JP2013059822A - 切粉排出方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】穿孔の際に発生する切粉を流体管付近に滞留させず、切粉が流体管内に進入することを防ぐ切粉排出方法及びその装置を提供すること。
【解決手段】流体管1に密封状に接続した分岐部2c,3,20,4内において、穿孔刃17を有する穿設手段8を用いて不断流状態で流体管1の管壁を穿設し、この管壁の穿設で生じた流体管1の切粉30を分岐部2c,3,20,4外に排出する切粉排出方法及びその装置であって、穿設手段8により流体管1の管壁を穿設することで、流体管1内からの流体が分岐部2c,3,20,4の内外を連通する排出路10を介し分岐部2c,3,20,4外に排出する排出流を生じさせ、この排出流に乗じて切粉30を分岐部2c,3,20,4外に排出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体管に密封状に接続した分岐部内において、穿孔刃を有する穿設手段を用いて不断流状態で流体管の管壁を穿設し、この管壁の穿設で生じた流体管の切粉を分岐部外に排出する切粉排出方法及びその装置に関する。
従来の切粉排出方法及びその装置は、ケース(分岐部)内で流体管の穿孔に際して発生する切削粉(切粉)をすべて中空円筒の刃物(穿設手段)内に導き、かつ刃物内に形成されたフィルターを有する孔に通水することで切削粉を保持し、且つ穿孔によって生じた流体管周壁である残片によって刃物内を閉塞することにより、切削粉を刃物内に閉じ込め刃物とともにケースから取り外している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3554394号(第4頁、第6図)
しかしながら、特許文献1にあって、切削粉の一部が刃物内に入らず外側に回り込みケース内で滞留する虞が生じるばかりか、穿設後にフィルターを有する孔への通水を遮断し切削粉を内部に閉じ込めた刃物を取り出す際に、刃物と残片との間隙から捕捉した切削粉がケース内に落下もしくは拡散してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、穿孔の際に発生する切粉を流体管付近に滞留させず、また切粉が流体管内に進入することを防ぐ切粉排出方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の切粉排出方法は、
流体管に密封状に接続した分岐部内において、穿孔刃を有する穿設手段を用いて不断流状態で流体管の管壁を穿設し、該管壁の穿設で生じた流体管の切粉を前記分岐部外に排出する切粉排出方法であって、
前記穿設手段により流体管の管壁を穿設することで、流体管内からの流体が前記分岐部の内外を連通する排出路を介し前記分岐部外に排出する排出流を生じさせ、該排出流に乗じて前記切粉を前記分岐部外に排出することを特徴としている。
この特徴によれば、分岐部内で流体管の管壁を穿設することで、流体管からの流体が排出路を介し分岐部外へ向かう排出流を利用して、この排出流に乗じて切粉を分岐部外に排出することで、切粉が流体管内に混入する虞がないばかりか、切粉が分岐部外に排出されている状況を確認しながら流体管を穿設できる。
本発明の切粉排出方法は、
前記穿設手段は、先端に前記穿孔刃を備えた本体部を有し、前記分岐部内に位置する該本体部により、前記排出流の流速を高める狭隘路を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、穿設手段の本体部の外面と分岐部の内面との間に形成した狭隘路により、排出流の流速を高めることで、高速の排出流に切粉を残さず乗せて排出できる。
本発明の切粉排出方法は、
前記穿設手段は、前記本体部を前記分岐部内で流体管に対し進退させる駆動部を有し、前記管壁を穿設した後の前記本体部を前記駆動部により退行させることで、前記狭隘路を前記排出路に向けて漸次移動して形成することを特徴としている。
この特徴によれば、駆動部による本体部の穿設後の退行動作を利用して、狭隘路で生じる高速の排出流を排出路に向けて漸次移動して形成することで、切粉を分岐部外に向け確実に導出できる。
本発明の切粉排出方法は、
前記本体部は、前記穿孔刃を備えた先端が開口した略筒状の壁部から成り、前記壁部の周面により前記狭隘路が形成されており、前記壁部に、該壁部の内外を連通する連通部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、本体部の壁部に連通部が形成されていることで、切粉を分岐部外に向けて壁部の周面により形成された狭隘路に導出できる。
本発明の切粉排出方法は、
前記分岐部に、該分岐部の内面に当接ないしは離間可能に操作される開閉弁が設けられ、前記分岐部の内面に近接させた該開閉弁により、前記排出流の流速を高める絞り路を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、開閉弁を操作し分岐部の内面に近接させることで排出流の流速を高めた絞り路により、切粉を残さず排出できるばかりか、開閉弁の近接度合いを調整することで、この近接度合いに連動する排出流の流速を適宜調整できる。
本発明の切粉排出方法は、
前記穿設手段に、前記排出流に回転流を生じさせる回転流発生部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、穿設手段に設けた回転流発生部により排出流に回転流を生じさせることで、排出流に乗じている切粉を舞い上げ、分岐部外に向かう勢いを失わせず確実に排出できる。
本発明の切粉排出装置は、
流体管に密封状に接続した分岐部と、穿孔刃を有し前記分岐部内において不断流状態で流体管の管壁を穿設する穿設手段とからなり、該管壁の穿設で生じた流体管の切粉を前記分岐部外に排出する切粉排出装置であって、
前記分岐部に、該分岐部の内外を連通する排出路が形成されており、前記穿設手段により流体管の管壁を穿設することで、流体管内からの流体が前記排出路を介し前記分岐部外に排出する排出流を生じさせ、該排出流に乗じて前記切粉を前記分岐部外に排出することを特徴としている。
この特徴によれば、分岐部の内外を連通する排出路が形成されているため、分岐部内で管壁を穿設した流体管から漏出した流体が、排出路を介し分岐部外へ向かう排出流を利用して、この排出流に乗じて切粉を分岐部外に排出することで、切粉が流体管内に混入する虞がないばかりか、切粉が分岐部外に排出されている状況を確認しながら流体管を穿設できる切粉排出装置を提供できる。
実施例1における流体管の穿設前の切粉排出装置を示す側断面図である。 (a)は、ドリルを示す側断面図であり、(b)は、(a)と同じく正面図である。 センタードリルによる流体管の穿設状況を示す要部拡大図である。 チップによる流体管の穿設状況を示す要部拡大図である。 分岐部内の切粉排出の流れを示す側断面図である。 絞り路による切粉排出の流れを示す側断面図である。 切粉排出が終了した状態を示す側断面図である。 開閉ケースに分岐管を接続した状態を示す側断面図である。 第1の変形例のドリルによる流体管の穿設状況を示す側断面図である。 (a)は、第2の変形例のドリルのホールソーを示す側断面図であり、(b)は、(a)と同じく正面図である。 実施例2における流体管の穿設前の切粉排出装置を示す側断面図である。 分岐部内の切粉排出の流れを示す側断面図である。 絞り路による切粉排出の流れを示す側断面図である。 切粉排出が終了した状態を示す側断面図である。 実施例3における流体管の穿設前の切粉排出装置を示す側断面図である。 分岐部内の切粉排出の流れを示す側断面図である。 遮断した開閉弁による切粉の導出状況を示す側断面図である。
本発明に係る切粉排出方法及びその装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る切粉排出方法及びその装置につき、図1から図10を参照して説明する。先ず図1は、本発明の実施例1における流体管1に切粉排出装置を接続した状態を示す断面図である。
図1に示されるように、地中に略水平方向に埋設される既設管であって内部流体が上水である流体管1の所定箇所の外周面に、この外周面を略半周に亘り囲繞する一方の部材2aと、この部材2aに対向配置され内空の突設部2cを備えた他方の部材2bと、からなる2分割構造の包囲ケース2が、密封状態で取り付けられる。この包囲ケース2の部材2bには、突設部2cに連通する内空構造の開閉ケース3が取り付けられ、この開閉ケース3の包囲ケース2と対向の端部には、取付部材20を介して作業ケース4が取り付けられる。これ等取付部材20及び作業ケース4は、突設部2c及び開閉ケース3に連通する内空構造を有しており、すなわち包囲ケース2、開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4は、本発明の分岐部を構成している。また、作業ケース4には、後述するドリル8の回転軸9を密封状に挿通させる挿通部4aが形成されている。尚、本実施例では流体管1内の流体は上水であるが、流体管1の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。更に尚、包囲ケースは、本実施例のように2分割構造に限られず3分割以上の複数分割構造であっても構わない。
開閉ケース3には、包囲ケース2の突設部2cと作業ケース4の内部とを開放ないしは遮断する開閉弁5が設けられている。開閉弁5は、外周面に雄ネジが形成され軸方向に移動不能に回転する弁軸5aに対して弁体5bが螺着されており、弁軸5a上端に嵌合した操作部6の回転操作により弁体5bを開閉ケース3及びハウジング7の内部の上下方向に漸次移動することにより開閉ケース3の開放、遮断を適宜行うことができる。また、弁体5bの外面には、シール材5cが被覆されており、開閉ケース3の内部を密封状に閉塞可能となっている。尚、開閉弁として、例えばボール弁等で構成してもよい。
8は、包囲ケース2、開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4内を流体管1に向けて進退し、流体管1の管壁を穿設する穿設手段としてのドリルであって、ドリル8は、作業ケース4の外方から延設され図示しない電動モータ等で回転される回転軸9の端部に連結されている。また、開閉弁5よりも流体管1に対し後方の作業ケース4の下部には、前述した分岐部に連通する導入孔21が下方に向け開口しており、この導入孔21を通じて弁36によって開閉可能な排出路10が設けられている。すなわち上述した分岐部及び穿設手段は、本発明の切粉排出装置を構成している。
図2(a)に示されるように、ドリル8は、穿孔方向に開口し、穿孔刃となるチップ17を先端に有した本発明の本体部を構成するホールソー14と、回転軸9方向に穿設された2本の溝部22を有し、ホールソー14より流体管1方向に延設されたセンタードリル15と、によって構成されている。より詳しくはホールソー14は、チップ17を備えた先端が開口した略筒状の壁部23から成り、断面視略コ字状に形成されている。壁部23には、壁部23の開口端面16から回転軸9方向に切り欠かれた逃げ溝18が本実施例では4条形成されるとともに、壁部23の内部と外部とを貫通した貫通孔24が本実施例では4つ形成されている。すなわち逃げ溝18及び貫通孔24は、壁部23の内外を連通する本発明の連通部を構成している。
図2(a)、(b)に示されるように、ホールソー14の開口端面16は、両側に傾斜を有し、この開口端面16から若干突出されるようにチップ17が所定間隔おきに固設されており、チップ17は、ホールソー14の壁部23より肉厚に形成されている。
以上のように穿設装置が構成されており、この穿設装置を用いて流体管1の径方向に不断流状態で穿孔を穿設する穿設方法と切粉排出方法について順に説明する。
先ず、図1に示されるように、包囲ケース2を構成する両部材2a,2bを、予め外周面を清掃した流体管1に対しパッキン25a、25bを介しボルト・ナット11によって密封状に固定する。尚、流体管の端部同士が溶接により接続されたり、スパイラルシーム鋼管やシーム鋼管のような溶接接続により、当該接続箇所が外径方向に膨出している場合、膨出した当該接続個所を切削研磨等の加工をした後に、包囲ケースを流体管に接続する。また、包囲ケース2の部材2bと開閉ケース3とをパッキン25cを介し密封状に螺着するとともに、開閉ケース3と作業ケース4とをそれぞれ図示しないボルトやナット等で締め付け、包囲ケース2、開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4が略直線状になるように接続する。尚、上述した各ケースの取付順序は、必ずしも本実施例に限られず、例えば、予め包囲ケース2の部材2bに、開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4を取り付けた後に、前述したこれ等部材を纏めて流体管に対し取り付けるようにしてもよい。更に尚、包囲ケース、開閉ケース、取付部材及び作業ケースは、上述したようにパッキンを介し密封状に螺着するものに限られず、例えば溶接加工により密封状に固着されるものでもよい。
図3に示されるように、前述した電動モータに電源入力し、回転軸9の回転とともにドリル8を回転させながら、続けて図示しない駆動部を操作することによって、ドリル8を流体管1に向けて回転軸9の軸方向に進出させ、先ずセンタードリル15が流体管1に穿孔を穿設する。このとき、弁36の操作部36aを開放操作し排出路10は開放させておく。尚、駆動部においては、ラチェット等の工具を使用してドリル8を進退させてもよいし、送り出しレバー(図示略)等を操作してドリル8を進退させてもよい。
先ず、センタードリル15が流体管1の周壁に穿孔を穿設することで、ドリル8全体の位置決定がなされ、設計上の穿孔位置に確実に穿孔作業を行うことができる。また、排出路10が開放されているため、穿孔時によって生成された管壁の切削粉や切削屑等の切粉30は、センタードリル15の溝部22に沿って流体管1から排出される流体の排出流とともに、ホールソー14内に流出される。
図4に示されるように、ドリル8を駆動部によって回転軸9の軸方向にさらに進出させ、ホールソー14のチップ17により穿孔すると、チップ17により生じる切粉30は、流体管1から排出される流体の排出流とともに、ホールソー14内から逃げ溝18及び貫通孔24を介しホールソー14外に流出し、更に排出路10を介し分岐部外に排出されるようになり、したがって切粉30が流体管1内に混入してしまうことがない。
切粉30の排出態様について経路順に詳述すると、チップ17がホールソー14の壁部23より肉厚に形成されていることにより、穿設された穿孔の開口幅が壁部23よりも大寸となるため穿孔と壁部23とに若干の間隙が生じ、切粉30は当該間隙を介して、逃げ溝18を伝うようにホールソー14内に流入する。このホールソー14内は、ホールソー14の内周面とセンタードリル15の外周面とに形成された排出流の流速を高めるための狭隘路37となっている。
さらに、開閉ケース3の内周面とホールソー14の壁部23の外周面とにも間隙が生じ、当該間隙は、流体管1と開閉ケース3との排出流の流路の一部となり、排出流の流速を高めるための狭隘路38を形成している。狭隘路37,38は、排出流の流路が開閉ケース3に対して狭くなっていることで排出流の流速が高まっている。
このように、分岐部である開閉ケース3内に位置するドリル8に形成された狭隘路37,38により、排出流の流速を高めることで高速の排出流に切粉30を乗せて残さず排出することができる。
また、上述したようにホールソー14の壁部23に、本発明の連通部である逃げ溝18及び貫通孔24が形成されていることで、切粉30をホールソー14外に向けて壁部23の外周面により形成された狭隘路38に導出できる。
より詳しく説明すると溝部22及び逃げ溝18を伝いホールソー14内に流入した切粉30は、狭隘路37を通る排出流に乗って貫通孔24を通じて狭隘路38へ流され、その後ホールソー14の外部、すなわち開閉ケース3内へと排出されるため、切粉30がホールソー14内に常時滞留せず流体管1内に逆流しない。さらに、流体管1の周壁がホールソー14のチップ17によって完全に切削されると、穿孔時に生成された残片27は、ホールソー14内に捕捉されるようになる。尚、ホールソー14内に捕捉された残片27は、図示しない落下防止手段により、ホールソー14からの落下が防止されている。
図5に示されるように、切粉30は、排出流とともに先ず開閉ケース3内へと流入し、取付部材20及び作業ケース4を通過した後、導入孔21へと送られ、排出路10から外部へと排出される。さらに導入孔21が下方に位置する排出路10に向けて設けられていることにより、排出流に落差が生じ、導入孔21付近の排出流の速度が上昇するため、排出流と切粉30とをスムーズに排出路10へと送ることができる。
次に図6に示されるように、前述した駆動部によってドリル8を排出路10方向に退行させると、狭隘路37,38が排出路10に向けて漸次移動して形成される。
駆動部によるドリル8の穿孔後の退行動作を利用して、狭隘路37,38で生じる高速の排出流を排出路10に向けて漸次移動して形成することで、切粉30を開閉ケース3外に向け確実に導出できる。
また、駆動部によってドリル8を排出路10方向に退行させ、残片27を流体管1から引き離すと、流体管1から排出される排出流量が増加して排出流の勢いを増すようになる。開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4内に排出流の勢いが増すと、排出流によって切粉30がより排出流内を自由に移動しやすくなるだけでなく、ドリル8と回転軸9との回転により、開閉ケース3、取付部材20及び作業ケース4内に充満した排出流が撹拌され、切粉30の移動を促すようになる。
さらに、図6に示されるように、ドリル8を開閉弁5よりも後方に退行させた後、操作部6によって弁体5bを開閉ケース3の内周面に近接させることにより、開閉ケース3の内周面と螺出した弁体5bとの間に絞り路29が生成される。この絞り路29は、狭隘路37,38と同様に排出流の流路が開閉ケース3に対して狭くなっていることで排出流の流速が高まっている。
開閉弁5を操作し開閉ケース3の内周面に近接させることで排出流の流速を高めた絞り路29により、切粉30を残さず排出できるばかりか、開閉弁5の近接度合いを調整することで、この近接度合いに連動する排出流の流速を適宜調整できる。
また、絞り路29付近の排出流が渦流となり、開閉ケース3に浮遊した微細な切粉30もしくは、開閉ケース3下部に滞留した切粉30を排出路10方向へと移動させることができる。
図7に示されるように、切粉30が開閉ケース3外に排出されている状況を確認し、開閉ケース3内の切粉30を完全に排出した後、弁体5bをさらに螺出させ排出流を遮断するとともに、排出路10から取付部材20及び作業ケース4内の水を抜き取ったのち、取付部材20及び作業ケース4を取り外す。その後、取付部材20及び作業ケース4を取り外した開閉ケース3に分岐管28を取り付けることにより(図8参照)、不断水工法による流体管1の穿孔作業は終了する。
以上説明したように、本発明の切粉排出方法によれば、穿設手段であるドリル8により流体管1の管壁を穿設することで、流体管1内からの流体が分岐部を構成する作業ケース4の内外を連通する排出路10を介し分岐部外へ排出する排出流を生じさせ、この排出流に乗じて切粉30を分岐部外へに排出する。このように、分岐部で流体管1の管壁を穿設することで、流体管1からの流体が排出路10を介し分岐部外へ向かう排出流を利用して、この排出流に乗じて切粉30を分岐部外に排出することで、切粉30が流体管1内に混入する虞がないばかりか、切粉30が分岐部外に排出されている状況を確認しながら流体管1を穿設できる。
また、本発明の切粉排出装置によれば、分岐部を構成する作業ケース4に、分岐部の内外を連通する排出路10が形成されており、穿設手段であるドリル8により流体管1の管壁を穿設することで、流体管1内からの流体が排出路10を介し分岐部外に排出する排出流を生じさせ、この排出流に乗じて切粉30を分岐部外に排出する。このように、作業ケース4の内外を連通する排出路10が形成されているため、分岐部内で管壁を穿設した流体管1から漏出した流体が、排出路10を介し分岐部外へ向かう排出流を利用して、この排出流に乗じて切粉30を分岐部外に排出することで、切粉30が流体管1内に混入する虞がないばかりか、切粉30が分岐部外に排出されている状況を確認しながら流体管1を穿設できる切粉排出装置を提供できる。
次に、本発明の第1の変形例として、図9に示されるように、本発明の回転流発生部としての排出路10方向に傾斜する羽31を、ホールソー14の外周面の後部側に複数点在して設け、上述と同様にドリル8を回転軸9とともに回転させてもよい。
このように、回転流発生部である複数の点在する羽31が回転することにより、排出流に回転流が生じ、排出流に乗じている切粉30を舞い上げ、開閉ケース3外に向かう勢いを失わせず確実に排出できる。また、羽31が回転軸9とともに回転することにより、切粉30が羽31の隙間等に堆積することが防止される。さらに、羽31が排出路10方向に傾斜していることにより排出路10に向かう水流を積極的に発生させ、切粉30を排出路10へ確実に導出できる。
尚、回転流発生部は羽31に限られず、ホールソー14の外周面に散在する凹凸部を形成してもよいし、ホールソー14自体の外周面に連続して延設される螺旋部を形成してもよいが、排出路10に向けて水流を発生させることが好ましい。
また、本発明の第2の変形例として、図10の(a)、(b)に示されるように、ホールソー32は、後端に設けられ背面視で略円形の基面部34が、本発明の連通部としての貫通孔33を本実施例では3つ有し、基面部34の周縁から壁部35が連結されて断面視略コ字状を形成している。
本変形例のホールソー32においては、排出流に乗じた切粉30を、上述と同様の構成である壁部35に設けられた貫通孔39から狭隘路38に排出させるに加え、基面部34に設けられた貫通孔33からホールソー32の後方に向け排出でき、より効率的に開閉ケース3へ切粉30を排出することができる。
次に、実施例2に係る切粉排出方法及びその装置につき、図11から図14を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図11に示されるように流体管1には、上述したように、包囲ケース2が取り付けられ、開閉ケース3、取付部材20、作業ケース4の順に略直線状に接続されている。本実施例における排出路101について説明すると、開閉弁5の弁体5bの直下部には、分岐部に連通する導入孔41が下方に向け開口しており、この導入孔41を通じて弁36によって開閉可能な排出路101が設けられている。また、この排出路101は、直上に位置する開閉弁5の弁体5bを開閉操作することで、開放若しくは遮断可能に形成されている。
上記の実施例と同様の工程により、流体管1の管壁に穿孔を穿設する作業が行われると、穿孔を穿設時に生じた切粉30は、狭隘路37,38を通じた高速の排出流に乗じて開閉ケース3内を排出路101に向けて流出する(図12参照)。
図13に示されるように、穿孔の穿設後に駆動部によりドリル8を退行させることにより、駆動部によるドリル8の穿孔後の退行動作を利用して、狭隘路37,38で生じる高速の排出流を排出路101に向けて漸次移動して形成し、特に高速の排出流を切粉30が生じる穿孔近傍から排出路101の直上まで移動して形成することで、切粉30を開閉ケース3外に向け確実に導出できる。
その後、ドリル8を開閉弁5より作業ケース4方向に退行させ、操作部6によって弁体5bを開閉ケース3の内周面に近接させることにより、開閉ケース3の内周面と螺出した弁体5bとの間に絞り路29が生成される。この絞り路29は、排出路101が開閉ケース3下部における開閉弁5の直下に設けられていることにより、絞り路29によって流速が高まった排出流が、勢いを維持したまま連続して直下の排出路101に向けて常時流れる。そのため切粉30を残さず排出できるばかりか、開閉弁5の近接度合いを調整することで、この近接度合いに連動する排出流の流速を適宜調整できる。
図14に示されるように排出路101から切粉30が開閉ケース3外に排出されている状況を確認しながら、開閉ケース3内の切粉30を完全に排出した後、弁体5bをさらに螺出させ排出流を遮断することで切粉排出工程が完了する。
次に、実施例3に係る切粉排出方法及びその装置につき、図15から図17を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
図15に示されるように流体管1には、上述したように、包囲ケース2が取り付けられ、開閉ケース3、取付部材20、作業ケース4の順に略直線状に接続されている。本実施例における排出路102について説明すると、開閉弁5よりも流体管1に対し前方の包囲ケース2の部材2bの下部には、前述した分岐部に連通する導入孔42が下方に向け開口しており、この導入孔42を通じて弁36によって開閉可能な排出路102が設けられている。
上記の実施例と同様の工程により、流体管1の管壁に穿孔を穿設する作業が行われると、穿孔を穿設時に生じた切粉30は、狭隘路37,38を通じた高速の排出流に乗じて包囲ケース2内を排出路102に向けて流出する(図16参照)。
排出路102が、包囲ケース2の部材2bの下部に設けられていることにより、排出流に乗じた切粉30は、直ちに排出路102に送られ、流体管1付近で切粉30が滞留したり、流体管1に逆流したりすることを防止するだけでなく、排出路102が流体管1に近接しており排出流の強い水勢が失われず維持されているため、切粉30を残さず排出できる。
図17に示されるように、駆動部によりドリル8を退行させるとともに、操作部6によって弁体5bを螺出させ、開閉ケース3を遮断する。開閉ケース3を遮断することにより、開閉ケース3内で弁体5bにより遮断された空間において、排出流が渦流として生じ、切粉30を残留させずに全量移動させ排出路102へと排出することができる。
尚、本実施例に上述した変形例である回転流発生部を適用する際には、ドリル8の流体管1側に設けられることが好ましい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、ホールソー14における逃げ溝18、チップ17、貫通孔24及びセンタードリル15における溝部22等の各数量は前記実施例に限らず、所望の数量形成し流体管1に穿孔を穿設するようにしてもよい。
また、例えば、ホールソー14をドリル軸方向に延設され排出路10と連結した筒状体として形成し、当該筒状体の内部に穿孔時の切粉30を一部若しくは全部流入させ、切粉30を当該筒状体内に形成した狭隘路による高速の排出流に乗じて排出路から排出されるようにしてもよく、様々な様態として適用されてもよい。
1 流体管
2 包囲ケース(分岐部)
3 開閉ケース(分岐部)
4 作業ケース(分岐部)
5 開閉弁
8 ドリル(穿設手段)
10 排出路
14 ホールソー
15 センタードリル
18 逃げ溝(連通部)
21 導入孔
24 貫通孔(連通部)
29 絞り路
30 切粉
31 羽(回転流発生部)
32 ホールソー
33,39 貫通孔(連通部)
37,38 狭隘路
41,42 導入孔
101,102 排出路

Claims (7)

  1. 流体管に密封状に接続した分岐部内において、穿孔刃を有する穿設手段を用いて不断流状態で流体管の管壁を穿設し、該管壁の穿設で生じた流体管の切粉を前記分岐部外に排出する切粉排出方法であって、
    前記穿設手段により流体管の管壁を穿設することで、流体管内からの流体が前記分岐部の内外を連通する排出路を介し前記分岐部外に排出する排出流を生じさせ、該排出流に乗じて前記切粉を前記分岐部外に排出することを特徴とする切粉排出方法。
  2. 前記穿設手段は、先端に前記穿孔刃を備えた本体部を有し、前記分岐部内に位置する該本体部により、前記排出流の流速を高める狭隘路を形成することを特徴とする請求項1に記載の切粉排出方法。
  3. 前記穿設手段は、前記本体部を前記分岐部内で流体管に対し進退させる駆動部を有し、前記管壁を穿設した後の前記本体部を前記駆動部により退行させることで、前記狭隘路を前記排出路に向けて漸次移動して形成することを特徴とする請求項2に記載の切粉排出方法。
  4. 前記本体部は、前記穿孔刃を備えた先端が開口した略筒状の壁部から成り、前記壁部の周面により前記狭隘路が形成されており、前記壁部に、該壁部の内外を連通する連通部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の切粉排出方法。
  5. 前記分岐部に、該分岐部の内面に当接ないしは離間可能に操作される開閉弁が設けられ、前記分岐部の内面に近接させた該開閉弁により、前記排出流の流速を高める絞り路を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の切粉排出方法。
  6. 前記穿設手段に、前記排出流に回転流を生じさせる回転流発生部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の切粉排出方法。
  7. 流体管に密封状に接続した分岐部と、穿孔刃を有し前記分岐部内において不断流状態で流体管の管壁を穿設する穿設手段とからなり、該管壁の穿設で生じた流体管の切粉を前記分岐部外に排出する切粉排出装置であって、
    前記分岐部に、該分岐部の内外を連通する排出路が形成されており、前記穿設手段により流体管の管壁を穿設することで、流体管内からの流体が前記排出路を介し前記分岐部外に排出する排出流を生じさせ、該排出流に乗じて前記切粉を前記分岐部外に排出することを特徴とする切粉排出装置。
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