JPH08235646A - 原盤剥離装置 - Google Patents

原盤剥離装置

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JPH08235646A
JPH08235646A JP3653495A JP3653495A JPH08235646A JP H08235646 A JPH08235646 A JP H08235646A JP 3653495 A JP3653495 A JP 3653495A JP 3653495 A JP3653495 A JP 3653495A JP H08235646 A JPH08235646 A JP H08235646A
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JP
Japan
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stamper
master
clamp member
master disk
upper clamp
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Withdrawn
Application number
JP3653495A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Negami
哲哉 根上
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EMI Records Japan Inc
Original Assignee
Toshiba Emi Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Emi Ltd filed Critical Toshiba Emi Ltd
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Publication of JPH08235646A publication Critical patent/JPH08235646A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの原盤によりスタンパを形成した後
にスタンパを剥離するときに、原盤とスタンパにずれを
生じて記録されたビット情報を損なう虞を解消すること
のできる原盤剥離装置を提供することを目的とする。 【構成】 原盤Aを載置する水平な載置面10を有し磁
石11を備えた下部クランプ部材9と、下部クランプ部
材9の真上に設けられスタンパBの上面に接触する接触
面6を有し磁石7を備えた上部クランプ部材5と、上部
クランプ部材5を鉛直方向に昇降させるシリンダ(クラ
ンプ開閉駆動部)4とにより原盤剥離装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクの原盤により
スタンパを形成した後に、両者の重合面にずれを生じる
ことなくスタンパを剥離するようにした原盤剥離装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを製造する場合、先ず最初
に、情報ピットをガラス盤上のフォトレジストによって
形成し、その後この表面にニッケルめっきを施し、ガラ
ス盤より剥離して、ガラス盤上のピットに対してネガ型
となるニッケル(金属)製の複製原盤(スタンパ)を作
成するが、特にこのスタンパを「マスタ」と称する。こ
のマスタの表面に、剥離を容易にするために酸化皮膜を
形成(これを剥離処理と称する)した後に、更に、ニッ
ケルめっきを施し、次に、酸化皮膜より剥離してマスタ
を原盤としたネガ型(ガラス盤に対してはポジ型)とな
るスタンパを作成するが、特にこのスタンパを「マザ
ー」と称する。
【0003】更に、このマザーの表面に、マスタと同様
に酸化皮膜の形成処理、及びニッケルめっきを施し、剥
離して、このマザーを原盤としたネガ型(マスタに対し
てポジ型)となるスタンパを作成する。このマザーを原
盤にして複数個のスタンパを作成し、これらのスタンパ
をプラスティックスの射出成形機の金型に取付け、ポリ
カーボネートやアクリル樹脂等を射出成形して、ディス
クの基板が量産される。
【0004】また、マスタを成形機に取り付けて、ディ
スクの基板を量産することも行われる。これらの「マス
タとマザー」及び「マザーとスタンパ」のそれぞれを剥
離するために、作業者が、先ず両者の重合面の周縁にカ
ッタ等の鋭利な工具を用いて切れ目を入れ、両者を手で
引き離すように剥がしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらそれぞれのスタ
ンパを剥がす場合、両者の重合面の密着力が弱いため
に、剥離中に両者の間にずれが生じ易く、記録されたピ
ット情報の精度を損なう虞があった。本発明はかかる課
題を解決することを目的としており、剥離中に両者の間
にずれが生ずる虞のない原盤剥離装置を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ニッケルめっきによって複製され、情報
ピットが表面に記録されたディスク原盤の表面に、更
に、酸化皮膜形成処理(剥離処理)並びにニッケルめっ
きが施されて形成される複製原盤(以下スタンパと言
う)を上記ディスク原盤より剥離する装置であって、上
記原盤を水平に載置する載置面を有し上記原盤を吸引す
る磁石を備えた下部クランプ部材と、上記原盤に重合し
たスタンパの上面に接触する接触面を有し上記スタンパ
を吸引する磁石を備え、上記下部クランプ部材の真上に
位置する上部クランプ部材と、該上部クランプ部材及び
上記下部クランプ部材のうち少なくとも何れか一方を鉛
直方向に昇降させるクランプ開閉駆動部とにより原盤剥
離装置を構成した。上記上部クランプ部材の外径寸法
は、上記スタンパの外径寸法よりも小さくするとよい。
【0007】
【作用】上記のように構成された原盤剥離装置による剥
離動作を説明すると、先ず、スタンパが重合した原盤の
下面を下部クランプ部材に載置し、次に、スタンパの上
面に上部クランプ部材を圧接する。このとき、重合面は
水平に保持されており、原盤は下部クランプ部材の磁石
に吸引され、スタンパは上部クランプ部材の磁石に吸引
されている。
【0008】次に、カッタを重合面の周縁部に入れて、
両者を剥離し易くしたのちに、クランプ開閉駆動部によ
り上下のクランプ部材のうち少なくとも一方を鉛直方向
に移動して上下のクランプ部材を開く。原盤は下部クラ
ンプ部材の磁石に吸引されており、スタンパは上部クラ
ンプ部材の磁石に吸引されており、上下のクランプ部材
の開閉方向は、重合面に対して極めて正確に直角をなし
ているので、スタンパはずれを生じることなく原盤から
剥離される。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は原盤剥離装置の斜視図であり、架台1の
上面に支柱2を立設し、支柱2の上端より横方向に突出
するブラケット3に、クランプ開閉駆動部であるシリン
ダ4を固着する。シリンダ4は、ピストン棒4aが真下
に向けられ、その下端部には上部クランプ部材5が取付
けられる。上部クランプ部材5は、下面に水平な接触面
6を有し、接触面6には環状に形成された磁石7が埋設
されている。
【0010】架台1の上面に固定台8が固着され、固定
台8の上には下部クランプ部材9が載置され、公知の取
付け金具(図示しない)により上部クランプ部材5の真
下に位置決め固定される。下部クランプ部材9の上面に
水平な載置面10が形成され、載置面10には、環状に
形成された磁石11が埋設されている。本実施例では、
下部クランプ部材9を固定し上部クランプ部材5を昇降
するようにしたが、上部クランプ部材5を固定し下部ク
ランプ部材9を昇降するようにしてもよい。
【0011】上部クランプ部材5の外径寸法は、原盤A
とスタンパBとの重合体の周縁にナイフを入れる作業を
行うために、この重合体の直径よりも小さくする。本実
施例では、上部クランプ部材5のみならず下部クランプ
部材9の外径寸法も重合体の直径よりも小さくしてあ
る。
【0012】次に、以上のように構成された原盤剥離装
置の作用を、図2〜図5を参照しながら説明する。原盤
Aの表面に酸化剤皮膜を形成処理した後に、ニッケルめ
っきを施してスタンパBを形成し、原盤AとスタンパB
との重合体を、原盤Aを下にして下部クランプ部材9の
載置面10に載置する。このとき、載置面10が水平面
であるために、原盤AとスタンパBとの重合面も水平に
なる。
【0013】次に、下部クランプ部材9の真上にある上
部クランプ部材5を鉛直方向に下降し(図2参照)、両
クランプ部材5,9により原盤AとスタンパBを挟持す
る(図3参照)。従って、原盤AとスタンパBは、両ク
ランプ5,9により移動不能に拘束されると共に、原盤
Aは磁石11に吸引され、スタンパBは磁石7に吸引さ
れている。
【0014】次に、原盤AとスタンパBの重合面の周縁
にナイフFを入れて(図4参照)、スタンパBを剥離し
易くした後に、クランプ開閉駆動部であるシリンダ4を
駆動し、上部クランプ部材5を上昇させると、上部クラ
ンプ部材5の磁石7に吸引されたスタンパBが、上部ク
ランプ部材5と一緒に上昇する(図5参照)。
【0015】すなわち、スタンパBは、原盤Aとの重合
面に対して直角な方向に正確に上昇するので、原盤Aに
対して全くずれを生ずることはなく、原盤Aより剥離さ
れる。従って、原盤A及びスタンパBに記録されたビッ
ト情報の精度を損なうことはない。
【0016】剥離されたスタンパBは、磁石7の吸引力
により上部クランプ部材5に吸着されているだけなの
で、上部クランプ部材5より容易に取り外すことがで
き、又、磁石11に吸着されている原盤Aも、下部クラ
ンプ部材9より容易に取り外すことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 原盤及びこれをニッケルめっきして複製されたスタ
ンパは、それぞれ磁石に吸引され、上下のクランプ部材
に挟持された状態で、ナイフが入れられるので、切断作
業中に原盤とスタンパとの間にずれを生じる虞はない。 (2) 上部クランプ部材を上昇すると、スタンパが上部ク
ランプ部材に吸着されまま上昇し、原盤は固定されてい
る下部クランプに吸引されているので、原盤及びスタン
パに位置ずれを生じる虞はない。 (3) 又、スタンパは、原盤との重合面に対し直角な方向
に正確に上昇するので、原盤及びスタンパに記録された
ピット情報の精度を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】原盤剥離装置の斜視図である。
【図2】原盤とスタンパの重合体を下部クランプ部材に
載置し、上部クランプ部材を下降する状態を説明する要
部斜視図である。
【図3】上下のクランプ部材で原盤とスタンパの重合体
を挟持した状態を説明する要部斜視図である。
【図4】原盤とスタンパの重合体の周縁部の切き離し作
業を説明する要部斜視図である。
【図5】原盤よりスタンパを剥離した状態を説明する要
部斜視図である。
【符号の説明】
1 架台 4 シリンダ(クランプ開閉駆動部) 5 上部クランプ部材 6 接触面 7 磁石 9 下部クランプ部材 10 載置面 11 磁石 A 原盤 B スタンパ F ナイフ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケルめっきによって複製され、情報
    ピットが表面に記録されたディスク原盤の表面に、更
    に、酸化皮膜形成処理(剥離処理)並びにニッケルめっ
    きが施されて形成される複製原盤(以下スタンパと言
    う)を上記ディスク原盤より剥離する装置であって、 上記原盤を水平に載置する載置面を有し上記原盤を吸引
    する磁石を備えた下部クランプ部材と、上記原盤に重合
    したスタンパの上面に接触する接触面を有し上記スタン
    パを吸引する磁石を備え、上記下部クランプ部材の真上
    に位置する上部クランプ部材と、該上部クランプ部材及
    び上記下部クランプ部材のうち少なくとも何れか一方を
    鉛直方向に昇降させるクランプ開閉駆動部とにより構成
    される原盤剥離装置。
  2. 【請求項2】 上記上部クランプ部材の外径寸法は、上
    記スタンパの外径寸法よりも小さいことを特徴とする請
    求項1記載の原盤剥離装置。
JP3653495A 1995-02-24 1995-02-24 原盤剥離装置 Withdrawn JPH08235646A (ja)

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