JP2003251510A - 不断水切断装置における切り屑回収装置 - Google Patents

不断水切断装置における切り屑回収装置

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JP2003251510A
JP2003251510A JP2002055474A JP2002055474A JP2003251510A JP 2003251510 A JP2003251510 A JP 2003251510A JP 2002055474 A JP2002055474 A JP 2002055474A JP 2002055474 A JP2002055474 A JP 2002055474A JP 2003251510 A JP2003251510 A JP 2003251510A
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end mill
hole
fluid pipe
water pipe
cutting
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JP2002055474A
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English (en)
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Teruhisa Umeda
輝弥 梅田
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Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体管の穿孔時に余分な切り屑が流体管内に
混入することがなく、穿孔時に切断された穿孔切片を確
実に外部に取り出すことができる不断水切断装置におけ
る切り屑回収装置を提供すること。 【解決手段】 回転スリーブ3を水道管1の外周面に密
封状態で外装し、この回転スリーブ3と一体回転する先
端にホールソー8を形成したエンドミル2を水道管1の
中心に向けて送り込り込んで水道管を穿孔し、その後、
回転スリーブ3を回転することで、水道管1を切断する
不断水切断装置における切り屑回収装置であり、ホール
ソー8が水道管1を穿孔している間は、この水道管1の
穿孔外表面に対し弾力で押圧当接し、穿孔後は穿孔切片
を磁力で保持するマグネット62がエンドミル2内に設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転スリーブを流
体管の外周面に密封状態で外装し、前記回転スリーブと
一体回転する先端にホールソーを形成したエンドミルを
前記流体管の中心に向かって送り込んで該流体管を穿孔
し、その後、前記回転スリーブを回転することで、該回
転スリーブに囲まれた流体管の周りを旋削して切断する
不断水切断装置における切り屑回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の切り屑回収装置は、図6
の(a)、(b)に示すように、流体管01の外周面に
外装された穿孔工具02に設けられており、この穿孔工
具02を流体管01の中心に向けて送り込む動作によっ
て流体管01を不断水状態で穿孔し、この穿孔が完了し
た際に前記穿孔工具02によって切り離された円板状の
穿孔切片が流体管の内部に落下するのを防止するように
したものである。
【0003】更に詳しくは、この穿孔工具02は、回転
軸04の下端に設けられ先端に刃先05aを持つカップ
状のホールソー05と、このホールソー05内部の中心
にホールソー05下端の刃先05a先端より若干突出す
るように設けられたドリル06とから構成されており、
このドリル06に切り屑回収装置Pが設けられている。
【0004】切り屑回収装置Pは、ドリル06先端の近
傍両側に底面が平行になるように削成された所定幅の切
欠き溝06aと、両切欠き溝06aの下端に穿設された
軸心と直交する貫通孔に回転可能に挿通支持された掛止
部材07とから構成されており、この掛止部材07は、
両端をコ字形に折曲して一対の掛止爪07aが形成され
ている。
【0005】従って、上記のように構成された切り屑回
収装置Pによれば、穿孔工具02を回転状態で流体管0
1の中心に向けて送り込む動作によって、ドリル06の
先端が流体管01の外周面に当接して穿孔が開始され
る。
【0006】ドリル06による流体管01の穿孔と同時
にホールソー05下端の刃先05aによって穿孔の周囲
が環状に切削されるが、ホールソー05の刃先05aに
よって流体管01の片側が切断される前に、一対の掛止
爪07aが流体管01の片側を貫通した際に両切欠き溝
06a下端の水平な段付き部に当接するまで直角に回動
したところで、ホールソー05下端の刃先05aによっ
て流体管01の片肉が環状に切断される。
【0007】そこで、切断された環状の穿孔切片01b
は、ホールソー05の内部にドリル06下端近傍の一対
の掛止爪07aに支持されて、穿孔工具02を引き上げ
る際に一緒に外部に取り出すことができるようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の切り
屑回収装置では、穿孔工具02としてのホールソー05
により切り取られる穿孔切片をホールソー05と共に取
り出すために、ホールソー05の刃先により流体管01
の片肉が切断される前に、ドリル06により切り取られ
る貫通孔に一対の掛止爪07aを係止させるために、ホ
ールソー05下端の刃先より更に突出したドリル06の
先端近傍に掛止部材07を組み込んでおかなければなら
なかった。
【0009】このため、ドリル06が貫通旋削される際
に、不要な切り屑が生じるだけでなく、掛止爪07aが
貫通孔を通過した際に傾倒しないことも起こり、確実に
穿孔切片を取り出すことができないようなこともあっ
た。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、流体管の穿孔時に余分な切り屑が流体管内に混入す
ることがなく、穿孔時に切断された穿孔切片を確実に外
部に取り出すことができる不断水切断装置における切り
屑回収装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の不断水切断装置における切り屑回収装置
は、回転スリーブを流体管の外周面に密封状態で外装
し、前記回転スリーブと一体回転する先端にホールソー
を形成したエンドミルを前記流体管の中心に向かって送
り込んで該流体管を穿孔し、その後、前記回転スリーブ
を回転することで、該回転スリーブに囲まれた流体管の
周りを旋削して切断する不断水切断装置における切り屑
回収装置であって、前記ホールソーが前記流体管を穿孔
している間は、該流体管の穿孔外表面に対し弾力で押圧
当接し、穿孔後は穿孔切片を磁力で保持するマグネット
が前記エンドミル内に設けられていることを特徴として
いる。この特徴によると、ホールソーが流体管を穿孔し
ている間にマグネットが流体管の外表面に対し弾力で押
圧されつつ磁力により保持されるので、余分な切り粉を
排出することなく穿孔された穿孔切片はマグネットによ
り確実に保持されて回収することができる。
【0012】本発明の不断水切断装置における切り屑回
収装置は、前記マグネットが前記エンドミルに対して着
脱自在に取り付けられていることが好ましい。このよう
にすれば、マグネットを適宜交換することにより穿孔切
片の大きさに合わせて適正な磁力を有するマグネットを
使用することができる。
【0013】本発明の不断水切断装置における切り屑回
収装置は、前記マグネットが前記ホールソーの内周面近
傍に配設され、前記エンドミルに形成した中心孔に設け
たスプリングにより該エンドミルの中心軸線に沿って移
動可能に弾性支持されていることが好ましい。このよう
にすれば、ホールソーによる軸方向の移動による加工に
おいて、軸方向の寸法が変化しても常にマグネットを穿
孔される管外周面に圧接させておくことができる。
【0014】本発明の不断水切断装置における切り屑回
収装置は、前記エンドミルの切れ刃先部近傍にチップブ
レーカが形成されていることが好ましい。このようにす
れば、エンドミルにより管切断時に生ずる切り屑を細か
く切断することで外部に排出し易くすることができる。
【0015】本発明の不断水切断装置における切り屑回
収装置は、前記ホールソーの各刃先間に形成された溝が
前記エンドミルの複数条の切れ刃間に形成した逃げ溝と
連通していることが好ましい。このようにすれば、ホー
ルソーで切削された切り屑を、エンドミルの複数条の切
れ刃間に形成した逃げ溝を通して円滑に外部に導くこと
ができる。
【0016】本発明の不断水切断装置における切り屑回
収装置は、前記エンドミルの有効切れ刃長は前記流体管
の肉厚の3倍以上あることが好ましい。このようにすれ
ば、エンドミルを軸方向に移動することにより、新しい
刃先が得られるので、工具を交換せずに通常の工具の3
倍以上の加工を継続して行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の不断水切断装置における切
り屑回収装置について、図1〜図4を参照して説明す
る。図1は既設流体管が切断工具によって切断される前
の状態を示す不断水切断装置の一部切欠側面図、図2は
エンドミルを案内可能に保持する内部構造を示す部分拡
大断面図、図3は先端にホールソーを形成したエンドミ
ル内に切り屑回収装置を組み込んだ状態を示す断面図で
あり、図4は切り屑回収装置が組み込まれたエンドミル
を下方から視た斜視図である。
【0018】図1において、1は、地盤12を掘削して
所要長さに亘り露出させた切断対象である既設流体管、
例えばスチール製の水道管であって、上昇位置にセット
されている、例えばエンドミル等の切断工具2により切
断される。図2に示すように、水道管1の外周に回転自
在に支持されている回転スリーブ3は、本実施例におい
ては4つのケーシング3−1,3−2,3−3,3−4
をボルト等で一体化して組み付けたものであり、最上の
ケーシング3−4は、切断工具2を流体管1の中心に向
かって進退させ且つ回転させる機構を備えた切断工具駆
動ハウジング4とねじ部材5等の締結具により連結固定
されている。最下方のケーシング3−1は半割り構造の
円筒状のケーシングであり、円周上の一部は半径内方に
突出して、中心部には作業孔3a−1が穿設されてい
る。
【0019】他のケーシング3−2,3−3及び3−4
は、それらケーシング3−2,3−3及び3−4の作業
孔3a−2,3a−3及び3a−4の中心が最下方のケ
ーシング3−1の作業孔3a−1の中心と一致するよう
に、半径方向外方に積み重ねられている。したがって、
各ケーシングにより形成した作業孔は全体で一つの作業
孔3aとして形成されることになり、この作業孔3a内
を切削工具2が上下動する。
【0020】水道管切断時には、図2に示すように、切
断工具2が作業孔3a内を流体管1の中心に向かってそ
の回転中心線O−Oまわりに回転しながら降下し、流体
管1の外表面に到達後は水道管1の外周部を穿孔して貫
通し、その後回転スリーブ3と共に流体管1のまわりを
1回転することで、水道管1は切断される。
【0021】水道管切断時に切削粉である切り粉は散乱
しようとするが、本発明においては、作業孔3a―1が
水道管1の切断部近傍まで延びており、しかも、切り粉
は、切断工具2より切断された切断口から流出する流体
流の作用を受けて、作業孔3a―1の先端部内に捕獲さ
れ、切断工具2と各作業孔3a−2,3a−3,3a−
4とで形成される貫通路を介してケーシング3−4に設
けた排出口3bより流体と共に排出される。この排出口
3bには、開閉弁(図示せず)を備えた導出ダクト6を
設けることもできる。
【0022】一方、水道管1適所の外周面には、図1に
示すように、上下2分割構造の球状ガイドスリーブ13
と直管状ガイドスリーブ14が、互いに所定寸法左右に
離間して外嵌され、それらの両端開口部を前記水道管1
の外周面に溶接するとともに、2分割された上下の突合
わせ面を溶接することにより、密封状に固着されてい
る。
【0023】左右のガイドスリーブ13、14間の水道
管1の周囲には、上下2分割構造の円筒形をなすスチー
ル製の左右1対の筐体15、15が、互いの対向面間に
所要の環状隙間が形成されるとともに、水道管1の外周
面との間にも環状空間Sが形成されてようにして外嵌さ
れ、上下の突合わせ面を溶接することにより一体化され
ている。
【0024】各筐体15の対向端には、外向きの短寸の
フランジ15aが連設され、左方の筐体15の左端部内
周面は、左方のガイドスリーブ13の球面13aのほぼ
中間部に摺接し、筐体15の左端に形成された環状凹溝
16内に挿入したパッキン17を2つ割り環状リング1
8と筐体15に螺挿した複数のボルト19とで押圧する
ことにより、ガイドスリーブ13と左方の筐体15との
摺接面の水密性が保持されている。
【0025】右方の筐体15の右端部内周面は、右方の
直管状ガイドスリーブ14の外周面の右端寄りに摺接
し、筐体15の右端に形成された環状凹溝16内に挿入
したパッキン17を、上述と同様の環状リング18とボ
ルト19とで押圧することにより、ガイドスリーブ14
と右方の筐体15との摺接面の水密性が保持されてい
る。
【0026】左右の筐体15,15における対向端の外
周面には、上下2分割構造の回転スリーブ3が、その内
周面の1対の環状溝21を両筐体15のフランジ15a
に遊嵌することにより、管軸方向への移動を規制されて
回転可能に外嵌され、かつ互いの対向面に形成された取
付フランジ3c同士をボルト22とナット23により締
結することにより一体化されている。
【0027】回転スリーブ3の両端の内周面に形成され
た環状凹溝24内にはパッキン25が挿入され、このパ
ッキン25を、回転スリーブの両側面にボルト止めされ
た押輪26により押圧することにより、両筐体15の外
周面と回転スリーブ3の内周面との水密性が保持されて
いる。
【0028】上記パッキン25は、筐体15に対し摺動
抵抗の小さい硬質ゴム等が好ましく、回転スリーブ3を
筐体15回りに回転させる際の抵抗を小さくするととも
に、このパッキンがよじれるなどして損傷するのが防止
されている。
【0029】回転スリーブ3の周壁中央には縦方向に連
通する作業孔3aが穿設され、その上方の開口端部に
は、仕切弁装置28と、その上部に切断工具駆動ハウジ
ング4とが密封状態で取付けられ、下方の開口端部は水
道管1の外周部近傍まで延びている。仕切弁装置28
は、作業孔3aと連通する管路を開閉可能な弁体30
と、これをねじ送りにより管路と直交する方向に進退移
動させる移動機構とを備えている。
【0030】更に、切断工具駆動ハウジング4は、エン
ドミル2を水道管1の中心に向けて進退移動させるねじ
送り式の昇降機構33と、先端に後述するホールソー8
を形成したエンドミル2を回転駆動させる油圧モータと
を備えている。
【0031】上記エンドミル2は、図4に示すように、
前記ホールソー8の後方外周に複数条のスパイラル状切
れ刃10が形成されており、これら切れ刃10は、その
有効長さが水道管1の肉厚の3倍以上を有するように構
成され、切れ刃10の刃先部にはチップブレーカ10a
が刃先に沿って形成されている。
【0032】次に、本発明に係る切り屑回収装置につい
て図3、図4を参照して説明する。
【0033】図中において符号45は切り屑回収装置を
示し、この切り屑回収装置45は、エンドミル2内部に
着脱可能に組み込まれており、エンドミル2下端のホー
ルソー8の内部に、水道管1の肉厚より若干深い凹所4
6によって形成される環状の刃部8aの内部に軸方向進
退移動可能に配設され、例えば永久磁石で構成される円
柱状のマグネット62と、このマグネット62を所定範
囲で上下移動可能に押圧保持するボルト54とで基本的
に構成されている。
【0034】詳しくは、エンドミル2は、上方端部に油
圧モータの出力軸59に螺着するためのねじ2aが螺設
されており、軸心には大径孔50と小径孔52が段突き
部55aを介して連通形成されており、この小径孔52
はホールソー8内部の凹所46に形成される円形の収容
凹部48と連通している。
【0035】一方、マグネット62は、収容凹部48内
に上下移動可能に収容された円柱ホルダ60の下端に面
一に埋め込まれており、この円柱ホルダ60はボルト5
4の下端に着脱可能に螺着している。
【0036】このボルト54は、エンドミル2の大径孔
50上端から挿入されてその頭部54aが段突き部55
aに保持され、この状態では小径孔52内に軸方向摺動
可能に挿嵌されたネジ軸54bの下端が収容凹部48の
底面より若干突出するように構成されている。
【0037】更に、大径孔50内には、ボルト54の頭
部を押圧する押圧軸55が挿嵌されると共に、この押圧
軸55は上方に内装された圧縮ばね56により押圧付勢
され、この圧縮ばね56は上方に螺着されたネジ体58
により所定の付勢力が得られるように保持されている。
【0038】次に、上記不断水切断装置により流体管を
切断する方法に付き図1〜図5を参照して説明する。図
5はホールソーないしエンドミルによる穿孔加工を行う
作用説明図であり、(a)は水道管の上端に穿孔加工を
行う加工開始直前の状態を示し、(b)は水道管上端の
片肉が切断された状態を示し、(c)は水道管上端の穿
孔切片をホールソーの凹所内に収容保持した状態でエン
ドミルにより更に穿孔した後水道管の切断加工が開始さ
れる状態を示す作用の説明図である。
【0039】先ず、図1に示すように、地盤12を掘削
して露出させた水道管1に、左右のガイドスリーブ1
3、14、筐体15、15、回転スリーブ3の順に取り
付けたのち、ガイドスリーブ13、14の両側方の水道
管1を、ベース板35に立設した左右1対の支持体44
により支持する。
【0040】次いで、回転スリーブ3の作業孔3aの上
方開口部に、仕切弁装置28と切断装置とを取付けたの
ち、回転スリーブ3の下方のベース板35上に、駆動ス
プロケット38やモータ39等の駆動手段を設置すると
ともに、回転スリーブ3の外周に、各支持軸40及び従
動スプロケット42を取付け、両スプロケット38、4
2にチェーン43を掛け渡す。
【0041】この状態において、図5の(a)に示すよ
うに、図示しない油圧モータを作動させてエンドミル2
を回転させるとともに、昇降機構33の上端に取り付け
たハンドル(不図示)を回転させてエンドミル2を水道
管1の上端面に向かって下降させる。
【0042】次に、図5の(b)に示すように、エンド
ミル2の軸方向下降移動により、先端のホールソー8下
端の環状刃部8aにより水道管1の上端面の穿孔が開始
される。
【0043】軸方向の移動により、水道管1の上端面が
ホールソー8の刃部8aによって切削されると、ホルダ
60下端のマグネット62が穿孔予定の外表面に着磁さ
れ、更にホールソー8による切削が進行するとホルダ6
0が圧縮ばね56の付勢力に抗して収容凹部48に押し
戻され、ボルト54の頭部54aは段突き部55aから
浮き上がった状態となる。
【0044】次いで、エンドミル2の下降移動によっ
て、水道管1上端面の片肉が切断されると、切断された
円板状の穿孔切片1aは、図5の(c)に示すようにホ
ールソー8下端の凹所46内に収容されるが、この直後
に切り離された穿孔切片1aは、マグネット62に保持
された状態で圧縮ばね56の付勢力によりボルト54の
頭部54aが段突き部55aに当接するまで下方に移動
してホールソー8の下端より押し出された状態となる。
【0045】そこで、図1に示すモータ39を作動させ
て両チェーン43を回走させ、回転スリーブ3を一定方
向に1回転させ、エンドミル2の複数条の切れ刃10に
より環状に切断する。この際、回転スリーブ3の両側面
を、水道管1に別途装着したガイドローラ等により保持
し、管軸方向にガタ付くのを防止するようにしても良
い。
【0046】尚、水道管1が厚肉のときは、エンドミル
2に段階的に送りを与えつつ、回転スリーブ3を正逆方
向に交互に回転させて切断するようにしても良い。上記
のように回転スリーブ3を回転させると、水道管1はエ
ンドミル2の外径の幅で切断される。
【0047】ここで、ホールソー8による穿孔に際し発
生した切に屑は、図5の(a)、(b)に示す穿孔1b
から流出する流体圧の作用によりエンドミル2の複数条
の切れ刃10間に形成された逃げ溝65に案内されて作
業孔3a内に移動し、回転スリーブ3の上方に設けた排
出口3bより流体と共に外部に排出される。
【0048】また、水道管1が回転スリーブ3の回転に
よりエンドミル2の複数条の切れ刃10によって円周方
向に切断加工される際に生ずる切り屑も、水道管1の切
断口1b′から流出する流体圧の作用によりエンドミル
2の複数条の切れ刃10間に形成された逃げ溝65に案
内されて作業孔3a内に移動し、回転スリーブ3の上方
に設けた排出口3bより流体と共に外部に排出される。
【0049】ここで、水道管1が切断されると、昇降機
構33上端のハンドルを回転させてエンドミル2を初期
位置まで上昇移動させることで、ホールソー8下端の凹
所46内に収容された穿孔切片1aはエンドミル2と共
に取り出すことができる。エンドミル2が仕切弁装置2
8の弁体30の上方まで移動すると、図示しない移動機
構の操作により弁体30を突出させて作業孔3a上方の
管路を密閉する。
【0050】次いで、切断装置を取り外して止水栓取付
け装置(不図示)を装着したのち、弁体30を開放し、
回転スリーブ3の作業孔3a内に止水栓を圧入して密封
する。次に、止水栓取付け装置及び仕切弁装置28を取
外し、回転スリーブ3の作業孔3aの上方開口面に抜け
止め板を止着する。
【0051】最後に、回転スリーブ3の外周面に取付け
られた支持軸40や、モータ39等の駆動手段、左右の
支持体44及びベース板35等を撤去し、露出させた水
道管1を埋め戻すことにより工事は終了する。
【0052】このように、本実施形態に係る不断水切断
装置における切り屑回収装置によれば、ホールソー8が
流体管1を穿孔している間にマグネット62が流体管1
の穿孔外表面に対し弾力で押圧し、磁力により保持して
いるので、切断された穿孔切片1aはマグネット62に
より保持されて回収することができる。
【0053】また、マグネット62を保持するホルダ6
0が、ボルト54の下端に着脱可能に螺着しているの
で、マグネット62を穿孔切片1aの大きさに合わせて
適正な磁力を有するマグネットに交換して適宜使用する
ことができる。
【0054】更に、前記マグネット62は、エンドミル
2の中心孔に設けた圧縮ばね56により、軸線方向に移
動可能に弾性支持されているので、切断される水道管1
の外周面にマグネット62を常に接触させておくことが
できる。
【0055】また、エンドミル2の切れ刃10の刃先部
近傍にはチップブレーカ10aが形成されているので、
水道管1の切断時に生ずる切り屑を細かく切断すること
で流体流とともに外部に排出し易くすることができる。
【0056】そしてまた、ホールソー8の各刃部8a間
に形成された溝がエンドミル2の複数条の切れ刃10間
に形成した逃げ溝65と連通しているので、ホールソー
8で切削された切り屑を、複数条の切れ刃10間に形成
した逃げ溝65を通して円滑に外部に導くことができ
る。
【0057】更に、エンドミル2の有効切れ刃10の長
さが、水道管1の肉厚の3倍以上の長さを有しているの
で、エンドミル2を軸方向に移動することにより、新し
い刃先を得ることができるので、工具寿命を延ばすこと
ができ工具を交換せずに通常の工具の3倍以上の加工を
継続して行うことができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0059】(a)請求項1項の発明によれば、ホール
ソーが流体管を穿孔している間にマグネットが流体管の
外表面に対し弾力で押圧されつつ磁力により保持される
ので、余分な切り粉を排出することなく穿孔されて穿孔
切片はマグネットにより確実に保持されて回収すること
ができる。
【0060】(b)請求項2項の発明によれば、マグネ
ットを適宜交換することにより穿孔切片の大きさに合わ
せて適正な磁力を有するマグネットを使用することがで
きる。
【0061】(c)請求項3項の発明によれば、ホール
ソーによる軸方向の移動による加工において、軸方向の
寸法が変化しても常にマグネットを穿孔される管外周面
に圧接させておくことができる。
【0062】(d)請求項4項の発明によれば、エンド
ミルにより管切断時に生ずる切り屑を細かく切断するこ
とで外部に排出し易くすることができる。
【0063】(e)請求項5項の発明によれば、ホール
ソーで切削された切り屑を、エンドミルの複数条の切れ
刃間に形成した逃げ溝を通して円滑に外部に導くことが
できる。
【0064】(f)請求項6項の発明によれば、エンド
ミルを軸方向に移動することにより、新しい刃先が得ら
れるので、工具を交換せずに通常の工具の3倍以上の加
工を継続して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設流体管が切断工具によって切断される前の
状態を示す不断水切断装置の一部切欠側面図である。
【図2】エンドミルを案内可能に保持する内部構造を示
す部分拡大断面図である。
【図3】先端にホールソーを形成したエンドミル内に切
り屑回収装置を組み込んだ状態を示す断面図である。
【図4】切り屑回収装置が組み込まれたエンドミルを下
方から視た斜視図である。
【図5】ホールソーないしエンドミルによる穿孔加工を
行う作用説明図であり、(a)は水道管の上端に穿孔加
工を行う加工開始直前の状態を示し、(b)は水道管上
端の片肉が切断された状態を示し、(c)は水道管上端
の穿孔切片をホールソーの凹所内に収容保持した状態で
エンドミルにより更に穿孔した後水道管の切断加工が開
始される状態を示す作用の説明図ある。
【図6】(a)は従来の穿孔工具であるホールソーで流
体管の上端肉厚部が切断される直前にドリルにより穿孔
される状態を示し、(b)はホールソーで切断される直
前に穿孔切片がドリルに設けた掛止部材により係止保持
される状態を示す加工説明図である。
【符号の説明】
1 流体管(水道管) 1a 穿孔切片 1b 穿孔 1b′ 切断口 2 エンドミル 3 回転スリーブ 3a 作業孔 3b 排出口 3−1、3−2 ケーシング 3−3、3−4 ケーシング 3a−1、3a−2 作業孔 3a−3、3a−4 作業孔 4 切断工具駆動ハウジング 8 ホールソー 8a 刃部 10 切れ刃 10a チップブレーカ 12 地盤 13 球状ガイドスリーブ 13a 球面 14 直管状ガイドスリーブ 15 筐体 15a フランジ 16 環状凹溝 17 パッキン 18 環状リング 19 ボルト 21 環状溝 22 ボルト 23 ナット 24 環状凹溝 25 パッキン 26 押輪 28 仕切弁装置 30 弁体 33 昇降機構 35 ベース板 38 駆動スプロケット 39 モータ 40 支持軸 42 従動スプロケット 43 チェーン 44 支持体 45 屑回収装置 46 凹所 48 収容凹部 50 大径孔 52 小径孔 54 ボルト 54a 頭部 54b ネジ軸 55 押圧軸 55a 段突き部 58 ネジ体 59 出力軸 60 ホルダ 62 マグネット 65 逃げ溝 S 環状空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転スリーブを流体管の外周面に密封状
    態で外装し、前記回転スリーブと一体回転する先端にホ
    ールソーを形成したエンドミルを前記流体管の中心に向
    かって送り込んで該流体管を穿孔し、その後、前記回転
    スリーブを回転することで、該回転スリーブに囲まれた
    流体管の周りを旋削して切断する不断水切断装置におけ
    る切り屑回収装置であって、前記ホールソーが前記流体
    管を穿孔している間は、該流体管の穿孔外表面に対し弾
    力で押圧当接し、穿孔後は穿孔切片を磁力で保持するマ
    グネットが前記エンドミル内に設けられていることを特
    徴とする不断水切断装置における切り屑回収装置。
  2. 【請求項2】 前記マグネットは前記エンドミルに対し
    て着脱自在に取り付けられている請求項1に記載の不断
    水切断装置における切り屑回収装置。
  3. 【請求項3】 前記マグネットは前記ホールソーの内周
    面近傍に配設され、前記エンドミルに形成した中心孔に
    設けたスプリングにより該エンドミルの中心軸線に沿っ
    て移動可能に弾性支持されている請求項1または2に記
    載の不断水切断装置における切り屑回収装置。
  4. 【請求項4】 前記エンドミルの切れ刃先部近傍にチッ
    プブレーカが形成されている請求項1ないし3の何れか
    に記載の不断水切断装置における切り屑回収装置。
  5. 【請求項5】 前記ホールソーの各刃先間に形成された
    溝が前記エンドミルの複数条の切れ刃間に形成した逃げ
    溝と連通している請求項1ないし4の何れかに記載の不
    断水切断装置における切り屑回収装置。
  6. 【請求項6】 前記エンドミルの有効刃長は前記流体管
    の肉厚の3倍以上ある請求項1ないし5のいずれかに記
    載の不断水切断装置における切り屑回収装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100417849C (zh) * 2006-05-22 2008-09-10 陈波 水切割机用高压水开关
KR100881060B1 (ko) 2008-08-12 2009-01-30 오강원 절편(切片) 및 절삭칩 회수용 천공기
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CN101907091A (zh) * 2010-08-20 2010-12-08 南京大地水刀股份有限公司 新型平衡式超高压增压器进排水阀组
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CN118438356A (zh) * 2024-07-08 2024-08-06 新乡市振英机械设备有限公司 一种碎屑可回收的钢板水切割装置

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