JPH08230594A - 運転席用エアバッグモジュール - Google Patents

運転席用エアバッグモジュール

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Publication number
JPH08230594A
JPH08230594A JP7060082A JP6008295A JPH08230594A JP H08230594 A JPH08230594 A JP H08230594A JP 7060082 A JP7060082 A JP 7060082A JP 6008295 A JP6008295 A JP 6008295A JP H08230594 A JPH08230594 A JP H08230594A
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JP
Japan
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side wall
module cover
module
wall portion
airbag
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JP7060082A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamamoto
和夫 山本
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアバッグ膨張時におけるモジュールカバー
の展開を容易にすると共に、小型軽量で汎用性の高い運
転席用エアバッグモジュールを提供する。 【構成】 インフレーター15及びエアバッグ11を覆うモ
ジュールカバー6が、ベースプレート13に鋲着された固
定部9を有する一側壁部8と、該一側壁部8から前記エ
アバッグ11の乗員側を覆ってステアリングホイールパッ
ド18と略面一になるように延設された上壁部7とで構成
される。前記一側壁部8と対向する前記上壁部7の端縁
に設けられてベースプレート13の側壁13B に鋲着された
取付部10がエアバッグ11の膨張時に破断することによ
り、前記モジュールカバー6は前記一側壁部8の固定部
9を中心として展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の運転者を保護
するために所定時膨張する運転席用エアバッグモジュー
ルに関し、特に、エアバッグを平常時被覆収納している
モジュールカバーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置をサポートする緩衝システ
ムとして、衝突時に、乗員の身体、とくに頭部と胸部を
風船状のエアバッグで受け、そのあと内部の気体を徐々
に放出してゆくことで、緩衝ストロークを稼ぎ、人体に
加わる衝撃力を低く抑えるエアバッグ装置が実用化され
ている。
【0003】この様なエアバッグ装置は、例えばステア
リングホイールの取付けハブに固定されたエアバッグモ
ジュールの内部に、折り畳まれたエアバッグとインフレ
ーター(ガス発生装置)が収められており、車両の衝突
を検知するセンサーからの電気信号でインフレーターに
着火し、急速に燃焼したガスによってエアバッグを瞬時
に膨らませる。このため、前記エアバッグモジュールを
覆うモジュールカバーの上壁(乗員側の面)には、例え
ばH型の薄肉部が形成され、エアバッグの膨張圧力によ
って破断され、その破断された開口からエアバッグがエ
アバッグモジュール上方で大きく膨らむことができるよ
うに拡開可能に構成されている。
【0004】ところが、上述の如きエアバッグモジュー
ル内に小さく畳んだエアバッグを詰め込むと、前記薄肉
部によってカバーの上面が盛り上がり商品性に欠けると
いう問題があるので、エアバッグ収納部の遊びを大きく
しなければならない。この為、モジュールカバー全体が
大きくなり、重量が増してコスト高になる。更に、ステ
アリングホイールの取付けハブに固定されるこれらエア
バッグモジュールが大きく重くなると、計器盤の視認性
が低下すると共にステアリングの操作性が悪化するとい
う問題がある。
【0005】そこで、上述の如く上壁にH型の薄肉部が
形成されることによって互いに離反する方向へ展開する
モジュールカバーに替えて、モジュールカバーを大きく
展開させるべく、モジュールカバーのベースプレートへ
の取付部を離脱可能に構成し、車両衝突時にはモジュー
ルカバーの略全部がベースプレートの固定された一側部
(固定部)を中心として展開するように構成されたモジ
ュールカバーを備えたエアバッグ装置が実開平6−81
17号公報等に開示されている。
【0006】この種のモジュールカバー51は、例えば
図11及び図12に示したように、ステアリングホイー
ル41の取付けハブに固定されたベースプレート42よ
りも一回り大きい箱体形状とされた合成樹脂材料により
形成されている。該モジュールカバー51は、略三角形
状の上壁部52と、この上壁部52の裏面側の側縁から
反乗員側へ向けてそれぞれ垂下された側壁部である底辺
側側壁部53A、一方の傾斜側壁部53B及び他方の傾
斜側側壁部53Cとから成り、エアバッグモジュールと
共にステアリングホイールのセンター部分を覆ってい
る。
【0007】前記モジュールカバー51の底辺側側壁部
53Aには、反乗員側へ突出しかつベースプレート42
の固定フランジ44aに固定される固定部57が側壁の
一部として形成されており、該固定部57には前記固定
フランジ44aに鋲着する為のリベット45が挿通され
るリベット用孔58が形成されている。又、前記モジュ
ールカバー51の底辺側側壁部53Aと対向する部位
(一方の傾斜側壁部53Bと他方の傾斜側壁部53Cと
が出会う部位)には、前記ベースプレート42の取付フ
ランジ44bに取付けられる取付部54が側壁の一部と
して形成されており、該取付部54には前記取付フラン
ジ44bに鋲着する為のリベット45が挿通されるリベ
ット用孔56が形成されている。更に、該取付部54の
根元両側には、切欠55が形成されており、車両衝突時
にはこの切欠55から破断するようになっている。
【0008】従って、エアバッグの膨張圧力によって破
断されるH型の薄肉部を前記モジュールカバー51の上
壁部52より無くすことが出来、エアバッグモジュール
内に小さく畳んだエアバッグを詰め込んだ際にもカバー
の上面が盛り上がるのを防ぐことができる。そこで、カ
バーの盛り上がりを防ぐ為に大きくしていたエアバッグ
収納部の遊びを小さくし、エアバッグモジュール全体の
大きさ及び重量を小さくすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記モジュ
ールカバー51は、上壁部52の裏面側より反乗員側へ
向けてそれぞれ垂下されて一体的に形成された底辺側側
壁部53Aと、一方の傾斜側壁部53Bと、他方の傾斜
側側壁部53Cとによって囲まれた空間によりバッグ収
納部が構成されている。即ち、車両衝突時にはベースプ
レート42の固定部57を中心としてモジュールカバー
51の略全部を展開しなければならず、H型の薄肉部か
ら破断したモジュールカバーの上壁部のみがそれぞれ展
開する従来のモジュールカバーに比べて展開される部分
の重量が大きくなる。
【0010】そこで、モジュールカバー51の展開には
比較的大きな力を要し、インフレーターの出力を大きく
する必要がある。また、展開中心となる固定部57及び
底辺側側壁部53Aには大きな力が加わる。この為、モ
ジュールカバー51を形成する樹脂材料には各環境下で
もスムーズに展開できる柔軟性と共に十分な強度が要求
されるので、樹脂材料の選定幅が狭くなりコスト上昇の
原因となっていた。
【0011】又、前記モジュールカバー51は、エアバ
ッグモジュール及びステアリングホイール41のセンタ
ー部を覆って見栄え良く体裁を整える外装カバーである
為、その底辺側側壁部53A、一方の傾斜側壁部53B
及び他方の傾斜側側壁部53Cが図示しないロアカバー
と一体的にステアリングホイール41のセンター部を取
り囲む外装側壁部として構成されている。
【0012】そこで、底辺側側壁部53Aと、一方の傾
斜側壁部53Bと、他方の傾斜側側壁部53Cとが互い
に出会う部位が、ステアリングホイール41のスポーク
部46を覆う外装壁(ステアリングホイールパッド)に
連続するスポーク接続部47とされている。即ち、前記
モジュールカバー51は、図12に示したような所謂3
本スポーク型のステアリングホイールに合わせてスポー
ク接続部47が3箇所となるように三つの外装側壁部を
設けるているので、スポーク接続部が4箇所必要となる
4本スポーク型のステアリングホイールには用いること
ができない。従って、ステアリングホイールの形状が異
なる場合には、その都度ステアリングホイールに合わせ
た形状のモジュールカバーを作ることで型費用が嵩み、
エアバッグモジュール全体のコスト高を招く原因ともな
る。
【0013】即ち、本発明の目的は上記課題を解消する
ことにあり、エアバッグ膨張時におけるモジュールカバ
ーの展開を容易にすると共に、小型軽量で汎用性の高い
運転席用エアバッグモジュールを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ス
テアリングホイールの取付けハブに固定されるベースプ
レートと、該ベースプレートに取付けられたインフレー
ター及びエアバッグを覆うモジュールカバーとを備えた
運転席用エアバッグモジュールにおいて、前記モジュー
ルカバーが、前記ベースプレートに固定された固定部を
有する一側壁部と、該一側壁部から前記エアバッグの乗
員側を覆ってステアリングホイールパッドと略面一にな
るように延設された上壁部とを有し、前記一側壁部と対
向する前記上壁部の端縁近傍に設けられてベースプレー
トに固定された取付部がエアバッグの膨張時に破断する
ことにより、前記モジュールカバーが前記一側壁部の固
定部を中心として展開するように構成されていることを
特徴とする運転席用エアバッグモジュールにより達成さ
れる。
【0015】尚、好ましくは前記ベースプレートが、乗
員側に屈曲されて前記上壁部を端縁に沿って保持する屈
曲部を有する。
【0016】
【作用】上記構成によれば、折り畳み状態で取付けられ
ているエアバッグが車両衝突時に乗員側へ向けて膨出し
ようとすると、モジュールカバーはエアバッグに押圧さ
れて取付部が破断し、該モジュールカバーの略全体が固
定部を中心として展開する。そこで、モジュールカバー
の上面には、エアバッグモジュール内にエアバッグを詰
め込んだ際にカバーの上面を盛り上げる原因となる破断
展開用の薄肉部が必要ない。
【0017】又、車両衝突時に展開されるモジュールカ
バーが上壁部と一側壁部とから成り、該一側壁部を除く
他の上壁部端縁にはエアバッグモジュールの側面を覆う
べく反乗員側へ向けてそれぞれ垂下される側壁部が設け
られていないので、モジュールカバーを軽量化すること
ができる。そこで、前記モジュールカバーを展開する際
には、比較的大きな力を必要としないと共に、該モジュ
ールカバーの展開時の中心となる一側壁部の固定部に作
用する荷重が低減される。
【0018】更に、前記モジュールカバーは、上壁部が
ステアリングホイールパッドと略面一になるように延設
されており、展開時の中心となる固定部が設けられた一
側壁部以外にはエアバッグモジュール及びステアリング
ホイールのセンター部を覆って体裁を整える為の外装側
壁部を有していないので、ステアリングホイールのスポ
ークの本数に応じた複数の外装側壁部が互いに出会う部
位であるスポーク接続部がない。そこで、ステアリング
ホイールのスポーク形状に応じてモジュールカバーの形
状を変える必要がなくなり、同一形状のモジュールカバ
ーを用いることができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1及び図2に示した第1実施例の
ステアリングホイール1は、運転者が手で握持するリム
部3と、このリム部3から半径方向内側に延びるスポー
ク部4と、該スポーク部4を操舵軸に固定する取付けハ
ブ2とを備えている。そして、前記スポーク部4は、上
方から見て略T字状の芯金12を合成樹脂製の被覆層で
あるステアリングホイールパッド18とロアカバー16
とで覆ったもので、所謂3本スポーク型のステアリング
ホイールを構成している。
【0020】前記ステアリングホイール1の中央に配設
された運転席用エアバッグモジュール5は、取付けハブ
2に固定されたベースプレート13と、該ベースプレー
ト13に取付けられたインフレーター15及び折り畳ま
れた状態のエアバッグ11を覆うモジュールカバー6と
を備えている。図3に示すように、金属板からプレス形
成された前記ベースプレート13は、略矩形状の基底部
13Aを備えており、該基底部13Aの中央にはインフ
レーター取付け孔19が形成されている。そこで、この
インフレーター取付け孔19に挿入された円柱形のイン
フレーター15は、エアバッグ11の開口端縁部と共に
共締めされてベースプレート13に取付けられる。又、
車両取付け時に上方に位置する該基底部13Aの一側縁
に沿っては、複数のリベット用孔28が形成されてい
る。
【0021】又、前記一側縁を除くベースプレート13
の他の側縁は、乗員側に屈曲形成されて屈曲部である側
壁13B,13C,13Dとされている。前記一側縁に
対向する前記側壁13Bの上端側にはリベット用孔29
が形成されている。一方、モジュールカバー6は、図3
乃至図5に示したように、ベースプレート13の上方を
覆う断面L字形の屈曲板形状とされており、合成樹脂材
料により一体成形されている。該モジュールカバー6
は、ベースプレート13の前記一側縁に対応する一側壁
部8と、該一側壁部8から前記エアバッグ11の乗員側
を覆うように延設された上壁部7とから成る。
【0022】モジュールカバー6の一側壁部8には、そ
の内壁面に対してほぼ垂直にインフレーター側へ突出
し、前記ベースプレート13の一側縁に固定される固定
部9が端縁に沿って形成されている。この固定部9に
は、前記基底部13Aの一側縁に沿って形成されたリベ
ット用孔28と同軸上にリベット用孔27が形成されて
おり、両部材が密着した状態で複数のリベット14で鋲
着される。そして、この固定部9の両側には、モジュー
ルカバー6が展開した際に破断可能な薄肉部28が形成
されている。
【0023】また、モジュールカバー6における上壁部
7には、その内壁面に対してほぼ垂直に反乗員側へ突出
する係合リブ7aが周端縁に沿って形成されており、前
記一側壁部8に対向する端縁の係合リブ7aには、前記
側壁13Bの上端側に固定される取付部10が設けられ
ている。この取付部10には前記側壁13Bに形成され
たリベット用孔29と同軸上にリベット用孔10aが形
成されており、両部材が密着した状態でリベット14で
鋲着される。また、この取付部10には前記リベット用
孔10aに対応する係合リブ7aの端縁に切欠部7bが
形成されており、車両衝突時にはリベット用孔10aと
切欠部7bとの間が破断するようになっている。
【0024】そして、上述したモジュールカバー6がベ
ースプレート13に被嵌された状態では、前記側壁13
B,13C,13Dの各上端部が前記上壁部7の係合リ
ブ7aの内面に沿って密着配置されると共に、その各先
端が上壁部7の内壁面に当接している。即ち、前記係合
リブ7aは、モジュールカバー6をベースプレート13
に被嵌する際の位置合わせを容易とすると共に、該モジ
ュールカバー6全体の剛性を高める為のリブである。
【0025】次に、車両衝突時、前記モジュールカバー
6に覆われるエアバッグ11をインフレーター15から
発生するガスによって膨張させると、図6に示すように
モジュールカバー6がその内面側から押圧され、取付部
10のリベット用孔10aと切欠部7bの間が破断され
る。また、ベースプレート13の側壁13B,13C,
13Dの各上端部とモジュールカバー6の係合リブ7a
とは固定されていないので、モジュールカバー6の上壁
部7は一側壁部8の固定部9を中心として図6の矢印X
方向へと展開する。すると、固定部9の両側に形成され
た薄肉部28が破断し、前記一側壁部8も上壁部7と共
に矢印X方向へ展開することができるので、モジュール
カバー6はその全体が矢印X方向へと大きく展開するこ
とができ、エアバッグ11の膨出動作が円滑になる。
【0026】ここで、前記モジュールカバー6が上壁部
7と一側壁部8とから成り、該一側壁部8を除く上壁部
7の他の端縁にはエアバッグモジュール5の側面を覆う
べく反乗員側へ向けてそれぞれ垂下される側壁部が設け
られていないので、モジュールカバー6を軽量化するこ
とができる。そこで、前記モジュールカバー6を展開す
る際に比較的大きな力を必要とせず、インフレーター1
5の出力が低くてもスムースなエアバッグ11の膨出が
可能になる。また、該モジュールカバー6の展開時の中
心となる一側壁部8の固定部9に作用する荷重も小さく
なるので、固定部9の剛性を低減して変形し易くするこ
とができ、モジュールカバー6の滑らかな展開が可能に
なる。
【0027】従って、モジュールカバー6を形成する樹
脂材料には、従来のモジュールカバー用材料のような高
い柔軟性と強度が要求されず、樹脂材料の選定幅が広が
るので、安価な樹脂材料を選択することが可能となっ
た。又、取付部10が破断されて展開する本実施例のモ
ジュールカバー6の上面には、破断展開用の薄肉部が設
けられておらず、エアバッグモジュール内にエアバッグ
11を小さく畳んで詰め込んでもカバーの上面が盛り上
がり商品性に欠けるということがない。そこで、エアバ
ッグ収納部17の遊びを小さくすることができ、モジュ
ールカバー及びエアバッグモジュール全体を小さく、軽
くすることができるので、ステアリングホイール1に固
定された運転席用エアバッグモジュール5が計器盤の視
認性を低下させたり、ステアリングの操作性を悪化させ
たりすることがない。
【0028】更に、図1に示した通常の状態では、エア
バッグ11がベースプレート13に固定されたインフレ
ーター15とモジュールカバー6との間に折り畳まれた
状態で格納されている。この状態では、ベースプレート
13の側壁13B,13C,13Dの各先端が上壁部7
の内壁面に当接しており、該上壁部7には破断展開用の
薄肉部がないので、モジュールカバー6が手等で押圧さ
れても、上壁部7がインフレーター側へ押し込まれた
り、破断してしまうことがない。
【0029】次に、図7及び図8に示した第2実施例の
ステアリングホイール21は、運転者が手で握持するリ
ム部23と、このリム部3から半径方向内側に延びるス
ポーク部24と、該スポーク部24を操舵軸に固定する
取付けハブ22とを備えている。そして、前記スポーク
部24は、上方から見て略エ字状の芯金25を合成樹脂
製の被覆層であるステアリングホイールパッド20とロ
アカバー26とで覆ったもので、所謂4本スポーク型の
ステアリングホイールを構成している。
【0030】そして、前記ステアリングホイール21の
中央には、上記第1実施例のステアリングホイール1に
配設されたもの全く同じ運転席用エアバッグモジュール
5が配設されている。即ち、上記第1,第2実施例にお
ける運転席用エアバッグモジュール5のモジュールカバ
ー6は、その上壁部7がステアリングホイールパッド1
8(20)と略面一になるように延設されており、展開
時の中心となる固定部9が設けられた一側壁部8以外に
はエアバッグモジュール5及びステアリングホイール2
1のセンター部を覆って見栄え良く体裁を整える為の外
装側壁部を有していない。
【0031】そこで、図12に示した従来のステアリン
グホイール41のように、スポーク46の本数に応じた
複数の外装側壁部が互いに出会う部位であるスポーク接
続部はない。従って、モジュールカバー全体が小型にな
り重量が少なくて済むと共に、ステアリングホイール1
(21)のスポーク形状に応じてモジュールカバー6の
形状を変える必要がなくなり、形状の異なるステアリン
グホイールにも同一形状のモジュールカバー6を用いて
運転席用エアバッグモジュール5の汎用性を高めること
ができる。
【0032】尚、本発明の運転席用エアバッグモジュー
ルは、上記各実施例のものに限定されるものではなく、
ベースプレート、インフレーター及びモジュールカバー
などの各構成部材の形式や形状等は、本発明の趣旨に基
づいて適宜変更可能であることは勿論である。例えば、
図9及び図10に示したモジュールカバー31は、前記
モジュールカバー6と同様に、図3に示したベースプレ
ート13の上方を覆う断面L字形の屈曲板形状とされて
おり、合成樹脂材料により一体成形されている。該モジ
ュールカバー31は、ベースプレート13の一側縁に対
応する一側壁部33と、該一側壁部33からエアバッグ
11の乗員側を覆うように延設された上壁部32とから
成る。
【0033】モジュールカバー31の一側壁部33に
は、その内壁面に対してほぼ垂直にインフレーター側へ
突出し、前記ベースプレート13の一側縁に固定される
固定部34が端縁に沿って形成されている。この固定部
34には、前記基底部13Aの一側縁に沿って形成され
たリベット用孔28と同軸上にリベット用孔36が形成
されており、両部材が密着した状態で複数のリベットで
鋲着される。そして、この固定部34の両側には、モジ
ュールカバー31が展開した際に破断可能な薄肉部37
が形成されている。
【0034】また、前記一側壁部33に対向する前記上
壁部32の端縁には、その内壁面に対してほぼ垂直に反
乗員側へ突出して前記側壁13Bの上端側にリベット止
めされると共に、車両衝突時に破断可能な取付部35が
設けられている。そして、上述したモジュールカバー3
1がベースプレート13に固定された状態では、ベース
プレート13の側壁13B,13C,13Dの各上端部
が前記上壁部32の内壁面に当接してモジュールカバー
31を支持しているだけである。
【0035】即ち、モジュールカバー31の上壁部32
には、前記側壁13B,13C,13Dの各上端部に被
嵌するリブすらも無い。そこで、軽く柔軟性の高いモジ
ュールカバー31は、車両衝突時に一側壁部33の固定
部34を中心として更にスムーズに展開することができ
る。
【0036】
【発明の効果】即ち、上述した本発明の運転席用エアバ
ッグモジュールによれば、モジュールカバーを軽量小型
化することができる。そこで、該モジュールカバーを展
開する際に比較的大きな力を必要とせず、インフレータ
ーの出力が低くてもスムースなエアバッグの膨出が可能
になる。又、モジュールカバーの展開時の中心となる一
側壁部の固定部に作用する荷重も小さくなるので、固定
部の剛性を低減して変形し易くすることができ、モジュ
ールカバーの滑らかな展開が可能になる。
【0037】また、前記モジュールカバーは、その上壁
部がステアリングホイールパッドと略面一になるように
延設されており、展開時の中心となる固定部が設けられ
た一側壁部以外には外装側壁部を有していない。そこ
で、本発明のモジュールカバーにはスポークの本数に応
じた複数の外装側壁部が互いに出会う部位であるスポー
ク接続部がなく、モジュールカバー全体が小型になり重
量が少なくて済むと共に、ステアリングホイールのスポ
ーク形状に応じてモジュールカバーの形状を変える必要
がなくなり、形状の異なるステアリングホイールにも同
一形状のモジュールカバーを用いることができる。
【0038】従って、エアバッグ膨張時におけるモジュ
ールカバーの展開を容易にすると共に、小型軽量で汎用
性の高い運転席用エアバッグモジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく運転席用エアバッグモジュール
を備えた3本スポーク型のステアリングホイールの要部
断面図である。
【図2】図1に示したステアリングホイールの正面図で
ある。
【図3】図1に示した運転席用エアバッグモジュールの
モジュールカバー及びベースプレートの分解斜視図であ
る。
【図4】図3に示したモジュールカバーの側面図であ
る。
【図5】図3に示したモジュールカバーの底面図であ
る。
【図6】図1に示したステアリングホイールに取付けら
れた運転席用エアバッグモジュールの作動直後の状態を
示す要部断面図である。
【図7】本発明に基づく運転席用エアバッグモジュール
を備えた4本スポーク型のステアリングホイールの要部
断面図である。
【図8】図7に示したステアリングホイールの正面図で
ある。
【図9】図3に示したモジュールカバーの変形例を示す
側面図である。
【図10】図9に示したモジュールカバーの底面図であ
る。
【図11】従来のモジュールカバーの全体斜視図であ
る。
【図12】図11に示したモジュールカバーが3本スポ
ーク型のステアリングホイールに取付けられた状態を示
す要部水平断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 取付けハブ 3 リム部 4 スポーク部 5 運転席用エアバッグモジュール 6 モジュールカバー 7 上壁部 8 一側壁部 9 固定部 10 取付部 11 エアバッグ 13 ベースプレート 15 インフレーター 17 エアバッグ収納部 18 ステアリングホイールパッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの取付けハブに固
    定されるベースプレートと、該ベースプレートに取付け
    られたインフレーター及びエアバッグを覆うモジュール
    カバーとを備えた運転席用エアバッグモジュールにおい
    て、 前記モジュールカバーが、前記ベースプレートに固定さ
    れた固定部を有する一側壁部と、該一側壁部から前記エ
    アバッグの乗員側を覆ってステアリングホイールパッド
    と略面一になるように延設された上壁部とを有し、 前記一側壁部と対向する前記上壁部の端縁近傍に設けら
    れてベースプレートに固定された取付部がエアバッグの
    膨張時に破断することにより、前記モジュールカバーが
    前記一側壁部の固定部を中心として展開するように構成
    されていることを特徴とする運転席用エアバッグモジュ
    ール。
JP7060082A 1995-02-24 1995-02-24 運転席用エアバッグモジュール Pending JPH08230594A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7060082A JPH08230594A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 運転席用エアバッグモジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0872401A3 (de) * 1997-04-16 2002-04-17 Volkswagen Aktiengesellschaft Lenksäule für Insassenschutzeinrichtungen und Sicherheitslenkungen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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