JPH05104978A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH05104978A
JPH05104978A JP26409891A JP26409891A JPH05104978A JP H05104978 A JPH05104978 A JP H05104978A JP 26409891 A JP26409891 A JP 26409891A JP 26409891 A JP26409891 A JP 26409891A JP H05104978 A JPH05104978 A JP H05104978A
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利美 柏倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可変バルブタイミング機構(VVT)以外に連
続的に制御されるべき特別なアクチュエータを省略し、
円滑な定速走行を実現する。 【構成】VVT23はタイミングプーリアッシィ24及
びステップモータ25よりなり、吸気バルブ9の開閉タ
イミングを連続的に可変にするようになっている。VV
TECU41はアクセルペダル12がほぼ目一杯に踏み
込まれ続けた時に、エンジンECU40から読み込まれ
るスロットルセンサ14、全閉スイッチ14a、回転数
センサ30、水温センサ32及び車速センサ34等の検
出値等に基づき、車両を任意の許容最高速度、例えば
「180km/h」で定速走行させるように、VVT2
3のステップモータ25を駆動制御する。従って、燃焼
室6への吸気量が連続的に変えられ、車両が許容最高速
度で定速走行するようにエンジン1の出力が調節され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に搭載される内
燃機関の運転状態に応じて吸気バルブ或いは排気バルブ
の開閉タイミングを連続的に可変にする可変バルブタイ
ミング機構を備えたバルブタイミング制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両に搭載される内燃機関に
おいて、車両を任意の設定速度で定速走行させるための
制御技術が種々提案されている。
【0003】例えば、特開昭63−180527号公報
においては、車両がある任意の速度で走行している時に
セットスイッチが操作されることにより、その時の走行
速度が自動的な定速走行、即ちオートドライブのための
速度として設定され、その設定速度を維持するように制
御装置がアクチュエータを駆動制御して内燃機関のスロ
ットルバルブを開度調節するようにした技術が開示され
ている。
【0004】又、アクセルペダルがほぼ目一杯に踏み込
まれたりして車両が予め定められた許容最高速度(例え
ば「180km/h」)に達した時に、車両がそれ以上
の速度にならないように制御装置が燃料系のバルブ等を
駆動制御して内燃機関への燃料カットを行うことが一般
的に知られている。つまり、車両の速度出し過ぎと内燃
機関のオーバランを防止する技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来技術では、特に機関の高負荷領域で任意の設定
速度を維持させようとした場合に、過大な吸入空気の流
れに抗してスロットルバルブを所定開度で保持させなけ
ればならない。そのため、アクチュエータには高い耐久
性が要求され、アクチュエータの大型化を招くことにな
った。
【0006】一方、上記後者の従来技術では、アクセル
ペダルの踏み込みを持続して車両を許容最高速度付近で
持続走行させようとした場合に、燃料カットが断続的に
行われることになる。そのため、必要以上の燃料が消費
されるばかりでなく、燃料カットが行われた時点と燃料
カットから復帰した時点とで機関に振動が発生し、これ
によって断続的な減速ショック、加速ショックが発生し
てドライバビリティを悪化させるという問題がっあた。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、バルブタイミングを連続的に可変にする可
変バルブタイミング機構を利用することに着目してなさ
れたものであって、その目的は、可変バルブタイミング
機構以外に連続的に制御されるべき特別なアクチュエー
タを省略することが可能で、円滑な定速走行を実現する
ことの可能な内燃機関のバルブタイミング制御装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、車両に
搭載される内燃機関M1の回転に同期して所定のタイミ
ングで駆動され、燃焼室M2に通じる吸気通路M3及び
排気通路M4をそれぞれ開閉する吸気バルブM5及び排
気バルブM6と、それら吸気バルブM5及び排気バルブ
M6の少なくとも一方の開閉タイミングを連続的に可変
にするために駆動される可変バルブタイミング機構M7
と、内燃機関M1の運転状態を検出する運転状態検出手
段M8と、車両の走行速度を検出する車速検出手段M9
と、車両を任意の設定速度で定速走行させるべく操作さ
れる定速走行操作手段M10と、その定速走行操作手段
M10が操作されたときに、車両が任意の設定速度で定
速走行するように運転状態検出手段M8及び車速検出手
段M9の検出結果に基づいて可変バルブタイミング機構
M7を駆動制御する定速走行制御手段M11とを備えて
いる。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、内燃
機関M1の運転時に、吸気バルブM5及び排気バルブM
6は、内燃機関M1の回転に同期して所定のタイミング
で駆動され、吸気通路M3及び排気通路M4がそれぞれ
開閉されて燃焼室M2における吸排気が行われる。又、
運転状態検出手段M8は内燃機関M1の運転状態を検出
し、車速検出手段M9は車両の走行速度を検出する。
【0010】そして、定速走行操作手段M10が操作さ
れることにより、定速走行制御手段M11は、車両が任
意の設定速度で定速走行するように運転状態検出手段M
8及び車速検出手段M9の検出結果に基づいて可変バル
ブタイミング機構M7を駆動制御する。これにより、吸
気バルブM5及び排気バルブM6の少なくとも一方の開
閉タイミングが連続的に変えられ、燃焼室M2への吸気
量が連続的に変えられ、車両が任意の設定速度になるよ
うに内燃機関M1の出力が調節される。
【0011】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明における内燃機関のバル
ブタイミング制御装置を具体化した第1実施例を図2〜
図9に基づいて詳細に説明する。この実施例では、車両
の速度出し過ぎや内燃機関のオーバラン等を防止するた
めのバルブタイミング制御装置について説明する。
【0012】図2はこの実施例の車両に搭載された内燃
機関としてのガソリンエンジン1を説明する(1気筒分
のみ図示した)概略構成図である。エンジン1のシリン
ダブロック2に形成されたシリンダボア2aにはピスト
ン3が上下動可能に設けられている。ピストン3はロッ
ド4を介して図示しないクランクシャフトに連結されて
いる。そして、ピストン3、シリンダボア2a及びその
ボア2aの上方を覆うシリンダヘッド5によって囲まれ
る空間が燃焼室6となっている。
【0013】燃焼室6には吸気通路7と排気通路8とが
それぞれ連通して設けられている。吸気通路7の燃焼室
6に開口する吸気ポート7aには、開閉用の吸気バルブ
9が組み付けられている。又、排気通路8の燃焼室6に
開口する排気ポート8aには、開閉用の排気バルブ10
が組み付けられている。
【0014】吸気通路7には図示しないエアクリーナを
介して外気が導入される。又、吸気通路7にはその吸気
ポート7aの近傍において燃料噴射用のインジェクタ1
1が設けられ、吸気通路7に燃料が取り込まれるように
なっている。周知のように、このインジェクタ11に
は、図示しないフューエルタンクから燃料ポンプの動作
により所定圧力の燃料が供給されるようになっている。
そして、そのインジェクタ11から噴射されて吸気通路
7に取り込まれた燃料と外気との混合気が、吸気バルブ
9の開かれる際に、吸気ポート7aを通じて燃焼室6へ
導入される。又、燃焼室6に導入された混合気が爆発・
燃焼されることにより、ピストン3及びクランクシャフ
ト等を介してエンジン1の駆動力が得られる。更に、燃
焼室6にて燃焼された既燃焼ガスは、排気バルブ10が
開かれる際に、排気ポート8aから排気通路8を通じて
外部へと排出される。
【0015】吸気通路7の途中には、アクセルペダル1
2の操作に連動して開閉されるスロットルバルブ13が
設けられている。そして、このスロットルバルブ13が
開閉されることにより、吸気通路7への吸入空気量が調
節される。又、この実施例では、アクセルペダル12が
定速走行操作手段を構成している。そして、車両を予め
定められた任意の設定速度としての許容最高速度(この
実施例では「180km/h」に設定されている)で定
速走行させたいときには、アクセルペダル12をほぼ目
一杯に踏み続けるようになっている。
【0016】スロットルバルブ13の近傍には、そのス
ロットル開度TAを検出するスロットルセンサ14と、
スロットルバルブ13が全閉位置にあるときに「オン」
されて全閉信号LLを出力する全閉スイッチ14aがそ
れぞれ設けられている。又、スロットルバルブ13より
も下流側には、吸入空気の脈動を平滑化させるサージタ
ンク15が設けられている。更に、スロットルバルブ1
3よりも上流側には、外部から吸気通路7に取り込まれ
る吸入空気量Qを検出する周知のエアフローメータ16
が設けられている。
【0017】次に、吸気バルブ9及び排気バルブ10の
ための動弁機構について説明する。吸気バルブ9及び排
気バルブ10はそれぞれ上方へ延びるステム9a,10
aを備え、各ステム9a,10aの上部にはバルブスプ
リング17,18及びバルブリフタ19,20等がそれ
ぞれ組み付けられている。各バルブリフタ19,20に
は、カム21a,22aがそれぞれ係合するように設け
られている。これらカム21a,22aはシリンダヘッ
ド5に支持された吸気側のカムシャフト21上と、排気
側のカムシャフト22上とにそれぞれ全気筒分の数だけ
形成されている。そして、吸気バルブ9及び排気バルブ
10はバルブスプリング17,18の付勢力によって上
方へ、かつ吸気ポート7a及び排気ポート8aを閉じる
方向へ付勢されている。この付勢状態では、各ステム9
a,10aの上端がバルブリフタ19,20を介して常
にカム21a,22aに当接されている。
【0018】この実施例では、吸気バルブ9の開閉タイ
ミングのみを可変にすべく、吸気側のカムシャフト21
の先端部に、可変バルブタイミング機構(以下単に「V
VT」という)23を構成するタイミングプーリアッシ
ィ24とステップモータ25が設けられている。このス
テップモータ25は複数の電磁コイルを備え、その中の
励磁すべき電磁コイルを順次選択することにより、所定
方向へ1ステップ毎に回転するようになっている。これ
に対し、排気側のカムシャフト22の先端部には、タイ
ミングプーリ26のみが設けられている。これらタイミ
ングプーリアッシィ24及びタイミングプーリ26は図
示しないタイミングベルトを介してクランクシャフトに
駆動連結されている。
【0019】従って、エンジン1の運転時にクランクシ
ャフトからタイミングベルトを介してタイミングプーリ
アッシィ24及びタイミングプーリ26に動力が伝達さ
れることにより、各カムシャフト21,22がそれぞれ
回転駆動されて各カム21a,22aがそれぞれ回転さ
れる。又、回転される各カム21a,22aのプロフィ
ルに従って各バルブリフタ19,20がバルブスプリン
グ17,18の付勢力に抗して押圧されることにより、
吸気バルブ9及び排気バルブ10が下方へ移動して吸気
ポート7a及び排気ポート8aがそれぞれ開かれる。吸
気バルブ9及び排気バルブ10の基本的な開閉タイミン
グは、周知のようにクランクシャフトの2回転の間のピ
ストン3の4つの行程(吸気行程,圧縮行程,膨張行
程,排気行程)に伴う上下動に相対して予め設定されて
いる。ここで、ピストン3の吸気行程に伴う下動により
吸気ポート7aが開かれる際、即ち吸気バルブ9が開か
れる時に、燃焼室6へ混合気が吸入される。又、ピスト
ン3の排気行程に伴う上動により排気ポート8aが開か
れる際、即ち排気バルブ10が開かれる時に、燃焼室6
から排気通路8へと既燃焼ガスが排出される。
【0020】そして、吸気側のVVT23は、吸気バル
ブ9の基本的な開閉タイミングをその時々の運転状態に
応じて変更するために駆動制御され、カムシャフト2
1、延いては各カム21aの回転位相を適宜に変更する
ようになっている。即ち、吸気側のVVT23は燃焼室
6への混合気の吸入タイミングを変更すべく駆動制御さ
れるようになっている。そして、吸気バルブ9の基本的
な開閉タイミングが変えられることにより、吸気バルブ
9と排気バルブ10とのバルブオーバラップが変更され
る。
【0021】燃焼室6に導入された混合気に着火するた
めに、気筒中心部のシリンダヘッド5には点火プラグ2
7が固定され、その放電部27aが燃焼室6内に配置さ
れている。この点火プラグ27はディストリビュータ2
8にて分配された点火信号に基づいて駆動される。ディ
ストリビュータ28はイグナイタ29から出力される高
電圧をエンジン1のクランク角に同期して点火プラグ2
7に分配するためのものである。ディストリビュータ2
8にはエンジン1の回転に連動して回転されるロータ2
8aが設けられ、そのロータ28aの回転からエンジン
回転数NEを検出する回転数センサ30が設けられてい
る。又、ディストリビュータ28には、ロータ28aの
回転に応じてエンジン1のクランク角基準位置を所定の
割合で検出し、その基準位置信号Gを出力する気筒判別
センサ31が設けられている。
【0022】前述したスロットルセンサ14、全閉スイ
ッチ14a、エアフローメータ16、回転数センサ30
及び気筒判別センサ31はエンジン1の運転状態を検出
する運転状態検出手段を構成しており、この他に運転状
態検出手段として、シリンダブロック2にはエンジン1
の冷却水の温度(冷却水温)THWを検出する水温セン
サ32が取付けられている。又、排気通路8の途中に
は、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ33が取付
けられている。更に、この実施例では、車両の走行速度
(車速)SPを検出する車速検出手段としての車速セン
サ34が設けられている。この車速センサ34は、図示
しないトランスミッションに取付けられ、そのギアの回
転によって駆動されるものである。加えて、この実施例
では、車両制動のために操作されるブレーキペダル35
の操作を検知して「オン」され、ブレーキ信号BSを出
力するブレーキセンサ36が設けられている。
【0023】又、ブレーキペダル35にはブレーキブー
スタ37が接続して設けられている。このブレーキブー
スタ37は一方向弁37aを備え、同弁37aから連通
管37bを通じ、スロットルバルブ13より下流側の吸
気通路7に連通されている。ブレーキブースタ37は周
知のように、吸気通路7の負圧を利用した制動力倍増装
置であり、その構造の詳細についてここでは説明を省略
する。
【0024】そして、図2に示すように、前述したスロ
ットルセンサ14、全閉スイッチ14a、エアフローメ
ータ16、回転数センサ30、気筒判別センサ31、水
温センサ32、酸素センサ33及び車速センサ34等は
エンジン電子制御装置(以下単に「エンジンECU」と
い)40の入力側に電気的に接続されている。又、この
エンジンECU40の出力側には、前述したインジェク
タ11及びイグナイタ29等が電気的に接続されてい
る。そして、エンジンECU40は全閉スイッチ14
a、エアフローメータ16及び各センサ14,30〜3
4からの出力信号に基づき、インジェクタ11及びイグ
ナイタ29等を好適に制御する。
【0025】この実施例において、エンジンECU40
は主にエンジン1の燃料噴射量制御及び点火時期制御等
を司る制御装置であり、これに加えてこの実施例では、
図2に示すように、VVT23を駆動制御するためのV
VTECU41が設けられている。このVVTECU4
1はステップモータ25の出力軸の回転方向及び回転量
の制御を司るようになっている。そのために、VVTE
CU41の入力側にはエンジンECU40からスロット
ル開度TA、全閉信号LL、エンジン回転数NE、冷却
水温THW及び車速SPの各検出値等がデータ信号とし
て入力される。又、VVTECU41の入力側には、ブ
レーキスイッチ36からのブレーキ信号BSが入力され
る。更に、VVTECU41は入力されるデータ信号等
に基づき、その時々のエンジン1の運転状態に応じたバ
ルブオーバラップの大きさを決定し、ステップモータ2
5を好適に制御するためのバルブタイミング制御信号を
出力側から出力する。
【0026】この実施例では、VVTECU41が定速
走行制御手段を構成しており、アクセルペダル12がほ
ぼ目一杯に踏み続けられているときに、車両が許容最高
速度である「180km/h」で定速走行するように、
前述したデータ信号等に基づきVVT23のステップモ
ータ25を駆動制御するようになっている。
【0027】次に、前述したエンジンECU40及びV
VTECU41の構成について、図3,4のブロック図
に従って説明する。図3はエンジンECU40に係る電
気的構成を説明するブロック図である。エンジンECU
40は中央処理装置(CPU)42、所定の制御プログ
ラム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)4
3、CPU42の演算結果等を一時記憶するランダムア
クセスメモリ(RAM)44、予め記憶されたデータを
保存するバックアップRAM45等と、これら各部と外
部入力回路46及び外部出力回路47等とをバス48に
よって接続した理論演算回路として構成されている。
【0028】外部入力回路46には、前述したスロット
ルセンサ14、全閉スイッチ14a、エアフローメータ
16、回転数センサ30、気筒判別センサ31、水温セ
ンサ32、酸素センサ33及び車速センサ34がそれぞ
れ接続されている。一方、外部出力回路47には、イン
ジェクタ11、イグナイタ29及びVVTECU41が
それぞれ接続されている。
【0029】そして、CPU42は外部入力回路46を
介して入力される全閉スイッチ14a、エアフローメー
タ16及び各センサ14,30〜34等からの信号を入
力値として読み込む。この入力値の読み込みに際して、
外部入力回路46では、スロットルセンサ14、エアフ
ローメータ16、水温センサ32及び酸素センサ33か
らの入力値がアナログ・デジタル変換処理されるように
なっている。又、外部入力回路46では、回転数センサ
30、気筒判別センサ31及び車速センサ34等からの
入力値が波形成形処理されるようになっている。そし
て、CPU42は全閉スイッチ14a、エアフローメー
タ16及び各センサ14,30〜34等から読み込んだ
入力値に基づきインジェクタ11及びイグナイタ29等
を好適に制御する。
【0030】又、CPU42は全閉スイッチ14a、エ
アフローメータ16及び各センサ14,30〜34等か
ら外部入力回路46を介して入力値として読み込んだ信
号のうち、スロットル開度TA、全閉信号LL、エンジ
ン回転数NE、冷却水温THW及び車速SP等を外部出
力回路47を介してデータ信号としてVVTECU41
へ出力する。
【0031】図4はVVTECU41に係る電気的構成
を説明するブロック図である。VVTECU41はマイ
クロプロセッシングユニット(MPU)50、VVT2
3等のための所定の制御プログラム等を予め記憶したR
OM51、MPU50の演算結果等を一時記憶するRA
M52等と、これら各部と入出力ポート53及び出力ポ
ート54等とをバス55によって接続した理論演算回路
として構成されている。又、VVTECU41は周期的
なクロックパルスを発生させるクロックジェネレータ5
6を備え、同ジェネレータ56からMPU50にクロッ
クパルスが供給されるようになっている。更に、VVT
ECU41はその出力ポート54に接続されたラッチ回
路57及びゲート58を備えている。
【0032】入出力ポート53はエンジンECU40に
接続されている。又、入出力ポート53にはブレーキセ
ンサ36が接続され、ゲート58にはステップモータ2
5が接続されている。
【0033】そして、MPU50は入出力ポート53を
介して入力されるスロットル開度TA、全閉信号LL、
エンジン回転数NE、冷却水温THW、車速SP及びブ
レーキ信号BS等の信号を入力値として読み込み、その
読み込んだ入力値に基づきステップモータ25を好適に
制御する。即ち、MPU50は読み込んだ入力値に基づ
きROM51に記憶された制御プログラムに従ってステ
ップモータ25の回転すべき方向及びステップ数を演算
決定し、その演算結果をバルブタイミング制御信号とし
て出力ポート54を介してラッチ回路57へ出力する。
ラッチ回路57はそのバルブタイミング制御信号を受
け、それを実行させるべくゲート58の開閉指令を所定
のシーケンスに従い出力する。そして、ゲート58はそ
の開閉指令に従い、励磁すべき電磁コイルを選択してス
テップモータ25を駆動させる。
【0034】続いて、前述したVVT23の構成につい
て図5に従って詳しく説明する。吸気バルブ9を駆動す
る吸気側のカムシャフト21は、そのカムジャーナル2
1bにてシリンダヘッド5に回転可能に支持されてい
る。そして、そのカムシャフト21の先端部において、
VVT23を構成するタイミングプーリアッシィ24及
びステップモータ25が設けられている。このタイミン
グプーリアッシィ24は、外周に複数の外歯61を有す
るプーリ本体62と、そのプーリ本体62に組み付けら
れた内キャップ63及び円筒ギヤ64とから構成されて
いる。
【0035】即ち、プーリ本体62はその中心寄りにボ
ス62a及び円周壁62bを備え、それらボス62aと
円周壁62bとの間が円周溝62cになっている。円周
壁62bの内周にはヘリカル歯62dが形成されてい
る。そして、プーリ本体62はそのボス62aにてカム
シャフト21上に相対回転可能に組み付けられている。
一方、内キャップ63は大筒部63aとその反対側へ延
びる小筒部63bとを備え、大筒部63aの外周にはヘ
リカル歯63cが形成されている。そして、内キャップ
63はその大筒部63aがボス62aを覆うように嵌着
され、プーリ本体62に対し相対回転可能に組み付けら
れている。又、内キャップ63はカムシャフト21の先
端に対しボルト65及びノックピン66により一体回転
可能に固定されている。更に、円筒ギヤ64は外周壁6
4aと内周壁64bとから形成され、その底壁には穴6
4cが形成されている。内周壁64bの内外周にはヘリ
カル歯64d,64eがそれぞれ形成され、外周壁64
aと内周壁64bとの間が円周溝64fになっている。
そして、その円筒ギヤ64の内周壁64b及び円周溝6
4fが、プーリ本体62の円周壁62b及び円周溝62
cに対して凹凸の関係で組み付けられている。
【0036】この組み付け状態において、各ヘリカル歯
62d,63c,64d,64eがそれぞれ噛み合わさ
れており、その噛み合いの関係から円筒ギヤ64は軸方
向への移動によってカムシャフト21と相対回転可能に
なっている。又、プーリ本体62の外歯61に掛装され
た図示しないタイミングベルトを介して、タイミングプ
ーリアッシィ24がクランクシャフトに駆動連結されて
いる。
【0037】従って、クランクシャフトからタイミング
プーリアッシィ24に駆動伝達されることにより、円筒
ギヤ64により連結されたプーリ本体62と内キャップ
63とが一体的に回転され、更にボルト65及びノック
ピン66により内キャップ63に連結されたカムシャフ
ト21が一体的に回転駆動される。
【0038】前述したステップモータ25は図示しない
ブラケットによってエンジン1に取付けられている。ス
テップモータ25は円筒ギヤ64を軸方向へ移動させる
ためのものであり、その出力軸には円筒状をなして外周
に歯67aを有するウォームギヤ67が取付けられてい
る。このウォームギヤ67は内キャップ63の小筒部6
3bに対し相対回転可能に嵌着されると共に、円筒ギヤ
64の穴64cを貫通して配置されている。一方、円筒
ギヤ64の穴64cの周囲には、内周に歯68aを有す
るリンググヤ68がボールベアリング69によって相対
回動可能に組み付けられている。そして、そのリングギ
ヤ68がウォームギヤ67の外周上に噛み合わされ、そ
の噛み合いの関係からウォームギヤ67の回転によって
軸方向へ移動可能になっている。又、リングギヤ68の
回り止めを行うために、リングギヤ68のステップモー
タ25側における外周には、その軸方向に延びる長溝6
8bが形成されている。併せて、ステップモータ25の
ケーシングには、筒状をなしてタイミングプーリアッシ
ィ24側へ延びる回り止め部材70が取付けられてい
る。この回り止め部材70の内周には、前述した長溝6
8bに係合する突起70aが形成されている。そして、
それら突起70aと長溝68bの係合の関係から、リン
グギヤ68が回り止めされて軸方向への移動のみが許容
されるようになっている。
【0039】従って、タイミングプーリアッシィ24と
カムシャフト21とが一体回転されているときに、ステ
ップモータ25が駆動されてウォームギヤ67がある方
向へ所定量だけ回転されることにより、リングギヤ68
がウォームギヤ67上で回り止めされながら軸方向へ移
動される。これに伴い、円筒ギヤ64が同じ軸方向へ移
動され、プーリ本体62とカムシャフト21との間に相
対回転が生じてカムシャフト21に捩じりが付与され
る。このように、この実施例のVVT23では、ステッ
プモータ25が駆動制御されることにより、円筒ギヤ3
4の軸方向における位置が変更され、その結果としてカ
ムシャフト21に捩じりが付与される。そして、カムシ
ャフト21に捩じりが付与されることにより、吸気バル
ブ9の開閉タイミングが変更されてバルブオーバラップ
が変更される。
【0040】尚、カムシャフト21の内部には油路7
1、72が形成され、その油路71,72を通じてタイ
ミングプーリアッシィ24の内部に潤滑油が供給される
ようになっている。
【0041】次に、上記のように構成した内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置の作用について図6〜図9のフ
ローチャートに従って説明する。図6はエンジン1のオ
ーバランを検知するためにVVTECU41により実行
される「オーバラン検知ルーチン」を説明するフローチ
ャートであり、所定時間毎の定時割り込みで実行され
る。
【0042】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、車速センサ34の検出による車
速SPをエンジンECU40から読み込む。又、ステッ
プ102において、その読み込まれた車速SPが予め定
められた許容最高速度である「180km/h」を越え
ているか否かを判断する。そして、車速SPが許容最高
速度を越えている場合には、車両の速度出し過ぎである
と共にエンジン1のオーバランであるものとして、ステ
ップ103において、オーバランフラグOVRUNを
「1」にセットし、その後の処理を一旦終了する。
【0043】一方、ステップ102において、車速SP
が許容最高速度を越えていない場合には、ステップ10
4において、車速SPが許容最高速度よりも少し低い
「176km/h」を越えているか否を判断する。そし
て、車速SPが「176km/h」を越えている場合に
は、そのままその後の処理を一旦終了する。又、車速S
Pが「176km/h」を越えていない場合には、エン
ジン1のオーバランではないものとして、ステップ10
5において、オーバランフラグOVRUNを「0」にリ
セットし、その後の処理を一旦終了する。
【0044】つまり、このルーチンでは、許容最高速度
に「176〜180km/h」の範囲でヒステリシスを
持たせてエンジン1のオーバランと車両の速度出し過ぎ
を検知し、オーバランフラグOVRUNを設定するので
ある。
【0045】次に、上記のように設定されたオーバラン
フラグOVRUNを使用して行われるバルブタイミング
制御について説明する。図7〜図9はVVT23を駆動
制御するためにVVTECU41により実行される「V
VT制御ルーチン」を説明するフローチャートであり、
所定時間毎の定時割り込みで実行される。
【0046】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ201において、スロットルセンサ14、全閉ス
イッチ14a、回転数センサ30、水温センサ32、車
速センサ34の検出等によるスロットル開度TA、全閉
信号LL、エンジン回転数NE、冷却水温THW及び車
速SPをそれぞれエンジンECU40から読み込む。
又、オーバランフラグOVRUNを読み込むと共に、ブ
レーキセンサ36の検出によるブレーキ信号BSを読み
込む。
【0047】続いて、ステップ202において、全閉信
号LLが「オン」であるか否か、即ち減速時であるか否
かを判断する。ここで、全閉信号LLが「オン」である
場合には、減速時であるとして、ステップ203へ移行
し、ステップ203〜ステップ208の処理を実行す
る。
【0048】即ち、ステップ203において、車速SP
が高速側の基準速度としての「60km/h」以上であ
るか否かを判断する。そして、車速SPが「60km/
h」以上である場合には、ステップ204において、進
角側の所定値をVVT23のステップモータ25の制御
のための目標ステップ数Vstとして設定した後、ステ
ップ216へ移行する。
【0049】一方、ステップ203において、車速SP
が「60km/h」未満である場合には、ステップ20
5において、エンジン1で燃料カットが行われたか否か
を判断する。この燃料カットの判断は、エンジンECU
40にて行われる燃料噴射量制御のための処理ルーチン
にて設定されるフラグに基づいて行われる。
【0050】そして、ステップ205において、燃料カ
ットが行われた場合には、ステップ204において、進
角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ216へ移行する。
【0051】又、ステップ205において、燃料カット
でない場合には、ステップ206において、車速SPが
低速側の基準速度としての「5km/h」以上であるか
否かを判断する。そして、車速SPが「5km/h」未
満である場合には、ステップ207において、遅角側の
所定値をステップモータ25の制御のための目標ステッ
プ数Vstとして設定した後、ステップ216へ移行す
る。
【0052】一方、ステップ206において、車速SP
が「5km/h」以上である場合には、ステップ208
において、ブレーキ信号BSが「オン」であるか否か、
即ち車両を制動させるためにブレーキペダル35の操作
があったか否かを判断する。そして、ブレーキ信号BS
が「オン」である場合には、ステップ204において、
進角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ216へ移行する。又、ブレーキ信号BS
が「オン」でない場合には、ステップ207において、
遅角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ216へ移行する。
【0053】つまり、ステップ203〜ステップ208
の処理では、減速時の車速SP、燃料カットの有無或い
はブレーキペダル35の操作の有無の違いに応じて、ス
テップモータ25のための目標ステップ数Vstを設定
するのである。これにより、車両が所定の減速状態にあ
るときには、吸気バルブ9の閉じタイミングを進ませる
ことから、吸気通路7の負圧を大きくすることができ
る。従って、吸気通路7に連通されているブレーキブー
スタ37内の負圧が増大することになり、ブレーキペダ
ル35に大きな踏み込み力を必要とすることなく、所定
の制動力が得られる。更に、車両が極低速時或いは停止
時でスロットルバルブ13が全閉状態にあるときには、
吸気バルブ9の開閉タイミングは遅れ側に制御されるこ
とから、燃費の悪化を防止することができる。
【0054】これに対し、ステップ202において、全
閉信号LLが「オン」でない場合には、減速時ではない
ものとして、ステップ209へ移行し、ステップ209
〜ステップ215の許容最高速度での定速走行のための
処理を実行する。
【0055】即ち、ステップ209において、先に読み
込まれたエンジン回転数NE、スロットル開度TA及び
冷却水温THWに基づいて、それらの値をパラメータと
する関数f(NE,TA,THW)の演算結果を目標ス
テップ数Vstとして設定する。
【0056】続いて、ステップ210において、オーバ
ランフラグOVRUNが「1」であるか否か、即ちエン
ジン1のオーバランであるか否かを判断する。そして、
オーバランでない場合にはそのままステップ216へ移
行し、オーバランである場合にはステップ211へ移行
する。
【0057】ステップ211においては、先に読み込ま
れた車速SPが許容最高速度としての「180km/
h」を越えているか否かを判断する。ここで、車速SP
が「180km/h」を越えている場合には、ステップ
212において、ステップモータ25での現在ステップ
数Vpoから「1」だけ減算した結果をオーバランステ
ップ数VstORとして設定した後、ステップ214へ
移行する。つまり、車速SPが許容最高速度を越えてい
る場合には、現在ステップ数Vpoを「1」だけ遅角さ
せた値をオーバランステップ数VstORとして設定す
るのである。
【0058】又、ステップ211において、車速SPが
「180km/h」を越えていない場合には、ステップ
213において、現在ステップ数Vpoに「1」だけ加
算した結果をオーバランステップ数VstORとして設
定した後、ステップ214へ移行する。つまり、車速S
Pが許容最高速度を越えていない場合には、現在ステッ
プ数Vpoを「1」だけ進角させた値をオーバランステ
ップ数VstORとして設定するのである。
【0059】ステップ212又はステップ213から移
行してステップ214においては、先に設定されたオー
バランステップ数VstORが先に求められた目標ステ
ップ数Vstよりも大きいか否かを判断する。ここで、
オーバランステップ数VstORが目標ステップ数Vs
tよりも大きい場合には、そのままステップ216へ移
行する。又、ステップ214において、オーバランステ
ップ数VstORが目標ステップ数Vstよりも大きく
ない場合には、ステップ215において、小さい方のオ
ーバランステップ数VstORを目標ステップ数Vst
として設定した後、ステップ216へ移行する。
【0060】つまり、ステップ209〜ステップ215
の処理では、許容最高速度を越えたか否かの違いに応じ
て、ステップモータ25のための目標ステップ数Vst
を増減させて設定するのである。
【0061】そして、ステップ204、ステップ20
7、ステップ210、ステップ214又はステップ21
5から移行してステップ216においては、先に減速時
或いは許容最高速度時に応じて求められた目標ステップ
数Vstから現在ステップ数Vpoを減算した結果を制
御ステップ数STEPとして設定する。
【0062】次に、ステップ217において、制御ステ
ップ数STEPが「0」であるか否かを判断する。ここ
で、制御ステップ数STEPが「0」である場合には、
ステップモータ25を駆動させることなくそのままその
後の処理を一旦終了する。
【0063】一方、ステップ217において、制御ステ
ップ数STEPが「0」でない場合には、ステップ21
8において、制御ステップ数STEPが「0」よりも大
きいか否か、即ち制御ステップ数STEPが正の数であ
るか否かを判断する。ここで、制御ステップ数STEP
が正の数である場合には、ステップ219において、制
御フラグDIRを「0」にリセットした後、ステップ2
22へ移行する。
【0064】又、ステップ218において、制御ステッ
プ数STEPが負の数である場合には、ステップ220
において、制御フラグDIRを「1」にセットする。
又、ステップ221において、制御ステップ数STEP
の絶対値を新たな制御ステップ数STEPとして設定し
た後、ステップ222へ移行する。
【0065】そして、ステップ219又はステップ22
1から移行してステップ222においては、制御フラグ
DIRが「1」であるか否かを判断する。ここで、制御
フラグDIRが「1」である場合には、ステップ223
において、VVT23のステップモータ25を1ステッ
プだけ逆転させた後、ステップ225へ移行する。又、
制御フラグDIRが「0」の場合には、ステップ224
において、ステップモータ25を1ステップだけ正転さ
せた後、ステップ225へ移行する。
【0066】次に、ステップ223又はステップ224
から移行してステップ225においては、制御ステップ
数STEPから「1」だけ減算した結果を新たな制御ス
テップ数STEPとして設定する。
【0067】続いて、ステップ226において、その新
たな制御ステップ数STEPが「0」であるか否かを判
断する。そして、新たな制御ステップ数STEPが
「0」でない場合には、ステップ222へジャンプし、
ステップ222〜ステップ226の処理を繰り返す。一
方、新たな制御ステップ数STEPが「0」である場合
には、その後の処理を一旦終了する。
【0068】このようにステップモータ25の制御によ
りVVT23が駆動制御されて、許容最高速度時や減速
時におけるバルブタイミング制御が実行され、連続的に
バルブオーバラップが調節されてエンジン1の出力が調
節される。
【0069】上記のようにこの実施例における内燃機関
のバルブタイミング制御装置によれば、車速SPが許容
最高速度を越えたか否かに応じてステップモータ25の
目標ステップ数Vstが増減され、もってVVT23が
連続的に駆動制御されてエンジン1の出力調節が行われ
る。
【0070】従って、アクセルペダル12がほぼ目一杯
に踏み込まれて車速SPが許容最高速度に達した時に
は、VVT23の駆動制御によってエンジン1の出力が
連続的に調節され、もって車速SPがそれ以上の速度に
ならないように抑えられる。この時、アクセルペダル1
2の踏み込みを持続させると、VVT23の駆動制御に
基づくエンジン1の出力調節によって、その許容最高速
度を維持するように車両の定速走行が行われる。つま
り、VVT23の制御によって車速SPの出し過ぎとエ
ンジン1のオーバランを防止しながら、許容最高速度に
よる定速走行を実現することができるのである。
【0071】そのため、この実施例によれば、燃料カッ
トを断続的に実行させることにより許容最高速度付近で
の定速走行を行うようにした従来例とは異なり、燃料カ
ットとその燃料カットからの復帰に起因する減速ショッ
ク、加速ショックの発生がなく、許容最高速度で極めて
円滑な定速走行を実現することができ、もってドライバ
ビリティを改善することができる。
【0072】しかも、断続的な燃料カットによらず許容
最高速度での定速走行を実現できることから、不必要な
燃料消費を抑えることができ、燃費の向上を図ることも
できる。
【0073】(第2実施例)次に、この発明における内
燃機関のバルブタイミング制御装置を具体化した第2実
施例を図10〜図15に基づいて詳細に説明する。この
実施例では、車両を任意の設定速度で自動的に定速走行
させるオートドライブのためのバルブタイミング制御装
置について説明する。尚、この実施例の構成において、
前記第1実施例のそれと同一の部材については同一の符
号を付して説明を省略し、以下に異なった点についての
み説明する。
【0074】図10はこの実施例のガソリンエンジン1
を説明する概略構成図であり、前記第1実施例の構成に
加えて、以下のような部材が付加されている。即ち、こ
の実施例では、オートドライブのために操作される定速
走行操作手段としてのセットスイッチ38が設けられ、
同スイッチ38がVVTECU41の入力側に電気的に
接続されている。このセットスイッチ38は、操作され
ることにより「オン」されてオートドライブ信号ADS
をVVTECU41へ出力するようになっている。又、
スロットルバルブ13の近傍には、その支軸13aの回
動を規制してスロットルバルブ13を任意の開度で固定
するための軸ブレーキ39が設けられている。この軸ブ
レーキ39はVVTECU41の出力側に電気的に接続
され、VVTECU41によって好適に駆動制御される
ようになっている。図11はこの実施例におけるVVT
ECU41に係る電気的構成を説明するブロック図であ
り、前記第1実施例の構成に加えて、入出力ポート53
には、前述したセットスイッチ38が接続されている。
又、出力ポート54には、駆動回路59を介して前述し
た軸ブレーキ39が接続されている。
【0075】そして、MPU50は入出力ポート53を
介して入力されるスロットル開度TA、全閉信号LL、
エンジン回転数NE、冷却水温THW、車速SP、ブレ
ーキ信号BS及びオートドライブ信号ADS等の信号を
入力値として読み込み、その読み込んだ入力値に基づき
ステップモータ25及び軸ブレーキ39を好適に制御す
るようになっている。
【0076】次に、上記のように構成した内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置の作用について図12〜図15
のフローチャートに従って説明する。図12はオートド
ライブを設定するためにVVTECU41により実行さ
れる「オートドライブ設定ルーチン」を説明するフロー
チャートであり、所定時間毎の定時割り込みで実行され
る。
【0077】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ301において、ブレーキセンサ36の検出によ
るブレーキ信号BS、セットスイッチ38の検出による
オートドライブ信号ADSをそれぞれ読み込む。又、車
速センサ34の検出による車速SPをエンジンECU4
0から読み込む。
【0078】続いて、ステップ302において、先に読
み込まれたブレーキ信号BSが「オン」であるか否か、
即ちブレーキペダル35が踏み込み操作されたか否かを
判断する。ここで、ブレーキ信号BSが「オン」である
場合には、オートドライブをリセットするものとして、
ステップ303において、オートドライブフラグADO
Nを「0」にリセットして、その後の処理を一旦終了す
る。
【0079】一方、ステップ302において、ブレーキ
信号BSが「オン」でない場合には、ステップ304に
おいて、先に読み込まれたオートドライブ信号ADSが
「オン」であるか否か、即ちオートドライブのためにセ
ットスイッチ38が操作されたか否かを判断する。ここ
で、オートドライブ信号ADSが「オン」でない場合に
は、セットスイッチ38が操作されていないものとし
て、ステップ303において、オートドライブフラグA
DONを「0」にリセットし、その後の処理を一旦終了
する。
【0080】又、ステップ304において、オートドラ
イブ信号ADSが「オン」である場合には、オートドラ
イブを行うべくセットスイッチ38が操作されたものと
して、ステップ305において、オートドライブフラグ
ADONを「1」にセットする。続いて、ステップ30
6において、セットスイッチ38が操作された時点での
車速SPをオートドライブのための任意の設定速度AD
SPとしてセットし、その後の処理を一旦終了する。
【0081】つまり、このルーチンでは、セットスイッ
チ38或いはブレーキペダル35の各操作に基づきオー
トドライブフラグADONを設定すると共に、オートド
ライブのための設定速度ADSPを設定するのである。
【0082】次に、上記のように設定されたオートドラ
イブフラグADON及び設定速度ADSPを使用して行
われるオートドライブ等のためのバルブタイミング制御
について説明する。図13〜図15はVVT23を駆動
制御するためにVVTECU41により実行される「V
VT制御ルーチン」を説明するフローチャートであり、
所定時間毎の定時割り込みで実行される。
【0083】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ401において、各センサ14,30,32,3
4及び全閉スイッチ14aの検出等によるスロットル開
度TA、全閉信号LL、エンジン回転数NE、冷却水温
THW及び車速SPをそれぞれエンジンECU40から
読み込む。又、オートドライブフラグADON、設定車
速ADSPを読み込むと共に、ブレーキセンサ36の検
出によるブレーキ信号BSを読み込む。
【0084】続いて、ステップ402において、全閉信
号LLが「オン」であるか否か、即ち減速時であるか否
かを判断する。ここで、全閉信号LLが「オン」である
場合には、減速時であるとして、ステップ403へ移行
し、ステップ403〜ステップ408の処理を実行す
る。
【0085】即ち、ステップ403において、車速SP
が高速側の基準速度としての「60km/h」以上であ
るか否かを判断する。そして、車速SPが「60km/
h」以上である場合には、ステップ404において、進
角側の所定値をVVT23のステップモータ25の制御
のための目標ステップ数Vstとして設定した後、ステ
ップ418へ移行する。
【0086】一方、ステップ403において、車速SP
が「60km/h」未満である場合には、ステップ40
5において、燃料カットが行われたか否かを判断する。
この燃料カットの判断は、エンジンECU40にて行わ
れる燃料噴射量制御のための処理ルーチンにて設定され
るフラグに基づいて行われる。
【0087】そして、ステップ405において、燃料カ
ットが行われた場合には、ステップ404において、進
角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ418へ移行する。
【0088】又、ステップ405において、燃料カット
でない場合には、ステップ406において、車速SPが
低速側の基準速度としての「5km/h」以上であるか
否かを判断する。そして、車速SPが「5km/h」未
満である場合には、ステップ407において、遅角側の
所定値をステップモータ25の制御のための目標ステッ
プ数Vstとして設定した後、ステップ418へ移行す
る。
【0089】一方、ステップ406において、車速SP
が「5km/h」以上である場合には、ステップ408
において、ブレーキ信号BSが「オン」であるか否か、
即ち車両を制動させるためにブレーキペダル35の操作
があったか否かを判断する。そして、ブレーキ信号BS
が「オン」である場合には、ステップ404において、
進角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ418へ移行する。又、ブレーキ信号BS
が「オン」でない場合には、ステップ407において、
遅角側の所定値を目標ステップ数Vstとして設定した
後、ステップ418へ移行する。
【0090】つまり、ステップ403〜ステップ408
の処理では、減速時の車速SP、燃料カットの有無或い
はブレーキペダル35の操作の有無の違いに応じて、ス
テップモータ25のための目標ステップ数Vstを設定
するのである。
【0091】これに対し、ステップ402において、全
閉信号LLが「オン」でない場合には、減速時ではない
ものとして、ステップ409へ移行し、ステップ409
〜ステップ417のオートドライブのための処理を実行
する。
【0092】即ち、ステップ409において、先に読み
込まれたエンジン回転数NE、スロットル開度TA及び
冷却水温THWに基づいて、それらの値をパラメータと
する関数f(NE,TA,THW)の演算結果を目標ス
テップ数Vstとして設定する。
【0093】続いて、ステップ410において、オート
ドライブフラグADONが「1」であるか否か、即ちセ
ットスイッチ38の操作によりオートドライブが設定さ
れたか否かを判断する。そして、オートドライブフラグ
ADONが「1」でない場合には、オートドライブが設
定されていないものとして、ステップ411において、
スロットルバルブ13の開閉を許容するために軸ブレー
キ39を「オフ」させた後、ステップ418へ移行す
る。
【0094】又、ステップ410において、オートドラ
イブフラグADONが「1」である場合には、オートド
ライブが設定されたものとして、ステップ412におい
て、スロットルバルブ13の開閉を規制してその時点の
開度を保持するために軸ブレーキ39を「オン」させた
後、ステップ413へ移行する。
【0095】ステップ413においては、先に読み込ま
れた車速SPがオートドライブのための設定速度ADS
Pを越えているか否かを判断する。ここで、車速SPが
設定速度ADSPを越えている場合には、ステップ41
4において、ステップモータ25での現在ステップ数V
poから「1」だけ減算した結果をオートドライブステ
ップ数VstADとして設定した後、ステップ416へ
移行する。つまり、車速SPが設定速度ADSPを越え
ている場合には、現在ステップ数Vpoを「1」だけ遅
角させた値をオートドライブステップ数VstADとし
て設定するのである。
【0096】又、ステップ413において、車速SPが
設定速度ADSPを越えていない場合には、ステップ4
15において、現在ステップ数Vpoに「1」だけ加算
した結果をオートドライブステップ数VstADとして
設定した後、ステップ416へ移行する。つまり、車速
SPが設定速度ADSPを越えていない場合には、現在
ステップ数Vpoを「1」だけ進角させた値をオートド
ライブステップ数VstADとして設定するのである。
【0097】ステップ414又はステップ415から移
行してステップ416においては、先に設定されたオー
トドライブステップ数VstADが先に求められた目標
ステップ数Vstよりも大きいか否かを判断する。ここ
で、オートドライブステップ数VstADが目標ステッ
プ数Vstよりも大きい場合には、そのままステップ4
18へ移行する。又、ステップ416において、オート
ドライブステップ数VstADが目標ステップ数Vst
よりも大きくない場合には、ステップ417において、
小さい方のオートドライブステップ数VstADを目標
ステップ数Vstとして設定した後、ステップ418へ
移行する。
【0098】つまり、ステップ409〜ステップ417
の処理では、実際の車速SPが設定速度ADSPを越え
たか否かの違いに応じて、ステップモータ25のための
目標ステップ数Vstを増減させて設定するのである。
【0099】そして、ステップ404、ステップ40
7、ステップ411、ステップ416又はステップ41
7から移行してステップ418においては、先に減速時
或いはオートドライブの設定時に応じて求められた目標
ステップ数Vstから現在ステップ数Vpoを減算した
結果を制御ステップ数STEPとして設定する。
【0100】次に、ステップ419において、制御ステ
ップ数STEPが「0」であるか否かを判断する。ここ
で、制御ステップ数STEPが「0」である場合には、
ステップモータ25を駆動させることなくそのままその
後の処理を一旦終了する。
【0101】一方、ステップ419において、制御ステ
ップ数STEPが「0」でない場合には、ステップ42
0において、制御ステップ数STEPが「0」よりも大
きいか否か、即ち制御ステップ数STEPが正の数であ
るか否かを判断する。ここで、制御ステップ数STEP
が正の数である場合には、ステップ421において、制
御フラグDIRを「0」にリセットした後、ステップ4
24へ移行する。
【0102】又、ステップ420において、制御ステッ
プ数STEPが負の数である場合には、ステップ422
において、制御フラグDIRを「1」にセットする。続
いて、ステップ423において、制御ステップ数STE
Pの絶対値を新たな制御ステップ数STEPとして設定
した後、ステップ424へ移行する。
【0103】そして、ステップ421又はステップ42
3から移行してステップ424においては、制御フラグ
DIRが「1」であるか否かを判断する。ここで、制御
フラグDIRが「1」である場合には、ステップ425
において、VVT23のステップモータ25を1ステッ
プだけ逆転させた後、ステップ427へ移行する。又、
制御フラグDIRが「0」の場合には、ステップ426
において、ステップモータ25を1ステップだけ正転さ
せた後、ステップ427へ移行する。
【0104】次に、ステップ425又はステップ426
から移行してステップ427においては、制御ステップ
数STEPから「1」だけ減算した結果を新たな制御ス
テップ数STEPとして設定する。
【0105】続いて、ステップ428において、その新
たな制御ステップ数STEPが「0」であるか否かを判
断する。そして、新たな制御ステップ数STEPが
「0」でない場合には、ステップ424へジャンプし、
ステップ424〜ステップ428の処理を繰り返す。一
方、新たな制御ステップ数STEPが「0」である場合
には、その後の処理を一旦終了する。
【0106】このようにステップモータ25の制御によ
りVVT23が駆動制御されて、オートドライブの設定
時及び減速時におけるバルブタイミング制御が実行さ
れ、バルブオーバラップが調節されてエンジン1の出力
が調節される。
【0107】上記のようにこの実施例における内燃機関
のバルブタイミング制御装置によれば、車速SPがオー
トドライブのための設定速度ADSPを越えたか否かに
応じてステップモータ25の目標ステップ数Vstが増
減され、もってVVT23が連続的に駆動制御されてエ
ンジン1の出力調節が行われる。
【0108】従って、セットスイッチ38によりオート
ドライブが設定された時には、その時点での車速SPが
オートドライブのための設定速度ADSPとして設定さ
れる。そして、その設定速度ADSPを保持させるべく
VVT23が連続的に駆動制御されてエンジン1の出力
が調節され、もって自動的な定速走行が行われる。つま
り、VVT23の制御によってオートドライブを実現す
ることができるのである。
【0109】そのため、この実施例によれば、特別なア
クチュエータによりスロットルバルブを開度調節するこ
とにより設定速度での定速走行を行うようにした従来例
とは異なり、VVT23以外の特別なアクチュエータを
省略することができ、もってアクチュエータの耐久性や
大型化を問題にする必要がなくなる。
【0110】又、VVT23は本来エンジン1の全運転
領域で出力向上やアイドル安定性の向上を狙って使用さ
れるものであり、この実施例では、そのVVT23を利
用してオートドライブを実現することができる。従っ
て、オートドライブのために特別なアクチュエータ等を
省略できることから、車両全体としての部品点数を低減
することができ、車両の軽量化に寄与できることは言う
までもない。
【0111】尚、この発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記各実施例では、吸気バルブ9の開閉タイミン
グのみを可変にするVVT23を設けたが、排気バルブ
10の開閉タイミングのみを可変にするVVTや吸気バ
ルブ9及び排気バルブ10の両方の開閉タイミングをそ
れぞれ可変にするVVTを設けることもできる。 (2)前記各実施例では、ガソリンエンジン1に具体化
したが、ディーゼルエンジンに具体化することもでき
る。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
バルブタイミングを連続的に可変にする可変バルブタイ
ミング機構を利用して、定速走行操作手段が操作された
ときに、車両が任意の設定速度で定速走行するように内
燃機関の運転状態及び車両の走行速度に基づいて可変バ
ルブタイミング機構を駆動制御するようにしたので、可
変バルブタイミング機構以外に連続的に制御されるべき
特別なアクチュエータを省略することができ、減速ショ
ックや加速ショックを伴わない円滑な定速走行を実現す
ることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した第1実施例におけるガソ
リンエンジンを説明する概略構成図である。
【図3】第1実施例におけるエンジンECUの電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】第1実施例におけるVVTECUの電気的構成
を示すブロック図である。
【図5】第1実施例におけるVVTの構成を示す断面図
である。
【図6】第1実施例においてVVTECUにより実行さ
れる「オーバラン検知ルーチン」を説明するフローチャ
ートである。
【図7】第1実施例においてVVTECUにより実行さ
れる「VVT制御ルーチン」を説明するフローチャート
である。
【図8】第1実施例においてVVTECUにより実行さ
れる「VVT制御ルーチン」の続きを説明するフローチ
ャートである。
【図9】第1実施例においてVVTECUにより実行さ
れる「VVT制御ルーチン」の続きを説明するフローチ
ャートである。
【図10】この発明を具体化した第2実施例におけるガ
ソリンエンジンを説明する概略構成図である。
【図11】第2実施例におけるVVTECUの電気的構
成を示すブロック図である。
【図12】第2実施例においてVVTECUにより実行
される「オートドライブ設定ルーチン」を説明するフロ
ーチャートである。
【図13】第2実施例においてVVTECUにより実行
される「VVT制御ルーチン」を説明するフローチャー
トである。
【図14】第2実施例においてVVTECUにより実行
される「VVT制御ルーチン」の続きを説明するフロー
チャートである。
【図15】第2実施例においてVVTECUにより実行
される「VVT制御ルーチン」の続きを説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、6…燃焼室、7…吸気
通路、8…排気通路、9…吸気バルブ、10…排気バル
ブ、12…定速走行操作手段としてのアクセルペダル、
14…スロットルセンサ、14a…全閉スイッチ、30
…回転数センサ、32…水温センサ(14,14a,3
0,32は運転状態検出手段を構成している)、34…
車速検出手段としての車速センサ、38…定速走行操作
手段としてのセットスイッチ、41…定速走行制御手段
としてのVVTECU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される内燃機関の回転に同期
    して所定のタイミングで駆動され、燃焼室に通じる吸気
    通路及び排気通路をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排
    気バルブと、 前記吸気バルブ及び前記排気バルブの少なくとも一方の
    開閉タイミングを連続的に可変にするために駆動される
    可変バルブタイミング機構と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記車両の走行速度を検出する車速検出手段と、 前記車両を任意の設定速度で定速走行させるべく操作さ
    れる定速走行操作手段と、 前記定速走行操作手段が操作されたときに、前記車両が
    前記任意の設定速度で定速走行するように前記運転状態
    検出手段及び前記車速検出手段の検出結果に基づいて前
    記可変バルブタイミング機構を駆動制御する定速走行制
    御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタ
    イミング制御装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015206303A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 ボッシュ株式会社 車速制限装置の作動中における燃料噴射カットの制御装置および方法

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