JP2002176856A - 苗箱段積み装置 - Google Patents

苗箱段積み装置

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JP2002176856A JP2000381974A JP2000381974A JP2002176856A JP 2002176856 A JP2002176856 A JP 2002176856A JP 2000381974 A JP2000381974 A JP 2000381974A JP 2000381974 A JP2000381974 A JP 2000381974A JP 2002176856 A JP2002176856 A JP 2002176856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】段積みロボットにより苗箱をきれいに揃えなが
ら段積みする。 【解決手段】ロボットアームの先端フレーム部に、一対
の前・後苗箱チャック40,40を苗箱Cに対して互い
に接近させたり、あるいは、離間させて苗箱Cを挟んだ
りあるいは解放して、複数段重ねの苗箱C,Cの両端部
を掴むことのできる苗箱チャックを設け、先端フレーム
部には前・後チャックで40,40で掴む苗箱Cの四隅
部に対向させて、互いに内側に移動しながら複数段の苗
箱C,Cを揃える苗箱規制装置22,22,…を設け
る。苗箱Cの掴み損ないを少なくしながら、きれいに揃
えながら能率的に苗箱の段積みができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、育苗施設の苗箱
段積み装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来装置は、ロボットアームの先端フレー
ム部に、一対の前・後苗箱チャックを設けて、この前・
後苗箱チャックを苗箱に対して互いに接近させたり、あ
るいは、離間させて苗箱を挟んだり解放したりながら、
既に段積みされている苗箱に苗箱を単に置くか、落とし
て段積みする構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来装置では、苗箱
への土の付着や、苗箱の歪みなどにより、苗箱相互のイ
ンローが正確に嵌合しないことがあり、それらが積み重
なると苗箱の積み重ね姿勢が悪くなり、苗箱の積込み
や、積替え、運搬等の作業に悪影響をあたえるという不
具合が発生していた。そこで、この発明はこのような不
具合を解消しようとするものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】請求項1の発明は、ロボ
ットアーム4aの先端に、一対の前・後苗箱チャック4
0,40を苗箱Cに対して互いに接近させたりあるいは
離間させて苗箱Cを挟んだり解放したりして複数段の重
ねた苗箱C,Cの両端部を掴むことのできる苗箱チャッ
ク4bを設け、ロボットアーム4aの先端には前・後チ
ャックで41,41で掴む苗箱Cに対向させて複数段の
苗箱C,Cを揃える苗箱規制装置22,22,…を設け
たことを特徴とし、請求項2の発明は、苗箱チャック4
bにより掴んでいる複数段の苗箱C,Cを下方に向けて
押し付ける苗箱押え装置24を設けたことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の作用及び効果】この発明は、複数段の苗箱C,
Cを苗箱チャック4b,4bにより掴むにあたり、初め
に、苗箱規制装置22,22,…により複数段の苗箱
C,Cを揃えてきちんと積み重なった状態に修正し、次
いで、苗箱チャック4b,4bで苗箱C,Cを掴むこと
により、掴み損ないを少なくしながら苗箱の段積みを能
率的に正確にすることができる。
【0006】また、苗箱C,Cを苗箱チャック4b,4
bにより掴むにあたり、初めに、苗箱規制装置22,2
2,…を互いに内側に移動して複数段の苗箱C,Cを揃
えてきちんと積み重なった状態に修正し、次いで、苗箱
押え装置24により上側の苗箱Cを下側の苗箱Cに押し
付けることにより、苗箱相互間のインローを正確に嵌合
させて、段積み姿勢を良好にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
例の形態について説明する。図1は本発明の実施の一例
を示す斜視図、図2はその平面図である。この苗植段積
み装置1は、苗箱供給コンベヤ2と、苗箱搬出コンベヤ
3とが互いに隣接して平行に配置されていて、この苗箱
搬出コンベヤ3は2枚の苗箱をその長手方向を左右横向
きとして搬送できる幅を有するように構成されている。
苗箱供給コンベヤ2の取上げ位置A1,A2,A3に供
給された苗箱C,C,…を苗箱搬出コンベヤ3の第1段
積み位置B1,B2,B3,第2段積み位置B1’,B
2’,B3’に段積みする段積みロボット4が設けられ
ている。
【0008】苗箱供給コンベヤ2は、1枚の苗箱の長手
方向を左右方向にして搬送できる幅を有するローラコン
ベヤで構成されていて、前記第1取上げ位置A1,A
2,A3で夫れ夫れの苗箱C,C,…を停止させる第1
・第2・第3苗箱ストッパ5,6,7が設けられてい
る。第1苗箱ストッパ5は固定状態で設けられている
が、第2・第3苗箱ストッパ6,7は苗箱供給コンベヤ
2の搬送面よりも下方に引っ込み可能に構成されてい
る。
【0009】苗箱搬出コンベヤ3は、パレット供給装置
8により供給される苗箱段積み用のパレットPを一対の
ベルト3a,3a上に載せて搬送するようになってい
る。パレットPは、長手方向を左右方向にした苗箱を横
方向に2列、縦方向に3列、合計6枚並べた広さを有し
ている。このパレットPの各苗箱C,C,…の並べ位置
が前記第1段積み位置B1,B2,B3、第2段積み位
置B1’,B2’,B3’と合致するパレット停止位置
でパレットPを停止させるように第1パレットストッパ
9が設けられており、この第1パレットストッパ9は苗
箱搬出コンベヤ3の搬送面よりも下方に引っ込み可能に
設けられている。また、苗箱搬出コンベヤ3の終端部に
は、パレットPを停止させる第2パレットストッパ10
が固定状態で設けられている。
【0010】段積みロボット4は、中間部折り曲げ可能
なロボットアーム4aの先端部に二段重ねにした苗箱
C,Cの長手方向両端部を挟持し保持することのできる
3組の苗箱チャック4b,4b,4bが設けられてい
る。ロボットアーム4a全体を上下に回動したり、ある
いは、ロボットアーム4aの折り曲げ角度を変更するこ
とにより、各苗箱チャック4b,4b,4bを前記取上
げ位置と段積み位置との間を移動させると共に、移動位
置を上下に調節できる構成である。
【0011】苗箱供給コンベヤ2の始端部における苗箱
搬出コンベヤ3の反対側には、播種機(図示省略)等が
設置されており、該播種機の下方に苗箱搬出コンベヤ1
2が配置されていて、苗箱搬出コンベヤ12の終端部が
苗箱供給コンベヤ2の終端部に直交するように接続され
ている。苗箱搬出コンベヤ12の始端部で苗箱を長手方
向が搬送方向に沿った状態で載置して搬送され、搬送さ
れる途中で、床土供給装置(図示省略)により床土が苗
箱Cに供給され、以下順次鎮圧・均平装置(図示省略)
による床土の鎮圧均平作業、灌水装置(図示省略)によ
る灌水作業、播種装置(図示省略)による播種作業、覆
土供給装置(図示省略)による覆土作業がなされ、苗箱
搬出コンベヤ12の終端部に搬送される構成である。
【0012】苗箱搬出コンベヤ12の途中から終端まで
の部分は早送りコンベヤ12aに構成されていて、途中
までは苗箱を隙間なく連続状態で搬送し、早送りコンベ
ヤ12aでは各苗箱C,C,…の間に隙間ができるよう
に搬送できる構成である。そして、早送りコンベヤ12
aの中途部に、1枚づつ搬送されてくる苗箱を2段に積
み重ねる苗箱積重ね装置13が設けられている。なお、
苗箱積重ね装置13の搬送手前側に、苗箱内の床土表面
をならすブラシ装置14が設けられている。
【0013】前記苗箱積重ね装置13は、苗箱搬出コン
ベヤ12の苗箱搬送路を挟んで両側に苗箱の左右縁部に
係合して苗箱を持ち上げるリフト爪を備え、1枚目の苗
箱が所定の位置にくるとリフト爪が作動して苗箱を持ち
上げ、2枚目の苗箱が所定に位置にくるとリフト爪が1
枚目の苗箱を解放して2枚目の苗箱の上に積み重ねるよ
うに構成されている。
【0014】また、苗箱搬出コンベヤ12の終端部に
は、搬送されてくる苗箱を受けとめて停止させる苗箱ス
トッパ16と、この苗箱ストッパ16により停止された
苗箱を苗箱供給コンベヤ2上に押し出す押出しシリンダ
17とが設けられている。この苗箱段積み装置1には、
苗箱の有無を検出する第1〜第8フォトセンサPH1〜
PH8が8個適所に設けられていて、その検出結果に基
づき各部の作動を制御する。以下、苗箱の段積み作動を
説明する。
【0015】苗箱搬出コンベヤ12により搬送されて、
1枚目の苗箱が苗箱積重ね装置13まで搬送されて第1
フォトセンサPH1がONになると、苗箱積重ね装置1
3のリフト爪が作動して当該苗箱を持ち上げ、二枚目の
苗箱が苗箱積重ね装置の下方まで搬送されて第1フォト
センサPH1が再度ONすると、リフト爪が1枚目の苗
箱を解放して二枚目の苗箱の上に積み重ねる。苗箱積重
ね装置13は前記の作動を繰り返して、苗箱を二段に積
み重ねていく。
【0016】苗箱積重ね装置13によって二段重ねにさ
れた苗箱は、苗箱搬出コンベヤ12の終端部で苗箱スト
ッパ16に受け止められて停止する。苗箱が苗箱搬出コ
ンベヤ12の終端部に到達し、第2フォトセンサPH2
がONになると、押出しシリンダ17が突出作動して苗
箱を苗箱供給コンベヤ2上に押し出し、その後押出しシ
リンダ17は引っ込む。
【0017】押出しシリンダ17によって苗箱供給コン
ベヤ2上に押し出された2段重ねの苗箱は、第1・第2
・第3取上げ位置A1,A2,A3に向けて搬送され
る。初期状態では、第2苗箱ストッパ6及び第3苗箱ス
トッパ7は搬送面よりも下方に引っ込んだ状態になって
おり、1枚目の苗箱は終端側の第第1取上げ位置A1ま
で搬送され、第1苗箱ストッパ5により停止される。こ
れにより第3フォトセンサPH3がONすると、第2苗
箱ストッパ6が苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも上方
に突出する。このため、2枚目の苗箱は第2取上げ位置
A2まで搬送され、第2苗箱ストッパ6により停止され
る。これにより第4フォトセンサPH4がONになる
と、第3苗箱ストッパ7が苗箱供給コンベヤ2の搬送面
よりも上方に突出する。このため、苗箱は第3取上げ位
置A3まで搬送され、第3苗箱ストッパ7により停止さ
れる。これにより、第5フォトセンサPH5がONにな
る。
【0018】前記のようにして、第1・第2・第3取上
げ位置A1,A2,A3に2段重ねの苗箱が供給され、
第3・第4・第5フォトセンサPH3,PH4,PH5
がONになると、段積みロボット4が所定の作動を行
い、各取上げ位置の苗箱を後述する苗箱搬出コンベヤ3
の適正位置に載替える。具体的には、3組の苗箱チャッ
ク4b,4b,4bが開いた状態で取上げ位置に移動
し、そこで苗箱チャック4b,4b,4bが閉じて苗箱
を挟持し、次いで苗箱を挟持した苗箱チャック4b,4
b,4bが苗箱搬出コンベヤ3上の適正位置まで移動
し、そこで苗箱チャック4b,4b,4bが開いて苗箱
を解放するように作動する。
【0019】苗箱チャック4b,4b,4bを苗箱供給
コンベヤ2の取上げ位置から苗箱搬出コンベヤ3上の適
正位置へ移動させるためにロボットアーム4aが作動し
た時点において、第3・第4・第5フォトセンサPH
3,PH4,PH5のいずれかがONし苗箱有りを検出
した場合には、「異常」として苗箱段積み装置全体を停
止させる。
【0020】第3・第4・第5フォトセンサPH3,P
H4,PH5のいずれもがOFFの場合は、「正常」で
あると判断し、第2苗箱ストッパ6及び第3苗箱ストッ
パ7を苗箱供給コンベヤ2の搬送面よりも下方に引っ込
ませる。これにより苗箱供給コンベヤ2は初期状態とな
り、前記と同様に、第1・第2・第3取上げ位置A1,
A2,A3に二段重ねの苗箱が夫れ夫れ供給される。
【0021】パレット供給装置8は、第6フォトセンサ
PH6がOFFになるとき、苗箱搬出コンベヤ12にパ
レットPを供給する。このパレットPがパレット停止位
置まで移動すると、苗箱搬出コンベヤ3の搬送面よりも
上方に突出した状態にある第1パレットストッパ9によ
り受け止められて停止する。これにより、第6フォトセ
ンサPH6、第7フォトセンサPH7がONになり、苗
箱搬出コンベヤ3が停止し、段積みロボット4がパレッ
トPに苗箱の段積みを開始する。段積みロボット4によ
る苗箱の段積みは、次のようにして実行される。
【0022】1組目の苗箱は苗箱供給コンベヤ2から遠
い側の第2段積み位置B1’,B2’,B3’に苗箱を
載置する。2組目の苗箱は1組目の苗箱の上に載置され
る。以下同様にして、所定段数になるまで苗箱を段積み
する。そして、第2段積み位置B1’,B2’,B3’
に苗箱が所定段数積重ねられると、次いで、苗箱供給コ
ンベヤ2から近い側の第1段積み位置B1,B2,B3
に苗箱を段積みする。
【0023】しかして、第1・第2段積み位置B1,B
2,B3、B1’,B2’,B3’に苗箱が所定段数ず
つ段積みされた時点で、第8フォトセンサPH8がOF
Fである場合は、第1パレットストッパ9が下降すると
共に、苗箱搬出コンベヤ3が作動する。この時点で、第
8フォトセンサPH8がONの場合には、そのままの状
態を保持する。苗箱搬出コンベヤ3の終端部まで搬送さ
れたパレットPは、第2パレットストッパ10によって
受け止められて停止する。
【0024】次に、図3に基づき、段積みロボット4に
おける3組の苗箱チャック4b,4b,4bで苗箱を挟
む際に苗箱の段積み状態をきちんと揃える苗箱規制装置
について説明する。中間部折り曲げ可能なロボットアー
ム4aの先端部に、二段重ねにした苗箱C,Cの長手方
向両端部を挟持し保持することのできる3組の苗箱チャ
ック4b,4b,4bが設けられている。この苗箱チャ
ック4bは一対の前・後苗箱チャック40,40により
構成されていて、例えば、挟持シリンダにより構成され
ている挟持駆動手段21を伸縮することにより、前・後
苗箱チャック40,40を苗箱の長手方向に互いに接近
させたり、あるいは、離間させて、苗箱Cの短辺部の中
央凹部C1,C1を挟んだり、解放したりする構成であ
る。
【0025】また、ロボットアーム4aの先端フレーム
部41には前・後チャックで41,41で挟む苗箱Cの
四隅部に対向して苗箱規制装置22,22,…を設け、
規制シリンダにより構成されている規制駆動手段23,
23,…を伸縮することにより、苗箱規制装置22,2
2,…を苗箱の長手方向に互いに接近させたり、あるい
は、離間させて、苗箱Cの四隅部を互いに内側に移動
し、二段の苗箱C,Cを揃えきちんと重なった状態に修
正するものである。
【0026】従って、苗箱を苗箱チャック4b,4bに
より掴むにあたり、初めに、苗箱規制装置22,22,
…で二段の苗箱C,Cをきちんと積み重なった状態に修
正し、次いで、苗箱チャック4b,4bで苗箱C,Cを
掴むことにより、掴み損ないを少なくして能率的に苗箱
の段積みをすることができる。
【0027】なお、図4に示すように、前記苗箱規制装
置22,22,…の下端部を苗箱チャック4b,4bで
掴んでいる二段の苗箱C,Cの底面よりも下方まで延出
する延長部22aを設けるように構成してもよい。この
ようにすると、ロボットアーム4aが掴んだ二段の苗箱
C,CをパレットP上の段積みされた苗箱に積重ねる際
に、苗箱規制装置22,22,…を外側から内側に移動
させることにより既に積重ねられている最上段の苗箱C
を挟み一致させせることができて、その上に掴んでいる
苗箱C,Cを積重ねることができて、きれいな姿勢で苗
箱の段積みができる。
【0028】従来装置では、下側の苗箱に対して上側の
苗箱を単に置くか、落としながら苗箱を段積みするの
で、土の付着や、苗箱の歪みなどで、苗箱相互のインロ
ーが正確に嵌合しないことがあり、それらが積み重なる
と苗箱の積み重ね姿勢が悪くなり、苗箱の積込みや、積
替え、運搬等の作業に悪影響をあたえることがあった。
【0029】しかし、この実施例では、積重ねられた苗
箱に苗箱を段積みする際に、苗箱規制装置22,22,
…により積重ね状態を適正に修正しながら苗箱を順次積
重ねることができて、前記不具合を防止することができ
る。次に、図5に基づき二段重ねの苗箱を正確に積み重
ねる装置について説明する。
【0030】ロボットアーム4aの先端フレーム部41
には、苗箱チャック4b,4bにより掴んだ二段の苗箱
C,Cの上方に位置するように苗箱押え装置24を設け
ている。この苗箱押え装置24は、押えシリンダ25の
伸縮により上下動し、苗箱チャック4b,4bで掴んで
いる上側の苗箱Cを押えて、上下二段の苗箱C,Cのイ
ンローを正確に嵌合し、積重ね姿勢を良好にするもので
ある。
【0031】従来の段積みロボットによる苗箱段積み装
置は、下側の苗箱に対して上側の苗箱を単に置くか、落
とすことにより苗箱を段積みするので、土の付着や、苗
箱の歪みなどで、苗箱相互のインローが正確に嵌合しな
いことがあり、それらが積み重なると苗箱の積み重ね姿
勢が悪くなるという不具合があった。
【0032】前記のように、ロボットアーム4aが苗箱
の積込み位置に移動した際に、まず、苗箱押え装置24
により二段の苗箱C,Cを押しつけることにより、苗箱
相互間のインローを正確に嵌合し、段積み姿勢を良好に
することができる。また、図6に示すように、この苗箱
押え装置24に苗箱の落下を検出する苗箱落下センサ2
6を設けてもよい。この苗箱落下センサ26は、例え
ば、押えシリンダ25には伸縮による上下動に従動して
移動するマグネット部を設け、先端フレーム部41の押
えシリンダ25近傍にリードスイッチ部を設けて構成す
る。
【0033】しかして、苗箱チャック4b,4bで掴ん
でいる苗箱が落下し、押えシリンダ25が下動したのを
苗箱落下センサ26が検出すると、苗箱段積み装置1の
全体を急停止するのである。このように構成することに
より、ロボットアーム4aでの苗箱を掴んでの移動中
に、掴み損ない等による苗箱落下時に装置全体の作動を
停止することにより、苗箱の段積み姿勢への悪影響や、
既に段積みされている苗箱への悪影響を防止できる。
【0034】次に、図7に基づき床土供給装置(図示省
略)部分の苗箱搬出コンベヤ12の構成について説明す
る。前記床土供給装置(図示省略)部分の苗箱搬出コン
ベヤ12は、次のように構成されている。複数のローラ
ー27,27,…にひも状のベルト28,28,…を巻
き掛けて、苗箱搬出コンベヤ12を構成する。このベル
ト28,28,…上面に苗箱を載置し搬送しながら床土
を落下供給する。床土供給装置(図示省略)の下方のベ
ルト28,28,…部分には、振動フレーム29,29
に回転自在に支架されていて断面例えば四角形の振動ロ
ーラー30,30を配置し、振動ローラー30,30の
軸30a,30aを振動ベルト31により回転し、搬送
中の苗箱Cに振動を付与し、苗箱内のポットへの床土の
入り具合を多くするものである。
【0035】また、振動フレーム29,29をコンベヤ
フレーム32に対して調節ボルト33,33により上下
調節することにより、振動ローラー30,30の搬送面
からの突出量を調節できて苗箱の振動における振幅を変
更することができ、ポットへの床土の供給状況によって
適確な振幅で苗箱を振動させることができ、床土の粘度
等の性質が異なってもポットへの床土供給を適正に且つ
良好に行える。
【0036】次に、図8に基づき点播型播種装置の苗箱
内のポットシート34への種子供給装置について説明す
る。点播型播種装置(図示省略)は一粒ずつ種子吸着管
に吸着した種子を播種管35に供給し、播種管35の下
端から種子落し板36の播種パイプ37を経て苗箱内の
ポットシート34のポット部34aに播種される構成で
ある。
【0037】その際に、種子落し板36の底面をポット
部34aの上端縁に接近させつつ移動し、種子の飛散を
防止しながら播種するものである。従来装置は図8
(2)に示すように、種子落し板36の進行前側部がポ
ットの上面に沿った平板状に構成していたので、苗箱内
に入った床土の具合等により、ポットシート34の継ぎ
目37部分が少し浮き上がることがあり、種子落し板3
6の先端が引っ掛かり、播種不良の原因となっていた。
【0038】そこで、この実施例では、図8(1)に示
すように、種子落し板36の進行前側部を上方に屈曲す
る屈曲部36aに構成したので、ポットシート34の継
ぎ目37が多少浮き上がっていても、種子落し板36の
先端部への引っ掛かりを防止し、播種精度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の斜視図である。
【図2】 全体の平面図である。
【図3】 要部の正面図、側面図である。
【図4】 要部の正面図である。
【図5】 要部の正面図、側面図である。
【図6】 要部の正面図である。
【図7】 要部の側面図、平面図である。
【図8】 要部の側面図である。
【符号の説明】
1 苗箱段積み装置 2 苗箱供給コンベヤ 3 苗箱搬出コンベヤ 4 段積みロボット 4a ロボットアーム 4b 苗箱チャック 40 前・後チャック 21 挟持駆動手段 22 苗箱規制装置 23 規制駆動手段 24 苗箱押え装置 25 押えシリンダ 26 苗箱落下センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアーム4aの先端に、一対の
    前・後苗箱チャック40,40を苗箱Cに対して互いに
    接近させたりあるいは離間させて苗箱Cを挟んだり解放
    したりして複数段の重ねた苗箱C,Cの両端部を掴むこ
    とのできる苗箱チャック4bを設け、ロボットアーム4
    aの先端には前・後チャックで41,41で掴む苗箱C
    に対向させて複数段の苗箱C,Cを揃える苗箱規制装置
    22,22,…を設けたことを特徴とする苗箱段積み装
    置。
  2. 【請求項2】 苗箱チャック4bにより掴んでいる複
    数段の苗箱C,Cを下方に向けて押し付ける苗箱押え装
    置24を設けたことを特徴とする請求項1記載の苗箱段
    積み装置。
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