JPH08229716A - ライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置 - Google Patents
ライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置Info
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- JPH08229716A JPH08229716A JP28655795A JP28655795A JPH08229716A JP H08229716 A JPH08229716 A JP H08229716A JP 28655795 A JP28655795 A JP 28655795A JP 28655795 A JP28655795 A JP 28655795A JP H08229716 A JPH08229716 A JP H08229716A
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- lining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】枝管から本管内のライニング管のライニング材
を穿孔する。 【構成】管と管とを連結して管連結部を構成し該管の一
方の管の内周面をライニング材でライニングした管連結
部のライニング材を他方の管から穿孔する方法である。
鋸刃121の一端を片持ち支持し、他方の管の周壁面に
片持ち支持した鋸刃121の開放端を弾性的に他方の管
の内周面に押圧しつつ鋸刃121を往復運動させて鋸刃
121を引っ張り時にライニング材を鋸切断して穿孔す
る。往復運動は、歯車119の回転によりフォロワー1
20が偏心し、摺動駒114を往復運動させて鋸刃12
1を駆動する。
を穿孔する。 【構成】管と管とを連結して管連結部を構成し該管の一
方の管の内周面をライニング材でライニングした管連結
部のライニング材を他方の管から穿孔する方法である。
鋸刃121の一端を片持ち支持し、他方の管の周壁面に
片持ち支持した鋸刃121の開放端を弾性的に他方の管
の内周面に押圧しつつ鋸刃121を往復運動させて鋸刃
121を引っ張り時にライニング材を鋸切断して穿孔す
る。往復運動は、歯車119の回転によりフォロワー1
20が偏心し、摺動駒114を往復運動させて鋸刃12
1を駆動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設し老朽化し
た管の内面をライニングした後のライニング管のライニ
ング材の穿孔方法とその装置に関する。更に詳しくは、
敷設したままの上下水道管、ガス管の本管の内周面をラ
イニングした後、分岐した枝管から本管へ穴明けするた
めのライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置
に関する。
た管の内面をライニングした後のライニング管のライニ
ング材の穿孔方法とその装置に関する。更に詳しくは、
敷設したままの上下水道管、ガス管の本管の内周面をラ
イニングした後、分岐した枝管から本管へ穴明けするた
めのライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置
に関する。
【0002】
【従来技術】近年上水道の管が老朽化して腐食、破損の
ため漏水し貴重な水資源のむだ遣いになっている。下水
道にあっては管外部の地下水、雨水などの侵入により管
水路の流量が増加し、ひいては終末処理場の処理能力を
上回る事態にもなり問題になっている。また、ガス管に
いたっては重大事故につながる恐れもある。このため地
盤を掘削して既設管を取り替える方法もあるが、工事費
の増大、工事期間中交通を遮断するなどの問題もあっ
て、管を敷設したまま管内面を合成樹脂などでライニン
グする各種方法が提案されている。
ため漏水し貴重な水資源のむだ遣いになっている。下水
道にあっては管外部の地下水、雨水などの侵入により管
水路の流量が増加し、ひいては終末処理場の処理能力を
上回る事態にもなり問題になっている。また、ガス管に
いたっては重大事故につながる恐れもある。このため地
盤を掘削して既設管を取り替える方法もあるが、工事費
の増大、工事期間中交通を遮断するなどの問題もあっ
て、管を敷設したまま管内面を合成樹脂などでライニン
グする各種方法が提案されている。
【0003】管にライニングした後のライニング材は、
管と管とを連結した部分は、一方の管への分岐部分をふ
さぐような形になる。このためにこの分岐部分を穿孔す
る各種方法が提案されている。この中で、ガス管の枝管
のコーティング被膜を穿孔する装置として、特開昭58
−186600号公報、特開昭58−143998号公
報、特開昭58−143999号公報などが知られてい
るが、いずれも本管内に台車を走らせて、台車に積んだ
穿孔装置で穴開けするものである。この種の穿孔装置
は、ガス管の穿孔装置としては優れたものである。更
に、本出願人は、特願昭61−229832号(特公昭
5−7160号公報)で熱切断刃で切断する方法を提案
した。
管と管とを連結した部分は、一方の管への分岐部分をふ
さぐような形になる。このためにこの分岐部分を穿孔す
る各種方法が提案されている。この中で、ガス管の枝管
のコーティング被膜を穿孔する装置として、特開昭58
−186600号公報、特開昭58−143998号公
報、特開昭58−143999号公報などが知られてい
るが、いずれも本管内に台車を走らせて、台車に積んだ
穿孔装置で穴開けするものである。この種の穿孔装置
は、ガス管の穿孔装置としては優れたものである。更
に、本出願人は、特願昭61−229832号(特公昭
5−7160号公報)で熱切断刃で切断する方法を提案
した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したガス
管のライニング材の穿孔機は、操作が複雑でかつ下水道
などの土木作業を伴う管では環境が悪く操作が困難であ
る。すなわち、センサーを備えそのセンサーの信号に基
づいて穴加工するので、下水道管のようなライニング材
の場合はライニング材が厚く、かつライニング材と概設
管との問に隙間が生じるので、枝管部分をセンサーによ
って検知することが困難である。また、前記従来技術は
いずれも本管から穿孔するものであり、枝管からは穿孔
できない。
管のライニング材の穿孔機は、操作が複雑でかつ下水道
などの土木作業を伴う管では環境が悪く操作が困難であ
る。すなわち、センサーを備えそのセンサーの信号に基
づいて穴加工するので、下水道管のようなライニング材
の場合はライニング材が厚く、かつライニング材と概設
管との問に隙間が生じるので、枝管部分をセンサーによ
って検知することが困難である。また、前記従来技術は
いずれも本管から穿孔するものであり、枝管からは穿孔
できない。
【0005】下水道管などの場合、マンホールの配置の
都合などの理由で本管から穴明け出来ないことが多い。
また、下水道の流れを止めることなくライニング材の施
工とその穿孔方法が求められている。
都合などの理由で本管から穴明け出来ないことが多い。
また、下水道の流れを止めることなくライニング材の施
工とその穿孔方法が求められている。
【0006】本発明の目的は、下水の流れを止めること
なくライニング管のライニング材を穿孔する方法とその
装置を提供することにある。
なくライニング管のライニング材を穿孔する方法とその
装置を提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、枝管から本管内
のライニング管のライニング材を穿孔する穿孔方法とそ
の装置を提供することにある。
のライニング管のライニング材を穿孔する穿孔方法とそ
の装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次のような手段を採る。
め、本発明は次のような手段を採る。
【0009】第1の本発明のライニング管のライニング
材の穿孔装置は、管と管とを連結して管連結部を構成
し、該管の一方の管の内周面をライニング材でライニン
グした管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する
方法において、前記他方の管内に挿入し前記一方の管の
ライニング材に前記他方の管の内周径より小径の孔を穿
孔する工程と、該小径の孔に切断用の鋸を挿入して該小
径の孔の外周からうず巻状に拡張しながら前記一方の管
の内周径とほぼ同径の孔を穿孔する工程とからなるライ
ニング管のライニング材の穿孔方法に使用される穿孔装
置であって、回転動力を伝達するフレキシブルワイヤ
と、該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機構
と、該減速機構を収容する本体と、該本体の外周に設け
られ前記他方の管の内周面に押圧し前記本体を管内の中
心部に固定する固定手段と、該固定手段を駆動する駆動
手段と、前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前記
管軸線を中心に旋回する鋸と、前記フレキシブルワイヤ
の回転を前記鋸の往復運動に変換する往復運動変換機構
とからなる。
材の穿孔装置は、管と管とを連結して管連結部を構成
し、該管の一方の管の内周面をライニング材でライニン
グした管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する
方法において、前記他方の管内に挿入し前記一方の管の
ライニング材に前記他方の管の内周径より小径の孔を穿
孔する工程と、該小径の孔に切断用の鋸を挿入して該小
径の孔の外周からうず巻状に拡張しながら前記一方の管
の内周径とほぼ同径の孔を穿孔する工程とからなるライ
ニング管のライニング材の穿孔方法に使用される穿孔装
置であって、回転動力を伝達するフレキシブルワイヤ
と、該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機構
と、該減速機構を収容する本体と、該本体の外周に設け
られ前記他方の管の内周面に押圧し前記本体を管内の中
心部に固定する固定手段と、該固定手段を駆動する駆動
手段と、前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前記
管軸線を中心に旋回する鋸と、前記フレキシブルワイヤ
の回転を前記鋸の往復運動に変換する往復運動変換機構
とからなる。
【0010】本発明のライニング管のライニング材の穿
孔方法は、管と管とを連結して管連結部を構成し、該管
の一方の管の内周面をライニング材でライニングした管
連結部のライニング材を他方の管から穿孔する方法にお
いて、鋸の一端を片持ち支持し、前記他方の管の周壁面
に片持ち支持した鋸の開放端を弾性的に押圧して前記周
壁面に沿わせつつ前記鋸を往復運動させて前記鋸を引っ
張り時にライニング材を鋸切断して穿孔するものであ
る。
孔方法は、管と管とを連結して管連結部を構成し、該管
の一方の管の内周面をライニング材でライニングした管
連結部のライニング材を他方の管から穿孔する方法にお
いて、鋸の一端を片持ち支持し、前記他方の管の周壁面
に片持ち支持した鋸の開放端を弾性的に押圧して前記周
壁面に沿わせつつ前記鋸を往復運動させて前記鋸を引っ
張り時にライニング材を鋸切断して穿孔するものであ
る。
【0011】第2の本発明のライニング管のライニング
材の穿孔装置は、管と管とを連結して管連結部を構成
し、該管の一方の管の内周面をライニング材でライニン
グした管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する
穿孔装置であって、回転動力を伝達するフレキシブルワ
イヤと、該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機
構と、該減速機構を収容する本体と、該本体の外周に設
けられ前記他方の管の内周面に押圧し前記本体を管内の
中心部に固定する固定手段と、該固定手段を駆動する駆
動手段と、前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前
記管軸線を中心に旋回する鋸と、前記フレキシブルワイ
ヤの回転を前記鋸の往復運動に変換する往復運動変換機
構とからなる。
材の穿孔装置は、管と管とを連結して管連結部を構成
し、該管の一方の管の内周面をライニング材でライニン
グした管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する
穿孔装置であって、回転動力を伝達するフレキシブルワ
イヤと、該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機
構と、該減速機構を収容する本体と、該本体の外周に設
けられ前記他方の管の内周面に押圧し前記本体を管内の
中心部に固定する固定手段と、該固定手段を駆動する駆
動手段と、前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前
記管軸線を中心に旋回する鋸と、前記フレキシブルワイ
ヤの回転を前記鋸の往復運動に変換する往復運動変換機
構とからなる。
【0012】
【実施例】ホールソー穿孔機1 以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。図1に
示すものは、本発明のライニング管の穿孔方法に使うホ
ールソー穿孔機1の断面図を示す。ホールソー穿孔機1
は、ライニングされた本管の枝管からホールソー穿孔機
1を挿入して使用される穿孔機である。穿孔機1は、ホ
ールソー2、求心固定部5、求心固定駆動部4、ホール
ソー駆動部3、油圧駆動源6などから構成されている。
ホールソー2は、ライニング材に食い込み孔を明ける穿
孔工具である。求心固定部5は、下水道管の枝管の中心
部にホールソー穿孔装置1全体を固定するものである。
示すものは、本発明のライニング管の穿孔方法に使うホ
ールソー穿孔機1の断面図を示す。ホールソー穿孔機1
は、ライニングされた本管の枝管からホールソー穿孔機
1を挿入して使用される穿孔機である。穿孔機1は、ホ
ールソー2、求心固定部5、求心固定駆動部4、ホール
ソー駆動部3、油圧駆動源6などから構成されている。
ホールソー2は、ライニング材に食い込み孔を明ける穿
孔工具である。求心固定部5は、下水道管の枝管の中心
部にホールソー穿孔装置1全体を固定するものである。
【0013】求心固定駆動部4は、求心固定部5を油圧
駆動装置で駆動するものである。ホールソー駆動部3
は、ホールソー2を回転駆動するための駆動力の伝達
と、ホールソー2を前方に、すなわち回転軸線方向に送
り駆動するためのものである。カップソー11は、円筒
状の形をしておりその一端の外周には凹凸状の鋸刃12
が形成してある。
駆動装置で駆動するものである。ホールソー駆動部3
は、ホールソー2を回転駆動するための駆動力の伝達
と、ホールソー2を前方に、すなわち回転軸線方向に送
り駆動するためのものである。カップソー11は、円筒
状の形をしておりその一端の外周には凹凸状の鋸刃12
が形成してある。
【0014】カップソー11の他端は、ナット13で錐
14のねじ部15に固定してある。錐14の先端は、テ
ーパ状の刃先16が形成してある。刃先16は、鋸刃1
2に先行して穿孔しようとするライニング材に食い込み
鋸刃12の中心位置を固定して、鋸刃12の切断の安定
性を確保するものである。
14のねじ部15に固定してある。錐14の先端は、テ
ーパ状の刃先16が形成してある。刃先16は、鋸刃1
2に先行して穿孔しようとするライニング材に食い込み
鋸刃12の中心位置を固定して、鋸刃12の切断の安定
性を確保するものである。
【0015】錐14の刃先16の後端は、ピストン軸2
0のネジ穴21にねじ込まれロックナット22により固
定されている。ピストン軸20の後端は、大径になって
いてピストン23が形成してある。ピストン23は、シ
リンタ24内を後述する油圧又は空気圧により摺動自在
に移動する。ピストン軸20、ピストン23にはその中
心線を貫通するように、案内孔25が形成してある。案
内孔25内には、回転軸26がその中心軸線を通るよう
にキー27で摺動自在に設けてある。
0のネジ穴21にねじ込まれロックナット22により固
定されている。ピストン軸20の後端は、大径になって
いてピストン23が形成してある。ピストン23は、シ
リンタ24内を後述する油圧又は空気圧により摺動自在
に移動する。ピストン軸20、ピストン23にはその中
心線を貫通するように、案内孔25が形成してある。案
内孔25内には、回転軸26がその中心軸線を通るよう
にキー27で摺動自在に設けてある。
【0016】回転軸26の先端は、ストッパー28が形
成してあり、ピストン軸20の軸線方向の移動を規制し
ている。回転軸26の後端は、大径になっていて継手部
29がある。継手部29には、フレキシブルなワイヤー
30が固定してある。このワイヤー30はホールソー2
に回転駆動を伝えるためのものである。なお、本実施例
ではワイヤー30は裸線の状態であるがワイヤーをワイ
ヤーケースに入れたものでも良い。ピストン41を駆動
するため、油圧駆動源6から油圧が供給口31から油路
32を通して油室33に供給される。
成してあり、ピストン軸20の軸線方向の移動を規制し
ている。回転軸26の後端は、大径になっていて継手部
29がある。継手部29には、フレキシブルなワイヤー
30が固定してある。このワイヤー30はホールソー2
に回転駆動を伝えるためのものである。なお、本実施例
ではワイヤー30は裸線の状態であるがワイヤーをワイ
ヤーケースに入れたものでも良い。ピストン41を駆動
するため、油圧駆動源6から油圧が供給口31から油路
32を通して油室33に供給される。
【0017】油室33に供給された油圧は、ピストン2
3を駆動し、ホールソー2を前方に移動させる。油室3
3とピストン23を挾んだ油室34には、供給口35か
ら油圧が供給される。供給口35からの油圧は、ピスト
ン23を移動させホールソー2を引っ込める。案内孔2
4が形成してある本体40は、全体が円筒状の部材で作
られている。本体40の外周には、ピストン41が移動
できないように固定してある。
3を駆動し、ホールソー2を前方に移動させる。油室3
3とピストン23を挾んだ油室34には、供給口35か
ら油圧が供給される。供給口35からの油圧は、ピスト
ン23を移動させホールソー2を引っ込める。案内孔2
4が形成してある本体40は、全体が円筒状の部材で作
られている。本体40の外周には、ピストン41が移動
できないように固定してある。
【0018】ピストン41の外周には、固定シリンダ4
2が設けてある。固定シリンダ42は、ピストン41、
本体40の外周上を軸線方向に油圧力により移動する。
固定シリンダ42内には、油圧駆動源6から油圧が供給
口43から供給され、固定シリング42内の油路44を
介して、油室45または油室46に油圧を導入し、固定
シリンダ42を移動させる。この移動は、後述する求心
固定部5の駆動に使われる。固定シリング42の端面に
は、アーム51が一端を軸52で揺動自在に設けてあ
る。
2が設けてある。固定シリンダ42は、ピストン41、
本体40の外周上を軸線方向に油圧力により移動する。
固定シリンダ42内には、油圧駆動源6から油圧が供給
口43から供給され、固定シリング42内の油路44を
介して、油室45または油室46に油圧を導入し、固定
シリンダ42を移動させる。この移動は、後述する求心
固定部5の駆動に使われる。固定シリング42の端面に
は、アーム51が一端を軸52で揺動自在に設けてあ
る。
【0019】アーム51の他端は、リンク53の中間部
で軸54を中心に回転自在に軸結合されている。リンク
53の一端は、本体40の外周に軸55を中心に揺動自
在に軸結合されている。リンク53の他端は、押圧部材
57に軸56で回転自在に設けてある。押圧部材57
は、枝管内の内周面を押して本体40、すなわちホール
ソー穿孔機1を固定するものである。リンク53と同じ
長さのものが、リンク53を平行に同様な結合で設けて
ある。したがって、本体40、リンク53、53、押圧
部材57は、4節の平行リンク機構を構成する。このリ
ンク機構は、本体40の外周の等角度に3組形成してあ
る(図2参照)。
で軸54を中心に回転自在に軸結合されている。リンク
53の一端は、本体40の外周に軸55を中心に揺動自
在に軸結合されている。リンク53の他端は、押圧部材
57に軸56で回転自在に設けてある。押圧部材57
は、枝管内の内周面を押して本体40、すなわちホール
ソー穿孔機1を固定するものである。リンク53と同じ
長さのものが、リンク53を平行に同様な結合で設けて
ある。したがって、本体40、リンク53、53、押圧
部材57は、4節の平行リンク機構を構成する。このリ
ンク機構は、本体40の外周の等角度に3組形成してあ
る(図2参照)。
【0020】油圧駆動源6は、通常の油圧装置と変わる
ものではない。ポンプ61の切換バルブ62などからな
り、前記供給口43、31、35に供給される。なお、
本実施例では油圧を使用しているが、空気圧でも良いこ
とは前記説明から明白である。
ものではない。ポンプ61の切換バルブ62などからな
り、前記供給口43、31、35に供給される。なお、
本実施例では油圧を使用しているが、空気圧でも良いこ
とは前記説明から明白である。
【0021】鋸刃穿孔機70 図3に示すものは、本発明の穿孔方法に使用する鋸刃穿
孔機70を示す断面図である。鋸刃穿孔機70は、前記
ホールソー穿孔機1で明けられた孔に挿入して、再度鋸
で切断し穴を穿孔し広げるものである。鋸刃穿孔機70
は、先導案内部71、鋸駆動部72、減速機構73、求
心固定部74、求心固定部駆動部75などからなる。先
導案内部71は、鋸刃穿孔機70を枝管内に押し込み概
にホールソー穿孔機1によって明けられた穴挿入し、固
定するためのものである。
孔機70を示す断面図である。鋸刃穿孔機70は、前記
ホールソー穿孔機1で明けられた孔に挿入して、再度鋸
で切断し穴を穿孔し広げるものである。鋸刃穿孔機70
は、先導案内部71、鋸駆動部72、減速機構73、求
心固定部74、求心固定部駆動部75などからなる。先
導案内部71は、鋸刃穿孔機70を枝管内に押し込み概
にホールソー穿孔機1によって明けられた穴挿入し、固
定するためのものである。
【0022】鋸駆動部72は、鋸121を往復運動させ
るために回転運動を往復運動に変換するための駆動部で
ある。減速機構73は、フレキシブルワイヤーで伝達さ
れる回転運動を減速し、鋸の旋回運動に変換するもので
ある。求心固定部74は、鋸刃穿孔機70を枝管内の中
心に固定するものてある。
るために回転運動を往復運動に変換するための駆動部で
ある。減速機構73は、フレキシブルワイヤーで伝達さ
れる回転運動を減速し、鋸の旋回運動に変換するもので
ある。求心固定部74は、鋸刃穿孔機70を枝管内の中
心に固定するものてある。
【0023】求心固定駆動部75は、求心固定部74を
駆動するシリンダ装置である。鋸刃穿孔機70の先端に
は、穴検知筒81が設けてある。穴検知筒81は、円筒
状の形をしており、その先端は球面82が形成してあ
り、側面には、鋸刃121を収納する鋸刃収納溝83が
形成してある。穴検知筒81は、フレキシブルロッド8
4に固定してある。
駆動するシリンダ装置である。鋸刃穿孔機70の先端に
は、穴検知筒81が設けてある。穴検知筒81は、円筒
状の形をしており、その先端は球面82が形成してあ
り、側面には、鋸刃121を収納する鋸刃収納溝83が
形成してある。穴検知筒81は、フレキシブルロッド8
4に固定してある。
【0024】このフレキシブルロッド84は、本例では
鋼線をコイル状に巻いたものである。穴検知筒81と離
れた位置には、半球殻状固定筒85が設けてある。フレ
キシブルロッド84と固定筒85とは、球面継手を形成
している。フレキシブルロッド84に球86の中心を通
る孔が挿入されて、球86がフレキシブルロッド84に
固定されている。球86の外周を凹球面を有した球軸受
87で回転、揺動自在に支持している。
鋼線をコイル状に巻いたものである。穴検知筒81と離
れた位置には、半球殻状固定筒85が設けてある。フレ
キシブルロッド84と固定筒85とは、球面継手を形成
している。フレキシブルロッド84に球86の中心を通
る孔が挿入されて、球86がフレキシブルロッド84に
固定されている。球86の外周を凹球面を有した球軸受
87で回転、揺動自在に支持している。
【0025】固定筒85の外周には、鍔状のストッパ8
9が設けてある。ストッパ89は、先に明けられた孔の
外周に当接して止まるものである。ストッパ89は、鋸
刃穿孔機70の固定と鋸121の切断時の反力の固定を
行う。この固定筒85にも、前記穴検知筒81の鋸収容
溝83と同一位相に鋸刃収納溝90が形成してある。
9が設けてある。ストッパ89は、先に明けられた孔の
外周に当接して止まるものである。ストッパ89は、鋸
刃穿孔機70の固定と鋸121の切断時の反力の固定を
行う。この固定筒85にも、前記穴検知筒81の鋸収容
溝83と同一位相に鋸刃収納溝90が形成してある。
【0026】更に、固定筒85の先端は、切り欠き91
があり固定筒85を球86を中心に自由に回転できるよ
うになっている。ロッド84の後端は、軸受92を有し
ている。軸受92には、回転駆動軸100が設けてあ
り、ロッド84と回転駆動軸100とは動力を伝達しな
い構造を有している。
があり固定筒85を球86を中心に自由に回転できるよ
うになっている。ロッド84の後端は、軸受92を有し
ている。軸受92には、回転駆動軸100が設けてあ
り、ロッド84と回転駆動軸100とは動力を伝達しな
い構造を有している。
【0027】回転駆動軸100には、キー101を介し
て、歯車102がキー結合されている(図3)。歯車1
02の外周には、3個の遊星歯車103が噛み合ってい
る(図3)。更に、3個の遊星歯車は、内周歯車104
に噛み合っている。内周歯車104は、本体140に固
定されるものである。遊星歯車103、103、103
は、歯車106に固定された軸105に回転自在に設け
てある。
て、歯車102がキー結合されている(図3)。歯車1
02の外周には、3個の遊星歯車103が噛み合ってい
る(図3)。更に、3個の遊星歯車は、内周歯車104
に噛み合っている。内周歯車104は、本体140に固
定されるものである。遊星歯車103、103、103
は、歯車106に固定された軸105に回転自在に設け
てある。
【0028】歯車106は、軸100に回転自在に設け
てある。これらの歯車102、遊星歯車103、10
3、103、内周歯車104、歯車106の機構は、遊
星歯車機構を構成し、回転駆動軸100の回転を減速す
る。歯車104には、内周歯を有した偏心歯車107が
噛み合っている。
てある。これらの歯車102、遊星歯車103、10
3、103、内周歯車104、歯車106の機構は、遊
星歯車機構を構成し、回転駆動軸100の回転を減速す
る。歯車104には、内周歯を有した偏心歯車107が
噛み合っている。
【0029】偏心歯車107は、薄肉円筒108と一体
になっている。この減速機構は、ハーモニックドライブ
(登録商標)と称されている公知の減速機構である。こ
のハーモニックドライブは、内周歯車106と偏心歯車
107との歯数差と偏心歯車107の歯数によって減速
比が定まる。
になっている。この減速機構は、ハーモニックドライブ
(登録商標)と称されている公知の減速機構である。こ
のハーモニックドライブは、内周歯車106と偏心歯車
107との歯数差と偏心歯車107の歯数によって減速
比が定まる。
【0030】薄肉円筒108は、その一端にフランジ1
09を有している。このフランジ109には、旋回板1
10がボルト112で固定されている。旋回板110に
は、鋸刃保持台113が軸122を中心に揺動自在に設
けてある(図6)。鋸刃保持台113の一端は、コイル
バネ115で常時開く方向、すなわち回転駆動軸100
と遠くなる方向に押されている。
09を有している。このフランジ109には、旋回板1
10がボルト112で固定されている。旋回板110に
は、鋸刃保持台113が軸122を中心に揺動自在に設
けてある(図6)。鋸刃保持台113の一端は、コイル
バネ115で常時開く方向、すなわち回転駆動軸100
と遠くなる方向に押されている。
【0031】鋸刃保持台113内には、摺動駒114が
摺動溝115内を摺勅自在に設けてある、この摺動駒1
14には、溝116が摺動駒114の移動方何と直角方
向に設けてある(図7)。鋸刃保持台113には、アー
ム117を介して軸118が固定してある。この軸11
8には歯車119が回転白在に設けてある。歯車119
には、フォロワー120が設けてあり、このフォロワー
120は溝116に挿入してある。したがって、歯車1
19の回転によりフォロワー120が偏心し、摺動駒1
14を往復振動させる。摺動駒114には鋸121が固
定してある。
摺動溝115内を摺勅自在に設けてある、この摺動駒1
14には、溝116が摺動駒114の移動方何と直角方
向に設けてある(図7)。鋸刃保持台113には、アー
ム117を介して軸118が固定してある。この軸11
8には歯車119が回転白在に設けてある。歯車119
には、フォロワー120が設けてあり、このフォロワー
120は溝116に挿入してある。したがって、歯車1
19の回転によりフォロワー120が偏心し、摺動駒1
14を往復振動させる。摺動駒114には鋸121が固
定してある。
【0032】一方、回転駆動軸100には、キー130
を介して円板歯車131が設けてある。円板歯車131
の側面には、歯が形成してあり、この歯に前記歯車11
9が噛み合っている。円板歯車131の歯は、両側面が
クラウニングされた歯である。このため、鋸歯保持台1
13が軸122を中心に揺動しても歯車119の歯と、
円板歯車131の歯とはスムースにかみ合う。
を介して円板歯車131が設けてある。円板歯車131
の側面には、歯が形成してあり、この歯に前記歯車11
9が噛み合っている。円板歯車131の歯は、両側面が
クラウニングされた歯である。このため、鋸歯保持台1
13が軸122を中心に揺動しても歯車119の歯と、
円板歯車131の歯とはスムースにかみ合う。
【0033】本体140には、その軸線方向にリンク固
定体141が固定されている。リンク固定体141の根
元部には、リンク142の一端か回転自在に設けてあ
り、他端には押圧固定部143が軸144により回動自
在に取り付けてある。これと同様のリング145の中間
部が、リンク固定体141の先端に軸142を中心に回
動自在に設けてある。リンク146の一端も押圧固定部
143に軸146を中心に回動自在に設けてある。リン
ク145の他端は、固定シリンダ150の先端に軸15
1を中心に回動自在に設けてある。リンク141、14
2、145、押圧固定部143とは平行リンク機構を機
成している。
定体141が固定されている。リンク固定体141の根
元部には、リンク142の一端か回転自在に設けてあ
り、他端には押圧固定部143が軸144により回動自
在に取り付けてある。これと同様のリング145の中間
部が、リンク固定体141の先端に軸142を中心に回
動自在に設けてある。リンク146の一端も押圧固定部
143に軸146を中心に回動自在に設けてある。リン
ク145の他端は、固定シリンダ150の先端に軸15
1を中心に回動自在に設けてある。リンク141、14
2、145、押圧固定部143とは平行リンク機構を機
成している。
【0034】この平行リンク機構は、本体140の外周
に3組設けてある(図4)。固定シリンダ150には、
ピストン157が組み込まれている。このピストン15
7は、軸152に固定されている。固定シリンダ150
内の油圧供給口153から油路154を介して油室15
6、155に油圧を導入することにより固定シリング1
50を移動させる。この移動によりリンク145を動か
し、鋸刃穿孔機70を枝管内に固定するものである。
に3組設けてある(図4)。固定シリンダ150には、
ピストン157が組み込まれている。このピストン15
7は、軸152に固定されている。固定シリンダ150
内の油圧供給口153から油路154を介して油室15
6、155に油圧を導入することにより固定シリング1
50を移動させる。この移動によりリンク145を動か
し、鋸刃穿孔機70を枝管内に固定するものである。
【0035】ライニング材の穿孔方法 前記したホールソー穿孔機1、鋸刃穿孔機70を用い
て、ライニングされた管の枝管から、ライニング材を穿
孔する方法について述べる。図9(a)に示すように、
本菅200に枝管201が角度αで入っている場合を示
す。本管200の内周は、管ライニング材202がライ
ニングされている。この管ライニング材202を枝管2
01側から穿孔するものである。
て、ライニングされた管の枝管から、ライニング材を穿
孔する方法について述べる。図9(a)に示すように、
本菅200に枝管201が角度αで入っている場合を示
す。本管200の内周は、管ライニング材202がライ
ニングされている。この管ライニング材202を枝管2
01側から穿孔するものである。
【0036】先ず、枝管201内に汚水桝などからホー
ルソー穿孔機1を挿入する。挿入された、ホールソー穿
孔機1の先端の錐16が、ライニング材202に突き当
たる。油室45に油圧を供給口43から導入し、固定シ
リング42を図1の左方に移動させる。固定シリンダ4
2が移動すると、アーム51も移動し、軸54を介して
リンク53を軸55を中心に図示上時計回転方向に揺動
させる。
ルソー穿孔機1を挿入する。挿入された、ホールソー穿
孔機1の先端の錐16が、ライニング材202に突き当
たる。油室45に油圧を供給口43から導入し、固定シ
リング42を図1の左方に移動させる。固定シリンダ4
2が移動すると、アーム51も移動し、軸54を介して
リンク53を軸55を中心に図示上時計回転方向に揺動
させる。
【0037】この揺動で押圧部材57が半径方向に移動
する。すなわち、リンク53、53、押圧部材57、本
体40とは平行リンク機構を構成するので、押圧部材5
7は半径方向に移動し、枝管201の内面を強く押して
ホールソー穿孔機1全体を固定する。
する。すなわち、リンク53、53、押圧部材57、本
体40とは平行リンク機構を構成するので、押圧部材5
7は半径方向に移動し、枝管201の内面を強く押して
ホールソー穿孔機1全体を固定する。
【0038】ワイヤー30の元に取り付けた回転駆動モ
ータでワイヤー30を回す。この回転は、継手部29、
キー27、ピストン軸20を駆動してカップソー11、
鋸14を同す。この回転駆動と同時に、油圧源6の切換
バルブ62を切り換えて、供給口31に油圧を導入し油
室33に入れる。ピストン23が移動し、ホールソー2
を押す。鋸14の刃先16とカップソー11は、ライニ
ング材202を穿孔する。穿孔が終了すると、前記逆の
作動でホールソー穿孔機1を元に戻す。この結果、管ラ
イニング材202には、カップソー11の大きさの穴が
穿孔されていることになる。
ータでワイヤー30を回す。この回転は、継手部29、
キー27、ピストン軸20を駆動してカップソー11、
鋸14を同す。この回転駆動と同時に、油圧源6の切換
バルブ62を切り換えて、供給口31に油圧を導入し油
室33に入れる。ピストン23が移動し、ホールソー2
を押す。鋸14の刃先16とカップソー11は、ライニ
ング材202を穿孔する。穿孔が終了すると、前記逆の
作動でホールソー穿孔機1を元に戻す。この結果、管ラ
イニング材202には、カップソー11の大きさの穴が
穿孔されていることになる。
【0039】次に、鋸刃穿孔機70を枝管201内に挿
入する。ただし、鋸刃穿孔機70の鋸121は、図3で
も示すように、簡単に切断される材料で作られた輪12
2でロッド84に止められている。ホールソー穿孔機7
0の穴検知筒81がライニング材202の穿孔穴203
付近にくると、球面82が穿孔穴203に挿入される。
更に、挿入されると、固定筒85のストッパ89が穿孔
穴203の周面に突き当たり止められそれ以上押し込ん
でもホールソー穿孔機70は移動しない。
入する。ただし、鋸刃穿孔機70の鋸121は、図3で
も示すように、簡単に切断される材料で作られた輪12
2でロッド84に止められている。ホールソー穿孔機7
0の穴検知筒81がライニング材202の穿孔穴203
付近にくると、球面82が穿孔穴203に挿入される。
更に、挿入されると、固定筒85のストッパ89が穿孔
穴203の周面に突き当たり止められそれ以上押し込ん
でもホールソー穿孔機70は移動しない。
【0040】この状態になる、油圧供給口153に油圧
を導入し、油室155に油圧を入れる。前記したホール
ソー穿孔機1の求心固定部5の作動と同様な作動で、求
心固定部74が動き、鋸刃穿孔機70が中心位置に固定
される。フレキシブルワイヤで回転駆動軸100が回転
駆動されて、キー101、歯車102が回される。歯車
102の回転は、遊星歯車103、103、103を回
し、遊星歯車103、103、103は歯車106を回
し偏心歯車107を回す。この偏心歯車107の回転
は、フランジ109、旋回板110を回す。この旋回板
110の回転は、遊星歯車機構と、ハーモニックドライ
ブにより減速されているので、鋸刃保持台113をゆっ
くり回すことになる。
を導入し、油室155に油圧を入れる。前記したホール
ソー穿孔機1の求心固定部5の作動と同様な作動で、求
心固定部74が動き、鋸刃穿孔機70が中心位置に固定
される。フレキシブルワイヤで回転駆動軸100が回転
駆動されて、キー101、歯車102が回される。歯車
102の回転は、遊星歯車103、103、103を回
し、遊星歯車103、103、103は歯車106を回
し偏心歯車107を回す。この偏心歯車107の回転
は、フランジ109、旋回板110を回す。この旋回板
110の回転は、遊星歯車機構と、ハーモニックドライ
ブにより減速されているので、鋸刃保持台113をゆっ
くり回すことになる。
【0041】一方、回転駆動軸100の回転は、キー1
30を通して円板歯車131を回転することになる。こ
の回転は歯車119に伝えられ、フロワー120に伝え
られる。フロワー120は、歯車119の偏心した位置
についているので、摺動駒114の摺動溝115内を摺
動しながら摺動駒114が溝116内を往復運動する。
この往復運動は、鋸121に伝えられ鋸121の往復運
動を開始すると、輪122を切断し、鋸121はコイル
バネ115により外側に開く。鋸121はライニング材
202の切断を開始し、前記回転駆動軸110の回転と
複合されて切断溝は渦巻き状に広がりつつ切断される
(図9(a))。
30を通して円板歯車131を回転することになる。こ
の回転は歯車119に伝えられ、フロワー120に伝え
られる。フロワー120は、歯車119の偏心した位置
についているので、摺動駒114の摺動溝115内を摺
動しながら摺動駒114が溝116内を往復運動する。
この往復運動は、鋸121に伝えられ鋸121の往復運
動を開始すると、輪122を切断し、鋸121はコイル
バネ115により外側に開く。鋸121はライニング材
202の切断を開始し、前記回転駆動軸110の回転と
複合されて切断溝は渦巻き状に広がりつつ切断される
(図9(a))。
【0042】鋸121が除々に広がると、鋸121の側
が枝管201の内周面に接触する。枝管201に接触し
た鋸121は、技管201の内周面に接触しながら往復
運動を繰り返す。したがって、鋸121は、技管201
の内周に沿ってライニング材202を切断することにな
る。この切断時に固定筒85のストッパ89がライニン
グ材202に固定されているので切断の反力を受け止め
る。
が枝管201の内周面に接触する。枝管201に接触し
た鋸121は、技管201の内周面に接触しながら往復
運動を繰り返す。したがって、鋸121は、技管201
の内周に沿ってライニング材202を切断することにな
る。この切断時に固定筒85のストッパ89がライニン
グ材202に固定されているので切断の反力を受け止め
る。
【0043】通常、枝管201と本管200との接合部
は現場の状況もあって、正確に接合されていないことが
ある。こうした場合、鋸121の弾性により少々枝管2
01が変形してもその形状に対応して切断することにな
る。鋸121は引っ張り時に切断する。すなわち、図9
(c)の鎖線の状態となる。鋸121が押されると枝管
201の内周面に接触した状態、すなわち実線状態とな
る。このように往復運動によって、鋸121の経路が違
うので、切断部分に振動が生じ切断部の切粉のはけが良
くなり、効率良く切断ができる。
は現場の状況もあって、正確に接合されていないことが
ある。こうした場合、鋸121の弾性により少々枝管2
01が変形してもその形状に対応して切断することにな
る。鋸121は引っ張り時に切断する。すなわち、図9
(c)の鎖線の状態となる。鋸121が押されると枝管
201の内周面に接触した状態、すなわち実線状態とな
る。このように往復運動によって、鋸121の経路が違
うので、切断部分に振動が生じ切断部の切粉のはけが良
くなり、効率良く切断ができる。
【0044】[他の実施例]前記したホールソー穿孔機
1は、機械的手段で穿孔するものであるが、本出願人が
先に出願した特願昭61−229832号(特公平5−
7160号公報)で記載したような熱切断刃で穿孔する
ものでも良い。すなわち、鋸切断穿孔装置70で切断す
るのに先行して管ライニング材202に穿孔穴203を
明けるものであればその手段は問わない。
1は、機械的手段で穿孔するものであるが、本出願人が
先に出願した特願昭61−229832号(特公平5−
7160号公報)で記載したような熱切断刃で穿孔する
ものでも良い。すなわち、鋸切断穿孔装置70で切断す
るのに先行して管ライニング材202に穿孔穴203を
明けるものであればその手段は問わない。
【0045】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明は、ライニ
ングした下水道管の使用を止めることなく穿孔作業がで
きる。また、鋸の弾性を利用して切断するので、曲がっ
ている枝管内からでも枝管の内周面に沿って忠実に穿孔
できる。
ングした下水道管の使用を止めることなく穿孔作業がで
きる。また、鋸の弾性を利用して切断するので、曲がっ
ている枝管内からでも枝管の内周面に沿って忠実に穿孔
できる。
【図1】図1は、ホールソー穿孔機の断面図である。
【図2】図2は、図1のII−IIからみた図である。
【図3】図3は、鋸刃切断穿孔機の断面図である。
【図4】図4は、図3の側面図である。
【図5】図5は、図3のV−V断面図である。
【図6】図6は、図3のVI−VIからみた図である。
【図7】図7は、図6のVII−VIIからみた図である。
【図8】図8は、図6のVIII−VIIIの切断図である。
【図9】図9(a)は、ホールソー穿孔機の使用状況を
示す図である。図9(b)は、切断形状を示す図であ
る。図9(c)は、鋸刃の切断状況を示す図である。
示す図である。図9(b)は、切断形状を示す図であ
る。図9(c)は、鋸刃の切断状況を示す図である。
1…ホールソー穿孔機 2…ホールソー 4…求心固定駆動部 5…求心固定部 6…油圧駆動源 70…鋸刃穿孔機 71…先導案内部 72…鋸駆動部 73…減速機構 74…求心固定部 75…求心固定駆動部 121…鋸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 尚武 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 東 京都下水道サービス株式会社内 (72)発明者 村上 信一 東京都足立区入谷八丁目9番9号 足立建 設工業株式会社内 (72)発明者 秋元 栄器 東京都足立区入谷八丁目9番9号 足立建 設工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】管と管とを連結して管連結部を構成し、該
管の一方の管の内周面をライニング材でライニングした
管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する方法に
おいて、 前記他方の管内に挿入し前記一方の管のライニング材に
前記他方の管の内周径より小径の孔を穿孔する工程と、 該小径の孔に切断用の鋸を挿入して該小径の孔の外周か
らうず巻状に拡張しながら前記一方の管の内周径とほぼ
同径の孔を穿孔する工程とからなるライニング管のライ
ニング材の穿孔方法に使用される穿孔装置であって、 回転動力を伝達するフレキシブルワイヤと、 該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機構と、 該減速機構を収容する本体と、 該本体の外周に設けられ前記他方の管の内周面に押圧し
前記本体を管内の中心部に固定する固定手段と、 該固定手段を駆動する駆動手段と、 前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前記管軸線を
中心に旋回する鋸と、 前記フレキシブルワイヤの回転を前記鋸の往復運動に変
換する往復運動変換機構とからなることを特徴とするラ
イニング管のライニング材の穿孔装置。 - 【請求項2】管と管とを連結して管連結部を構成し、該
管の一方の管の内周面をライニング材でライニングした
管連結部のライニング材を他方の管から穿孔する方法に
おいて、 鋸の一端を片持ち支持し、前記他方の管の周壁面に片持
ち支持した前記鋸の開放端を弾性的に押圧して前記周壁
面に沿わせつつ前記鋸を往復運動させて前記鋸を引っ張
り時にライニング材を鋸切断して穿孔することを特徴と
するライニング管のライニング材の穿孔方法。 - 【請求項3】管と管とを連結して管連結部を構成し該管
の一方の管の内周面をライニング材でライニングした管
連結部のライニング材を他方の管から穿孔する穿孔装置
であって、 回転動力を伝達するフレキシブルワイヤと、 該フレキシブルワイヤの回転を減速する減速機構と、 該減速機構を収容する本体と、 該本体の外周に設けられ前記他方の管の内周面に押圧し
前記本体を管内の中心部に固定する固定手段と、 該固定手段を駆動する駆動手段と、 前記減速機構からの出力軸に取り付けられ前記管軸線を
中心に旋回する鋸と、 前記フレキシブルワイヤの回転を前記鋸の往復運動に変
換する往復運動変換機構とからなることを特徴とするラ
イニング管のライニング材の穿孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28655795A JP2666127B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | ライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28655795A JP2666127B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | ライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62147227A Division JPH0832380B2 (ja) | 1987-06-13 | 1987-06-13 | ライニング管のライニング材の穿孔方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08229716A true JPH08229716A (ja) | 1996-09-10 |
JP2666127B2 JP2666127B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=17705959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28655795A Expired - Lifetime JP2666127B2 (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | ライニング管のライニング材の穿孔方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2666127B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117123828A (zh) * | 2023-10-27 | 2023-11-28 | 江苏巨登不锈钢管业有限公司 | 一种薄壁不锈钢管辅助打孔装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110722189A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-01-24 | 湖南瑞泰欣金属有限公司 | 一种镀锌铁合金门生产用打孔装置 |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP28655795A patent/JP2666127B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117123828A (zh) * | 2023-10-27 | 2023-11-28 | 江苏巨登不锈钢管业有限公司 | 一种薄壁不锈钢管辅助打孔装置 |
CN117123828B (zh) * | 2023-10-27 | 2023-12-22 | 江苏巨登不锈钢管业有限公司 | 一种薄壁不锈钢管辅助打孔装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2666127B2 (ja) | 1997-10-22 |
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