JPH08231565A - リン酸トリエステル並びにこれらを含有する化粧料及び外用剤 - Google Patents

リン酸トリエステル並びにこれらを含有する化粧料及び外用剤

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JPH08231565A
JPH08231565A JP3668095A JP3668095A JPH08231565A JP H08231565 A JPH08231565 A JP H08231565A JP 3668095 A JP3668095 A JP 3668095A JP 3668095 A JP3668095 A JP 3668095A JP H08231565 A JPH08231565 A JP H08231565A
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mol
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JP3668095A
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English (en)
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Shinji Yano
真司 矢野
Takashi Komori
隆 小森
Shinji Ishikawa
伸二 石川
Katsumi Kita
克己 喜多
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(1) 【化1】 〔R1 はC12〜24のアルキル基又はアルケニル基を
示し、R2 はC6〜24のアルキル基、アルケニル基又
はアリール基を示し、R3 はC1〜6のアルキル基、ア
ルケニル基又はアリール基を示す。〕で表されるリン酸
トリエステル及びこれを含有する化粧料又は外用剤。 【効果】 優れた皮膚親和性、良好な感触及び高い安全
性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚親和性及び使用感
に優れ、かつ皮膚に低刺激な化粧料及び外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体油は、化粧料基剤として欠くことの
できない極めて重要なものであり、その特性として、皮
膚への潤滑性等の賦与、疎水性被膜形成によるバリヤー
能、経皮水分損失抑制能等の発現という基本性能のみな
らず、最近では、1)皮膚親和性、2)皮膚上での感
触、3)皮膚に対する安全性等の面においても優れた性
能が要求されるようになりつつある。
【0003】このような要求に答えるべく、多くの新し
い液体油基剤が開発・応用されており、例えばスクワラ
ン、オリーブ油等のトリグリセライドは皮脂類似成分と
して皮膚親和性を、また、パルミチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸イソプロピル等の合成エステル油、シリコ
ーン油などは低粘度による良好な感触を狙ったものであ
る。
【0004】しかしながら、これら従来の油基剤は、一
般に皮膚親和性の高い高極性のものほど分子間力が強く
高粘度となる傾向があり、べたつくなど感触が悪いとい
う問題があった。特に、エステル油、トリグリセライド
等においては、皮膚親和性の上昇と共に分解の危険性も
大きくなり、安全性の面での問題が生じてくる。更に、
皮膚親和力も感触も比較的良好な低分子量の油基剤も、
やはり安全性という点で大きな問題を抱えている。
【0005】一方、低級トリアルキルリン酸エステル
は、常温で液状、化学的に安定で曇点が低く極性のある
油であり、溶解性、相溶性、混和性、顔料等の分散性に
優れ、可塑剤、安定化剤等の添加剤や潤滑剤、分散剤と
して既に広く利用されているが、皮膚に対する安全性に
おいて必ずしも十分でなかった。また、高級トリアルキ
ルリン酸エステルは、安全性においては優れるものの、
高粘度又は高融点であることから、使用感において必ず
しも満足し得るものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
油基剤においては、1)高い皮膚親和性、2)良好な使
用感、及び3)皮膚に対する安全性をすべて満足するも
のはなく、これらの性能をすべて具備する液体油の開発
が望まれていた。
【0007】かかる実情において本発明者らは鋭意研究
を重ねた結果、後記一般式(1)で表される特定のエス
テル残基を有するリン酸トリエステルが、高極性で皮膚
親和性に優れ、しかも低粘度、低融点で、かつ安全性に
も優れるものであり、これを液体油として配合した化粧
料及び外用剤は、皮膚へのなじみが良く使用感に優れ、
かつ安全性に優れるものであることを見出し、本発明を
完成した。
【0008】すなわち本発明は次の一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1 は炭素数12〜24の直鎖又
は分岐のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2 は炭
素数6〜24の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基も
しくは直鎖アルケニル基又はアリール基を示し、R3
炭素数1〜6の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基も
しくはアルケニル基又はアリール基を示す。〕で表され
るリン酸トリエステル及びこれを含有することを特徴と
する化粧料及び外用剤を提供するものである。
【0011】一般式(1)中、R1 で示される炭素数1
2〜24の直鎖アルキル基としては、例えばn−ドデシ
ル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、n−
オクタデシル基等が挙げられ、分岐アルキル基として
は、例えば2−メチルドデシル基、2−メチルテトラデ
シル基、2−ブチルオクチル基、2−ヘキシルデシル
基、2−ヘプチルウンデシル基、2−オクチルドデシル
基、2−デシルテトラデシル基、5,7,7−トリメチ
ル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)オクチル
基、牛脂又はトール油由来の脂肪酸の骨格異性化により
製造される次式で表される構造を主として含有すること
を特徴とする炭素数14〜24の混合物としてのいわゆ
るイソステアリル基
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、m+n=14であり、m=n=7
を頂点とする分布を有する。〕等が挙げられ、アルケニ
ル基としては、例えばヘキサデセニル基、オクタデセニ
ル基、ヘキサデカジエニル基、オクタデカジエニル基、
エイコサジエニル基等が挙げられるが、必ずしもこれら
に限定されるものではない。かかるR1 のうち、皮膚刺
激低減の点から、炭素数13〜20の分岐アルキル基が
好ましい。
【0014】一般式(1)中、R2 で示される炭素数6
〜24の直鎖又は分岐のアルキル基としては、上記R1
で例示したもののほか、n−ヘキシル基、n−オクチル
基、n−デシル基、2−エチルヘキシル基等が挙げら
れ、環状アルキル基としては、例えばシクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロドデ
シル基等が挙げられ、直鎖アルケニル基としては、例え
ばウンデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル
基、ヘキサデカジエニル基、オクタデカジエニル基、エ
イコサジエニル基等が挙げられ、アリール基としてはフ
ェニル基、ナフチル基等が挙げられるが、必ずしもこれ
らに限定されるものではない。かかるR2 のうち、皮膚
刺激低減の点から炭素数6〜18、特に炭素数11〜1
8の直鎖もしくは分岐のアルキル基又は直鎖アルケニル
基が好ましい。
【0015】一般式(1)中、R3 で示される炭素数1
〜6の直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基及びn
−ヘキシル基が挙げられ、分岐アルキル基としては、例
えばイソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等が挙げられ、環状アルキル基
としては、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられ、アルケニル基としては、例えばアリル
基、メタリル基等が挙げられ、アリール基としてはフェ
ニル基が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるも
のではない。かかるR3 のうち、皮膚親和性及び良好な
使用感の点から炭素数1〜6の直鎖又は分岐のアルキル
基が好ましく、更に炭素数1〜4の直鎖アルキル基、特
に粘度の低さからエチル基が好ましい。
【0016】また、リン酸トリエステル(1)は、融点
の低さという点から、R1 が炭素数13〜20の分岐ア
ルキル基又は直鎖アルケニル基であり、R2 が炭素数1
1〜18の直鎖もしくは分岐のアルキル基又は直鎖アル
ケニル基であり、R3 が炭素数1〜6の直鎖又は分岐の
アルキル基であるものが好ましい。
【0017】リン酸トリエステル(1)は、公知の方法
に従って、例えばオキシ塩化リン等のオキシハロゲン化
リンにR1 、R2 及びR3 に対応するアルコールを直接
又は塩基存在下に順次反応させることにより合成するこ
とができる。
【0018】すなわち、R1 、R2 及びR3 がそれぞれ
異なるリン酸トリエステルを目的とする場合は、R1-O
H、R2-OH及びR3-OHの3種のアルコールを順次オキシハ
ロゲン化リンに対し約1倍モルずつ添加・反応させる。
また、R1 とR2 、又はR2 とR3 が同一であるリン酸
トリエステルを目的とする場合は、2種のアルコールの
うち1種をオキシハロゲン化リンに対し約1倍モル(又
は約2倍モル)添加・反応させた後、残る1種のアルコ
ールを約2倍モル(又は約1倍モル)添加・反応させ
る。
【0019】本反応に使用される溶媒としては、反応に
対し不活性でオキシハロゲン化リンを溶解できるもので
あればよく、特に限定されないが、例えばテトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン等の芳香族炭化水素などが挙げられる。これらの溶
媒は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することが
できる。溶媒の使用量は特に限定されないが、一般には
オキシハロゲン化リン濃度が60重量%以下、好ましく
は30重量%以下となる量である。
【0020】また、本反応に使用し得る塩基としては、
例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン
等の有機第三級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物などが挙げられる。これ
らの塩基は単独で又は2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。
【0021】リン酸トリエステル(1)の本発明化粧料
又は外用剤への配合量は特に限定されないが、例えば乳
化型の化粧料又は外用剤の場合には、全組成の0.00
1〜90重量%、特に1〜50重量%が好ましい。
【0022】本発明化粧料及び外用剤の形態は特に限定
されず、油中水型又は水中油型の乳化型及び油性のいず
れでもよい。
【0023】また、本発明化粧料及び外用剤の種類は特
に限定されず、例えばパック、ファンデーション、口
紅、皮膚洗浄剤、シャンプー、リンス、整髪剤、養毛
剤、育毛剤、軟膏剤等が挙げられる。かかる化粧料中及
び外用剤には、リン酸トリエステル(1)以外に、化粧
料成分及び外用剤成分として一般に使用されている油
分、水、界面活性剤、保湿剤、紫外線防御剤、キレート
剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、香料、薬効成分
等の各種成分を適宜配合することができる。薬効成分と
しては特に限定されず、例えば鎮痛消炎剤、鎮痒剤、殺
菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟膏剤、ホルモン剤、ビタミン
類等が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】合成例1 リン酸ジドデシルメチル〔化合物(a)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びテ
トラヒドロフラン100mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながらドデシルアルコール37.2g(0.2
0mol)及びトリエチルアミン20.2g(0.20mo
l)をTHF溶液として約1時間で滴下した。滴下終了
後、更に30℃以下で4時間反応を続けた後、トリエチ
ルアミン塩酸塩をろ過により除去し、メタノール500
gを加えて25℃で8時間混合した。酢酸エチル及び水
を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノー
ルを添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡黄
色の油状物45.0gを得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)で精
製することにより、目的のリン酸ジドデシルメチル2
7.8g(0.062mol)を無色透明の油状物として
純度99%以上で得た。
【0026】合成例2 リン酸ジアルキル(C13,C15)ヘキシル〔化合物
(b)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びヘ
キサン100mlを仕込み、水浴で30℃以下に冷却しな
がら(C13,C15)オキソアルコール〔商品名ダイヤド
ール135(水酸基価212.4)(三菱化成)〕4
2.5g(0.20mol)及びトリエチルアミン20.
2g(0.20mol)をヘキサン溶液として約1時間で
滴下した。滴下終了後、更に30℃以下で4時間反応を
続けた後、イオン交換水を加えトリエチルアミン塩酸塩
を水洗により除去した。これをヘキサノール460gに
水酸化ナトリウム4.0g(0.1mol)を溶解させた
溶液に50℃で滴下し、1時間混合後、ヘキサン及び水
を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノー
ルを添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡黄
色の油状物48.0gを得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)で精
製することにより、目的のリン酸ジアルキル(C13,C
15)ヘキシル24.5g(0.047mol)を無色透明
の油状物として純度96%以上で得た。
【0027】合成例3 リン酸ドデシルブチル〔化合物(c)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びテ
トラヒドロフラン100mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながらドデシルアルコール37.2g(0.2
0mol)及びトリエチルアミン20.2g(0.20mo
l)をTHF溶液として約1時間で滴下した。滴下終了
後、更に30℃以下で4時間反応を続けた後、トリエチ
ルアミン塩酸塩をろ過により除去し、ブタノール450
gを加えて25℃で48時間混合した。酢酸エチル及び
水を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノ
ールを添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡
黄色の油状物47.5gを得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)で
精製することにより、目的のリン酸ジドデシルブチル2
2.8g(0.046mol)を無色透明の油状物として
純度96%以上で得た。
【0028】合成例4 リン酸ジイソステアリルエチル〔化合物(d)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン30.6g(0.20mol)及びヘ
キサン150mlを仕込み、水浴で30℃以下に冷却しな
がらイソステアリルアルコール109g(0.40mo
l)及びトリエチルアミン40.4g(0.40mol)を
ヘキサン溶液として約1時間で滴下した。滴下終了後、
更に30℃以下で4時間反応を続けた後、トリエチルア
ミン塩酸塩をろ過により除去し、エタノール460gを
加えて50℃で8時間混合した。酢酸エチル及び水を加
えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノールを
添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡黄色の
油状物128gを得た。これを更にシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)で精製
することにより、目的のリン酸ジイソステアリルエチル
77.0g(0.117mol)を純度95%以上で得
た。
【0029】合成例5 リン酸ビス(2−ヘプチルウンデシル)エチル〔化合物
(e)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン23.0g(0.15mol)及びテ
トラヒドロフラン150mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながら2−ヘプチルウンデシルアルコール8
1.6g(0.30mol)及びトリエチルアミン30.
3g(0.30mol)をTHF溶液として約1時間で滴
下した。滴下終了後、更に5℃以下で4時間反応を続け
た後、トリエチルアミン塩酸塩をろ過により除去し、エ
タノール230gを加えて50℃で8時間混合した。酢
酸エチル及び水を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要
な量のエタノールを添加)した後、有機層を濃縮するこ
とにより、淡黄色の油状物96.0gを得た。これを更
にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル溶媒)で精製することにより、目的のリン酸ビ
ス(2−ヘプチルウンデシル)エチル49.0g(0.
074mol)を純度96%以上で得た。
【0030】合成例6 リン酸ジオレイルエチル〔化合物(f)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びテ
トラヒドロフラン100mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながらオレイルアルコール54.0g(0.2
0mol)及びトリエチルアミン20.2g(0.20mo
l)をTHF溶液として約1時間で滴下した。滴下終了
後更に30℃以下で4時間反応を続けた後、トリエチル
アミン塩酸塩をろ過により除去し、エタノール460g
を加えて25℃で24時間混合した。酢酸エチル及び水
を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノー
ルを添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡黄
色の油状物46.0gを得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)で精
製することにより、目的のリン酸ジオレイルエチル3
0.1g(0.046mol)を淡黄色の油状物として純
度95%以上で得た。
【0031】合成例7 リン酸ドデシルイソステアリルエチル〔化合物(g)〕
の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びテ
トラヒドロフラン100mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながらイソステアリルアルコール27.1g
(0.10mol)及びトリエチルアミン10.1g
(0.10mol)をTHF溶液として約1時間で滴下し
た。1時間混合した後、続いてドデシルアルコール1
8.6g(0.10mol)、トリエチルアミン10.1
g(0.10mol)をTHF溶液として約1時間で滴下
した。滴下終了後、更に30℃以下で4時間反応を続け
た後、トリエチルアミン塩酸塩をろ過により除去し、エ
タノール230gを加えて50℃で8時間混合した。酢
酸エチル及び水を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要
な量のエタノールを添加)した後、有機層を濃縮するこ
とにより、淡黄色の油状物54.0gを得た。これを更
にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル溶媒)で精製することにより、目的のリン酸ド
デシルイソステアリルエチル33.4g(0.058mo
l)を純度90%以上で得た。
【0032】合成例8 リン酸(2−ヘプチルウンデシル)ヘキシルエチル〔化
合物(h)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン23.0g(0.15mol)及びテ
トラヒドロフラン150mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながら2−ヘプチルウンデシルアルコール4
0.8g(0.15mol)及びトリエチルアミン15.
2g(0.15mol)をTHF溶液として約1時間で滴
下した。滴下終了後、更に30℃以下で2時間反応を続
けた後、続いてヘキシルアルコール15.3g(0.1
5mol)及びトリエチルアミン15.2g(0.15mo
l)をTHF溶液として約1時間で滴下した。滴下終了
後、更に30℃以下で6時間反応を続けた後、トリエチ
ルアミン塩酸塩をろ過により除去し、エタノール230
gを加えて50℃で8時間混合した。酢酸エチル及び水
を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量のエタノー
ルを添加)した後、有機層を濃縮することにより、淡黄
色の油状物63.0gを得た。これを更にシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル溶媒)
で精製することにより、目的のリン酸(2−ヘプチルウ
ンデシル)ヘキシルエチル32.2g(0.070mo
l)を純度97%で得た。
【0033】合成例9 リン酸ジドデシルシクロヘキシル〔化合物(i)〕の合
成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにオキシ塩化リン15.3g(0.10mol)及びテ
トラヒドロフラン100mlを仕込み、水浴で30℃以下
に冷却しながらドデシルアルコール37.2g(0.2
0mol)及びトリエチルアミン20.2g(0.20mo
l)をTHF溶液として約1時間で滴下した。滴下終了
後、更に30℃以下で4時間反応を続けた後、トリエチ
ルアミン塩酸塩をろ過により除去し、シクロヘキサノー
ル460gを加えて60℃で24時間混合した。酢酸エ
チル及び水を加えて抽出/水洗(解乳化のため必要な量
のエタノールを添加)した後、有機層を濃縮することに
より、淡黄色の油状物48.5gを得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
溶媒)で精製することにより、目的のリン酸ジドデシル
エチル20.6g(0.040mol)を無色透明の油状
物として純度96%以上で得た。
【0034】合成例10 リン酸(2−ヘプチルウンデシル)ジフェニル〔化合物
(j)〕の合成 温度計及び滴下ロートのついた1リットル4ツ口フラス
コにジフェニルホスホリルクロライド27.1g(0.
10mol)及びテトラヒドロフラン100mlを仕込み、
水浴で30℃以下に冷却しながら2−ヘプチルウンデシ
ルアルコール27.1g(0.10mol)、トリエチル
アミン10.1g(0.10mol)及びジメチルアミノ
ピリジン2.4g(0.02mol)をTHF溶液として
約1時間で滴下した。滴下終了後、室温で48時間混合
した後、酢酸エチル及び水を加えて抽出/水洗(解乳化
のため必要な量のエタノールを添加)し、有機層を濃縮
することにより、淡黄色の油状物43.5gを得た。こ
れを更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル溶媒)で精製することにより、目的のリ
ン酸(2−ヘプチルウンデシル)ジフェニル21.8g
(0.043mol)を純度96%以上で得た。
【0035】以上の合成例1〜10で合成した化合物
(a)〜(j)のIR及び1H−NMRのスペクトルを
表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】試験例1 合成例1〜10で合成した化合物(a)〜(j)につい
て、含水能、使用感及び皮膚刺激を以下に示す方法で評
価した。この結果を表2に示す。
【0038】<含水能>25℃において各化合物及び水
を1晩振り混ぜた後、油分中の水分含量をカールフィッ
シャー法により定量することにより、各化合物に対する
水の溶解度を求め、以下のとおり示した。 ◎:1.5重量%以上 ○:0.5重量%以上1.5重量%未満 △:0.5重量%未満
【0039】<使用感>専門パネラー10名により、各
化合物を実際に使用して使用感評価を行った。評価は、
肌へのなじみ、油性感のなさ、べたつきの少なさ及びし
っとり感の総合評価で行った。 ◎:10名中8名以上が良好と回答 ○:10名中6〜7名が良好と回答 △:10名中4〜5名が良好と回答 ×:10名中3名以下が良好と回答
【0040】<皮膚刺激>モルモット5匹に対し、各化
合物を10%流動パラフィン溶液として1日1回4日間
連続して直接塗布し、翌日皮膚の状態を5匹の平均とし
て以下の基準で評価した。 ◎:全く異常なし〜わずかに赤みが発生 ○:わずかに赤みが発生〜赤みが発生 △:赤みが発生〜赤みと丘疹が発生 ×:赤みと丘疹がほぼ全匹に発生
【0041】
【表2】
【0042】 *1:リン酸トリス(2−エチルヘキシル) *2:リン酸トリヘキサデシル *3:リン酸ドデシルジエチル
【0043】実施例1〜4及び比較例1〜3 下記表3に示す組成のクリームを製造し、その実用テス
ト、並びに肌あれの改善効果及び予防効果についての評
価を行った。この結果を表4に示す。
【0044】
【表3】
【0045】(製造法)油相成分である(1)〜(1
1)を混合し、加熱溶解して70℃に保つ。これに水相
成分である(12)〜(16)を徐々に加え、乳化器に
て乳化する。乳化物を熱交換器にて終温30℃まで冷却
した後、充填を行うことにより、クリームを調製する。
【0046】(試験方法) (1)実用テスト(パネルテスト) 専門パネラー10名により各クリームを実際に使用して
実用評価を行った。評価項目は、肌へのなじみ、べたつ
きの少なさ、しっとり感、全体評価の4項目とし、下記
基準に従い評価を行った。 ◎:10名中8名以上が良好と回答 ○:10名中6〜7名が良好と回答 △:10名中4〜5名が良好と回答 ×:10名中3名以下が良好と回答
【0047】(2)肌あれスコア 冬季に頬部に肌あれを起こしている20〜50歳の女性
10名を被験者とし、左右の頬に異なるクリームを2週
間塗布した。2週間の塗布が終了した翌日に肌あれを肉
眼で観察し、下記基準により判定し、平均値で示した。 0:肌あれを認めない 1:かすかに肌あれを認める 2:肌あれを認める 3:ややひどい肌あれを認める 4:ひどい肌あれを認める
【0048】
【表4】
【0049】表4から明らかなように、本発明のクリー
ムは、非常に優れた肌なじみとスキンケア効果を有して
いた。
【0050】実施例5〜7及び比較例4 下記表5に示す組成の乳液を製造し、その実用テスト、
皮膚刺激についての評価を行った。この結果を表6に示
す。
【0051】
【表5】
【0052】(製造法)上記処方に従い、(1)〜
(7)を混合し、加熱溶解して70℃に保つ。(8)〜
(13)も同様に70℃で加熱混合し、これに(1)〜
(7)を加えて乳化することにより乳液を調製する。
【0053】(試験方法) (1)実用テスト 実施例1〜4及び比較例1〜3と全く同様の方法及び基
準に従い、実用テストを行った。
【0054】(2)皮膚刺激テスト ヒトの上腕部にクローズドパッチ(24時間)を行い、
下記基準で評価し、10名の平均値で示した。 0:全く異常なし 1:わずかに赤みが発生 2:赤みが発生 3:赤みと丘疹が発生
【0055】
【表6】
【0056】 実施例8 乳液 油相成分: (重量%) 化合物(a) 8.0 スクワラン 2.0 バチルアルコール 1.0 ソルビタントリオレエート 1.0 POE(40)ソルビタンモノオレエート 1.0 エチルパラベン 0.1 水相成分: メチルパラベン 0.1 エタノール 3.0 グリセリン 2.0 香料 0.1 精製水 バランス 100.0 上記処方に従い、油相成分を混合し、加熱溶解して70
℃に保った。水相成分も同様に70℃で加熱混合し、こ
れに上記油相部を加えて乳化器にて乳化した。乳化物を
徐々に冷却して乳液を得た。
【0057】 実施例9 クリーム 油相成分: (重量%) 化合物(b) 20.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 セタノール 2.0 POE(20)ソルビタンモノステアレート 1.5 ソルビタンモノステアレート 0.5 カルナウバロウ 2.0 ブチルパラベン 0.1 水相成分: グリセリン 3.0 メチルパラベン 0.2 香料 0.1 精製水 バランス 100.0 上記処方に従い、油相成分を混合し、加熱溶解して80
℃に保った。水相成分も同様に80℃で加熱混合し、こ
れを上記油相部に加えて乳化器にて乳化した。乳化物を
徐々に冷却してクリームを得た。
【0058】 実施例10 2層式液状ファンデーション 油相成分: (重量%) 化合物(c) 10.0 揮発性シリコーン 15.0 POE(10)硬化ヒマシ油 0.5 ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体 0.5 粉体成分: シリコーン処理酸化チタン 3.0 シリコーン処理酸化セリサイト 7.5 シリコーン処理酸化鉄 1.5 水相成分: グリセリン 5.0 エタノール 10.0 香料 0.1 精製水 バランス 100.0 上記処方に従い、油相成分を均一に混合した後、粉体成
分を充分に分散した。これに完全に均一混合した水相部
を加えて乳化器で乳化し、2層式液状ファンデーション
を得た。
【0059】 実施例11 乳化型ファンデーション 油相成分: (重量%) 化合物(d) 5.0 化合物(e) 6.0 デキストリン脂肪酸エステル 2.0 モノステアリン酸グリセリン 2.0 モノラウリン酸プロピレングリコール 1.0 シリコーン処理酸化チタン 6.0 シリコーン処理酸化セリサイト 7.0 シリコーン処理酸化鉄 2.0 水相成分: グリセリン 5.0 ソルビトール 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.1 精製水 バランス 100.0 上記処方に従い、油相成分を混合し、加熱溶解して80
℃に保った。これに粉体成分を加えて分散させた後、8
0℃で均一混合した水相部を加えて乳化器で乳化した。
得られた乳化物を徐々に冷却し、乳化型ファンデーショ
ンを得た。
【0060】 実施例12 口紅 基剤: (重量%) 化合物(f) 30.0 ヒマシ油 20.0 バチルアルコール 25.0 ラノリン 5.0 キャンデリラロウ 6.0 カルナウバロウ 6.0 トコフェロール 0.2 プロピルパラベン 0.2 色材: 酸化チタン 2.5 有機色素 5.0 香料 0.1 100.0 上記処方に従い、基剤を加熱融解して均一に混合した。
これに色材を加えてロールミルで練り、均一に分散させ
た。再融解して香料を加え、脱泡してから型に流し込
み、急冷して固めた。型から取り出し容器に充填し、ス
ティックの外観を整え、炎の中を通して表面を均一に
し、口紅を得た。
【0061】 実施例13 パック(ピールオフタイプ) 油相成分: (重量%) 化合物(g) 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 POE(10)硬化ヒマシ油 1.0 粉体成分: 酸化チタン 10.0 カオリン 2.0 水相成分: グリセリン 5.0 ビーガム 1.0 エタノール 6.0 香料 0.2 精製水 バランス 被膜剤: ポリビニルアルコール 10.0 アルギン酸ナトリウム 3.0 100.0 上記処方に従い、水相成分を混合し、加熱溶解して70
℃に保った。油相成分も同様に70℃で加熱混合し、上
記水相部に加えて乳化器にて乳化した。これに粉体成分
及び被膜剤を加えて混合した。乳化物を徐冷し、パック
を得た。
【0062】 実施例14 2層式化粧水 水相成分: (重量%) グリセリン 5.0 色素 適量 精製水 バランス 油相成分: エタノール 10.0 化合物(h) 8.0 POE(20)ステアリルエーテル 1.5 POE(20)ソルビタンモノパルミテート 0.5 エチルパラベン 0.1 香料 適量 100.0 精製水にグリセリン及び色素を加え、室温下に溶解し
た。一方、エタノール化合物(d)、界面活性剤、エチ
ルパラベン及び香料を加えて室温下に混合した。これを
上記水相部に加えて攪拌下にろ過して化粧水を得た。
【0063】 実施例15 ヘアトニック (重量%) 化合物(i) 2.0 メントール 0.2 抗菌剤(ピロクトンオーラミン) 0.1 ニコチン酸メチル 0.1 エタノール 45.0 精製水 バランス 100.0 上記成分を70℃で加熱溶解し、冷却してヘアトニック
を得た。
【0064】 実施例16 ヘアリンス (重量%) 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 2−ヘプチルウンデカノール 1.0 化合物(j) 3.0 グリセリン 2.0 メチルパラベン 0.1 エチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス 100.0 70℃に加熱した精製水に、メチルパラベン及び香料を
加え、溶解した。これに70℃で加熱混合した残りの成
分を加えて乳化した。徐冷してヘアリンスを得た。
【0065】 実施例17 薬用クリーム (重量%) (1)デキサメタゾン 0.025 (2)プロピレングリコール 8.0 (3)グリセリン 5.0 (4)流動パラフィン 1.0 (5)化合物(d) 3.0 (6)脂肪酸アルカノールアミド 1.8 (7)ソルビタンモノオレエート 1.0 (8)グリセリンモノ脂肪酸エステル 1.5 (9)防腐剤 適量 (10)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0 (11)精製水 バランス (5)に(1)、(4)、(8)及び(9)を添加し、
70℃に加熱し、溶解混合し、これを組成物(A)とす
る。(11)の一部に(6)及び(7)を加えて溶解
し、更に(2)及び(3)を添加混合し、これを組成物
(B)とする。温度を70℃に保ち、組成物(B)を攪
拌しながら、組成物(A)を徐々に添加し、予備乳化し
た後、ホモミキサーで乳化する。これを、あらかじめ
(11)の残部に(10)を添加分散しておいたものに
攪拌しながら加え、冷却しクリームを得た。
【0066】実施例8〜17で得られた各化粧料及び外
用剤は、いずれも優れた感触、皮膚・毛髪との良好な親
和性を示し、安全性にも優れ、極めて安定なものであっ
た。
【0067】 実施例18 シャンプー (重量%) ラウリルエーテルサルフェートナトリウム塩 (EO=3) 15.0 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0 デカン酸モノグリセライド 2.0 化合物(e) 2.0 水 バランス 100.0 上記処方のシャンプーを常法により製造した。得られた
シャンプーは洗浄性、低刺激性に優れ、非常にコンディ
ショニング効果の高いものであった。
【0068】 実施例19 リンスインシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル 10.0 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 5.0 トリメチルステアリルアンモニウムクロライド 2.0 シリコーンエマルジョン(BY22−029, 東レ・ダウコーニング社製) 3.0 ジステアリン酸エチレングリコール 1.0 上記化合物(d) 2.0 水 バランス 100.0 上記処方のリンスインシャンプーを常法により製造し
た。得られたリンスインシャンプーは、洗浄性、起泡性
に優れ、高いリンス効果を有するものであった。
【0069】 実施例20 ボディシャンプー (重量%) ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル 15.0 ラウロイルジエタノールアミド 3.0 デカン酸モノグリセライド 2.0 ラウリン酸ナトリウム 2.0 ミリスチン酸ナトリウム 1.5 化合物(d) 2.0 水 バランス 100.0 上記処方のボディシャンプーを常法により製造した。得
られたボディシャンプーは、洗浄性、起泡性、すすぎ性
に優れ、高い皮膚モイスチャー効果を有するものであっ
た。
【0070】 実施例21 クレンジング料(ジェル) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル 15.0 (2)グリセリン 10.0 (3)ソルビトール 10.0 (4)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド 15.0 (5)流動パラフィン(K−230) 5.0 (6)化合物(h) 10.0(7)水 バランス 100.0 上記処方に従い、(1)〜(6)を70〜80℃に加温
して溶解混合し、50℃に冷却してから、攪拌下(7)
を加えることによって製造した。得られたクレンジング
料は、メイク汚れに対する洗浄性に優れ、すすぎの後の
肌がしっとりとして感触に優れたものであった。
【0071】 実施例22 洗顔料 (重量%) エマノーン1112(花王社製) 10.0 ラウリン酸カリウム 5.0 ミリスチン酸カリウム 3.0 パルミチン酸カリウム 1.0 ステアリン酸 1.0 グリセリン 15.0 ソルビトール 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 2.0 化合物(d) 2.0 水 バランス 100.0 上記処方の洗顔料を常法により製造した。得られた洗顔
料は、洗浄性に優れ、皮膚に対するスキンケア効果が極
めて高くつっぱり感もほとんどないものであった。
【0072】
【発明の効果】化合物(1)は皮膚親和性が極めて高
く、また高極性かつ比較的高分子量であるにもかかわら
ず、低粘度、低融点であり、かつ優れた安全性、安定性
を有している。従って、化合物(1)を含有する本発明
の化粧料及び外用剤は、優れた皮膚親和性、良好な感触
及び高い安全性を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は炭素数12〜24の直鎖又は分岐のアル
    キル基又はアルケニル基を示し、R2 は炭素数6〜24
    の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基もしくは直鎖ア
    ルケニル基又はアリール基を示し、R3 は炭素数1〜6
    の直鎖、分岐もしくは環状のアルキル基もしくはアルケ
    ニル基又はアリール基を示す。〕で表されるリン酸トリ
    エステル。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、R1 が炭素数1
    3〜20の分岐アルキル基又は直鎖アルケニル基、R2
    が炭素数11〜18の直鎖もしくは分岐のアルキル基又
    は直鎖アルケニル基、R3 が炭素数1〜6の直鎖又は分
    岐のアルキル基である請求項1記載のリン酸トリエステ
    ル。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において、R3 がエチル基
    である請求項1又は2記載のリン酸トリエステル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のリン酸
    トリエステルを含有することを特徴とする化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のリン酸
    トリエステルを含有することを特徴とする外用剤。
JP3668095A 1995-02-24 1995-02-24 リン酸トリエステル並びにこれらを含有する化粧料及び外用剤 Pending JPH08231565A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6932975B2 (en) 1997-01-29 2005-08-23 Kao Corporation Cosmetic composition comprising a phosphoric triester and a skin activating component
JP2011057635A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Nippon Zeon Co Ltd 液晶化合物の製造方法
WO2012081532A1 (ja) 2010-12-14 2012-06-21 花王株式会社 ポリ乳酸樹脂組成物

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