JPH08232695A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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Publication number
JPH08232695A
JPH08232695A JP7037281A JP3728195A JPH08232695A JP H08232695 A JPH08232695 A JP H08232695A JP 7037281 A JP7037281 A JP 7037281A JP 3728195 A JP3728195 A JP 3728195A JP H08232695 A JPH08232695 A JP H08232695A
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JP
Japan
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valve
timing
intake
valve timing
fully closed
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Application number
JP7037281A
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English (en)
Inventor
Nobunao Okawa
信尚 大川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08232695A publication Critical patent/JPH08232695A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】可変バルブタイミング機構を備える内燃機関に
おいて、スロットル弁の全閉を素早く認識して、制御の
遅れによる不具合の発生を防止する。 【構成】電子制御装置(ECU)70はバルブタイミン
グを制御するべくオイルコントロールバルブ80を制御
する。すなわち、スロットル弁が全閉である場合、目標
進角量が零に設定され、その値に向けてVVT50がフ
ィードバック制御される。ECU70は、全閉スイッチ
ではなくスロットルセンサ45の検出結果に基づきスロ
ットル開度が基準開度に所定開度を加算した値に等しく
なった場合に、スロットル弁全閉と認定する。このた
め、スロットル弁が実際に全閉になったときには、既に
スロットル弁が全閉であると認識されており、この時点
で目標進角量が零に設定されている。そして、ECU7
0により速やかにVVT50が制御され、実際のバルブ
タイミングが最遅角状態となるよう制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のバルブタイ
ミング制御装置に係り、特に、吸気バルブと排気バルブ
とが同時に開弁する期間(バルブオーバラップ量)を制
御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
平4−279705号公報に開示されたものが知られて
いる。この技術では、エンジンの運転状態に応じて、吸
気バルブと排気バルブとが同時に開弁する期間(バルブ
オーバラップ量)を変更させるための可変バルブタイミ
ング機構が開示されている。この可変バルブタイミング
機構によれば、エンジンの高回転域においては、吸気バ
ルブの閉タイミングを遅角させることにより、吸気慣性
等を得て燃焼室内への吸入空気の充填効率を向上させる
ことができる。一方、低回転域においては、吸気バルブ
の閉タイミングを進角させることにより、充填効率を向
上させることができる。
【0003】一般に、この種の可変バルブタイミング機
構をエンジンでは、そのときどきの運転状態(エンジン
回転数、エンジン負荷、スロットル開度等)に応じて目
標とするバルブタイミング、すなわち、目標進角量が制
御装置により算出される。そして、該制御装置により、
その目標進角量に実際の進角量が一致するように可変バ
ルブタイミング機構が制御される。ここで、例えば走行
中においてバルブオーバラップ量の大きい状態で、スロ
ットル弁が閉じられた場合、制御装置はそれを認識し、
バルブオーバラップ量を小さくするべく、目標進角量を
最小(例えば「0°」)とする。このような制御によ
り、失火による減速時のショック、触媒過熱等の抑制が
図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術においては、スロットル弁の全閉の認識は、スロット
ル弁近傍に設けられた全閉スイッチからの全閉信号XI
DLに基づいて行われていた。すなわち、スロットル弁
が全閉とされた場合、全閉スイッチがオフからオンに切
り替わり、この切り替わりに伴って、「1」の全閉信号
XIDLが出力される。ここで、全閉信号XIDLが
「1」の場合には、全閉スイッチがオン状態にある旨が
示され、「0」の場合には、全閉スイッチがオン状態に
ある旨が示されている。そして、制御装置は、自身に入
力される上記全閉信号XIDLに基づいてスロットル弁
の全閉を認識していた。
【0005】しかしながら、かかる技術においては、図
8に示すように、一般に、実際に全閉スイッチがオフか
らオンに切り替わってから、「1」の全閉信号XIDL
が出力されるまでの間に所定の遅延時間が設けられてい
た。このように遅延時間が設けられているのは、全閉信
号XIDLが別途、燃料噴射制御(EFI制御)にも使
用されるパラメータであり、当該EFI制御に際してス
イッチのチャタリングの防止、ドライバビリティの向上
を図る必要があったからである。このため、バルブオー
バラップ量の大きい、進角側での走行中に、アクセルペ
ダルの踏込みを解除した場合には、スロットル弁が全閉
となるが、このとき、上記遅延時間の存在により、その
全閉を認識するまでの間に時間を要することとなってい
た。従って、失火による減速時のショックや、触媒過熱
等が発生してしまうおそれがあった。また、無負荷状態
でエンジン回転数を上昇させた、いわゆるレーシング直
後においては、エンジンストールに陥ってしまうおそれ
もあった。
【0006】本発明は、上述した従来の問題点を解消す
るためになされたものであって、その目的は、可変バル
ブタイミング機構を備える内燃機関において、スロット
ル弁の全閉を素早く認識して、制御の遅れによる失火、
触媒過熱等の不具合の発生を防止することのできる内燃
機関のバルブタイミング制御装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、図1に示すよう
に、内燃機関M1のクランクシャフトM2の回転に同期
して所定のタイミングで駆動され、燃焼室M3に通じる
吸気通路M4及び排気通路M5をそれぞれ開閉する吸気
バルブM6及び排気バルブM7と、前記吸気通路M4に
設けられ、前記内燃機関M1に導入される吸入空気の量
を調整するために開閉されるスロットル弁M8と、前記
内燃機関M1の運転状態を検出するための運転状態検出
手段M9と、その運転状態検出手段M9によって検出さ
れた内燃機関M1の運転状態に応じた目標バルブタイミ
ングを決定するための目標バルブタイミング決定手段M
10と、前記吸気バルブM6又は前記排気バルブM7の
うち少なくともいずれか一方のバルブタイミングを変更
させてバルブオーバラップ量を調整するための可変バル
ブタイミング機構M11と、前記目標バルブタイミング
決定手段M10によって決定された目標バルブタイミン
グに実際のバルブタイミングを一致させるため前記可変
バルブタイミング機構M11を制御するバルブタイミン
グ制御手段M12と、少なくとも前記スロットル弁M8
が全閉であると認識したとき、前記目標バルブタイミン
グを、前記バルブオーバラップ量がほぼ最小となるよう
な値に設定する全閉時目標タイミング設定手段M13と
を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であっ
て、少なくとも零よりも大きい領域で前記スロットル弁
M8の開度を検出するためのスロットル開度検出手段M
14と、前記スロットル開度検出手段M14により、前
記スロットル弁M8の開度が零よりも所定開度だけ大き
いと検出されたとき、前記スロットル弁M8が全閉であ
ると擬制する全閉擬制手段M15とを設けたことをその
要旨としている。
【0008】
【作用】上記構成を備えた請求項1の発明に係る内燃機
関のバルブタイミング制御装置では、内燃機関M1が始
動すると、吸気バルブM6、及び排気バルブM7は内燃
機関M1の回転に同期して所定のタイミングで駆動さ
れ、燃焼室M3に通じる吸気通路M4、及び排気通路M
5を開閉する。また、吸気通路M4に設けられたスロッ
トル弁M8が開閉されることにより、内燃機関M1に導
入される吸入空気の量が調整される。さらに、運転状態
検出手段M9により、内燃機関M1の運転状態が検出さ
れ、その運転状態に応じた目標バルブタイミングが目標
バルブタイミング決定手段M10により決定される。可
変バルブタイミング機構M11は、吸気バルブM6、排
気バルブM7のうち少なくともいずれか一方のバルブタ
イミングを変更し、これによってバルブオーバラップ量
が調整される。そして、バルブタイミング制御手段M1
2によって可変バルブタイミング機構M11が制御さ
れ、この制御により、実際のバルブタイミングが、目標
バルブタイミング決定手段M10によって決定された目
標バルブタイミングに一致させられる。
【0009】ここで、少なくともスロットル弁M8が全
閉であると認識されたとき、全閉時目標タイミング設定
手段M13によって、目標バルブタイミングが、バルブ
オーバラップ量がほぼ最小となるような値に設定され
る。このため、スロットル弁M8全閉時における内燃機
関M1の安定性確保が図られる。
【0010】さて、本発明では、スロットル開度検出手
段M14により、少なくとも零よりも大きい領域でスロ
ットル弁M8の開度が検出される。そして、スロットル
開度検出手段M14により、スロットル弁M8の開度が
零よりも所定開度だけ大きいと検出されたとき、全閉擬
制手段M15によりスロットル弁M8が全閉であるとみ
なされる。このため、スロットル弁M8が実際に全閉に
なったときには、既にスロットル弁M8が全閉であると
認識されており、この時点で全閉時目標タイミング設定
手段M13によって、目標バルブタイミングが、バルブ
オーバラップ量が最小となるような値に設定されてい
る。そして、バルブタイミング制御手段M12によって
速やかに可変バルブタイミング機構M11が制御され、
実際のバルブタイミングがバルブオーバラップ量がほぼ
最小となるよう制御される。従って、スロットル弁M8
が実際に全閉になってから、実際のバルブタイミングが
バルブオーバラップ量がほぼ最小となるまでの時間が著
しく短いものとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の内燃機関のバルブタイミング
制御装置をガソリンエンジンのそれに具体化した一実施
例について、図2〜図7を参照して説明する。
【0012】先ず、エンジン10のバルブタイミング制
御装置VCの構成について図2及び図3を参照して説明
する。ここに、図2は内燃機関のバルブタイミング制御
装置VCを含むガソリンエンジンシステムを示す概略構
成図である。
【0013】内燃機関としてのエンジン10は、複数の
シリンダが形成されているシリンダブロック11と、シ
リンダブロック11上部に連結されるシリンダヘッド1
2と、シリンダブロック11の各シリンダ内を上下に往
復移動するピストン13とを備えている。また、ピスト
ン13の下端部にはクランクシャフト14が連結されて
おり、ピストン13が上下動することによりクランクシ
ャフト14が回転させられる。
【0014】さらに、クランクシャフト14の近傍に
は、クランク角センサ40が配設されており、クランク
角センサ40は、クランクシャフト14に連結されてい
る磁性体ロータ(図示しない)と、電磁ピックアップ
(図示しない)とから構成されている。ここで、ロータ
の外周には等角度歯が形成されており、ロータの等角度
歯が電磁ピックアップの前方を通過する毎に、パルス状
のクランク角度信号が検出される。そして、後述する気
筒判別センサ42による基準位置信号の発生後に、クラ
ンク角センサ40からのクランク角度信号の発生数を計
測することで、クランクシャフト14の回転角度(クラ
ンク角度)が検出される。
【0015】各シリンダブロック11、及びシリンダヘ
ッド12の内壁と、ピストン13の頂部とによって区画
形成された空間は、混合気を燃焼させるための燃焼室1
5として機能する。また、シリンダヘッド12の頂部に
は、混合気に点火するための点火プラグ16が、燃焼室
15に突出するように配設されている。各点火プラグ1
6は、プラグコード等(図示しない)を介してディスト
リビュータ18に接続されている。そして、イグナイタ
19から出力された高電圧は、ディストリビュータ18
によって、クランク角度に同期して各点火プラグ16に
分配される。
【0016】さらに、ディストリビュータ18には、排
気側カムシャフト33に連結され、クランクシャフト1
4の回転数を検出するエンジン回転数センサ41が配設
されている。エンジン回転数センサ41は、クランクシ
ャフト14に同期して回転する磁性体ロータ(図示しな
い)と、電磁ピックアップ(図示しない)とからなり、
電磁ピックアップがロータの回転数を検出することによ
り、クランクシャフト14の回転数(エンジン回転数N
E)が検出されることとなる。また、ディストリビュー
タ18には、ロータの回転からクランクの基準位置を所
定の割合で検出するための気筒判別センサ42が配設さ
れている。
【0017】シリンダブロック11には、冷却水通路を
流れる冷却水の温度(冷却水温)THWを検出するため
の水温センサ43が配設されている。シリンダヘッド1
2は、吸気ポート22及び排気ポート32を有してお
り、吸気ポート22には吸気通路20が接続されてお
り、排気ポート32には排気通路30が接続されてい
る。また、シリンダヘッド12の吸気ポート22には、
吸気バルブ21が配設され、排気ポート32には排気バ
ルブ31が配設されている。
【0018】そして、吸気バルブ21の上方には、吸気
バルブ21を開閉駆動するための吸気側カムシャフト2
3が配置され、排気バルブ31の上方には、排気バルブ
31を開閉駆動するための排気側カムシャフト33が配
置されている。また、各カムシャフト23、33の一端
には、吸気側タイミングプーリ27、排気側タイミング
プーリ34が装着されており、各タイミングプーリ2
7、34は、タイミングベルト35を介して、クランク
シャフト14に連結されている。
【0019】従って、エンジン10の作動時にはクラン
クシャフト14からタイミングベルト35及び各タイミ
ングプーリ27、34を介して各カムシャフト23、3
3に回転駆動力が伝達され、各カムシャフト23、33
が回転することにより吸気バルブ21、及び排気バルブ
31が開閉駆動される。これら各バルブ21、31は、
クランクシャフト14の回転及びピストン13の上下動
に同期して、すなわち吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張
行程、及び排気行程よりなるエンジン10における一連
の4行程に同期して、所定の開閉タイミングで駆動され
る。
【0020】さらに、吸気側カムシャフト23の近傍に
は、吸気バルブ21のバルブタイミングを検出するため
のカム角センサ44が配設されており、カム角センサ4
4は、吸気側カムシャフト23に連結された磁性体ロー
タ(図示せず)と電磁ピックアップとから構成されてい
る。また、磁性体ロータの外周には、複数の歯が等角度
毎に形成されており、例えば、所定気筒の圧縮上死点
(TDC)の前、BTDC90°〜30°の間に、吸気
側カムシャフト23の回転にともなうパルス状のカム角
度信号が検出されるようになっている。
【0021】吸気通路20の空気取り入れ側には、エア
クリーナ24が接続されており、吸気通路20の途中に
は、アクセルペダル(図示しない)に連動して開閉駆動
されるスロットル弁26が配設されている。そして、か
かるアクセルペダルが開閉されることにより、吸入空気
量が調整される。
【0022】そして、スロットル弁26の近傍には、少
なくとも零より大きい領域でスロットル開度TAを検出
するスロットルセンサ45及びスロットル弁26の全閉
を検知する全閉スイッチ46が設けられている。なお、
この全閉スイッチ46は、スロットル弁26が全閉とさ
れた場合に全閉スイッチがオフからオンに切り替わり、
この切り替わりに伴って、「1」の全閉信号XIDLを
出力する。ここで、全閉信号XIDLが「1」の場合に
は、全閉スイッチがオン状態にある旨が示され、「0」
の場合には、全閉スイッチがオン状態にある旨が示され
る。但し、この全閉信号XIDLは、専ら別途の燃料噴
射制御(EFI制御)に使用されるパラメータであっ
て、本実施例では全閉を認定するパラメータとしては使
用されない。これは、全閉信号XIDLが「0」から
「1」に切り替わる際の出力に際し、遅延時間が設けら
れており、従来技術で説明した不具合が発生するおそれ
があるからである。この遅延時間により、当該EFI制
御に際してスイッチのチャタリングの防止、ドライバビ
リティの向上が図られているのである。
【0023】さらに、スロットル弁26の下流側には、
吸気脈動を抑制するためのサージタンク25が形成され
ている。そして、サージタンク25には、サージタンク
25内における吸気圧(PiM)を検出する吸気圧力セ
ンサ47が配設されている。また、各シリンダの吸気ポ
ート22の近傍には、燃焼室15へ燃料を供給するため
のインジェクタ17が配設されている。各インジェクタ
17は、通電により開弁される電磁弁であり、各インジ
ェクタ17には、燃料ポンプ(図示しない)から圧送さ
れる燃料が供給される。
【0024】従って、エンジン10の作動時において
は、吸気通路20には、エアクリーナ24によって濾過
された空気が取り込まれ、その空気の取り込みと同時に
各インジェクタ17から吸気ポート22に向けて燃料が
噴射される。この結果、吸気ポート22では混合気が生
成され、混合気は、吸入行程において開弁される吸気バ
ルブ21の開弁にともなって、燃焼室15内に吸入され
る。
【0025】排気通路30の途中には、排ガスを浄化す
るための三元触媒を内蔵してなる触媒コンバータ36が
配置されている。また、排気通路30の途中には、排ガ
ス中の酸素濃度を検出する酸素センサ48が配設されて
いる。本実施例では、上述したクランク角センサ40、
エンジン回転数センサ41、気筒判別センサ42、水温
センサ43、カム角センサ44、スロットルセンサ4
5、全閉スイッチ46、吸気圧力センサ47及び酸素セ
ンサ48等によって運転状態検出手段が構成されてい
る。また、特に、スロットルセンサ45により、スロッ
トル開度検出手段が構成されている。
【0026】本実施例におけるガソリンエンジンシステ
ムでは、吸気バルブ21の開閉タイミングを変更してバ
ルブオーバラップ量の変更を実現するために、油圧によ
り駆動される可変バルブタイミング機構50(以下「V
VT」という。)が配設されている。このVVT50
は、クランクシャフト14(吸気側タイミングプーリ2
7)の回転に対する吸気側カムシャフト23の回転の位
相を変化させることにより、吸気バルブ21のバルブタ
イミングを連続的に変更させるための機構である。
【0027】かかるVVT50のシステム構成につい
て、図3を参照して説明する。ここに、図3はVVT5
0が配設された吸気側カムシャフト23近傍の断面、及
びVVT50の制御システム全体を示す説明図である。
【0028】VVT50の制御システムは、VVT5
0、VVT50に対して駆動力を印加するオイルコント
ロールバルブ80(以下「OCV」という。)、カム角
度信号を検出するカム角センサ44、その他の各種セン
サ、及びカム角センサ44をはじめとする各種センサか
らの入力信号に基づいてOCV80を駆動制御する電子
制御装置(以下「ECU」という)70を備えている。
【0029】VVT50は、吸気側カムシャフト23と
吸気側タイミングプーリ27との間に配設されており、
吸気側カムシャフト23は、シリンダヘッド12、及び
ベアリングキャップ51間において回転自在に支持され
ている。吸気側カムシャフト23の先端部近傍には、吸
気側タイミングプーリ27が相対回転可能に装着されて
おり、また、吸気側カムシャフト23の先端には、イン
ナキャップ52が中空ボルト53及びピン54により一
体回転可能に取着されている。
【0030】吸気側タイミングプーリ27には、キャッ
プ55を有するハウジング56がボルト57及びピン5
8により一体回転可能に取着されており、このハウジン
グ56によって、吸気側カムシャフト23の先端、及び
インナキャップ52の全体が覆われている。また、吸気
側タイミングプーリ27の外周には、タイミングベルト
35を掛装するための外歯27aが多数形成されてい
る。
【0031】吸気側カムシャフト23及び吸気側タイミ
ングプーリ27は、ハウジング56及びインナキャップ
52間に介在されたリングギヤ59によって連結されて
いる。リングギヤ59は、略円環形状をなし、吸気側タ
イミングプーリ27、ハウジング56及びインナキャッ
プ52によって囲まれた空間S内において、吸気側カム
シャフト23の軸方向へ往復動自在に収容されている。
また、リングギヤ59の内外周には多数の歯59a、5
9bが形成されている。
【0032】これに対応して、インナキャップ52の外
周及びハウジング56の内周には、多数の歯52a、5
6bがそれぞれ形成されている。これらの歯59a、5
9b、52a、56bはいずれも、その歯すじが吸気側
カムシャフト23の軸線に対して所定角度で交差するヘ
リカル歯となっている。すなわち、歯52aと歯59a
とが互いに噛合し、歯56bと歯59bとが互いに噛合
している、ヘリカルスプラインを構成している。そし
て、これらの噛合によって、吸気側タイミングプーリ2
7の回転は、ハウジング56、及びインナキャップ52
を介して、吸気側カムシャフト23に伝達される。ま
た、各歯59a、59b、52a、56bがヘリカル歯
であることから、リングギヤ59が吸気側カムシャフト
23の軸方向に移動すると、インナキャップ52及びハ
ウジング56に捻り力が付与され、吸気側カムシャフト
23が吸気側タイミングプーリ27に対して相対移動す
る。
【0033】空間S内においては、リングギヤ59を軸
方向へ移動させるために、リングギヤ59の先端側に第
1油圧室60が、リングギヤ59の後端側に第2油圧室
61がそれぞれ形成されている。また、ベアリングキャ
ップ51には、第1油圧供給孔51a及び第2油圧供給
孔51bが形成されている。さらに、吸気側カムシャフ
ト23内部には、第1油圧供給孔51aと第1油圧室6
0とを連通する第1油圧供給路62、及び第2油圧供給
孔51bと第2油圧室61とを連通する第2油圧供給路
63がそれぞれ形成されている。
【0034】そして、各油圧供給孔51a、51bに
は、油圧ポンプ64によってオイルパン65から吸い上
げられた潤滑油が、所定の圧力をもってオイルフィルタ
66を介して供給される。また、各油圧供給路62、6
3を介して各油圧室60、61へ選択的に油圧を供給す
るために、各油圧供給孔51a、51bには、OCV8
0が接続されている。
【0035】このOCV80は、電磁式アクチュエータ
81及びコイルスプリング82によって駆動されるプラ
ンジャ83がスプール84を軸方向に往復移動させるこ
とにより、潤滑油の流れ方向を切り替える4ポート方向
制御弁である。そして、電磁式アクチュエータ81がデ
ューティ制御されることによって、その開度が調整さ
れ、各油圧室60、61に供給する油圧の大きさが調整
される。
【0036】OCV80のケーシング85は、タンクポ
ート85t、Aポート85a、Bポート85b、及びリ
ザーバポート85rを有している。そして、タンクポー
ト85tは、油圧ポンプ64を介してオイルパン65と
接続されており、Aポート85aは第1油圧供給孔51
aと、Bポート85bは第2油圧供給孔51bとそれぞ
れ接続されている。また、リザーバポート85rは、オ
イルパン65と連通されている。
【0037】スプール84は、円筒状の弁体であり、2
つのポート間における潤滑油の流れを封止する4つのラ
ンド84aと、2つのポート間を連通し、潤滑油の流れ
を許容するパセージ84bと、さらに他の2つのパセー
ジ84cとを有している。
【0038】これらの構成を備えるVVT50では、O
CV80が駆動制御され、スプール84が図面左方に移
動された場合には、中央のパセージ84bはタンクポー
ト85tとAポート85aとを連通し、第1油圧供給孔
51aに潤滑油が供給される。そして、第1油圧供給孔
51aに供給された潤滑油は、第1油圧供給路62を介
して第1油圧室60に供給され、リングギヤ59の先端
側に油圧が印加される。
【0039】これと同時に、図中右側のパセージ84c
は、Bポート85bとリザーバポート85rとを連通
し、第2油圧室61内の潤滑油は、第2油圧供給路6
3、第2油圧供給孔51b、及びOCV80のBポート
85b、リザーバポート85rを介して、オイルパン6
5に排出される。
【0040】従って、リングギヤ59は、先端側に印加
された油圧によって後端側(図面右方)に回動しながら
移動され、インナキャップ52を介して吸気側カムシャ
フト23に捻りが付与される。この結果、吸気側タイミ
ングプーリ27(クランクシャフト14)に対する吸気
側カムシャフト23の回転位相が変更され、吸気側カム
シャフト23は最遅角位置から最進角位置に向けて回転
し、吸気バルブ21の開弁タイミングが進角される(バ
ルブオーバラップ量大)。
【0041】こうして開弁タイミングが進角された吸気
バルブ21は、排気バルブ31が開弁している間に開弁
されることとなり、吸気バルブ21と排気バルブ31と
が同時に開弁するバルブオーバラップ量が拡大される。
なお、リングギヤ59の後端側への移動は、リングギヤ
59が吸気側タイミングプーリ27と当接することによ
って規制され、リングギヤ59が吸気側タイミングプー
リ27と当接して停止した際に、吸気バルブ21の開弁
タイミングが最も早くなる。
【0042】一方、OCV80が駆動制御され、スプー
ル84が図面右方に移動された場合には、中央のパセー
ジ84bはタンクポート85tとBポート85bとを連
通し、第2油圧供給孔51bに潤滑油が供給される。そ
して、第2油圧供給孔51bに供給された潤滑油は、第
2油圧供給路63を介して第2油圧室61に供給され、
リングギヤ59の後端側に油圧が印加される。
【0043】これと同時に、図中左側のパセージ84c
は、Aポート85aとリザーバポート85rとを連通
し、第1油圧室60内の潤滑油は、第1油圧供給路6
2、第1油圧供給孔51a、及びOCV80のAポート
85a、リザーバポート85rを介して、オイルパン6
5に排出される。
【0044】したがって、リングギヤ59は、後端側に
印加された油圧によって先端側(図面左方)に回動しな
がら移動され、インナキャップ52を介して吸気側カム
シャフト23に逆向きの捻りが付与される。この結果、
吸気側タイミングプーリ27(クランクシャフト14)
に対する吸気側カムシャフト23の回転位相が変更さ
れ、吸気側カムシャフト23は最進角位置から最遅角位
置に向けて回転し、吸気バルブ21の開弁タイミングが
遅角される(バルブオーバラップ量小)。
【0045】こうして、吸気バルブ21の開弁タイミン
グが遅角されることにより、吸気バルブ21と排気バル
ブ31とが同時に開弁するバルブオーバラップ量が縮
小、あるいは、除去される。なお、リングギヤ59の先
端側への移動は、リングギヤ59がハウジング56と当
接することによって規制され、リングギヤ59がハウジ
ング56と当接して停止した際に、吸気バルブ21の開
弁タイミングが最も遅くなる。
【0046】上記VVT50により変更される吸気バル
ブ21のバルブタイミングは、カム角センサ44から出
力されるカム角度信号と、クランク角センサ40から出
力されるクランク角度信号とによって算出される。すな
わち、ECU70にカム角度信号が入力されてから、B
TDC30°のクランク角度信号(基準NEタイミング
信号)が入力されるまでに要する時間、例えば、エンジ
ン回転数NEを計測し、その時間を変位角に換算するこ
とによってクランクシャフト14に対する吸気側カムシ
ャフト23の実変位角が算出されるのである。
【0047】続いて、本実施例に係る内燃機関のバルブ
タイミング制御装置VCの制御系について図4に示す制
御ブロック図を参照して説明する。本実施例に係る内燃
機関のバルブタイミング制御装置VCの制御系は、電子
制御ユニット70(以下「ECU」という。)を核とし
て構成されている。そして、ECU70によって目標バ
ルブタイミング決定手段、バルブタイミング制御手段、
全閉時目標タイミング設定手段及び全閉擬制手段が構成
されている。
【0048】ECU70は、VVT制御プログラム等の
各種制御プログラム、各種条件に対応したバルブタイミ
ングの変更を行うためのマップを格納したROM71を
有している。また、ECU70はROM71に格納され
た制御プログラムに基づいて演算処理を実行するCPU
72、CPU72での演算結果、各センサから入力され
たデータ等を一時的に記憶するRAM73、電源供給停
止時にRAM73に格納された各種データを保持するた
めのバックアップRAM74を有している。そして、C
PU72、ROM71、RAM73及びバックアップR
AM74は、双方向バス75を介して互いに接続される
とともに、入力インターフェース76及び出力インター
フェース77と接続されている。
【0049】入力インターフェース76には、クランク
角センサ40、エンジン回転数センサ41、気筒判別セ
ンサ42、水温センサ43、カム角センサ44、スロッ
トルセンサ45、全閉スイッチ46、吸気圧力センサ4
7、酸素センサ48等が接続されている。そして、各セ
ンサから出力された信号がアナログ信号である場合に
は、図示しないA/Dコンバータによってデジタル信号
に変換された後、双方向バス75に出力される。また、
出力インターフェース77には、インジェクタ17、イ
グナイタ19、OCV62等の外部回路が接続されてお
り、これら外部回路は、CPU72において実行された
制御プログラムの演算結果に基づいて作動制御される。
【0050】次に、上記構成を備えた本実施例に係る内
燃機関のバルブタイミング制御装置VCにおける可変バ
ルブタイミング(VVT)制御プログラムについて図5
に示すフローチャートを参照して説明する。図5に示す
フローチャートは、ECU70により実行される「VV
T制御ルーチン」を示すものであって、所定時間毎の定
時割り込みで実行される。
【0051】処理がこのルーチンに移行すると、ECU
70はまず、ステップ101において、エンジン回転数
センサ41、吸気圧力センサ47及びスロットルセンサ
45等からの検出信号に基づき、エンジン回転数NE、
吸気圧PiM及びスロットル開度TA等の各種運転状態
を示す信号を読み込む。
【0052】次に、ステップ102において、今回読み
込んだエンジン回転数NE及び吸気圧PiMに基づき、
図6に示すマップに基づいて目標進角量θVTを算出す
る。ここで、図6に示すマップは、そのときどきのエン
ジン回転数NE及び吸気圧PiMに対する目標進角量θ
VTを予め定めたものであって、ECU70はこのマッ
プを参照することにより目標進角量θVTを補間的に算
出する。
【0053】さらに、ECU70は、ステップ103に
おいて、今回読み込んだスロットル開度TAが基準開度
TBASEに予め定められた所定開度αを加算した値に
等しいか否かを判断する。ここで、基準開度TBASE
とは、ECU70により別途のルーチンで学習設定され
るものである。すなわち、ECU70は、スロットル弁
26の全閉位置の経時的変化を補正するべく、別途のル
ーチンで全閉位置の学習を行っている。そして、この学
習により得られた全閉位置の学習値が、基準開度TBA
SEとして採用される。従って、この基準開度TBAS
Eは、実際にはほぼ「0度」に近い値となる。また、所
定開度αとは、例えば「0.1度」といった比較的小さ
い値である。このため、基準開度TBASEに所定開度
αを加算した値というのは、「0度」ではないものの、
実際には、「0度」に極めて近い値となる。そして、ス
テップ103において、スロットル開度TAが基準開度
TBASEに所定開度αを加算した値に等しくない場合
には、スロットル弁26が全閉でないものと判断してス
テップ104へ移行する。
【0054】ステップ104においては、実際の進角量
が目標進角量θVTに一致するよう、OCV80ひいて
はVVT50をフィードバック制御する。そして、その
後の処理を一旦終了する。
【0055】一方、ステップ103において、スロット
ル開度TAが基準開度TBASEに所定開度αを加算し
た値に等しい場合には、ECU70は、スロットル弁2
6が全閉になったものと認定してステップ105へ移行
する。ここで、スロットル開度TAが基準開度TBAS
Eに所定開度αを加算した値に等しい場合というのは、
実際には、未だスロットル弁26は全閉になっていない
状態であるのだが、ECU70はあえてそのように擬制
するのである。
【0056】そして、ステップ105において、ECU
70は、目標進角量θVTを「0°」に設定し、ステッ
プ104へと移行する。ステップ104においては、実
際の進角量が目標進角量θVT、すなわち、「0°」に
一致するよう、OCV80ひいてはVVT50をフィー
ドバック制御する。この制御により、VVT50は最遅
角側に駆動される。そして、ECU70はその後の処理
を一旦終了する。
【0057】このように、上記「VVT制御ルーチン」
においては、そのときどきの運転状態に基づき、目標進
角量θVTが設定される。また、スロットル弁26が全
閉であると認定された場合には、目標進角量θVTが
「0°」に設定される。そして、実際の進角量が目標進
角量θVTに一致するようVVT50がフィードバック
制御される。
【0058】以上説明したように、本実施例によれば、
全閉スイッチ46からの全閉信号XIDLに基づき、ス
ロットル弁26が全閉であると認識していた従来技術と
は異なり、スロットルセンサ45にて検出されたスロッ
トル開度TAに基づき全閉か否かを判断するようにし
た。すなわち、スロットル開度TAが基準開度TBAS
Eに所定開度αを加算した値に等しい場合に、スロット
ル弁26が全閉になったものと認定するようにした。こ
こで、図7に示すように、スロットル開度TAが基準開
度TBASEに所定開度αを加算した値に等しい場合と
いうのは、実際には、未だスロットル弁26は全閉にな
っていない状態である。しかし、その後極めて短い時間
経過後にスロットル弁26は全閉となることは明らかで
ある。従って、本実施例ではスロットル弁26は全閉に
なる直前の状態において、既にスロットル弁26は全閉
であると擬制されるのである。
【0059】このため、スロットル弁26が実際に全閉
になったときには、既にスロットル弁26が全閉である
と認識されており、この時点で目標進角量θVTが、バ
ルブオーバラップ量が最小となるような値(本実施例で
は「0°」)に設定されている。そして、ECU70に
よって速やかにOCV80ひいてはVVT50が制御さ
れ、実際のバルブタイミングがバルブオーバラップ量最
小(最遅角状態)となるよう制御される。従って、スロ
ットル弁26が実際に全閉になってから、実際のバルブ
タイミングが最遅角状態となるまでの時間を著しく短い
ものとすることができる。その結果、スロットル弁26
の全閉を素早く認識して、制御の遅れによる失火による
減速時のショック、触媒過熱、或いはラフアイドル、エ
ンジンストール等の不具合の発生を確実に防止すること
ができる。
【0060】尚、本発明は上記実施例に限定されず、例
えば次の如く構成してもよい。 (1)上記実施例では、スロットル開度TAが基準開度
TBASEに所定開度αを加算した値に等しい場合に、
スロットル弁26が全閉になったものと認定するように
した。しかし、スロットル開度TAが零よりも所定開度
だけ大きいと検出されたとき(但し、零に近似する値で
あることが望ましい)、全閉になったものと認定するも
のであれば、いかなる値を採用してもよい。つまり、必
ずしも別途学習される基準開度TBASEを考慮したり
する必要はない。また、所定開度αの値も上記実施例の
数値に何ら限定されるものではない。
【0061】(2)上記実施例では、吸気バルブ21の
バルブタイミングを可変制御することによりバルブオー
バラップの期間を変更する構成を備えている。しかしな
がら、排気バルブ31のバルブタイミングを可変制御す
ることにより、あるいは、吸気バルブ21及び排気バル
ブ31双方のバルブタイミングを可変制御することによ
りバルブオーバラップの期間を変更する構成としてもよ
い。
【0062】いずれの場合にも、バルブオーバラップ量
が変更されることに変わりなく、所望するエンジン特性
が得られるように、採用すれば良いことである。 (3)上記実施例においては、内燃機関としてガソリン
エンジンのバルブタイミング制御について具体化した
が、ディーゼルエンジンのそれに具体化することもでき
る。
【0063】特許請求の範囲の請求項に記載されないも
のであって、上記実施例から把握できる技術的思想につ
いて以下にその効果とともに記載する。 (a)請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置に
おいて、前記所定開度は零に近似する値であることを特
徴とする。かかる構成とすることにより、より正確な制
御を実行することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る内燃
機関のバルブタイミング制御装置によれば、可変バルブ
タイミング機構を備える内燃機関において、スロットル
弁の全閉を素早く認識して、制御の遅れによる失火、触
媒過熱等の不具合の発生を防止することができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な概念構成を説明する概念構成
図である。
【図2】一実施例におけるエンジンシステム等の概略構
成図である。
【図3】可変バルブタイミング機構システムの概略構成
図である。
【図4】一実施例のECU等の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】「VVT制御ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図6】回転数、吸気圧に対する目標進角量を定めたマ
ップである。
【図7】時間の経過に対する目標・実進角量、スロット
ル開度、全閉信号の関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図8】従来技術の全閉スイッチ、全閉信号の挙動を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…内燃機関としてのエンジン、15…燃焼室、20
…吸気通路、21…吸気バルブ、26…スロットル弁、
30…排気通路、40…クランク角センサ、41…エン
ジン回転数センサ、42…気筒判別センサ、43…水温
センサ、44…カム角センサ、45…スロットルセン
サ、46…全閉スイッチ、47…吸気圧力センサ、48
…酸素センサ(41〜48の各センサ等は運転状態検出
手段を構成している。又、スロットルセンサ45はスロ
ットル開度検出手段を構成している。)、50…VV
T、70…目標バルブタイミング決定手段、バルブタイ
ミング制御手段、全閉時目標タイミング設定手段及び全
閉擬制手段を構成するECU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトの回転に同
    期して所定のタイミングで駆動され、燃焼室に通じる吸
    気通路及び排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び
    排気バルブと、 前記吸気通路に設けられ、前記内燃機関に導入される吸
    入空気の量を調整するために開閉されるスロットル弁
    と、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 その運転状態検出手段によって検出された内燃機関の運
    転状態に応じた目標バルブタイミングを決定するための
    目標バルブタイミング決定手段と、 前記吸気バルブ又は前記排気バルブのうち少なくともい
    ずれか一方のバルブタイミングを変更させてバルブオー
    バラップ量を調整するための可変バルブタイミング機構
    と、 前記目標バルブタイミング決定手段によって決定された
    目標バルブタイミングに実際のバルブタイミングを一致
    させるため前記可変バルブタイミング機構を制御するバ
    ルブタイミング制御手段と、 少なくとも前記スロットル弁が全閉であると認識したと
    き、前記目標バルブタイミングを、前記バルブオーバラ
    ップ量がほぼ最小となるような値に設定する全閉時目標
    タイミング設定手段とを備えた内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置であって、 少なくとも零よりも大きい領域で前記スロットル弁の開
    度を検出するためのスロットル開度検出手段と、 前記スロットル開度検出手段により、前記スロットル弁
    の開度が零よりも所定開度だけ大きいと検出されたと
    き、前記スロットル弁が全閉であると擬制する全閉擬制
    手段とを設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
JP7037281A 1995-02-24 1995-02-24 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JPH08232695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023072162A1 (zh) * 2021-10-28 2023-05-04 中国第一汽车股份有限公司 Cvvl气门升程测量装置及测量方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023072162A1 (zh) * 2021-10-28 2023-05-04 中国第一汽车股份有限公司 Cvvl气门升程测量装置及测量方法

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