JP4041666B2 - 収納部材取付装置及び収納部材付き自転車 - Google Patents

収納部材取付装置及び収納部材付き自転車 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納部材取付装置及び収納部材付き自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自転車の荷台に対して取り付けた荷かご(収納部材)を、必要に応じて着脱自在にしたものが知られている(特開平8−230737号公報参照)。
この場合、荷かごを荷台へ固定する構造としては、荷かごの底部に係合片を設けると共に、荷台には、この係合片を嵌合可能な係合孔を設けておき、且つこの係合孔は、係合片を上から嵌合させた状態で前後方向へ移動させることができてこの移動後には係合片を上方へ移動させること(引き上げること)はできないようにしたものを採用している。
【0003】
すなわち、自転車の荷台に対し、係合孔へ係合片を合致させるように留意しつつその上方から荷かごを載せた後、この荷かご自体を前後方向へ移動させることで、荷かごの係合片を荷台の係合孔へ係止させるというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
荷かごを荷台へ固定するうえで係合片と係合孔とを位置合わせしようとする場合、その様子は荷かご自体が邪魔になって操作者には見えないため、非常に面倒で且つやりにくい(難しい)ということがあった。
また、係合片を係合孔へ係止させたり、反対にこの係止状態を解除させたりするうえで荷かご自体を前後に移動させる場合、荷かごに既に物品が入っていれば、当然に荷かごが重いという不具合があり、しかも荷かごが自転車の荷台上で高背になっていることも相まって、特に主婦などには非常に操作しにくいということがあった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、自転車等に対する荷かご等の収納部材の着脱が容易且つ軽快に行えるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の技術手段は、自転車1に取り付けられる収納部材台9と、収納部材10側に設けられる被取付体11とを備え、収納部材台9に被取付体11を介して収納部材10を載置固定するようにし、被取付体11に、下方に突出した嵌合凸部17が設けられ、収納部材台9に、嵌合凸部17が上側から着脱自在に嵌合する嵌合孔22が設けられ、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックするロック部材12が設けられ、被取付体11又は収納部材台9の一方に、被取付体11又は収納部材台9の他方を左右両側から挟持して嵌合凸部17を嵌合孔22に対して左右に位置決めするように、他方に外嵌する左右一対の嵌合片23が設けられた収納部材取付装置において
ック部材12は、収納部材台9の下面側に、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックするロック位置Aとそのロックを解除するロック解除位置Bとに、前後移動自在となるように保持され、左右一対の嵌合片23を、収納部材台9又は被取付体11に外 嵌させた状態で前後方向にスライドさせることで各嵌合凸部17を対応する各嵌合孔22に嵌合できるようにすべく、前記嵌合凸部17は、前記嵌合片23の収納部材台9又は被取付体11への外嵌状態で嵌合孔22の左右幅内で下方突出する左右一対の突出片18と該左右一対の突出片18の下端間を連結する連結片19とを有するコの字状に形成され、前記ロック部材12は前後方向に突出したロック片33を有し、ロック部材12を前記ロック位置Aに移動することにより、ロック片33が嵌合凸部17の連結片19の上側であって左右一対の突出片18間に嵌合すると共に、ロック部材12をロック解除位置Bに移動したとき、収納部材10を収納部材台9に対して上方に上げて持ち運ぶことができるようにすべく、ロック片33が嵌合凸部17の左右一対の突出片18間から後退するように構成されている点にある。
【0007】
本発明の他の技術手段は、前記ロック部材12は、嵌合凸部17が嵌合孔22から抜脱不能になるように嵌合凸部17を係脱自在に係合するロック片33を有し、ロック部材12を前記ロック位置Aに移動することにより、ロック片33が嵌合凸部17に係合すると共に、ロック部材12を前記ロック解除位置Bに移動したとき、ロック片33が嵌合凸部17から外れるように構成されている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記嵌合凸部17は、下方突出した一対の突出片18と該一対の突出片18の下端間を連結する連結片19とを有するコの字状に形成され、ロック部材12をロック位置Aに移動したとき、ロック片33が嵌合凸部17の連結片19の上側であって一対の突出片18間に嵌合するように突出し、前記ロック部材12をロック解除位置Bに移動したとき、前記一対の突出片18間から後退するように構成されている点にある。
【0008】
本発明の他の技術手段は、前記嵌合片23の内側には、上下方向のリブ25が前後方向に間隔をおいて複数設けられ、前記リブ25の下部には、下方に進むに従って左右方向外方に向かうように傾斜された傾斜面25aが形成されている点にある。
本発明の他の技術手段は、ロック部材12をロック位置Aに移動したとき、ロック部材12がロック位置Aからロック解除位置Bに移動不能となるように、ロック部材12を収納部材台9に係脱自在に係合する係合機構46が設けられている点にある。
【0009】
本発明の他の技術手段は、前記係合機構46は、収納部材台9に設けられた係止部42と、係止部42に係脱自在に係合するように、ロック部材12に設けられた係合部38とを備え、係合部38が係止部42から外れるように操作するための操作部39が設けられている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記ロック部材12は、収納部材台9の下面側を該下面に沿って前記ロック位置Aとロック解除位置Bとに移動するロック部材本体27と、ロック部材本体27の一端側に設けられた移動操作用の把持部30とを備え、ロック部材本体27から把持部30側に弾性突出片36が突設され、弾性突出片36の基部側に前記係合部38が設けられ、弾性突出片36の先端側に、前記操作部39が設けられている点にある。
【0010】
本発明の他の技術手段は、前記収納部材台9の両側に、一対の保持片24が設けられ、この一対の保持片24間に、前記ロック部材12が、ロック位置Aとロック解除位置Bとに移動自在に保持されている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記被取付体11が、収納部材10に一体に形成されている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記被取付体11が、収納部材10とは別体に構成され、収納部材10に被取付体11が着脱自在に取り付けられている点にある。
【0011】
本発明の他の技術手段は、前記収納部材取付装置を装備して成る収納部材付き自転車である点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1〜図12は本発明の一実施の形態を示している。図1において、1は自転車で、ハンドル2、サドル3、後部荷台4、前部荷台5を有している。後部荷台4に収納部材取付装置7が装着されている。収納部材取付装置7は、自転車1に取り付けられる収納部材台9と、荷かご(収納部材)10と、荷かご10側に設けられる被取付体11と、ロック部材12とを備え、収納部材台9に被取付体11を介して荷かご10を載置固定するように構成されている。
【0013】
収納部材台9、荷かご10及びロック部材12は、それぞれ合成樹脂又は金属等にとにより構成され、被取付体11は荷かご10の底部に一体に形成されている。収納部材台9は後部荷台4に取り付けられている。
荷かご10は、例えばスーパー等の店内に備え付けられている買い物かご又はかご部を有するカートに随伴可能な大きさとされており、その底部の被取付体11が収納部材台9の上面と同大同形状か又は微妙に大きな相似形とされている。
またこの荷かご10の上縁部寄りには、持ち運びに使用する一対の把手13が上下揺動自在に設けられている。
【0014】
図2〜図7において、被取付体11に、下方に突出した嵌合凸部17が4個設けられ、これら嵌合凸部17は被取付体11の下面に前後左右に配置されている。各嵌合凸部17は、下方突出した左右一対の突出片18と該一対の突出片18の下端間を連結する連結片19とを有し、コの字状に形成されている。
図8及び図9にも示すように、収納部材台9の下面側に、収納部材台9の左右両側に位置する左右一対の保持片24と、前端部に位置する前取付部14とを残して、凹状部15が形成されている。収納部材台9の前取付部14に複数(4個)の取付孔16が上下貫通状に形成され、収納部材台9の凹状部15に、下方に突出した取付凸部20が左右方向に複数個(4個)設けられ、各取付凸部20に取付孔21が上下貫通状に形成されている。収納部材台9は後部荷台4上に載置され、前取付部14の複数の取付孔16及び複数の取付凸部20の各取付孔21を利用して、図示省略のボルト等の締結具や取付金具等により、後部荷台4に着脱自在に締付け固定されている。
【0015】
収納部材台9に、4個の嵌合孔22が設けられている。これら嵌合孔22は各嵌合凸部17に対応するように配置されており、収納部材台9上に荷かご10乃至被取付体11を載せることにより、各嵌合凸部17が対応する各嵌合孔22に上側から着脱自在に嵌合するようになっている。
被取付体11の左右両側端部に、収納部材台9を左右両側から挟持するように外嵌する左右一対の嵌合片23が設けられ、一対の嵌合片23が収納部材台9に外嵌することにより、嵌合凸部17の左右方向の位置を嵌合孔22の左右方向の位置に一致させて、被取付体11の各嵌合凸部17を嵌合孔22に対して前後方向に位置決めするようになっている。
【0016】
なお、図7に示すように一対の嵌合片23の内側には、上下方向のリブ25が前後方向に間隔をおいて複数設けられ、このリブ25の下部には、下方に進むに従って左右方向外方に向かうように傾斜された傾斜面25aが形成されており、この傾斜面25aによって、一対の嵌合片23を収納部材台9に外嵌し易くなるようにしている。
ロック部材12は、図10〜図12にも示すように、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックするためのものであり、ロック部材12は、収納部材台9の下面側を該下面に沿って前後移動するロック部材本体27と、ロック部材本体27の一端(後端)から、段部28を介して収納部材台9の上面と略面一になるように厚肉に形成されて外方突設されたストッパー部29と、ストパー部29の外端から下方に屈曲された把持部30とを備える。
【0017】
ロック部材12のロック部材本体27が、収納部材台9の凹状部15内に嵌合されて、収納部材台9の左右一対の保持片24間に挟持され、これにより、ロック部材12が、収納部材台9に、図2、図5及び図6に矢印で示すロック位置Aとロック解除位置Bとに前後移動自在に保持されている。即ち、ロック部材12の前方移動によりストパー部29が収納部材台9の後端縁9aに接当又は近接したとき、ロック部材12がロック位置Aにセットされ、ロック部材12の後方移動によりストッパー部29が収納部材台9の後端縁9aから所定幅(後述するロック片33の長さ分だけ)離間したときに、ロック部材12がロック解除位置Bにセットされることになる。
【0018】
ロック部材12のロック部材本体27に、前記嵌合孔22に対応して4個のロック片33が設けられ、ロック部材12をロック位置Aに移動したとき、各ロック片33が、対応する嵌合凸部17の連結片19の上側であって一対の突出片18間に位置するように嵌合して、嵌合凸部17に係合し、また、ロック部材12をロック解除位置Bに移動したとき、各ロック片33が、対応する嵌合凸部17の突出片18間から後退して、嵌合凸部17から外れるように構成されている。後側の2個のロック片33に対応して、ロック部材本体27にロック片形成窓32が設けられている。
【0019】
ロック部材本体27の前部に、前記複数の取付凸部20に対応して複数の開口窓34が設けられ、この各開口窓34から取付凸部20か下方突出するようになっている、この各開口窓34は、取付凸部20よりも前後方向に長く形成されており、ロック部材12のロック位置Aとロック解除位置Bとの間の前後移動を妨げないようになっている。
ロック部材本体27の後端部、ストッパー部29及び把持部30の左右方向中央部に、操作用開口部35が設けられ、ロック部材本体27から、弾性突出片36が操作用開口部35に対応する位置に突設されて、弾性突出片36の左右両側に、ロック部材本体27及びストッパー部29と弾性突出片36との間に位置する左右一対のスリット40が形成された状態になっている。弾性突出片36の基部側に、弾性変形し易くするための薄肉部37が形成されると共に、上方に突出した係合部38が設けられ、弾性突出片36の先端側が、操作部39とされている。
【0020】
収納部材台9の後端部下面には、保持凹部41が設けられると共に、保持凹部41の後側に下方突出した係止部42が設けられ、係止部42の後面側及び係合部38の前面側に傾斜面4445が形成されており、ロック部材12をロック解除位置Bからロック位置Aに前方移動したとき、係止部42の傾斜面44と係合部38の傾斜面45とが接当摺動して、弾性突出片36が下方に弾性変形することにより、係合部38が係止部42を後側から前側に乗り越えて、係合部38が係止部42に前側から係合し、これによりロック部材12をロック位置Aで後方移動を規制するようになっている。
【0021】
従って、ロック部材12をロック位置Aに移動したとき、ロック部材12がロック位置Aからロック解除位置Bに移動不能となるように、ロック部材12を収納部材台9に係脱自在に係合する係合機構46が、係止部42と係合部38とにより構成されている。
収納部材台9の後端部の左右両側には、ストッパー部29を収納部材台9の係止部42等との間で上下に挟んで下方移動を規制する左右一対の規制片47が突設されている。
【0022】
上記実施の形態によれば、荷かご10を自転車1の後部荷台4に取り付ける場合、まず、ロック部材12をロック解除位置Bに移動しておき、この状態で、荷かご10を収納部材台9に対して上側から降ろして、被取付体11を収納部材台9に被せるように上側から近づけ、左右一対の嵌合片23で収納部材台9を左右両側から挟持するように外嵌させると、各嵌合凸部17の左右方向の位置が、対応する各嵌合孔22の位置に一致するように、被取付体11の各嵌合凸部17を嵌合孔22に対して位置決めできるので、その後は一対の嵌合片23を収納部材台9に外嵌した状態で、荷かご10の嵌合片23を収納部材台9の外側面に沿ってスライドさせながら、荷かご10を収納部材台9に対して前後に移動調整することにより、各嵌合凸部17を対応する各嵌合孔22に簡単かつ確実に一致させて、各嵌合凸部17を対応する各嵌合孔22に容易に嵌合することができる。
【0023】
次に、ロック部材12の把持部30を把持してロック部材12を前方に移動させると、ロック部材12がロック解除位置Bからロック位置Aに移動し、各ロック片33が、対応する各嵌合凸部17の連結片19の上側であって一対の突出片18間に嵌合するように突出し、嵌合凸部17が嵌合孔22から抜脱不能になる。このとき、係合機構46の係合部38が、係止部42を後側から前側に乗り越えて、係合部38が係止部42に前側から係合し、これによりロック部材12がロック位置Aからロック解除位置Bに移動不能となり、ロック部材12は、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックする。
【0024】
従って、収納部材台9に荷かご10を載せた後、ロック部材12を移動操作するだけで荷かご10を簡単かつ確実に固定ができ、荷かご10が相当に重くても固定しずらいということもなくなる。
また、このロック状態では、被取付体11の各嵌合凸部17が収納部材台9の各嵌合孔22に嵌合すると共に、被取付体11の一対の嵌合片23が収納部材台9を左右両側から挟むように外嵌し、しかも、ロック部材12の各ロック片33が、対応する各嵌合凸部17の突出片18間に嵌合した状態になるため、収納部材台9に対して被取付体11乃至荷かご10が左右にガタ付いたりするおそれなく確実かつ安定に載置固定される。
【0025】
また、このとき、ロック部材12の係合部38が収納部材台9の係止部42に前側から係合すると共に、ストパー部29が収納部材台9の後端縁9aに後側から接当した状態になり、また、ロック部材12のストッパー部29を収納部材台9の係止部42等と左右一対の規制片47との間で上下に挟んだ状態になっているし、左右一対の保持片24間に、ロック部材12のロック部材本体27が挟持された状態になり、さらに、ロック部材12の各ロック片33が、対応する各嵌合凸部17の突出片18間に嵌合した状態になるため、ロック部材12も収納部材台9に対してガタ付いたりしないように安定に固定される。
【0026】
そして、自転車1の後部荷台4から荷かご10を取り外すには、まず、操作部39を下方に押圧操作して、係合部38を係止部42から外し、この状態で、ロック部材12の把持部30を持ってロック部材12を後方に引き、ロック部材12をロック位置Aからロック解除位置Bに移動する。すると、ロック部材12の各ロック片33が係合していた嵌合凸部17から外れ、各嵌合凸部17が嵌合孔22から上側に抜脱可能になるため、その後は、荷かご10を収納部材台9に対して上方に持ち上げればよく、荷かご10を自転車1から簡単に取り外して、持ち運ぶことができる。
【0027】
図13及び図14は他の実施の形態を示し、被取付体11が、荷かご(収納部材)10とは別体に構成され、荷かご10の底部10aに、被取付体11が、凹凸嵌合やボルトとの締結具を利用して、着脱自在に取り付けられている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
この場合、前記実施の形態の場合と同様の作用効果を有すると共に、荷かご10自体には嵌合凸部17等を設ける必要がなくなり、通常の荷かご10を使用でき、複数の荷かご10に対して1つの被取付体11を兼用できる等の効果ある。
【0028】
なお、荷かご10を、スーパー等の店内に備えられている買い物かご又はかご部を有するカートに随伴可能な大きさとするうえで、スーパーなどで備え付けの買い物かごとこの荷かご10とを同一規格に統一しておけば、スーパーと顧客との間で次のようなシステムを組むことができる。
すなわち、顧客が自転車1でスーパーへ行ってこの荷かご10により買い物を済ませ、精算カウンター(レジ)での精算時に、この荷かご10から商品を次々にスーパー側の空の買い物かごへと移し替えた後、今度は、この移し替えた買い物かご自体をそのまま自転車1に載せて帰宅するというものである。
【0029】
このようなシステムでは、顧客は精算の終わった商品をいちいち買い物袋などへ移し替える手間が不要であり、一方、スーパー側では買い物袋を不要化できると共に客の回転が早くなって売り上げ増に繋がり、更に買い物袋の不要化は環境問題、或いは省エネ化などの面からも有益となり、このシステムにより得られる効果は甚大なものととなる。
また、前記実施の形態における自転車1には、2輪、3輪、4輪のものはもとより、モーターその他の原動機乃至補助駆動機を備えたものを含むものとする。
【0030】
また、前記実施の形態では、収納部材台9を自転車1の後部荷台4に取り付け、後部荷台4に荷かご10を着脱自在に載置固定するようにしているが、これに代え、図1に鎖線で示すように、前部荷台5に収納部材台9を取り付け、自転車1の前部荷台5に荷かご10を着脱自在に載置固定するようにしてもよい。
また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、細部の構造や部材形状、部材材質等において、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、被取付体11の左右両側端部に、収納部材台9を左右両側から挟持するように外嵌する左右一対の嵌合片23が設けられているが、これに代え、被取付体11に、収納部材台9を前後両側から挟持するように外嵌する前後一対の嵌合片23を設けるようにしてもよいし、被取付体11に、収納部材台9を左右両側から挟持するように外嵌する左右一対の嵌合片23と、収納部材台9を前後両側から挟持するように外嵌する前後一対の嵌合片23とを設けるようにしてもよい。また、一対の嵌合片23を、収納部材台9に設け、被取付体11を両側から挟持するように外嵌するようにしてもよい。
【0031】
また、前記実施の形態では、ロック部材12は、収納部材台9に、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックするロック位置Aとそのロックを解除するロック解除位置Bとに、移動自在に保持されているが、これに代え、ロック部材12を、収納部材台9に、嵌合凸部17を嵌合孔22に嵌合した状態にロックするロック位置Aとそのロックを解除するロック解除位置Bとに、左右に移動自在に保持するようにしてもよい。また、この場合、各嵌合凸部17を、下方突出した前後一対の突出片18と該一対の突出片18の下端間を前後に連結する連結片19とを有するコの字状に形成してもよい。
【0032】
また、前記実施の形態では、収納部材として、収納部材台9に被取付体11を介して荷かご10を載置固定するようにしているが、収納部材台9に被取付体11を介して載置固定する収納部材は、荷かごに限定されず、ペットかご、スポーツバックその他の収納部材であってもよい。この場合も、ペットかごやスポーツバック等の収納部材の底部に、被取付体11を一体に設けるようにしてもよいし、また、ペットかごやスポーツバック等の収納部材10とは、別体に被取付体11を構成し、収納部材10の底部に被取付体11を着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
【0033】
また、自転車1には、サドルを保持するシートポスト又は後輪用フォーク等の自転車フレームに対して固定するタイプのリング錠(後輪のスポーク間へ金属製湾曲棒を貫通させるもの)を装備したものがあるが、この種、リング錠を利用して、自転車1に対する荷かご10の保持状態を施錠できるようにすることも可能である。なお、荷かご10の保持状態を施錠させるために、専用のリング錠を設けるようにしても勿論よい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、自転車等に対する荷かご等の収納部材10の着脱を容易且つ軽快に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す収納部材取付装置を具備した自転車の側面図である。
【図2】 同収納部材取付装置の分解斜視図である。
【図3】 同収納部材台及びロック部材の斜視図である。
【図4】 同収納部材台及びロック部材の底面図である。
【図5】 同図3のA−A線断面図である。
【図6】 同図3のB−B線断面図である。
【図7】 同図3のC−C線断面図である。
【図8】 同収納部材台の斜視図である。
【図9】 同収納部材台の底面図である。
【図10】 同ロック部材の平面図である。
【図11】 同ロック部材の背面図である。
【図12】 同ロック部材の斜視図である。
【図13】 他の実施の形態を示す側面断面図である。
【図14】 同背面断面図である。
【符号の説明】
1 自転車
7 収納部材取付装置
9 収納部材台
10 荷かご(収納部材)
11 被取付体
12 ロック部材
17 嵌合凸部
18 突出片
19 連結片
22 嵌合孔
23 嵌合片
24 保持片
27 ロック部材本体
28 段部
29 ストッパー部
30 把持部
33 ロック片
35 操作用開口部
36 弾性突出片
38 係合凸部
39 操作部
42 係止凸部
46 係合機構

Claims (9)

  1. 自転車(1)に取り付けられる収納部材台(9)と、収納部材(10)側に設けられる被取付体(11)とを備え、収納部材台(9)に被取付体(11)を介して収納部材(10)を載置固定するようにし、被取付体(11)に、下方に突出した嵌合凸部(17)が設けられ、収納部材台(9)に、嵌合凸部(17)が上側から着脱自在に嵌合する嵌合孔(22)が設けられ、嵌合凸部(17)を嵌合孔(22)に嵌合した状態にロックするロック部材(12)が設けられ、被取付体(11)又は収納部材台(9)の一方に、被取付体(11)又は収納部材台(9)の他方を左右両側から挟持して嵌合凸部(17)を嵌合孔(22)に対して左右に位置決めするように、他方に外嵌する左右一対の嵌合片(23)が設けられた収納部材取付装置において
    ック部材(12)は、収納部材台(9)の下面側に、嵌合凸部(17)を嵌合孔(22)に嵌合した状態にロックするロック位置Aとそのロックを解除するロック解除位置Bとに、前後移動自在となるように保持され
    左右一対の嵌合片(23)を、収納部材台(9)又は被取付体(11)に外嵌させた状態で前後方向にスライドさせることで各嵌合凸部(17)を対応する各嵌合孔(22)に嵌合できるようにすべく、前記嵌合凸部(17)は、前記嵌合片(23)の収納部材台(9)又は被取付体(11)への外嵌状態で嵌合孔(22)の左右幅内で下方突出する左右一対の突出片(18)と該左右一対の突出片(18)の下端間を連結する連結片(19)とを有するコの字状に形成され、
    前記ロック部材(12)は前後方向に突出したロック片(33)を有し、ロック部材(12)を前記ロック位置Aに移動することにより、ロック片(33)が嵌合凸部(17)の連結片(19)の上側であって左右一対の突出片(18)間に嵌合すると共に、ロック部材(12)をロック解除位置Bに移動したとき、収納部材(10)を収納部材台(9)に対して上方に上げて持ち運ぶことができるようにすべく、ロック片(33)が嵌合凸部(17)の左右一対の突出片(18)間から後退するように構成されていることを特徴とする収納部材取付装置。
  2. 前記嵌合片(23)の内側には、上下方向のリブ(25)が前後方向に間隔をおいて複数設けられ、
    前記リブ(25)の下部には、下方に進むに従って左右方向外方に向かうように傾斜された傾斜面(25a)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納部材取付装置。
  3. ロック部材(12)をロック位置Aに移動したとき、ロック部材(12)がロック位置Aからロック解除位置Bに移動不能となるように、ロック部材(12)を収納部材台(9)に係脱自在に係合する係合機構(46)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の収納部材取付装置。
  4. 前記係合機構(46)は、収納部材台(9)に設けられた係止部(42)と、係止部(42)に係脱自在に係合するように、ロック部材(12)に設けられた係合部(38)とを備え、係合部(38)が係止部(42)から外れるように操作するための操作部(39)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の収納部材取付装置。
  5. 前記ロック部材(12)は、収納部材台(9)の下面側を該下面に沿って前記ロック位置Aとロック解除位置Bとに移動するロック部材本体(27)と、ロック部材本体(27)の一端側に設けられた移動操作用の把持部(30)とを備え、ロック部材本体(27)から把持部(30)側に弾性突出片(36)が突設され、弾性突出片(36)の基部側に前記係合部(38)が設けられ、弾性突出片(36)の先端側に、前記操作部(39)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の収納部材取付装置。
  6. 前記収納部材台(9)の両側に、一対の保持片(24)が設けられ、この一対の保持片(24)間に、前記ロック部材(12)が、ロック位置Aとロック解除 位置Bとに移動自在に保持されていることを特徴とする請求項に記載の収納部材取付装置。
  7. 前記被取付体(11)が、収納部材(10)に一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納部材取付装置。
  8. 前記被取付体(11)が、収納部材(10)とは別体に構成され、収納部材(10)に被取付体(11)が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納部材取付装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の収納部材取付装置を装備して成ることを特徴とする収納部材付き自転車
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