JPH08230677A

JPH08230677A - カート

Info

Publication number: JPH08230677A
Application number: JP7037350A
Authority: JP
Inventors: Hidemoto Kimura; 秀元木村
Original assignee: O G K GIKEN KK; OGK Co Ltd
Current assignee: O G K GIKEN KK; OGK Co Ltd
Priority date: 1995-02-24
Filing date: 1995-02-24
Publication date: 1996-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】手押引きカートが自転車への装着手段を備
え、自転車に装着すれば自転車の荷かごとして使用でき
るようにする。【構成】車輪７を有する荷かご１と、手で押引きする
ためのハンドル５を備えた手押引きカート９において、
前記荷かご１の背立面１ｂに自転車に対して着脱自在な
装着手段８を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自転車に着脱自在なカ
ートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】手で持つには重い荷物等を運ぶ際に、荷
かご、車輪等を備えた手押引きカートに荷物を載せて運
ぶと便利である。例えば、買い物に出掛ける際にカート
を持って行けば、買った物をカートに載せて運ぶことが
できるので、荷物を手に持つ必要がない。

【０００３】カートを持って行くことの欠点は歩かなけ
ればならないことで、自転車で行くことは難しい。買い
物に出掛ける際に、家から店までの行き返りは自転車に
乗り、自転車から降りて買い物をしている間はカートを
持って歩き回ることができれば、カートを持って歩いて
行くより楽に遠くまで行くことができるので、大変便利
である。ところが従来、カートは自転車に装着可能なも
のではなく、上述のようにカートを持って自転車で移動
したければ、自転車による行き返りのときは、紐を用意
し、この紐を使ってカート全体を自転車に縛り付けるこ
とが必要になる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に紐でカート全体を自転車に縛り付けることは大変面倒
で外観も良くないだけでなく、カートのような大きな物
をそのまま自転車に取り付けて走行することは大変危険
である。また、大きすぎるカートの場合、自転車に取り
付けること自体が不可能なこともある。

【０００５】本発明は、上記の様な問題点に鑑み、カー
ト自体が自転車への装着手段を備え、自転車に装着すれ
ば自転車の荷かごとして使用することができ、しかも自
転車への着脱が簡単であり、さらに自転車装着時でも自
転車の走行を何の支障もなくかつ安定して行うことがで
きるカートを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち本発
明は、車輪７を有する荷かご１と、手で押引きするため
のハンドル５を備えた手押引きカート９において、荷か
ご１の背立面１ｂに自転車に対して着脱自在な装着手段
８を備えていることを特徴とする。

【０００７】前記装着手段８としては自転車のハンドル
バー１３に対して着脱自在な取付部２としたり、自転車
のハンドルポスト１４に対して着脱自在な取付部３とし
たり、自転車のハンドルバー１３に対して着脱自在な取
付部２とハンドルポスト１４に対して着脱自在な取付部
３の両方とすることができる。

【０００８】さらに、自転車のハンドルバー１３に対し
て着脱自在な前記取付部２は上方からハンドルバー１３
に引っ掛けるためにフック状としたり、自転車のハンド
ルポスト１４に対して着脱可能な前記取付部３は抱き込
み締め付け式とすることができる。また本発明は、カー
ト９に備わっているハンドル５が伸縮固定自在となって
いて、該ハンドル５を縮めたときそのグリップ５ｃが自
転車のハンドルバー１３近傍に位置していることを特徴
とする。

【０００９】また本発明は、自転車に対して着脱自在な
装着手段８を備えたカート９が自転車のハンドルバー１
３あるいはハンドルポスト１４又は両方に装着されてい
る状態のとき、自転車のブレーキ１２動作を許すよう
に、カート９の車輪７は荷かご１の底面１ａより下方で
ありかつ背立面１ｂ側の位置に対になって設けられてい
ることを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記のように構成されたカート９は、図２に示
すように装着手段８を介して自転車に装着して荷かごと
して使用でき、その着脱は簡単である。カート９に備わ
っているハンドル５は伸縮自在であるので、カートとし
ての使用時にはハンドル５を使用者の所望の長さにする
ことが可能で、自転車に装着して自転車の荷かごとして
使用する場合は、ハンドル５を縮めてコンパクトになる
し、該縮めたときハンドル５のグリップ５ｃが自転車の
ハンドルバー１３の近傍に位置付けされることで、自転
車にて走行中に視界が遮られることがない。

【００１１】またカート９を自転車に装着し自転車の荷
かごとして使用する場合、カート９の車輪７は、自転車
のブレーキ１２に接触することなく、該ブレーキ１２の
動作を許すように位置しているで、ブレーキ１２の動作
には支障がない他、自転車の車輪１５やフェンダー１６
に接触することもない。したがって、図８に示すような
自転車に備わっている荷かご２６と全く同じように使用
できる。カートの荷かご１がそのまま自転車の荷かご２
６の役割を果たすので、図３に示すようなカートから図
２に示すような自転車の荷かごに使用方法を変えたとき
又はその逆のときに、荷かご１に載っている荷物２５を
移動させる必要がない。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１、２、３はカート９を示しており、このカー
ト９は荷かご１と、カート９を走行可能とするための車
輪７を有し、カート９本体を手で押引きするためのハン
ドル５を備えている。さらに、カート９には荷かご１の
背立面１ｂの外側に装着基台１０が取り付けられ、この
装着基台１０を介して装着手段８が取り付けられて構成
されており、この装着手段８によって自転車の前部に装
着可能で自転車の荷かごとして使用できるものである。

【００１３】金属製の前記装着基台１０上には、自転車
のハンドルバー１３への取付部（以下、第１取付部とい
う）２とハンドルポスト１４への取付部（以下、第２取
付部という）３からなる装着手段８、そして後述のハン
ドル支持体４が設けられている。なお、図示されていな
いが装着基台１０は背立面１ｂの内側と外側から荷かご
１を挟むように取り付けたり、背立面１ｂの内部に埋設
させることも可能である。

【００１４】前記第１取付部２は、ハンドルバー１３に
上方から引っ掛けるためにフック状となっている。この
第１取付部２はハンドルバー１３とハンドルポスト１４
の結合部の左右側方２ヶ所で取り付けるために一対のフ
ック２ａ，２ｂから成り、荷かご１の深さ方向に見た場
合の装着基台１０の上部に並設されている。なお、第１
取付部２のハンドルバー１３と接する面には、ハンドル
バー１３を傷つけないためのクッション部材３６が設け
られている。

【００１５】前記第２取付部３は、実際にハンドルポス
ト１４に取り付けられる部材３ａとこの部材３ａを装着
基台１０に取り付けるための金属片３ｂから構成され
る。この部材３ａはちょうつがい２９によってハンドル
ポスト１４の周囲を抱き込めるようになっており、ほぼ
円筒状に形成されている。円筒状の部材３ａのちょうつ
がい２９と向かい合う位置には、ハンドルポスト１４に
取り付ける際、円筒状の部材３ａを締め付けてハンドル
ポスト１４に固定するためのボルトが通る挿通孔３１が
設けられている。また、円筒状の部材３ａの内側面、つ
まりハンドルポスト１４と接する面にはゴム板３０が形
成されており、ハンドルポスト１４に取り付けた際、ゴ
ム板３０の弾性変形によってハンドルポスト１４に密着
させることができる。

【００１６】また第２取付部３は金属片３ｂによって第
１取付部２の下方かつ一対のフック２ａ，２ｂの間に位
置するように装着基台１０に取り付けられる。上述の如
く装着手段８として第１取付部２と第２取付部３が備わ
っているカート９を自転車に装着するには、まず第１取
付部２をハンドルバー１３の上方から引っ掛ける。次
に、第２取付部３をハンドルポスト１４に取り付ける
と、カート９は自転車に固定される。第１取付部２をハ
ンドルバー１３に引っ掛けた時点でカート９は自転車に
預けられ、カート９を手で持って支える必要がなくな
り、第２取付部３をハンドルポスト１４に取り付けるの
に両手を使うことができ、楽に取り付けが行える。

【００１７】前記第２取付部３はできるだけ第１取付部
２から十分離れた位置、つまり、ハンドルポスト１４の
下部に取り付けられるように荷かご１の深さ方向に見て
下方に十分離れた位置のほうが、装着されたカート９が
自転車の振動で揺れたりせず安定するので望ましい。し
かし、自転車によってはハンドルバー１３の長さが短い
ものもあり、第２取付部３が装着基台１０に固定して取
り付けられていると、カート９を自転車に装着すること
が不可能なこともある。

【００１８】そこで、第２取付部３を装着基台１０に固
定する２つのボルト３２が挿通される装着基台１０の２
つの挿通孔３３を、荷かご１の深さ方向に長く並行して
形成し、第２取付部３の取り付け位置は装着基台１０に
対して荷かご１の深さ方向に調整可能とされている。し
たがってハンドルポスト１４の長さに係わらず、ハンド
ルポスト１４の下部に取り付けることが可能である。

【００１９】また第２取付部３における円筒状の部材３
ａは、ちょうつがい２９によってハンドルポスト１４を
抱き込みボルトで締め付けるものではなく、図４、５に
示すように、円筒状の部材３ａの弾性変形力によってハ
ンドルポスト１４を挟み込むものとすることができる。
この場合、円筒状の部材３ａは合成樹脂等の弾性体で形
成され、この円筒状の部材３ａの荷かご１から遠い側の
位置に、ハンドルポスト１４を円筒状の部材３ａの中に
入れるための受け口３４が形成される。この受け口３４
は円筒状の部材３ａの外方に向かって広がるように形成
されている。

【００２０】上記のように構成された第２取付部３の場
合、第２取付部３の受け口３４をハンドルポスト１４に
押し付けると、受け口３４が広がってハンドルポスト１
４が受け口３４を通り、第２取付部３の中に入り簡単に
装着できる。装着基台１０には先に述べたように装着手
段８以外に一対のハンドル支持体４も装着基台１０の左
右端部にそれぞれ位置するように設けられている。これ
らのハンドル支持体４はハンドル５を収納可能とするた
めに管状とされている。図７にも示すように、各ハンド
ル支持体４の上部にはそれぞれカム支持体１９が設けら
れ、各カム支持体１９は互いに連結部材１１で連結され
ているとともに、レバー１８ａを有するカム１８がカム
支持体１９にレバー１８ａによって回動可能に設けられ
ている。

【００２１】カート９のハンドル５は、グリップ５ｃを
介してコの字状に形成された上部ハンドル５ａと一対の
下部ハンドル５ｂからなる。上部ハンドル５ａは下部ハ
ンドル５ｂに挿脱可能に形成されているのでハンドル５
全体は伸縮自在である。図７に示すように、上部ハンド
ル５ａの下部の内部にはバネ保持具２１が設けられ、こ
のバネ保持具によってバネ２２が上部ハンドル５ａの内
部で保持され、ピン２０はバネ２２によってピン２０の
先端が上部ハンドル５ａの外側に突き出るように設けら
れている。また、下部ハンドル５ｂの上部にはピン２０
が通るための孔２３が設けられている。

【００２２】ハンドル５を完全に伸ばした場合、ピン２
０と孔２３の位置が重なり合い、ピン２０が孔２３を通
って、上部ハンドル５ａと下部ハンドル５ｂは固定され
るので、カートとしての使用時には、ハンドル５を伸ば
してピン２０によって固定された状態で使用すればよ
い。ハンドル５は管状のハンドル支持体４に挿入し収納
可能とされている。前記カム１８はレバー１８ａを操作
することによってハンドル支持体４に収納されるハンド
ル５の位置を固定する。前記カム支持体１９にはピン２
０が接触する位置にくぼみ１７が設けられている。この
くぼみ１７はハンドル５をハンドル支持体４に押し込む
際に、ハンドル５を押し込む力の一部が、くぼみ１７に
よってピン２０が押されてバネ２２を縮める方向にも力
が加わるように、ハンドル５を押し込む方向に対して傾
きをもった面を持つような形となっている。したがっ
て、伸ばした状態で固定されたハンドル５をハンドル支
持体４に押し込むだけで、くぼみ１７によって、ピン２
０が押し込まれハンドル５を縮めることができ、ハンド
ル５をハンドル支持体４に収納できる。

【００２３】ハンドル５が縮められてハンドル支持体４
に収納された状態で、カート９が装着手段８を介して自
転車に装着された場合、ハンドル５のグリップ５ｃが自
転車のハンドルバー１３の近傍に位置する。したがっ
て、自転車にて走行中に視界が遮られることがなくな
る。前記車輪７は、図６にも示すように荷かご１の底面
１ａより下方でありかつ背立面１ｂ側に位置するように
ハンドル支持体４の下部かつ外側にそれぞれ取り付けら
れている。前述の位置に車輪７を設ければ、車輪７は自
転車のブレーキ１２に接触せずカート９を自転車に装着
でき、ブレーキ１２の動作を邪魔することもない。しか
もハンドル支持体４の外側に車輪７が設けられているの
で２つの車輪７の間の距離が長くなりカート９の走行が
安定する。

【００２４】また車輪７は、キャスターのように車輪の
位置がハンドル支持体４に対して変化するものは望まし
くない。もし車輪７がキャスター式であればカート９を
自転車に装着した場合に自転車のブレーキ１２、車輪１
５あるいはフェンダー１６に接触してしまう可能性があ
り、破損あるいは故障の原因となる。

【００２５】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カー
トを自転車に装着し自転車の荷かごとして使用すること
ができ、しかも自転車への着脱が簡単である。さらに自
転車装着時でも、カートの車輪はブレーキの動作には支
障がない他、自転車の車輪やフェンダーに接触しないよ
うに位置しているので、自転車の走行は何の支障もな
く、カートのハンドルを縮めてコンパクトにすれば、視
界が遮られることなく安定して走行できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の実施例の自転車への装着状態を示す側面
図である。

【図３】図１の実施例のカートとしての使用状態を示す
側面図である。

【図４】取付部の他の実施例を示す側面図である。

【図５】図４のＡ−Ａ線断面図である。

【図６】自転車のブレーキとカートの車輪との位置関係
を示す図である。

【図７】ハンドルとハンドル支持体の構造を示す要部断
面図である。

【図８】従来の荷かごが自転車に装着された状態を示す
側面図である。

【符号の説明】

１荷かご２第１取付部３第２取付部５ハンドル７車輪８装着手段９カート１３ハンドルバー１４ハンドルポスト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車輪（７）を有する荷かご（１）と、手
で押引きするためのハンドル（５）を備えた手押引きカ
ート（９）において、前記荷かご（１）の背立面（１ｂ）に自転車に対して着
脱自在な装着手段（８）を備えていることを特徴とする
カート。
【請求項２】前記装着手段（８）として自転車のハン
ドルバー（１３）に対して着脱自在な取付部（２）を備
えていることを特徴とする請求項１に記載のカート。
【請求項３】前記装着手段（８）として自転車のハン
ドルポスト（１４）に対して着脱自在な取付部（３）を
備えていることを特徴とする請求項１に記載のカート。
【請求項４】前記装着手段（８）として自転車のハン
ドルバー（１３）に対して着脱自在な取付部（２）とハ
ンドルポスト（１４）に対して着脱自在な取付部（３）
の両方を備えていることを特徴とする請求項１，２，３
のいずれか１項に記載のカート。
【請求項５】自転車のハンドルバー（１３）に対して
着脱自在な前記取付部（２）が上方からハンドルバー
（１３）に引っ掛けるためにフック状となっていること
を特徴とする請求項１，２，４のいずれか１項に記載の
カート。
【請求項６】自転車のハンドルポスト（１４）に対し
て着脱可能な前記取付部（３）が抱き込み締め付け式に
なっていること特徴とする請求項１，３，４のいずれか
１項に記載のカート。
【請求項７】カート（９）に備わっているハンドル
（５）が伸縮固定自在となっていて、該ハンドル（５）
を縮めたときそのグリップ（５ｃ）が自転車のハンドル
バー（１３）近傍に位置していることを特徴とする請求
項１，２，３，４，５，６のいずれか１項に記載のカー
ト。
【請求項８】自転車に対して着脱自在な装着手段
（８）を備えたカート（９）が自転車のハンドルバー
（１３）あるいはハンドルポスト（１４）又は両方に装
着されている状態のとき、自転車のブレーキ（１２）動
作を許すように、カート（９）の車輪（７）は荷かご
（１）の底面（１ａ）より下方でありかつ背立面（１
ｂ）側の位置に対になって設けられていることを特徴と
する請求項１，２，３，４，５，６，７のいずれか１項
に記載のカート。