JPH0823210B2 - コンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート - Google Patents

コンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート

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JPH0823210B2
JPH0823210B2 JP3072237A JP7223791A JPH0823210B2 JP H0823210 B2 JPH0823210 B2 JP H0823210B2 JP 3072237 A JP3072237 A JP 3072237A JP 7223791 A JP7223791 A JP 7223791A JP H0823210 B2 JPH0823210 B2 JP H0823210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設用型
枠の脱水・脱気シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設用型枠に脱水・脱気の
機能をもたせることによりあばた率を低下し、コンクリ
ートの表面強度を高め、さらにコンクリートの硬化時間
を早めコンクリート打設用型枠を早く取り除けることに
より工期の短縮を図れることはすでに知られている。そ
こでコンクリート型枠にポーラスな素材を用いたり、鉄
枠の表面に不織布やマルチフィラメント糸の織布、編製
品等のシートを張り付けることによりコンクリート打設
時の脱水・脱気の機能をもたせる手段が用いられてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来のコンクリート
型枠にポーラスな素材を用いる手段にあっては、有孔プ
ラスチックスを用いたり、有孔性のある焼結金属板を鉄
枠の表面あるいは全体に用いる手段があるが、素材が高
価なため、目詰りした場合の交換,廃脚には抵抗があり
普及しずらい面があった。また木製のコンクリート型枠
は脱水・脱気効果もあり早く用いられてきているものの
クギの抜け落ち等によりコンクリート型枠の組立て中あ
るいは、脱型作業中の破損もあり工事現場で最も注意し
なれればならない落下事故の危険を避ける意味からも今
ではほとんど見られなくなってきている。さらに鉄枠の
表面に不織布やマルチフィラメント糸の織布、編製品等
のシートを張り付ける手段にあって、不織布はコンクリ
ートの濾過抵抗が小さく濾過速度も早いが細い糸を積層
しているため均一性に難点がありセメント粒子が入り易
く、これによる目詰りが起り脱型の際の毛羽立ちで使用
不能になり易い。またマルチフィラメント糸のものは太
い原糸を厚く密に構成しているため濾過抵抗が大きいた
め濾過速度も遅い。また通気性を極めて小さくしても隙
間が大きい為に均一ではあるがセメント粒子が入り込
み、目詰まりが起りやはり脱型の際の毛羽立ちで使用不
可能になり易い。これら双方とも最も転用回数の多いも
のでも8回以下と少なく、コンクリート型枠への張り替
え、不織布やマルチフィラメント糸製のシートのコスト
とすでに知られている脱水・脱気の機能のもつメリット
との比較で、まだ普及しずらい状況にある。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は上記問題点を鑑
み、コンクリート打設用型枠の脱水・脱気シートの転用
回数を大幅に向上させようとしたものでコンクリート型
枠1のコンクリート2に接する表面3に付設される脱水
・脱気シート4が、合成繊維のモノフィラメント糸で構
成され、溶断されたり織目を塞いだりしない程度に平滑
かつ緻密化されるべくカレンダー加工されたモノフィラ
メント糸織物5よりなるものである。なおこのモノフィ
ラメント糸織物5のモノフィラメント糸の太さが100
〜1000デニールの範囲、モノフィラメント糸のたて
密度とよこ密度の和が60〜250/2.54cm平方の範
囲、カレンダー加工するカレンダーロールの温度がモノ
フィラメント糸の軟化点Aに対し(A−50)°C〜
(A+10)°Cの範囲であることが良いものである。
また前記したモノフィラメント糸織物5からなる脱水・
脱気シート4の裏面に、これより通気度の大きな不織布
または織布、編製品からなる裏張りシート6を互いにラ
ミネート加工強化された二層脱水・脱気シート7を用い
ることも良い。なおラミネート加工においては、脱水・
脱気シート4と裏張りシート6との間にモノフィラメン
ト糸織物5より低融点の樹脂パウダー8を挟持してラミ
ネート加工する手段、裏張りシート6の二層合わせ面側
9に原糸混入した低融点樹脂10を用いてラミネート加
工する手段等を用いると良いものである。
【0005】
【作用】次に作用を脱水・脱気シートのしくみを示す図
3にもとづき説明を加える。コンクリート型枠1は今日
その耐久性の点から鉄枠が多く用いられ、コンクリート
打設時の成形と初期養生を行う。一般に建築用のコンク
リート2においては流動性を増すよう余剰な水16を含
ませているもので、打設と同時に過剰な水16および空
気17は除去することが理想となる。脱水・脱気シート
4はコンクリート型枠1の表面3に設けられコンクリー
ト2から分離される余剰な水16および空気17を矢印
Wの方向へ向けコンクリート型枠1より速やかに排出す
ると同時に、初期養生終了後の脱型を容易にし、さらに
損傷しにくいことが要求される。そこでモノフィラメン
ト糸織物5をヒートセット加工した後にさらにカレンダ
ー加工し、織目を塞がない程度にさらに緻密な気孔13
を作る。気孔13はコンクリート2の固化反応に必要な
反応水を越える余剰な水16および空気17をコンクリ
ート2と分離して排出する。この場合気孔13が大き過
ぎるとコンクリート2を形成するセメント粒子14さら
には細骨材が通過し、脱水・脱気シート4の表裏を挟み
込むように固めてしまうため注意が必要である。
【0006】
【実施例】図1は本発明にかかるコンクリート打設用型
枠の脱水・脱気シートの第1の実施例図を示す。平織り
されたモノフィラメント糸織物5を軟化点A近傍でカレ
ンダー加工すると、たて糸、よこ糸を構成するモノフィ
ラメント糸12の接触部11を中心に加熱圧接される。
カレンダー加工において、カレンダーロールの加熱温度
が熱可塑性樹脂からなるモノフィラメント糸の軟化点A
より50°C以上低いん場合、モノフィラメント糸12
をカレンダーロールで無理に漬すことになり、モノフィ
ラメント糸12が砕けたり、大きくひび割れたりして強
度を低下し、転用回数を低下する原因となる。反対に軟
化点Aより10°C以上高くなった場合にはモノフィラ
メント糸が軟化しすぎて織目を漬し、また気孔13をあ
まりに小さく塞いでしまい脱水・脱気を不可能にしてし
まう。ちなみにカレンダー加工後の気孔13の径は10
〜40μmが理想で、これより気孔13の径が大き過ぎ
るとセメント粒子14、細骨材等を脱水・脱気シート4
を透過し、気孔13が表裏にコンクリート2に挟持され
る形になり脱型を困難にするばかりでなく、カレンダー
加工されたモノフィラメント糸12の損傷を増進し転用
回数を低下する原因となる。したがってカレンダー加工
をする時のカレンダーロールの温度をモノフィラメント
糸12の軟化点Aを中心として上限+10°C下限−5
0°Cの範囲にすることが必要となる。またカレンダー
加工後の脱水・脱気シート4の通気度は実験によると0.
5 〜3cm3 /cm2 /seeが良好である。こうした
通気度を実現するためにはモノフィラメント糸12の太
さを100〜1000デニール、たて糸、よこ糸の和が
60〜250本/2.54cm平方の糸密度をもって平織り
し、カレンダー加工することが必要となる。図2a,b
は本発明にかかるコンクリート打設用型枠の脱水・脱気
シートの第2の実施例図を示す。第1図にて示されたカ
レンダー加工したモノフィラメント糸織物5の裏面15
に裏張りシート6をラミネート加工強化する二層脱水・
脱気シート7で、第3図に示されたようにコンクリート
2を打設した際に、コンクリート2の大きな側圧(w)
でコンクリート型枠1に脱水・脱気シート4が圧接さ
れ、脱水・脱気のための気孔13を塞がれぬようにする
もので、裏張りシート6には脱水・脱気シート4よりも
通気度の大きな不織布または織布、編製品を用いること
により、脱水・脱気シート4が裏張りシート6の側に圧
接されても脱水・脱気シート4の気孔13は裏張りシー
ト6の気孔を介して通気される。脱水・脱気シート4と
裏張りシート6の間は、脱水・脱気シート4より低溶融
の樹脂パウダー8を挟持するか、または裏張りシート6
の原糸に低融点樹脂10を混入し重ね合わせてラミネー
ト加工することにより脱水・脱気シート4を軟化させず
に溶融接合される。記号18は粘着剤でコンクリート型
枠1の表面3等への貼り付け時に用いられる。
【0007】表1は本発明の脱水・脱気シート4と従来
例とを比較した説明図を示す。
【0008】
【表1】
【0009】比較は本発明の脱水・脱気シート4の2種
と、マルチフィラメント糸を用いた従来例によって行っ
たものである。条件は以下のとうり。 ヒートセット130°C,2.5分、カレンダーロール
温度(1)140°C,(2)110°C,(3)15
0°C、ロール加圧力(1)285 kg/cm2,(2)
120kg/cm2 ,(3)430kg/cm2 、カレ
ンダー加工速度10m/min。 なお、(2)の脱水・脱気シート4にはポリエステル不
織布(片面ポリエチレン樹脂パウダー添付)を裏張りシ
ート6として用いた。この場合のラミネート加工温度は
135°C,加圧力5kg/cm2 、コンクリート配
合、セメント10,細骨材30,水100。以上の条件
下において加圧2kg/cm2 にて脱水,乾燥,コンク
リート剥離を繰返した。その結果、通気度を理想の状態
の範囲に収めたうえ、さらに転用回数を従来例の10倍
前後に迄大幅に増やすことができた。
【0010】
【発明の効果】以上説明のとうり、本発明コンクリート
打設用型枠の脱水・脱気シートは通気度を0.5〜3c
3//cm2 /sec で気孔13の径を10〜40μmと
良好な範囲に収めた状態で、転用回数を従来より10倍
前後と大幅に増やすことができ、型枠への張り替え作業
を軽減するとともに使用量も1/10近くにでき経済メ
リットを大幅に向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリート打設用型枠の脱水
・脱気シートの第1の実施例図である。
【図2】本発明にかかるコンクリート打設用型枠の脱水
・脱気シートの第2の実施例図である。
【図3】脱水・脱気シートのしくみ説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート型枠 2 コンクリート 4 脱水・脱気シート 5 モノフィラメント織物 6 裏張りシート 7 二層脱水・脱気シート 13 気孔
【表1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート型枠のコンクリートに接す
    る表面に付設される脱水・脱気シートが、合成繊維のモ
    ノフィラメント糸で構成され、溶断されたり、織目を塞
    いだりされない程度に平滑かつ緻密化されるべくカレン
    ダー加工されたモノフィラメント糸織物よりなる脱水・
    脱気シートであることを特徴とするコンクリート打設用
    型枠の脱水・脱気シート。
  2. 【請求項2】 モノフィラメント糸の太さが100〜1
    000デニールであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のコンクリート打設用型枠の脱水・脱気シー
    ト。
  3. 【請求項3】 モノフィラメント糸のたて密度とよこ密
    度の和が60〜250本/2.54cm平方であることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載のコンクリート打設用
    型枠の脱水・脱気シート。
  4. 【請求項4】 カレンダー加工をする際のカレンダーロ
    ールの温度がモノフィラメント糸の軟化点Aに対し(A
    −50)°C、(A+10)°Cの範囲であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3項記載の
    コンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート。
  5. 【請求項5】通気度の大きな不織布または織布、編製品
    からなる裏張りシートにより裏面をラミネート加工強化
    されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のコ
    ンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート。
  6. 【請求項6】モノフィラメント糸織物より低融点の樹
    脂、パウダーを通気度の大きな不織布または織布、編製
    品からなる裏張りシートとの間に挟持しラミネート加工
    強化されたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のコンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート。
  7. 【請求項7】 特許請求の範囲第5項記載のコンクリー
    ト打設用型枠の脱水・脱気シートにおいて、裏張りシー
    トの少なくとも二層合わせ面側に原糸混入した低融点樹
    脂を用いラミネート加工したことを特徴とするコンクリ
    ート打設用型枠の脱水・脱気シート。
JP3072237A 1991-01-28 1991-01-28 コンクリート打設用型枠の脱水・脱気シート Expired - Fee Related JPH0823210B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2510868B2 (ja) * 1987-12-04 1996-06-26 株式会社熊谷組 堰板の表面形成用織物
JPH01187260A (ja) * 1988-01-22 1989-07-26 Asahi Chem Ind Co Ltd 養生シート
JP2665536B2 (ja) * 1988-07-27 1997-10-22 株式会社セントラルエンジニヤリング コンクリートパネル添装用複合材

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