JPH08235274A - 在庫管理システム - Google Patents

在庫管理システム

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JPH08235274A
JPH08235274A JP3824395A JP3824395A JPH08235274A JP H08235274 A JPH08235274 A JP H08235274A JP 3824395 A JP3824395 A JP 3824395A JP 3824395 A JP3824395 A JP 3824395A JP H08235274 A JPH08235274 A JP H08235274A
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JP
Japan
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JP3824395A
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English (en)
Inventor
Toshiko Narisawa
俊子 成沢
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NEC Corp
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NEC Corp
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  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MRP方式でありながら、JIT品目を扱う
ことができ、JIT品目の在庫予測を行って、「かんば
ん枚数」「発注量」の妥当性を検証することができ、在
庫基準値(「かんばん枚数」「発注量」)の更新時間短
縮によって更新サイクルを短縮し、市場の変化に追随す
る調達活動を行う在庫管理システム。 【構成】 在庫品目毎の発注方式を定める在庫基準情報
11と品目毎の所要をまとめて発注量を計算する所要量
計算部12とを持ち、所要量計算部において、在庫基準
情報の発注方式をジャスト・イン・タイムと規定した品
目に対して所要量計算を行い在庫量及び発注量の計画値
を計算し欠品あるいは在庫過剰になる場合に基準情報変
更指示帳票13を発行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は在庫管理システムに関
し、特に、ジャスト・イン・タイム方式(かんばん方式
ともいう)によって発注を行う在庫管理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の在庫管理システムは、特開平02
−300968号公報(在庫管理における最適補充発注
方式)にみられるように、品目単位に発注方式を規定す
る対応テーブルに基づいて発注量を決定し発注してい
た。
【0003】はじめに、「ジャスト・イン・タイム」に
ついて概説する。以下では、「ジャスト・イン・タイ
ム」を「JIT」とも記述する。
【0004】「ジャスト・イン・タイム」は、トヨタ自
動車の創業者である豊田喜一郎氏の造語であるが、今日
では国内外の産業界に広く普及している概念である。
【0005】「ジャスト・イン・タイム」とは、門田安
弘,新トヨタシステム,第48頁〜52頁及び第67頁
〜175頁,講談社(1991年6月)に記載されてい
るように、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ作
る」ことを目指した手法であり、「後工程の人間が、必
要なものを、必要な時、必要なだけ前工程に引き取りに
いく」「前工程では、後工程に引き取られた分だけ作
る」といういわゆる「プル」方式によって欠品なく「つ
くりすぎのムダ」を抑えようとするものである。この
「ジャスト・イン・タイム」方式においては、何を、ど
れだけ必要としているか、という情報を伝える道具とし
て、「かんばん」を用いる。「かんばん」は、「品名」
「荷姿」「数量」「どこから買ったもしくはどこで作っ
た」「どこで使う」といった情報が記載されているカー
ドである。後工程の人間がこの「かんばん」を前工程に
渡すことにより、「引き取られただけ作る」ことを可能
にする情報伝達が行われる。ここでは、「かんばん」の
枚数や「かんばん」1枚あたりの数量が仕掛量を抑制す
る重要な基準情報となっている。
【0006】「ジャスト・イン・タイム」方式は、つく
りすぎのムダを抑える手法として広く産業界に普及して
いるが、「使っただけ作る(即ち、直近の過去の情報を
用いて発注量を決定する)」ために、生産リードタイム
の長い品目に適用するためには、在庫を多く持たざるを
得ず、長リードタイムで所要量変動の激しい品目への適
用は不適当とされてきた。また、長期に亘る工場経営の
ための所要予測などは、「かんばん」だけでは不可能で
あるため、従来技術、例えばMRP(説明は後述する)
アルゴリズムの援用によって行い、「ジャスト・イン・
タイム」方式を補足するなどの工夫が行われてきた。
【0007】本発明は、「ジャスト・イン・タイム」の
長所を活かしつつ、長期に亘る予測を統合しようとする
ものである。以下に従来技術を説明する。
【0008】一般に、在庫管理における発注方法には様
々なものがあり、「ジャスト・イン・タイム」もそれら
の内の一つである。これらを、本発明にかかわる観点か
ら分類したものが表1の「発注方法の分類と従来の在庫
管理方式の関係」である。
【0009】[表1]
【0010】表1においては、2つの分類軸を示してい
る。即ち、 分類1.プッシュ/プル 分類1−イ)プッシュ(計画主導方式とも呼ぶ) 例 100個使用する(あるいは売れる)予定なので、
100個発注する。などのように、あらかじめ立てた計
画に基づき発注量を決定する方式。
【0011】 分類1−ロ)プル(後補充方式とも呼ぶ) 例 50個使った(あるいは売れた)ら在庫が発注点に
達したので、あらかじめ決めてある発注量100個を発
注する。などのように、使用予定の如何にかかわらず、
使った(あるいは売れた)量に応じて発注する方式。
【0012】 分類2.どの時点の在庫量を見て発注意思決定を行うか 分類2−イ)生産計画立案時 生産計画立案時に将来の在庫量を所要量計算にて計算
し、発注の意思決定を行う。
【0013】 分類2−ロ)出庫時 出庫の都度在庫量を調べて発注の意思決定を行う。 である。本分類法によれば、発注方式は2つの分類軸に
よってマトリクス状に分類され、下記のA〜Dの4つに
分類される。
【0014】 分類1−イ) かつ 分類2−イ)……Aとする 分類1−イ) かつ 分類2−ロ)……Bとする 分類1−ロ) かつ 分類2−イ)……Cとする 分類2−ロ) かつ 分類2−ロ)……Dとする このうち、AまたはBに分類される発注方式をとってい
る従来技術がMRP(Material Requirements Plannin
g,日本語では資材所要量計算)であり、Cに分類され
る従来技術がROP(Reorder Point ,日本語では発注
点方式)である。「ジャスト・イン・タイム」方式は、
Dに分類される。
【0015】ここで、MRP及びROPの発注方式にか
かわる部分について説明する。
【0016】MRPにおいては、発注の計算は以下のよ
うになされる。現在より先のある期間(1日とか、1週
間とかいった単位)において、各々の品目の所要をまと
め(合算し)て現在の在庫量から引当てる(減算)。こ
こで在庫量が不足またはあらかじめ設定してある基準量
よりも少なくなる場合に、不足する分量だけ発注を行
う。発注された品目は、あらかじめ設定されたリードタ
イム後に納入され、在庫となると仮定して未来の所要量
と在庫量の計算を上述の「ある期間」単位に行い、発注
のタイミングと発注量を計算する。これが、前述の「分
類1−イ) かつ分類2−イ)…A」の発注方法であ
る。また、生産計画の変更や部品の不良などにより、計
画よりも多くの部品を出庫した場合あるいは計画よりも
少ししか出庫しなかった場合には、在庫量の変更を行
い、前述の計算をやり直し、部品に不足が生じる場合は
発注を行う。これは、前述の「分類1−イ) かつ 分
類2−ロ)…B」に該当する発注方法である。
【0017】MRPの長所は、将来に亘って、欠品な
く、かつ、過剰な在庫も持たずに必要なものを必要なだ
け発注する計画を立てられるところにある。「ジャスト
・イン・タイム」方式と並んで、国内外の産業界に広く
普及している手法である。
【0018】問題点は、「プッシュ」(押し込みもしく
は計画主導とも呼ぶ)であるため、変更への対応が難し
い(つくりすぎのムダを生みやすい)ことである。例え
ば、後工程の生産設備が故障で止まってしまっても、前
工程は計画通りに生産してしまい、仕掛が滞留する、と
いったことを防ぐことはできない。
【0019】ROPは、前述のMRPと同様に現在より
先のある期間の所要をまとめ(合算し)て、現在の在庫
から減算し、あらかじめ設定してある基準量(=発注
点)よりも少なくなる場合に、あらかじめ決めた分量
(=発注量)だけ発注を行う方式である。尚、近年のM
RPには、ROP機能を組み込んだものもあり、MRP
の一機能として分類される場合もある。
【0020】一方、「ジャスト・イン・タイム」は、直
近の過去において「いくつ使ったか」だけを基にするも
のである。従来技術である上述のMRPでは、将来の所
要予測を基にするものであるため、「ジャスト・イン・
タイム」方式を、コンピュータ・システム上で狭義のM
RPと矛盾なく共存させることはできなかった(例日本
電気(株)のソフトウェア・パッケージであるFACT
OR他多数の製品)。
【0021】近年は、MRPソフトウェア・パッケージ
の機能拡大に伴い、在庫品目基準情報として、「JIT
(ジャスト・イン・タイム)」を指定できるソフトウェ
ア・パッケージが市販されるようになってきた(日本電
気(株)のPROSIAシリーズ,米国オラクル社のオ
ラクル・マニュファクチャリングなど)。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
近年に登場したソフトウェア・パッケージにおいても、
その品目を「JIT品目」と規定した場合には、MRP
の長所であるところの欠品や在庫過剰か否かの見通し
(例えば先3ヶ月の欠品予測や在庫金額推移の予測)が
できなくなってしまうという問題点がある。特開平02
−300968号公報(在庫管理における最適補充発注
方式)に記載の技術は、後補充方式の在庫管理に関する
ものであるが、上記と同様の問題点は解決されていな
い。
【0023】このため、「JIT品目」と規定した品目
の基準情報である「かんばん枚数」「発注量」は、人間
が経験とカンにたよって設定しており、将来の所要計画
に対して欠品が起こる可能性はないか、あるいは過剰な
在庫を持つことにならないか、を十分に検証することが
出来なかった。
【0024】今日の製造業や商社等では、扱う品目数は
数万件から数十万件にも及ぶ。上記「JIT品目」の
「かんばん枚数」「発注量」の決定は、たいへん時間の
かかる作業であり、このため、市場の変化に追随して桟
動的に基準値の更新を行うのは困難であった。
【0025】さらにそれらの基準情報の妥当性検証とな
ると事実上不可能といわざるを得ない。即ち、設定され
た基準情報(「JIT品目」の「かんばん枚数」「発注
量」)がコストと棚卸回転率の両面から適正なものなの
かどうかを判断することは出来ないという問題点があっ
た。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の在庫管理システ
ムは、在庫品目毎の発注方式を定める在庫基準情報と品
目毎の所要をまとめて発注量を計算する所要量計算部と
を持ち、前記所要量計算部において、前記在庫基準情報
の発注方式をジャスト・イン・タイムと規定した品目に
対して所要量計算を行い在庫量及び発注量の計画値を計
算し欠品あるいは在庫過剰になる場合に基準情報変更指
示帳票を発行することを備えて構成されている。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0028】図1は本発明の在庫管理システムの一実施
例を示すブロック図である。
【0029】本実施例の在庫管理システムは、図1に示
すように、在庫品目毎の発注方式を定める在庫基準情報
11と品目毎の所要をまとめて発注量を計算する所要量
計算部12とを持ち、前記所要量計算部12において、
前記在庫基準情報11の発注方式をジャスト・イン・タ
イムと規定した品目に対して所要量計算を行い在庫及び
発注量の計画値を計算し欠品あるいは在庫過剰になる場
合に基準情報変更指示帳票13を発行する機能を持つ。
【0030】図2は、本実施例の在庫管理システムにお
ける在庫基準情報の構造の一部を示す図である。在庫基
準情報11は、品目21毎に、プッシュ/プル項目22
(前記「分類1」に対応するもの)と在庫参照ポイント
項目23(前記「分類2」に対応するもの)を持つ。
【0031】プッシュ/プル項目22に指定できる値
は、図2の説明ブロック221に示したように「プッシ
ュ」または「プル」のいずれか一つであり本例では「プ
ル」にマークされている。
【0032】在庫参照ポイント項目23に指定できる値
は、図2の説明ブロック231に示したように「生産計
画立案時」または「出庫時」のいずれか一つであり本例
では「出庫時」にマークされている。尚、ここで、「生
産計画立案時」とは、生産計画変更時を含む。
【0033】図3〜図8は、所要量計算部12の計算ア
ルゴリズムを説明する説明図である。尚、図3〜図8は
本発明にかかわる部分のみを記載したものであり、本ア
ルゴリズムが適用されるのは、プッシュ/プル項目22
の値が「プル」であり、かつ在庫参照ポイント項目23
の値が「出庫時」である品目、即ち「JIT品目」のみ
である。
【0034】図3〜図8は、JIT品目である品目Aの
所要量,在庫量,発注/納入量の推移を示したものであ
る。これら3つの量のうち、所要量はあらかじめ計画時
に品目に対して与えるものである。在庫量,発注/納入
量は以下に述べる方法により算出される数値である。
【0035】図中、横軸は時刻を表し、時刻ゼロ=T0
は現在である。横軸は、ΔTの幅で目盛りを刻み(生産
管理においては、一般に、このΔTをメッシュとも呼
ぶ)、図中では時刻T0 からT27までを描いている。縦
軸は数量を表し、ΔQの幅で目盛りを刻んでいる。ΔQ
は、品目Aの計量単位である。横軸及び縦軸は、所要
量,在庫量,発注/納入量に共通である。
【0036】図3〜図7において、所要量は棒グラフで
表現され、在庫量は折線グラフで表現される。図3〜図
7の図中、発注/納入量の推移を表すグラフについて、
図8の本実施例の在庫管理システムにおける発注/納入
量の記述方法を説明する図を用いて説明する。本実施例
においては、発注は「かんばん」を用いて行う。「かん
ばん」1枚の発注量は、ΔQの整数(m)倍であり、m
ΔQで表現される。時刻Tn-1 からTn の間のΔTの期
間に、Kn 枚の「かんばん」が外れた場合は、発注量は
n ・mΔQで表現される。図8は、品目Aの「かんば
ん」1枚の発注量がm=3,時刻Tn-1 から時刻Tn
間のΔTの期間にKn =2枚の「かんばん」が外れた場
合の発注/納入量の記述である。図8中、点Pn から点
n+r までの矢印は、時刻Tn に発注され時刻Tn+r
納入された発注/納入量を表す。
【0037】ここで、品目Aの発注から納入までのリー
ドタイムを、 L=r・ΔT (rは整数) ………………(1) とすると、時刻Tn に納入される納入量Qn は、 Qn =Kn-r ・mΔQ ………………(2) である。
【0038】図3〜7において、時刻Tn の所要量をD
n 、在庫量をSn とすると、Sn は次の式で表現され
る。
【0039】 Sn =Sn-1 + Qn − Dn ………………(3) また、時刻Tn における発注済み納入残数量qn は、次
式で表される。
【0040】 qn =ΣQi (i=n-r からi=n までの和) ……(4) 本実施例の図3〜図7においては、品目Aの「かんば
ん」は、m・ΔQごとに外れるとした。即ち、図3〜図
7において、在庫量の折線グラフが、m・ΔQの倍数
(図で二転鎖線の横線)を減少方向に切った時に「かん
ばん」が外れることになる。また、リードタイムLは4
ΔTとした(即ち、r=4)。
【0041】ここで、品目Aの「かんばん」の時刻Tn
における総発行枚数Kn (整数)は、 Kn = Sn /mΔQ + qn /mΔQ …(5) (第1項は少数点以下切り上げ)である。
【0042】図3の所要量に対する在庫量Sn の推移を
時刻T27までの期間に対して式(3)により順次計算す
る。
【0043】 S0 =10ΔQ S1 =S0 +Q1 −D1 =10ΔQ + 0 − 3ΔQ =7ΔQ S2 =S1 +Q2 −D2 = 7ΔQ + 0 − 0 =7ΔQ S3 =S2 +Q3 −D3 = 7ΔQ + 0 − 3ΔQ =4ΔQ S4 =S3 +Q4 −D4 = 4ΔQ + 0 − 0 =4ΔQ S5 =S4 +Q5 −D5 = 4ΔQ + 3ΔQ − 3ΔQ =4ΔQ ……以下同様 S27=S26+Q27−D27= 3ΔQ + 6ΔQ − 0 =9ΔQ 在庫Sn の推移は図3の折線グラフの如くになり、期間
中の平均在庫量は、(S0 +S1 +……+S26+S27
/27=5.1ΔQとなる。欠品は発生しない。
【0044】次に、図4の本実施例の在庫管理システム
における欠品発生の場合の所要量計算方法の一例を示す
図と、図5のその欠品発生時の修正の場合の所要量計算
方法の一例を示す図を用いて、所要量計算で欠品が発生
する場合について述べる。
【0045】図4の所要計画は、図3の所要計画に比べ
てD17の値が大きい。これは、図3の計画よりも所要量
が増えた例である。
【0046】この時、「かんばん」発行枚数Kn ,「か
んばん」1枚あたりの発注量mΔQを変えないものとし
て期間T0 〜T27の在庫量Sn の推移を前述の式(3) に
て計算したものが図4に示した在庫量推移のグラフであ
る。計算方法は図3の場合と同様。計算によれば、時刻
17においてSn が負の値となり、ジャスト・イン・タ
イム方式は実行不可能となることがわかる。
【0047】ここで、T17における欠品を未然に防ぐた
め、「かんばん」を1枚増やし、リードタイムL分の期
間だけ前、即ち時刻T13に、「かんばん」は外れていな
いが、「かんばん」を振り出すという行為を行うと仮定
してT13〜T27の期間を再び式(3) にて計算したものが
図5のグラフである。欠品は発生せず、平均在庫量は
6.0ΔQである。
【0048】T17の欠品を防ぐため「かんばん」を振り
出してT17以降の計算を行う過程で、さらに欠品が生じ
た場合は、さらに期間L前に「かんばん」を増やして計
算を行い、計算期間に欠品が発生しなくなるまでこの計
算を繰り返す。……(a) 次に、図6の本実施例の在庫管理システムにおける過剰
在庫発生の場合の所要量計算方法の一例を示す図と、図
7のその過剰在庫発生時の修正の場合の所要量計算方法
の一例を示す図を用いて、所要量計算で在庫量が過剰に
なる場合について述べる。
【0049】図6の所要計画は、図3の所要計画に比べ
てD17,D20,D23,D26の値が小さい。この時、「か
んばん」発行枚数Kn ,「かんばん」1枚あたりの発注
量mΔQを変えないものとして期間T0 〜T27の在庫量
n の推移を前述の式(3) にて計算したものが図6に示
した在庫量推移のグラフである。計算によれば、平均在
庫量は、6.1ΔQである。一方、単位期間当たりの平
均所要量は、(D1 +D3 +D5 +D7 +D11+D14
15+D17+D20+D23+D26)/27=1.15ΔQ
であり、平均値で所要量の5.3倍(6.1/1.15
=5.3)の在庫量を持つことになる。本実施例では、
あらかじめ許容できる最大の在庫量を品目毎に設定する
ことによって、許容量以上の在庫水準を自動的に抽出す
ることができる。
【0050】そこで、在庫が増え始める時刻T19に着目
してリードタイムL分の期間だけ遡り、時刻T15に外れ
た「かんばん」分を発注しないでおく(この行為を、
「かんばん」を抜くと呼ぶ。図7中では、点線矢印P15
19)と仮定して、T15〜T27の期間を再び式(3) に
て計算したものが図7のグラフである。欠品は発生せ
ず、平均在庫量は、4.9ΔQである。
【0051】「かんばん」を抜いての計算仮定で欠品が
生じた場合は、前述の処理(a)を繰り返す。
【0052】上記で計算した、「『かんばん』の枚数
を、いつから、何枚変化させたらよいか」という情報を
基準情報変更指示帳票13に出力する。これによって、
人間が行う「かんばん」の振り出しまたは抜き取りを支
援することができる。
【0053】本実施例は、特に「かんばん」の枚数を変
化させることにより、欠品がなく、かつ在庫効率の良い
調達を行う場合について述べたが、m(かんばん1枚当
たりの発注量)を変化させて所要量計算を行う場合もあ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の在庫管理
システムによれば、下記の効果が得られる。 (1)基準値更新サイクルの短縮 従来の技術では、基準値(「JIT品目」の「かんばん
枚数」「発注量」)の更新を人間の判断に頼って行って
いたため多大な労力を要し、年に1回または半年に1回
といったサイクルでしか更新できなかった。本発明によ
れば、更新に要する時間を短縮することによって更新サ
イクルを短縮し、市場の変化に追随する調達活動を行う
ことができる。 (2)シミュレーションによる基準値の精度向上 従来の技術では、基準値の更新に際し、新しい基準値が
妥当なものか否かを判断する手段がなかった。本発明に
よれば、基準値を変化させてシミュレーションを行い、
在庫量及び発注量の推移を計算し、欠品あるいは在庫過
剰になる場合に変更指示情報を出力することができるの
で、市場の変化に追随し、棚卸を抑制しながら機会損失
を極小にする調達活動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の在庫管理システムの一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】本実施例の在庫管理システムにおける在庫基準
情報の構造の一部を示す図である。
【図3】本実施例の在庫管理システムにおける所要量計
算方法の一例を示す図である。
【図4】本実施例の在庫管理システムにおける欠品発生
の場合の所要量計算方法の一例を示す図である。
【図5】本実施例の在庫管理システムにおける欠品発生
時の修正の場合の所要量計算方法の一例を示す図であ
る。
【図6】本実施例の在庫管理システムにおける過剰在庫
発生の場合の所要量計算方法の一例を示す図である。
【図7】本実施例の在庫管理システムにおける過剰在庫
発生時の修正の場合の所要量計算方法の一例を示す図で
ある。
【図8】本実施例の在庫管理システムにおける発注/納
入量の記述方法を説明する図である。
【符号の説明】
11 在庫基準情報 12 所要量計算部 13 基準情報変更指示帳票

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 在庫品目毎の発注方式を定める在庫基準
    情報と品目毎の所要をまとめて発注量を計算する所要量
    計算部とを持ち、前記所要量計算部において、前記在庫
    基準情報の発注方式をジャスト・イン・タイムと規定し
    た品目に対して所要量計算を行い在庫量及び発注量の計
    画値を計算し欠品あるいは在庫過剰になる場合に基準情
    報変更指示帳票を発行することを特徴とする在庫管理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 「かんばん」の発注量をいつから、何枚
    変化させるという情報を基準情報変更指示帳票に出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の在庫管理システム。
  3. 【請求項3】 かんばん1枚当りの発注量をいつから、
    何個変化させるという情報を基準情報変更指示帳票に出
    力することを特徴とする請求項1記載の在庫管理システ
    ム。
JP3824395A 1995-02-27 1995-02-27 在庫管理システム Pending JPH08235274A (ja)

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Cited By (5)

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