JPH08231048A - ケース積み付け用ハンド - Google Patents

ケース積み付け用ハンド

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JPH08231048A
JPH08231048A JP6485595A JP6485595A JPH08231048A JP H08231048 A JPH08231048 A JP H08231048A JP 6485595 A JP6485595 A JP 6485595A JP 6485595 A JP6485595 A JP 6485595A JP H08231048 A JPH08231048 A JP H08231048A
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JP
Japan
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case
pusher
cases
hand
stacking
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Application number
JP6485595A
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English (en)
Inventor
Takahide Nagahama
恭秀 永浜
Masatoshi Inoue
正利 井上
Noritsune Oohira
憲恒 大平
Masakazu Kiyouseki
雅和 狭石
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース1を外側から把持してケースの内容積
を有効に利用し、多段積みする際に上下段のケース1間
における嵌め合わせを確実に行う。 【構成】 ハンドリングロボットの手首部に取り付けら
れるベースプレート20を含むベース手段を有してい
る。ベース手段には、ケースの一方側の上縁リブ1cに
係合可能な前側爪機構8と、ケース1の他方側の上縁リ
ブに係合可能な後側爪機構と、ケース1方向に進退移動
可能であり、進出時にケース1を押圧する上面プッシャ
3と、ケース1の他方側の側面を押圧可能な後方プッシ
ャー機構6とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛乳パックや野菜等を
輸送するためのプラスチックケースをパレット上に積み
付けるケース積み付け用ハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、牛乳パックや野菜等が工場から
出荷および輸送される際には、上面を開口されたケース
に牛乳パックや野菜等が定量ずつ収容されるようになっ
ている。このケースは、耐久性があって軽量の合成樹脂
製やプラスチック製からなっており、ケースの側面に
は、人が運ぶ際に手を突っ込めるように把持穴が形成さ
れている。また、このケースは、通常、上面の開口部の
周囲に上縁リブが形成されていると共に、この開口部に
嵌合するように底面に底面リブが形成されている。そし
て、ケースが多段積みされた際に、下段側のケースの開
口部に上段側のケースの底面リブが嵌合することによっ
て、荷崩れが防止されるようになっている。
【0003】ところで、ケースの積み付け作業は、通
常、作業員が把持穴を掴んでケースを把持することによ
り積み上げるようになっているが、近年においては、積
み付け時に隣接するケースが障害物とならないように、
ケースの内側から爪を把持穴に挿入して把持可能なケー
ス積み付け用ハンドと、搬送ロボットとを組み合わせる
ことによって、ケースの積み付け作業の自動化が図られ
ている(特開昭57−19231号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のケース積み付け用ハンドでは、把持穴に爪を挿入す
る際に、爪全体をケース内に下降させる必要があり、ケ
ースの内容積(把持穴よりも上方の容積)を有効に利用
することができないという問題がある。また、ケースに
収容された牛乳パックや野菜等の収容物を爪の挿入時に
傷める可能性があるという問題もある。
【0005】さらに、上記従来のケース積み付け用ハン
ドでは、2段目以降のケースを積み付ける際に、持ち上
げられたケースが内容物の重みで歪むことにより底面リ
ブが変形し、既設のケースの開口部に嵌め合わせること
ができず、ケースが傾いて置かれたり、乗り上げたりす
ることがあるという問題もある。特に、この問題は、経
年使用によりケースの開口部が変形した場合に顕著なも
のになる。
【0006】従って、本発明は、ケースを外側から把持
してケースの内容積を有効に利用することができると共
に、多段積みする際に上下段のケース間における嵌め合
わせを確実に行うことができるケース積み付け用ハンド
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するめ
に、請求項1ないし4のケース積み付け用ハンドは、上
面に形成された開口部と、該開口部の周囲に形成された
上縁リブと、底面リブとを有したケースを把持するもの
であり、該ケースが多段積みされたときに下段側のケー
スの開口部に上段側のケースの底面リブを嵌合させるも
のであり、下記の特徴を有している。
【0008】即ち、請求項1のケース積み付け用ハンド
は、上記ベース手段に、上記ケースの一方側の上縁リブ
に係合可能な第1係合手段と、上記ケースの他方側の上
縁リブに係合可能な第2係合手段と、上記ケース方向に
進退移動可能であり、進出時に該ケースを押圧する上面
プッシャ手段と、上記ケースの他方側の側面を押圧可能
な側面プッシャー手段とが設けられていることを特徴と
している。
【0009】また、請求項2のケース積み付け用ハンド
は、請求項1記載の上面プッシャ手段が、ケースの移動
時に使用される低圧およびケースの嵌合時に使用される
高圧の2段階の圧力により進出する上面プッシャ用シリ
ンダと、該上面プッシャ用シリンダにより進退移動され
る上面プッシャとを有していることを特徴としている。
【0010】また、請求項3のケース積み付け用ハンド
は、請求項2記載の上面プッシャの上記ベースプレート
に対する相対位置を検出する位置検出手段を有している
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項4のケース積み付け用ハンド
は、直列状態に配置された複数のケースを多段積みする
ものであり、請求項1、2または3記載のベース手段に
は、隣接するケースの両側壁を挟持する幅寄せ爪を有し
た幅寄せ手段が設けられていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1ないし4の構成によれば、第1係合手
段と第2係合手段とでケースの上縁リブを係合すると共
に、上面プッシャ手段によりケースを上方から押圧しな
がら他方側の側面を側面プッシャー手段により押圧させ
ることができるため、ケースを持ち上げたときにケース
の変形を防止することが可能になる。従って、2段目以
降のケースを積み付ける際に、持ち上げられたケースの
底面リブの変形が防止されているため、既設のケースの
開口部に容易に嵌め合わせることが可能なり、結果とし
て上下段のケース間における嵌め合わせを確実に行うこ
とができる。さらに、第1係合手段、第2係合手段、上
面プッシャ手段、および側面プッシャー手段が、ケース
の上縁リブ等の外側面を利用してケースを持ち上げるよ
うになっているため、内容積(把持穴よりも上方の容
積)を有効に利用することができると共に、ケースに収
容された牛乳パックや野菜等の収容物を傷めることもな
い。
【0013】さらに、請求項2の構成によれば、ケース
の移動時に使用される低圧およびケースの嵌合時に使用
される高圧の2段階の圧力によりケースを押圧すること
が可能になるため、ケースの移動および嵌合を一層確実
に行うことが可能になる。
【0014】さらに、請求項3の構成によれば、上面プ
ッシャによるケースの嵌合が不十分であると、ケースが
十分に嵌合されたときの位置よりも上方に浮き上がった
状態となり、上面プッシャのベースプレートに対する相
対位置が変化するため、この相対位置を基にして嵌合の
良否を判定することが可能になる。
【0015】さらに、請求項4の構成によれば、隣接す
るケースの両側壁を幅寄せ爪により挟持することが可能
になるため、複数のケースを一体化して取り扱うことが
可能になり、高速にケースが移動されて加速および振動
が大きな場合でも、確実に全ケースを所定の位置に移動
させて積み付けることが可能になる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図13を用い
て説明する。本実施例に係るケース積み付け用ハンド
は、図4に示すように、ハンドリングロボット41に設
けられるようになっている。ハンドリングロボット41
の周囲には、牛乳パック等を収容したケース1を搬送す
る搬送コンベア42と、搬送コンベア42により搬送さ
れたケース1を4個一組として把持位置に位置決めする
位置決めコンベア43と、パレット44をケース1の高
さ毎に上昇させる積み付け装置45と、積み付けの完了
したパレット44を搬出するパレット搬出コンベア46
とが配置されている。そして、ハンドリングロボット4
1は、位置決めコンベア43上の把持位置に直列配置さ
れた4個のケース1…をケース積み付け用ハンド40に
より同時に把持して積み付け装置45のパレット44に
移載するようになっている。
【0017】上記のハンドリングロボット41に設けら
れるケース積み付け用ハンドは、図1に示すように、ハ
ンドリングロボット41のアーム先端に接続される取り
付け部21を有している。取り付け部21は、ベースプ
レート20(ベース手段)の中心位置に固設されてお
り、ベースプレート20は、長手方向の長さが4個分の
ケース1…の長さに略等しくなるように設定されている
と共に、幅方向が1個分のケース1の長さに略等しくな
るように設定されている。尚、各ケース1は、上面に形
成された開口部1cと、この開口部1cの形状を僅かに
縮小した形状に形成された底面リブ1bと、開口部1c
の周囲に形成された上縁リブ1aとを有しており、多段
積みされた際に、下段側のケース1の開口部1cに上段
側のケース1の底面リブ1bが嵌合されるようになって
いる。
【0018】上記のベースプレート20の下面には、上
面プッシャ用シリンダ2…(上面プッシャ手段)がシリ
ンダロッド2aの軸芯を鉛直方向とするように設けられ
ている。上面プッシャ用シリンダ2は、図3に示すよう
に、圧縮空気を吸排気させる進出端子2bと吸引端子2
cとを有している。両端子2b・2cには、進出用空気
系30aと吸引用空気系30bとがそれぞれ接続されて
おり、これらの空気系30a・30bは、電磁弁からな
る動作切換弁33に接続されている。そして、動作切換
弁33は、高圧の圧縮空気を供給可能な高圧レギュレー
タ35に接続されており、何れか一方の空気系30a・
30bを高圧レギュレータ35に連通状態とさせたとき
に、他方の空気系30a・30bを大気中に開放状態に
させるようになっている。
【0019】上記の進出用空気系30aは、進出端子2
bに接続され、エアー流量を調整可能な第1スピードコ
ントローラ31aと、第1スピードコントローラ31a
に接続された出力ポート32aを有し、この出力ポート
32aを第1入力ポート31bと第2入力ポート32c
とに切り換え可能な圧力切換弁32と、第1入力ポート
32bに接続され、低圧の圧縮空気を供給可能な低圧レ
ギュレータ34とを有している。そして、低圧レギュレ
ータ34および圧力切換弁32の第2入力ポート32c
は、動作切換弁33に接続されており、進出用空気系3
0aは、高圧レギュレータ35を介して高圧の圧縮空気
が供給されたときに、圧力切換弁32を切り換えること
により進出端子2bに対して高圧および低圧の2段階の
圧力の圧縮空気を供給してシリンダロッド2aを進出さ
せるようになっている。
【0020】一方、吸引用空気系30bは、上面プッシ
ャ用シリンダ2の吸引端子2cと動作切換弁33とに接
続された第2スピードコントローラ31bを有してい
る。そして、吸引用空気系30bは、高圧レギュレータ
35を介して高圧の圧縮空気が供給されたときに、吸引
端子2cに対して高圧の圧縮空気を供給してシリンダロ
ッド2aを吸引させるようになっている。
【0021】上記の上面プッシャ用シリンダ2は、図1
に示すように、取り付け部21を中心として左右対象の
両端位置と近傍位置とにそれぞれ配置されている。左側
および右側の上面プッシャ用シリンダ2…のシリンダロ
ッド2a…の先端には、上面プッシャ3・3(上面プッ
シャ手段)が取り付け部21を中心として左右一対にそ
れぞれ設けられている。
【0022】また、上面プッシャ3の上面には、検出用
ロッド11(位置検出手段)が立設されている。検出用
ロッド11は、先端部がベースプレート20の上方に位
置するように設定されており、この先端部の近傍に位置
するベースプレート20の上面には、ケース1の積み付
けが不良となって上面プッシャ3が所定位置よりも上方
に位置したときに、検出用ロッド11を検出して検出信
号を出力するロッド検出器12(位置検出手段)が設け
られている。
【0023】上記のロッド検出器12は、図11に示す
ように、ロボット制御盤51に接続されており、ロボッ
ト制御盤51は、ハンドリングロボット41からの位置
信号を基にしてケース積み付け用ハンド40の位置を認
識し、上述および後述の各種のシリンダを作動させて積
み付け処理を実行させるようになっていると共に、積み
付け処理の終了後に検出信号を受信すると、積み付け状
態(ケース1・1間の嵌合状態)が不良になっていると
して警報ブザーを発するようになっている。
【0024】尚、ロッド検出器12は、検出用ロッド1
1を検出できるものであれば、光電スイッチや接触式ス
イッチ等を用いることができる。さらに、上面プッシャ
3のベースプレート20に対する相対位置を検出ででき
るものであれば、検出用ロッド11およびロッド検出器
12の代わりに距離センサ等が用いられていても良い。
【0025】また、ベースプレート20の下面には、図
1に示すように、上述の幅寄せ用シリンダ22…(幅寄
せ手段)も設けられており、幅寄せ用シリンダ22…
は、ケース1・1同士の当接位置の上方に位置するよう
に配置されている。各幅寄せ用シリンダ22…のシリン
ダロッド22aの先端には、幅寄せ爪23(幅寄せ手
段)が設けられており、幅寄せ爪23は、先端部が2方
向に分岐された分岐部23a・23aを有している。そ
して、これらの分岐部23a・23aは、幅寄せ爪23
が幅寄せ用シリンダ22により下降されたときに、隣接
するケース1・1の両側壁を挟持してケース1…を一体
化させるようになっている。
【0026】また、図2に示すように、ベースプレート
20の幅方向の両端部には、上面プッシャ3方向に垂下
された支持部材20a・20aが設けられている。両支
持部材20a・20aには、中間軸9の両端が固設され
ており、中間軸9には、前側中間プレート17(ベース
手段)と、後側中間プレート18(ベース手段)とが設
けられている。前側中間プレート17および後側中間プ
レート18には、前側爪機構8(第1係合手段)および
後側爪機構4(第2係合手段)がそれぞれ設けられてお
り、これらの機構8・4は、中間プレート17・18の
下面に固設された支持部材8a・4aと、支持部材8a
・4aの先端部に回動自在に軸支された爪部材8b・4
bと、爪部材8b・4bを回動させる爪回動用シリンダ
8c・4cとを有している。そして、前側爪機構8およ
び後側爪機構4は、爪回動用シリンダ8c・4cにより
爪部材8b・4bを回動させることによって、ケース1
の上縁部に形成された前側および後側の上縁リブ1aの
下面にそれぞれ当接して係合するようになっている。
【0027】さらに、後側爪機構4は、ケース1の内壁
面に当接するように配置された押圧爪部材10も有して
おり、押圧爪部材10は、後側爪機構4がケース1を把
持する際に、ケース1の外壁面に当接する爪部材4bと
でケース1の側壁を挟持することによって、ケース1の
前後方向の位置ズレを防止するようになっている。
【0028】また、後側中間プレート18には、後方プ
ッシャー機構6(側面プッシャー手段)が設けられてい
る。後方プッシャー機構6は、プッシャ回動用シリンダ
6aと、プッシャ回動用シリンダ6aにより回動される
回動アーム6bと、回動アーム6bの先端部に設けられ
た当接部材6cとを有しており、当接部材6cをケース
1の後側の側壁面に当接させることによって、前側爪機
構8によるケース1の把持を解除した場合でも、後側爪
機構4とでケース1の脱落を防止するようになってい
る。
【0029】上記の構成において、ケース積み付け用ハ
ンド40の動作を説明する。図4に示すように、搬送コ
ンベア42によりケース1…が搬送され、位置決めコン
ベア43により4個を一組として直列状態に把持位置に
位置決めされると、ハンドリングロボット41がケース
積み付け用ハンド40を把持位置の上方に移動させた
後、ケース1…方向に下降させることになる。そして、
図1および図2に示すように、ケース1…上の所定位置
に移動したときに、ケース積み付け用ハンド40の下降
が停止され、前側爪機構8および後側爪機構4が作動さ
れることによって、実線で示すように爪部材8b・4b
が回動されてケース1の側面および上縁リブ1aの下面
に当接されることになると共に、後方プッシャー機構6
が作動されることによって、ケース1の側壁面が当接部
材6cにより押圧されることになる。
【0030】この後、図3に示すように、動作切換弁3
3が進出用空気系30aと高圧レギュレータ35とを連
通させるように切り換えると共に、進出用空気系30a
の圧力切換弁32が低圧レギュレータ34と第1スピー
ドコントローラ31aとを連通させるように切り換える
ことによって、低圧レギュレータ34による低圧の圧縮
空気が進出用空気系30aから上面プッシャ用シリンダ
2の進出端子2bに供給されることになる。これによ
り、上面プッシャ用シリンダ2のシリンダロッド2aが
進出されることによって、ケース1が上面プッシャ3に
より軽く押圧されることになる。
【0031】次に、ケース積み付け用ハンド40が上昇
されることになり、図5に示すように、ケース1が爪部
材8b・4bにより支持されて持ち上げられることにな
る。この際、上面プッシャ3によりケース1の上面およ
び後方プッシャー機構6によりケース1の側面が押圧さ
れているため、一定の形状を維持することになってい
る。そして、図6に示すように、下段となる既設のケー
ス1に対して斜め上方の積み付け開始位置Aにケース1
が到達するように、パレット44方向に移動された後、
積み付け開始位置Aからケース1上面の中心部である積
み付け位置Bの僅かに下方の目標位置D(嵌合方向)に
向かって移動されることになる。尚、目標位置Dと積み
付け開始位置Aとの位置関係(x:z)は、x=100
に対してz=30〜160程度であることが望ましい。
【0032】この後、ケース積み付け用ハンド40が目
標位置Dに近づくと、前側爪機構8の爪部材8bがケー
ス1から係脱されることになり、ケース1は、後側爪機
構4と後方プッシャー機構6とで片持ち状態で把持され
ることによって、上面プッシャ3の押圧力と自重とで前
側が下方に傾斜した状態とされることになる。そして、
図7に示すように、ケース1が下段のケース1に乗り上
げた状態になると、後側爪機構4の爪部材4bも係脱さ
れ、上面プッシャ3により押圧されながら目標位置Dに
移動されることになる。従って、目標位置Dに移動する
ケース1は、既設のケース1の開口部1cの一端側から
開口部1c内に進入することになり、図8に示すよう
に、既設のケース1が変形して開口部1cの中心部が狭
くなっていても、開口部1cの一端側から中心部を押し
広げながら確実に開口部1c内に進入し、底面リブ1b
を開口部1cに嵌合させることになる。
【0033】この後、図3に示すように、進出用空気系
30aの圧力切換弁32が高圧レギュレータ35と第1
スピードコントローラ31aとを連通させるように切り
換えられることになり、高圧レギュレータ35による高
圧の圧縮空気が進出用空気系30aから上面プッシャ用
シリンダ2の進出端子2bに供給されることになる。こ
れにより、上面プッシャ3がケース1を強く押圧するこ
とによって、たとえ上下段のケース1・1の底面リブ1
bと開口部1cとの嵌合が不十分であった場合でも、強
制的に十分に嵌合させることになる。
【0034】以上の一連の動作により4個を一組とした
ケース1…の積み付け処理が終了すると、積み付け処理
の良否が判定されることになる。即ち、図9に示すよう
に、検出用ロッド11とロッド検出器12とは、上下段
のケース1・1間における嵌合状態の良否を検知するよ
うになっており、嵌合状態が正常な場合には、検出用ロ
ッド11がロッド検出器12から離れて検出されないた
め、ロッド検出器12の検出信号が出力されることはな
い。一方、図10に示すように、嵌合状態が不良の場合
には、検出用ロッド11がロッド検出器12に近接する
ことによって、ロッド検出器12が検出用ロッド11を
検出して検出信号を出力することになる。
【0035】上記のロッド検出器12から検出信号が出
力されると、この検出信号は、図11に示すように、ロ
ボット制御盤51に出力されることになる。この際、ロ
ボット制御盤51は、図13に示すように、上述の積み
付け処理が終了すると(S1)、ロッド検出器12から
検出信号が入力されているか否かを判定しており(S
2)、検出信号が入力されていないと判定した場合に
は、S1を再実行して次の積み付け位置に対する積み付
け処理を実行させることになる。一方、検出信号が入力
されていると判定した場合には、警報ブザーを発した後
(S3)、図12に示すように、ケース積み付け用ハン
ド40を退避経路に沿って退避位置Rに移動させること
になる(S4)。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、以上のように、上面
に形成された開口部と、該開口部の周囲に形成された上
縁リブと、底面リブとを有したケースを把持するもので
あり、該ケースが多段積みされたときに下段側のケース
の開口部に上段側のケースの底面リブを嵌合させるもの
であり、上記ベース手段には、上記ケースの一方側の上
縁リブに係合可能な第1係合手段と、上記ケースの他方
側の上縁リブに係合可能な第2係合手段と、上記ケース
方向に進退移動可能であり、進出時に該ケースを押圧す
る上面プッシャ手段と、上記ケースの他方側の側面を押
圧可能な側面プッシャー手段とが設けられている構成で
ある。
【0037】これにより、第1係合手段と第2係合手段
とでケースの上縁リブを係合すると共に、上面プッシャ
手段によりケースを上方から押圧しながら他方側の側面
を側面プッシャー手段により押圧させることができるた
め、ケースを持ち上げたときにケースの変形を防止する
ことが可能になる。従って、2段目以降のケースを積み
付ける際に、持ち上げられたケースの底面リブが防止さ
れているため、既設のケースの開口部に容易に嵌め合わ
せることが可能なり、結果として上下段のケース間にお
ける嵌め合わせを確実に行うことができる。さらに、第
1係合手段、第2係合手段、上面プッシャ手段、および
側面プッシャー手段が、ケースの上縁リブ等の外側面を
利用してケースを持ち上げるようになっているため、内
容積(把持穴よりも上方の容積)を有効に利用すること
ができると共に、ケースに収容された牛乳パックや野菜
等の収容物を傷めることもないという効果を奏する。
【0038】請求項2の発明は、以上のように、請求項
1記載の上面プッシャ手段が、ケースの移動時に使用さ
れる低圧およびケースの嵌合時に使用される高圧の2段
階の圧力により進出する上面プッシャ用シリンダと、該
上面プッシャ用シリンダにより進退移動される上面プッ
シャとを有している構成である。
【0039】これにより、ケースの移動時に使用される
低圧およびケースの嵌合時に使用される高圧の2段階の
圧力によりケースを押圧することが可能になるため、ケ
ースの移動および嵌合を一層確実に行うことが可能にな
るという効果を奏する。
【0040】請求項3の発明は、以上のように、請求項
2記載の上面プッシャの上記ベースプレートに対する相
対位置を検出する位置検出手段を有している構成であ
る。
【0041】これにより、上面プッシャによるケースの
嵌合が不十分であると、ケースが十分に嵌合されたとき
の位置よりも上方に浮き上がった状態となり、上面プッ
シャのベースプレートに対する相対位置が変化するた
め、この相対位置を基にして嵌合の良否を判定すること
が可能になるという効果を奏する。
【0042】請求項4の発明は、以上のように、直列状
態に配置された複数のケースを多段積みするものであ
り、請求項1、2または3記載のベース手段には、隣接
するケースの両側壁を挟持する幅寄せ爪を有した幅寄せ
手段が設けられている構成である。
【0043】これにより、隣接するケースの両側壁を幅
寄せ爪により挟持することが可能になるため、複数のケ
ースを一体化して取り扱うことが可能になり、高速にケ
ースが移動されて加速および振動が大きな場合でも、確
実に全ケースを所定の位置に移動させて積み付けること
が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケース積み付け用ハンドの正面図である。
【図2】ケース積み付け用ハンドの側面図である。
【図3】上面プッシャ用シリンダへの圧縮空気の経路図
である。
【図4】ハンドリングロボット周辺の平面図である。
【図5】ケースを把持した状態を示す説明図である。
【図6】ケースを積み付ける状態を示す説明図である。
【図7】ケースを積み付ける状態を示す説明図である。
【図8】ケースの正面図である。
【図9】検出用ロッドとロッド検出器との位置関係を示
す説明図である。
【図10】検出用ロッドとロッド検出器との位置関係を
示す説明図である。
【図11】ハンドリングロボットのブロック図である。
【図12】退避経路を示す説明図である。
【図13】ロボット制御盤の動作ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ケース 1a 上縁リブ 1b 底面リブ 1c 開口部 2 上面プッシャ用シリンダ 3 上面プッシャ 4 後側爪機構 6 後方プッシャー機構 8 前側爪機構 9 中間軸 10 押圧爪部材 11 検出用ロッド 12 ロッド検出器 21 取り付け部 22 幅寄せ用シリンダ 23 幅寄せ爪 41 ハンドリングロボット 42 搬送コンベア 43 位置決めコンベア 51 ロボット制御盤
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 57/03 B65G 57/03 F (72)発明者 大平 憲恒 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株式 会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセンタ ー内 (72)発明者 狭石 雅和 愛知県豊橋市三弥町字中原1番地2 株式 会社神戸製鋼所豊橋FA・ロボットセンタ ー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に形成された開口部と、該開口部の
    周囲に形成された上縁リブと、底面リブとを有したケー
    スを把持するものであり、該ケースが多段積みされたと
    きに下段側のケースの開口部に上段側のケースの底面リ
    ブを嵌合させるケース積み付け用ハンドにおいて、 ハンドリングロボットの手首部に取り付けられるベース
    プレートを含むベース手段を有しており、 該ベース手段には、 上記ケースの一方側の上縁リブに係合可能な第1係合手
    段と、 上記ケースの他方側の上縁リブに係合可能な第2係合手
    段と、 上記ケース方向に進退移動可能であり、進出時に該ケー
    スを押圧する上面プッシャ手段と、 上記ケースの他方側の側面を押圧可能な側面プッシャー
    手段とが設けられていることを特徴とするケース積み付
    け用ハンド。
  2. 【請求項2】 上記上面プッシャ手段は、ケースの移動
    時に使用される低圧およびケースの嵌合時に使用される
    高圧の2段階の圧力により進出する上面プッシャ用シリ
    ンダと、該上面プッシャ用シリンダにより進退移動され
    る上面プッシャとを有していることを特徴とする請求項
    1記載のケース積み付け用ハンド。
  3. 【請求項3】 上記上面プッシャの上記ベースプレート
    に対する相対位置を検出する位置検出手段を有している
    ことを特徴とする請求項2記載のケース積み付け用ハン
    ド。
  4. 【請求項4】 上記ケース積み付け用ハンドは、直列状
    態に配置された複数のケースを多段積みするものであ
    り、 上記ベース手段には、隣接するケースの両側壁を挟持す
    る幅寄せ爪を有した幅寄せ手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1、2または3記載のケース積み付け
    用ハンド。
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