JPH08234055A - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
- Publication number
- JPH08234055A JPH08234055A JP3845695A JP3845695A JPH08234055A JP H08234055 A JPH08234055 A JP H08234055A JP 3845695 A JP3845695 A JP 3845695A JP 3845695 A JP3845695 A JP 3845695A JP H08234055 A JPH08234055 A JP H08234055A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical connector
- optical
- plane
- optical fibers
- butt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 突合せ接続に際して、接続や反射に伴う損失
変動が小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあ
っても、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずる
ことなく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタ
を提供する。 【構成】 前部に突合せ端面3aを、少なくとも幅方向
両側に位置決め孔3bをそれぞれ有するフェルール3が
複数の光ファイバ2aの端部に取り付けられ、他の光コ
ネクタと突合せ接続される光コネクタ1。フェルール3
は、突合せ端面が、両位置決め孔の中心軸を含む平面と
直交する基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,
θ1≠θ2)傾斜し、交線が複数の光ファイバの露出端面
上に位置する少なくとも2つの第一及び第二の平面F1,
F2を有する。
変動が小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあ
っても、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずる
ことなく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタ
を提供する。 【構成】 前部に突合せ端面3aを、少なくとも幅方向
両側に位置決め孔3bをそれぞれ有するフェルール3が
複数の光ファイバ2aの端部に取り付けられ、他の光コ
ネクタと突合せ接続される光コネクタ1。フェルール3
は、突合せ端面が、両位置決め孔の中心軸を含む平面と
直交する基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,
θ1≠θ2)傾斜し、交線が複数の光ファイバの露出端面
上に位置する少なくとも2つの第一及び第二の平面F1,
F2を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光線路の接続に用いる
ピン嵌合タイプの光コネクタに関する。
ピン嵌合タイプの光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】2本のガイドピンを各位置決め孔に嵌合
してフェルール相互を位置決めし、光線路を接続する光
コネクタにおいては、従来、フェルールの突合せ端面
は、2つの位置決め孔の中心軸を含む平面に対して直交
する直交面に形成されていた。しかし、フェルールの突
合せ端面は、製造誤差によって位置決め孔の中心軸を含
む平面に対して完全な直交面となっておらず、若干の角
度誤差がある。このため、光コネクタ相互を突合せ接続
したときに、フェルールの突合せ端面間に微小な隙間が
生ずる。
してフェルール相互を位置決めし、光線路を接続する光
コネクタにおいては、従来、フェルールの突合せ端面
は、2つの位置決め孔の中心軸を含む平面に対して直交
する直交面に形成されていた。しかし、フェルールの突
合せ端面は、製造誤差によって位置決め孔の中心軸を含
む平面に対して完全な直交面となっておらず、若干の角
度誤差がある。このため、光コネクタ相互を突合せ接続
したときに、フェルールの突合せ端面間に微小な隙間が
生ずる。
【0003】従って、従来の光コネクタにおいては、突
合せ接続したフェルールの突合せ端面間の空気と光ファ
イバ(コア)との界面で屈折率の相違に起因する反射を
抑制し、接続損失を小さく抑えるために、前記隙間に屈
折率整合剤を塗布する等の対策が採られていた。上記屈
折率整合剤の塗布は、光コネクタ相互を突合せ接続する
度に必須の作業であるため、手間がかかるうえ、屈折率
整合剤を塗布することにより突合せ端面に埃が付着し易
いという問題があった。
合せ接続したフェルールの突合せ端面間の空気と光ファ
イバ(コア)との界面で屈折率の相違に起因する反射を
抑制し、接続損失を小さく抑えるために、前記隙間に屈
折率整合剤を塗布する等の対策が採られていた。上記屈
折率整合剤の塗布は、光コネクタ相互を突合せ接続する
度に必須の作業であるため、手間がかかるうえ、屈折率
整合剤を塗布することにより突合せ端面に埃が付着し易
いという問題があった。
【0004】そこで、屈折率整合剤を用いることなく、
突合せ端面間における反射を抑制し、接続損失を低減さ
せることが可能なPC(physical contact)タイプの光コ
ネクタが提案された(特開平2−186307号公
報)。ところで、このPCタイプの光コネクタは、フェ
ルールの突合せ端面を凸円状に研磨加工し、光コネクタ
相互の光ファイバを先端部分で直接接続するものであ
る。
突合せ端面間における反射を抑制し、接続損失を低減さ
せることが可能なPC(physical contact)タイプの光コ
ネクタが提案された(特開平2−186307号公
報)。ところで、このPCタイプの光コネクタは、フェ
ルールの突合せ端面を凸円状に研磨加工し、光コネクタ
相互の光ファイバを先端部分で直接接続するものであ
る。
【0005】しかし、前記光コネクタは、凸円状の突合
せ端面における光ファイバ端面が、微視的に見たコアの
部分では光軸に対して直交する平面となっている。この
ため、光ファイバ内を伝送される光の一部が光ファイバ
端面で反射して減衰する。この反射に伴う光の反射損失
A(dB)は、伝送される総光量をP、反射される光量
をPr とすると、A=−10logPr/Pで与えられ、最大
でも40〜45dB程度である。
せ端面における光ファイバ端面が、微視的に見たコアの
部分では光軸に対して直交する平面となっている。この
ため、光ファイバ内を伝送される光の一部が光ファイバ
端面で反射して減衰する。この反射に伴う光の反射損失
A(dB)は、伝送される総光量をP、反射される光量
をPr とすると、A=−10logPr/Pで与えられ、最大
でも40〜45dB程度である。
【0006】ここで、光ファイバを最小の中継点で接続
し、情報光を長距離伝送するときには、反射損失Aを更
に小さくする必要がある。例えば、反射損失Aを60d
B程度までに抑えるには、光ファイバ端面を、光軸に対
して直交する平面ではなく、傾斜面にすると有効である
ことが知られている。そこで、フェルールの突合せ端面
が、位置決め孔の中心軸を含む平面と直交する基準面に
対して所定角度傾斜させた光コネクタが提案されてい
る。
し、情報光を長距離伝送するときには、反射損失Aを更
に小さくする必要がある。例えば、反射損失Aを60d
B程度までに抑えるには、光ファイバ端面を、光軸に対
して直交する平面ではなく、傾斜面にすると有効である
ことが知られている。そこで、フェルールの突合せ端面
が、位置決め孔の中心軸を含む平面と直交する基準面に
対して所定角度傾斜させた光コネクタが提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、突合せ端面を
傾斜させた上記光コネクタは、反射光の減衰特性や接続
損失等を安定させた状態で接続するには、フェルールの
突合せ端面相互における傾斜角度が正確に一致している
必要があった。即ち、互いに対向するフェルールにおけ
る突合せ端面の傾斜角度が僅かでもずれていると、光接
続される光ファイバの突合せ端面間に微小な隙間が生ず
る。このため、光コネクタの突合せ接続に際して、接続
や反射に伴う損失が変動し、光コネクタの信頼性が損な
われるという問題があった。
傾斜させた上記光コネクタは、反射光の減衰特性や接続
損失等を安定させた状態で接続するには、フェルールの
突合せ端面相互における傾斜角度が正確に一致している
必要があった。即ち、互いに対向するフェルールにおけ
る突合せ端面の傾斜角度が僅かでもずれていると、光接
続される光ファイバの突合せ端面間に微小な隙間が生ず
る。このため、光コネクタの突合せ接続に際して、接続
や反射に伴う損失が変動し、光コネクタの信頼性が損な
われるという問題があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、突合せ接続に際して、接続や反射に伴う損失変動が
小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあって
も、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずること
なく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタを提
供することを目的とする。
で、突合せ接続に際して、接続や反射に伴う損失変動が
小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあって
も、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずること
なく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
を達成するため、前部に突合せ端面を、少なくとも幅方
向両側に位置決め孔をそれぞれ有するフェルールが複数
の光ファイバの端部に取り付けられ、他の光コネクタと
突合せ接続される光コネクタにおいて、前記フェルール
は、前記突合せ端面が、前記両位置決め孔の中心軸を含
む平面と直交する基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2
(>0,θ1≠θ2)傾斜し、交線が前記複数の光ファイ
バの露出端面上に位置する少なくとも2つの第一及び第
二の平面を有する構成としたものである。
を達成するため、前部に突合せ端面を、少なくとも幅方
向両側に位置決め孔をそれぞれ有するフェルールが複数
の光ファイバの端部に取り付けられ、他の光コネクタと
突合せ接続される光コネクタにおいて、前記フェルール
は、前記突合せ端面が、前記両位置決め孔の中心軸を含
む平面と直交する基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2
(>0,θ1≠θ2)傾斜し、交線が前記複数の光ファイ
バの露出端面上に位置する少なくとも2つの第一及び第
二の平面を有する構成としたものである。
【0010】好ましくは、前記フェルールは、前記第一
及び第二の平面間に、前記複数の光ファイバが露出する
と共に前記基準面に対して角度θ3(θ1<θ3<θ2)傾
斜する第三の平面を有する構成とする。また好ましく
は、前記角度θ3 を5〜12度とする。更に好ましく
は、前記フェルールは、前記第一及び第二の平面間に、
前記複数の光ファイバが露出する曲面が連続して形成さ
れた構成とする。
及び第二の平面間に、前記複数の光ファイバが露出する
と共に前記基準面に対して角度θ3(θ1<θ3<θ2)傾
斜する第三の平面を有する構成とする。また好ましく
は、前記角度θ3 を5〜12度とする。更に好ましく
は、前記フェルールは、前記第一及び第二の平面間に、
前記複数の光ファイバが露出する曲面が連続して形成さ
れた構成とする。
【0011】
【作用】本発明の光コネクタは、第一及び第二の平面が
基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,θ1≠θ2)
傾斜し、両平面の交線が前記複数の光ファイバの露出端
面上に位置するように構成されている。このため、光コ
ネクタは、各光ファイバの端面がフェルールの突合せ端
面に突出するので、対向するフェルールにおいて、第一
及び第二の平面のそれぞれの角度が僅かにずれていて
も、対向する光ファイバが相互に接触し易く、隙間を生
ずることなく確実に突合せ接続される。
基準面に対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,θ1≠θ2)
傾斜し、両平面の交線が前記複数の光ファイバの露出端
面上に位置するように構成されている。このため、光コ
ネクタは、各光ファイバの端面がフェルールの突合せ端
面に突出するので、対向するフェルールにおいて、第一
及び第二の平面のそれぞれの角度が僅かにずれていて
も、対向する光ファイバが相互に接触し易く、隙間を生
ずることなく確実に突合せ接続される。
【0012】このとき、第一及び第二の平面間に、複数
の光ファイバが露出すると共に基準面に対して角度θ3
(θ1<θ3<θ2)傾斜する第三の平面を形成し、角度
θ3 を5〜12度とすると、突合せ接続における対応す
る光ファイバ相互間における接続性がより一層向上す
る。また、フェルールは、第一及び第二の平面間に、前
記複数の光ファイバが露出する曲面を連続して形成する
と、光コネクタが前記と同様に作用するうえ、突合せ端
面の部分的な鏡面状の曲面加工で済む。
の光ファイバが露出すると共に基準面に対して角度θ3
(θ1<θ3<θ2)傾斜する第三の平面を形成し、角度
θ3 を5〜12度とすると、突合せ接続における対応す
る光ファイバ相互間における接続性がより一層向上す
る。また、フェルールは、第一及び第二の平面間に、前
記複数の光ファイバが露出する曲面を連続して形成する
と、光コネクタが前記と同様に作用するうえ、突合せ端
面の部分的な鏡面状の曲面加工で済む。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実施例を説明
するもので、光コネクタ1は、テープファイバ2の端部
にフェルール3が取り付けられている。テープファイバ
2は、所定ピッチで配列された複数の光ファイバ2aを
被覆してテープ状に成形した光ファイバである。
詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実施例を説明
するもので、光コネクタ1は、テープファイバ2の端部
にフェルール3が取り付けられている。テープファイバ
2は、所定ピッチで配列された複数の光ファイバ2aを
被覆してテープ状に成形した光ファイバである。
【0014】フェルール3は、例えば、エポキシ樹脂等
の合成樹脂によって成形され、前面に突合せ端面3a
が、幅方向両側に長手方向にピン孔3b,3bがそれぞ
れ形成されている。また、フェルール3は、ピン孔3
b,3bの中間に長手方向に所定ピッチで複数のファイ
バ孔(図示せず)が形成され、それぞれのファイバ孔に
テープファイバ2の各光ファイバ2aが接着されてい
る。各ピン孔3bは、ガイドピンが嵌合され、突合せ接
続するときに光コネクタ1相互を位置決めする。
の合成樹脂によって成形され、前面に突合せ端面3a
が、幅方向両側に長手方向にピン孔3b,3bがそれぞ
れ形成されている。また、フェルール3は、ピン孔3
b,3bの中間に長手方向に所定ピッチで複数のファイ
バ孔(図示せず)が形成され、それぞれのファイバ孔に
テープファイバ2の各光ファイバ2aが接着されてい
る。各ピン孔3bは、ガイドピンが嵌合され、突合せ接
続するときに光コネクタ1相互を位置決めする。
【0015】ここで、フェルール3は、図2(a),
(b)に示すように、突合せ端面3aが、第一平面F1
と第二平面F2とを有し、各光ファイバ2aの端面と共
に鏡面状に研磨加工されている。両平面F1,F2 は、ピ
ン孔3b,3bの中心軸を含む平面と直交する基準面F
Sに対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,θ1≠θ2)傾斜
し、交線LI が突合せ端面3aに露出した複数の光ファ
イバ2aの端面上に位置する。本実施例では、第一平面
F1及び第二平面F2の角度は、例えば、θ1=6゜,θ2
=10゜とした。
(b)に示すように、突合せ端面3aが、第一平面F1
と第二平面F2とを有し、各光ファイバ2aの端面と共
に鏡面状に研磨加工されている。両平面F1,F2 は、ピ
ン孔3b,3bの中心軸を含む平面と直交する基準面F
Sに対してそれぞれ角度θ1,θ2(>0,θ1≠θ2)傾斜
し、交線LI が突合せ端面3aに露出した複数の光ファ
イバ2aの端面上に位置する。本実施例では、第一平面
F1及び第二平面F2の角度は、例えば、θ1=6゜,θ2
=10゜とした。
【0016】上記光コネクタ1の製造に際しては、先
ず、前面が基準面FS で、幅方向両側にピン孔3b,3
bが、ピン孔3b,3bの中間に複数のファイバ孔がそ
れぞれ形成されたフェルール3を製造する。次に、被覆
を除去して露出した各光ファイバ2aをピン孔3bのそ
れぞれに挿通し、接着剤で固定する。このとき、各光フ
ァイバ2aは、端面を基準面FS から僅かに突出させて
おく。
ず、前面が基準面FS で、幅方向両側にピン孔3b,3
bが、ピン孔3b,3bの中間に複数のファイバ孔がそ
れぞれ形成されたフェルール3を製造する。次に、被覆
を除去して露出した各光ファイバ2aをピン孔3bのそ
れぞれに挿通し、接着剤で固定する。このとき、各光フ
ァイバ2aは、端面を基準面FS から僅かに突出させて
おく。
【0017】次いで、突合せ端面3aに露出した複数の
光ファイバ2aの端面上に交線LIが位置するように、
フェルール3の第一平面F1と第二平面F2とを鏡面状に
研磨加工し、光コネクタ1を製造する。この研磨加工
は、マイクロラッピング等公知の方法で行う。本発明の
光コネクタ1は以上のように構成され、各ピン孔3bに
嵌合したガイドピン(図示せず)を対応する相手方の光
コネクタ1のピン孔に嵌合して対応する光ファイバ2a
相互を光接続する。
光ファイバ2aの端面上に交線LIが位置するように、
フェルール3の第一平面F1と第二平面F2とを鏡面状に
研磨加工し、光コネクタ1を製造する。この研磨加工
は、マイクロラッピング等公知の方法で行う。本発明の
光コネクタ1は以上のように構成され、各ピン孔3bに
嵌合したガイドピン(図示せず)を対応する相手方の光
コネクタ1のピン孔に嵌合して対応する光ファイバ2a
相互を光接続する。
【0018】このとき、光コネクタ1は、突合せ端面3
aが基準面FS に対してそれぞれ角度θ1,θ2(θ1≠θ
2)傾斜した第一平面F1と第二平面F2とを有し、交線
LIが突合せ端面3aに露出した複数の光ファイバ2a
の端面上に位置している。このため、各光ファイバ2a
の端面が、図2(b)に示すように、突合せ端面3aに
突出している。
aが基準面FS に対してそれぞれ角度θ1,θ2(θ1≠θ
2)傾斜した第一平面F1と第二平面F2とを有し、交線
LIが突合せ端面3aに露出した複数の光ファイバ2a
の端面上に位置している。このため、各光ファイバ2a
の端面が、図2(b)に示すように、突合せ端面3aに
突出している。
【0019】従って、図3に示すように第一平面F1,F
1 の位置が相互に入れ替わるように上下を逆にして光コ
ネクタ1,1を突合せ接続したとき、対向するフェルー
ル3,3において、第一平面F1 及び第二平面F2のそ
れぞれの角度θ1,θ2が僅かにずれていても、対向する
光ファイバ2a,2aが相互に接触し易く、光接続され
る光ファイバ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく
確実に突合せ接続することができる。
1 の位置が相互に入れ替わるように上下を逆にして光コ
ネクタ1,1を突合せ接続したとき、対向するフェルー
ル3,3において、第一平面F1 及び第二平面F2のそ
れぞれの角度θ1,θ2が僅かにずれていても、対向する
光ファイバ2a,2aが相互に接触し易く、光接続され
る光ファイバ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく
確実に突合せ接続することができる。
【0020】しかも、光コネクタ1は、フェルール3の
第一平面F1及び第二平面F2が基準面FSに対してそれ
ぞれ角度θ1,θ2(θ1≠θ2)傾斜し、光ファイバ2a
の端面が光軸に対して傾いているので、光ファイバ2a
の端面における反射損失を極小に抑えることができる。
次に、本発明の第二の実施例を図4に基づいて説明す
る。尚、以下の各実施例における光コネクタは、第一の
実施例における光コネクタ1とフェルールの突合せ端面
における形状が異なるだけである。従って、以下の説明
においては、図4において光コネクタ1と同一の構成部
分には同一の符号を付すことにより、同一構成部分に関
する詳細な説明を省略する。
第一平面F1及び第二平面F2が基準面FSに対してそれ
ぞれ角度θ1,θ2(θ1≠θ2)傾斜し、光ファイバ2a
の端面が光軸に対して傾いているので、光ファイバ2a
の端面における反射損失を極小に抑えることができる。
次に、本発明の第二の実施例を図4に基づいて説明す
る。尚、以下の各実施例における光コネクタは、第一の
実施例における光コネクタ1とフェルールの突合せ端面
における形状が異なるだけである。従って、以下の説明
においては、図4において光コネクタ1と同一の構成部
分には同一の符号を付すことにより、同一構成部分に関
する詳細な説明を省略する。
【0021】本実施例の光コネクタは、突合せ端面3a
の第一平面F1と第二平面F2との間に第三平面F3が形
成されている。第三平面F3は、基準面FSに対して角度
θ3(θ1<θ3<θ2)傾斜し、複数の光ファイバ2aが
露出すると共にピン孔3b,3bが開口している。本実
施例では、第一平面F1,第二平面F2及び第三平面F3の
角度は、例えば、θ1=6゜,θ2=10゜,θ3=8゜
とした。
の第一平面F1と第二平面F2との間に第三平面F3が形
成されている。第三平面F3は、基準面FSに対して角度
θ3(θ1<θ3<θ2)傾斜し、複数の光ファイバ2aが
露出すると共にピン孔3b,3bが開口している。本実
施例では、第一平面F1,第二平面F2及び第三平面F3の
角度は、例えば、θ1=6゜,θ2=10゜,θ3=8゜
とした。
【0022】本実施例の光コネクタは、第三平面F3 が
第一平面F1と第二平面F2との間の複数の光ファイバ2
aが露出するごく狭い範囲に形成されている。従って、
光コネクタ1,1を前記実施例と同様にして突合せ接続
したとき、対向するフェルール3,3において、第一平
面F1,第二平面F2及び第三平面F3のそれぞれの角度θ
1,θ2,θ3 が僅かにずれていても、対向する光ファイバ
2a,2aが相互に接触し易く、光接続される光ファイ
バ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく確実に突合
せ接続することができる。
第一平面F1と第二平面F2との間の複数の光ファイバ2
aが露出するごく狭い範囲に形成されている。従って、
光コネクタ1,1を前記実施例と同様にして突合せ接続
したとき、対向するフェルール3,3において、第一平
面F1,第二平面F2及び第三平面F3のそれぞれの角度θ
1,θ2,θ3 が僅かにずれていても、対向する光ファイバ
2a,2aが相互に接触し易く、光接続される光ファイ
バ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく確実に突合
せ接続することができる。
【0023】ここで、第三平面F3は、前面が基準面FS
の光コネクタに、荒削りによる研削加工によって第一平
面F1及び第二平面F2を形成した後、鏡面状に研磨加工
すればよい。従って、本実施例の光コネクタは、第一の
実施例の光コネクタに比べて非常に狭い範囲のみを鏡面
状に研磨加工して得られるので、製造コストが低減され
る。
の光コネクタに、荒削りによる研削加工によって第一平
面F1及び第二平面F2を形成した後、鏡面状に研磨加工
すればよい。従って、本実施例の光コネクタは、第一の
実施例の光コネクタに比べて非常に狭い範囲のみを鏡面
状に研磨加工して得られるので、製造コストが低減され
る。
【0024】更に、上記第二の実施例と同様な考え方に
基づく本発明の第三の実施例を図5及び図6に基づいて
説明する。本実施例の光コネクタは、突合せ端面3aの
第一平面F1と第二平面F2との間に、図6に示すよう
に、複数の光ファイバ2aが露出する曲率Rの曲面Fc
をフェルール3の厚さ方向に連続して形成する。
基づく本発明の第三の実施例を図5及び図6に基づいて
説明する。本実施例の光コネクタは、突合せ端面3aの
第一平面F1と第二平面F2との間に、図6に示すよう
に、複数の光ファイバ2aが露出する曲率Rの曲面Fc
をフェルール3の厚さ方向に連続して形成する。
【0025】従って、本実施例の光コネクタは、図6か
らも明らかなように、複数の光ファイバ2aが露出する
曲面Fc が突合せ端面3aに突出している。従って、こ
の光コネクタを突合せ接続したときに、対向するフェル
ール3,3において、第一平面F1及び第二平面F2のそ
れぞれの角度θ1,θ2 が僅かにずれていても、対向する
光ファイバ2a,2aが相互に接触し易く、光接続され
る光ファイバ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく
確実に突合せ接続することができる。
らも明らかなように、複数の光ファイバ2aが露出する
曲面Fc が突合せ端面3aに突出している。従って、こ
の光コネクタを突合せ接続したときに、対向するフェル
ール3,3において、第一平面F1及び第二平面F2のそ
れぞれの角度θ1,θ2 が僅かにずれていても、対向する
光ファイバ2a,2aが相互に接触し易く、光接続され
る光ファイバ2a,2a相互間に隙間を生ずることなく
確実に突合せ接続することができる。
【0026】ここで、曲面Fcは、前面が基準面FSの光
コネクタに、荒削りによる研削加工によって第一平面F
1及び第二平面F2を形成した後、両平面F1,F2の境目
を厚さ方向に湾曲した鏡面状に研磨加工すればよい。従
って、本実施例の光コネクタは、複数の光ファイバ2a
が露出する部分の近傍だけを厚さ方向に湾曲して突出し
た曲面Fc に鏡面研磨加工を施すだけなので、加工作業
が非常に容易である。
コネクタに、荒削りによる研削加工によって第一平面F
1及び第二平面F2を形成した後、両平面F1,F2の境目
を厚さ方向に湾曲した鏡面状に研磨加工すればよい。従
って、本実施例の光コネクタは、複数の光ファイバ2a
が露出する部分の近傍だけを厚さ方向に湾曲して突出し
た曲面Fc に鏡面研磨加工を施すだけなので、加工作業
が非常に容易である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、突合せ接続に際して、接続や反射に伴う損失変
動が小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあっ
ても、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずるこ
となく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタが
提供できる。
よれば、突合せ接続に際して、接続や反射に伴う損失変
動が小さく、突合せ端面の傾斜角度に僅かなずれがあっ
ても、光接続される光ファイバ相互間に隙間を生ずるこ
となく確実に突合せ接続することが可能な光コネクタが
提供できる。
【0028】このとき、光コネクタは、第一及び第二の
平面間に、複数の光ファイバが露出すると共に基準面に
対して角度θ3(θ1<θ3<θ2)傾斜する第三の平面を
形成し、角度θ3 を5〜12度とすると、突合せ接続に
おける対応する光ファイバ相互間における接続性がより
一層向上させることができる。また、フェルールは、第
一及び第二の平面間に、前記複数の光ファイバが露出す
る曲面を連続して形成すると、同様の効果が発揮される
うえ、鏡面加工は突合せ端面の部分的な曲面加工で済
み、加工コストを低減させることができる。
平面間に、複数の光ファイバが露出すると共に基準面に
対して角度θ3(θ1<θ3<θ2)傾斜する第三の平面を
形成し、角度θ3 を5〜12度とすると、突合せ接続に
おける対応する光ファイバ相互間における接続性がより
一層向上させることができる。また、フェルールは、第
一及び第二の平面間に、前記複数の光ファイバが露出す
る曲面を連続して形成すると、同様の効果が発揮される
うえ、鏡面加工は突合せ端面の部分的な曲面加工で済
み、加工コストを低減させることができる。
【図1】本発明の第一の実施例に係る光コネクタの斜視
図である。
図である。
【図2】図2(a)は図1の光コネクタの正面図、図2
(b)は同じく側面図である。
(b)は同じく側面図である。
【図3】図1の光コネクタを突合せ接続した状態の要部
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図4】本発明の第二の実施例の光コネクタに係る図
で、図4(a)は光コネクタの正面図、図2(b)は同
じく側面図である。
で、図4(a)は光コネクタの正面図、図2(b)は同
じく側面図である。
【図5】本発明の第三の実施例の光コネクタの要部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】図5の光コネクタの要部を拡大して示す側面図
である。
である。
1 光コネクタ 2 テープファイバ 2a 光ファイバ 3 フェルール 3a 突合せ端面 3b ピン孔(位置決め孔) F1 第一平面 F2 第二平面 F3 第三平面 Fc 曲面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 朋規 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 前部に突合せ端面を、少なくとも幅方向
両側に位置決め孔をそれぞれ有するフェルールが複数の
光ファイバの端部に取り付けられ、他の光コネクタと突
合せ接続される光コネクタにおいて、 前記フェルールは、前記突合せ端面が、前記両位置決め
孔の中心軸を含む平面と直交する基準面に対してそれぞ
れ角度θ1,θ2(>0,θ1≠θ2)傾斜し、交線が前記
複数の光ファイバの露出端面上に位置する少なくとも2
つの第一及び第二の平面を有することを特徴とする光コ
ネクタ。 - 【請求項2】 前記フェルールは、前記第一及び第二の
平面間に、前記複数の光ファイバが露出すると共に前記
基準面に対して角度θ3(θ1<θ3<θ2)傾斜する第三
の平面を有する、請求項1の光コネクタ。 - 【請求項3】 前記角度θ3 が5〜12度である、請求
項2の光コネクタ。 - 【請求項4】 前記フェルールは、前記第一及び第二の
平面間に、前記複数の光ファイバが露出する曲面が連続
して形成されている、請求項1の光コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3845695A JPH08234055A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 光コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3845695A JPH08234055A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 光コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08234055A true JPH08234055A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12525772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3845695A Pending JPH08234055A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 光コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08234055A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002006177A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Fujikura Ltd | 多心光コネクタの製造方法および多心光コネクタ用のフェルール |
JP2002122753A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-04-26 | Corning Cable Systems Llc | 多心一括光コネクタを成形するための精密インサート及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3845695A patent/JPH08234055A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002006177A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-01-09 | Fujikura Ltd | 多心光コネクタの製造方法および多心光コネクタ用のフェルール |
JP2002122753A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-04-26 | Corning Cable Systems Llc | 多心一括光コネクタを成形するための精密インサート及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3011869B2 (ja) | 光ファイバコネクタのフェルールの端面の形成方法 | |
JPH1039166A (ja) | 傾斜接続端面を有する光デバイス | |
JPS6158806B2 (ja) | ||
US6196732B1 (en) | Optical connector, method of making the same, and ferrule for optical connector | |
JPH06148447A (ja) | リボン光ファイバ用接続部品 | |
JP2002048949A (ja) | 光導波路接続構造及び光素子実装構造並びに光ファイバー実装構造 | |
US11467352B2 (en) | Ferrule, fiber-attached ferrule, and method of manufacturing fiber-attached ferrule | |
JPH08234055A (ja) | 光コネクタ | |
JPH0915453A (ja) | 光コネクタ | |
JP2003270465A (ja) | 光導波路デバイスおよび光導波路デバイスの製造方法 | |
JPH11160569A (ja) | 光結合回路 | |
JPH063550A (ja) | 光ファイバーの接続部およびその製法 | |
JP2992037B2 (ja) | 多心光コネクタ | |
JPH09166723A (ja) | 光導波路モジュール | |
JP3500765B2 (ja) | 光フィルタの製造方法 | |
JPH04180004A (ja) | 光回路の接続装置 | |
JP2786213B2 (ja) | 光ファイバと光導波路の結合方法 | |
JPH0961668A (ja) | 光コネクタフェルールおよびその製造方法 | |
JPH0743554A (ja) | 光コネクタおよびその製造方法 | |
JPH06258552A (ja) | 光コネクタ | |
JP3256923B2 (ja) | 光コネクタ | |
JPS61255305A (ja) | 光フアイバ端末構造 | |
JPWO2018042795A1 (ja) | 光コネクタの製造方法 | |
JPH10274721A (ja) | 光ファイバ接続方法、光ファイバコネクタ及び光ファイバ研磨方法 | |
WO2024028954A1 (ja) | 光コネクタ及び製造方法 |