JPH08234245A - 半導体1×3光デバイス - Google Patents

半導体1×3光デバイス

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JPH08234245A
JPH08234245A JP6344295A JP6344295A JPH08234245A JP H08234245 A JPH08234245 A JP H08234245A JP 6344295 A JP6344295 A JP 6344295A JP 6344295 A JP6344295 A JP 6344295A JP H08234245 A JPH08234245 A JP H08234245A
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JP
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waveguide
optical
optical waveguide
output optical
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JP6344295A
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Inventor
Akira Mugino
明 麦野
Takeo Shimizu
健男 清水
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1×3型光スイッチとして機能する新規な半
導体1×3光デバイスを提供する。 【構成】 表面側に電気信号導入用の各電極7,8を形
成した第1、第2の出力用光導波路1,2を間隔を介し
て配設し、その略中心位置に入出力用光導波路9を間隔
を介して配設する。入出力用光導波路9は光入射端9a
側から光伝搬方向にかけて路幅が減少するテーパ導波路
部9bと路幅が均一の直線光導波路部9cを有する構成
とし、直線光導波路部9cには半導体光アンプ素子21を
設ける。テーパ導波路部9bと対向する第1、第2の出
力用光導波路1、2の領域は互いに平行とし、テーパ導
波路部9bと各出力用光導波路1,2とにより第1、第
2の光結合部3,4を形成する。入射端9aからテーパ
導波路部9b→直線光導波路部9c、第1の光結合部3
→第1の出力用光導波路1、第2の光結合部4→第2の
出力用光導波路2の3つの光伝搬ルートを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光スイッチ素子等に用
いられる半導体1×3光デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体材料で構成した多用な導波
路型光スイッチ素子が多く提案されており、光スイッチ
素子を全て半導体材料で製造することにより、他の能動
素子とのモノリシックな集積化が可能となるために非常
に注目されている。このような光スイッチ素子として
は、例えば、方向性結合器型のものやY分岐型のもの、
マッハツェンダー型のもの、X分岐型のもの等が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
種の光スイッチは全て1×2か2×2型の光スイッチで
あって、切り替えルートがいずれも2通りであった。そ
して、光の伝搬損失が少なく、切り替えルートを3通り
に切り替えたときの各出力強度の値が等しくなるような
1×3型光スイッチ、すなわち、光強度が約1の光を入
射させたときに、その出力を(1,0,0)、(0,
1,0)、(0,0,1)と切り替えることができる光
スイッチは提案されていなかった。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、低損失で動作可能であり、
切り替えルートを切り替えたときの各出力強度を等しく
させることができる1×3型光スイッチとして機能する
新規な半導体1×3光デバイスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明は、表面側に電気信号導入用電極が形成されている
第1と第2の出力用光導波路が間隔を介して配設されて
おり、これら2本の出力用光導波路の間にはその略中心
位置に1本の入出力用光導波路が前記2本の出力用光導
波路と間隔を介して配設されており、該入出力用光導波
路は光入射側から光伝搬方向にかけて路幅が減少するテ
ーパ導波路部と該テーパ導波路部の出射側から伸設され
た路幅が均一の直線光導波路部を有しており、該直線光
導波路部には半導体光アンプ素子が形成されており、前
記第1および第2の出力用光導波路の前記入出力用光導
波路のテーパ導波路部と対向する領域は互いに平行とな
っており、第1の出力用光導波路の前記テーパ導波路部
に対向する領域と前記テーパ導波路部とにより第1の光
結合部が形成されており、また、第2の出力用光導波路
の前記テーパ導波路部に対向する領域と前記テーパ導波
路部とにより第2の光結合部が形成されていることを特
徴として構成されている。
【0006】
【作用】上記構成の本発明において、入出力用光導波路
はテーパ導波路部と、テーパ導波路部の出射側から伸設
された直線光導波路部を有しており、第1の出力用光導
波路の前記テーパ導波路部に対向する領域とこのテーパ
導波路部とにより第1の光結合部が形成されており、ま
た、第2の出力用光導波路の前記テーパ導波路部に対向
する領域とこのテーパ導波路部とにより第2の光結合部
が形成されているために、入出力用光導波路の入射側か
ら入射された入射光は、テーパ導波路部を介して、直線
光導波路部から出射されるルートと、第1の光結合部を
介して第1の出力用光導波路から出射されるルートと、
第2の光結合部を介して第2の出力用光導波路から出射
されるルートの3通りのルートをとることが可能とな
る。
【0007】そして、例えば、これらのルートを切り替
えるルート切り替え手段等を設け、第1の出力用光導波
路の表面側の電気信号導入用電極から電気信号を導入さ
せて、屈折率を変化させることにより、入射光を第2の
光結合部を介して第2の出力等光導波路から出射させた
り、その逆に、第2の出力用光導波路の表面側の電気信
号導入用電極から電気信号を導入して、入射光を第1の
光結合部を介して第1の出力用光導波路から出射させた
り、第1、第2の出力用光導波路の電気信号導入用電極
から共に電気信号を導入しながら、入出力用光導波路の
直線光導波路部の半導体光アンプ素子を動作させること
により、入射光を入出力用光導波路の直線光導波路部か
ら出射させるといったように、前記ルートを自在に切り
替えることにより、切り替えルートを切り替えたときの
各出力強度を等しくさせる1×3光スイッチ素子の構築
が可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明に係る半導体1×3光デバイス
の一実施例の要部構成が平面図により示されている。ま
た、図2には、図1のA−A断面図が、図3には、図1
のB−B断面図が、図4には、図1のC−C断面図がそ
れぞれ示されている。図1において、表面側に電気信号
導入用の電極7,8がそれぞれ形成されている第1と第
2の出力用光導波路1,2が間隔を介して配設されてお
り、電極7,8には図示されていない電流注入手段が設
けられており、第1、第2の出力用光導波路1,2の間
にはその略中心位置に1本の入出力用光導波路9が出力
用光導波路1,2と間隔を介して配設されている。入出
力用光導波路9は光入射端9a側から光伝搬方向にかけ
て路幅が減少するテーパ導波路部9bと該テーパ導波路
部9bの出射側から伸設された路幅が均一の直線光導波
路部9cを有しており、直線光導波路部9cには半導体
光アンプ素子21が形成されている。
【0009】この半導体光アンプ素子21には電流注入用
電極が設けられており、図示されていないキャリア注入
手段により電流を注入し、その電流の値を制御すること
により、入出力用光導波路9を伝搬して半導体光アンプ
素子21に入射する光の増幅率を自在に調節できるように
なっている。また、半導体光アンプ素子21は、前記キャ
リア注入手段による電流注入を行わないときには、入出
力用光導波路9を伝搬して半導体光アンプ素子21に入射
する光を吸収し、入出力用光導波路9の出射端から光を
出射させない働きも有している。
【0010】第1および第2の出力用光導波路1,2の
テーパ導波路部9bと対向する領域は互いに平行となっ
ており、そのピッチは2S(S=5.8 μm)となってい
る。また、第1の出力用光導波路1の出射側には曲線部
22を介して直線部5が形成され、一方、第2の出力用光
導波路2の出射側には曲線部23を介して直線部6が形成
されており、直線部5と6のピッチは2G0 に形成され
ている。
【0011】前記第1、第2の出力用光導波路1,2の
幅は共にW(W=3.6 μm)であり、入出力用光導波路
9の入力端9aの幅はa(a=4.0 μm)、直線光導波
路部9cの幅はb(b=2.0 μm)、テーパ導波路部9
bの長さはL(L=14.285mm)、傾き(a−b)/2L
が0.00014 となっている。
【0012】そして、本実施例では、上記各パラメータ
(S,W,a,L等)を上記のような値に設定すること
により、周知のモード結合理論により、テーパ導波路部
9bと、テーパ導波路部9bに対向する出力用光導波路
1,2との間で導波路モードの結合が起こり、第1の出
力用光導波路1のテーパ導波路部9bに対向する領域と
テーパ導波路部9bとにより第1の光結合部3が形成さ
れ、また、第2の出力用光導波路2のテーパ導波路部9
bに対向する領域とテーパ導波路部9bとにより第2の
光結合部4が形成されるようになっている。
【0013】さらに、本実施例では、直線光導波路部9
cと出力用光導波路1,2間では導波路モードの結合が
起こらないようになっており、電極7,8を動作させる
ことなく、入出力用光導波路9に光を入射したときに
は、光は、第1の光結合部3と第2の光結合部4をそれ
ぞれ介して第1の出力用光導波路1と第2の出力用光導
波路2にそれぞれ伝搬し、直線部5,6の出射端から同
じ強度となって出射され、一方、入出力用光導波路9の
出射端からは出射されないようになっている。
【0014】図2〜4に示されるように、本実施例の光
デバイスは積層構造を有しており、半導体製造技術を用
いることにより、以下のようにして作製されている。図
2,3に示すように、まず、AuGeNi/Auからな
る下部電極10の上部側に、MOCVD(有機金属化学蒸
着)法によって、n+ InPからなる基板11、n+ In
Pからなる厚み1.0 μmの下部クラッド層13、n- Ga
InAsPからなる厚み0.6 μmのコア層14が順に積層
される。そして、このコア層14の上には、n-InPか
らなるクラッド15aとp- InPからなるクラッド15b
からなるリッジ状の上部クラッド層15、p+ GaInA
sからなるキャップ16が順次MOCVD法で積層され、
エッチング処理を施すことにより、図1で示したような
平面パターンを有する第1、第2の出力用光導波路1,
2および入出力用光導波路9がリッジ状に形成される。
なお、エッチング処理を施すときの深さgは、クラッド
15aとクラッド15bが形成するpnの接合面15cよりも
深く処理される。
【0015】キャップ層16の上面は、SiO2 膜のよう
な絶縁膜17で被覆されており、出力用光導波路1,2の
上面を被覆する絶縁膜17の一部をスリット状に除去して
窓18が形成され、ここからキャップ16上に例えばTi/
Pt/Auを蒸着することによって電極7,8が装荷さ
れている。
【0016】また、図4に示すように、半導体光アンプ
素子21の形成領域においても、下部電極10、基板11、下
部クラッド層13が順に積層されており、下部クラッド層
13上にはn- 型あるいはi型のGaInAsPのような
半導体からなる活性層として機能するコア層14、n-
nPのような半導体からなるクラッド層15、p+ GaI
nAsのような半導体からなるキャップ層16が順次積層
され、その上面は絶縁薄膜17で全面が被覆される。そし
て、この絶縁薄膜17の一部は光路方向にスリット状に除
去されて窓18が形成され、窓18からZnのような金属を
コア層(活性層)14の上面まで拡散してp+ InPとし
たZn拡散域19を形成した後、ここに金属を例えば蒸着
して上部電極20が形成される。
【0017】なお、本実施例の半導体光アンプ素子21
は、Zn等の金属を拡散させることによりpn接合を形
成し、ダブルヘテロ構造のバンド組成を調整し、素子に
伝搬される光の波長に対応した禁制帯幅が得られるよう
に形成されるものであり、こうすることにより、上記上
部電極20から所定値の電流を注入したとき、コア層(活
性層)14を導波する光の増幅を行わせることができ、ま
た、電流注入しない場合は、光の強い吸収を行わせるこ
とができる。
【0018】本実施例は以上のように構成されており、
前記電流注入手段(図示せず)により電極7,8への電
流の注入を制御し、かつ、前記キャリア注入手段(図示
せず)により半導体光アンプ素子21に注入する電流の値
を制御することにより、以下のようなスイッチング動作
を行う。例えば、電極7,8を動作させることなく、入
出力用光導波路9の入力端9aから入射光を入射し、ま
た、このとき、半導体光アンプ素子21への電流の注入も
行わないとすると、入射光は第1の光結合部3と第2の
光結合部4をそれぞれ介して、第1の出力用光導波路1
と第2の出力用光導波路2にそれぞれ分かれて伝搬し、
直線部5,6の出射端から同じ強度となって出力され
る。なお、このとき、第1、第2の光結合部3,4から
入出力用光導波路9の直線光導波路部9c側に多少光が
漏れたとしても、この光は半導体光アンプ素子21に吸収
されるため、入出力用光導波路9の出射端からは出力さ
れないことになる。したがって、第1の出力用光導波路
1、第2の出力用光導波路2、入出力用光導波路9から
それぞれ出力される光のパワー比は0.5 :0.5 :0とな
る。
【0019】ここで、例えば、電極7から所定の電流を
注入し、電極7に所定の電気信号を導入すると、電極7
の直下に位置する第1の出力用光導波路1を構成する半
導体材料において、周知のプラズマ効果やバンドフィリ
ング効果が発生して第1の出力用光導波路1の屈折率が
低下する。
【0020】この屈折率低下の度合いは、導入した電気
信号の大きさによって規定されるものであり、例えば、
電流注入手段により注入した電流値がある閾値以上にな
ると、出力用光導波路は出力用導波路1を伝搬する導波
路モードの全てをカットオフするようになり、光が第1
の出力用導波路1を伝搬することができなくなる。その
ため図5の(a)に示すように、入出力用光導波路9の
入力端9aから入射した光は、第2の光結合部4を介し
て第2の出力用光導波路2側に伝搬し、曲線部23、直線
部6を介して出射される。そして、このとき、第1の出
力用光導波路1、第2の出力用光導波路2、入出力用光
導波路9からそれぞれ出射される光のパワー比は0:
1:0となる。
【0021】また、上記とは逆に、電極7への電流注入
を停止し、電極8にのみ前記閾値以上の電流を注入する
と、今度は電極8の直下に位置する第2の出力用光導波
路2において導波路モードのカットオフが行われ、図5
の(b)に示すように、入出力用光導波路9の入力端9
aから入射された光は、第1の光結合部3を介して第1
の出力用光導波路1を伝搬し、曲線部22、直線部5を介
して第1の出力用光導波路1の出射側から出力される。
そして、このときの、第1の出力用光導波路1、第2の
出力用光導波路2、入出力用光導波路9からそれぞれ出
射される光のパワー比は1:0:0となる。
【0022】さらに、電極7,8に共に電気信号を同時
に導入すると、今度は第1、第2の両方の出力用光導波
路1,2が共にモードカットオフ状態となり、第1、第
2の光結合部3,4が機能できなくなり、したがって、
図5の(c)に示すように、入出力用光導波路9の入力
端9aから入射された光は、そのままテーパ導波路部9
bを介して直線光導波路部9c側に伝搬する。ただし、
このとき、本実施例では、前記キャリア注入手段により
半導体光アンプ素子21に適宜な電流を注入するようにし
ており、そのようにすることで、入出力用光導波路9の
路幅の広い入力端9aから路幅の狭い直線光導波路部9
c側に光が伝搬するときの光の放射損失やモードフィー
ルド変換等に伴う損失が補われ、入射光とほぼ同じ強度
の光が出射されるようになる。そして、このときの第1
の出力用光導波路1、第2の出力用光導波路2、入出力
用光導波路9からそれぞれ出射される光のパワー比は
0:0:1となる。
【0023】図6には、実際に入出力用光導波路9の入
力端9aから波長1.3 μmであるTEモードの入射光を
入射させながら、電極7に注入する電流の値を可変した
ときの、第1の出力用光導波路1からの出力と第2の出
力用光導波路2からの出力と入出力用光導波路9からの
出力を測定した結果が示されている。この図から明らか
なように、電極7からの注入電流が0のときには、第1
の出力用光導波路1、第2の出力用光導波路2、入出力
用光導波路9の出力比は0.5 :0.5 :0となっている。
【0024】そして、電極7に注入する電流を増加させ
るのに伴い、第2の出力用光導波路2からの出力が増加
して第1の出力用光導波路1からの出力が減少し、注入
する電流の値を250 mA以上にすると、第1の出力用光
導波路1の出力は0となり、第2の出力用光導波路2の
出力は1となる。したがって、電極7から250 mA以上
の電流を注入しながら入出力用光導波路9の入力端9a
から波長1.3 μmのTEモードの光を入射すれば、第1
の出力用導波路1と第2の出力用光導波路2と入出力用
光導波路9との出力の比は0:1:0となることが立証
された。
【0025】また、この逆に、電極8に250 mA以上の
電流を注入しながら、入出力用光導波路9の入力端9a
から波長1.3 μmのTEモードの光を入射させれば、前
記とは逆に、第1の出力用光導波路1からの出力:第2
の出力用光導波路2からの出力:入出力用光導波路9か
らの出力は1:0:0となる。さらに、電極7,8に同
時に250 mA程度の電流を注入しながら、半導体光アン
プ素子21に電流注入を行うと、今度は入出力用光導波路
9の出力端から光が出射されるようになり、第1の出力
用光導波路1からの出力:第2の出力用光導波路2から
の出力:入出力用光導波路9からの出力は0:0:1と
なる。
【0026】本実施例によれば、上記動作により、電極
7,8にそれぞれ注入される電流の値を制御し、かつ、
半導体光アンプ素子21に注入する電流の値を制御するこ
とにより、第1の出力用光導波路1と第2の出力用光導
波路2と入出力用光導波路9の3つの出力端に、(0,
0,1)、(1,0,0)および(0,1,0)状態の
1×3スイッチング動作を切り替えて行うことができる
1×3光スイッチ素子を形成することができる。
【0027】また、本実施例によれば、方向性結合器構
造を有しているために、Y分岐型やX分岐型のような放
射損失を生じることがなく、第1、第2の光結合部3,
4を介して第1、第2の出力用光導波路1,2に光を伝
搬させることが可能であり、しかも、図5に示したよう
に光の伝搬ルートを切り替える動作は、電極7,8に電
流を注入することによる導波路モードのカットオフと半
導体光アンプ素子21に電流を注入することによるアンプ
の増幅作用により行われるために、切り替え動作を明確
に行うことが可能となり、消光比も高く、例えば、この
素子を電話通信等に利用したときに、光の漏れによる漏
話の発生のない通信を行うことが可能となる。また、半
導体光アンプ素子21を偏波無依存なもので構成すれば、
全体として偏波に対する依存性も抑制できる優れた光ス
イッチ素子を形成することができる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、各光導波路1,2,9を全てリッジ状に形
成したが、各光導波路1,2,9を全てリッジ状に形成
するとは限らず、例えば、全ての光導波路1,2,9を
埋め込み型の光導波路としてもよい。
【0029】また、上記実施例では、半導体光アンプ素
子21を作製するときに、Znのような金属をコア層(活
性層)14の上面まで拡散してZn拡散域19を形成するこ
とにより作製したが、半導体光アンプ素子21の作製方法
は、必ずしもこのような拡散を用いるとは限らず、例え
ば、下部クラッド層13からキャップ層16までを全てエピ
タキシャル成長によって形成して半導体光アンプ素子21
を作製しても構わない。
【0030】さらに、上記実施例では、スイッチ切り替
え動作を確認するときに、入出力用光導波路9にTEモ
ードの入射光を入射させて動作させるようにしたが、入
出力用光導波路9に入射させる入射光は必ずしもTEモ
ードの光とは限らない。そして、半導体光アンプ素子21
に偏波無依存な光アンプを用いることにより、本発明の
半導体1×3光デバイスを偏波無依存な素子とすること
が可能となり、光の偏波に依存しない光を出力すること
ができる。
【0031】さらに、上記実施例では、スイッチ切り替
え動作を行うときに、電極7,8に電流注入手段により
電流を注入することにより、電気信号を入力するように
したが、その代わりに、電圧を印加する電圧印加手段を
用いて電極7,8に電圧を印加することにより、電気信
号を入力するようにしてもよい。
【0032】さらに、本発明の半導体1×3光デバイス
は、例えば、電極7,8に同時に電気信号を入力する動
作を省略し、電極7,8に交互に電気信号を入力するこ
とにより、1×2光スイッチ素子として機能させること
も可能であり、このようにして、用途に応じて、本発明
の半導体1×3光デバイスを1×3光スイッチ素子とし
て機能させたり、1×2光スイッチ素子として機能させ
たりすることができる。
【0033】さらに、本発明の半導体1×3光デバイス
を形成する各光導波路1,2,9の路幅やその間隔等の
詳細なパラメータは上記実施例に限定されることはな
く、例えば、モード結合理論に基づいて、入出力用光導
波路9のテーパ導波路部9bと、テーパ導波路部9bに
対向する第1、第2の出力用光導波路1,2との間で導
波路モードの結合が起こって、第1、第2の光結合部
3,4が形成され、一方、入出力用光導波路9の直線光
導波路部9cと第1、第2の出力用光導波路1,2との
間では導波路モードの結合が起こらないように形成され
ればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、第1の出力用光導波路
の、入出力用光導波路のテーパ導波路部に対向する領域
と、このテーパ導波路部とにより第1の光結合部が形成
されており、また、第2の出力用光導波路の前記テーパ
導波路部に対向する領域とこのテーパ導波路部とにより
第2の光結合部が形成されていることにより、入出力用
光導波路の入力側から入射した光を第1の光結合部を介
して第1の出力用光導波路に伝搬するルートと、第2の
光結合部を介して第2の出力用光導波路に伝搬するルー
トと、入出力用光導波路のテーパ導波路部を介して直線
光導波路部に伝搬するルートの3つのルートを形成する
ことが可能となり、この切り替えルートを、例えば電気
信号導入用電極から電気信号を入力したり、半導体光ア
ンプ素子を動作させたりすることにより、自在に切り替
えることにより、新規な1×3型光スイッチとして機能
する光スイッチ素子を形成することが可能となる。
【0035】また、本発明によれば、上記スイッチ切り
替え動作を行うときに、電気信号導入用電極に導入する
電気信号の大きさを調整し、半導体光アンプ素子に入力
する電流の大きさを調整することにより、スイッチ切り
替え動作を非常に明確に行うことが可能となり、また、
入出力用光導波路の入力側から第1、第2の出力用光導
波路および入出力用光導波路の直線光導波路部に伝搬す
る光の損失も抑制することが可能となる。さらに、半導
体光アンプ素子を偏波無依存な光アンプにより構成する
ことにより偏波無依存な光スイッチ素子を形成すること
が可能となり、このように、電気信号導入用電極に導入
する電気信号や半導体光アンプ素子を様々に調整したり
することにより非常に優れた光スイッチ素子を形成する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体1×3光デバイスの一実施
例を示す要部平面構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】上記実施例のスイッチ切り替え動作の説明図で
ある。
【図6】上記実施例の電極7に電流を注入しながら入射
光を入射させたときの各光導波路の出力測定結果を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 第1の出力用光導波路 2 第2の出力用光導波路 3 第1の光結合部 4 第2の光結合部 7,8 電極 9b テーパ導波路部 9c 直線光導波路部 21 半導体光アンプ素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に電気信号導入用電極が形成され
    ている第1と第2の出力用光導波路が間隔を介して配設
    されており、これら2本の出力用光導波路の間にはその
    略中心位置に1本の入出力用光導波路が前記2本の出力
    用光導波路と間隔を介して配設されており、該入出力用
    光導波路は光入射側から光伝搬方向にかけて路幅が減少
    するテーパ導波路部と該テーパ導波路部の出射側から伸
    設された路幅が均一の直線光導波路部を有しており、該
    直線光導波路部には半導体光アンプ素子が形成されてお
    り、前記第1および第2の出力用光導波路の前記入出力
    用光導波路のテーパ導波路部と対向する領域は互いに平
    行となっており、第1の出力用光導波路の前記テーパ導
    波路部に対向する領域と前記テーパ導波路部とにより第
    1の光結合部が形成されており、また、第2の出力用光
    導波路の前記テーパ導波路部に対向する領域と前記テー
    パ導波路部とにより第2の光結合部が形成されているこ
    とを特徴とする半導体1×3光デバイス。
JP6344295A 1995-02-27 1995-02-27 半導体1×3光デバイス Pending JPH08234245A (ja)

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