JPH08233077A - 油圧作動式変速機の制御装置 - Google Patents
油圧作動式変速機の制御装置Info
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Abstract
ップ、シフトダウンを指令可能な運転者指示モードを選
択できる油圧作動式変速機において、機関冷却水温、A
TF温度などから、ATFの粘性を推定し、機関冷却水
温などが比較的低温のときは、運転者指示モードの選択
を禁止および/または無効とする。 【効果】 運転者指示モードにおいては運転者がシフト
ダウンなどを指令した時点を認識できるため、ATFの
粘性が高く変速が完了するまでの時間が長い場合にはタ
イムラグを感じる不都合があったが、それを回避するこ
とができる。
Description
御装置に関し、より詳しくは、車両の走行状態に基づき
予め定められた変速特性に従って自動的に切り換える自
動変速モードと、運転者がシフトアップないしシフトダ
ウン操作を指示可能な運転者指示モードとを有する油圧
作動式変速機の制御装置に関する。
R,N,D4,D3,2などの複数のレンジ(ポジショ
ン)を備え、自動変速レンジであるD4レンジにおいて
は、予め記憶された変速特性(シフトマップ)に従って
走行状態を示す車速と機関負荷を示すスロットル開度と
に基づいて変速が自動的に行われる。運転者は通常、こ
のD4レンジにシフトレバーをセットして走行する。以
下、この従来的な自動変速モードをオートシフトモード
と言う。
ジにあっては、運転者の意思と無関係に変速が行われる
ため、運転者がスポーティな走行やエンジンブレーキ走
行などを意図してシフトダウンを望むときは、D4レン
ジから前記D3レンジや2レンジにシフトレバーを手動
で切り換えていた。その状態から逆にシフトアップを望
む場合には、シフトレバーをD4レンジに切り換えてい
た。即ち、ワインディング路や登降坂路を走行する場合
に、運転者は頻繁にシフトレバーを操作しなければなら
なかった。
号、特開平2−8545号ないし特開平6−74318
号公報記載の技術のように、運転者が手動によりシフト
レバー自体やシフトレバーとは別に設けられたスイッチ
ないしはレバーなどを介してシフトアップあるいはシフ
トダウンを指令できるようにした運転者指示モード付き
の自動変速機が提案されている。以下、この運転者指示
モードをマニアルシフトモードと言う。
うな、オートシフトモードに加えてマニアルシフトモー
ドを備えた自動変速機、特に油圧作動式の自動変速機に
おいては、シフト指令時点からシフトソレノイドの状態
が切り替わり、シフトバルブが作動して変速が行われ
る。その場合、変速機を含む駆動ユニットの温度、より
詳しくは変速機作動油ATFの温度が低いとその粘性が
高くなり、変速が完了するまでの時間が長くなるため、
運転者は手動変速でアップシフトやダウンシフトを指令
した際、変速指令から実際に変速が行われるまでにタイ
ムラグを感じてしまう不都合があった。オートシフトモ
ードにおいては電子制御装置により変速指令が出力され
るため、運転者はいつ変速指令が出力されたのか認識す
ることがないため、このようなタイムラグを感じること
はない。
した欠点を解消し、予め定められた変速特性に従って自
動的に切り換えるオートシフトモードと、運転者がシフ
トアップ操作およびシフトダウン操作を指示可能なマニ
アルシフトモードとを有する前記自動変速モードと運転
者指示モードとが選択自在であるとき、ATF温度が比
較的低いと予想されるときは、マニアルシフトモードが
選択できないようにし、よって運転者に上記したタイム
ラグ感を与えることがないようにした油圧作動式変速機
の制御装置を提供することにある。
めにこの発明は請求項1項にあっては、車両の走行状態
に基づき油圧により作動して複数の変速段を予め定めら
れた変速特性に従って自動的に切り換える自動変速モー
ドと、運転者が該変速機の変速段ごとのシフトアップ操
作およびシフトダウン操作を指示可能な運転者指示モー
ドとを有し、前記自動変速モードと運転者指示モードと
を選択自在に構成された油圧作動式変速機において、前
記変速機を含む駆動ユニットの温度を検知する温度検知
手段と、前記温度検知手段が検知する前記変速機を含む
駆動ユニットの温度を所定値と比較する比較手段と、お
よび前記変速機を含む駆動ユニットの温度が所定値未満
と判断されるとき、前記運転者指示モードの選択を禁止
および/または無効とする運転者指示モード選択禁止手
段と、を備える如く構成した。
は、機関冷却水温および変速機油温の少なくともいずれ
かから前記変速機を含む駆動ユニットの温度を検知する
如く構成した。
ード選択禁止手段は、運転者指示モードの選択が禁止お
よび/または無効であることを運転者に報知する報知手
段を有する如く構成した。
においては、前記変速機を含む駆動ユニットの温度、よ
り具体的にはATF温度を検知する温度検知手段と、前
記温度検知手段が検知する前記変速機を含む駆動ユニッ
トの温度を所定値と比較する比較手段と、および前記変
速機を含む駆動ユニットの温度が所定値未満と判断され
るとき、運転者指示モードの選択を禁止および/または
無効とする運転者指示モード選択禁止手段と、を備える
如く構成したので、ATF温度が低くてその粘性が高
く、よって変速が完了するまでの時間が長くなることが
予想されるとき、運転者がシフトアップ操作およびシフ
トダウン操作を指示可能な運転者指示モード、即ち、マ
ニアルシフトモードの選択できないようにしたことか
ら、運転者にタイムラグ感を与えることがない。ここで
上記の如く、「変速機を含む駆動ユニットの温度」は具
体的には、ATF温度を意味する。
は、機関冷却水温および変速機油温の少なくともいずれ
かから前記変速機を含む駆動ユニットの温度を検知する
如く構成したので、的確にATF温度を検知することが
でき、運転者にタイムラグ感を与えることがない
ード選択禁止手段は、運転者指示モードの選択が禁止お
よび/または無効であることを運転者に報知する報知手
段を有する如く構成したので、運転者にタイムラグ感を
与えることがないと共に、それによって運転者は変速機
を含む駆動ユニットの温度が上昇するまで、マニアルシ
フトモードの選択を延期するなど適宜な対応策を採るこ
とができる。
説明する。
機、より詳しくは車両用の油圧作動式変速機の制御装置
を全体的に示す概略図である。
は、内燃機関Eのクランクシャフト1にロックアップ機
構Lを有するトルクコンバータ2を介して接続されたメ
インシャフトMSと、このメインシャフトMSに複数の
ギヤ列を介して接続されたカウンタシャフトCSとを備
える。
3、メイン2速ギヤ4、メイン3速ギヤ5、メイン4速
ギヤ6、およびメインリバースギヤ7が支持される。ま
た、カウンタシャフトCSには、メイン1速ギヤ3に噛
合するカウンタ1速ギヤ8、メイン2速ギヤ4と噛合す
るカウンタ2速ギヤ9、メイン3速ギヤ5に噛合するカ
ウンタ3速ギヤ10、メイン4速ギヤ6に噛合するカウ
ンタ4速ギヤ11、およびメインリバースギヤ7にリバ
ースアイドルギヤ13を介して接続されるカウンタリバ
ースギヤ12が支持される。
回転自在に支持されたメイン1速ギヤ3を1速用油圧ク
ラッチC1でメインシャフトMSに結合すると、1速変
速段が確立する。1速用油圧クラッチC1は、2速〜4
速変速段の確立時にも係合状態に保持されるため、カウ
ンタ1速ギヤ8は、ワンウェイクラッチCOWを介して
支持される。
されたメイン2速ギヤ4を2速用油圧クラッチC2でメ
インシャフトMSに結合すると、2速変速段が確立す
る。カウンタシャフトCSに相対回転自在に支持された
カウンタ3速ギヤ10を3速用油圧クラッチC3でカウ
ンタシャフトCSに結合すると、3速変速段が確立す
る。
持されたカウンタ4速ギヤ11をセレクタギヤSGでカ
ウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャフト
MSに相対回転自在に支持されたメイン4速ギヤ6を4
速−リバース用油圧クラッチC4RでメインシャフトM
Sに結合すると、4速変速段が確立する。
持されたカウンタリバースギヤ12をセレクタギヤSG
でカウンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャ
フトMSに相対回転自在に支持されたメインリバースギ
ヤ7を前記4速−リバース用油圧クラッチC4Rでメイ
ンシャフトMSに結合すると、後進変速段が確立する。
そして、カウンタシャフトCSの回転は、ファイナルド
ライブギヤ14およびフィイナルドリブンギヤ15を介
してディファレンシャルDに伝達され、それから左右の
ドライブシャフト16,16を介して駆動輪W,Wに伝
達される。
に配置されたスロットル弁(図示せず)の付近には、そ
の開度θTHを検出するスロットル開度センサS1が設け
られる。またファイナルドリブンギヤ15の付近には、
ファイナルドリブンギヤ15の回転速度から車速Vを検
出する車速センサS2が設けられる。また、メインシャ
フトMSの付近にはその回転を通じて変速機の入力軸回
転速度NM を検出する入力軸回転速度センサS3が設け
られると共に、カウンタシャフトCSの付近にはその回
転を通じて変速機の出力軸回転速度NC を検出する出力
軸回転速度センサS4が設けられる。
機関冷却水温Twを検出する水温センサS5が設けられ
ると共に、内燃機関Eのクランク軸(図示せず)の付近
には機関回転数Neを検出する機関回転数センサS6も
設けられる。
(図示せず)の床面に設けられた、図2に部分的に示す
コンソールボックス20(図1で図示省略)は、メイン
・セレクトゲート21とサブ・セレクトゲート22およ
びそれらを連絡する通路23からなる、大略平面H字状
の溝を備えると共に、該溝にシフトレバー24が移動自
在に係合される。
速モード用であり、シフトレバー24を当該位置に移動
させることでP,R,N,D4,D3,2からなるレン
ジ(ポジション)のいずれかを選択すると共に、そのう
ちでD4ないしD3レンジを選択することで車両の走行
状態に基づき油圧により作動して前進4速からなる変速
段を予め定められた変速特性に従って自動的に切り換え
る、オートシフトモードを行うためのものである。
者が前進4速の変速段について1段ごとのシフトアップ
操作およびシフトダウン操作を指示可能なマニアルシフ
トモード用である。より具体的には、運転者がシフトレ
バー24を通路23を通ってゲート21からゲート22
に移動させた後、図に+で示す方向に移動させると、一
段ずつシフトアップが後述する電子制御装置(ECU)
に指令されると共に、図にマイナスで示す方向に移動さ
せると、一段ずつシフトダウンが後述する電子制御装置
(ECU)に指令されるように構成される。
宜位置にはシフトレバー24が位置するレンジ(ポジシ
ョン)を検出するシフトレバーポジションセンサS7が
設けられると共に、通路23の付近にはシフトレバー2
4がメイン・セレクトゲート21にあるかサブ・セレク
トゲート22にあるか、換言すればオートシフトモード
とマニアルシフトモードのいずれが選択されているかを
検出する選択モード検出スイッチS8が設けられる。
トレバー24がアップシフト方向(+方向)に位置され
ているときにオンされ、それを検出するアップシフトス
イッチS9が設けられると共に、シフトレバー24がダ
ウンシフト方向(−方向)に位置されているときにオン
され、それを検出するダウンシフトスイッチS10も設
けられる。
ときに運転者がシフトレバー24から手を離すと、シフ
トレバー24は図示しないスプリング機構によりゲート
22の中央付近の中立位置に復帰させられる。アップシ
フトスイッチS9およびダウンシフトスイッチS10は
ノンロックタイプのスイッチで構成され、シフトレバー
24がゲート22内で中立位置にあるときは、どちらの
スイッチもオンされないように構成される。
たECU(電子制御装置)に送られる。
32、入力回路33および出力回路34からなるマイク
ロ・コンピュータから構成され、前記したセンサS1な
どの出力は、入力回路33を介してマイクロ・コンピュ
ータ内に入力される。
0は選択されたモードに応じて図示しない変速制御ルー
チンで変速段(シフト位置)を決定し、出力回路34を
通じて油圧制御回路OのシフトソレノイドSL1,SL
2を励磁・非励磁することによって図示しないシフトバ
ルブを切り替え、所定の変速段の油圧クラッチを解放・
締結すると共に、制御ソレノイドSL3,SL4を通じ
てトルクコンバータ2のロックアップ機構Lの動作を制
御し、またリニアソレノイドSL5を通じてクラッチ油
圧を制御する。
は、所定の条件下で前記マニアルシフトモードの選択を
禁止するマニアルシフトモード選択禁止回路40が設け
られる。
り、ソレノイドSL6は励磁されるとき、そのプランジ
ャ41を突出させる。プランジャ41はピン42に当接
しており、突出させられるとピン42を押圧し、ピン4
2を通路23内に移動せしめて図3に想像線で示す位置
に突出させる。その結果、シフトレバー24のサブ・セ
レクトゲート22への進入が禁止される。尚、ソレノイ
ドSL6が消磁されると、ピン42は図示しない復帰ス
プリングを介して通路23の外の初期位置に復帰する。
トランジスタ43のコレクタ端子に接続されており、そ
のベース端子にECUから正電圧が印加されると、バッ
テリ電源VB の直流電流が供給されて励磁される。CP
U30は、後述の如く、所定の条件下においてソレノイ
ドSL6を励磁してシフトレバー24のサブ・セレクト
ゲート22への進入を禁止する。
トパネル50の部分正面図であるが、CPU30は、オ
ートシフトモードが選択されているときはシフトレバー
24の位置をランプ列51のうちのいずれかを点灯する
ことで運転者に報知する。
いるときは、ランプ列52のいずれかを点灯することで
シフトレバー24のサブ・セレクトゲート22内の位置
を、またランプ列53のいずれかを点灯することで指令
変速段を運転者に報知すると共に、ソレノイドSL6を
励磁してシフトレバー24のサブ・セレクトゲート22
への進入を禁止したときは、警告灯54を点灯して運転
者に報知する。
例に係る油圧作動式変速機の制御装置の動作を説明す
る。尚、このプログラムは、20msごとに起動され
る。
検出スイッチS8の出力からマニアルシフトモードが選
択されているか否か判断し、肯定されるときはS12に
進んでフラグF.MANを1にセットし、S14に進ん
で検出した機関冷却水温Twが所定値TWREF以上か否か
判断する。所定値TWREFは、常温相当の値とする。
断されるときはS16に進んで第2のフラグF.PK0
を0にリセットし、S18に進んで変速制御モードをマ
ニアルシフトモードとする。即ち、機関冷却水温Twが
常温以上であるときはATF温度も低温ではないことが
予想され、シフトバルブなどの作動時間も初期の特性通
りであることが予想されるからである。このように、機
関冷却水温Twを通じて検知することで簡易かつ的確に
ATF温度、より詳しくはATFの粘性を推定すること
ができる。
30は図示しない変速制御ルーチンにおいてアップシフ
トスイッチS9およびダウンシフトスイッチS10の出
力に基づき、運転者のシフトアップないしシフトダウン
指令に応じて現在段からシフトアップないしシフトダウ
ンする。
について説明を補足すると、マニアルシフトにおいて運
転者は、1回ごとに1段づつ連続的に指令することがで
きる。シフトダウンは、変速後の機関回転数Neを予測
し、過回転とならない限り、許容する。また変速段ごと
に車速Vの下限値が設定されており、それを下回るとき
は自動的にシフトダウンさせる。他方、シフトアップは
マニアルシフトモードの本来的な設置目的から自動では
行わない。但し、機関保護のため、機関回転数Neの上
限値でフューエルカットを行う。またフェール時は上記
の低温の場合と同様にオートシフトモードとする。
満と判断されるときはS20に進んで前記フラグF.P
KOを1にセットし、S22に進んで変速制御モードを
オートシフトモードとする。即ち、機関冷却水温Twが
常温未満であるときはATF温度も低温でシフトバルブ
などの作動時間も長くなることが予想されるからであ
る。
い、検出した車速Vとスロットル開度θTHとからシフト
マップを検索して変速段を決定することになる。尚、S
10でマニアルシフトモードではないと判断されたとき
はS24で前記フラグF.MANを0にリセットし、S
26で前記フラグF.PKOを0にリセットした後、同
様にS22に進む。
Nが1にセットされているか否か、即ち、マニアルシフ
トモードにあるか否か判断する。そして肯定されるとき
はS30に進んで前記フラグF.PKOが1にセットさ
れているか、換言すれば機関冷却水温Twが所定値TWR
EF未満か否か判断し、肯定されるときはS32に進んで
前記したソレノイドSL6をオン(励磁)してシフトレ
バー24のゲート22への進入を禁止し、マニアルシフ
ト操作を禁止する。続いてS34に進んで図示しない駆
動回路を介してインストルメントパネル上の警告灯54
を点灯して運転者に報知する。
にセットされていない、即ち、機関冷却水温Twが所定
値TWREF以上と判断されるときはS36に進んでインス
トルメントパネル上のランプ52のいずれかを点灯する
ことでシフトレバー24のサブ・セレクトゲート22内
の位置を、またランプ列53のいずれかを点灯すること
で指令変速段を運転者に報知する。
にセットされていない、即ち、マニアルシフトモードに
はないと判断されるときはS38に進んでオートシフト
モードにあるものとしてランプ列51のうちのいずれか
を点灯することで運転者に報知する。このとき、併せて
ランプ列53を用いても良い。
常温未満であるときは変速機作動油ATFの粘性が高
く、よって変速が完了するまでの時間が長くなることが
推定されることから、その際にはマニアルシフトモード
の選択を禁止するように構成したので、運転者にタイム
ラグ感を与えることがない。
動ユニットの温度を検知するようにしたので、簡易かつ
的確にその温度を検知することができる。またマニアル
シフトモードの選択が禁止であることを運転者に報知す
る如く構成したので、運転者はATF温度が上昇するま
で、マニアルシフトモードの選択を延期するなど適宜な
対応策を採ることができる。
ドSL6を設けない場合について、図6を参照しつつ説
明する。
マニアルシフトモードにあるとき、S14で機関冷却水
温が常温以上と判断されればS16を経てS18に進ん
でマニアルシフトモードの制御を実行すると共に、S1
4で機関冷却水温が常温未満と判断されればS20を経
てS22に進み、アップシフトスイッチまたはダウンシ
フトスイッチの操作による指令をキャンセル(無効化)
し、オートシフトモードに基づく制御を実行するように
した。
冷却水温が所定値(TWREF)未満と判断されるとき、S
20を経てS22に進んでアップシフトスイッチまたは
ダウンシフトスイッチ操作による指令をキャンセル(無
効)とするようにしたので、シフトレバー24のサブ・
セレクトゲート22への進入を禁止するソレノイドSL
6が不要となり、その分構成を簡易にすることができ、
コスト的にも有利となる。
処理と共に、点灯して視覚的に報知するようにしたが、
ブザーなどの他のアラーム手段を用いて聴覚的に報知し
ても良い。但し、この報知自体はこの発明において必須
の要件ではない。
示す如くATF温度を検出するATF温度センサS11
を設け、また機関冷却水温の代わりATF温度により変
速機を含む駆動ユニットの温度を検知するようにし、実
施例のフロー・チャートのS14において検出したAT
F温度TATF を所定値TATFREFと比較し、それ未満であ
ればS20を経てS22に進んでオートシフトモードに
強制的に移行するようにしても良い。その場合、所定値
TATFREFは、変速が完了するまでの時間が所期の特性を
備えるかどうかを示す適宜な値から設定する。
ときはその粘性が高く、変速が完了するまでの時間が長
くなることが推定されるので、その際には前述の実施例
と同様に、マニアルシフトモードの選択を禁止または無
効とするように構成した。ATF温度を検出すれば、よ
り正確にその粘性、より詳しくは変速が完了するまでの
時間を推定することができ、運転者がタイムラグ感を感
じるのを一層確実に防止することができよう。
サS5ないしATF温度センサS11が請求項に言う
「温度検知手段」に、フロー・チャートのS14が「比
較手段」に、S20,S22,S32が「禁止および/
または無効とする運転者指示モード選択禁止手段」に、
S34が「報知手段」に相当する。
シフトモードとオートシフトモードについて図2に示す
機構を用いたが、シフトレバーとは別に、マニアルシフ
ト用のスイッチやレバーをインストルメントパネル、ス
テアリングコラム、ないしはステアリングホイールなど
の運転者の操作性の良い位置に設けるものであっても良
く、駆動ユニットの低温時にシフトレバーとは別体に構
成された前記のマニアルシフト用のスイッチやレバーの
操作を禁止したり、そのマニアルシフト信号の入力をキ
ャンセルするようにしても良い。
関冷却水温やATF温度を検出したが、機関油温、変速
機ケース温度ないしシリンダブロック温度などから推定
しても良い。また、機関冷却水温やATF温度は実測値
を用いたが、イグニッションキーがオンされてからの経
過時間などから推定した値であっても良い。
御装置においては、ATF温度が低くてその粘性が高
く、よって変速が完了するまでの時間が長くなることが
予想されるとき、運転者がシフトアップ操作およびシフ
トダウン操作を指示可能な運転者指示モード、即ち、マ
ニアルシフトモードの選択を許容しないようにしたこと
から、運転者にタイムラグ感を与えることがない。
を検知することができ、運転者にタイムラグ感を与える
ことがない
グ感を与えることがないと共に、それによって運転者は
変速機を含む駆動ユニットの温度が上昇するまで、マニ
アルシフトモードの選択を延期するなど適宜な対応策を
採ることができる。
全体的に示す説明図である。
ボックスに設けたマニアルシフトモードとオートシフト
モードの選択機構を示す説明斜視図である。
禁止回路を示す説明図である。
トパネルの部分説明正面図である。
る。
ロー・チャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の走行状態に基づき油圧により作動
して複数の変速段を予め定められた変速特性に従って自
動的に切り換える自動変速モードと、運転者が該変速機
の変速段ごとのシフトアップ操作およびシフトダウン操
作を指示可能な運転者指示モードとを有し、前記自動変
速モードと運転者指示モードとを選択自在に構成された
油圧作動式変速機において、 a.前記変速機を含む駆動ユニットの温度を検知する温
度検知手段と、 b.前記温度検知手段が検知する前記変速機を含む駆動
ユニットの温度を所定値と比較する比較手段と、 および c.前記変速機を含む駆動ユニットの温度が所定値未満
と判断されるとき、前記運転者指示モードの選択を禁止
および/または無効とする運転者指示モード選択禁止手
段と、 を備えたことを特徴とする油圧作動式変速機の制御装
置。 - 【請求項2】 前記温度検知手段は、機関冷却水温およ
び変速機油温の少なくともいずれかから前記変速機を含
む駆動ユニットの温度を検知することを特徴とする請求
項1項記載の油圧作動式変速機の制御装置。 - 【請求項3】 前記運転者指示モード選択禁止手段は、
運転者指示モードの選択が禁止および/または無効であ
ることを運転者に報知する報知手段を有することを特徴
とする請求項1項または2項記載の油圧作動式変速機の
制御装置。
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