JPH08233057A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JPH08233057A JPH08233057A JP6663895A JP6663895A JPH08233057A JP H08233057 A JPH08233057 A JP H08233057A JP 6663895 A JP6663895 A JP 6663895A JP 6663895 A JP6663895 A JP 6663895A JP H08233057 A JPH08233057 A JP H08233057A
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- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
- F16H2015/383—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel
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Abstract
による変速部のインターロックを防止するトロイダル型
無段変速機を提供する。 【構成】 トロイダル型無段変速機は、二組のトロイダ
ル変速部6,7の出力ディスク3,5を駆動連結する差
動機構22と出力ディスク間に設けた差動制限クラッチ
26とを有する。車速やスロットル開度等から得られる
目標変速比の変化量が大きい程、差動制限クラッチ26
の締結力を小さく制御したので、変速動作中のように変
速比の差が急激に大きくなる可能性がある場合には、予
め差動制限クラッチの差動制限力を弛めることになり、
アクチュエータの作動時間遅れによる変速部のインター
ロックを防止できる。
Description
るトロイダル型無段変速機に関し、特に、2組のトロイ
ダル変速部を同軸上に配置したダブルキャビティ式のト
ロイダル型無段変速機に関する。
力ディスク、出力ディスク及び両ディスク間に配置され
たパワーローラから構成されるトロイダル変速部を備え
ており、入力軸によって駆動された入力ディスクの回転
動力をパワーローラを介して出力ディスクに伝達し、出
力ディスクから出力軸へ回転動力を伝達するように構成
されている。
示されたトロイダル型無段変速機は、2つのトロイダル
変速部で変速比が一致しない時にその変速比の差を吸収
する差動機構を組み込み、トラクション接触部での滑り
及びそれに伴う発熱を防止するものである。該トロイダ
ル型無段変速機は、両出力ディスク間に差動機構を設け
たので、両トロイダル変速部で変速比の不一致が発生
し、出力ディスクの回転数の方が他方の出力ディスクの
回転数よりも大きくなった場合に、出力ディスクが連結
されているサイドギヤの方が、他の出力ディスクが連結
されているサイドギヤよりも速く回転するようになり、
その結果、ピニオンは自転して、両サイドギヤの回転差
を吸収しながら入力軸の周りを公転するものである。
ば、図2に示すように、入力ディスク2、入力ディスク
2に対向して配置された出力ディスク3及び入力ディス
ク2から出力ディスク3へトルクを伝達する傾転可能な
パワーローラ8から成るトロイダル変速部6と、入力デ
ィスク4、入力ディスク4に対向して配置された出力デ
ィスク5及び入力ディスク4から出力ディスク5へトル
クを伝達する傾転可能なパワーローラ9から成るトロイ
ダル変速部7と、から構成されている。該トロイダル型
無段変速機は、これらの2組のトロイダル変速部6,7
を入力軸1上に対向させて配置したダブルキャビティ式
のものである。
ィスク2が入力軸1に対して相対回転可能に支持されて
いるが、入力ディスク2の背面に配置されたローディン
グカム29を介して入力軸1に駆動連結され、入力ディ
スク2と入力軸1との相対回転に伴うローディングカム
29の乗り上げを利用し、入力軸1のトルクにほぼ比例
した押圧力を発生させる構造を有し、押圧力が発生した
とき、入力ディスク2が入力軸1と一体に回転すること
ができる。一方、入力ディスク4は入力軸1に対して固
定され、入力軸1と一体に回転することができる。しか
し、入力ディスク4は入力軸1に対して回転自在に支持
し、別のローディングカム(図示せず)を介して入力軸
1に駆動連結し、入力軸1と一体に回転するようにして
もよい。入力軸1は、ケーシング(図示せず)に対して
軸方向に若干移動できるように支持され、入力軸1に
は、トルクコンバータ(図示せず)を介してエンジント
ルクが入力される。出力ディスク3と出力ディスク5
は、それぞれの入力ディスク2と入力ディスク4に対向
して配置され、入力軸1に対して回転自在に支持されて
いる。
ディスク3との間に配置され、両ディスク2,3のトロ
イダル面に摩擦係合している。パワーローラ9は、入力
ディスク4と出力ディスク5の間に配置され、両ディス
ク4,5のトロイダル面に摩擦係合している。パワーロ
ーラ8及びパワーローラ9は、それぞれ自己の回転軸線
10,10の周りに回転自在であり、且つ回転軸線1
0,10に直交する傾転軸線11,11の周りに傾転運
動することができる。
と出力軸20との間には差動機構22が配置され、差動
機構22には出力歯車19が固着され、出力歯車19は
出力軸20の歯車21と噛み合っている。また、出力デ
ィスク3及び出力ディスク5との間には差動機構22の
差動を制限する差動制限クラッチ26が配置されてい
る。
3及び出力ディスク5のそれぞれに連結された一対のサ
イドギヤ13,15、両方のサイドギヤに噛み合う一対
のピニオン16、ピニオン16を回転自在に支持するデ
ィファレンシャルケース18及びディファレンシャルケ
ース18に固着され且つ出力軸20に駆動連結された出
力歯車19を有する傘歯車式差動機構に構成されてい
る。
1を挿通した中空軸12の一端が固着され、中空軸12
にはサイドギヤ13が固着されている。また、出力ディ
スク5の背面には、入力軸1を挿通した中空軸14の一
端が固着され、中空軸14の他端にはサイドギヤ15が
固着されている。一対のピニオン16は入力軸1を挟ん
で対向して配置され、各ピニオン16はサイドギヤ13
とサイドギヤ15の両方に噛み合っている。また、各ピ
ニオン16はディファレンシャルケース18に設けたピ
ニオンシャフト17によって回転自在に支持されてい
る。ディファレンシャルケース18は入力軸1に対して
回転自在に支持されている。出力歯車19はディファレ
ンシャルケース18の端面に固着され、出力軸20は入
力軸1に平行に配置されている。
の背面に一旦が固着された第1中空軸12の他端側に設
けられた内側クラッチ板24と、出力ディスク5の背面
に設けられた外側クラッチ板25とを積層した多板クラ
ッチから成る。差動制限クラッチ26は、アクチュエー
タ(図示せず)によって連結作動したり、その連結の解
除作動する。アクチュエータは、エンジンで駆動される
ポンプからの油圧を受けて作動する油圧アクチュエータ
であるのが好ましいが、油圧アクチュエータを作動させ
る弁はソレノイド弁のような応答速度の速い電磁作動式
のものが好ましい。内側クラッチ板24と外側クラッチ
板25とが互いに押し付けられて摩擦係合するときは、
出力ディスク3と出力ディスク5とが互いに連結され、
一体化して回転し、このとき差動機構22の機能は無効
化される。内側クラッチ板24と外側クラッチ板25と
の摩擦係合が解除されると、両出力ディスク3,5の相
対回転が許容されて差動機構22の機能が働く。
ーラ8,9の傾転角度を一致させるために、リンク機構
等により各パワーローラ8,9が同期して傾転運動する
ように構成されている。各パワーローラ8,9の傾転角
度が変化すると、それに伴って、各パワーローラ8,9
と入力ディスク2,4及び出力ディスク3,5との摩擦
係合点が変化し、無段変速が行われる。各入力ディスク
2,3から各パワーローラ8,9を介して各出力ディス
ク3,5へ伝達される回転動力は、高圧力下の油のせん
断力即ちトラクション力(粘着摩擦力)によって伝達さ
れるが、所定のトラクション力を得るには、各パワーロ
ーラ8,9と両ディスクの接触点において、非常に大き
な押圧力が必要である。この押圧力は、ローディングカ
ム29で入力ディスク2を出力ディスク3の方へ押しつ
け、また、一つのローディングカム29のみを有する場
合にはその反作用として、別のローディングカムを備え
た場合にはそのローディングカムの作用により、入力デ
ィスク4を出力ディスク5の方へ押しつけることによっ
て発生させる。
次のとおりである。エンジンの駆動に伴って、入力軸1
にトルクが入力されると、そのトルクはローディングカ
ム29を介して入力ディスク2に伝達される。同時に、
トルクは別のローディングカムを介して入力軸1から入
力ディスク4に伝達される。トルクが入力ディスク2に
伝達されると、入力ディスク2は回転し、その回転によ
ってパワーローラ8が自転軸10の周りに回転し、その
回転を出力ディスク3に伝達する。また、入力ディスク
4に伝達されたトルクは、自転軸10の周りに回転する
パワーローラ9を介して出力ディスク5に伝達される。
この伝動中に、各パワーローラ8,9をそれぞれ同期さ
せて傾転軸線11周りに同角度だけ傾転させると、各パ
ワーローラ8,9と各入力ディスク2,4及び各出力デ
ィスク3,5との摩擦係合点が変化して無段変速を行う
ことができる。
伝達され、出力ディスク5の回転はサイドギヤ15に伝
達される。差動制限クラッチ26が作動解除されている
場合に、通常状態、即ち2つのトロイダル変速部6,7
での変速比が一致している時には、出力ディスク3の回
転数と出力ディスク5の回転数は同じであるから、両方
のサイドギヤ13,15は同じ回転数で回転する。従っ
て、ピニオン16は自転せずに、入力軸1の周りを公転
する。ピニオン16の公転に伴って、ピニオン16と共
にディファレンシャルケース18が回転し、出力歯車1
9及び歯車21を介して出力軸20に伝達される。
支持部材の変形等によって両トロイダル変速部6,7の
変速比が一致しなくなった時には、出力ディスク3と出
力ディスク5とで回転数に差が生じる。例えば、出力デ
ィスク3の回転数の方が出力ディスク5の回転数よりも
大きくなった場合、出力ディスク3が連結されているサ
イドギヤ13の方が、出力ディスク5が連結されている
サイドギヤ15よりも速く回転するようになる。その結
果、ピニオンギヤ16は自転して、両サイドギヤ13,
15の回転数の差を吸収しながら入力軸1の周りを公転
する。従って、両トロイダル変速部6,7の変速比が一
致しなくても、両出力ディスク3,5間に設けられた差
動機構22の働きで、トロイダル変速部6,7のトラク
ション接触部における滑りは発生しない。
をクラッチオフにすると、二組のトロイダル変速部6,
7の異なる変速比を、差動機構22で吸収することがで
きるが、このままでは、両トロイダル変速部6,7の変
速比が殆ど同じか全く同じである時には出力ディスク3
と出力ディスク5とを直接に連結してもよいにもかかわ
らず、差動機構22の差動が制限されていないので、常
に差動機構22の差動機能が働き得る状態にあり、自己
同期機能が働かない。一方、差動制限クラッチ26の作
動をクラッチオンとして締結力を増すにつれて、次第に
自己同期機能が強く作用するようになるが、この状況で
二組のトロイダル変速部6,7の変速比の差が大きくな
ると、出力側での一体化の制約が二組のトロイダル変速
部6,7の差動を許容させず、インターロックが生じ
る。
は、例えば、図3に示すような制御回路及び図6に示す
制御装置が使用され、図4に示す処理フロー図に従って
制御される。即ち、二組のトロイダル変速部6,7の変
速比e1 ,e2 をトロイダル変速部6のパワーローラ8
とトロイダル変速部7のパワーローラ9とに設けた変速
比検出センサー31,32でそれぞれ検出し(ステップ
61)、両変速比e1,e2 の差Δeを求める(ステッ
プ62)。次いで、差動制限クラッチ26を作動させる
ソレノイド弁28への出力信号の実効割合を表すdut
y(デューティ)を、予めコントローラ30に記憶させ
ている関数fにより、上記差Δeに対応して算出する
(ステップ63)。算出したdutyをソレノイド弁2
8に出力し(ステップ64)、その後、コントローラ3
0の制御を再びメインルーチンに戻す(ステップ65)
という制御をしていた。このように、コントローラ30
で変速比の差に応じた締結力が得られるように、ソレノ
イド弁28によって差動制限クラッチ26のアクチュエ
ータ27に至る油圧を制御していた。
うな変速比検出センサー31,32を設けて、差動制限
クラッチ26のアクチュエータ27の作動力を変更する
制御方法を用いると、次のような問題点がある。即ち、
二組のトロイダル変速部6,7にそれぞれ変速比を検出
するセンサーが必要となり、変速装置としてのコストが
アップするという問題がある。また、二組のトロイダル
変速部6,7の変速比の差を検出してからコントローラ
30でその差信号を演算し、出力信号に基づいてアクチ
ュエータ27を作動させて差動制限制御を行っているた
め、実際に変速比の差が生じてから差動制限効果が現れ
るまでに、時間遅れが生じていた。このため、トロイダ
ル変速部6,7において急激に変速比の差が大きくなっ
た場合には、差動制限制御が追いつけず、変速部がイン
ターロックしてしまう可能性があった。
ことであり、変速動作中で且つ変速の幅が大きい時には
二組のトロイダル変速部の変速比の差が大きくなり、変
速動作中でない(目標変速比が一定)の場合、又は変速
の幅が小さい時には自己同期機能により変速比の差が無
視できるほど小さいことに着目して、目標変速比の変化
量をパラメータとして差動機構と差動制限クラッチとの
作動を制御し、トロイダル変速部での変速比検出センサ
ーを不要とし、トロイダル変速部のインターロックを防
止できるトロイダル型無段変速機を提供することであ
る。
を達成するため、以下のように構成されている。即ち、
この発明は、入力軸に設けられた一対の入力ディスク、
該入力ディスクのそれぞれに対向して配置され且つ前記
入力軸に対して回転自在に支持された一対の出力ディス
ク、対向する前記入力ディスクと前記出力ディスクの間
にそれぞれ配置され且つ前記入力ディスクから前記出力
ディスクへトルクを伝達する傾転可能なパワーローラ、
前記出力ディスク同士を駆動連結する差動機構、該差動
機構に駆動連結された出力軸、前記出力ディスク間に設
けられた差動制限クラッチ、及び目標変速比の変化割合
に応答して前記差動制限クラッチの締結力を変更するコ
ントローラ、から成ることを特徴とするトロイダル型無
段変速機に関する。
変化量が大きい程、前記差動制限クラッチの締結力を小
さくするように制御するものである。
のそれぞれに連結された一対のサイドギヤ、該サイドギ
ヤの両方に噛み合うピニオン、該ピニオンを回転自在に
支持するディファレンシャルケース及び該ディファレン
シャルケースに固着され且つ前記出力軸に駆動連結され
た出力歯車を有するものである。
で、以下のように作用する。即ち、このトロイダル型無
段変速機は、2つの出力ディスクを差動機構と差動制限
クラッチとを介して連結しているので、差動制限クラッ
チの締結力が小さくて差動制限力が緩いときは、差動機
構が機能し、2つのトロイダル変速部で変速比の不一致
が発生したとしても、2つの出力ディスクの回転数の差
は差動機構で吸収される。従って、トロイダル変速部の
トラクション接触部での滑りが生じることを防止でき、
またインタロックが発生することを防止できる。また、
差動制限クラッチの締結力が大きくて差動制限力が強い
ときは、差動機構は無効化され、2つの出力ディスクは
自己同期機能が働くことになる。
は、目標変速比の変化量に応じて制御され、変更され
る。具体的には、目標変速比の変化割合即ち変化量が大
きい程、前記差動制限クラッチの締結力が小さくなるよ
うに制御するので、変速比の差が急激に大きくなる可能
性がある場合には、予め差動制限クラッチの差動制限力
を弛めておくことにより、差動機構が有効に機能してト
ロイダル変速部のインターロックが防止できる。逆に、
変速比の差が小さい場合には、予め差動制限クラッチの
差動制限力を高めておいて、差動機構が機能しないよう
にするので、変速比の差が小さい状態では、両出力ディ
スクを直接連結することができるため、自己同期機能が
働くことになる。
動機構が、サイドギヤ、ピニオン、ディファレンシャル
ケース等から構成されている傘歯車式差動機構の場合に
は、2つの出力ディスクは同じ回転数で回転しているの
で、一方の出力ディスクに連結されたサイドギヤと他方
の出力ディスクに連結されたサイドギヤは、同じ回転数
で回転する。従って、両方のサイドギヤに噛み合ってい
るピニオンは、自転することなく、入力軸の周りを公転
する。ところが、2つのトロイダル変速部で変速比の不
一致が発生した時には、2つの出力ディスクの回転数が
異なっているので、一方のサイドギヤの方が他方のサイ
ドギヤよりも回転数が高くなる。その結果、両方のサイ
ドギヤに噛み合っているピニオンは自転しながら、入力
軸の周りを公転することになる。即ち、出力ディスクの
回転数の差はピニオンの自転という形で吸収される。従
って、2つのトロイダル変速部の変速比が一致しなくて
も、トロイダル変速部のトラクション接触部における滑
りは発生しない。
イダル型無段変速機の実施例について説明する。図1は
この発明によるトロイダル型無段変速機における差動制
限クラッチの制御を説明する処理フロー図である。
は、図2に示すトロイダル無断変速機に組み込むことが
できるものであるので、トロイダル型無段変速機自体の
構造については、図2及び図6に示すものを参照して説
明し、重複する説明は省略する。図6に示すように、コ
ントローラ30には、車速、スロットル開度、変速比e
1 ,e2 等の情報が入力される。図1において、コント
ローラ30はステップ50で制御フローをスタートす
る。ステップ51において、メインルーチンでの車速、
スロットル開度、変速比e1 ,e2 等の情報に基づいて
算出した現在の目標変速比eo n と、前回同様にして算
出した目標変速比eo n - 1 との差Δeを求める。
トローラ30のメモリに記憶されているテーブルから上
記差Δeに応じて、差動制限クラッチ26を作動させ
る。例えば、ソレノイド弁28への出力信号の実効割合
を表すduty(デューティ)を算出する。算出したd
utyはステップ53でソレノイド弁28へ出力され、
ステップ54でコントローラ30の制御は再びメインル
ーチンに戻る。差動制限クラッチ26については、図6
に示すように、各情報を受けたコントローラ30の指令
で、ソレノイド弁28が切換作動され、ポンプ35の作
動で油圧源37からの油圧が回路36を通じて油圧アク
チュエータ27に作用し、油圧アクチュエータ27によ
って差動制限クラッチ26が作動する。
は、dutyを大きくして、差動制限クラッチ26の締
結力を大きくし、両出力ディスク3,5を一体化させて
自己同期機能を果たさせる一方で、差動機構22がその
機能を発揮するのを制限する。従って、時間的な経過前
後での変速比の変化割合が小さい場合には、両トロイダ
ル変速部6,7での時々刻々の変速比の差も小さいか
ら、両出力ディスク3,5は直接的に連結しても安定的
にトロイダル変速機を作動させることができる。逆に、
算出されたΔeが大きいときには、時々刻々の変速比の
変化割合が大きいことであるから、この場合にはdut
yを小さくして、差動制限クラッチ26の締結力を、実
際に変速比の有意の差が生じる前に目標変速比の変化が
大となったときに、予め小さくし、両トロイダル変速部
6,7の出力ディスク3,5を互いに自由にして自己同
期機能を停止させる一方で、差動機構22がその機能を
発揮できる状態に制御する。従って、両トロイダル変速
部6,7での時々刻々の変速比の差が大きくなる可能性
が出てくる変速比の時間変化割合の大なる場合には、両
出力ディスク3,5の直接的な連結を予め解除して差動
機構22が作動し易くして、両トロイダル変速部6,7
でのトラクション接触部における滑りやアクチュエータ
27の作動時間遅れによるインターロックを防止するこ
とができる。
制御方式については、パワーローラの回転軸を入出力デ
ィスクの回転軸に対して移動させて傾転力を発生させる
方式であれば、いずれの方式でも構わないものである。
また、差動制限クラッチのクラッチ作動方式は、油圧ク
ラッチで説明したが、湿式クラッチ、電磁クラッチ等電
気的に締結力を制御することができるものでもよい。ま
た、dutyを得る手段として、Δeに対応したテーブ
ルの代わりに、Δeを入力変数とする関数によって求め
てもよい。
ニオン式遊星歯車式差動機構を使用してもよい。差動機
構42は、出力ディスク3に連結されたサンギヤ43、
出力ディスク5に連結され且つサンギヤ43に噛み合う
ピニオン44を支持するキャリヤ46及びピニオン44
に噛み合い且つ出力軸20に駆動連結されたリングギヤ
47を有する。更に、出力ディスク3の背面には、入力
軸1を挿通した中空軸12の一端が固着され、中空軸1
2の他端にはサンギヤ43が固着されている。また、出
力ディスク5の背面には、入力軸1を挿通した中空軸1
4の一端が固着され、中空軸14の他端にはキャリヤ4
6が固着されている。キャリヤ46はピニオン44を回
転自在に支持している。ピニオン44はサンギヤ43に
噛み合い、また、ピニオンギヤ45はピニオン44とリ
ングギヤ47の両方に噛み合っている。リングギヤ47
には出力歯車19が固着されている。出力歯車19は出
力軸20の歯車21と噛み合っている。
て説明する。このトロイダル型無段変速機の作動は、ト
ルクがエンジンから入力軸1、入力ディスク2,4、パ
ワーローラ8,9を介してそれぞれの出力ディスク3,
5に伝達される構成については図2に記載したものと同
一である。出力ディスク3の回転はサンギヤ43に伝達
され、出力ディスク5の回転はキャリヤ46に伝達され
る。差動制限クラッチ26の作動がオフの場合におい
て、通常状態、即ち2つのトロイダル変速部での変速比
が一致しているときには、出力ディスク3の回転数と出
力ディスク5の回転数は同一であるから、サンギヤ43
とキャリヤ46は同じ回転数で回転する。従って、ピニ
オン44及びピニオン45は自転せずに、サンギヤ4
3、ピニオン44、ピニオン45、キャリヤ46、リン
グギヤ47、出力歯車19が一体となって入力軸1の周
りを公転する。出力歯車19の回転は、出力歯車19に
噛み合う歯車21を介して出力軸20に伝達される。
材の変形等によって両トロイダル変速部6,7の変速比
が一致しなくなった時には、出力ディスク3と出力ディ
スク5とで回転数に差が生じる。例えば、出力ディスク
3の回転数の方が出力ディスク5の回転数よりも大きく
なった場合、出力ディスク3が連結されているサンギヤ
43の方が、出力ディスク5が連結されているキャリヤ
46よりも速く回転するようになる。その結果、ピニオ
ン44は自転し、それに伴って、ピニオン45も自転し
て、両出力ディスク3,5の回転差が吸収される。従っ
て、両トロイダル変速部6,7の変速比が一致しなくて
も、両出力ディスク間に設けられた差動機構42の働き
で、両出力ディスクの回転数の差はピニオンの自転とい
う形で吸収され、トロイダル変速部6,7のトラクショ
ン接触部における滑りは発生しない。
しない時、出力ディスク3のトルクがT1 、出力ディス
ク5のトルクがT2 、また、出力ディスク3の回転数が
N1、出力ディスク5の回転数がN2 であったとする
と、出力歯車19のトルクT、及び回転数Nは、それぞ
れ次式で表される。 N=ZS N1 /ZR +(ZR −ZS )N2 /ZR T=ZR (N1 T1 +N2 T2 )/(ZS N1 +(ZR
−ZS )N2 ) 但し、ZS はサンギヤ43の歯数、ZR はリングギヤ4
7の歯数を示す。ここで、サンギヤ43とリングギヤ4
7の歯数の比を1:2(ZS /ZR =1/2)とすれ
ば、差動機構42にサイドギヤとピニオンを用いた場合
と同様に、トラクション接触部の発熱量の増大や効率低
下を伴わずに2組のトロイダル変速部の変速比の差を吸
収することができるという効果が得られ、更に差動時の
ノイズを低減することができる。
は、上記のように構成されているので、次のような効果
を有する。即ち、このトロイダル型無段変速機は、二組
のトロイダル変速部の出力ディスク同士を駆動連結する
差動機構と前記出力ディスク間に設けられた差動制限ク
ラッチとを有し、目標変速比の変化割合が大きい程、差
動制限クラッチの締結力を小さくしたので、変速動作中
のように変速比の差が急激に大きくなる可能性がある場
合には、実際の変速比の差が有意に大きくなる前に、目
標変速比の変化量を利用して予め差動制限クラッチの差
動制限力を弛めることになり、そのため差動機構が有効
に機能して、変速比の差を吸収することが可能となって
装置全体の効率低下やトラクション接触部の発熱を伴わ
ず、且つアクチュエータの作動時間遅れによるトロイダ
ル変速部のインターロックを防止することができる。逆
に、定速走行のように変速動作をせず変速比の差が小さ
い場合には、予め差動制限クラッチの差動制限力を高め
ておいて、差動機構が機能しないようにするので、両出
力ディスクを直接連結して本来の自己同期機能を損なわ
ず安定した所定の変速比を得ることができる。
目標変速比は、車速やスロットル開度等の情報から得る
ことができ、その目標変速比の変化量を、差動機構や差
動制限クラッチの制御に利用するので、現在の実際の変
速比を検出する必要がない。従って、高価なセンサーを
トロイダル変速部に設ける必要がなく、それに応じて、
トロイダル型無段変速機の製造コストを低減することが
できる。
て、差動機構が、サイドギヤ、ピニオン、ディファレン
シャルケース等から構成されている傘歯車式差動機構の
場合には、2つのトロイダル変速部で変速比の不一致が
発生した時には、両方のサイドギヤに噛み合っているピ
ニオンは自転しながら入力軸の周りを公転することにな
り、出力ディスクの回転数の差はピニオンの自転という
形で吸収される。サイドギヤとピニオンとの配置関係は
簡素であり、装置の半径方向の寸法を大きくすることな
く、差動機構を含む装置全体をコンパクトに構成するこ
とができる。
の一実施例を示す処理フロー図である。
ある。
示すブロック図である。
示す処理フロー図である。
別の例を示す構造図である。
す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 入力軸に設けられた一対の入力ディス
ク、該入力ディスクのそれぞれに対向して配置され且つ
前記入力軸に対して回転自在に支持された一対の出力デ
ィスク、対向する前記入力ディスクと前記出力ディスク
の間にそれぞれ配置され且つ前記入力ディスクから前記
出力ディスクへトルクを伝達する傾転可能なパワーロー
ラ、前記出力ディスク同士を駆動連結する差動機構、該
差動機構に駆動連結された出力軸、前記出力ディスク間
に設けられた差動制限クラッチ、及び目標変速比の変化
割合に応答して前記差動制限クラッチの締結力を変更す
るコントローラ、から成ることを特徴とするトロイダル
型無段変速機。 - 【請求項2】 前記コントローラは、目標変速比の変化
量が大きい程、前記締結力を小さくするように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変
速機。 - 【請求項3】 前記差動機構は、前記出力ディスクのそ
れぞれに連結された一対のサイドギヤ、該サイドギヤの
両方に噛み合うピニオン、該ピニオンを回転自在に支持
するディファレンシャルケース及び該ディファレンシャ
ルケースに固着され且つ前記出力軸に駆動連結された出
力歯車を有することを特徴とする請求項1に記載のトロ
イダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6663895A JP3555228B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6663895A JP3555228B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08233057A true JPH08233057A (ja) | 1996-09-10 |
JP3555228B2 JP3555228B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=13321651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6663895A Expired - Fee Related JP3555228B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | トロイダル型無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3555228B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105257820A (zh) * | 2014-07-08 | 2016-01-20 | 本田技研工业株式会社 | 车辆用无级变速器 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP6663895A patent/JP3555228B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105257820A (zh) * | 2014-07-08 | 2016-01-20 | 本田技研工业株式会社 | 车辆用无级变速器 |
CN105257820B (zh) * | 2014-07-08 | 2017-07-04 | 本田技研工业株式会社 | 车辆用无级变速器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3555228B2 (ja) | 2004-08-18 |
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