JP2000175425A - 磁気ディスク駆動装置 - Google Patents

磁気ディスク駆動装置

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JP2000175425A
JP2000175425A JP27406799A JP27406799A JP2000175425A JP 2000175425 A JP2000175425 A JP 2000175425A JP 27406799 A JP27406799 A JP 27406799A JP 27406799 A JP27406799 A JP 27406799A JP 2000175425 A JP2000175425 A JP 2000175425A
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flat coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】FDD等の磁気ディスク駆動装置において、組
立て工数および製造コストを低減し、もれ磁束によるデ
ータエラーを改善し、モータの効率を改善して起動トル
クおよびトルク係数を向上し、回転制御精度を改善す
る。 【解決手段】ロータ(1)に4n極の駆動リング磁石
(2)を設け、ステータ(3)にFG用パターン(4)
を囲むように3m個のフラットコイル(5)を環状に設
ける。フラットコイル(5)の隣同士の間隔を電気角で
(5/3)πとして配置し、フラットコイル(5)の間
に生じる最大間隙部(20)に磁気センサー(6)を配
置する。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換可能なフレキ
シブルディスクの駆動装置などの磁気ディスク駆動装置
に関し、特にその装置に用いられるスピンドルモータの
駆動磁石とコイルの配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピーディスクドライブ(以
下FDDという)は小型化、薄型化が求められており、
しかも記録密度の向上など高性能化も求められている。
従って、FDDに使用されるスピンドルモータにも小型
化、薄型化、高性能化が求められている。
【0003】図6はドライブの厚さが1/2インチであ
る従来技術に係るFDDに用いる、平板スピンドルモー
タを示す斜視図であり、金属ベースプリント基板(1
2)によって形成されるステータ(3)及びステータ
(3)に回転自在に取り付けられたロータ(1)によっ
て形成されている。
【0004】また、図4は従来技術に係るFDDに用い
る、スピンドルモータの要部断面図である。更に図5
は、図6に示した従来技術に係るFDDに用いる、スピ
ンドルモータからロータ(1)及び軸受を取り除いた状
態を示す平面図である。
【0005】公知の従来技術において、3相駆動モータ
の場合、磁極数は4n、コイル数は3n(nは1以上の
自然数)として構成され、図18に示す表のようにな
る。従来技術に係る3相駆動モータの、n=2〜4の駆
動磁石の着磁図とコイルの配置図を、図11〜13に示
す。それぞれ(A)は磁石の着磁を、(B)はコイル配
置を示す図である。図5の従来例は、16極12コイル
を示している。
【0006】図4および図5に示した従来例において、
ステータ(3)は金属ベースプリント基板(12)によ
って形成され、金属ベースプリント基板(12)上には
複数のフラットコイル(5)及び小フラットコイル
(7)が環状に電気角で4/3π隔てて隣接配置されて
いる。
【0007】電気角とは隣接する1組の磁極(N極とS
極)を2πとして表す方法である。
【0008】このフラットコイル(5)及び小フラット
コイル(7)は外周側に比べて内周側の方が狭くなって
おり、ロータ(1)の駆動コイルとして電流が流れるよ
うになっている。また、フラットコイル(5)と小フラ
ットコイル(7)とは平面サイズが異なっており、平面
サイズの大きいフラットコイル(5)が3個並ぶ毎に平
面サイズの小さい小フラットコイル(7)が1個配置さ
れている。
【0009】図5によれば、平面サイズの大きいフラッ
トコイル(5)が9個、平面サイズの小さい小フラット
コイル(7)が3個の合計12個のフラットコイルが3
60°に渡って均等に隙間なく配置されている。
【0010】そして、フラットコイル(5)及び小フラ
ットコイル(7)の外周には周波数発電機(以下FGと
いう)用パターン(4)が形成されており、小フラット
コイル(7)とFG用パターン(4)との間には、位置
検出用の磁気センサー(ホール素子)(6)がそれぞれ
設けられている。
【0011】ここで、小フラットコイル(7)の平面サ
イズが他のフラットコイル(5)の平面サイズよりも小
さく構成されているのは、FG用パターン(4)の内側
にロータ(1)の磁極位置を検出するためのホール素子
(6)を配置するスペースを金属ベースプリント基板
(12)上に確保するためである。
【0012】ひとつの小フラットコイル(7)は、他の
2個の小フラットコイル(7)とは120°の間隔で取
り付けてある。そして、フロッピーディスク上のデータ
の記録および再生を行なう磁気記録再生ヘッド(以下、
磁気ヘッド)(8)は、ディスクにアクセスする際にひ
とつの小フラットコイル(7)上をラジアル方向に移動
するように配置されている。
【0013】また図4において、ロータ(1)にはステ
ータ(3)上のフラットコイル(5)および小フラット
コイル(7)に対応する位置に駆動リング状磁石(2)
を設けてあり、ステータ(3)上のFG用パターン
(4)に対応する位置にはFG磁石(9)が設けてあ
る。そして、ステータ(3)に設けられたFG用パター
ン(4)とロータ(1)の外周部に設けられたFG磁石
(9)とによって回転制御用のFG信号を発生する。
【0014】なお、駆動リング磁石(2)は放射状に1
6極に着磁されている。そして、ロータ(1)の中央に
は軸(14)が固定されており、この軸(14)はステ
ータ(3)上に設けられた軸受(図示せず)によって回
転自在に保持されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成によれば、サイズの大きい(通常サイズ)フラットコ
イル(5)に加えて平面サイズの小さい小フラットコイ
ル(7)を製造する必要があるため、少なくとも大小2
種類のフラットコイルの製作とその組立を行う必要があ
るために、ステータのコストが上がるという問題があっ
た。
【0016】また、平面サイズの小さい小フラットコイ
ル(7)を使用しているので、磁気回路の磁束を十分に
利用出来ずモータの効率が悪化し、トルクやトルク定数
(以下Ktともいう)が小さくなるという課題があっ
た。トルク定数とは、印加電流に対する発生トルクの比
例定数である。また、通常サイズのフラットコイル
(5)と小フラットコイル(7)とが混在してステータ
を構成しているの、磁界強度が全周に亘って厳密に均一
とはならないので、モータの回転精度を低下させる要因
となっていた。
【0017】更に、磁気ディスクの信号を記録再生する
磁気ヘッド(8)が平面サイズの小さい小フラットコイ
ル(7)の上側に近接するため、フラットコイル(7)
からの磁束が磁気ヘッド(8)に鎖交しノイズを検出し
てしまい、データエラーを発生することがあった。
【0018】更にまた図5を参照して説明すると、16
極(8極対)の駆動リング磁石(2)を使用した場合、
1極のコイル幅(後述)(10)は、理想的には磁石
(2)の磁極の幅と同じ360°/16=22.5°と
なる。
【0019】ここでコイル幅とは、所定の太さを有する
両側のコイル巻線の中心線が挟む角度を意味し、そのコ
イルが発生させる磁束の幅に等しいので、全磁束が効率
よく磁石(2)を貫通するために、磁石(2)の磁極の
幅と一致することが理想的である。
【0020】一方、ステータに、16極の駆動リング磁
石(2)に対応する12個のフラットコイル(5)
(7)を配置すると、コイル配置幅(11)は図18に
見るとおり、360°/12=30°となり、図5に示
すような構成となる。コイル配置幅(11)とは、各コ
イルの中心のピッチを意味する。
【0021】図5に示す如く、このように配置すると隣
接するフラットコイル同士が接触してしまうため、実際
のコイル幅は理想値よりも小さな値となりモータの効率
が理想値よりも低下してしまう課題があった。更に図5
において、磁気センサー(6)用の引き出しパターン
(図示せず)を設ける必要があるので、FG用パターン
(4)を全周に渡って設けることが出来ずFG信号が中
断する回転領域があるので、精密な回転制御が困難であ
る、という課題があった。
【0022】一方、隣合うフラットコイルが異極の磁界
を発生する場合はこの磁束の一部が直接打消し合い磁束
の利用効率が悪く発生トルクが低下することが従来知ら
れている。このため隣合うフラットコイルが同極性の磁
界を発生するように構成して、駆動コイルの磁束が有効
に駆動磁極と作用を生じるようにしてトルク性能を向上
させる技術が従来知られていた。特にFDDなど装置を
小型化するためにロータとステータを薄くし、かつ必要
なトルク性能を得るためには、隣合うフラットコイルが
同極性の磁界を発生するようにしてトルク性能を向上さ
せる構成が必要である。
【0023】しかし上記のように構成すると、フラット
コイルの生成する磁界強度がより大きくなることから駆
動コイルの磁束がロータ外に漏れて磁気ヘッドに影響す
る割合が増加し、フロッピーディスクに記録されたデー
タのリード・ライトに支障をきたす、という不具合があ
った。
【0024】またモータの外径は大きい方が駆動磁極の
磁束量と駆動コイルの巻線が増加し、大きなトルクが発
生しモータの効率が良好になることが知られている。
【0025】このためロータの外径を磁気ヘッドの移動
範囲付近まで拡大することが有効である。しかしこの場
合、前述したロータ外に漏れる磁束が磁気ヘッドに影響
を与える事になる。特に装置を薄型に使用とすると磁気
ヘッドと駆動コイルとのスラスト方向の距離が小さくな
るのでこの影響が顕著となり、データのリード・ライト
に支障をきたすことになる。この問題を回避するため
に、磁気ヘッドと駆動コイルとのスラスト方向の距離を
大きくして構成すると、装置の薄型化を進める上での障
害となってしまう。
【0026】本発明は上記の状況に鑑みてなされたもの
で、磁気ディスク駆動装置に関し、ステータを構成する
フラットコイル(5)の大きさを統一することで装置の
コストダウンを可能にし、かつ効率を向上し、さらにフ
ラットコイル(5)のコイル幅(10)をロータを構成
するリング状磁石の磁極幅に近づけることによって効率
を向上し、精密な回転制御を可能とし、またフラットコ
イル(5)が生成する磁界が磁気ヘッドに与える影響を
低減する磁気ディスク駆動装置を提供することを、発明
の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、「ステータ(3)を形
成する基板(12)上に軸(14)を囲むように環状に
形成された周波数発電機用パターン(4)と、電気角で
(5/3)π隔てて円周状に配置した3m(mは2以上
の自然数)個のフラットコイル(5)と、前記フラット
コイル(5)に対向するようにロータ(1)に設けられ
た4n(nは3以上の自然数)極の駆動リング状磁石
(2)とを有する3相ブラシレスモータを用いた磁気デ
ィスク駆動装置において、前記円周状に配置した3m個
のフラットコイル(5)の間に設けた最大の間隙部(2
0)に一つの磁気センサー(6)を配置したことを特徴
とする磁気ディスク駆動装置。」を、請求項2に記載の
発明は、「前記最大の間隙部(20)を磁気ヘッド
(8)の移動動作位置に一致させることを特徴とする請
求項1に記載の磁気ディスク駆動装置。」を、請求項3
に記載の発明は、「ステータ(3)を形成する基板上
(12)に、軸(14)を囲むように環状に形成された
周波数発電機用パターン(4)と、円周上に配置した複
数のフラットコイル(5)と、前記フラットコイル
(5)に対向するようにロータ(1)に設けられた駆動
リング状磁石(2)とを有する3相Y結線のブラシレス
モータを使用した磁気ディスク駆動装置において、前記
円周状に配置した複数のフラットコイル(5)の間に設
けた最大の間隙部(20)を磁気ヘッド(8)の移動動
作位置に一致させることを特徴とする磁気ディスク駆動
装置。」を、請求項4に記載の発明は、「前記周波数発
電機用パターン(4)は、前記円周状に配置したフラッ
トコイル(5)の内周部に配置したことを特徴とする請
求項1または請求項3に記載の磁気ディスク駆動装
置。」を提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施の形態
として、スピンドルモータを含むFDDについて図1乃
至3、図7乃至10、図14乃至17、図19乃至20
を参照して説明する。なお従来例と同じ構成部材につい
ては同一の符号を付し説明を一部省略する。
【0029】図17は、本実施の形態のFDDの内部構
造を示す分解斜視図で、スピンドルモータ(15)と磁
気ヘッド(8)の位置関係を示す。
【0030】図17において、磁気ヘッド(8)はスピ
ンドルモータ(15)の軸(14)に向かって直角に移
動し磁気ディスク(図示せず)に信号を記録し又はディ
スクの信号を再生する。
【0031】次に図1を用いて本実施の形態のFDDに
用いるスピンドルモータの構造を説明する。図1は本発
明に係るFDDに用いるスピンドルモータからロータ
(1)及び軸受を取り除いた状態を示す平面図である。
【0032】なお、本実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータの回転駆動方式は3相、16極、9コイ
ル、1センサーの駆動方式である。
【0033】図1において、ステータ(3)は鉄系の金
属ベースプリント基板(12)をステータヨークとし
て、その内周部に48パルスのFG用パターン(4)を
形成しており、フラットコイル(5)がFG用パターン
(4)を囲むように9個隣接配列されている。
【0034】次に図3を用いて本実施の形態のFDDに
用いるスピンドルモータの説明を続ける。図3は、本実
施の形態のFDDに用いるスピンドルモータの断面図で
ある。
【0035】図3において、ロータ(1)には、フラッ
トコイル(5)と対向する位置に駆動リング磁石(2)
が、FG用パターン(4)と対向する位置にFGマグネ
ット(9)が夫々配置されている。
【0036】図1に戻って、夫々のフラットコイル
(5)は、外周側に比べて内周側の方が小さく形成され
ており、そのコイル幅は22.5°である。そして、隣
接したフラットコイル(5)は夫々近接してコイル配置
幅が37.5°となるように配置されているが、一ヶ所
だけホール素子(6)を配置するための間隙(フラット
コイル(5)が配置されていない領域)が設けられ、セ
ンサー配置部(20)としてある。
【0037】また、フラットコイル(5)に対向してに
ロータ(1)に設けられた駆動リング磁石(2)は放射
状に16極で着磁されており、夫々360°/16=2
2.5°の間隔を有する構成となっている。
【0038】そして、センサー配置部(最大間隙部)
(20)に向かい合うようにして、磁気ヘッド(8)の
移動エリアが配置されている。
【0039】なお、フラットコイル(5)には断面が長
方形の平角線を使用している。図7〜10を用いて、以
下にフラットコイル(5)の構成について説明する。図
7は本実施の形態のFDDに用いるスピンドルモータの
フラットコイル(5)の斜視図である。
【0040】図7に示す如く、フラットコイル(5)
は、平角線の巻き始め電極(21)と外周の巻き終わり
電極(22)とを有している。図8は図7に示したフラ
ットコイル(5)の断面斜視図である。
【0041】図10は図7に示したフラットコイル
(5)に用いた平角線の断面構造図で、平角線を構成す
る銅線(16)は断面が長方形であり、その周囲に絶縁
層(17)と接着層(18)とを有している。
【0042】図9は図10に示した平角線とは異なる構
成の片面絶縁線の断面図であり、銅線(16)と片面だ
けの絶縁層(17)と片面だけの接着層(18)からな
っている。
【0043】図10に示した平角線で巻いたフラットコ
イル(5)は、従来の円形断面を有する被服線と比較し
て、より小さい容積に同じ巻数を巻けるので、効率の高
いモータを構成できる効果がある。さらに図9に示す片
面絶縁線で巻いたフラットコイル(5)は、さらに小さ
い容積で同じ巻数を巻けるので、より効率の高いモータ
を構成出来る効果がある。
【0044】再び図1に戻って、本実施の形態のFDD
に用いるスピンドルモータの説明を続ける。図1におい
て、隣接したフラットコイル(5)は電気角で(5/
3)πの間隔で配置されており、機械角では(360°
/16)×(5/3)=37.5°隔てて配置されてい
る。
【0045】そして、ホール素子(6)を配置するため
のセンサー配置部(最大間隙部)(20)を設けた第1
のフラットコイル(5a)と第9のフラットコイル(5
i)との間隔だけは(8/3)π(機械角で60°)の
間隔でフラットコイル(5)が配置されている。
【0046】
【0047】機械角とは図1等に示す如く、二つのコイ
ルの中心が幾何学的に挟む角度である。
【0048】従来技術に係る3相駆動モータの場合、そ
の磁極数は4n、コイル数は3n(nは自然数)で構成
されることは先に説明した通りである。
【0049】本実施の形態のFDDに用いるスピンドル
モータでは、その磁極数は4n(nは3以上の自然数、
図1に示す例では、16極)、コイル数は3m(mは2
以上の自然数、同じく、9コイル)として構成してい
る。
【0050】図1に示した構成の、コイル配置と駆動磁
石の磁極の関係(16極、9コイル)を図15に示して
ある。磁極の配置が図15(A)、コイルの配置が図1
5(B)である。
【0051】更に他の構成例として、図14に12極6
コイル、同じく図16に20極9コイルの配置を示して
ある。以下に、図14、図19、図20を用いて、12
極6コイルとして構成した場合の、フラットコイル
(5)に加わる駆動電流とフラットコイル(5)が発生
する磁界の向きとの関係を説明する。図14に示すフラ
ットコイル(5)の配置図において、便宜上フラットコ
イル(5)に番号を付してある。また、図14に示した
フラットコイル(5)は3相Y結線で接続されており、
その結線図を図19に示す。更にそれらのフラットコイ
ル(5)に印加される駆動電流のタイミングチャートを
図20に示す。図20では印加電流として典型的なステ
ップ波形で示してある。図14と図20とからわかるよ
うに、図14の如くフラットコイル(5)を配置するこ
とで、任意の2相に通電した状態で隣り合うフラットコ
イル(5)は同極性の磁界を発生するよう構成されてい
るので、逆方向の磁界同士が打ち消しあうことも無い。
【0052】更に図1において、本実施の形態のFDD
に用いるスピンドルモータのFG用パターン(4)の説
明を行なう。
【0053】図1に示すように、FG用パターン(4)
をフラットコイル(5)の内周側に形成したので、磁気
センサー(6)の引き出し線によってFG用パターン
(4)が妨害されることなく、FG用パターン(4)を
駆動コイル内周部に全周に渡って途切れることなく形成
することが可能となり、モータの回転制御精度が向上す
るという効果を奏する。
【0054】FG磁極(9)は本実施の形態では96極
に着磁されているので、FG用パターン(4)もまた機
械角で、360°/96=3.75°で構成されてい
る。
【0055】この時、FGパターン引き出し線(23)
の影響を打ち消すための打消しパターン(19)が、F
G用パターン引出し線(23)を基準に、駆動磁石の電
気角で(2m+1)π(但しmは0、1、2、・・、実
施例はm=0)の角度に、幅22.5°の機械角で配置
されているのでFG信号への駆動磁石の影響が打消され
る。
【0056】図2は図1に示した構成とはまた異なる構
成とした例であり、図1と同一の16極9コイルである
が、FG用パターン(4)をコイル(5)の外周に配置
した構成としている。
【0057】本実施の形態に係るFDDは、以上に説明
した構成のスピンドルモータを用いており、そのスピン
ドルモータは環状に配置したフラットコイル(5)の間
に一ヶ所の最大間隙部(20)を設け、ここに磁気セン
サー(8)を配置しているので、従来技術に見られたよ
うに、小径の小フラットコイル(7)を別途製作して配
置する必要がなくなり、フラットコイルの種類が減るこ
とから組み立て工数及び製造コストを少なくすることが
できる。更に、同じ形状のフラットコイル(5)でステ
ータが構成されることから、全周にわたって発生磁界が
均一となり、回転精度が向上する効果がある。
【0058】また、磁気ヘッド(8)の移動エリアを、
フラットコイル(5)の最大の間隙に配置したので、フ
ラットコイル(5)から発生する漏れ磁束の磁気ヘッド
(8)に対する影響が低減され、FDDがデータエラー
を発生する頻度が減少する効果がある。
【0059】なお、磁気ヘッド(8)の移動エリアを配
置したフラットコイル(5)の間隙は図1に示す構成で
は両端のフラットコイル(5a)(5i)が挟む角度が
60°となる。
【0060】更に、上記に説明したように、隣り合うフ
ラットコイル(5)を電気角(5/3)πをなす間隔で
配置したので、フラットコイル(5)は任意の2相に通
電された状態で隣合うフラットコイル(5)が同極性の
磁界を発生するように構成され、従来技術のモータにお
いて説明したような磁束の打ち消し合いによる効率の低
下から、モータのトルクが低下する現象が回避される。
すなわち同程度のトルクを発生させるに要する印加電流
が従来より小さな値で十分なので、漏れ磁束も低減さ
れ、上記のようにフラットコイル(5)の最大の間隙
(20)に磁気ヘッド(8)を配置したことと合わせ
て、磁気ヘッド(8)への漏れ磁束の影響によるデータ
エラーを低減できる効果がある。
【0061】更に、小フラットコイル(7)を用いる必
要が無いことから、すべてのフラットコイル(5)の巻
線を外周部に設けることが出来るので、モータの効率が
向上し、起動トルク及びトルク定数が向上するという効
果がある。
【0062】更に、磁極数は4n(nは3以上の自然
数)、コイル数は3m(mは2以上の自然数)として構
成したのでフラットコイル(5)の大きさを十分に大き
くすることが出来、ステータのコイル幅をロータの磁極
幅に近づけることができるので、モータの効率が向上
し、起動トルク及びトルク定数が向上するという効果が
ある。
【0063】上記に説明した、本実施の形態の構成にお
いて、磁気センサー(6)がない、ノーセンサー駆動の
モータとした構成においても、上記に説明した本発明の
効果が同様に得られるものである。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、磁気ディスク
駆動装置において、フラットコイルの大きさを大きくで
きるのでモータの効率が向上し、起動トルクおよびトル
ク定数が向上する効果を奏するとともに、小径のコイル
を使用しないので、組立て工数が少なく、かつ回転精度
が向上する効果を奏する。
【0065】請求項2に記載の発明は、磁気ディスク駆
動装置において、モータの効率が向上し、起動トルクお
よびトルク定数が向上するとともに、データエラーが低
減する効果を奏する。
【0066】請求項3に記載の発明は、磁気ディスク駆
動装置において、データエラーが低減する効果を奏す
る。
【0067】請求項4に記載の発明は、磁気ディスク駆
動装置において、モータの効率が向上し、起動トルクお
よびトルク定数が向上するとともに、データエラーが低
減し、モータの回転制御精度が向上する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータの上面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータの他の構成例における上面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータの断面図である。
【図4】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータの
断面図である。
【図5】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータの
上面図である。
【図6】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータの
斜視図である。
【図7】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータに用いるフラットコイルの斜視図である。
【図8】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータに用いるフラットコイルの断面斜視図であ
る。
【図9】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるスピ
ンドルモータに用いるフラットコイルを構成する片面絶
縁線の断面斜視図である。
【図10】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータに用いるフラットコイルを構成する平角
線の断面斜視図である。
【図11】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータ
の磁極及びコイルの配置図である。
【図12】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータ
の磁極及びコイルの配置図である。
【図13】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータ
の磁極及びコイルの配置図である。
【図14】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータの磁極及びコイルの配置図である。
【図15】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータの磁極及びコイルの配置図である。
【図16】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータの磁極及びコイルの配置図である。
【図17】 本発明の一実施の形態のFDDの分解斜視
図である。
【図18】 従来技術に係るFDD用スピンドルモータ
の磁極とコイルの数を示す表である。
【図19】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータにおいて、12極6コイルとした構成の
フラットコイルの結線図である。
【図20】 本発明の一実施の形態のFDDに用いるス
ピンドルモータにおいて、12極6コイルとした構成の
フラットコイルに加わる駆動電流のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 リング状駆動磁石 3 ステータ 4 FG用パターン 5 フラットコイル 5a フラットコイル 5i フラットコイル 6 ホール素子(磁気センサー) 7 小フラットコイル 8 磁気ヘッド 9 FG用磁石 14 軸 15 スピンドルモータ 16 銅線 17 絶縁層 18 接着層 19 打消しパターン 20 センサー配置部(最大間隙部) 21 巻き始め電極 22 巻き終わり電極 23 FGパターン引き出し線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータを形成する基板上に軸を囲むよう
    に環状に形成された周波数発電機用パターンと、電気角
    で(5/3)π隔てて円周状に配置した3m(mは2以
    上の自然数)個のフラットコイルと、 前記フラットコイルに対向するようにロータに設けられ
    た4n(nは3以上の自然数)極の駆動リング状磁石と
    を有する3相ブラシレスモータを使用した磁気ディスク
    駆動装置において、 前記円周状に配置した3m個のフラットコイルの間に設
    けた最大の間隙部に一つの磁気センサーを配置したこと
    を特徴とする磁気ディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】前記最大の間隙部を磁気ヘッドの移動動作
    位置に一致させることを特徴とする請求項1に記載の磁
    気ディスク駆動装置。
  3. 【請求項3】ステータを形成する基板上に、軸を囲むよ
    うに環状に形成された周波数発電機用パターンと、円周
    上に配置した複数のフラットコイルと、 前記フラットコイルに対向するようにロータに設けられ
    た駆動リング状磁石とを有する3相Y結線のブラシレス
    モータを使用した磁気ディスク駆動装置において、 前記円周状に配置した複数のフラットコイルの間に設け
    た最大の間隙部を磁気ヘッドの移動動作位置に一致させ
    ることを特徴とする磁気ディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】前記周波数発電機用パターンは、前記円周
    状に配置したフラットコイルの内周部に配置したことを
    特徴とする請求項1または請求項3に記載の磁気ディス
    ク駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004072960A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Nippon Thompson Co Ltd リニアモータを内蔵したアライメントステージ装置
JP2004112864A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Nippon Thompson Co Ltd リニアモータを内蔵したxyステージ装置

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