JP4013278B2 - 内燃機関用バルブタイミング制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの少なくともいずれか一方の開閉タイミングを運転状態に応じて変更自在なバルブタイミング制御機構を備えた内燃機関用バルブタイミング制御装置に関し、特に、複数のバルブタイミング制御機構を備えた内燃機関用バルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブのうち少なくとも一方の開閉タイミングを運転状態に応じて変更制御する油圧式のバルブタイミング制御機構が実用化されている。このバルブタイミング制御機構によれば、吸気バルブと排気バルブとが同時に開弁しているオーバラップ期間を任意の期間とすることで、燃焼室内における残留ガス(既燃ガス)としての内部EGRを調整して燃焼効率を向上することができる。
【0003】
このバルブタイミング制御機構は、例えば、油圧制御バルブにて作動油の油圧を調整制御し、内燃機関のクランクシャフトに対する吸気側カムシャフトの回転位相偏差としての相対回転角(変位角)を内燃機関の運転状態に応じた目標相対回転角(目標変位角)に一致させるべく相対回転させることで、バルブタイミングを変更するものである。そして、複数の気筒群を有し、1つのクランクシャフトに対して複数の吸気側カムシャフトを備えたV型内燃機関では、吸気側カムシャフトの本数に対応した複数のバルブタイミング制御機構が備えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数のバルブタイミング制御機構を1つの油圧制御バルブにて駆動制御する場合には、各バルブタイミング制御機構が概ね同一タイミングで作動されるため、オーバラップ期間で設定されるオーバラップ量が増大するような異常、例えば、吸気バルブのバルブタイミングにおける進角異常等が発生すると、アイドル時等の低回転域における燃焼状態が全ての気筒群で悪化し、場合によっては内燃機関が失火停止に至ることとなる。
【0005】
これに対して、複数のバルブタイミング制御機構を対応する複数の油圧制御バルブにて駆動制御するときには、何れかの気筒群で前述のようなオーバラップ量が増大する異常が発生し、その気筒群が失火に至っても他の正常な気筒群が動作し続けるため失火した気筒群の未燃ガスが触媒に流入してしまう。この結果、排気系の温度上昇による触媒の損傷等が起こるという不具合があった。
【0006】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、複数の気筒群に設けられた複数のバルブタイミング制御機構を複数の油圧制御バルブにて駆動制御する内燃機関において、何れかの気筒群が失火に至っても他の正常な気筒群が動作されることで車両が走行可能であって、失火した気筒群によって排気系の温度上昇による触媒の損傷等の不具合が起こることのない内燃機関用バルブタイミング制御装置の提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関用バルブタイミング制御装置によれば、複数の気筒群に設けられた各バルブタイミング制御機構を駆動制御する内燃機関であって、相対回転角演算手段で算出された各相対回転角と目標相対回転角演算手段で算出された目標相対回転角とに基づき偏差演算手段で算出された各偏差が予め設定された正の値からなる第1の所定値と予め設定された負の値からなる第2の所定値との範囲内に入っていない状態が所定期間以上継続したとき、燃料噴射停止手段で複数の気筒群のうち該当する気筒群の燃料噴射が停止される。これにより、複数の気筒群のうち何れかの気筒群でバルブタイミング制御機構によるオーバラップ量が増大する異常が発生し失火に至っても他の正常な気筒群が動作し続けられるため車両は走行可能であって、失火した気筒群は燃料噴射が停止されるため例えば、排気系の温度上昇による触媒の損傷等が防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用されたV型気筒配列の内燃機関を示す概略構成図である。
【0010】
図1において、内燃機関10は複数の気筒が図面に垂直方向にV字状に配列されたシリンダブロック11と、このシリンダブロック11の上部にそれぞれ連結された左側シリンダヘッド12L及び右側シリンダヘッド12Rとを有し、左側気筒群LS及び右側気筒群RSが形成されている。また、内燃機関10はシリンダブロック11の各シリンダ内に沿って往復運動されるピストン13を有し、各ピストン13の下端部にはクランクシャフト14が連結され、各ピストン13の往復運動によりクランクシャフト14が回転される。
【0011】
また、クランクシャフト14の近傍には、クランク角センサ40が配設されている。このクランク角センサ40はクランクシャフト14に連結された磁性体ロータ(図示略)及び電磁ピックアップ(図示略)から構成されている。なお、磁性体ロータの外周には複数の歯が等角度に形成され、磁性体ロータの歯が電磁ピックアップの近傍を通過する毎にパルス状のクランク角信号が発生される。
【0012】
更に、後述する気筒判別センサ42による基準位置信号の発生後に、クランク角センサ40からのクランク角信号の発生回数を計測することで、後述するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)70にてクランクシャフト14の回転速度(機関回転数NE)が算出される。
【0013】
シリンダブロック11及び両シリンダヘッド12L,12Rの内壁とピストン13の頭頂部とによって区画された空間は、混合気を燃焼させるための燃焼室15として機能し、両シリンダヘッド12L,12Rの頂部には、混合気に点火するための点火プラグ16が燃焼室15に突出するように配設されている。また、両シリンダヘッド12L,12Rの両排気側カムシャフト33L,33Rの近傍には、それぞれディストリビュータ18が配設されている。これらディストリビュータ18には、両排気側カムシャフト33L,33Rの回転に伴い、所定の割合で発生される基準位置信号を検出するための気筒判別センサ42が配設されている。この基準位置信号はクランクシャフト14の基準位置の検出・気筒の判別に用いられる。
【0014】
そして、各点火プラグ16はプラグコード(図示略)等を介してディストリビュータ18と接続され、後述するECU70からの点火信号に基づきイグナイタ19からシリンダされた高電圧は各ディストリビュータ18によってクランク角信号に同期して各点火プラグ16に分配される。
【0015】
また、シリンダブロック11には内燃機関10内の冷却水通路を流れる冷却水の冷却水温THWを検出する水温センサ43が配設されている。更に、両シリンダ12L,12Rはそれぞれ吸気ポート22及び排気ポート32を有し、各吸気ポート22には吸気通路20が接続され、各排気ポート32には排気通路30が接続されている。また、シリンダヘッド12の各吸気ポート22には吸気バルブ21が配設され、各排気ポート32には排気バルブ31が配設されている。
【0016】
そして、左側気筒群LSの各吸気バルブ21の上方には、吸気バルブ21を開閉駆動する左側吸気側カムシャフト23Lが配置され、右側気筒群RSの各吸気バルブ21の上方には、吸気バルブ21を開閉駆動する右側吸気側カムシャフト23Rが配置されている。また、左側気筒群LSの各排気バルブ31の上方には、排気バルブ31を開閉駆動する左側排気側カムシャフト33Lが配置され、右側気筒群RSの各排気バルブ31の上方には、排気バルブ31を開閉駆動する右側排気側カムシャフト33Rが配置されている。
【0017】
更に、両吸気側カムシャフト23L,23Rの一端にはそれぞれ吸気側タイミングプーリ27が装着され、両排気側カムシャフト33L,33Rの一端にはそれぞれ排気側タイミングプーリ34が装着されている。そして、各タイミングプーリ27,34はタイミングベルト35を介してクランクシャフト14に連結されている。
【0018】
したがって、内燃機関10の作動時にはクランクシャフト14からタイミングベルト35及び各タイミングプーリ27,34を介して各カムシャフト23L,23R,33L,33Rに回転駆動力が伝達され、各カムシャフト23L,23R,33L,33Rが回転されることにより各吸気バルブ21及び各排気バルブ31が開閉駆動される。これら各吸気バルブ21及び各排気バルブ31はクランクシャフト14の回転及びピストン13の往復運動、即ち、吸気行程−圧縮行程−爆発・膨張行程−排気行程からなる内燃機関10における一連の4行程に同期して所定の開閉タイミングで駆動される。
【0019】
更に、両吸気側カムシャフト23L,23Rの近傍にはそれぞれカム角センサ44L,44Rが配設され、各カム角センサ44L,44Rは両吸気側カムシャフト23L,23Rに連結された磁性体ロータ(図示略)及び電磁ピックアップ(図示略)から構成されている。なお、磁性体ロータの外周には複数の歯が等角度に形成され、磁性体ロータの歯が電磁ピックアップの近傍を通過する毎にパルス状のカム角信号が発生される。このため、例えば、所定気筒の圧縮TDC(Top Dead Center:上死点)のBTDC(Before Top Dead Center:上死点前)90°〜30°の間に吸気側カムシャフト23の回転に伴うパルス状のカム角信号(相対回転タイミング信号)が検出される。
【0020】
また、本実施例のシステムでは、左側気筒群LS及び右側気筒群RSの吸気バルブ21の開閉タイミングを変更してオーバラップ量を変更するため、左側気筒群LS及び右側気筒群RSの吸気側タイミングプーリ27にそれぞれ油圧式のバルブタイミング制御機構(Variable Valve Timming Control Mechanism:以下、『VVT』と記す)50L,50Rが配設されている。これらVVT50L,50Rはクランクシャフト14(吸気側タイミングプーリ27)の回転に対する両吸気側カムシャフト23L,23Rの相対回転角を変化させることにより吸気バルブ21のバルブタイミングを連続的に変更させるための機構である。なお、便宜上、本実施例では吸気側カムシャフトにVVTを配設した場合についてのみ説明する。
【0021】
そして、両VVT50L,50Rにはそれぞれ所定の油圧を供給する油圧制御バルブ(Oil-flow Control Valve:以下『OCV』と記す)80L,80R、その供給される作動油を濾過するオイルフィルタ66L,66R、作動油をオイルパン65内から吸上げる油圧ポンプ64L,64Rが接続されている。
【0022】
吸気通路20の上流の空気取入れ側にはエアクリーナ24が接続され、その途中にはアクセルペダル(図示略)の操作量に連動して開閉駆動されるスロットルバルブ26が配設されている。このスロットルバルブ26が開閉駆動されることで内燃機関10への吸気量(吸入空気量)が調整される。また、スロットルバルブ26の近傍にはスロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ45が配設され、その下流側には吸気脈動を抑制するためのサージタンク25が形成されている。このサージタンク25には内部の吸気圧PMを検出する吸気圧センサ46が配設されている。また、各シリンダの吸気ポート22の近傍には燃焼室15へ燃料を供給するためのインジェクタ17が配設されている。各インジェクタ17は通電により開弁される電磁弁であり、各インジェクタ17には燃料ポンプ(図示略)から圧送される燃料が供給されている。
【0023】
したがって、内燃機関10の作動時には、吸気通路20にはエアクリーナ24によって清浄化された空気が取込まれ、その空気の取込みと同時に各インジェクタ17から各吸気ポート22に向けて燃料が噴射される。この結果、吸気ポート22では混合気が生成され、この混合気は吸入行程における吸気バルブ21の開弁動作に伴って燃焼室15内に吸入される。そして、燃焼室15における燃焼により発生した排ガスは、排気通路30に配設された触媒等の浄化装置を通過したのち大気中に排出される。
【0024】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置におけるVVT50L,50Rの構成について、図2を参照して説明する。なお、左側気筒群LSにおけるVVT50Lと右側気筒群RSにおけるVVT50Rとは同様の構成であるため、便宜上、図2では、単にVVT50等と左右を区別することなく、吸気側カムシャフト23の近傍の断面及びVVT50の制御システム全体を示す。
【0025】
VVT50の制御システム全体としては、VVT50、このVVT50に対して駆動力を印加するOCV80、クランク角信号を検出するクランク角センサ40やカム角信号を検出するカム角センサ44、各種センサ信号に基づいてOCV80を駆動制御するECU70からなる。
【0026】
VVT50は吸気側カムシャフト23と吸気側タイミングプーリ27との間に配設され、吸気側カムシャフト23はシリンダヘッド12及びベアリングキャップ51間において回転自在に支持されている。吸気側カムシャフト23の先端部の近傍には、吸気側タイミングプーリ27が相対回転自在に装着され、また、吸気側カムシャフト23の先端には、インナキャップ52が中空ボルト53及びピン54により一体回転自在に取着されている。吸気側タイミングプーリ27にはキャップ55を有するハウジング56がボルト57及びピン58により一体回転自在に取着され、このハウジング56によって吸気側カムシャフト23の先端及びインナキャップ52の全体が覆われている。また、吸気側タイミングプーリ27の外周にはタイミングベルト35を掛装するための多数の外歯27aが形成されている。
【0027】
吸気側カムシャフト23及び吸気側タイミングプーリ27は、ハウジング56及びインナキャップ52間に介在されたリングギヤ59によって連結されている。リングギヤ59は略円環形状で吸気側タイミングプーリ27、ハウジング56及びインナキャップ52によって囲まれた空間S内において、吸気側カムシャフト23の軸方向へ往復回転自在に収容されている。また、リングギヤ59の内外周には多数の歯59a,59bが形成されている。
【0028】
これに対応して、インナキャップ52の外周及びハウジング56の内周には、多数の歯52a,56bが形成されている。これらの歯59a,59b,52a,56bは何れも、その歯すじが吸気側カムシャフト23の軸線に対して所定角度で交差するヘリカル歯となっている。即ち、歯52aと歯59aとが互いに噛合され、歯56bと歯59bとが互いに噛合されるヘリカルスプラインが構成されている。そして、これらの噛合によって、吸気側タイミングプーリ27の回転はハウジング56及びインナキャップ52を介して吸気側カムシャフト23に伝達される。また、各歯59a,59b,52a,56bがヘリカル歯であることから、リングギヤ59が吸気側カムシャフト23の軸方向に移動されるとインナキャップ52及びハウジング56に捻り力が付与され、吸気側カムシャフト23が吸気側タイミングプーリ27に対して相対移動される。
【0029】
空間Sには、リングギヤ59を軸方向へ移動させるため、リングギヤ59は先端側に第1油圧室60、基端側に第2油圧室61をそれぞれ有している。そして、ベアリングキャップ51は第1油圧供給孔51a及び第2油圧供給孔51bを有している。また、吸気側カムシャフト23内部には、第1油圧供給孔51aと第1油圧室60とを連通する第1油圧供給路62及び第2油圧供給孔51bと第2油圧室61とを連通する第2油圧供給路63とが形成されている。そして、各油圧供給孔51a,51bには、油圧ポンプ64によってオイルパン65から吸上げられた作動油が所定の圧力でオイルフィルタ66を介して供給される。また、各油圧供給路62,63を介して各油圧室60,61に選択的に油圧を供給するために各油圧供給孔51a,51bにはOCV80が接続されている。
【0030】
このOCV80は電磁式アクチュエータ81及びコイルスプリング82によって駆動されるプランジャ83が、スプール84を軸方向に往復移動させることにより作動油の流れ方向が切替えられる4ポート方向制御弁である。そして、電磁式アクチュエータ81がデューティ比制御されることによってその開度が調整され、各油圧室60,61に供給される油圧の大きさが調整される。
【0031】
OCV80のケーシング85はタンクポート85t、Aポート85a、Bポート85b及びリザーバポート85rを有している。そして、タンクポート85tは油圧ポンプ64を介してオイルパン65と接続され、Aポート85aは第1油圧供給孔51aと、Bポート85bは第2油圧供給孔51bと接続されている。また、リザーバポート85rはオイルパン65と接続されている。更に、スプール84は円柱状の弁体であり、2つのポート間における作動油の流れを封止する4つのランド84aと2つのポート間を連通し作動油の流れを許容するパセージ84b及び2つのパセージ84cとを有している。
【0032】
これらの構成からなるVVT50では、OCV80が駆動制御され、スプール84が図2の左方向に移動された場合には、パセージ84bによってタンクポート85tとAポート85aとが連通され、第1油圧供給孔51aに作動油が供給される。そして、第1油圧供給孔51aに供給された作動油は第1油圧供給路62を介して第1油圧室60に供給され、リングギヤ59の先端側に油圧が印加される。これと同時に、パセージ84cによってBポート85bとリザーバポート85rとが連通され、第2油圧室61内の作動油は第2油圧供給路63、第2油圧供給孔51b及びOCV80のBポート85b、リザーバポート85rを介してオイルパン65に排出される。
【0033】
したがって、リングギヤ59は先端側に印加された油圧によって基端側(図2の右方向)に回転しながら移動され、インナキャップ52を介して吸気側カムシャフト23に捻りが付与される。この結果、吸気側タイミングプーリ27(クランクシャフト14)に対する吸気側カムシャフト23の相対回転角(変位角)が変更され、吸気側カムシャフト23は最遅角側の相対回転角から最進角側の相対回転角に向けて変位され、吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングが進角される。このように、バルブタイミングが進角された吸気バルブ21は、排気バルブ31が開弁されている期間に重ねて開弁されることとなり、吸気バルブ21と排気バルブ31とが同時に開弁状態となるオーバラップ期間が拡大される。なお、リングギヤ59の基端側への移動は、リングギヤ59が吸気側タイミングプーリ27に当接されることによって規制され、リングギヤ59が吸気側タイミングプーリ27に当接され停止された際に、吸気バルブ21の開弁タイミングが最も早くなる。
【0034】
一方、OCV80が駆動制御され、スプール84が図2の右方向に移動された場合には、パセージ84bによってタンクポート85tとBポート85bとが連通され、第2油圧供給孔51bに作動油が供給される。そして、第2油圧供給孔51bに供給された作動油は第2油圧供給路63を介して第2油圧室61に供給され、リングギヤ59の基端側に油圧が印加さる。これと同時に、パセージ84cによってAポート85aとリザーバポート85rとが連通され、第1油圧室60内の作動油は第1油圧供給路62、第1油圧供給孔51a及びOCV80のAポート85a、リザーバポート85rを介してオイルパン65に排出される。
【0035】
したがって、リングギヤ59は基端側に印加された油圧によって先端側(図2の左方向)に回転しながら移動され、インナキャップ52を介して吸気側カムシャフト23に逆向きの捻りが付与される。この結果、吸気側タイミングプーリ27(クランクシャフト14)に対する吸気側カムシャフト23の相対回転角(変位角)が変更され、吸気側カムシャフト23は最進角側の相対回転角から最遅角側の相対回転角に向けて変位され、吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングが遅角される。
【0036】
このようにして、吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングが遅角されることにより、吸気バルブ21と排気バルブ31とが同時に開弁状態となるオーバラップ期間が縮小、あるいは除去される。なお、リングギヤ59の先端側への移動は、リングギヤ59がハウジング56に当接されることによって規制され、リングギヤ59がハウジング56に当接され停止された際に、吸気バルブ21の開弁タイミングが最も遅くなる。
【0037】
上記VVT50により変更される吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングは、カム角センサ44から出力されるカム角信号(相対回転タイミング信号)とクランク角センサ40から出力されるクランク角信号(基準タイミング信号)とに基づいて算出される。
【0038】
即ち、例えば、ECU70にカム角信号が入力されたのち、最初に入力されたクランク角信号を基準タイミング信号と認識し、カム角信号が入力されてからクランク角信号が入力されるまでに要する時間が内燃機関10の機関回転数NEを用いて計測される。そして、この時間を既知の時間とクランク角との関係を用い相対回転角に換算することによって、クランクシャフト14に対する吸気側カムシャフト23の実相対回転角VTBが算出されるのである。
【0039】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置の電気的構成について図3のブロック図を参照して説明する。
【0040】
図3において、ECU70は、周知の中央処理装置としてのCPU71、制御プログラムを格納したROM72、各種データを格納するRAM73、B/U(バックアップ)RAM74等を中心に論理演算回路として構成され、各種センサからの検出信号を入力する入力回路75及び各種アクチュエータに制御信号を出力する出力回路76等に対しバス77を介して接続されている。
【0041】
入力回路75にはクランク角センサ40、気筒判別センサ42、水温センサ43、左側カム角センサ44L、右側カム角センサ44R、スロットル開度センサ45、吸気圧センサ46等からの出力信号が入力されている。ここで、各センサから出力信号がアナログ信号であるときには、入力回路75内の図示しないA/D変換器によってディジタル信号に変換されたのちバス77に出力される。また、出力回路76からの出力信号はインジェクタ17、イグナイタ19、左側OCV80L、右側OCV80R等のアクチュエータに出力されている。これらアクチュエータはCPU71による制御プログラムの演算結果に基づいて作動制御される。なお、本実施例では、VVT50Lの制御はOCV80Lの駆動制御、VVT50Rの制御はOCV80Rの駆動制御によってそれぞれ独立して実行される。
【0042】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されているECU70内のCPU71における左側気筒群LSのVVT50Lに対するバルブタイミング制御の処理手順を示す図4のフローチャートに基づいて説明する。なお、図4のバルブタイミング制御ルーチンは、左側気筒群LSのVVT50Lにおける実相対回転角VTB1 と右側気筒群RSのVVT50Rにおける実相対回転角VTB2 との偏差を減少させるため左側気筒群LSのVVT50Lにおける相対回転速度を補正するものである。また、このバルブタイミング制御ルーチンは所定時間毎にECU70内のCPU71にて繰返し実行される。
【0043】
図4において、まず、ステップS101で、吸気圧センサ46で検出された吸気圧PM信号、水温センサ43で検出された冷却水温THW信号、クランク角センサ40で検出されたクランク角信号及び気筒判別センサ42により検出された基準位置信号に基づき算出された機関回転数NE信号が読込まれる。次にステップS102に移行して、ステップS101で読込まれた吸気圧PM、冷却水温THW及び機関回転数NEに基づきROM72に予め格納されているマップから目標相対回転角VTTが算出される。次にステップS103に移行して、クランクシャフト14に対する左側吸気側カムシャフト23Lの実際の相対回転角を表す第1実相対回転角VTB1 が、基準タイミング信号(クランク角信号)と相対回転タイミング信号(カム角信号)とに基づいて次のように算出される。
【0044】
まず、左側カム角センサ44Lで検出された相対回転タイミング信号がECU70に読込まれたのち、最初にクランク角センサ40で検出されたクランク角信号(基準タイミング信号)がECU70に読込まれるまでの信号間隔(パルス信号間隔)が、機関回転数NEを用いて時間として計測される。次に、クランク角と時間(機関回転数NE)との既知の関係を用いることによって、計測された時間がクランク角に対するカム角である実相対回転角VTBに換算されるのである。
【0045】
次にステップS104に移行して、第1実相対回転角VTB1 から目標相対回転角VTTが減算され第1偏差K1 が算出される。次にステップS105に移行して、ステップS104で算出された第1偏差K1 の絶対値が左側気筒群LSのVVT50Lの異常を判定するための最大偏差Kmax を越えているかが判定される。ステップS105の判定条件が成立し、第1偏差K1 の絶対値が最大偏差Kmax を越えているときにはステップS106に移行し、カウンタC1 がインクリメントされる。一方、ステップS105の判定条件が成立せず、第1偏差K1 の絶対値が最大偏差Kmax 以下であるときにはステップS107に移行し、カウンタC1 がクリアされる。
【0046】
ステップS106またはステップS107における処理ののち、ステップS108に移行し、カウンタC1 値が異常を判定するための最大カウンタCmax 値以上であるかが判定される。ステップS108の判定条件が成立し、カウンタC1 値が最大カウンタCmax 値以上であるときにはステップS109に移行し、最大カウンタCmax 値がカウンタC1 のカウンタ値とされる。次にステップS110に移行し、左側気筒群LSのインジェクタ17に対する通電カット処理が実行され、本ルーチンを終了する。なお、ステップS110の通電カット処理においては、運転者等に内燃機関異常としてランプ等による警告通知処理を含むものであってもよい。
【0047】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されているECU70内のCPU71における右側気筒群RSのVVT50Rに対するバルブタイミング制御の処理手順を示す図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、図5のバルブタイミング制御ルーチンは、左側気筒群LSのVVT50Lにおける実相対回転角VTB1 と右側気筒群RSのVVT50Rにおける実相対回転角VTB2 との偏差を減少させるため右側気筒群RSのVVT50Rにおける相対回転速度を補正するものである。また、このバルブタイミング制御ルーチンは上述の左側気筒群LSのVVT50Lに対する制御ルーチンと同様な処理を実行するものであり、所定時間毎にECU70内のCPU71にて繰返し実行される。
【0048】
図5において、まず、ステップS201で、吸気圧センサ46で検出された吸気圧PM信号、水温センサ43で検出された冷却水温THW信号、クランク角センサ40で検出されたクランク角信号及び気筒判別センサ42により検出された基準位置信号に基づき算出された機関回転数NE信号が読込まれる。次にステップS202に移行して、ステップS201で読込まれた吸気圧PM、冷却水温THW及び機関回転数NEに基づきROM72に予め格納されているマップから目標相対回転角VTTが算出される。次にステップS203に移行して、クランクシャフト14に対する右側吸気側カムシャフト23Rの実際の相対回転角を表す第2実相対回転角VTB2 が、基準タイミング信号(クランク角信号)と相対回転タイミング信号(カム角信号)とに基づいて算出される。
【0049】
次にステップS204に移行して、第2実相対回転角VTB2 から目標相対回転角VTTが減算され第2偏差K2 が算出される。次にステップS205に移行して、ステップS204で算出された第2偏差K2 の絶対値が右側気筒群RSのVVT50Rの異常を判定するための最大偏差Kmax を越えているかが判定される。ステップS205の判定条件が成立し、第2偏差K2 の絶対値が最大偏差Kmax を越えているときにはステップS206に移行し、カウンタC2 がインクリメントされる。一方、ステップS205の判定条件が成立せず、第2偏差K2 の絶対値が最大偏差Kmax 以下であるときにはステップS207に移行し、カウンタC2 がクリアされる。
【0050】
ステップS206またはステップS207における処理ののち、ステップS208に移行し、カウンタC2 値が異常を判定するための最大カウンタCmax 値以上であるかが判定される。ステップS208の判定条件が成立し、カウンタC2 値が最大カウンタCmax 値以上であるときにはステップS209に移行し、最大カウンタCmax 値がカウンタC2 のカウンタ値とされる。次にステップS210に移行し、右側気筒群RSのインジェクタ17に対する通電カット処理が実行され、本ルーチンを終了する。なお、ステップS210の通電カット処理においては、運転者等に内燃機関異常としてランプ等による警告通知処理を含むものであってもよい。
【0051】
このように、本実施例の内燃機関用バルブタイミング制御装置は、左側気筒群LS及び右側気筒群RSを有する内燃機関10の駆動軸としてのクランクシャフト14から左側気筒群LS及び右側気筒群RSの吸気バルブ21を開閉する従動軸としての左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rに駆動力を伝達する吸気側タイミングプーリ27等からなる駆動力伝達系に設けられ、左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rを所定角度範囲内で相対回転自在なVVT50L,50Rと、クランクシャフト14の回転角を検出する駆動軸回転角検出手段としてのクランク角センサ40と、左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rの回転角を検出する従動軸回転角検出手段としてのカム角センサ44L,44Rと、クランク角センサ40で検出されたクランクシャフト14の回転角とカム角センサ44L,44Rで検出された左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rの回転角との位相差である実相対回転角VTB1,VTB2 を算出するECU70にて達成される複数の相対回転角演算手段と、内燃機関10の運転状態を表す吸気圧PM、冷却水温THW及び機関回転数NEに応じてクランクシャフト14の回転角と左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rの回転角との目標とする位相差である目標相対回転角VTTを算出するECU70にて達成される目標相対回転角演算手段と、前記複数の相対回転角演算手段で算出された実相対回転角VTB1,VTB2 と前記目標相対回転角演算手段で算出された目標相対回転角VTTとの偏差K1,K2 を算出するECU70にて達成される複数の偏差演算手段と、前記複数の偏差演算手段で算出された偏差K1,K2 に応じて各制御回転角を算出し、VVT50L,50Rにより左側吸気側カムシャフト23L及び右側吸気側カムシャフト23Rを相対回転するECU70にて達成される複数の相対回転角制御手段と、前記複数の偏差演算手段で算出された偏差K1,K2 が予め設定された第1の所定値としての+Kmax 以上または予め設定された第2の所定値としての−Kmax 以下の状態が所定期間Cmax 以上継続したとき、左側気筒群LS及び右側気筒群RSの気筒群のうち該当する気筒群の燃料噴射を停止するECU70にて達成される燃料噴射停止手段とを具備するものである。
【0052】
即ち、左側気筒群LS及び右側気筒群RSに設けられたVVT50L,50RをOCV80L,80Rにて駆動制御する内燃機関10において、相対回転角演算手段を達成するECU70で算出された実相対回転角VTB1,VTB2 と目標相対回転角演算手段を達成するECU70で算出された目標相対回転角VTTとに基づき偏差演算手段を達成するECU70で算出された偏差K1,K2 が予め設定された第1の所定値としての+Kmax 以上または予め設定された第2の所定値としての−Kmax 以下の状態が所定期間Cmax 以上継続したとき、燃料噴射停止手段を達成するECU70で左側気筒群LS及び右側気筒群RSのうち該当する気筒群の燃料噴射が停止される。これにより、左側気筒群LS及び右側気筒群RSのうち何れかの気筒群でオーバラップ量が増大する異常が発生し失火に至っても他の正常な気筒群が動作し続けられるため車両は走行可能であって、失火した気筒群は燃料噴射が停止されるため排気系の温度上昇による触媒の損傷等が防止される。
【0053】
ところで、上記実施例では、V型気筒配列の左側気筒群LSと右側気筒群RSとにそれぞれVVT50L,50Rを配設した内燃機関としたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、直列気筒配列におけるカムシャフトを前後で分断し、前側気筒群と後側気筒群とにそれぞれVVT50を配設した内燃機関に適用してもよい。
【0054】
また、上記実施例では、左側気筒群LSと右側気筒群RSとに2つのVVT50L,50Rを配設した内燃機関としたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、更に、気筒群を前後で分断し、左前側気筒群、右前側気筒群、左後側気筒群、右後側気筒群とし4つのVVT50を配設する等、3つ以上のVVT50を配設した内燃機関に適用してもよい。即ち、本発明は、独立して制御される複数のVVT50間に生じる実相対回転角VTBの差を減少させる内燃機関用バルブタイミング制御装置であり、1つの内燃機関10にVVT50が幾つ配設されていても同様の効果を発揮し得るからである。
【0055】
そして、上記実施例では、相対回転タイミング信号を各カム角センサ44L,44Rにより検出し、基準位置信号を気筒判別センサ42によって検出しているが、カム角センサと気筒判別センサとを兼用する構成であってもよい。この場合には、センサの部品点数を削減することができる。
【0056】
更に、上記実施例では、VVT50L,50Rとして油圧によってクランクシャフト14に対する両吸気側カムシャフト23L,23Rの相対回転角を変更させ、吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングを変更する機構を用いているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、ステップモータ等の他のアクチュエータによってクランクシャフト14に対する両吸気側カムシャフト23L,23Rの相対回転角を変更させてもよい。
【0057】
更にまた、上記実施例では、吸気バルブ21を開閉するバルブタイミングを可変制御することによりオーバラップ期間を変更する構成としたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、排気バルブ31を開閉するバルブタイミングを可変制御することにより、あるいは、吸気バルブ21及び排気バルブ31を開閉するバルブタイミングを共に可変制御することによりオーバラップ期間を変更する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用されたV型内燃機関を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置におけるVVTを示す概略構成図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置における電気的構成を示すブロック図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されているECU内のCPUにおける左側気筒群のVVTに対するバルブタイミング制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されているECU内のCPUにおける右側気筒群のVVTに対するバルブタイミング制御の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関
14 クランクシャフト(駆動軸)
21 吸気バルブ
23L,23R 吸気側カムシャフト(従動軸)
27 吸気側タイミングプーリ
40 クランク角センサ(駆動軸回転角検出手段)
44L,44R カム角センサ(従動軸回転角検出手段)
50L,50R VVT(バルブタイミング制御機構)
70 ECU(電子制御装置)
LS,RS 気筒群
Claims (1)
- 複数の気筒群を有する内燃機関の駆動軸から前記各気筒群の吸気バルブまたは排気バルブの少なくともいずれか一方を開閉する複数の従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記各従動軸を所定角度範囲内で相対回転自在な複数のバルブタイミング制御機構と、
前記駆動軸の回転角を検出する駆動軸回転角検出手段と、前記各従動軸の回転角を検出する複数の従動軸回転角検出手段と、
前記駆動軸回転角検出手段で検出された前記駆動軸の回転角と前記複数の従動軸回転角検出手段で検出された前記各従動軸の回転角との位相差である各相対回転角を算出する複数の相対回転角演算手段と、
前記内燃機関の運転状態に応じて前記駆動軸の回転角と前記各従動軸の回転角との目標とする位相差である目標相対回転角を算出する目標相対回転角演算手段と、
前記複数の相対回転角演算手段で算出された前記各相対回転角と前記目標相対回転角演算手段で算出された前記目標相対回転角との各偏差を算出する複数の偏差演算手段と、
前記複数の偏差演算手段で算出された各偏差に応じて各制御回転角を算出し、前記各バルブタイミング制御機構により前記各従動軸を相対回転する複数の相対回転角制御手段と、
前記複数の偏差演算手段で算出された前記各偏差が予め設定された正の値である第1の所定値と予め設定された負の値である第2の所定値との範囲に入っていない状態が所定期間以上継続したとき、前記複数の気筒群のうち該当する気筒群の燃料噴射を停止する燃料噴射停止手段と
を具備することを特徴とする内燃機関用バルブタイミング制御装置。
Priority Applications (1)
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JP06422297A JP4013278B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 内燃機関用バルブタイミング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH10259744A JPH10259744A (ja) | 1998-09-29 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP4013278B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP06422297A patent/JP4013278B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10259744A (ja) | 1998-09-29 |
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