JPH0823594A - 音声合成装置 - Google Patents

音声合成装置

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JPH0823594A
JPH0823594A JP15765094A JP15765094A JPH0823594A JP H0823594 A JPH0823594 A JP H0823594A JP 15765094 A JP15765094 A JP 15765094A JP 15765094 A JP15765094 A JP 15765094A JP H0823594 A JPH0823594 A JP H0823594A
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JP
Japan
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sound
external
external sound
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characteristic
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JP15765094A
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Inventor
Yoshihiro Nishimura
佳宏 西村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空間内で
も、外部音が発生した際に、防音状態にある人に対し外
部音の存在を感知させることができる。 【構成】 聴取者が音源手段11からの音を聴取中に外
部音が発生すると、外部音を入力手段12に入力され、
そして、フィルタ15で周波数特性が検出され、次に、
比較手段16で音圧レベルが比較判断される。外部音の
周波数特性及び音圧レベルの判断を行い、それが所定の
条件を満足しているとき、特殊音発生手段17によって
特殊音を発生させる。そして、特殊音は音源手段11か
ら発せられる聴取中の音とミキシングし、出力手段14
から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内、自動車等の乗物
の車室内、ヘッドホン装着時、ヘルメット装着時等に形
成される外部音が聞こえない場合を含む、比較的聞こえ
難いような遮蔽された防音空間内で音楽鑑賞、ラジオ聴
取または無線交信する場合に、外部音の種類に応じて聴
取している出力音を制御し、外部音またはこれに代わる
信号を割り込ませて聴取者に伝える音声合成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこのような音声合成装置として、
特開昭64−32535号公報に開示されている車両搭
載型オーディオ装置を挙げることができる。
【0003】前記公報に掲載の車両搭載型オーディオ装
置においては、外部のサイレン音等の特定音を感知した
ときに、車室内で再生中の音の音量を減衰させ、運転者
にこれらの特定音を聞こえ易くするミューティング方法
が提供されている。
【0004】これによると、車両走行中に音楽等を聴い
ているとき、例えば、サイレンを鳴らしながら接近して
くる緊急車両があり、自車両においてサイレンの周波数
を感知し、それが所定の音圧レベルに達したとき、オー
ディオ装置の音量を減衰させ、運転者がサイレンの音を
聞くことができ、運転者に対し早期に緊急車両の存在を
知らせることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の適用は自動車の車室内のみに適用され、二輪車のよう
にヘルメットという遮蔽された防音空間には適用できな
い。即ち、二輪車においては自らの騒音によって、サイ
レン音等を聞くことができない。このようなことは、工
事現場等で使用されるヘルメットについても同様で、こ
の場合においては、危険回避ばかりでなく人とのコミュ
ニケーションですら不都合が生じる可能性がある。ま
た、室内で普通に使用されているヘッドホンについて
も、例えば、電話のベルが鳴っていることを感知できな
い。
【0006】特に、室内、乗物の車室内、ヘルメット装
着時、ヘッドホン装着時等の遮蔽された防音空間内で音
楽等を聴取している場合には、外部音が聞こえ難くな
り、例えば、自動車や二輪車の運転時を前提にすると不
安になる可能性も考えられる。また、工事現場等の騒音
が生じている場所での作業においては互いのコミュニケ
ーションが図り難くなり、作業効率が低下する可能性が
ある。
【0007】そこで、本発明は、外部音が聞こえ難い遮
蔽された防音空間内において、外部音が発生した際、防
音状態にある人に対して外部音の存在を感知させること
ができる音声合成装置の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる音声合
成装置は、外部音が遮断され、音源手段から出力された
音を聴取する防音空間において、外部から所定の周波数
特性及び所定の音圧レベルが検出されたとき、前記音源
手段から出力された音に対して前記外部音をミキシング
して出力するものである。
【0009】請求項2にかかる音声合成装置は、外部音
が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音
空間において、外部から所定の周波数特性及び所定の音
圧レベルが検出されたとき、前記音源手段から出力され
た音に対して前記外部音に対応する合成音をミキシング
して出力するものである。
【0010】請求項3にかかる音声合成装置は、外部音
が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音
空間において、前記外部音を受信する入力手段と、前記
入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及び周
波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別手段
の検出結果が、予め設定された条件に合致するかどうか
比較判断する比較手段と、前記外部音が前記予め設定さ
れた条件に合致するとき、前記音源手段から出力された
音に対して前記外部音をミキシングして出力する信号合
成手段と、前記信号合成手段で合成された信号を音声と
して出力する出力手段とを具備するものである。
【0011】請求項4にかかる音声合成装置は、外部音
が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音
空間において、前記外部音を受信する入力手段と、前記
入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及び周
波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別手段
の検出結果が、予め設定された条件に合致するかどうか
比較判断する比較手段と、前記外部音が前記予め設定さ
れた条件に合致するとき、前記音源手段から出力された
音に対して前記外部音に対応する合成音をミキシングし
て出力する信号合成手段と、前記信号合成手段で合成さ
れた信号を音声として出力する出力手段とを具備するも
のである。
【0012】請求項5にかかる音声合成装置は、外部音
が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音
空間において、前記外部音を受信する入力手段と、前記
入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及び周
波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別手段
の検出結果が、予め設定された条件に合致するかどうか
比較判断する比較手段と、前記外部音に対応する合成音
を格納した記憶手段と、前記外部音が前記予め設定され
た条件に合致するとき、前記音源手段から出力された音
に対して前記外部音に対応する合成音をミキシングして
出力する信号合成手段と、前記信号合成手段で合成され
た信号を音声として出力する出力手段とを具備するもの
である。
【0013】請求項6にかかる音声合成装置は、外部音
が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音
空間において、前記外部音を受信する複数チャンネルで
入力する複数の入力手段と、前記各入力手段により受信
した前記外部音の音圧レベル及び周波数特性を検出する
特性判別手段と、前記特性判別手段の各検出結果が、予
め設定された条件に合致するかどうかを比較判断する比
較手段と、前記外部音が前記予め設定された条件に合致
するとき、前記音源手段から出力された音に対して前記
複数の入力手段の各外部音に対応する合成音をミキシン
グして出力する信号合成手段と、前記信号合成手段で合
成された信号を音声として出力する出力手段とを具備す
るものである。
【0014】請求項7にかかる音声合成装置は、前記外
部音が遮断され、音源手段から出力された音を聴取する
防音空間を、室内、乗物の車室内、ヘッドホン装着時、
ヘルメット装着時のうちの何れか1としたものである。
【0015】
【作用】請求項1においては、外部から所定の周波数特
性及び所定の音圧レベルが検出されたとき、前記音源手
段から出力された防音空間の音に対して外部音をミキシ
ングして出力する。
【0016】請求項2においては、外部から所定の周波
数特性及び所定の音圧レベルが検出されたとき、音源手
段から出力された防音空間の音に対して外部音に対応す
る合成音をミキシングして出力する。
【0017】請求項3においては、外部音を受信する入
力手段により受信した外部音の音圧レベル及び周波数特
性を検出し、その検出結果が、予め設定された条件に合
致するかどうか比較判断し、外部音が予め設定された条
件に合致するとき、前記音源手段から出力された音に対
して前記外部音をミキシングして出力手段から音声とし
て出力する。
【0018】請求項4においては、外部音を受信する入
力手段により受信した外部音の音圧レベル及び周波数特
性を検出し、その検出結果が、予め設定された条件に合
致するかどうか比較判断し、前記外部音が前記予め設定
された条件に合致するとき、前記音源手段から出力され
た音に対して前記外部音に対応する合成音をミキシング
し、音声として出力する。
【0019】請求項5においては、外部音を受信する入
力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及び周波
数特性を検出し、その検出結果が、予め設定された条件
に合致するかどうか比較判断し、前記外部音が前記予め
設定された条件に合致するとき、前記音源手段から出力
された音に対して前記外部音に対応する合成音を、前記
外部音に対応する合成音を格納した記憶手段から選択し
てミキシングし、前記ミキシングした信号を音声として
出力する。
【0020】請求項6においては、外部音を受信する複
数チャンネルで入力する複数の入力手段で受信した前記
外部音の音圧レベル及び周波数特性を検出し、その各検
出結果が、予め設定された条件に合致するかどうかを比
較判断し、前記外部音が前記予め設定された条件に合致
するとき、前記音源手段から出力された音に対して前記
複数の入力手段の各外部音に対応する合成音をミキシン
グして出力し、出力手段から音声として出力する。
【0021】請求項7においては、外部音が遮断され、
音源手段から出力された音を聴取する防音空間を、室
内、乗物の車室内、ヘッドホン装着時、ヘルメット装着
時のうちの何れか1にして使用できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の音声合成装置における実施例
について、図1乃至図5を用いて説明する。
【0023】[第一実施例]本実施例は外部音を特殊音
に置き換えて聴取者に与え外部音の存在を感知させるも
のである。
【0024】図1は本発明の第一実施例である音声合成
装置の構成を説明するためのブロック図である。
【0025】図1において、11は、例えば、MD再生
装置、ラジオ受信機、通信機等からなる音源手段、12
は外部音を集音するマイクロホン等からなる入力手段、
13は音源手段11からの音楽等の音声を増幅する増幅
手段、14は増幅手段13によって増幅された音声を出
力するスピーカ等からなる出力手段、15は入力手段1
2によって得られた外部音を特定の帯域周波数成分のみ
を通過させるフィルタ、16はフィルタ15を通過した
特定の帯域周波数成分の音圧レベルが所定の基準レベル
TH1 に達しているかどうか比較判断するアナログ比較
回路からなる比較手段、17は比較手段16の判断によ
り特殊音を発生させる特殊音発生手段、そして、18は
特殊音発生手段17によって得られた特殊音を音源手段
11からの音声にミキシングするミキシング手段であ
る。また、19はヘッドホンである。特に、本実施例の
フィルタ15は、サイレン音等の周波数特性に合致した
周波数成分のみを通過させる帯域フィルタとなってい
る。ここで、本実施例の信号合成手段は、特殊音発生手
段17及びミキシング手段18で構成されている。
【0026】今、聴取者が防音状態にある車室内、密閉
された部屋中等で音源手段11からの音楽等を出力手段
14から聴取しており、このとき、聴取者を含む自動車
または密閉された部屋等の防音空間の外部から、例え
ば、サイレン音等の外部音が発せられたとする。する
と、外部音は入力手段12によって入力され、そして、
外部音はフィルタ15により特定の周波数特性に合致さ
れているかが判断され、特定の周波数成分のみが通過す
る。次に、外部音の周波数特性がサイレン音の周波数特
性と一致すると判断されたとき、その特定の周波数入力
が出力され、更に、比較手段16によって音圧レベルが
予め設定された所定の基準レベルTH1 に達しているか
判断される。外部音の周波数特性が一致し、かつ、基準
レベルTH1の音圧レベルを満足した場合は、特殊音発
生手段17を動作させ特殊音を発生し、それをミキシン
グ手段18で音源手段11の出力ラインに乗せてミキシ
ングする。そして、音源手段11の音声と共に特殊音は
所定の音圧で出力されるよう増幅手段13で増幅され、
出力手段14で出力される。したがって、聴取者は音楽
と同時に特殊音を聴くことができ、外部音の存在を感知
することができる。
【0027】また、ヘッドホン19を装着しても同様の
特殊音を発生させることができ、装着者に対して外部音
の存在を感知させることができる。即ち、ヘルメットや
自動車室内等の少なくとも外部音が聞こえ難い遮蔽され
た防音空間内においても、聴取者が音源手段11から発
せられる音を聴取中にサイレン等の外部音を入力手段1
2で検知し、外部音はフィルタ15で所定の周波数特性
であるか否かが判断され、次に、比較手段16で音圧レ
ベルが基準レベルTH1 と比較判断される。外部音が特
定の周波数特性と一致し、基準レベルTH1 の音圧レベ
ル以上のとき、特殊音発生手段17によって特殊音を発
生させる。そして、特殊音は音源手段11から発せられ
る聴取中の音とミキシング手段18でミキシングされ
て、増幅手段13で増幅された後、出力手段14から出
力するものであり、これを請求項1及び請求項3の実施
例とすることができる。
【0028】故に、防音状態にある聴取者に対して、特
殊音を発生させることによって外部音の存在を感知させ
ることができる。
【0029】なお、このとき、比較手段16の出力が基
準レベルTH1 の音圧レベル以上のとき、音源手段11
から発せられる信号をミキシング手段18の前で増幅率
を低下させる増幅手段を配設したり、或いはゲート回路
を閉じたりすることにより、特殊音を強調することがで
きる。
【0030】[第二実施例]前述の第一実施例では外部
音を特殊音で聴取者に与えるものであるのに対し、本実
施例は外部音をそのまま外部音の形で聴取者に与えるも
のである。
【0031】図2は本発明の第二実施例による音声合成
装置の構成を説明するためのブロック図である。
【0032】図2において、11は、例えば、MD再生
装置、ラジオ受信機、通信機等からなる音源手段、12
は外部音を集音するマイクロホン等からなる入力手段、
13は音源手段11からの音楽等の音声を増幅する増幅
手段、14は増幅手段13によって増幅された音声を出
力するスピーカ等からなる出力手段、15は入力手段1
2によって得られた外部音の特定の帯域周波数成分のみ
を通過させるフィルタ、16はフィルタ15を通過した
周波数成分の音圧レベルが所定の基準レベルTH2 に達
しているかどうか比較判断するアナログ比較回路からな
る比較手段、そして、21は入力手段12から入力され
た外部音を音源手段11の音声にミキシングするための
スイッチ回路等からなるスイッチ、18はスイッチ21
によって得られた外部音を聴取者に与えるためのミキシ
ング手段である。また、19はヘッドホンであり第一実
施例と同じ機能を有する。ここで、本実施例の信号合成
手段は、スイッチ21及びミキシング手段18で構成さ
れている。
【0033】ここで、第一実施例と同様に外部音として
サイレン音を例に説明する。
【0034】サイレン音は入力手段12に入力され、フ
ィルタ15で特定の周波数成分のみを通過させ、特定の
外部音の周波数特性を得ることにより、サイレン音の周
波数特性と一致するかどうか、また、比較手段16に入
力されて音圧レベルが基準レベルTH2 を満足している
かどうかが比較判断される。これらの条件が満たされた
場合、スイッチ21が閉じてミキシング手段18でミキ
シングされ、サイレン音が音源手段11の出力ラインに
乗ることができる。そして、音源手段11からの音声と
同時サイレン音が増幅手段13で所定の音圧レベルに増
幅されて出力手段14で出力される。したがって、聴取
者は音楽と同時にサイレン音を聴くことができ、外部音
の存在を感知することができる。
【0035】また、ヘッドホン19等を装着した場合に
おいても、同様の外部音を聴取者に与えることができ、
聴取者に対して外部音の存在を感知させることができ
る。
【0036】即ち、ヘルメットや自動車室内等の少なく
とも外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空間内におい
て、聴取者が音源手段11から発せられる音を聴取中に
サイレン等の外部音をマイクロホン等からなる入力手段
12で集音し、フィルタ15で周波数特性が判断され、
比較手段16で音圧レベルが基準レベルと比較判断され
る。周波数特性が一致し、外部音が基準レベルの音圧レ
ベルを満足した場合、スイッチ21を作動させ外部音を
音源手段11から発せられる聴取中の音とミキシング手
段18でミキシングし、増幅手段13で増幅された後、
スピーカ等からなる出力手段14から出力する構成とす
ることができ、これを請求項2及び請求項4の実施例と
することができる。
【0037】故に、防音状態にある聴取者に対して、外
部音自身を与えることによって外部音の存在を感知させ
ることができる。
【0038】なお、上記第一及び第二実施例では、フィ
ルタ15及び比較手段16の設定に関して、サイレン音
を想定したが、サイレン音のみならず、種々の外部音、
例えば、爆発音、警笛、踏切の信号音、雷音、雨音等の
比較的周波数特性が単純な音から人の声、犬・猫と言っ
た動物の鳴き声のような複雑な周波数特性の音にまで設
定することで、様々な外部音を取扱うことができる。
【0039】また、特に、スイッチ21には増幅手段を
配設し、入力手段12の出力を大きくすることにより、
その外部音の出力を大きくすることができる。
【0040】[第三実施例]本実施例は第一実施例にお
いて外部音を特殊音という形で聴取者に与えたが、この
特殊音において、外部音の種類に応じた種々の周波数に
よる異なる特殊音を出力させるものである。
【0041】図3は本発明の第三実施例による音声合成
装置の構成を説明するためのブロック図である。
【0042】図3において、11は音源手段、12は入
力手段、13は増幅手段、14は出力手段、16は比較
手段、18はミキシング手段、19はヘッドホンであ
り、図1の第一実施例と同一機能を有する。そして、3
1は入力される種々の外部音の周波数に対応する可変フ
ィルタ、32は可変フィルタ31によって周波数選択さ
れた外部音から対応する特殊音を選択する制御を行う出
力選択手段、33は種々の特殊音が格納されている音声
データである。可変フィルタ31は出力選択手段32が
所定の時間間隔で順次時分割切替えを行ない、そのとき
の可変フィルタ31の出力の有無が、論理回路を介して
選択されるものである。ここで、本実施例の信号合成手
段は、出力選択手段32及び音声データ33及びミキシ
ング手段18で構成されている。
【0043】次に、第三実施例の動作を説明する。
【0044】先ず、外部音は入力手段12により入力さ
れ、入力された外部音は可変フィルタ31により出力選
択手段32で指定された特定の周波数成分のみが選択さ
れ、外部音の特定の周波数特性を得る。次に、比較手段
16に入力されて音圧レベルが基準レベルTH3 を満足
しているかどうか比較判断される。基準レベルTH3を
満足した場合、出力選択手段32は指定した特定の周波
数成分から外部音の周波数特性を分析し、出力選択手段
32は入力される音情報から音声データ33に格納され
ている所定の特殊音を選択し、それをミキシング手段1
8を介して音源手段11の出力ラインへ乗せる。例え
ば、外部音がサイレン音である場合、可変フィルタ31
はサイレン音の周波数特性による出力を得て、出力選択
手段32はこれによって外部音がサイレン音であること
を認識し、サイレン音に対応する特殊警告音、例えば、
再生時に「ピー、ピー、ピー」と発するような特殊音デ
ータを音声データ33から引き出す。また、特殊音が雷
であるような場合は、特殊音として再生時に「ピッ、ピ
ッ、ピッ」と発するように異なる種類の特殊警告音を外
部音の種類に応じて選択する。そして、音源手段11か
らの音声と共に増幅手段13で一定の音圧レベルに増幅
されて出力手段14より出力される。したがって、聴取
者は音楽と同時に特殊音を聴くことができ、外部音の存
在とその種類を感知することができる。また、ヘッドホ
ン19を装着した場合においても、同様の特殊音を与え
ることができ、装着者に対して外部音の存在を感知させ
ることができる。
【0045】一方、特殊音の代わりに音声メッセージを
出力することもできる。
【0046】この場合には、図3の音声データ33に格
納されたものは音声メッセージデータで、例えば、外部
音がサイレン音であるとしたとき、音声メッセージデー
タは再生時に『チュウイシテクダサイ』または外部音が
雷であるときは再生時に『カミナリデス』と発するよう
にデータが格納される。したがって、出力選択手段32
は可変フィルタ31で得られる外部音の周波数特性から
外部音の種類を認識し、対応する音声メッセージデータ
を音声データ33から引き出すことで、前述した第三実
施例と同じ動作を行うことができる。
【0047】即ち、ヘルメットや自動車室内等の少なく
とも外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空間内におい
て、聴取者が音源手段11から発せられる音を聴取中に
サイレン等の外部音をマイクロホン等からなる入力手段
12で集音し、可変フィルタ31で周波数特性が検出さ
れ、比較手段16で音圧レベルが基準レベルTH3 と比
較判断される。外部音の周波数特性及び基準レベルTH
3 の音圧レベルが一致した場合、出力選択手段32へ外
部音の周波数特性等の音情報を通知し、出力選択手段3
2は入力される音情報から音声データ33に格納されて
いる所定の特殊音または音声メッセージを選択し、音源
手段11から発せられる聴取中の音とミキシング手段1
8でミキシングし、増幅手段13で増幅された後、スピ
ーカ等からなる出力手段14から出力する構成とするこ
とができ、これを請求項1及び請求項3、請求項5の実
施例とすることができる。
【0048】故に、防音状態にある聴取者に対して、外
部音の種類に応じて異なる特殊音または音声メッセージ
を与えることによって外部音の存在を感知させることが
できる。
【0049】[第四実施例]本実施例は複数の出力チャ
ンネルを有する音源手段を聴取中に外部音が発生し、そ
のとき、外部音の発生方向と同一方向のスピーカ等から
外部音特殊音または外部音を得るものである。
【0050】図4は本発明の第四実施例における音声合
成装置の構成を説明するためのブロック図である。
【0051】図4において、11Sは右(R)及び左
(L)の二つの出力チャンネルを持つステレオの音源手
段、12R及び12Lはそれぞれ右側及び左側に設置さ
れたマイクロホンからなる右側入力手段及び左側入力手
段、13R及び13Lはそれぞれ右側増幅手段及び左側
増幅手段、14R及び14Lはそれぞれスピーカ等から
なる右側出力手段及び左側出力手段、15R及び15L
はそれぞれ右側フィルタ及び左側フィルタ、16R及び
16Lはそれぞれ右側比較手段及び左側比較手段であ
る。これらは第一実施例の図1または第二実施例の図2
で説明したものと基本的に同じ動作を行う。そして、4
1は外部音がどちらの方向で発生したのか探知し、探知
方向の右側出力手段14Rまたは左側出力手段14Lへ
特殊音または外部音を出力する出力選択手段、出力選択
手段41は右側比較手段16Rと左側比較手段16Lの
出力に基づきRまたはLのステレオの音源手段11Sか
らの出力ラインを選択し、特殊音または外部音を右側ミ
キシング手段18Rまたは左側ミキシング手段18Lで
ミキシングし、外部音または特殊音を外部音が発生した
方向と同一方向の右側出力手段14Rまたは左側出力手
段14Lから聴取者に出力する。ここで、本実施例の信
号合成手段は、出力選択手段41及び右側ミキシング手
段18R及び/または左側ミキシング手段18Lで構成
されている。
【0052】次に、本実施例の動作を説明する。
【0053】何らかの外部音が右側入力手段12R及び
/または左側入力手段12Lによって入力される。入力
された外部音は右側フィルタ15R及び/または左側フ
ィルタ15Lによって特定の周波数成分のみを通過さ
せ、外部音の周波数特性を得る。次に、左右それぞれ右
側比較手段16Rまたは左側比較手段16Lで外部音の
音圧レベルが基準レベルTHR 及び/または基準レベル
THL に達しているかどうか比較判断される。このと
き、例えば、極端に右寄りで外部音が発生した場合、右
側比較手段16Rは入力される外部音が条件を満足し出
力選択手段41に入力されるが、左側比較手段16Lで
は条件を満足しないことになる。また、極端に左寄りで
外部音が発生した場合、左側比較手段16Lは入力され
る外部音が条件を満足し出力選択手段41に入力される
が、右側比較手段16Rでは条件を満足しないことにな
る。比較的中央で外部音が発生した場合は、左右で同程
度の音圧レベルで検出され基準レベルTHR 及び基準レ
ベルTHL を満足すれば両者が出力選択手段41に入力
される。
【0054】そして、出力選択手段41は入力される周
波数特性及び音圧レベル等から外部音を認識し、外部音
の種類に応じて特殊音を発生させる。また、同時に外部
音の発生方向を探知してステレオの音源手段11SのR
及び/またはLの出力ラインの何れか、或いは両方を選
択して探知結果を得る。探知結果は出力選択手段41に
入力され、探知結果に基づく出力ラインに対して右側ミ
キシング手段18R及び/または左側ミキシング手段1
8Lを介して特殊音または外部音が乗せられミキシング
される。そして、特殊音または外部音はステレオの音源
手段11Sからの音声と共に右側増幅手段13R及び/
または左側増幅手段13Lで増幅され、右側出力手段1
4R及び/または左側出力手段14Lのスピーカ等で出
力される。したがって、聴取者はステレオの音源手段1
1Sからの音楽等と同時に特殊音または外部音を外部音
の発生方向または発生方向に近いスピーカ等から聴くこ
とができ、外部音の存在及び発生方向を感知することが
できる。
【0055】また、ヘッドホン19を装着した場合にお
いても同様な特殊音または外部音を与えることができ、
装着者に外部音の存在及び発生方向を感知させることが
できる。
【0056】このように、少なくとも外部音が聞こえ難
い遮蔽された防音空間内において、聴取者がステレオの
音源手段11Sから発せられる音を聴取中にサイレン等
の外部音をマイクロホン等からなる右側入力手段12R
及び/または左側入力手段12Lで入力し、外部音はそ
れぞれ右側フィルタ15R及び/または左側フィルタ1
5Lで周波数特性が検出され、次に、それぞれの右側比
較手段16R及び左側比較手段16Lで音圧レベルが右
側基準レベルTHR 及び/または左側基準レベルTHL
と比較判断される。外部音が右側基準レベルTHR 及び
/または左側基準レベルTHL の音圧レベルを満足し、
かつ、周波数特性が一致したとき、出力選択手段41は
入力される周波数特性及び音圧レベル等の音域情報から
外部音を認識し、外部音の種類に応じて特殊音を発生さ
せる。また、同時に外部音の発生方向を探知してステレ
オの音源手段11SのRまたはLの出力ラインのどちら
か、或いは両方を選択して探知結果を得る。探知結果は
右側ミキシング手段18R及び/または左側ミキシング
手段18Lによってミキシングされ、出力ラインに特殊
音または外部音が乗せられる。そして、特殊音または外
部音はステレオの音源手段11Sからの音声と共に右側
増幅手段13Rまたは左側増幅手段13Lで増幅され、
右側出力手段14Rまたは左側出力手段14Lのスピー
カ等から出力する構成とすることができ、これを請求項
1及び請求項3、請求項5及び請求項6の実施例とする
ことができる。
【0057】故に、防音状態にある聴取者に対して、外
部音の発生方向に特殊音を発生させることによって外部
音の存在と発生方向を感知させることができる。
【0058】また、基本的に第一実施例乃至第五実施例
の構成と置き換えた構成とすることもでき、外部音を種
類に応じて異なる特殊音または音声メッセージを聴取者
に与えて外部音を感知させることも可能である。
【0059】なお、本実施例においては右側出力手段1
4R及び左側出力手段14Lを左右2チャンネルとした
が、それ以上の複数チャンネル、例えば、4チャンネル
のように聴取者に対し左右と前後に配置するものでも同
様な動作、即ち、特殊音、音声メッセージまたは外部音
を出力して外部音を感知させることを行うことが可能で
ある。
【0060】[第五実施例]本実施例は第一実施例の構
成をオートバイ、工事用等のヘルメットに組み込んだ事
例である。
【0061】図5は本発明の第五実施例における音声合
成装置の構成を説明するための説明図である。
【0062】図5において、11は音源手段、13Rは
右側増幅手段、13Lは左側増幅手段、10はヘルメッ
ト装着者に特殊音を与え外部音の存在を感知させるため
の制御を行う第四実施例の右側フィルタ15R及び左側
フィルタ15L、右側比較手段16R及び左側比較手段
16L、出力選択手段41、右側ミキシング手段18R
及び左側ミキシング手段18Lを具備する制御手段であ
る。そして、51はオートバイまたは工事用等のヘルメ
ット、52R及び52Lは左右それぞれに外部音を集音
するマイクロホン等からなる右側入力手段及び左側入力
手段、54R及び54Lは音源手段11から出力する信
号を音声として出力する右側出力手段及び左側出力手段
である。
【0063】今、聴取者がヘルメット51を着用し、音
源手段11から音楽を聴き、外部から遮蔽された防音状
態にあるとする。このとき、例えば、サイレン音等の外
部音が発生した場合、先ず、外部音は右側入力手段52
R及び/または左側入力手段52Lで入力される。制御
手段10においては、第四実施例で説明した通り、外部
音の周波数特性及び音圧レベルが検出され、音圧レベル
が基準レベルを満足する場合は特殊音を出力し、音源手
段11の音声とミキシングされる。そしてミキシングさ
れた音は増幅手段13に入力されて一定の音圧レベルに
増幅されて右側出力手段52R及び左側出力手段52L
でそれぞれ出力される。したがって、ヘルメット着用者
は音源手段11の音楽と同時に特殊音を聴くことがで
き、外部音の存在を感知することができる。
【0064】即ち、ヘルメット51を着用した聴取者が
音源手段11からの音を聴取中にサイレン等の外部音を
マイクロホン等からなる右側入力手段52R及び左側入
力手段52Lで入力し、周波数特性が検出され、音圧レ
ベルが基準レベルと比較判断される。外部音が所定の周
波数特性及び基準レベルの音圧レベルを満足した場合、
特殊音を発生させる。そして、特殊音は音源手段11か
ら発せられる聴取中の音とミキシングし、増幅手段13
で増幅された後、スピーカ等からなる右側出力手段54
R及び左側出力手段54Lから出力する構成とすること
ができ、これを請求項7の実施例とすることができる。
【0065】故に、防音状態にあるヘルメットを着用し
た聴取者に対して、特殊音を発生させることによって外
部音の存在を感知させることができる。
【0066】なお、本実施例においては第四実施例によ
る構成を使用した制御手段10を用いたが、第一実施例
乃至第五実施例の各構成と置き換えることが可能であ
る。まず、第二実施例による構成を採用した場合は、外
部音自身がヘルメット着用者に与えられる。次に、第三
実施例による構成を採用した場合は、外部音の種類に応
じた異なる特殊音または音声メッセージをヘルメット着
用者に与えることができる。そして、第四実施例による
構成を採用した場合は、特殊音または外部音と外部音の
発生方向をヘルメット着用者に与えることができる。し
たがって、何れの場合においても、ヘルメット着用者に
対して外部音の存在を感知させることができる。
【0067】一方、ヘルメットの種類によっては、例え
ば、工事用のヘルメットにおいては音源手段を必要とせ
ず、単なる防音用のものである場合は、結果的に外部音
から遮蔽されているので必要な外部音、特に、サイレン
のような警報音の存在をヘルメット着用者に感知させる
必要がある。したがって、本実施例の音声合成装置をこ
のような防音用ヘルメットに適用することは十分有効で
ある。このような場合は、音源手段を組み込む必要が無
く、外部音の入力手段、制御手段、増幅手段及び出力手
段で構成される。
【0068】また、第五実施例の音声合成装置を更にコ
ンパクト化し、例えば、ハイブリット化して1チップの
LSIに収まるようにすることでヘッドホンまたはイヤ
ホン等に組み込んで同様の動作を得ることができること
も考えられる。
【0069】なお、上記各実施例では、フィルタ15,
15R,15L及び比較手段16,16R,16Lの設
定に関して、サイレン音を想定したが、サイレン音のみ
ならず、種々の外部音、例えば、爆発音、警笛、踏切の
信号音、雷音、雨音等の比較的周波数特性が単純な音か
ら人の声、犬・猫と言った動物の鳴き声のような複雑な
周波数特性の音にまで設定することで、様々な外部音を
取扱うことができる。
【0070】また、外部音が遮断されている防音空間を
前提に説明したが、現実には外部音が遮断されている防
音空間はないに等しいことから、本発明を実施する場合
の外部音が遮断されている防音空間とは、音源手段から
出力された音を聴取するに不自由のない遮断状態であれ
ばよく、当然、外部音が遮断されている防音空間とは外
部音の侵入が気にならない程度の遮断状態を意味するも
のである。
【0071】そして、上記実施例ではサイレン音につい
て説明したが、本発明を実施する場合には、爆発音、警
笛、踏切の信号音、雷音、雨音等の比較的周波数特性が
単純な音、或いは、人の声、犬・猫と言った動物の鳴き
声のような複雑な周波数特性の環境音にも適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1の音声合成装置
は、外部音が遮断され、音源手段から出力された音を聴
取する防音空間において、外部から所定の周波数特性及
び所定の音圧レベルが検出されたとき、前記音源手段か
ら出力された音に対して前記外部音をミキシングして出
力するものである。したがって、外部音が聞こえ難い遮
蔽された防音空間内においても、外部音が発生した際、
外部音が防音状態にある人に対して外部音の存在を感知
させることができる。特に、本発明においては、特定の
周波数の外部音が発生したとき、その外部音を直接入力
すればよいから、回路構成が簡単で比較的廉価に製造で
きる。故に、車室内等においても、例えば、サイレン
音、爆発音、警笛、踏切の信号音、雷音、雨音等の比較
的周波数特性が単純な音、或いは、人の声、犬・猫と言
った動物の鳴き声のような複雑な周波数特性の音にまで
感知させることができる。
【0073】請求項2の音声合成装置は、外部音が遮断
され、音源手段から出力された音を聴取する防音空間に
おいて、外部から所定の周波数特性及び所定の音圧レベ
ルが検出されたとき、前記音源手段から出力された音に
対して前記外部音に対応する合成音をミキシングして出
力するものである。したがって、外部音が聞こえ難い遮
蔽された防音空間内においても、外部音が発生した際、
外部音が防音状態にある人に対して外部音の存在を感知
させることができる。特に、外周の暗騒音が大きいとき
には特定の外部音を生成することにより、明瞭に特定の
外部音の存在を報知できる。
【0074】請求項3の音声合成装置は、外部音を受信
する入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
び周波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別
手段の検出結果が、予め設定された条件に合致するかど
うか比較判断する比較手段と、前記外部音が前記予め設
定された条件に合致するとき、前記音源手段から出力さ
れた音に対して前記外部音をミキシングして出力する信
号合成手段と、前記信号合成手段で合成された信号を音
声として出力するものである。したがって、外部音が聞
こえ難い遮蔽された防音空間内においても、外部音が発
生した際、外部音が防音状態にある人に対して外部音の
存在を感知させることができる。特に、本発明において
は、特定の周波数の外部音が発生したとき、その外部音
を直接入力すればよいから、回路構成が簡単で比較的廉
価に製造できる。
【0075】請求項4の音声合成装置は、外部音を受信
する入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
び周波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別
手段の検出結果が、予め設定された条件に合致するかど
うか比較判断する比較手段と、前記外部音が前記予め設
定された条件に合致するとき、前記音源手段から出力さ
れた音に対して前記外部音に対応する合成音をミキシン
グして出力する信号合成手段とを具備し、前記信号合成
手段で合成された信号を音声として出力するものであ
る。したがって、外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空
間内においても、外部音が発生した際、外部音が防音状
態にある人に対して外部音の存在を感知させることがで
きる。特に、外周の暗騒音が大きいときには特定の外部
音を生成することにより、明瞭に特定の外部音の存在を
報知できる。
【0076】請求項5の音声合成装置は、外部音を受信
する入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
び周波数特性を検出する特性判別手段と、前記特性判別
手段の検出結果が、予め設定された条件に合致するかど
うか比較判断する比較手段と、前記外部音に対応する合
成音を格納した記憶手段と、前記外部音が前記予め設定
された条件に合致するとき、前記音源手段から出力され
た音に対して前記外部音に対応する合成音をミキシング
して出力する信号合成手段とを具備し、前記信号合成手
段で合成された信号を音声として出力するものである。
したがって、外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空間内
においても、外部音が発生した際、外部音が防音状態に
ある人に対して外部音の存在を感知させることができ
る。特に、本発明においては、特定の周波数の外部音が
発生したとき、その外部音に対応する合成音を記憶手段
から読み出し、それを出力すればよいから、外部音の種
別が明確に判断でき、外部音の内容が判定できる。
【0077】請求項6の音声合成装置は、外部音を受信
する複数チャンネルで入力する複数の入力手段により受
信した前記外部音の音圧レベル及び周波数特性を検出す
る特性判別手段と、前記特性判別手段の各検出結果が、
予め設定された条件に合致するかどうかを比較判断する
比較手段と、前記外部音が前記予め設定された条件に合
致するとき、前記音源手段から出力された音に対して前
記複数の入力手段の各外部音に対応する合成音をミキシ
ングして出力する信号合成手段とを具備し、前記信号合
成手段で合成された信号を音声として出力する。したが
って、外部音が聞こえ難い遮蔽された防音空間内におい
ても、外部音が発生した際、外部音が防音状態にある人
に対して外部音の存在及びその方向性を感知させること
ができる。特に、本発明においては、特定の周波数の外
部音が発生したとき、複数の出力手段からそれを出力す
るものであるから、外部音の種別及びその方向性が明確
に判断でき、外部音の内容が判定できる。
【0078】請求項7の音声合成装置は、前記外部音が
遮断され、音源手段から出力された音を聴取する防音空
間を、室内、乗物の車室内、ヘッドホン装着時、ヘルメ
ット装着時のうちの何れか1にしたものである。したが
って、防音空間の環境状態、防音空間での安全性等が確
認でき、例えば、乗物の車室内、ヘッドホン装着時、ヘ
ルメット装着時においても、安全性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である音声合成装置
の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】図2は本発明の第二実施例である音声合成装置
の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図3は本発明の第三実施例である音声合成装置
の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図4は本発明の第四実施例である音声合成装置
の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】図5は本発明の第五実施例である音声合成装置
の構成を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11,11S 音源手段 12,52 入力手段 13 増幅手段 14,54 出力手段 15 フィルタ 16 比較手段 17 特殊音発生手段 18 ミキシング手段 19 ヘッドホン 21 スイッチ 31 可変フィルタ 32,41 出力選択手段 33 音声データ 51 ヘルメット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 外部から所定の周波数特性及び所定の音圧レベルが検出
    されたとき、前記音源手段から出力された音に対して前
    記外部音をミキシングして出力することを特徴とする音
    声合成装置。
  2. 【請求項2】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 外部から所定の周波数特性及び所定の音圧レベルが検出
    されたとき、前記音源手段から出力された音に対して前
    記外部音に対応する合成音をミキシングして出力するこ
    とを特徴とする音声合成装置。
  3. 【請求項3】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 前記外部音を受信する入力手段と、 前記入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
    び周波数特性を検出する特性判別手段と、 前記特性判別手段の検出結果が、予め設定された条件に
    合致するかどうか比較判断する比較手段と、 前記外部音が前記予め設定された条件に合致するとき、
    前記音源手段から出力された音に対して前記外部音をミ
    キシングして出力する信号合成手段と、 前記ミキシング手段で合成された信号を音声として出力
    する出力手段とを具備することを特徴とする音声合成装
    置。
  4. 【請求項4】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 前記外部音を受信する入力手段と、 前記入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
    び周波数特性を検出する特性判別手段と、 前記特性判別手段の検出結果が、予め設定された条件に
    合致するかどうか比較判断する比較手段と、 前記外部音が前記予め設定された条件に合致するとき、
    前記音源手段から出力された音に対して前記外部音に対
    応する合成音をミキシングして出力する信号合成手段
    と、 前記ミキシング手段で合成された信号を音声として出力
    する出力手段とを具備することを特徴とする音声合成装
    置。
  5. 【請求項5】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 前記外部音を受信する入力手段と、 前記入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル及
    び周波数特性を検出する特性判別手段と、 前記特性判別手段の検出結果が、予め設定された条件に
    合致するかどうか比較判断する比較手段と、 前記外部音に対応する合成音を格納した記憶手段と、 前記外部音が前記予め設定された条件に合致するとき、
    前記音源手段から出力された音に対して前記外部音に対
    応する合成音を前記記憶手段から選択し、ミキシングし
    て出力する信号合成手段と、 前記信号合成手段で合成された信号を音声として出力す
    る出力手段とを具備することを特徴とする音声合成装
    置。
  6. 【請求項6】 外部音が遮断され、音源手段から出力さ
    れた音を聴取する防音空間において、 前記外部音を受信する複数チャンネルで入力する複数の
    入力手段と、 前記各入力手段により受信した前記外部音の音圧レベル
    及び周波数特性を検出する特性判別手段と、 前記特性判別手段の各検出結果が、予め設定された条件
    に合致するかどうかを比較判断する比較手段と、 前記外部音が前記予め設定された条件に合致するとき、
    前記音源手段から出力された音に対して前記複数の入力
    手段の各外部音に対応する合成音を信号合成して出力す
    る信号合成手段と、 前記信号合成手段で合成された信号を音声として出力す
    る出力手段とを具備することを特徴とする音声合成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記外部音が遮断され、音源手段から出
    力された音を聴取する防音空間は、室内、乗物の車室
    内、ヘッドホン装着時、ヘルメット装着時のうちの何れ
    か1であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のう
    ちのいずれか1つに記載の音声合成装置。
JP15765094A 1994-07-08 1994-07-08 音声合成装置 Pending JPH0823594A (ja)

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