそれぞれ異なることになる。具体的には、上記位置
(図4で示す位置)を初期状態としたとき、回転子4が
1回転する間に、境界Aにおいては、11のピークが出
力された後に4つのピークの出力に相当する期間中、0
レベルが出力され、境界Bにおいては、7つのピークが
出力された後に4つのピークの出力に相当する期間中、
0レベルが出力され、境界Cにおいては、3つのピーク
が出力された後に4つのピークの出力に相当する期間
中、0レベルが出力され、境界Dにおいては、最初の4
つのピークの出力に相当する期間中、0レベルが出力さ
れることになる。
【0052】この場合は、FGパターン13の無効範囲
の長さが主マグネット11の1つの着磁長さと同じであ
るため、0レベルの出力期間が4つのピークに相当する
期間であり、その出現のタイミングは、各境界毎に異な
り、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間は連続し
たものとなる。
の長さが主マグネット11の1つの着磁長さと同じであ
るため、0レベルの出力期間が4つのピークに相当する
期間であり、その出現のタイミングは、各境界毎に異な
り、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間は連続し
たものとなる。
【0053】次に、FGマグネット12からの漏れ磁束
によってFGパターン13の両端子13a及び13bに
発生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マグネット
11の磁極の境界は16箇所あり、それぞれ境界a,境
界b,・・・・境界o及び境界pとしたとき、境界aの
通過によって生じるFG信号SFGの波形は、図5(a)
に示すように、境界aがFGパターンの立ち上がり部分
uの位置に来たときに振幅上のピークとなり、境界aが
FGパターンの無効範囲に対応した位置に来たときに0
レベルとなる波形を有することになる。
によってFGパターン13の両端子13a及び13bに
発生するFG信号SFGの波形を見てみる。主マグネット
11の磁極の境界は16箇所あり、それぞれ境界a,境
界b,・・・・境界o及び境界pとしたとき、境界aの
通過によって生じるFG信号SFGの波形は、図5(a)
に示すように、境界aがFGパターンの立ち上がり部分
uの位置に来たときに振幅上のピークとなり、境界aが
FGパターンの無効範囲に対応した位置に来たときに0
レベルとなる波形を有することになる。
【0054】これは、残りの境界b〜境界pについても
同様である。境界b〜境界pについてのFG信号の波形
を図5(b)〜(h)及び図6(i)〜(p)にそれぞ
れ示す。また、この場合は、各境界の配列ピッチがFG
パターン13の立ち上がり部分uの配列ピッチと同じで
あるため、0レベルの出力期間が1つのピークに相当す
る期間であり、その出現のタイミングは、各境界毎に異
なり、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間は連続
したものとなる。
同様である。境界b〜境界pについてのFG信号の波形
を図5(b)〜(h)及び図6(i)〜(p)にそれぞ
れ示す。また、この場合は、各境界の配列ピッチがFG
パターン13の立ち上がり部分uの配列ピッチと同じで
あるため、0レベルの出力期間が1つのピークに相当す
る期間であり、その出現のタイミングは、各境界毎に異
なり、一つの時間軸で見たとき、各0レベル期間は連続
したものとなる。
【0055】従って、FGマグネット12からの漏れ磁
束によって、FGパターン13の両端子13a及び13
bに発生するFG信号SFGは、上記図5(a)〜(h)
及び図6(i)〜(p)までの信号波形を合計した波形
となるが、このとき、それぞれ同一時間における信号波
形の合成について見ると、4つの0レベル成分と残りの
12の有効信号成分との合成となり、その合成信号は、
図4(e)に示すように、振幅上の乱れのない信号波形
となる。
束によって、FGパターン13の両端子13a及び13
bに発生するFG信号SFGは、上記図5(a)〜(h)
及び図6(i)〜(p)までの信号波形を合計した波形
となるが、このとき、それぞれ同一時間における信号波
形の合成について見ると、4つの0レベル成分と残りの
12の有効信号成分との合成となり、その合成信号は、
図4(e)に示すように、振幅上の乱れのない信号波形
となる。
【0056】そして、実際にFGパターン13の両端子
13a及び13bに発生するFG信号SFGは、図4
(f)に示すように、上記主マグネット11からの漏れ
磁束による信号も合成された信号波形となる。このと
き、それぞれ同一時間における信号波形の合成について
見ると、主マグネット11からの漏れ磁束による3つの
有効信号成分と1つの0レベル成分及びFGマグネット
12からの漏れ磁束による1つの合成有効信号成分(図
4(e)参照)との合成となり、その合成信号は、図4
(f)に示すように、振幅上の乱れのない信号波形とな
る。
13a及び13bに発生するFG信号SFGは、図4
(f)に示すように、上記主マグネット11からの漏れ
磁束による信号も合成された信号波形となる。このと
き、それぞれ同一時間における信号波形の合成について
見ると、主マグネット11からの漏れ磁束による3つの
有効信号成分と1つの0レベル成分及びFGマグネット
12からの漏れ磁束による1つの合成有効信号成分(図
4(e)参照)との合成となり、その合成信号は、図4
(f)に示すように、振幅上の乱れのない信号波形とな
る。
【0057】このように、上記実施例に係るモータにお
いて、FGパターン13の両端子13a及び13bから
発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上の乱れがな
い正規の信号波形となるため、プリント配線基板1を片
面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図っても、
FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーション)が生
じず、モータに対する周知のサーボ制御系による回転数
の制御を高精度に行なわせることができる。
いて、FGパターン13の両端子13a及び13bから
発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上の乱れがな
い正規の信号波形となるため、プリント配線基板1を片
面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図っても、
FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーション)が生
じず、モータに対する周知のサーボ制御系による回転数
の制御を高精度に行なわせることができる。
【0058】特に、本実施例においては、回転子のFG
パターンと対向する面に、極数が主マグネットの極数よ
りも多いとされたリング状のFGマグネットを設けるよ
うにしているため、FG信号として、各ピーク(極大値
及び極小値)間のレベル変位の大きいFG信号を得るこ
とができる。その結果、後段のサーボ制御系にてFG信
号の周波数を検出し易くなり、このサーボ制御系による
モータの回転数制御を更に高精度に行なわせることが可
能となる。
パターンと対向する面に、極数が主マグネットの極数よ
りも多いとされたリング状のFGマグネットを設けるよ
うにしているため、FG信号として、各ピーク(極大値
及び極小値)間のレベル変位の大きいFG信号を得るこ
とができる。その結果、後段のサーボ制御系にてFG信
号の周波数を検出し易くなり、このサーボ制御系による
モータの回転数制御を更に高精度に行なわせることが可
能となる。
【0059】上記実施例に係るモータでは、FGパター
ン13の形成範囲を中心角で270゜(無効範囲は中心
角で90゜)の範囲としたが、上記関係、即ち主マグネ
ット11の極数をMとしたとき、360゜/M又はその
整数倍の角度を中心角とする円弧に沿った範囲を形成範
囲をした場合においても、上記と同じように、FG信号
に振幅上の乱れがない信号波形となるため、FGパター
ン13の形成範囲を中心角で180゜(無効範囲は中心
角で180゜)の場合やFGパターン13の形成範囲を
中心角で90゜(無効範囲は中心角で270゜)の場合
でも同じ効果を得ることができる。
ン13の形成範囲を中心角で270゜(無効範囲は中心
角で90゜)の範囲としたが、上記関係、即ち主マグネ
ット11の極数をMとしたとき、360゜/M又はその
整数倍の角度を中心角とする円弧に沿った範囲を形成範
囲をした場合においても、上記と同じように、FG信号
に振幅上の乱れがない信号波形となるため、FGパター
ン13の形成範囲を中心角で180゜(無効範囲は中心
角で180゜)の場合やFGパターン13の形成範囲を
中心角で90゜(無効範囲は中心角で270゜)の場合
でも同じ効果を得ることができる。
【0060】更に、上記と同じ原理により、主マグネッ
ト11が8極の場合は、FGパターン13の形成範囲を
45゜,90゜,135゜,180゜,225゜,27
0゜,315゜とした場合、FG信号SFGの振幅上の乱
れは生じず、信号出力は一様となる。
ト11が8極の場合は、FGパターン13の形成範囲を
45゜,90゜,135゜,180゜,225゜,27
0゜,315゜とした場合、FG信号SFGの振幅上の乱
れは生じず、信号出力は一様となる。
【0061】また、上記実施例に係るモータにおいて
は、フレーム2のフランジ10a下面にFGマグネット
12を設けるようにしたが、このFGマグネット12は
必ず設けなければならないというものではなく、プリン
ト配線基板1にFGパターン13が形成されていれば、
上記FGマグネット12がなくても、主マグネット11
からの漏れ磁束によってFG信号SFGが発生するので、
FGマグネット12を省略したモータにも利用すること
ができる。
は、フレーム2のフランジ10a下面にFGマグネット
12を設けるようにしたが、このFGマグネット12は
必ず設けなければならないというものではなく、プリン
ト配線基板1にFGパターン13が形成されていれば、
上記FGマグネット12がなくても、主マグネット11
からの漏れ磁束によってFG信号SFGが発生するので、
FGマグネット12を省略したモータにも利用すること
ができる。
【0062】また、上記実施例においては、ラジアル・
ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用した
例を示したが、その他、図7に示すように、アキシャル
・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータにも適用
させることができる。なお、図7において、上記実施例
に係るモータ(ラジアル・ギャップ方式の扁平型ブラシ
レスDCモータ)と対応するものについては同符号を記
し、その重複説明を省略する。
ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用した
例を示したが、その他、図7に示すように、アキシャル
・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータにも適用
させることができる。なお、図7において、上記実施例
に係るモータ(ラジアル・ギャップ方式の扁平型ブラシ
レスDCモータ)と対応するものについては同符号を記
し、その重複説明を省略する。
【0063】このアキシャル・ギャップ方式のモータに
おいては、主マグネットが平板リング状に形成され、プ
リント配線基板とフレームとの間に介在された形に設け
られる。そして、この主マグネットの着磁とFGマグネ
ットの着磁は図8に示すように、ラジアル・ギャップ方
式の場合とほぼ同じである。
おいては、主マグネットが平板リング状に形成され、プ
リント配線基板とフレームとの間に介在された形に設け
られる。そして、この主マグネットの着磁とFGマグネ
ットの着磁は図8に示すように、ラジアル・ギャップ方
式の場合とほぼ同じである。
【0064】このアキシャル・ギャップ方式のモータに
おいても、上記実施例に係るモータ(ラジアル・ギャッ
プ方式のモータ)と同じように、FGパターン13の両
端子13a及び13bから発生するFG信号SFGは、図
4(f)に示すように、振幅上の乱れがない一様の信号
波形(ピークが一定とされた信号波形)を有することに
なる。
おいても、上記実施例に係るモータ(ラジアル・ギャッ
プ方式のモータ)と同じように、FGパターン13の両
端子13a及び13bから発生するFG信号SFGは、図
4(f)に示すように、振幅上の乱れがない一様の信号
波形(ピークが一定とされた信号波形)を有することに
なる。
【0065】従って、上記アキシャル・ギャップ方式の
モータにおいて、FGパターン13の両端子13a及び
13bから発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上
の乱れがない正規の信号波形となるため、プリント配線
基板1を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を
図っても、FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーシ
ョン)が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系に
よる回転数の制御を高精度に行なわせることができる。
モータにおいて、FGパターン13の両端子13a及び
13bから発生するFG信号SFGは、信号波形に振幅上
の乱れがない正規の信号波形となるため、プリント配線
基板1を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を
図っても、FG信号SFGに振幅上の乱れ(モジュレーシ
ョン)が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系に
よる回転数の制御を高精度に行なわせることができる。
【0066】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るブラスレス
モータによれば、プリント配線基板が取り付けられた基
台に配設固定され、コイルが巻回された固定子と、上記
プリント配線基板に近接して配設され、かつ上記基台に
対して回転自在に取り付けられた回転軸と、上記固定子
に対向して設けられたリング状の主磁極とを有する回転
子と、上記プリント配線基板の上記主磁極と対向する面
に回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パタ
ーンが、上記主磁極がかたち作る円周に沿って形成され
たブラシレスモータにおいて、上記周波数信号発生用パ
ターンの形成範囲が、上記主磁極の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角とする
円弧に沿った範囲にしたので、周波数信号発生用パター
ンの両端子から発生するFG信号は、信号波形に振幅上
の乱れがない正規の信号波形となるため、プリント配線
基板を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図
っても、FG信号に振幅上の乱れ(モジュレーション)
が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系による回
転数の制御を高精度に行なわせることができる。
モータによれば、プリント配線基板が取り付けられた基
台に配設固定され、コイルが巻回された固定子と、上記
プリント配線基板に近接して配設され、かつ上記基台に
対して回転自在に取り付けられた回転軸と、上記固定子
に対向して設けられたリング状の主磁極とを有する回転
子と、上記プリント配線基板の上記主磁極と対向する面
に回転速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パタ
ーンが、上記主磁極がかたち作る円周に沿って形成され
たブラシレスモータにおいて、上記周波数信号発生用パ
ターンの形成範囲が、上記主磁極の極数をMとしたと
き、360゜/M又はその整数倍の角度を中心角とする
円弧に沿った範囲にしたので、周波数信号発生用パター
ンの両端子から発生するFG信号は、信号波形に振幅上
の乱れがない正規の信号波形となるため、プリント配線
基板を片面化して、モータ自体の小型化及び薄型化を図
っても、FG信号に振幅上の乱れ(モジュレーション)
が生じず、モータに対する周知のサーボ制御系による回
転数の制御を高精度に行なわせることができる。
【0067】また、本発明に係るブラシレスモータによ
れば、上記構成において、上記回転子の上記周波数信号
発生用パターンと対向する面に、極数が主磁極の極数よ
りも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極を設
けるようにしたので、周波数信号として、各ピーク(極
大値及び極小値)間のレベル変位の大きいFG信号を得
ることができる。その結果、後段のサーボ制御系にてF
G信号の周波数を検出し易くなり、このサーボ制御系に
よるモータの回転数制御を更に高精度に行なわせること
が可能となる。
れば、上記構成において、上記回転子の上記周波数信号
発生用パターンと対向する面に、極数が主磁極の極数よ
りも多いとされたリング状の周波数信号発生用磁極を設
けるようにしたので、周波数信号として、各ピーク(極
大値及び極小値)間のレベル変位の大きいFG信号を得
ることができる。その結果、後段のサーボ制御系にてF
G信号の周波数を検出し易くなり、このサーボ制御系に
よるモータの回転数制御を更に高精度に行なわせること
が可能となる。
【図1】本発明に係るブラシレスモータを電子機器にお
いて記録媒体を回転駆動するために使用されるラジアル
・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用し
た実施例(以下、単に実施例に係るモータと記す)の構
成を一部破断して示す正面図である。
いて記録媒体を回転駆動するために使用されるラジアル
・ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用し
た実施例(以下、単に実施例に係るモータと記す)の構
成を一部破断して示す正面図である。
【図2】実施例に係るモータの回転子を下方から見て示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】実施例に係るモータのプリント配線基板上に形
成されるFGパターンを示す平面図である。
成されるFGパターンを示す平面図である。
【図4】実施例に係るモータのFGパターンの両端子に
発生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグ
ネット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形
図である。
発生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグ
ネット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形
図である。
【図5】実施例に係るモータにおいて、FGマグネット
からの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発生する
FG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネット及
びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図である
(その1)。
からの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発生する
FG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネット及
びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図である
(その1)。
【図6】実施例に係るモータにおいて、FGマグネット
からの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発生する
FG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネット及
びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図である
(その2)。
からの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発生する
FG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネット及
びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図である
(その2)。
【図7】本発明に係るブラシレスモータをアキシャル・
ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用した
他の実施例(以下、単に他の実施例に係るモータと記
す)の構成を一部破断して示す正面図である。
ギャップ方式の扁平型ブラシレスDCモータに適用した
他の実施例(以下、単に他の実施例に係るモータと記
す)の構成を一部破断して示す正面図である。
【図8】他の実施例に係るモータの主マグネット及びF
Gマグネットの着磁状態を示す平面図である。
Gマグネットの着磁状態を示す平面図である。
【図9】従来例に係るブラシレスモータの構成を示す断
面図である。
面図である。
【図10】従来例に係るブラシレスモータのプリント配
線基板上に形成されるFGパターンを示す平面図であ
る。
線基板上に形成されるFGパターンを示す平面図であ
る。
【図11】他の従来例に係るブラシレスモータのプリン
ト配線基板上に形成されるFGパターンを示す平面図で
ある。
ト配線基板上に形成されるFGパターンを示す平面図で
ある。
【図12】他の従来例に係るブラシレスモータのFGパ
ターンの両端子に発生するFG信号の信号波形を、FG
パターン,主マグネット及びFGマグネットの配置関係
とともに示す波形図である。
ターンの両端子に発生するFG信号の信号波形を、FG
パターン,主マグネット及びFGマグネットの配置関係
とともに示す波形図である。
【図13】他の従来例に係るモータにおいて、FGマグ
ネットからの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発
生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネ
ット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図
である(その1)。
ネットからの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発
生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネ
ット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図
である(その1)。
【図14】他の従来例に係るモータにおいて、FGマグ
ネットからの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発
生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネ
ット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図
である(その2)。
ネットからの漏れ磁束によりFGパターンの両端子に発
生するFG信号の信号波形を、FGパターン,主マグネ
ット及びFGマグネットの配置関係とともに示す波形図
である(その2)。
1 プリント配線基板 2 フレーム 3 固定子 4 回転子 5 貫通孔 6 巻線部(鉄芯) 7 コイル 8 回転軸 9 ボールベアリング 10 ケース 11 主マグネット 12 FGマグネット 13 FGパターン
Claims (4)
- 【請求項1】 プリント配線基板が取り付けられた基台
に配設固定され、コイルが巻回された固定子と、 上記プリント配線基板に近接して配設され、かつ上記基
台に対して回転自在に取り付けられた回転軸と、上記固
定子に対向して設けられたリング状の主磁極とを有する
回転子と、 上記プリント配線基板の上記主磁極と対向する面に回転
速度検出用のくし歯形状の周波数信号発生用パターン
が、上記主磁極がかたち作る円周に沿って形成されたブ
ラシレスモータにおいて、 上記周波数信号発生用パターンの形成範囲が、上記主磁
極の極数をMとしたとき、360゜/M又はその整数倍
の角度を中心角とする円弧に沿った範囲であることを特
徴とするブラシレスモータ。 - 【請求項2】 上記回転子の上記周波数信号発生用パタ
ーンと対向する面に、極数が主磁極の極数よりも多いと
されたリング状の周波数信号発生用磁極が設けられてい
ることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。 - 【請求項3】 上記主磁極における1つの着磁部分の円
周に沿った長さが、上記周波数信号発生用磁極における
1つの着磁部分の円周に沿った長さの整数倍であること
を特徴とする請求項2記載のブラシレスモータ。 - 【請求項4】 上記周波数信号発生用磁極の着磁ピッチ
が、上記周波数信号発生用パターンのくし歯形状のピッ
チとほぼ同じとされた請求項2又は3記載のブラシレス
モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15377994A JPH0823667A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15377994A JPH0823667A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | ブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0823667A true JPH0823667A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15569960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15377994A Pending JPH0823667A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0823667A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020092180A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-07-05 JP JP15377994A patent/JPH0823667A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020092180A (ja) * | 2018-12-06 | 2020-06-11 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
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