JPH08236306A - チップ型サーミスタとその製造方法 - Google Patents

チップ型サーミスタとその製造方法

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JPH08236306A
JPH08236306A JP7033789A JP3378995A JPH08236306A JP H08236306 A JPH08236306 A JP H08236306A JP 7033789 A JP7033789 A JP 7033789A JP 3378995 A JP3378995 A JP 3378995A JP H08236306 A JPH08236306 A JP H08236306A
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JP
Japan
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thermistor
chip
high resistance
chip type
electrodes
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JP7033789A
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English (en)
Inventor
Kenji Nozoe
研治 野添
Masayuki Takahashi
雅幸 高橋
Tomohisa Okimoto
知久 沖本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子電極のみに電解めっきを行うことができ
るチップ型サーミスタを提供することを目的とするもの
である。 【構成】 内部電極10a,10bを内装するサーミス
タチップ11に下地電極13a,13b用の電極ペース
トを塗布した後、酸化物粉末中で焼成することによって
サーミスタチップ11の表面に高抵抗表面層12及び下
地電極13a,13bを形成する。次に、下地電極13
a,13b上に端子電極14a,14bを形成してその
上に金属めっき層15a,15bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば温度センサ、温
度補償に使用される表面実装用のチップ型サーミスタと
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面実装用のチップ型サーミスタ
は、次のようにして製造されていた。
【0003】まず、マンガン、ニッケル、コバルト等の
酸化物原料を配合して混合して仮焼し、次に、この仮焼
粉を粉砕し、樹脂、溶剤などからなるバインダー組成物
を混合してスラリーを調整した後、このスラリーを成形
機により成形してサーミスタ抵抗体グリーンシートを得
ていた。次に、このサーミスタ抵抗体グリーンシート上
に、パラジウム、樹脂、溶剤からなる電極ペーストを塗
布して内部電極塗膜付きグリーンシートを得ていた。そ
の後、この内部電極塗膜付きグリーンシート2枚を内部
電極塗膜がサーミスタ抵抗体グリーンシートを介して対
向するように重ね、さらにサーミスタ抵抗体グリーンシ
ートを重ねて内部電極塗膜を埋め込んでグリーンシート
積層体を得ていた。次に、このグリーンシート積層体を
一定の寸法に切断し、焼成してサーミスタ抵抗体のチッ
プを得、このチップの両端部を電極ペーストに浸漬する
ことによりこの電極ペーストを付着させ、乾燥、焼付け
を行って端子電極を形成しチップ型サーミスタを得てい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして得たチ
ップ型サーミスタをプリント基板にはんだ付けによって
実装使用とすると端子電極をAgで形成した場合、はん
だ食われ現象が起き、はんだ食われ現象を防ぐためにA
g−Pdで端子電極を形成するとはんだ濡れ性が悪くな
るという問題点があった。そこで端子電極のはんだ濡れ
性を改善しかつはんだ食われ現象を抑制するために、端
子電極にニッケルめっき、はんだめっきを施す必要があ
った。
【0005】しかし、電解めっきを行うとサーミスタ素
体にもめっき膜が形成され、電極寸法が変わり抵抗値が
変化したり、また比抵抗の小さい材料では端子電極間が
ショートしてしまうという問題点を有していた。
【0006】そこで本発明は、端子電極のみに電解めっ
きを行うことができるチップ型サーミスタを提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、少なくとも2層の内部電極を内蔵するサー
ミスタ素体と、このサーミスタ素体の前記内部電極の露
出した両端面に設けた端子電極と、前記サーミスタ素体
表面の前記端子電極で覆われていない部分に設けた高抵
抗層とを備えたものである。
【0008】
【作用】この構成によると、サーミスタ素体の表面が高
抵抗層で覆われているため端子電極に電解めっきを行っ
ても、端子電極表面以外にめっき膜が形成されない。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例を図1〜3に基
づいて説明する。まずマンガン、ニッケル、コバルトな
どの遷移金属酸化物原料を配合、混合、仮焼し、この仮
焼物を粉砕する。次にこの仮焼粉砕粉に樹脂、溶剤から
なるバインダーを混合してスラリーを調製し、これを成
形機により成形してサーミスタ抵抗体グリーンシートを
作製する。その後このサーミスタ抵抗体グリーンシート
にPd、樹脂、溶剤からなる電極材料ペーストをスクリ
ーン印刷によって塗布し、内部電極塗布膜付きグリーン
シートを得る。次に、このグリーンシート2枚を内部電
極塗布膜がサーミスタ抵抗体グリーンシートを介して対
向するように重ね、さらにこの上にサーミスタ抵抗体グ
リーンシートを重ねて、グリーンシート積層体を得る。
次にグリーンシート積層体を一定寸法に切断した角型の
サーミスタグリーンチップをアルミナ玉石、アルミナ粉
末、水とともに攪拌することにより湿式バレル研磨を行
って、図2に示すような角隅部及び稜線部が丸みを帯び
た内部電極10a,10bを有するサーミスタチップ1
1を得る。次にこのサーミスタチップ11の内部電極1
0a,10bの露出した端面にPd、樹脂、溶剤からな
る電極材料ペーストを塗布して乾燥させた後にバインダ
ーが分解する温度で熱処理を行う。その後熱処理したサ
ーミスタチップ11をZn,Al,Siのうち1種類以
上を含む酸化物あるいは焼成することにより酸化物とな
る混合粉末中に埋め込んだ状態で焼成することによっ
て、図3に示すようなサーミスタチップ11の表面に高
抵抗表面層12、サーミスタチップ11の端面に下地電
極13a,13bを形成する。ここで混合粉末の粒径は
小さい程サーミスタチップ11との接触性がよく、反応
性が向上し、均一な高抵抗表面層12を形成しやすくな
る。次に、高抵抗表面層12及び下地電極13a,13
bを形成したサーミスタチップ11に付着した余分な混
合粉末等を超音波洗浄によって除去し、前記高抵抗表面
層12及び下地電極13a,13bを形成したサーミス
タチップ11の両側端部に下地電極13a,13bを覆
うようにAg−Pdの粉末、溶剤、バインダーからなる
電極ペーストを浸漬により付着させてから乾燥させ、8
50℃で20分焼付を行い端子電極14a,14bを形
成する。その後通常の方法によって端子電極14a,1
4b上にニッケルめっき、はんだめっきを行い金属めっ
き層15a,15bを形成し、図1に示すようなチップ
型サーミスタ16を得る。ここでサーミスタチップ11
が高抵抗表面層12で覆われているので、端子電極14
a,14bの表面以外にはめっき膜が形成されない。
【0010】このようにして得られたチップ型サーミス
タ100個の外観検査ではサーミスタ素体へのめっき膜
の形成は認められなかった。
【0011】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図4〜7を用いて説明する。実施例1で述べたの
と同様にグリーンシート積層体を一定寸法に切断して焼
成し、アルミナ玉石、アルミナ粉末、水とともに攪拌す
ることにより湿式バレル研磨を行って角隅部及び稜線部
が丸みを帯びた内部電極10a,10bを有する図4に
示すようなサーミスタチップ11を得る。次にサーミス
タチップ11の両端面にAg、樹脂、溶剤等からなる電
極ペーストを塗布して乾燥させた後に850℃で20分
焼付を行い、下地電極13a,13bを形成する。な
お、下地電極13a,13bはAg−Pdでもよい。次
に下地電極13a,13bを形成したサーミスタチップ
11にガラスフリット、バインダー樹脂、溶剤からなる
ガラスペーストを浸漬法により付着させてから乾燥し、
さらに850℃で15分間熱処理してガラス膜17を形
成する。次に図5に示すようなガラス膜17を形成した
サーミスタチップ11を湿式バレル研磨によって下地電
極13a,13b上のガラス膜17を除去する。電極材
料とガラスとの熱膨張係数の差がサーミスタ素体とガラ
スとの熱膨張係数の差よりも大きいために下地電極13
a,13b上のガラスが選択的に除去される。次に図6
に示すようにガラス膜を除去した下地電極13a,13
b上にAg−Pdの粉末、溶剤、バインダーからなる電
極材料ペーストを浸漬することにより付着させてから乾
燥させ、850℃で20分焼付けを行い端子電極14
a,14bを形成する。なお、端子電極14a,14b
はAgでもよい。その後通常の方法によって端子電極1
4a,14b上にニッケルめっき、はんだめっきを行い
金属めっき層15a,15bを形成して、図7に示すよ
うなチップ型サーミスタ16を得る。なお、金属めっき
層15a,15bはNi−Snめっきでも勿論かまわな
い。
【0012】このようにして得られたチップ型サーミス
タ16の100個の外観検査ではサーミスタ素体へのめ
っき膜の形成は認められず、所定の抵抗値が得られた。
【0013】(比較例)実施例2において、下地電極1
3a,13bを設けなかった以外は同様にしてチップ型
サーミスタを100個作製したところ、100個すべて
の抵抗値がオープンになった。
【0014】なお、本実施例においては内部電極10
a,10bを2層有するチップ型サーミスタとしたが2
層以上内部電極を有するものでも同様の効果が得られ
る。
【0015】また、下地電極13a,13b上のガラス
膜17の除去は下地電極13a,13bと端子電極14
a,14bとの導通がとれるように除去する。
【0016】(実施例3)以下本発明の第3の実施例を
図8〜11に基づいて説明する。マンガン、ニッケル、
コバルトを5:3:2の割合となるような遷移金属酸化
物原料を配合、混合、仮焼し、この仮焼物を粉砕する。
次に仮焼粉砕粉に樹脂、溶剤からなるバインダーを混合
したスラリーを調製し、これを成形機により成形してサ
ーミスタ抵抗体グリーンシートを作製する。その後この
サーミスタ抵抗体グリーンシートにPd、樹脂、溶剤か
らなる電極材料ペーストをスクリーン印刷によって塗布
して内部電極塗布膜付きグリーンシートを得る。次にこ
のグリーンシート2枚を内部電極塗布膜がサーミスタ抵
抗体グリーンシートを介して対向するように重ね、さら
にこの上にサーミスタ抵抗体グリーンシートを重ねてグ
リーンシート積層体を得る。次にこのグリーンシート積
層体を一定寸法に切断してバインダーが分解する温度以
上でサーミスタ素体が焼結する温度以下で熱処理を行
い、この熱処理を行った角型のサーミスタチップをアル
ミナ玉石、研磨剤、純水と一緒に攪拌する湿式バレル研
磨によって、図8に示すような角隅部及び稜線部が丸み
を帯びた内部電極10a,10bを有するサーミスタチ
ップ11を得る。
【0017】次に、サーミスタチップ11をCa,A
l,Znの内1種類以上の酸化物あるいは炭酸塩のよう
に焼成により酸化物となる化合物の混合粉末中に埋め込
んだ状態で大気中で1100〜1300℃のサーミスタ
素体の焼結温度で熱処理することによって、図9に示す
ようにサーミスタチップ11の外周面に10〜20μm
ぐらいの厚みの高抵抗表面層20を形成する。
【0018】次に、高抵抗表面層20を形成したサーミ
スタチップ11に付着した余分な混合粉末等を超音波洗
浄あるいは湿式バレル研磨によって除去し、高抵抗表面
層20を形成したサーミスタチップ11の両側端部にA
g−Pdの粉末、溶剤、バインダーからなる電極ペース
トを浸漬により付着させてから乾燥させ、850℃で2
0分焼付を行い、図10に示すように端子電極14a,
14bを形成する。その後通常の方法によってニッケル
めっき、はんだめっきを行い金属めっき層15a,15
bを形成し、図11に示すようなチップ型サーミスタ1
6を得る。この時サーミスタチップ11が高抵抗表面層
20で覆われているので、端子電極14a,14b以外
にはめっき膜が形成されない。
【0019】なお、本実施例においても混合粉末の粒径
は小さい程、サーミスタチップ11との接触がよくな
り、反応性が向上し、均一な高抵抗表面層20が形成で
きる。
【0020】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図8〜11を用いて説明する。実施例3で述べた
のと同様に図8に示すような内部電極10a,10bを
有するサーミスタチップ11を、SiO2を主成分と
し、副成分としてB,Pb,Zn,Ba,Al,Bi,
Caの酸化物あるいは炭酸塩等の焼成により酸化物とな
る化合物を1種類以上含む混合粉末中に埋め込んだ状態
で、サーミスタ素体の焼結温度で、熱処理することによ
って、図9に示すようにサーミスタチップ11の外周面
に高抵抗表面層20を形成する。
【0021】以降は実施例3と同様に図10に示すよう
に高抵抗表面層20を形成したサーミスタチップ11の
両端に端子電極14a,14bを形成し、端子電極14
a,14b上に実施例3と同様に金属めっき層15a,
15bを形成し、図11に示すようなチップ型サーミス
タ16を得る。
【0022】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図8〜11を用いて説明する。実施例3で述べた
のと同様に図8に示すような内部電極10a,10bを
有するサーミスタチップ11をCa,Al,Znの内1
種類以上を含む硝酸塩水溶液に含浸させた後乾燥させ
る。なお、この時硝酸塩のかわりに硫酸塩や酢酸塩のよ
うな水溶性の金属塩を使用してもよい。次に含浸させた
サーミスタチップ11をサーミスタ素体の焼結温度で熱
処理することによって、図9に示すようにサーミスタチ
ップ11の外周面に高抵抗表面層20を形成する。
【0023】以降は実施例3と同様に高抵抗表面層20
を形成したサーミスタチップ11の両端に図10に示す
ように端子電極14a,14bを形成し、端子電極14
a,14b上に実施例3と同様に金属めっき層15a,
15bを形成し、図11に示すようなチップ型サーミス
タ16を得る。
【0024】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて図8〜11を用いて説明する。実施例3で述べた
のと同様に図8に示すような内部電極10a,10bを
有するサーミスタチップ11をCa,Al,Znの内1
種類以上を含むアルコキシドのアルコール溶液に含浸さ
せた後乾燥させる。
【0025】次に、含浸させたサーミスタチップ11を
サーミスタ素体の焼結温度で熱処理することによって、
図9に示すようにサーミスタチップ11の外周面に高抵
抗表面層20を形成する。
【0026】以降は実施例3と同様に高抵抗表面層20
を形成したサーミスタチップ11の両端に図10に示す
ように端子電極14a,14bを形成し、端子電極14
a,14b上に実施例3と同様に金属めっき層15a,
15bを形成し、図11に示すようなチップ型サーミス
タ16を得る。
【0027】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて図8〜11を用いて説明する。実施例3で述べた
のと同様に図8に示すような内部電極10a,10bを
有するサーミスタチップ11をSiアルコキシドのアル
コール溶液に含浸させた後乾燥させる。次に含浸させた
サーミスタチップ11をサーミスタ素体の焼結温度で熱
処理することによって、図9に示すようにサーミスタチ
ップ11の外周面に高抵抗表面層20を形成する。
【0028】以降は実施例3と同様に高抵抗表面層20
を形成したサーミスタチップ11の両端に図10に示す
ように端子電極14a,14bを形成し、端子電極14
a,14b上に実施例3と同様にして金属めっき層15
a,15bを形成し、図11に示すようなチップ型サー
ミスタ16を得る。
【0029】なお、内部電極10a,10bはAg,A
g−Pd,Pt,Auのような貴金属やCu,Niのよ
うな卑金属でも良く、端子電極14a,14bはAgで
も良く、金属めっき層15a,15bもNi−Snめっ
きでも勿論かまわない。
【0030】実施例3〜7においては遷移金属酸化物を
主成分とするスピネル型結晶相のチップ型サーミスタ素
体と2価あるいは3価の単一の原子価を有する金属化合
物を熱処理によって、サーミスタ素体の外周面に2価あ
るいは3価の単一の原子価を有する金属元素が固溶した
スピネル型結晶相の層を形成させる。スピネル型結晶相
のAサイトに2価の単一の原子価を有する金属元素、あ
るいはBサイトに3価の単一の原子価を有する金属元素
を固溶させると、希釈原理によってキャリア濃度が減少
し比抵抗が増加する。また、前記チップ型サーミスタ素
体と金属化合物を熱処理によってサーミスタ素体と反応
させて、前記サーミスタ素体の外周面に絶縁性の酸化物
層を形成する。このようにチップ型サーミスタ素体の外
周面に高抵抗の表面層が形成されることにより、電解め
っきによるサーミスタ素体へのめっき膜の付着を防止す
ることができる。
【0031】また、実施例1〜7において、金属めっき
層15a,15bは電解めっきにより形成したが、サー
ミスタ素体表面に高抵抗表面層12,20が形成されて
いるので、端子電極14a,14b上のみに選択的に形
成される。さらに、内部電極10a,10bは2層の場
合のみ示したが、3層以上形成した場合でも同様の効果
が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、サーミスタ素体表面に
高抵抗層を設けることにより、電解めっきによるサーミ
スタ素体へのめっき膜の形成を防止できる。また、端子
電極と導電接続された内部電極を設けることにより、内
部電極の面積及び内部電極間の距離によって抵抗値を所
定の値にすることができ、抵抗値のばらつきを小さくで
きる。また、内部電極と外部電極の間に下地電極を設け
ることにより、内部電極と外部電極とのコンタクトを確
実に取ることができる。また、ニッケルめっき、はんだ
めっきを施した端子電極ははんだ食われが起きないの
で、フローはんだ付けが可能なチップ型サーミスタを提
供することができ、その生産性を向上できると共に、は
んだ付け性が良いこと及び上記電解めっきを行う場合の
障害がないことと併せて高精度、高信頼性のチップ型サ
ーミスタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるチップ型サーミスタ
の断面図
【図2】本発明の一実施例におけるサーミスタチップの
断面図
【図3】本発明の一実施例における高抵抗表面層を形成
したサーミスタチップの断面図
【図4】本発明の一実施例におけるサーミスタチップの
断面図
【図5】本発明の一実施例における高抵抗表面層を形成
したサーミスタチップの断面図
【図6】本発明の一実施例における高抵抗表面層を形成
したサーミスタチップの断面図
【図7】本発明の一実施例におけるチップ型サーミスタ
の断面図
【図8】本発明の一実施例におけるサーミスタチップの
断面図
【図9】本発明の一実施例における高抵抗表面層を形成
したサーミスタチップの断面図
【図10】本発明の一実施例におけるチップ型サーミス
タの断面図
【図11】本発明の一実施例におけるチップ型サーミス
タの断面図
【符号の説明】
10a 内部電極 10b 内部電極 11 サーミスタチップ 12 高抵抗表面層 13a,13b 下地電極 14a 端子電極 14b 端子電極 20 高抵抗表面層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層の内部電極を内蔵するサ
    ーミスタ素体と、このサーミスタ素体の前記内部電極の
    露出した両端面に設けた端子電極と、前記サーミスタ素
    体表面の前記端子電極で覆われていない部分に設けた高
    抵抗層とを備えたチップ型サーミスタ。
  2. 【請求項2】 高抵抗層はサーミスタ素体の少なくとも
    一成分を含む無機化合物である請求項1記載のチップ型
    サーミスタ。
  3. 【請求項3】 高抵抗層はガラスよりなる請求項1記載
    のチップ型サーミスタ。
  4. 【請求項4】 高抵抗層は2価あるいは3価の単一の原
    子価を有する金属元素が固溶したスピネル型結晶層であ
    る請求項1記載のチップ型サーミスタ。
  5. 【請求項5】 サーミスタ素体の内部電極の露出した端
    面と端子電極との間に前記内部電極と端子電極とに導通
    接続するように設けた下地電極を有する請求項1記載の
    チップ型サーミスタ。
  6. 【請求項6】 内部に少なくとも2層の内部電極を有す
    るサーミスタ素体を少なくとも1種類の金属元素を含む
    酸化物あるいは熱処理することにより酸化物となる化合
    物の粉末中に埋設し、熱処理してこのサーミスタ素体表
    面に高抵抗層を形成するチップ型サーミスタの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 内部に少なくとも2層の内部電極を有す
    るサーミスタ素体を少なくとも1種類の金属元素を含む
    金属塩水溶液に浸漬し、乾燥させた後、このサーミスタ
    素体を熱処理し表面に高抵抗層を形成するチップ型サー
    ミスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 内部に少なくとも2層の内部電極を有す
    るサーミスタ素体を少なくとも1種類の金属元素を含む
    金属アルコキシドのアルコール溶液に浸漬し、乾燥させ
    た後、このサーミスタ素体を熱処理し表面に高抵抗層を
    形成するチップ型サーミスタの製造方法。
JP7033789A 1995-02-22 1995-02-22 チップ型サーミスタとその製造方法 Pending JPH08236306A (ja)

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