JPH08230951A - 包装体 - Google Patents
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- JPH08230951A JPH08230951A JP7036390A JP3639095A JPH08230951A JP H08230951 A JPH08230951 A JP H08230951A JP 7036390 A JP7036390 A JP 7036390A JP 3639095 A JP3639095 A JP 3639095A JP H08230951 A JPH08230951 A JP H08230951A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化劣化が問題となるような内容物を、酸化
劣化が発生しにくい状態で長期間保管でき、特に食品の
場合にはその賞味期間の延長がはかれるようにした包装
体を提案せんとするものである。 【構成】 酸化しやすい内容物を酸素透過性を有する小
袋に封入した複数の分包体1を、酸素が透過しにくい素
材から作製された外袋4に脱酸素剤5と一緒に封入して
なる包装体。
劣化が発生しにくい状態で長期間保管でき、特に食品の
場合にはその賞味期間の延長がはかれるようにした包装
体を提案せんとするものである。 【構成】 酸化しやすい内容物を酸素透過性を有する小
袋に封入した複数の分包体1を、酸素が透過しにくい素
材から作製された外袋4に脱酸素剤5と一緒に封入して
なる包装体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品、医薬品、化粧品等
の酸化劣化が生じると商品価値が著しく減ずるような内
容物を、酸化劣化を伴うことなく包装した包装体に関す
る。
の酸化劣化が生じると商品価値が著しく減ずるような内
容物を、酸化劣化を伴うことなく包装した包装体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品、医薬品や化粧品において、内容物
の酸化防止、汚損防止、吸湿防止の目的から内容物を使
用一回分の分量単位に小袋に分包し、この分包体を複数
個一括して外袋に封入することが広く行われている。そ
して特に酸化劣化の防止が主目的であるときは、小袋と
外袋を共に酸素が透過しにくい素材(以下、酸素透過遮
断性を有する素材と称す)から作製することが行われて
いる。
の酸化防止、汚損防止、吸湿防止の目的から内容物を使
用一回分の分量単位に小袋に分包し、この分包体を複数
個一括して外袋に封入することが広く行われている。そ
して特に酸化劣化の防止が主目的であるときは、小袋と
外袋を共に酸素が透過しにくい素材(以下、酸素透過遮
断性を有する素材と称す)から作製することが行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような小袋と外袋
の素材に共に酸素透過遮断性を有する素材を用いたもの
は、外袋外部から侵入しようとする酸素を外袋と小袋と
によって二重に遮断できるため酸素の外部からの侵入は
ほぼ完全に防止できるものの、小袋内部に残留している
酸素については全く対策が講じられていず、技術的な盲
点となっている。例えば、図10(イ)に示すようなス
ティック状の小袋aの場合、同図(ロ)の断面図に示す
ように内容物bと袋自体との間にはヘッドスペースcと
称される空間が存在する。小袋内に内容物を完全に満た
すことは不可能であり、また小袋の破断開封を容易化す
るためにも小袋内には余裕空間が必要であり、これらの
理由からヘッドスペースcはなくすことはできない。そ
してこのヘッドスペースcを満たす空気中の酸素による
内容物bの酸化劣化現象は想像以上に深刻である。特に
食品などで微妙な味の変化が問題となるような場合、ヘ
ッドスペースc内の酸素の存在は無視できず、例えば粉
末飲料のような食品の場合、ヘッドスペース内の酸素に
より油脂酸化が生ずるため最長6カ月程度の賞味期間し
か確保できていないのが現状である。本発明はかかる現
況に鑑みてなされたものであり、酸化劣化が問題となる
ような内容物を、酸化劣化が発生しにくい状態で長期間
保管でき、特に食品の場合にはその賞味期間の延長がは
かれるようにした包装体を提案せんとするものである。
の素材に共に酸素透過遮断性を有する素材を用いたもの
は、外袋外部から侵入しようとする酸素を外袋と小袋と
によって二重に遮断できるため酸素の外部からの侵入は
ほぼ完全に防止できるものの、小袋内部に残留している
酸素については全く対策が講じられていず、技術的な盲
点となっている。例えば、図10(イ)に示すようなス
ティック状の小袋aの場合、同図(ロ)の断面図に示す
ように内容物bと袋自体との間にはヘッドスペースcと
称される空間が存在する。小袋内に内容物を完全に満た
すことは不可能であり、また小袋の破断開封を容易化す
るためにも小袋内には余裕空間が必要であり、これらの
理由からヘッドスペースcはなくすことはできない。そ
してこのヘッドスペースcを満たす空気中の酸素による
内容物bの酸化劣化現象は想像以上に深刻である。特に
食品などで微妙な味の変化が問題となるような場合、ヘ
ッドスペースc内の酸素の存在は無視できず、例えば粉
末飲料のような食品の場合、ヘッドスペース内の酸素に
より油脂酸化が生ずるため最長6カ月程度の賞味期間し
か確保できていないのが現状である。本発明はかかる現
況に鑑みてなされたものであり、酸化劣化が問題となる
ような内容物を、酸化劣化が発生しにくい状態で長期間
保管でき、特に食品の場合にはその賞味期間の延長がは
かれるようにした包装体を提案せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の包装体は、酸化しやすい内容物を酸素透過性を有す
る小袋に封入した複数の分包体を、酸素が透過しにくい
素材から作製した外袋に脱酸素剤と一緒に封入したこと
を特徴としている。
明の包装体は、酸化しやすい内容物を酸素透過性を有す
る小袋に封入した複数の分包体を、酸素が透過しにくい
素材から作製した外袋に脱酸素剤と一緒に封入したこと
を特徴としている。
【0005】複数の分包体を一括外装する外袋には脱酸
素剤と一緒に窒素ガスを封入してもよい。
素剤と一緒に窒素ガスを封入してもよい。
【0006】小袋内に収容する内容物は固体、液体、粉
末、顆粒のいずれもが対象となるが、特に内容物が粉末
状あるいは顆粒状であって、粉末粒子間や顆粒粒子間に
多量の酸素を抱え込んでいる場合には、分包体は偏平形
状にすることが好ましい。
末、顆粒のいずれもが対象となるが、特に内容物が粉末
状あるいは顆粒状であって、粉末粒子間や顆粒粒子間に
多量の酸素を抱え込んでいる場合には、分包体は偏平形
状にすることが好ましい。
【0007】複数の分包体を一括外装する袋には開封後
に再密封できる封止ファスナーを設けることもできる。
に再密封できる封止ファスナーを設けることもできる。
【0008】小袋は酸素透過性を有する素材から構成さ
れ、具体的には紙とエチレンアクリル酸共重合体性フィ
ルムの積層体などが使用できる。また外袋は酸素が透過
しにくい素材から構成され、具体的にはアルミニウム層
の両面に樹脂フィルムを積層したものなどが使用でき
る。
れ、具体的には紙とエチレンアクリル酸共重合体性フィ
ルムの積層体などが使用できる。また外袋は酸素が透過
しにくい素材から構成され、具体的にはアルミニウム層
の両面に樹脂フィルムを積層したものなどが使用でき
る。
【0009】
【作用】このような構成の包装体は、内容物を直接被覆
する小袋が酸素透過性を有し、この小袋を複数個一括し
て外装する外袋が酸素透過遮断性を有している。したが
って外袋内外の酸素の流通はほぼ完全に遮断され、この
遮断によって閉鎖空間となった外袋の内部空間では小袋
内外の酸素の流通も含めて酸素の流通が自由に行われ
る。このため脱酸素剤による脱酸効果は外袋内空間と小
袋内空間の両方におよび、小袋内ヘッドスペース内の酸
素の捕捉と外袋内酸素の捕捉とが一緒に行われ、ヘッド
スペース内の酸素及び内容物が抱え込んでいる酸素が共
に除去されることとなり内容物の酸化劣化が防止され
る。
する小袋が酸素透過性を有し、この小袋を複数個一括し
て外装する外袋が酸素透過遮断性を有している。したが
って外袋内外の酸素の流通はほぼ完全に遮断され、この
遮断によって閉鎖空間となった外袋の内部空間では小袋
内外の酸素の流通も含めて酸素の流通が自由に行われ
る。このため脱酸素剤による脱酸効果は外袋内空間と小
袋内空間の両方におよび、小袋内ヘッドスペース内の酸
素の捕捉と外袋内酸素の捕捉とが一緒に行われ、ヘッド
スペース内の酸素及び内容物が抱え込んでいる酸素が共
に除去されることとなり内容物の酸化劣化が防止され
る。
【0010】また請求項2記載のように、外袋内に脱酸
素剤と一緒に窒素ガスを封入した場合は、脱酸により減
圧された外袋内空間では、窒素ガスの比率が上昇して実
質的な窒素置換が行われることになる。
素剤と一緒に窒素ガスを封入した場合は、脱酸により減
圧された外袋内空間では、窒素ガスの比率が上昇して実
質的な窒素置換が行われることになる。
【0011】請求項3記載のように、分包体形状を偏平
状となしたときには、分包体内の酸素が分包体外部に出
やすくなるため、内容物内部に抱え込まれている酸素の
吸収除去効果がより高まる。
状となしたときには、分包体内の酸素が分包体外部に出
やすくなるため、内容物内部に抱え込まれている酸素の
吸収除去効果がより高まる。
【0012】請求項4記載のように、外袋に開封後に再
密封できる封止ファスナーを設けたときには、外袋を開
封して小袋を必要個数取り出した後、外袋を再密封でき
るので、残りの分包体を酸化劣化から一定期間保護でき
る。
密封できる封止ファスナーを設けたときには、外袋を開
封して小袋を必要個数取り出した後、外袋を再密封でき
るので、残りの分包体を酸化劣化から一定期間保護でき
る。
【0013】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき
説明する。図1は本発明の包装体の概要を示し、(イ)
は外袋の外観図、(ロ)は外袋内部の説明図である。本
発明の包装体Aは、小袋1に内容物1を小分け収容した
複数の分包体3,3,・・を脱酸素剤5と一緒に外袋4
内に封入して構成される。
説明する。図1は本発明の包装体の概要を示し、(イ)
は外袋の外観図、(ロ)は外袋内部の説明図である。本
発明の包装体Aは、小袋1に内容物1を小分け収容した
複数の分包体3,3,・・を脱酸素剤5と一緒に外袋4
内に封入して構成される。
【0014】内容物1としては例えば食品、医薬品、化
粧品等の酸化劣化が懸念されるものが対象となり、例え
ば油脂酸化による変味が懸念される粉末飲料等の食品や
酸化により薬効変化を来す医薬品等が具体的に挙げられ
る。また内容物1は固体、液体のいずれもが対象とな
り、固体としては粉末、顆粒、固形のいずれもが対象と
なる。
粧品等の酸化劣化が懸念されるものが対象となり、例え
ば油脂酸化による変味が懸念される粉末飲料等の食品や
酸化により薬効変化を来す医薬品等が具体的に挙げられ
る。また内容物1は固体、液体のいずれもが対象とな
り、固体としては粉末、顆粒、固形のいずれもが対象と
なる。
【0015】小袋1は図3に示すようにスティック状で
あり、その材質としては酸素の透過しやすい材質が選択
される。本実施例では秤量52.3g/m2 の紙層1a
に30μmの膜厚のエチレンアクリル酸共重合体のフィ
ルム1b(以下、EAAフィルム1bと称す)を積層し
たものを用いている。紙層1aの秤量を52.3gと比
較的少なめに設定しているのは酸素透過性を高めて小袋
1内外での酸素の行き来を円滑にするためである。また
EAAフィルム1bは熱シールを行うためのものであ
り、EAAフィルム1bは袋内面側に積層されて図3
(ロ)に示すように小袋1の上下に熱シール部1b’,
1b’を形成している。酸素透過性を高める観点からは
熱シールが可能な範囲内であればEAAフィルム1bは
薄いほうが好ましい。また熱シールを施す部分にのみE
AAフィルム1bを部分的に積層することも考えられ
る。更にEAAフィルム1bに代えて他の酸素透過性に
優れた樹脂フィルムを用いることもできる。小袋1の形
状は様々であるが、内容物1が粉末や顆粒であって、そ
の粒子に多くの酸素を抱え込んでいる場合には図5に示
すように横断面形状を偏平にすることが好ましい。この
ような形状であれば分包体3内部において拡散しようと
している酸素が分包体3の表面に到達しやすくなり、ま
た分包体の表面積も広いので酸素が外部へ出やすくな
る。収容する分包体3の本数は任意であるが、例えば内
容物1が一日に2本ずつ消費される粉末飲料等である場
合には6本〜10本程度である。この程度の本数であれ
ば外袋4を開封後3日〜5日程度で全てが消費されるこ
ととなるので、開封後の酸化劣化の程度も軽微で済む。
あり、その材質としては酸素の透過しやすい材質が選択
される。本実施例では秤量52.3g/m2 の紙層1a
に30μmの膜厚のエチレンアクリル酸共重合体のフィ
ルム1b(以下、EAAフィルム1bと称す)を積層し
たものを用いている。紙層1aの秤量を52.3gと比
較的少なめに設定しているのは酸素透過性を高めて小袋
1内外での酸素の行き来を円滑にするためである。また
EAAフィルム1bは熱シールを行うためのものであ
り、EAAフィルム1bは袋内面側に積層されて図3
(ロ)に示すように小袋1の上下に熱シール部1b’,
1b’を形成している。酸素透過性を高める観点からは
熱シールが可能な範囲内であればEAAフィルム1bは
薄いほうが好ましい。また熱シールを施す部分にのみE
AAフィルム1bを部分的に積層することも考えられ
る。更にEAAフィルム1bに代えて他の酸素透過性に
優れた樹脂フィルムを用いることもできる。小袋1の形
状は様々であるが、内容物1が粉末や顆粒であって、そ
の粒子に多くの酸素を抱え込んでいる場合には図5に示
すように横断面形状を偏平にすることが好ましい。この
ような形状であれば分包体3内部において拡散しようと
している酸素が分包体3の表面に到達しやすくなり、ま
た分包体の表面積も広いので酸素が外部へ出やすくな
る。収容する分包体3の本数は任意であるが、例えば内
容物1が一日に2本ずつ消費される粉末飲料等である場
合には6本〜10本程度である。この程度の本数であれ
ば外袋4を開封後3日〜5日程度で全てが消費されるこ
ととなるので、開封後の酸化劣化の程度も軽微で済む。
【0016】外袋4は酸素が透過しにくい素材から形成
され、例えば図6に示すように肉厚9μmのアルミニウ
ム層4aの外面に肉厚12μmのポリエチレンテレフタ
レート層4bを積層し、他方、内面に肉厚40μmのポ
リエチレン層4cを積層した構成が採用される。図7に
示すように外袋4の内面には樹脂製の封止ファスナー4
dを付設することもできる。このような封止ファスナー
4dを設ければ、開封後に外袋4を再密封することが可
能となるので、開封後に内容物1が酸化劣化するのを抑
制することができる。
され、例えば図6に示すように肉厚9μmのアルミニウ
ム層4aの外面に肉厚12μmのポリエチレンテレフタ
レート層4bを積層し、他方、内面に肉厚40μmのポ
リエチレン層4cを積層した構成が採用される。図7に
示すように外袋4の内面には樹脂製の封止ファスナー4
dを付設することもできる。このような封止ファスナー
4dを設ければ、開封後に外袋4を再密封することが可
能となるので、開封後に内容物1が酸化劣化するのを抑
制することができる。
【0017】脱酸素剤5としては三菱ガス化学株式会社
製のZ−100等が用いられる。
製のZ−100等が用いられる。
【0018】このようにして構成される包装体Aは内容
物を直接被覆する小袋1が酸素透過性を有し、この小袋
を複数個一括して外装する外袋4が酸素透過遮断性を有
しているため、図8に示すように外袋4の外部から外袋
4内部への酸素の侵入は防止され、この閉鎖された空間
内で脱酸素剤5による酸素の吸収除去が行われる。また
内容物1を直接被覆する小袋1は酸素透過性を有する素
材から形成されているために小袋内外の酸素の流通は自
由に行われる。したがって脱酸素剤による脱酸効果は外
袋内空間と小袋内空間の両方におよび、小袋内ヘッドス
ペース内の酸素も脱酸素剤5によって吸収除去される。
物を直接被覆する小袋1が酸素透過性を有し、この小袋
を複数個一括して外装する外袋4が酸素透過遮断性を有
しているため、図8に示すように外袋4の外部から外袋
4内部への酸素の侵入は防止され、この閉鎖された空間
内で脱酸素剤5による酸素の吸収除去が行われる。また
内容物1を直接被覆する小袋1は酸素透過性を有する素
材から形成されているために小袋内外の酸素の流通は自
由に行われる。したがって脱酸素剤による脱酸効果は外
袋内空間と小袋内空間の両方におよび、小袋内ヘッドス
ペース内の酸素も脱酸素剤5によって吸収除去される。
【0019】外袋4内には窒素ガス等の不活性ガスを封
入してもよい。外袋内に脱酸素剤と一緒に窒素ガスを封
入した場合は、脱酸により減圧された外袋内空間及び小
袋内空間では、窒素ガスの比率が上昇するため実質的な
窒素置換が行われたことになり、内容物1の酸化劣化を
防止する効果は一層高まる。
入してもよい。外袋内に脱酸素剤と一緒に窒素ガスを封
入した場合は、脱酸により減圧された外袋内空間及び小
袋内空間では、窒素ガスの比率が上昇するため実質的な
窒素置換が行われたことになり、内容物1の酸化劣化を
防止する効果は一層高まる。
【0020】このようにして構成される包装体Aはその
まま商品として販売したり、あるいは図9に示すよう
に、これら包装体Aを複数個まとめて外装箱Bに収容し
て販売する。また外装箱Bの代わりに合成樹脂製の外装
袋を用いる場合もある。
まま商品として販売したり、あるいは図9に示すよう
に、これら包装体Aを複数個まとめて外装箱Bに収容し
て販売する。また外装箱Bの代わりに合成樹脂製の外装
袋を用いる場合もある。
【0021】
【発明の効果】本発明の包装体は、酸化しやすい内容物
を酸素透過性を有する小袋に封入し、且つこのようにし
て作製された分包体を複数個一括して酸素が透過しにく
い素材から作製された外袋に脱酸素剤と一緒に封入した
構成としたので、外袋内の酸素の除去がはかれるととも
に小袋内ヘッドスペースや内容物内に抱え込まれた酸素
の吸収除去も同時に可能となる。したがって酸素透過遮
断性を有する素材製の袋を二重化することによって酸素
の侵入を遮断し、このことによって内容物の酸化劣化を
防止しようとする従来の包装体では防止することができ
なかった小袋内ヘッドスペースに残留する酸素を原因と
する内容物の酸化劣化をほぼ完全に防止することができ
るようになって、内容物の保存期間を飛躍的に延長する
ことが可能となり、内容物が食品である場合には賞味期
間の延長がはかれるようになる。また従来の酸化劣化の
防止を目的とした包装体では小袋は酸素透過遮断性を有
する素材であることが必要であることから、アルミニウ
ム層を含む高価なものを使用せざるを得なかったのに対
し、本発明の包装体では小袋には酸素透過遮断性は要求
されないので小袋の素材として紙をベースにした安価な
ものを使用することが可能であり、包装体の全体コスト
の低減にも貢献できる。更に、脱酸素剤は個々の小袋に
収容するのではなく小袋の外側に配置したので脱酸素剤
封入も簡単で手間を要さず、またその分量も個別に封入
するより少量で済ますことができる。
を酸素透過性を有する小袋に封入し、且つこのようにし
て作製された分包体を複数個一括して酸素が透過しにく
い素材から作製された外袋に脱酸素剤と一緒に封入した
構成としたので、外袋内の酸素の除去がはかれるととも
に小袋内ヘッドスペースや内容物内に抱え込まれた酸素
の吸収除去も同時に可能となる。したがって酸素透過遮
断性を有する素材製の袋を二重化することによって酸素
の侵入を遮断し、このことによって内容物の酸化劣化を
防止しようとする従来の包装体では防止することができ
なかった小袋内ヘッドスペースに残留する酸素を原因と
する内容物の酸化劣化をほぼ完全に防止することができ
るようになって、内容物の保存期間を飛躍的に延長する
ことが可能となり、内容物が食品である場合には賞味期
間の延長がはかれるようになる。また従来の酸化劣化の
防止を目的とした包装体では小袋は酸素透過遮断性を有
する素材であることが必要であることから、アルミニウ
ム層を含む高価なものを使用せざるを得なかったのに対
し、本発明の包装体では小袋には酸素透過遮断性は要求
されないので小袋の素材として紙をベースにした安価な
ものを使用することが可能であり、包装体の全体コスト
の低減にも貢献できる。更に、脱酸素剤は個々の小袋に
収容するのではなく小袋の外側に配置したので脱酸素剤
封入も簡単で手間を要さず、またその分量も個別に封入
するより少量で済ますことができる。
【0022】請求項2記載のように、外袋内に脱酸素剤
と一緒に窒素ガスを封入した場合は、脱酸により減圧さ
れた外袋内空間及び小袋内空間において、窒素ガスの比
率が上昇して実質的な窒素置換が行われるため、内容物
の酸化劣化防止効果がより高まる。
と一緒に窒素ガスを封入した場合は、脱酸により減圧さ
れた外袋内空間及び小袋内空間において、窒素ガスの比
率が上昇して実質的な窒素置換が行われるため、内容物
の酸化劣化防止効果がより高まる。
【0023】請求項3記載のように、分包体形状を偏平
状となしたときには、分包体内の酸素が分包体外部に出
やすくなるため、内容物内部に抱え込まれている酸素の
吸収除去効果がより高まり、特に内容物が粉末状あるい
は顆粒状であって、間に多量の酸素が抱え込まれている
場合には特に有効である。
状となしたときには、分包体内の酸素が分包体外部に出
やすくなるため、内容物内部に抱え込まれている酸素の
吸収除去効果がより高まり、特に内容物が粉末状あるい
は顆粒状であって、間に多量の酸素が抱え込まれている
場合には特に有効である。
【0024】請求項4記載のように、外袋に開封後に再
密封できる封止ファスナーを設けたときには、外袋を開
封して小袋を必要個数取り出した後、外袋を再密封でき
るので、残りの分包体を酸化劣化から一定期間保護でき
る。
密封できる封止ファスナーを設けたときには、外袋を開
封して小袋を必要個数取り出した後、外袋を再密封でき
るので、残りの分包体を酸化劣化から一定期間保護でき
る。
【図1】 本発明の包装体の概要を示す外観斜視図
【図2】 同包装体における外袋内の構成を示す断面説
明図
明図
【図3】 (イ)は小袋の一例を示す外観斜視図、
(ロ)は同断面図
(ロ)は同断面図
【図4】 小袋に用いる酸素透過性を有する素材の一例
を示す断面図
を示す断面図
【図5】 偏平形状となした分包体を示す横断面図
【図6】 外袋に用いる酸素透過遮断性を有する素材の
一例を示す断面図
一例を示す断面図
【図7】 (イ)(ロ) は外袋内面に封止ファスナーを設
けた状態を示す要部説明図
けた状態を示す要部説明図
【図8】 本発明の包装体における酸素の挙動を示す説
明図
明図
【図9】 本発明の包装体を外装箱に収納した状態を示
す説明図
す説明図
【図10】 (イ)は従来技術に使用される小袋の外観
図、(ロ)は同断面図
図、(ロ)は同断面図
A 包装体 B 外装箱 1 小袋 1a 紙層 1b EAAフィルム 2 内容物 3 分包体 4 外袋 4a アルミニウム層 4b ポリエチレンテレ
フタレート層 4c ポリエチレン層 4d 封止ファスナー 5 脱酸素剤
フタレート層 4c ポリエチレン層 4d 封止ファスナー 5 脱酸素剤
Claims (6)
- 【請求項1】 酸化しやすい内容物を酸素透過性を有す
る小袋に封入した複数の分包体を、酸素が透過しにくい
素材から作製した外袋に脱酸素剤と一緒に封入してなる
包装体。 - 【請求項2】 外袋内に脱酸素剤と一緒に窒素ガスを封
入してなる請求項1記載の包装体。 - 【請求項3】 分包体が偏平状である請求項1又は2記
載の包装体。 - 【請求項4】 外袋には開封後に再密封できる封止ファ
スナーを設けてなる請求項1〜3のいずれか1項記載の
包装体。 - 【請求項5】 小袋の素材が紙とエチレンアクリル酸共
重合体のフィルムとの積層体である請求項1〜4のいず
れか1項記載の包装体。 - 【請求項6】 外袋の素材がアルミニウム層の両面に樹
脂フィルムを積層したものである請求項1〜5のいずれ
か1項記載の包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036390A JPH08230951A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7036390A JPH08230951A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230951A true JPH08230951A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12468531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7036390A Withdrawn JPH08230951A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08230951A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004315028A (ja) * | 2003-04-16 | 2004-11-11 | Hosokawa Yoko Co Ltd | 内袋及び蓋体 |
CN102001489A (zh) * | 2010-12-20 | 2011-04-06 | 北京有色金属研究总院 | 一种金属片防氧化存储盒 |
JP2018202790A (ja) * | 2017-06-07 | 2018-12-27 | 大日本印刷株式会社 | 積層体およびそれを備える包装袋 |
WO2022203030A1 (ja) * | 2021-03-24 | 2022-09-29 | 大日本印刷株式会社 | 液体入り組合せ容器、容器セット、液体入り容器の製造方法および液体入り組合せ容器の使用方法 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7036390A patent/JPH08230951A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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