JPH08236265A - 調理器の運転制御システム - Google Patents

調理器の運転制御システム

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JPH08236265A
JPH08236265A JP6676595A JP6676595A JPH08236265A JP H08236265 A JPH08236265 A JP H08236265A JP 6676595 A JP6676595 A JP 6676595A JP 6676595 A JP6676595 A JP 6676595A JP H08236265 A JPH08236265 A JP H08236265A
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heating
cooker
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Minoru Nakanishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の調理器の加熱運転を集中的に制御する
システムにおいて、各調理器において異常温度上昇時の
保護機能が確実に作動するとともに、調理器の運転コス
トが低いシステムを提供する。 【構成】 IFUを介して中央制御装置14と電磁調理
器12との間は伝送路で接続される。中央制御装置14
内には予め料理の種類などの使用条件に応じた加熱電力
などの加熱制御データが登録され、従業員が使用条件を
中央制御装置14に入力すると、対応する加熱制御デー
タが選択されて電磁調理器12へ伝送される。電磁調理
器12ではこの加熱制御データに基づいて、顧客が調節
できる加熱電力を制限しながら加熱が行なわれる。ま
た、各電磁調理器12の運転状態を示す情報信号が中央
制御装置14へ伝送され、異常発生時には中央制御装置
14の表示部にて従業員へ報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1系統の電力線に接続
された複数の調理器を集中的に管理制御する調理器の運
転制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】飲食店舗の中には、各テーブルに電磁調
理器が設置され、顧客がそれぞれその電磁調理器を用い
て鍋料理やすきやきなどの調理を行ないながら食事を楽
しめるような店舗がある。一般にこれらの店舗で使用さ
れる電磁調理器は、加熱電力の調節が任意に行なえるも
のであり、また所定温度以上に加熱された場合に加熱電
力を遮断する保護機能を有するものである。そして、飲
食店舗では、このような電磁調理器を1系統の電力線に
複数台接続することによって調理を行なうシステムが構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
システムには以下のような問題点があった。 (1)電磁調理器が異常に加熱された場合に作動する保
護機能は、例えば250℃以上の温度で作動し、この温
度は調理の種類によらず電磁調理器にて固定的に設定さ
れている。ところが鍋に水を入れて調理を行なう場合、
異常に水が少なくなっても水が鍋の中に残っている限り
温度はすぐには上昇せず、結果的に保護機能が作動しな
いか、あるいは作動しても時間的に遅れることになる。
【0004】(2)店舗の電力線の契約電力量として
は、1台の電磁調理器の定格最大加熱電力の値に、使用
する電磁調理器の台数を掛けた値を許容できるようにし
ておけば、過電流遮断器などの電力線の保護装置が作動
する心配はない。ところが、電力契約の基本料金は契約
電力量が大きいほど高くなる。一方、実際上すべての電
磁調理器を最大電力にて運転させることはほとんどあり
得ず、この状況を想定した電力契約を行なうことは店舗
側にとってはコスト的に無駄が大きい。このため、でき
るだけ低い電力契約量で、かつ各電磁調理器での調理に
支障をきたさないように各電磁調理器を運転することが
できるシステムが望まれている。
【0005】(3)顧客は各電磁調理器の加熱電力を最
大電力まで任意に調節することができるため、必要以上
に加熱電力を大きく設定することが多く、店舗側にとっ
てはこの点でも運転コストの無駄が大きい。
【0006】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、その第1の目的は、電磁調理器
などの調理器を用いて調理される料理の種類等に応じて
調理器毎に異なった保護機能の作動温度を設定できるよ
うにすることにより、確実に保護機能が作動する安全性
の高い調理器の運転制御システムを提供することにあ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、電磁調理器などの
調理器を用いて調理される料理の種類等に応じて調理器
毎に異なった加熱電力や定常運転時温度を設定できるよ
うにし、顧客が任意に調節できる加熱電力の範囲を制限
することにより、使用電力の無駄を小さくし、調理器を
低コストで運転することができる調理器の運転制御シス
テムを提供することにある。さらに、各調理器の運転状
態を把握し、必要とされる電力が電力線の契約電力を越
える場合には、各調理器が使用できる電力を制限し、使
用電力の総和を常に契約電力以下とすることにより、電
力線の契約電力を低く抑えることができるコストの低い
調理器の運転制御システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の調理器の運転制御システムで
は、1系統の電力線に複数の調理器を接続し、該複数の
調理器と伝送路を介して接続した中央制御装置によって
該複数の調理器の運転を集中的に管理制御する調理器の
運転制御システムにおいて、前記中央制御装置は、 a)前記調理器を使用する複数種類の使用条件に対応した
調理器の運転制御データを登録しておくための中央記憶
手段と、 b)調理器を使用する使用条件を入力するための入力手段
と、 c)前記入力手段から入力された使用条件に対応した運転
制御データを前記中央記憶手段から選択して読み出し、
読み出された運転制御データに調理器を識別する機器番
号を付加して制御信号を形成する中央処理手段と、 d)前記中央処理手段によって形成された制御信号を前記
伝送路に送出するための第1のインターフェース手段と
を備え、前記調理器は、 e)前記伝送路から前記制御信号を受信するための第2の
インターフェース手段と、 f)前記運転制御データを格納するための記憶手段と、 g)前記第2のインターフェース手段にて受信した前記制
御信号中の機器番号を解読し、当該調理器に割り当てら
れた機器番号と一致する機器番号が付加されている運転
制御データを前記記憶手段に格納する処理手段と、 h)前記記憶手段に格納した前記運転制御データに基づい
て調理器本体の運転を制御する運転制御手段と、を備え
るようにしている。
【0009】本発明に係る第2の調理器の運転制御シス
テムでは、特に、前記運転制御データは、初期加熱運転
時の加熱電力、初期加熱運転から定常運転に移行すると
きの基準温度、定常運転時の加熱電力、異常加熱の状態
であると判定するための異常温度、異常温度を越えたあ
との加熱電力、および温度上昇速度の異常を判定するた
めの異常判定基準値からなるようにしている。
【0010】本発明に係る第3の調理器の運転制御シス
テムは、前記第2のインターフェース手段は当該調理器
の運転状態を情報信号として伝送路に送出するための送
出手段を有し、前記第1のインターフェース手段は前記
情報信号を受信するための受信手段を有する。
【0011】本発明に係る第4の調理器の運転制御シス
テムでは、前記中央制御装置は、前記第1のインターフ
ェース手段にて受信した情報信号に基づきすべての前記
調理器で必要とされる要求電力の総和を算出する要求電
力算出手段と、前記要求電力算出手段において算出され
た要求電力の総和と、前記1系統の電力線により供給可
能な最大電力である最大入力電力の値とを比較する比較
手段と、前記比較手段による比較の結果、前記要求電力
の総和が前記最大入力電力の値を越える場合には、それ
ぞれの前記調理器で使用可能な最大電力である許容電力
値の総和が前記最大入力電力の値以内に収まるように調
理器毎に要求電力値を削減した許容電力値を算出する許
容電力算出手段とを備え、前記中央処理手段は、前記許
容電力算出手段において算出された前記許容電力値を前
記調理器の運転制御データとして制御信号を形成するよ
うにし、前記運転制御手段は、前記運転制御データとし
て受信した前記許容電力値に基づき電力の最大使用量を
制限して調理器本体の運転を制御するようにしている。
【0012】本発明に係る第5の調理器の運転制御シス
テムでは、前記許容電力算出手段は、各調理器の運転状
態に対応した電力配分の優先度を設定し、該優先度を勘
案して各調理器の要求電力の削減を行なうことにより許
容電力値を算出するようにしている。
【0013】
【作用】本発明に係る調理器の運転制御システムにおい
ては、中央制御装置と各調理器との間は制御信号あるい
は情報信号を双方向に伝送できる有線あるいは無線の伝
送路で結ばれている。近年、例えば電力線搬送波方式な
どの方法により制御信号を電力線に多重化して伝送し、
その電力線に接続された電気機器の制御を行なう技術が
開発されている。本発明に係る調理器の運転制御システ
ムでは、この種の技術を用いることにより電力線を介し
て制御信号や情報信号を伝送するようにしてもよいし、
または電力線とは別の専用伝送線を備えこれを介して制
御信号や情報信号を伝送するようにしてもよい。
【0014】本発明に係る第1の調理器の運転制御シス
テムにおいては、いずれかの調理器を使用する前に入力
手段からその使用条件が入力され、入力された使用条件
に対応した運転制御データが前記中央記憶手段から選択
されてその調理器へ伝送される。そして調理器では、記
憶手段に格納したその運転制御データに基づいて、運転
制御手段が調理器本体に対して加熱運転を制御する。し
たがって、それぞれの調理器はその使用条件によってそ
れぞれ異なった加熱運転が行なわれる。
【0015】本発明に係る第2の調理器の運転制御シス
テムにおいて、中央制御装置の中央記憶手段には、初期
加熱運転時の加熱電力、初期加熱運転から定常運転に移
行するときの基準温度、定常運転時の加熱電力、異常加
熱の状態であると判定するための異常温度、異常温度を
越えたあとの加熱電力、および温度上昇速度の異常を判
定するための異常判定基準値からなる加熱制御データが
予め登録される。
【0016】本発明に係る第3の調理器の運転制御シス
テムでは、さらに、調理器の運転状態が情報信号として
伝送路を通してその調理器から中央制御装置へ伝送され
る。すなわち、調理器の加熱開始、加熱電力の変更、加
熱停止などの情報信号が随時中央制御装置へ伝送され、
中央制御装置はこの情報信号から各調理器の加熱運転状
態を把握する。
【0017】本発明に係る第4の調理器の運転制御シス
テムでは、中央制御装置を構成する中央処理手段は、各
調理器から伝送される情報信号によって加熱運転状態を
判断し、各調理器のその加熱運転状態において必要とさ
れる要求電力を中央記憶手段に登録されている運転制御
データの中から読み出す。要求電力算出手段は、各調理
器の要求電力から、その時点での要求電力の総和を算出
する。比較手段では、その要求電力の総和と1系統の電
力線で供給可能な最大入力電力の値とが比較され、その
結果、要求電力の総和が最大入力電力を越える場合に
は、許容電力算出手段が各調理器毎に要求電力値を削減
した許容電力値を算出する。このとき、各調理器の許容
電力値の総和が最大入力電力の値以内に収まるように各
許容電力値が決定される。比較の結果、要求電力の総和
が最大入力電力以下である場合には、許容電力算出手段
は各調理器の要求電力をそのまま許容電力値とする。算
出された許容電力値は、各調理器の運転制御データとし
て伝送路を介しそれぞれの調理器へ伝送される。各調理
器における運転制御手段は、運転制御データとして受信
した許容電力値に基づき電力の最大使用量を制限して加
熱運転を行なう。
【0018】本発明に係る第5の調理器の運転制御シス
テムでは、予め調理器の運転状態に応じた電力配分の優
先度が決められる。すなわち、許容電力の値を算出する
ときに、すべての調理器の要求電力を一律に削減するの
ではなく、運転状態によって削減する割合を変えるため
の条件が予め定められる。そして、要求電力の総和が最
大入力電力を越える場合には、許容電力算出手段はこの
優先度に基づき各調理器毎に要求電力値を削減した許容
電力値を算出する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
および第2の調理器の運転制御システムでは、料理の種
類などに応じた調理器の保護機能の作動温度が、加熱制
御データの1つとして予め中央制御装置内に登録され
る。そして、調理器で行なわれる料理が決定された時点
で、その料理に対応する加熱制御データが伝送路を通し
てその調理器へ伝送される。調理器では、受信した加熱
制御データに基づいて加熱運転が行なわれる。この結
果、調理器毎にその使用条件に合うように保護機能の作
動温度を設定することができ、確実に保護機能が作動す
るため、安全性を高めることができる。
【0020】本発明に係る第3の調理器の運転制御シス
テムでは、調理器から中央制御装置へその調理器の運転
状態を表わす情報信号が伝送路を通して伝送される。こ
の結果、調理器の異常状態を中央制御装置で集中的に監
視できるようになり、より一層安全性を高めることがで
きる。
【0021】本発明に係る第4および第5の調理器の運
転制御システムでは、料理の種類などに応じた調理器の
加熱電力、温度等の加熱制御データが予め中央制御装置
内に登録される。そして、調理器で行なわれる料理が決
定された時点で、その料理に対応する加熱制御データが
伝送路を通してその調理器へ伝送される。調理器では、
受信した加熱制御データに基づいて加熱運転が行なわれ
る。さらに、調理器から中央制御装置へ調理器の運転状
態を表わす情報信号が伝送路を通して伝送される。中央
制御装置では、各調理器の運転状態に基づいて全調理器
の要求電力を把握し、それが電力線の契約電力以内に収
まるように各調理器おける許容電力の配分が決定され、
この情報が加熱制御データとしてそれぞれの調理器へ伝
送される。この結果、電力線の契約電力を各調理器の定
格最大加熱電力の総和より小さく抑えることにより、電
力契約の基本コストを抑えることができる。また、各調
理器が使用できる加熱電力を使用条件に応じて制限する
ため無駄な電力使用が少なくなり、各調理器の運転コス
トを抑えることができる。
【0022】
【実施例】以下、調理器として誘導加熱調理器、いわゆ
る電磁調理器を用いた本発明の実施例を図面を参照して
説明する。図1は、本発明に係る調理器の運転制御シス
テムの実施例の全体構成図である。本システムでは、図
示のとおり、1系統の電力線10に対し電磁調理器12
a〜12hと、電磁調理器12a〜12hを集中的に管
理制御する中央制御装置14が接続される。電磁調理器
12a〜12h及び中央制御装置14は、それぞれ内部
にインターフェースユニット(IFU)を備え、IFU
を介して電力線10に接続される。電力線10は、電磁
調理器12a〜12hに100Vあるいは200Vの商
用交流電力を供給する。また電力線10には、中央制御
装置14が電磁調理器12a〜12hの加熱(運転)を
制御するための制御信号、及び制御装置14が各電磁調
理器12a〜12hの加熱状態(運転状態)をモニタす
るための情報信号が多重されて伝送される。
【0023】IFUを介して中央制御装置14と電磁調
理器12a〜12hとの間は双方向通信が可能とされ、
中央制御装置14から各電磁調理器12a〜12hには
定常運転時の基準温度、加熱電力などの加熱制御データ
が、逆に各電磁調理器12a〜12hから中央制御装置
14に対しては、加熱電力の切り替えを行なったことな
どの運転状態、現在の温度などの情報信号が送信され
る。このシステムを利用する飲食店において、各電磁調
理器は各テーブル上に設置される。そして、顧客が来店
し料理を注文すると、従業員は中央制御装置14に対
し、使用する電磁調理器で行なう料理の種類などを入力
し、鍋など材料の準備を行なう。従業員の入力に応じ
て、中央制御装置14に予め登録されている加熱制御デ
ータが、調理に使用される電磁調理器に伝送され、電磁
調理器ではこの加熱制御データに基づいて加熱が行なわ
れる。
【0024】図2は、中央制御装置14の内部構成を示
す構成図である。中央制御装置14は、コンピュータ等
で構成される中央処理部20、伝送路である電力線に接
続され電力線に対し信号の送受を行なうためのインター
フェースユニット(IFU)22、外部から店舗の従業
員が料理の種類などの注文を入力するための入力部2
4、料理の種類などに対応した電磁調理器の加熱制御デ
ータを予め登録しておくための中央記憶部26、各電磁
調理器の運転状態等を表示するための表示部28、およ
び中央処理部20からの指令を受け時間を計測する時間
計測部30から構成される。
【0025】図3は、1台の電磁調理器12の内部構成
を示す構成図である。電磁調理器12は、マイクロコン
ピュータ等で構成される処理部40、伝送路である電力
線に接続され電力線に対し信号の送受を行なうためのイ
ンターフェースユニット(IFU)42、外部から顧客
が加熱電力を所定の範囲で任意に設定するための操作部
44、IFU42により受信した加熱制御データを記憶
しておくための記憶部46、異常加熱状態の警告などを
顧客に対して行なうための表示部48、加熱を行なうた
めの誘導加熱部50、および誘導加熱部50による加熱
の温度を検知するサーミスタなどの温度センサー52か
ら構成される。
【0026】図4は、電磁調理器を加熱運転するときの
制御フローチャートであり、すきやき料理2人分が注文
された場合の例を示している。また、図5は中央制御装
置14の登録部26に登録される加熱制御データの一例
を示す。図1〜図3および図5を参照しつつ、図4の制
御フローチャートに沿って、1台の電磁調理器を運転す
るときの動作を以下に説明する。図中、S10、S1
1、…はステップの番号を示す。
【0027】まず店舗側は、予め料理の種類及び人数に
応じて電磁調理器を運転するための加熱制御データを決
定し、これを中央制御装置14の中央記憶部26に登録
しておく。すなわち、調理が行なえる温度まで速やかに
加熱を行なうための加熱電力を表わす初期加熱運転時電
力、調理を行なう際に必要な温度を表わす定常運転時基
準温度、加熱時に異常な温度上昇が発生しているかどう
かを判定するための異常温度上昇判定基準、定常運転時
基準温度まで加熱されたあと調理を行なうために温度を
一定範囲に保つよう加熱するための加熱電力を表わす定
常加熱運転時電力、異常に加熱されていることを判定す
るための異常温度、および異常温度に到達したあと加熱
を弱めるための加熱電力を表わす異常時切り替え電力を
加熱制御データとする。中央記憶部26内部には、てん
ぷらや鍋、すきやきという料理の種類および来客人数に
対応して加熱制御データが図5のように登録される。
【0028】顧客が来店し料理を注文する(S10)
と、従業員は注文された料理の種類、客の人数及びテー
ブル番号(機器番号)を直接的にあるいはPOSなどの
通信システムを用いて間接的に、中央制御装置14の入
力部24から入力する。入力された情報は中央記憶部2
6に一時的に登録される(S11)。中央処理部20
は、予め中央記憶部26に登録しておいた加熱制御デー
タから、入力された料理の種類及び人数に対応した加熱
制御データを選んで読み出す。例えばすきやき料理2人
分が注文された場合には、初期加熱運転時電力1kW、
定常運転基準温度150℃などの加熱制御データが中央
記憶部26から読み出される。
【0029】中央処理部20は、この加熱制御データに
各電磁調理器に対応する機器識別番号を付加して制御信
号を形成する。IFU22は、中央処理部20からこの
制御信号を受け取り、電力線10へ送出する(S1
2)。電力線10を通して制御信号が伝送されたとき、
各電磁調理器12a〜12hにおいて、それぞれのIF
U42がその制御信号を受信して処理部40へ渡す。処
理部40は、制御信号中の機器識別番号を解読し、機器
識別番号がその電磁調理器に割り当てられたものであっ
た場合には、その制御信号中の加熱制御データを記憶部
46に格納する。機器識別番号がその電磁調理器に割り
当てられたものでない場合には、その制御信号は無視さ
れる。
【0030】電磁調理器12において、処理部40は、
記憶部46に格納した加熱制御データに基づいて誘導加
熱部50に供給する電力を制御しながら加熱を開始す
る。このとき、初期加熱運転時電力1kWで加熱を開始
する。また処理部40は、加熱を開始したことを示す情
報信号を形成する。IFU42はこの情報信号を電力線
10へ送出する(S13)。温度センサー52は誘導加
熱部50の温度を常時検知し、処理部40はこの温度情
報に基づいた情報信号をも形成する。そして、この温度
情報を含む情報信号は、IFU42を介して定期的に電
力線10へ送出される。なお、初期加熱時には、電磁調
理器12の処理部40は操作部44からの操作を無視
し、顧客が加熱電力を上げるあるいは下げるように操作
を行なったとしても加熱制御データ中の初期加熱運転時
電力で加熱運転することが好ましい。
【0031】初期加熱運転時電力にて加熱が行なわれ、
温度センサー52での検知温度が定常運転基準温度15
0℃に到達すると、S14からS15へ進み、表示部4
8は顧客に調理を行なえる状態になったことを報知す
る。図3には図示していないが、ブザーなどの音によっ
て顧客にこのことを報知するようにしてもよい。報知す
るのと同時に、処理部40は加熱電力の最大値を定常加
熱運転時電力550Wに切り替え、切り替えたことを示
す情報信号を形成する。この情報信号も先の場合と同様
に、IFU42を介して電力線10へ送出される。定常
加熱状態では、操作部44によって調節できる加熱電力
範囲の最大値を定常加熱運転時電力550Wとして、顧
客が加熱電力の調節を行なえるようにする。例えば、加
熱電力範囲の最大値を550W、最小値を100Wと
し、この範囲内で操作部44から顧客が加熱電力を調節
できるようにする。
【0032】中央制御装置14において、IFU22は
電力線10を通して各電磁調理器から情報信号を受け取
り中央処理部20へ渡す。中央処理部20は情報信号の
内容を解読し、電磁調理器の加熱開始の情報信号を受け
たならば、時間計測部30に対して時間計測を開始する
よう指令を出す。次いで、その電磁調理器が定常運転に
移行した情報信号を受けたならば、中央処理部20は、
時間計測部30に対して時間計測を停止するよう指令を
出し、時間計測の結果を時間計測部30より受け取る。
この時間計測結果は、その電磁調理器が初期加熱を開始
してから定常運転に移行するまでの初期加熱の時間を表
わすものである。中央処理部20は、電力線10を通し
て温度情報も受け取るため、温度情報と時間計測結果と
から、その電磁調理器が初期加熱を開始してから定常運
転基準温度に到達するまでの温度上昇速度を計算する。
そして、計算した温度上昇速度と、中央記憶部26から
読み出した加熱制御データ中の異常温度上昇判定基準
(この場合1.0秒/℃)とを比較し、温度上昇速度が
速い場合にはその電磁調理器が異常状態であると判定
し、表示部28に警告表示を行なう。これによって、例
えば、鍋がから焚きの状態である場合や、てんぷら料理
で油量が所定量よりも少ない場合などを検知して従業員
に速やかに知らせることができる。
【0033】定常加熱状態に移行した後の電磁調理器1
2での加熱制御は、次のように行なわれる。温度センサ
ー52によって検知される誘導加熱部50の温度を定常
運転基準温度と比較し(S16)、検知温度が定常運転
基準温度を下回る場合には加熱電力が小さいため、S1
3へ戻り、初期加熱運転時電力1kWで加熱を行なう。
一方、加熱電力が大きすぎて検知温度が異常温度200
℃を越えた場合には、S17からS18へ進み、加熱電
力の最大値を定常運転時電力550Wから異常時切り替
え電力150Wに切り替える。また同時に、切り替えた
ことを示す情報信号が、電磁調理器12から中央制御装
置14へ伝送される。料理の種類がてんぷら料理あるい
は鍋料理の場合には、加熱制御データの異常時切り替え
電力が0Wであるため、S18にて加熱電力は一旦遮断
される。
【0034】S18において加熱電力を切り替えてもさ
らに温度が上昇し、電磁調理器12に共通に設定されて
いる保護機能の作動温度、例えば250℃を越える場合
には、S19からS20へ進み、この保護機能が作動し
て加熱電力が遮断される。そして、電力を遮断したこと
を示す情報信号が中央制御装置14へ電力線10を介し
て伝送される。S18における加熱電力の切り替え、あ
るいはS20における保護機能の作動による電力遮断の
結果、検知温度が異常温度200℃以下に下がると、S
21からS15へ戻り、再び加熱電力の最大値を定常運
転時電力550Wに上げて加熱が行なわれる。
【0035】なお上述の実施例においては、温度センサ
ー52による検知温度が定常運転基準温度に到達して加
熱電力を切り替えたことを示す情報信号を中央制御装置
14が受けた後、中央制御装置14内で時間計測結果を
利用して温度上昇速度を算出し異常温度上昇判定を行な
うようにしている。しかし、中央制御装置14が定期的
に受信する検知温度の情報信号に基づいて、随時温度上
昇速度を算出するようにしてもよい。このようにすれ
ば、鍋のから焚きのような危険な状況をより速やかに従
業員に報知することができる。
【0036】また、以上の説明で明らかなように、電磁
調理器の操作部で調節できる加熱電力の範囲は運転状態
に応じて変更される。このため、特に定常運転時におい
て、操作部で調節できる加熱電力の範囲は、0Wから定
格最大加熱電力までの範囲よりもかなり狭くなる。この
結果、顧客が加熱電力の調節を行なう際に微妙な調節が
行ない易いという付随的な効果が得られる。
【0037】次に、本発明に係る電磁調理器の運転制御
システムの実施例における電磁調理器全体の電力制御の
処理について説明する。図6は第1の実施例による電力
制御のための処理を示す制御フローチャートである。ま
た、図7は、図6のフローチャートで電力制御を行なっ
たときの各電磁調理器の運転状態と電力配分の例を示
す。以下、図6および図7に従って、第1の実施例の処
理手順を説明する。
【0038】各電磁調理器12での加熱運転は、図4の
加熱制御フローチャートに従って行なわれる。既に説明
したように、中央制御装置14には各電磁調理器12a
〜12hから、初期加熱開始(S13)、定常運転基準
温度到達後の加熱電力切り替え(S15)、異常温度検
知後の加熱電力切り替え(S18)および電磁調理器の
保護機能作動による電力遮断(S20)など電磁調理器
12の運転状態に関する情報信号が随時伝送される。し
たがって中央制御装置14における中央処理部20は、
各電磁調理器12a〜12hの最新の運転状態を集中的
に把握している。
【0039】IFU22がいずれかの電磁調理器12か
ら情報信号を受信する(S30)と、中央処理部20は
その情報信号から電磁調理器12の運転状態に変更があ
ったことを確認し、中央記憶部26に登録してある加熱
制御データからその時点での各電磁調理器12の運転状
態に応じた加熱制御電力のデータを読み出す。その加熱
電力データの値が、その時点での各電磁調理器の要求電
力である。例えば、てんぷら料理で、初期加熱状態のと
きには2kW、定常運転状態のときには500W、異常
温度以上の運転状態のときには0Wが要求電力である。
このとき、各電磁調理器12の操作部44から各顧客が
加熱電力の調節を行なっていたとしても、その加熱電力
は加熱制御データの値以下であるので、この加熱制御デ
ータの値を用いれば十分である。中央処理部20は、各
電磁調理器12の要求電力の総和Pを算出する(S3
1)。
【0040】続いてS32で、この値Pを予め登録され
ている電力会社との契約電力、すなわち電源線10にて
供給可能な最大電力である最大入力電力と比較する。要
求電力の総和Pが最大入力電力以下の場合には、S32
からS34へ進み、各電磁調理器の要求電力をそのまま
その電磁調理器12が使用できる許容電力とする。一
方、要求電力の総和Pが最大入力電力を越えている場合
には、S33へ進み、各電磁調理器12で使用可能な電
力を一律に削減するために、 (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の要求電力) ×[(最大入力電力)/(電磁調理器の要求電力の総和P)] を算出する。ここでいう許容電力とは、各電磁調理器が
最大限使用を許可される電力のことであり、定常運転時
に顧客が操作部44にて加熱電力を絞っている場合に
は、その電磁調理器は実際上この許容電力よりも小さな
加熱電力で運転される。
【0041】S33およびS34のいずれの場合でも、
各電磁調理器の許容電力の値は制御信号として電力線1
0を介し、それぞれの電磁調理器に伝送される。各電磁
調理器12ではこの制御信号中の許容電力の値を一旦記
憶部46に記憶し、この値を加熱電力の最大許容値とし
て運転を行なう。すなわち、加熱制御データとして初期
加熱以前に記憶部46に格納した加熱電力の値ではな
く、新たに記憶した許容電力に基づいて加熱電力が制御
される。
【0042】上述の説明の具体例を、図7について説明
する。8台の電磁調理器12a〜12hのすべてが最大
加熱電力で稼働すると、1台当たり2kW、合計16k
Wの電力となるが、電力線10は10kWの電力契約を
しているものとする。いま、電磁調理器12a〜12h
が図7に示した料理、人数および運転状態で稼働してい
る場合、電磁調理器の要求電力の総和Pは10.7kW
となり契約電力10kWを越える。そこで、図6のS3
3に従ってそれぞれの要求電力を一律に削減した許容電
力を算出する。すなわち、 (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の要求電力)×(10/10.7) =(各電磁調理器の要求電力)×0.93 となる。例えば電磁調理器12aは、500Wの要求電
力に対し許容電力は460Wである。各許容電力の値が
それぞれ電磁調理器に伝送され、その値を最大値とした
加熱が行なわれる。
【0043】なお、各電磁調理器の許容電力を算出する
際には、その総和が最大入力電力を越えないように考慮
する必要がある。そのため、上述の計算では、有効数字
の桁数を制限しその桁数以下の数値を切り捨てる処理を
行なうことにより、各電磁調理器の許容電力の総和が必
ず最大入力電力以下になるようにしている。このこと
は、以下の実施例についても同様である。
【0044】次に、電力制御の処理に関する第2の実施
例について説明する。図8は第2の実施例による電力制
御を示す制御フローチャートである。また、図9は、図
8のフローチャートで電力制御を行なったときの各電磁
調理器の運転状態と電力配分の例を示す。先の第1の実
施例では、電磁調理器からの要求電力の総和Pが最大入
力電力を越えた場合には、各電磁調理器の要求電力を一
律に削減することにより全体の電力を最大入力電力以下
に抑える。ところがその場合、初期加熱状態にある電磁
調理器の加熱電力も同じように削減されるため、定常運
転基準温度に到達するまでの時間が通常時より余計にか
かることになる。この点を改善するため、第2の実施例
では、各電磁調理器の要求電力を一律に削減するのでは
なく、各電磁調理器の運転状態に応じて電力供給の優先
度を予め定め、この優先度に基づいた許容電力の算出が
行なわれる。
【0045】具体的には、初期加熱状態にある電磁調理
器の加熱電力は削減せず、他の加熱状態にある電磁調理
器の加熱電力のみを一律に削減することにより、電磁調
理器全体の使用電力を最大入力電力以下に抑える。
【0046】図8の電力制御フローチャートにおいて、
S30からS32までは図6のフローチャートと同一の
処理を行なうが、S32にて要求電力の総和Pが最大入
力電力を越えている場合にはS40へ進む。S40で
は、初期加熱状態にある電磁調理器以外の電磁調理器の
要求電力のみを削減する処理を行なう。すなわち、初期
加熱以外の状態にある各電磁調理器に関しては、 (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の要求電力) ×{[(最大入力電力)− (初期加熱状態にある電磁調理器の要求電力の総和Q)] /(初期加熱以外の状態にある電磁調理器の要求電力の総和)} =(各電磁調理器の要求電力) ×{[(最大入力電力)−Q] /[(電磁調理器の要求電力の総和P)−Q]} を計算する。
【0047】初期加熱状態にある電磁調理器に対して
は、 (各電磁調理器の許容電力)=(各電磁調理器の要求電力) とする。そして、このようにして算出した許容電力の値
を制御信号としてそれぞれの電磁調理器へ伝送し、先の
実施例のように加熱を制御する。
【0048】図9において、料理の種類、人数および運
転状態は図7の例と同一である。各電磁調理器の要求電
力の総和Pは10.7kWとなり、最大入力電力10k
Wを越える。ここで5台の電磁調理器12c、12d、
12e、12fおよび12hは初期加熱状態にあるた
め、それぞれの許容電力は要求電力どおりとする。一
方、他の3台の電磁調理器12a、12bおよび12g
に対しては、上述したS40の処理によって許容電力の
値を算出する。すなわち、 (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の要求電力)×(1/1.7) =(各電磁調理器の要求電力)×0.58 から電磁調理器12a、12bおよび12gの許容電力
の値が求められる。図9の場合には、電磁調理器12
a、12bおよび12gの要求電力がそれぞれ500
W、600Wおよび600Wであるのに対し、許容電力
はそれぞれ290W、340Wおよび340Wとなる。
この値が制御信号として各電磁調理器に伝送され、この
値を加熱電力の最大値として加熱が制御される。本実施
例のようにすれば、初期加熱状態にある電磁調理器の加
熱電力は制限されないため、初期加熱が早く終了し調理
を行なえる状態に早く移行できる。
【0049】次に、電力制御の処理に関する第3の実施
例について説明する。図10は第3の実施例による電力
制御を示す制御フローチャートである。また、図11
は、図10のフローチャートで電力制御を行なったとき
の各電磁調理器の運転状態と電力配分の例を示す。先の
第2の実施例では、電磁調理器からの要求電力の総和P
が最大入力電力を大きく越えた場合、あるいはほとんど
の電磁調理器が初期加熱状態にある場合には、定常加熱
状態にある電磁調理器の加熱電力が下がりすぎて実際の
加熱調理に支障をきたす。この点を改善するため、第3
の実施例では、初期加熱以外の状態にある電磁調理器の
要求電力の総和が所定値以下である場合には、初期加熱
状態にある電磁調理器の要求電力も削減して許容電力の
算出を行なう。
【0050】図10の電力制御フローチャートにおい
て、S30からS34までは図8のフローチャートと同
一の処理を行なうが、S32にて要求電力の総和Pが最
大入力電力を越えている場合にはS50へ進む。S50
では、各電磁調理器の要求電力を調整した調整要求電力
を算出する。調整要求電力は次のように定義する。初期
加熱状態にある電磁調理器では、 (各電磁調理器の調整要求電力)=(各電磁調理器の要求電力) 初期加熱以外の状態にある電磁調理器では、 (各電磁調理器の調整要求電力)=(各電磁調理器の要求電力)×0.5 そして、この調整要求電力の総和Rを算出する。
【0051】次いでS51にて、調整要求電力の総和R
を最大入力電力と比較し、Rが最大入力電力以下であっ
たならば、S40の処理にて各電磁調理器の許容電力を
算出する。S40の処理内容は、図8のS40と同一で
ある。Rが最大入力電力を越えている場合には、S51
からS52へ進み、各電磁調理器の調整要求電力を (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の調整要求電力) ×[(最大入力電力)/(調整要求電力の総和R)] によって一律に削減して、許容電力の値を算出する。そ
して、このようにして算出した許容電力の値を、制御信
号としてそれぞれの電磁調理器へ伝送する。
【0052】図11の電力配分の例では、電磁調理器の
要求電力の総和Pは12.2kWとなり最大入力電力1
0kWを越える。調整要求電力の総和Rを求めると1
1.6kWとなり、これも最大入力電力10kWを越え
る。そこで、すべての電磁調理器12a〜12hに対
し、上述したようなS52の処理にて、各電磁調理器の
許容電力を算出する。すなわち、 (各電磁調理器の許容電力) =(各電磁調理器の調整要求電力)×(10/11.6) =(各電磁調理器の調整要求電力)×0.86 を計算する。その結果、図11に示すように、すべての
電磁調理器の要求電力が削減されるが、特に、初期加熱
状態にある電磁調理器の要求電力の削減割合いは他の加
熱状態にある電磁調理器の要求電力の削減割合いよりも
小さい。したがって、すべての電磁調理器の要求電力が
一律に削減される第1の実施例に比較すると、初期加熱
状態にある電磁調理器に対する加熱電力の削減の影響は
抑えられる。
【0053】なお、以上の説明は電磁調理器の加熱運転
を制御するためのシステムについて行なったが、本発明
は電磁調理器以外の調理器一般、例えばヒーター加熱機
器や電子レンジなどの運転制御システムにも適用するこ
とができる。このとき、中央記憶手段に登録される運転
制御データの内容は、その調理器の種類に合わせたもの
とされる。例えば、調理器として電子レンジを用いる場
合には、調理対象物およびその重量、調理の種類などの
使用条件に対応した加熱電力、調理時間などが運転制御
データとして登録される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による電磁調理器の運転制御
システムの構成図。
【図2】 図1中の中央制御装置の内部構成図。
【図3】 図1中の電磁調理器の内部構成図。
【図4】 本発明の一実施例による電磁調理器の運転制
御システムにおいて電磁調理器の加熱動作を説明する加
熱制御フローチャート。
【図5】 図2中の中央記憶部に登録される加熱制御デ
ータの例を示す図。
【図6】 本発明の第1の実施例による電力制御のため
の処理を示す制御フローチャート。
【図7】 図6のフローチャートで電力制御を行なった
ときの各電磁調理器の運転状態と電力配分の例を示す
図。
【図8】 本発明の第2の実施例による電力制御のため
の処理を示す制御フローチャート。
【図9】 図8のフローチャートで電力制御を行なった
ときの各電磁調理器の運転状態と電力配分の例を示す
図。
【図10】 本発明の第3の実施例による電力制御のた
めの処理を示す制御フローチャート。
【図11】 図10のフローチャートで電力制御を行な
ったときの各電磁調理器の運転状態と電力配分の例を示
す図。
【符号の説明】
10…電力線 12a〜12h…電磁調理器 14…中央制御装置 20…中央処理部 22…インターフェースユニット(第1のインターフェ
ース手段) 24…入力部 26…中央記憶部 40…処理部(処理手段および運転制御手段) 42…インターフェースユニット(第2のインターフェ
ース手段) 46…記憶部 50…誘導加熱部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1系統の電力線に複数の調理器を接続
    し、該複数の調理器と伝送路を介して接続した中央制御
    装置によって該複数の調理器の運転を管理制御する調理
    器の運転制御システムにおいて、 前記中央制御装置は、 a)前記調理器を使用する複数種類の使用条件に対応した
    調理器の運転制御データを登録しておくための中央記憶
    手段と、 b)調理器を使用する使用条件を入力するための入力手段
    と、 c)前記入力手段から入力された使用条件に対応した運転
    制御データを前記中央記憶手段から選択して読み出し、
    読み出された運転制御データに調理器を識別する機器番
    号を付加して制御信号を形成する中央処理手段と、 d)前記中央処理手段によって形成された制御信号を前記
    伝送路に送出するための第1のインターフェース手段と
    を備え、 前記調理器は、 e)前記伝送路から前記制御信号を受信するための第2の
    インターフェース手段と、 f)前記運転制御データを格納するための記憶手段と、 g)前記第2のインターフェース手段にて受信した前記制
    御信号中の機器番号を解読し、当該調理器に割り当てら
    れた機器番号と一致する機器番号が付加されている運転
    制御データを前記記憶手段に格納する処理手段と、 h)前記記憶手段に格納した前記運転制御データに基づい
    て調理器本体の運転を制御する運転制御手段と、を備え
    ていることを特徴とする調理器の運転制御システム。
  2. 【請求項2】 前記運転制御データは、初期加熱運転時
    の加熱電力、初期加熱運転から定常運転に移行するとき
    の基準温度、定常運転時の加熱電力、異常加熱の状態で
    あることを判定するための異常温度、異常温度を越えた
    あとの加熱電力、および温度上昇速度の異常を判定する
    ための異常判定基準値からなることを特徴とする請求項
    1に記載の調理器の運転制御システム。
  3. 【請求項3】 前記第2のインターフェース手段は当該
    調理器の運転状態を情報信号として伝送路に送出するた
    めの送出手段を有し、 前記第1のインターフェース手段は前記情報信号を受信
    するための受信手段を有することを特徴とする請求項2
    に記載の調理器の運転制御システム。
  4. 【請求項4】 前記中央制御装置は、 前記第1のインターフェース手段にて受信した情報信号
    に基づきすべての前記調理器で必要とされる要求電力の
    総和を算出する要求電力算出手段と、 前記要求電力算出手段において算出された要求電力の総
    和と、前記1系統の電力線により供給可能な最大電力で
    ある最大入力電力の値とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記要求電力の総和が
    前記最大入力電力の値を越える場合には、それぞれの前
    記調理器で使用可能な最大電力である許容電力値の総和
    が前記最大入力電力の値以内に収まるように調理器毎に
    要求電力値を削減した前記許容電力値を算出する許容電
    力算出手段とを備え、 前記中央処理手段は、前記許容電力算出手段において算
    出された前記許容電力値を前記調理器の運転制御データ
    として制御信号を形成するようにし、 前記運転制御手段は、前記運転制御データとして受信し
    た前記許容電力値に基づき電力の最大使用量を制限して
    調理器本体の運転を制御することを特徴とする請求項3
    に記載の調理器の運転制御システム。
  5. 【請求項5】 前記許容電力算出手段は、各調理器の運
    転状態に対応した電力配分の優先度を設定し、該優先度
    を勘案して各調理器の要求電力の削減を行なうことによ
    り許容電力値を算出することを特徴とする請求項4に記
    載の調理器の運転制御システム。
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