JP2708662B2 - コンクリートパネル用内張材 - Google Patents

コンクリートパネル用内張材

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株式会社淺沼組
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】建築土木等のコンクリート構造物
は、木製又は金属製のパネルで枠組みして型枠を構成
し、この型枠内にコンクリートを流し込んで締め固め
し、これを養生して硬化した後、その型枠を脱型して構
築される。本発明は、このようなコンクリート打設工事
に際して、コンクリート型枠の内面に張り付けて使用す
るコンクリートパネル用内張材に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設工事に於いて、コンク
リートを打設した後、コンクリート中の水分、気泡を型
枠外に排出しないためにクラック、ジャンカ、ピンホー
ル等が発生する。更にコンクリートへのガス、水分、塩
素イオン等の浸透及び拡散に影響を及ぼすコンクリート
中に含まれる細孔の大きさは、800〜1500A°と
考えられているが、これらの空隙が多くなるために、鉄
筋の腐食によるひび割れが発生し、著しい強度の低下を
引き起こす大きな原因となっている。
【0003】近年、鉄筋コンクリート構造物の耐久性が
問題視されるようになり、そのために、コンクリートの
耐久性を向上する必要が生じてきた。そこで、例えば特
開平2−3886号公報、特開平2−308049号公
報に示すように、型枠の内側に、各種の織布、不織布、
孔あきフィルム等の内張材を内張り貼着して、打設コン
クリート中の余剰水とか気泡を、織布、不織布、孔あき
フィルム等の空隙を介して型枠外に速やかに排出する工
法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記した
内張材をコンクリート型枠に貼着するものでは、工事施
工性、転用回数、脱型作業の容易性等に多くの問題点が
あり、特に耐久性を必要とする建築物、土木構造物以外
には、未だ使用されていないのが現状である。
【0005】本発明は前記のような問題点に鑑み、コン
クリート打設後の排水脱気効率の向上を図ると共に、脱
型性に優れており、且つ転用回数も著しく増大できるコ
ンクリートパネル用内張材を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るコンクリートパネル用内張材は、熱可
塑性合成樹脂繊維により織成された織布の少なくとも片
面を熱圧着処理してフィルタ層とし、該フィルタ層の背
面側に、織布、不織布、ネット状物、若しくはフラット
ヤーン織物から構成された透水層を積層して成るもので
ある。フィルタ層は、熱可塑性合成樹脂又は高融点合成
樹脂製芯材の表面に、低融点合成樹脂を鞘状に被覆した
複合合成樹脂製繊維の糸で織成されているものが好まし
く、また、透水層には、熱可塑性合成樹脂又は高融点合
成樹脂製芯材の表面に、低融点合成樹脂により鞘状に被
覆した複合フィラメントから成る不織布も利用される。
【0007】そしてフィルタ層と透水層は、熱圧着又は
接着剤及びヒートシール法で積層したり、又熱可塑性合
成樹脂製繊維の糸で縫合して被覆した後、熱圧着処理し
たりして積層される。本発明に係るコンクリートパネル
用内張材の裏面には、接着剤の塗布層を塗布して、その
上に離型シートが貼着されており、使用時には、この離
型シートを剥がして接着剤によりコンクリートパネルに
内張りするのである。
【0008】
【作用】次に本発明に係るコンクリートパネル用内張材
の作用について述べる。即ち、離型シートを剥離してコ
ンクリートパネル用内張材を内張りしたコンクリートパ
ネル内に、コンクリートを打設するのであるが、打設さ
れたコンクリート中の余剰水及び気泡は、内張材の面域
方向に連なる孔隙を有する熱可塑性合成樹脂繊維により
織成された織布を熱圧着処理して形成したフィルタ層を
透過し、さらに、織布、不織布、フラットヤーン織物か
ら構成された透水層を伝って、パネル下部の小孔から外
部に排出されることになり、コンクリートにクラック、
ジャンカ、ピンホール等が発生することを防止し、ま
た、溌水性があるために、コンクリート構造物の完成後
に内張材を剥がす作業が容易となり、さらにフィルタ層
には熱圧着による平滑界面があるために、完成後のコン
クリート構造物の表面を綺麗に仕上げることができる。
【0009】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明に係るコンク
リートパネル用内張材の実施例を具体的に説明する。図
1は本発明に係るコンクリートパネル用内張材Xの断面
図であり、図2は本発明に係るコンクリートパネル用内
張材が内張りされたパネル内にコンクリートを打設した
状態を示たものの断面図である。図に於いて1は透水
層、2はフィルタ層、3は接着剤、4は離型紙、5は合
板パネル、6は合板パネル5の下端に穿設された排水用
の小孔、7は打設されたコンクリートである。
【0010】図3は本発明に係るコンクリートパネル用
内張材Xの材料の一例としてフィルタ層に使用される熱
可塑性合成樹脂製繊維の織布の綾織り組織図であるが、
図3の(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断
面図であり、図中一、二、三、四、五、六は各緯糸、
一′、二′、三′、四′、五′、六′は各経糸である。
図4は同上の熱圧着した状態を示すもので、夫々(イ)
は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面図である。
図5及び図6は夫々図3及び図4に示す繊維束の表面の
拡大図である。
【0011】そして、フィルタ層の織布は、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリアクリル系、ポリ塩化ビニリ
デン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系等の熱可塑
性合成樹脂の撚合糸、引揃糸、フラットヤーン等で織成
されている。また、高融点合成樹脂の鞘部の表面に、低
融点合成樹脂を被覆して構成された芯鞘構造を有する複
合繊維を使用することもできる。
【0012】糸の太さは、ステーブルファイバについて
は、1〜30デニール、好ましくは2〜10デニールの
ものを使用し、フィラメント糸では、30〜250デニ
ール、好ましくは50〜150デニールのものを使用
し、紡績糸については、10′〜60′S、好ましくは
20〜40′Sのものを使用する。
【0013】織物の密度は、経糸70〜200本/イン
チ、好ましくは90〜180本/インチ、緯糸50〜1
20本/インチ、好ましくは70〜100本/インチの
ものが使用される。
【0014】織物を構成する組織は、平織、斜文織、綾
織等で構成されるが、その通気量は糸の太さ、密度、組
織によって大きく異なるが、フラジール型試験器による
測定により、50〜300cm3 /cm2 /secの通
気量である。
【0015】図5の表面拡大図に示されたステーブルで
構成されている紡績糸又はマルチフィラメントで構成さ
れた織布をヒートカレンダーロールにより、熱可塑性合
成樹脂の融点以下の温度で熱圧着処理して構成する繊維
の形状を厚み方向に圧着するもので、繊維同士を部分融
着して空隙部を減少して図6の表面拡大図の如く、セメ
ント粒子が繊維組織内部である糸の重ね部分に侵入固化
しないものが望ましい。
【0016】更に熱可塑性合成樹脂は、樹脂の融点近く
まで温度上昇すると、繊維の形状性能を喪失するので、
高融点合成樹脂の芯材の表面を低融点合成樹脂で被覆し
た糸で構成して、糸の中のモノフィラメントが部分的に
融着又は各フィラメントの交差部が融着一体化し、微細
な濾過口を保持しながらシート状になったものが使用さ
れる。
【0017】熱圧着処理は合成樹脂の種類により差があ
るが、ヒートカレンダーロールにより90〜220°C
の温度で行うことが望ましい。加熱処理を施したシート
状織布は、セメント粒子の濾材として使用されるから通
気性を有していることが必須であり、通気量は0.1〜
30cm3 /cm2 /secであることが望ましい。
【0018】フイルタ層2の裏面に貼着される透水層1
は、天然繊維、合成繊維製の織布、不織布、フラットヤ
ーン織物の何れの材料から選択されて成るもので、更に
透水層1の裏面には接着剤3と介して離型紙4を貼着す
るのである。
【0019】この中で最も好ましく使用される材料は、
不織布とフラットヤーン織物であるが、不織布として
は、綿、レーヨン、毛、合成繊維の短繊維で見掛け繊維
密度が0.1〜0.5gr/cm3 、透水係数が1×1
-4cm/sec以上であることが望ましい。又フラッ
トヤーン織物としては、ポリプロピレンまたはビニロン
を幅2〜3mm程度の薄いテープ状にしたものを平織し
たものを使用する。このフラットヤーン織物が鞘状複合
フイルムを構成し、ヒートカレンダーロールで熱圧着す
れば、経糸及び緯糸が相互に融着して、裁断によりほつ
れることのない透水層を形成するのである。
【0020】フィルタ層2と透水層1の張り合わせる方
法は、糸による縫い合わせ法、接着剤による全面接着又
は部分接着、接着面の繊維の融解によるヒート接着法等
がある。
【0021】糸による縫い合わせ法は縫糸がフィルタ層
2の表面に点線状に露出し、コンクリート型枠の合板パ
ネル5の内面に内張りしてコンクリート7を打設したと
き、コンクリート7中のセメント粒子が縫糸が侵入して
硬化し、脱型する作業が困難となるので、好ましくない
が、熱可塑性合成樹脂製の糸で縫い合わせた後、ヒート
カレンダロールで熱処理すれば、縫糸の各フィラメント
同士は部分融着して偏平状となり、フィルタ層2に密着
した状態となるので、コンクリート5への食い込みがな
くなり、脱型性がよくなる。
【0022】接着剤4による接着はドット接着か、粉末
状のホットメルト接着剤をフィルタ層2と透水層1の間
に散布してヒートカレンダロールにより熱圧着する。接
着剤4としてはアクリルエマルジョン、SBRラテック
ス、ニトリルゴムラテックス、醋酸ビニルエマルジョン
が使用され、又ホットメルト接着剤はナイロン11、ナ
イロン12、ナイロンコーポリマ重合体等が使用され
る。
【0023】透水層1の片面に塗布して、合板パネル5
に内張材を張り付けるための粘着剤は、天然ゴム、再生
ゴム、ポリイソブチレン、ブチレンブタジエン、ポリイ
ソブチレン等のゴム系或いはアクリル系の粘着剤が採用
されるが、これらの粘着剤をセブラ状又は水玉状の塗布
することが望ましい。
【0024】更に粘着系接着剤3を介して透水層1に貼
り付ける離型紙4は、離型剤を塗布したクラフト紙、パ
ルプ紙或いは各種樹脂シートが使用される。
【0025】フィルタ層2は熱可塑性合成樹脂のマルチ
フィラメント、又は複合繊維から織成された平織、綾織
等の織布の少なくとも片面をヒートカレンダロールで熱
圧着すると、各フィラメントは偏平状となり、且つフィ
ラメント同士が適宜に熱融着して大きな編み目が微細な
100μ前後の細孔に形成される。そのためにフィルタ
層2の表面に於いて、水だけ通過させ、セメント粒子の
濾過が行われるから、セメント粒子が内部に侵入して目
詰まりを起こすことなく、打設されたコンクリート7中
の余剰水及び気泡は、内張材の面域方向に移動して、合
板パネル5に沿って降下し、合板パネル5の下部に設け
た排水用の貫通小孔6を通って外部に逐次排出されるの
である。
【0026】同様にマルチフィラメントで織成された織
物については、フィラメント糸を構成する各フィラメン
ト同士が適宜に熱融着して細孔が少なくなると共に、マ
ルチフィラメントの交叉重ね部が融着して微細な細孔と
なり、前述と同様な機能を果たし、切断時の糸のほつれ
を防止することができる。
【0027】更にフィルタ層2はヒートカレンダロール
で熱圧着すると、表面に微細な凹凸や毛羽立ちがなく平
滑となるために、打設されるコンクリート7の実質的な
接触面積が小さくなり、又コンクリート7中の微細な繊
維が絡むこともなく、セメント粒子がフィルタ層2の内
部に侵入硬化することもない。従って仕上げ面を艶やか
な外観面に仕上げることができると共に、内張材の転用
回数を増大することができる。
【0028】また、織布原料としてのフィラメントに高
融点合成樹脂製芯材と低融点合成樹脂を鞘状に被覆した
複合繊維を使用する場合には、フィラメント同士の部分
融着は微細で均一な細孔を有するフィルタ層を形成する
ので、更に優れた平滑性と剥離性を付与して、コンクリ
ートパネル用内張材の転用回数が著しく増大する。
【0029】以下に本発明に係るコンクリートパネル用
内張材の具体的な構成例について述べる。
【0030】A.内張り材料織布の準備 (1)ポリエチレン70デニール210本平織り織布、
通気量30cm3 /cm2 /secを、110°C乃至
130°Cのヒートカレンダで熱圧着処理したシート状
物を得る。こうすると通気量は10cm3 /cm2 /s
ecとなる。この上に、ナイロン12の粉末状ホットメ
ルト接着剤を15g/m2 程度散布し、ユニチカナイロ
ンスパンポンド不織布PO403WTO目付40g/m
2 、厚さ0.33mmを熱圧着で貼着する。 (2)ナイロン80デニール260本平織り織布、通気
量100cm3 /cm2/secを、180°C乃至2
00°Cのヒートカレンダで熱圧着処理したシート状物
を得る。このようにすると、通気量は10cm3 /cm
2 /secとなる。こうすると通気量は15cm3 /c
2 /secとなる。この上に、アクリルエマルジョン
接着剤を、彫刻したロールで斑点状に塗布して500デ
ニール、経糸24本、緯糸18本のポリプロピフラット
ヤーン織布を貼着する。 (3)ポリエステル製タフタ(繊維密度200本、通気
量300cm3 /cm2/sec)を温度180°C、
圧力約2.5ton/cm2 のヒートカレンダで熱圧着
処理したシート状物を得る。こうすると通気量は10c
3 /cm2 /secとなる。この上に、ホットメルト
パウダーナイロン11を20g/m2 散布し、ユニチカ
ナイロンスパンポンド不織布PO403WTO目付40
g/m2 、厚さ0.33mmを140°Cの温度で熱圧
着して貼着する。
【0031】B.粘着剤の塗布 上記Aのような内張り材料織布の裏打層に、溶剤軽クロ
ロプレン接着剤をセブラ状(幅5mm)に塗布して離型
紙を貼着する。
【0032】C.型枠の構成 上記Aのような内張材を一般型枠用合板(900×18
00mm)に離型紙をはかじ、熱処理した織布が表面に
なるように貼着したパネル2枚と、内張材を貼着しない
2枚とにより、横断面900×900mm、高さ180
0mmの正四角柱の型枠を作製した。なお、内張材を貼
着した型枠の下部には透水用小孔を穿設した。
【0033】D.生コンクリートの打設及び養生 スランプ18cm(水セメント比60%)の生コンクリ
ートを上記型枠内に打設した。合板型枠使用面からの排
水は全くなく、内張材を貼着した型枠の下部には透水用
小孔から2.8l/m2 の余剰水の排出があった。
【0034】E.型枠の脱型 72時間養生した後、型枠を脱型した。内張材を貼着し
たパネルは、極めて簡単に離型することができ、又織布
の表面にはセメントの付着は全くなく、再使用が充分可
能な状態であった。そしてコンクリート構造体の表面
は、濃灰色でピンホールやジャンカは全く見られなかっ
た。
【0035】F.表面強度、中性化抵抗性、塩素イオン
進入抵抗性、及び凍結融解抵抗性の比較 コンクリート構造体の各表面の上中下及び左右中央の均
等に配置された9ケ所で各種試験を日本建築綜合試験所
で測定した結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】以上のように本発明に係る内張材を使用し
た場合、表面強度は約40%増大し且つ炭酸ガスによる
コンクリートの中性化、塩素イオンの遮塩性は1/2乃
至1/3となり、コンクリート構造体の耐久性を大幅に
促進することを証明できた。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るコンクリートパネル用内張
材は、熱可塑性合成樹脂製繊維を織成した織布を熱圧着
処理し、その表面に透水層を貼着一体化した上に、裏面
に粘着剤を塗布しているために、コンクリートパネルに
貼着する際に、しわや弛みを生ずることがなく、パネル
面に沿わせることができる。従って打設コンクリート層
中に織布が絡み込むことがなく、而も各織布の表面が平
滑微細な細孔を形成していることと相まって剥離が極め
て容易であり、織布の傷みが全くなく相当回数の再使用
が可能となる。更に末端部からの縫糸のほつれを生ずる
ことがないからパネル端部に巻き込む必要がない。
【0039】本発明に係るコンクリートパネル用内張材
が貼着されているパネルにより、枠組みされた型枠内に
コンクリートを打設すると、打設コンクリート中の余剰
水や気泡は、織布の面域方向に連なる孔隙部から速やか
に排出されるから、コンクリート表面にあばたやジャン
カが発生することがなく、剥離性の良さと相まって極め
て綺麗で艶のある仕上がりができる。
【0040】織布として低融点合成樹脂による鞘状被覆
した複合繊維を使用すれば、各フィラメントは容易に偏
平化すると同時に、フィラメント同士は部分融着し、微
細な細孔となるために、コンクリート中のセメント粒子
のかみこみがなく、剥離性を一層向上することができる
と共に、転用回数を更に増大することができる。そして
裏打材として不織布のような透水材を貼着すると、排水
効率が一層良好となると共に、緻密で耐久性の高いコン
クリートを打設することができる。
【0041】換言すると、本発明に係るコンクリートパ
ネル用内張材によれば、熱可塑性合成樹脂繊維により織
成された織布を熱圧着処理して形成されたフィルタ層
と、織布、不織布、フラットヤーン織物から構成された
透水層とによって、コンクリートを打設して構築された
コンクリート構造物に、通水性及び通水性を付与してク
ラック、ジャンカ、ピンホール等が発生することを防止
し、又揆水性があるために、コンクリート打設後に於け
る内張材を剥がす作業が容易であり、更に平滑界面があ
るために、完成後のコンクリート構造物の表面を綺麗に
仕上げることができ、而も転用回数が大きいので極めて
経済的であり、コンクリート打設工事のコストの低減を
図ることができる等の特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートパネル用内張材の断
面図。
【図2】コンクリートパネル用内張材が内張りされたパ
ネル内にコンクリートを打設した状態を示したものの断
面図。
【図3】本発明に係るコンクリートパネル用内張材の材
料の一例として使用される熱可塑性合成樹脂製繊維の織
布の綾織り組織図であり、(イ)は平面図、(ロ)は断
面図、(ハ)は右断面図。
【図4】図2は同上の熱圧着した状態を示すもので、夫
々(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面
図。
【図5】図1に示す繊維の表面の拡大図。
【図6】図2に示す熱圧着された繊維の表面の拡大図。
【符号の説明】
1 透水層 2 フィルタ層 3 接着剤 4 離型紙 5 合板パネル 6 排水用小孔 7 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 登久治 奈良市三条大路2丁目2−54 (72)発明者 石原 誠一郎 大阪府高槻市殿町9−10 シャトルガー デンA−103号 (72)発明者 立松 和彦 大阪府大阪市東成区中道2−9−14 大 宝森之宮ロイヤルハイツ302 (72)発明者 田代 亘 大阪府泉佐野市南泉ケ丘1−5−2 (72)発明者 山口 武志 大阪府寝屋川市三井ケ丘5丁目1−89− 102 (72)発明者 古家 秀一郎 大阪府枚方市香里ケ丘3−16 B−8− 301 (56)参考文献 特開 平2−38665(JP,A) 特開 平3−17351(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製繊維により織成され
    た織布の少なくとも片面を熱圧着処理して表面平滑化し
    てなるフィルタ層と、該フィルタ層の裏面側に積層され
    た織布、不織布、ネット状物若しくはフラットヤーン織
    物から構成された透水層と、から成ることを特徴とする
    コンクリートパネル用内張材。
  2. 【請求項2】 上記フィルター層の当該織布が、高融点
    合成樹脂製芯材の表面に低融点合成樹脂を鞘状に被覆し
    た複合合成樹脂製繊維の糸で織成されたものあることを
    特徴とする請求項1記載のコンクリートパネル用内張
    材。
  3. 【請求項3】 上記のフィルタ層と透水層とは、熱圧着
    又は接着剤及びヒートシール法で透水容易に接合積層さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のコンクリートパネ
    ル用内張材。
  4. 【請求項4】 上記のフィルタ層と透水層とは、熱可塑
    性合成樹脂製繊維の糸で縫合して積層されて後、熱圧着
    処理されたことを特徴とする請求項1記載のコンクリー
    トパネル用内張材。
  5. 【請求項5】 上記の透水層の裏面に、接着剤の塗布層
    を介して離型シートを貼着してなることを特徴とする請
    求項1に記載のコンクリートパネル用内張材。
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