JPH08228974A

JPH08228974A - 電気掃除機用吸込具

Info

Publication number: JPH08228974A
Application number: JP4087895A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Uratani; 裕之浦谷; Katsutaka Murata; 克孝村田; Koichi Fujita; 孝一藤田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1995-02-28
Filing date: 1995-02-28
Publication date: 1996-09-10
Anticipated expiration: 2020-06-15
Also published as: JP3661216B2

Abstract

(57)【要約】【目的】拭き取り効果を充分に発揮し、集塵性能の優
れた電気掃除機用吸込具を提供する。【構成】吸込口４を有する吸込具本体１と、吸込具本
体１下面に回転可能に設けられる円盤１０と、円盤１０
下面に設けられた清掃用パッド２１を備え、円盤１０は
吸込口４の左右近傍に配し、さらに円盤１０の外周部と
被掃除面との間隔が吸込口４近傍で狭く、吸込具本体１
の左右端近傍で広くなる方向に傾斜させて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機用吸込具に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の吸込具として、特開平５−
２６１０４０号公報に示されているような構造のものが
あった。以下、図１８および図１９を用いて説明する。

【０００３】図において、１は吸込具本体で、上部吸込
具３と下部吸込具２を結合して構成されたものであり、
吸込具本体１の前方内部には下方開口を吸込口４とした
吸込室１５が形成してある。この吸込室１５の中央は、
吸込具本体１の後方で上部吸込具３、下部吸込具２に狭
持された連通管１６、この連通管１６に回転自在に結合
された接続管１７に連通し、かつ、この接続管１７には
延長管（図示せず）を介して電気掃除機（図示せず）の
吸引側のホース（図示せず）に着脱自在に接続される。

【０００４】前記下部吸込具２内の左右近傍には軸受保
持部１８が構成されており、軸受保持部１８内に設けら
れている軸受１９により回転軸２０が回転可能に設けら
れている。回転軸２０先端部には円盤１０が圧入固定さ
れており、円盤１０下面にはカットパイル状の紡績布か
らなる起毛布６が接着固定されている。２２は止め輪
で、回転軸２０が軸受１９から抜けるのを防止してい
る。軸保持部１８は、前記円盤１０の外周部と被掃除面
との間隔が吸込口４近傍で広く、吸込具本体１左右近傍
で狭くなるように傾斜をもたせて軸受１９を保持してい
る。

【０００５】また第２の従来例として、特開平１−１１
４７１４号公報に記されているような構造になってい
る。以下、図２０を用いて説明する。

【０００６】塵埃等を吸い込む吸込口４４を有する下部
吸込具４２の外周部に堤状の取付座４５を形成し、この
取付座４５にはカットパイル状の紡績布からなる起毛布
４６が設けられていた。

【０００７】また、第３の従来例として、実開昭５２−
１６２７７８号公報に記されている集塵機能を有するシ
ュウズポリッシャーがあった。以下、図２１を用いて説
明する。

【０００８】図において、５１は電気掃除機に接続され
るシュウズポリッシャー本体で、エアータービン５２の
回転を減速ギア５３を介してブラシ５４を植毛した円盤
５５に位置するものである。５６は電気掃除機に接続す
るための接続部、５７はエアータービン５２を駆動する
通路、５８は円盤５５の外周開口部に通じる吸込通路で
ある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な第１
の従来の構造のものでは、傾斜して設けた円盤１０の回
転方向を吸込口４付近を起点として考えたとき、被掃除
面上で操作すべく往復動作させると吸込口４側から吸込
具本体１の外側に向かって円盤１０が回転しており、集
塵する前に円盤１０で塵埃を巻き散らしてしまう課題が
あった。

【００１０】また、第２の従来の構造のものでは、起毛
布４６が下部吸込具４２に一体に設けられているため、
極細で高密度である起毛布４６において畳の藺草の塵埃
の掃き出し効果や、床面上での細塵を拭き取る効果を充
分に出すためには、吸込具を同一箇所で前後に何回も往
復させなければならなかった。

【００１１】また、じゅうたんを掃除する場合、じゅう
たんと前記起毛布４６が擦り合うため、吸込具の前後操
作に大きな力を要し、操作性が悪くなってしまうという
課題があった。

【００１２】また、第３の従来の構造のものでは、仮に
本構成にて、じゅうたん上での掃除に使用した場合にお
いては、じゅうたんと円盤５５が強く摩擦するため重く
なり、摩擦力がエアータービン５２の駆動力を越えると
円盤５５の回転が止まってしまい、操作性が悪くなって
しまうという課題があった。

【００１３】本発明は上記課題を解決するもので、吸込
具の少ない前後動作回数でもって起毛布による掃き出し
効果や拭き取り効果を発揮でき、なおかつじゅうたん上
においても、軽い操作力で掃除作業を行え、さらに円盤
の回転性を良好にし、拭き取り効果を充分発揮できる電
気掃除機用吸込具を提供することを目的としている。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第１の手段は、吸込口を有する吸込具本体と、前記
吸込具本体下面に回転可能に設けられる円盤と、前記円
盤下面に設けられる清掃用パッドを備え、前記円盤は吸
込口の左右近傍に設けられ、前記円盤の外周部と被掃除
面との間隔が吸込口近傍で狭く、吸込具本体の左右端近
傍で広くなる方向に傾斜して構成したものである。

【００１５】また、第２の手段は、前記吸込具本体の吸
込口より連通している吸込通路を下面側円盤の外周に沿
って延長したものである。

【００１６】また、第３の手段は、前記吸込具本体の吸
込通路を構成する壁材を、軟質材にて構成したものであ
る。

【００１７】また、第４の手段は、前記吸込具本体の吸
込通路を構成する壁材を、軟質材から成るバンパー部材
により一体に構成したものである。

【００１８】また、第５の手段は、前記吸込具本体の吸
込通路の断面積を、吸込口近傍では大きく吸込口から遠
ざかるに従い小さくしたものである。

【００１９】また、第６の手段は、前記吸込具本体の吸
込通路の一部が吸込具本体の内部を通るトンネル状に形
成した連絡口を介し、吸込具本体の端部に設けられた補
助吸込口を設けたものである。

【００２０】また、第７の手段は、前記吸込具本体の下
面にカットパイル状の固定起毛布を設けたものである。

【００２１】また、第８の手段は、前記円盤外周の吸込
具本体側にリブを設け、吸込具本体下面に前記リブと摺
動できるリブを設けたものである。

【００２２】また、第９の手段は、前記円盤と吸込具本
体下面との隙間を吸込口の近傍に位置するほど大きくな
るように設定したものである。

【００２３】また、第１０の手段は、前記円盤と吸込具
本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラシ体を設
け、そのブラシ体は円盤に接するよう設定したものであ
る。

【００２４】また、第１１の手段は、前記吸込具の円盤
と吸込具本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラシ
体を設け、そのブラシ体は円盤に接するよう設定し、ブ
ラシ体を導電性の材質にて構成したものである。

【００２５】また、第１２の手段は、前記吸込具本体の
下面にローラーを設けたものである。

【００２６】また、第１３の手段は、円盤の外周縁部分
が、吸込具本体左右および前後の外周縁部分のいずれか
より外側に出るように構成したものである。

【００２７】また、第１４の手段は、円盤の回転中心よ
り放射状に円盤の外周縁部分にまで伸び、下方開口の溝
部を形成したものである。

【００２８】また、第１５の手段は、略円錘形状をした
円盤を設けたものである。また、第１６の手段は、吸込
具本体を操作したとき、操作方向にある固形状の塵埃を
受けとめるための受け口を複数、円盤外周縁部分に設け
たものである。

【００２９】また、第１７の手段は、円盤を完全に覆
い、前記円盤と被連動で自由に回転出来る回転カバーを
構成した円盤を設けたものである。

【００３０】また、第１８の手段は、摩擦係数が高く、
弾力性に富む材料を円盤外周縁部分に上下から挟み込む
ように固定し、巻く構成したものである。

【００３１】

【作用】第１手段によれば、下面に清掃用パッドを備え
ている回転可能な円盤が被掃除面に対して傾斜させた状
態で設けられているため、本吸込具で掃除作業を行った
場合、円盤外周部の最も吸込具下面から遠い位置にある
清掃用パッドが被掃除面と接触し、さらに吸込具を前移
動させることにより前記被掃除面との接触点が基点とな
り円盤中心部が前方へ移動すると同時に円盤に対して回
転力を与えることになり、前記基点は円盤端部を順次移
動していき吸込具の前移動に伴い円盤も回転することと
なる。

【００３２】そして、この時円盤の回転中心に対して対
称位置にある清掃用パッドは吸込具の進行方向に対して
同方向に回転し、清掃用パッドが被掃除面に対して、い
わゆる箒ではき掃除をするが如く作用するものである。
従って、従来の吸込具のように起毛布を一体に取付たも
のに比べ、吸込具の前後操作を少ない回数で塵埃の吐き
出し効果や拭き取り効果を充分に発揮できるものであ
る。また、円盤が回転することにより被掃除面との摩擦
力も小さくなるため、吸込具の前後操作に伴う操作抵抗
も軽減され、より軽い操作で掃除作業がおこなえるもの
である。

【００３３】そして、円盤及び清掃用パッドを吸込口の
左右近傍に設け、かつ、円盤外周部と被掃除面との間隔
が吸込口近傍で狭く、吸込具本体の左右端で広くなる方
向に傾斜させたため、吸込口に向かい清掃用パッドが被
掃除面を掃き出し、拭く、磨くの作用を発生しながら吸
込口に掃き出された塵埃が素早く確実に吸引されるた
め、より効果よく掃除作業がおこなえるものである。

【００３４】また、第２の手段によれば、前記清掃用パ
ッドにて塵埃を掃き出す前に被掃除面に散乱している塵
埃のなかで、吸込口に流れる吸込風により吸引できる塵
埃を清掃用パッドにて被掃除面に擦り付けるまえに吸込
通路に流れる吸込風により、吸引してしまうものである
ため、掃き掃除をしてから、拭く、磨くの工程に入るた
め、例えば砂等の硬く、被掃除面を傷付けるような塵埃
を吸引した後、清掃用パッドで拭く、磨くの動作を行う
ため、被掃除面を傷つけること無く掃除作業をおこなえ
るものであり、また吸込通路が吸込具本体の端部までの
びているため、壁際に吸込具本体が位置するとき吸込風
を壁際まで影響させることができ壁際での吸込性能も確
保できるものである。

【００３５】また、第３の手段によれば、前記吸込通路
を形成するリブ体を軟質材（例えばゴム、塩ビ）で構成
するため吸込風を吸込具本体の端部まで確実に影響させ
るためにリブ体を被掃除面と接する位置隙間関係に設定
したときにも、被掃除面上に存在する、例えば砂等の硬
く被掃除面を傷付ける塵埃を除去するための吸込風の圧
力、風速を吸込具本体端部まで効率よく影響させること
ができるものであり、より被掃除面を傷付けることなく
吸込風を吸込具本体端部まで影響させることができ吸込
具本体の幅全てでの吸込性能も確保できるものである。

【００３６】また、第４の手段によれば、前記リブ体を
吸込具本体の外周部に設けられているバンパー部材と一
体成形することによりリブ体を吸込具本体の外周最短部
に設けることが出来るものでありより吸込風を壁際まで
影響させることが出来るものであり、また、部品点数も
削減できるため安価で高性能な電気掃除機用吸込具を提
供できるものである。

【００３７】また、第５の手段によれば、吸込通路の断
面積を吸込口付近より吸込具本体の端部に行くほど徐々
に小さくすることにより、円盤外周部と被掃除面との間
隔が吸込口近傍で狭く、吸込具本体の左右端で広くなる
方向に傾斜させたために、吸込口に向かい清掃用パッド
が被掃除面を掃き出し、拭く、磨くの作用を発生しなが
ら吸込口に掃き出された塵埃を素早く確実に吸引させる
ために必要な吸込風の圧力、風速を円盤下面の清掃用パ
ッドと被掃除面との間隔が大きくなる吸込具本体端部で
も吸込口付近と同等または吸込口付近以上の吸込風の圧
力、風速を得れるように、清掃用パッドと被掃除面との
隙間より流入する吸込風の量を加えた量より、若干多い
量の吸込風を吸込通路内の吸込風より減量できる吸込通
路内の断面積としているため、吸込通路間での吸込風の
圧力、風速は吸込口付近と吸込具本体端部で同等以上に
なり清掃用パッドと被掃除面の間にも吸込風を流すこと
ができるため、被掃除面より清掃用パッドにて除去した
塵埃は清掃用パッドにて被掃除面に擦り付けることな
く、素早く吸込風と共に吸込口に導かれ集塵されるもの
であり、高性能な電気掃除機用吸込具を提供できるもの
である。

【００３８】また、第６の手段によれば、吸込具の吸込
通路の一部が吸込具本体の内部を通るトンネル状に形成
した連絡口を介し、吸込具本体の端部に設けられた補助
吸込口を有することにより、吸込風の圧力、風速をトン
ネル内にて保持し補助吸込口にて吸込具本体端部より被
掃除面の塵埃を効率良く集塵出来る、高性能な電気掃除
機用吸込具を提供できるものである。

【００３９】また、第７の手段によれば、吸込具本体の
幅において円盤状の清掃用パッドが接しない部分に位置
させた固定起毛布が清掃用パッドにて清掃されない部分
を清掃するものであり、さらに清掃用パッドが均一に被
掃除面に接するように吸込具本体と被掃除面との平衡性
を保つことができるもので吸込具本体の幅全てを清掃す
ることができる効率の良い高性能な電気掃除機用吸込具
を提供できるものである。

【００４０】また、第８の手段によれば、吸込具本体下
面と円盤状の清掃用パッドにそれぞれリブ体を設けてお
り、そのリブ体はそれぞれ摺動可能な状態にて接触して
いるため回転軸中心への塵埃の進入を防止すると共に円
盤に必要以上の付加が加わった場合にはリブ体同士が圧
接することにより回転軸に付加力を伝えることがないた
め回転軸の破壊を防止できるものであり回転板の動作を
確実に行える耐久性の良い電気掃除機用吸込具を提供で
きるものである。

【００４１】また、第９の手段によれば、吸込具本体に
おいて円盤状の清掃用パッドと吸込具本体下面との隙間
を吸込口の近傍に位置するほど大きくなるように設定し
たことにより、吸込具外周部より進入しようとする塵埃
は吸込具外周部においての吸込具本体下面と清掃用パッ
ドとの隙間より大きい塵埃は前記隙間に入り込むこと無
く吸込通路より集塵され、前記隙間より小さい塵埃は前
記隙間より進入するが前記隙間は吸込具外周部より吸込
口に近ずくほど大きく設定されているため途中で係止す
ることなく吸込口に導かれ集塵されるものであり回転軸
中心への塵埃の進入を防止するものであり回転板の動作
を確実に行える耐久性の良い電気掃除機用吸込具を提供
できるものである。

【００４２】また、第１０の手段によれば、吸込具の円
盤と吸込具本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラ
シ体を設け、そのブラシ体は円盤状の清掃用パッドに接
するよう設定したことにより、塵埃が清掃用パッドの上
面に付着した場合においてブラシ体により清掃用パッド
上の塵埃をかきおとすことができるものであり、清掃用
パッド上面をいつも清潔に保つことができ、使用者が使
用中不快感を感じること無く清掃作業を行えるものであ
り、またブラシ体により清掃用パッドの回転軸中心部へ
の塵埃の進入も防止でき、清潔で耐久性の良い電気掃除
機用吸込具を提供できるものである。

【００４３】また、第１１の手段によれば、吸込具の円
盤と吸込具本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラ
シ体を設け、そのブラシ体は円盤状の清掃用パッドに接
するよう設定し、ブラシ体を導電性の材質にて構成する
ことにより清掃用パッドが被掃除面を移動したことによ
り発生する静電気を導電性のブラシ体を介して吸込具本
体に伝えることができるものであり吸込具本体にアース
構造を設けて清掃用中に発生する静電気をその都度アー
スし、塵埃が静電気により被掃除面に吸着されることの
ない、清掃効率のよい電気掃除機用吸込具を提供できる
ものである。

【００４４】また、第１２の手段によれば、吸込具の吸
込具下面にローラーを設けたことにより、吸込具を操作
する場合において吸込具本体と被掃除面との平衡性が崩
れ清掃用パッドの被掃除面との接地部が清掃用パッドの
回転軸中心同士を結ぶ直線上よりズレることにより清掃
用パッドの外周円接地部の接線が吸込具本体の進行角と
異なとによる吸込具本体の操作不安定を防止できるもの
であり、清掃用パッドが均一に被掃除面に接するように
吸込具本体と被掃除面との平衡性を保つことができ効率
の良い高性能な電気掃除機用吸込具を提供できるもので
ある。

【００４５】第１３の手段においては、円盤が吸込具本
体の左右および前後の外周縁部分のいずれかより突出し
ていることで、円盤が壁際に当たった際には、円盤の床
面側に設けた磨き布が壁際の隅部に当たり、隅部に溜ま
ったホコリ等の塵挨を回転板が回転することで掻き出し
て、吸込口まで運び、吸塵させることで壁際隅掃除を行
なうものである。

【００４６】第１４の手段においては、円盤に下方開口
の溝部を設けることで、被掃除面を掃除する際に、前記
溝部があたかも吸込通路のにようになり、吸引風が円盤
下面を流れるようになり、吸塵することができるもので
ある。

【００４７】第１５の手段においては、円盤をあたかも
傘を開いたときのような錘形状にしたことにより、円盤
下に設けた掃除用パッドと被掃除面との当節する部分の
体積が従来の円盤と起毛布に比較して小さくなるため、
より小さな操作力で吸込具本体を操作できるものであ
る。

【００４８】第１６の手段においては、円盤の外周縁部
分に設けた複数の受け口が、吸込具本体の進行先にある
大きな塵挨を回転しつつ捕らえて、吸込口まで運び込む
ため、より効率よく集塵できるものである。

【００４９】第１７の手段においては、円盤を覆う構成
をし、円盤とは別に自由に回転可能な回転カバーが、壁
際の掃除の際に円盤より先に壁と接っするため、吸込具
本体を操作すると回転カバーが操作方向に従って回転す
るため壁際での操作性が軽くなるものである。

【００５０】第１８の手段のおいては、摩擦係数が高
く、弾力性に富む材料で形成した空転防止タイヤを円盤
の外周部に上下から挟み込むように巻き付けることで、
吸込具本体を掃除すべく被掃除面に置いたとき、上下よ
り挟み込んだ空転防止タイヤが円盤下面に出るため、被
掃除面に当接し、摩擦係数の小さい滑り易い被掃除面上
で回転板が空転すること無くスムーズに回転する。ま
た、吸込具本体が壁に当たったときに回転板が当たるよ
うにすれば、空転防止タイヤにはバンパーとしての効果
があるため壁等の傷つけ防止をするものである。

【００５１】

【実施例】以下本発明の第１の実施例について図１〜図
６を用いて説明する。

【００５２】図において、１は吸込具本体で、上部吸込
具３、下部吸込具２を結合して構成されたものであり、
結合部には吸込具本体１の外周に沿ってバンパー１４が
構成されている。また、吸込具本体１の前方内部には下
方開口を吸込口４とした吸込室１５が形成してある。こ
の吸込室１５の中央は、吸込具本体１の後方で上部吸込
具３、下部吸込具２に挟持された連通管１６、この連通
管１６に回転自在に結合された接続管１７に連通し、か
つ、この接続管１７には、電気掃除機（図示せず）の吸
引側にホース（図示せず）を介して連通した延長管（図
示せず）が着脱自在に接続される。

【００５３】前記下部吸込具２内には軸受保持部１８が
構成されており、軸受保持部１８内に設けられている軸
受１９により回転軸２０が回転可能に設けられている。
前記回転軸２０先端部には円盤１０が取付られており、
円盤１０の下面には清掃用パッド２１が接着固定されて
いる。２２は止め輪で、前記回転軸２０が前記軸受１９
から抜けるのを防止している。前記軸受保持部１８は、
前記円盤１０が被掃除面に対して傾斜すべく、前記軸受
１９を保持している。また、前記円盤１０が前記吸込口
４の左右近傍にもうけられており、円盤１０の傾斜方向
を被掃除面との間隔が吸込口４近傍で狭く、前記吸込具
本体１左右端近傍で広くなるよう構成している。

【００５４】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。吸込具本体１を被掃除面に置いたとき、円盤
１０は被掃除面に対して傾斜させて設けられているた
め、被掃除面との間隔が狭いＡ部に於いては接触圧が強
いため清掃用パッド２１が撓み、被掃除面との間隔が広
いＢ部に於いては清掃用パッド２１の先端部のみ被掃除
面と接触する。

【００５５】この状態で吸込具本体１を前方向に移動さ
せたとき、Ａ部の清掃用パッド２１は一瞬停止状態とな
り基点の役割を果たす、従って円盤１０の中心部が前方
へ作用すると同時に円盤１０に対して回転力を与えるこ
とになる、そして前記基点は、円盤１０端部を順次移動
していき吸込具本体１の前移動に伴い円盤１０も回転す
ることとなる。このとき円盤１０の回転中心に対して対
称位置にある清掃用パッド２１は吸込具本体１の進行方
向に対して、いわゆる筆ではき掃除をするが如く作用す
るものである。また吸込具本体１の後方に移動させた場
合も同じ作用をするものである。

【００５６】したがって、従来の吸込具のように起毛布
を一体に取り付けたものに比べ吸込具本体１の前後操作
の少ない回数で塵埃の掃き出し効果や拭き取り効果を充
分に発揮できるものである。また吸込具本体１は回転可
能な円盤１０を介して被掃除面と接触しており、吸込具
本体１の前後方向の動きに対して円盤１０が回転し、吸
込具本体１と被掃除面の間に発生する摩擦抵抗を軽減す
るため、軽い操作力で掃除作業が行えるものである。

【００５７】また、吸込具本体１にて掃除作業を行った
とき、吸込具本体１の左右端にて清掃用パッド２１が被
掃除面に対して高速の掃き出し動作を行い、清掃用パッ
ド２１にて掃き出された塵埃を順次吸込口４に向かって
掃き出し吸込通路２３を介して吸込口４より吸い込ま
れ、前記吸込具本体１の往復動作に対してより効率よく
掃除作業が行えるものである。

【００５８】また、第２の実施例では、図２に示すよう
に、前記吸込具本体１の吸込口４と連通している吸込通
路２３を下面側円盤１０の外周に沿って延設している。

【００５９】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。清掃用パッド２１にて塵埃を掃き出す前に被
掃除面に散乱している塵埃のなかで、吸込口４に流れる
吸込風により吸引できる塵埃を清掃用パッド２１にて被
掃除面に擦り付けるまえに吸込通路２３に流れる吸込風
により、吸引してしまうものであるため、掃き掃除をし
てから、拭く、磨くの工程に入る。例えば砂等の硬く、
被掃除面を傷付ける塵埃を除去した後、清掃用パッド２
１が拭く、磨くの作用を行うため、被掃除面を傷つける
こと無く掃除作業をおこなえるものであり、吸込通路２
３が吸込具本体１の端部までのびているため、壁際に吸
込具本体１が位置するとき吸込風を壁際まで影響させる
ことができ壁際での吸込性能も確保できるものである。

【００６０】また、第３の実施例では、図３に示すよう
に、前記吸込具本体１の吸込通路２３を構成するため、
吸込具本体１の前方面を塞ぐような板を設けて壁材２４
として、前記壁材２４をゴム・塩ビ等の軟質材にて構成
している。

【００６１】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。前記吸込通路２３を形成する壁材２４を軟質
材（ゴム、塩ビ等）で構成したことにより、吸込風を吸
込具本体１の端部まで確実に影響させるために、壁材２
４を被掃除面と接するほどの隙間関係にしたときでも、
壁材２４は柔軟に変形することで被掃除面上に存在する
例えば砂等の硬く被掃除面を傷付ける塵埃を壁材２４に
てすり潰すことなく吸込通路２３に塵埃を誘い、吸引で
きるものである。また、前記のように吸込具本体１前方
部と被掃除面の隙間関係することにより、吸引風が吸込
具本体１前方部より漏れず、吸込通路２３の左右端部よ
り吸引風が漏れることで吸込具本体１左右端部の集塵性
能を向上できるため、吸込具本体１の全幅で掃除が可能
になり効率よく清掃作業が行えるものである。

【００６２】また、第４の実施例では、図４に示すよう
に、前記吸込具本体１の吸込通路２３を構成する壁材２
４のリブ体２５を、軟質材から成るバンパー１４により
一体的に構成している。

【００６３】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。前記リブ体２５を吸込具本体１の外周部に設
けられているバンパー１４と一体成形することによりリ
ブ体２５を吸込具本体１の外周最短部に設けることが出
来るため、壁際近くに吸込口４が行くことができ、吸込
口４からの強い吸引風が壁際の被掃除面にかかり、集塵
できるためものである。また、部品点数も削減できるた
め、コスト削減ができ、より安価な電気掃除機用吸込具
が提供できるものである。

【００６４】また、第５の実施例では、図５に示すよう
に、前記吸込具本体１の吸込通路２３の断面積を、吸込
口４近傍では大きく吸込口４から遠ざかるに従い小さく
なるように構成している。

【００６５】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。被掃除面の塵埃を吸引すべく吸込具本体１下
面の吸込口４に吸引風が流れたとき、に、吸引風は吸込
口４付近で強く、吸込具本体１左右両端部に細長く設け
られた吸込通路２３の左右端部に行くほど弱くなる。こ
れは吸引風の密度が吸込口４を離れるにつれて薄くなる
ため、吸引風の流速が遅くなることで発生する問題であ
るが、本実施例の吸込通路２３では、吸込具本体１左右
端部に行くほど吸込通路２３の断面積が小さくなるた
め、吸引風の密度は吸込具本体１左右端部に於いても薄
くなることなく、一定の流速を得ることができるために
吸込具本体１の全幅にて吸塵できるものである。これに
より、吸込具本体１左右両端部において、塵埃を吸引で
きないため、清掃用パッド２１と被掃除面との間に塵埃
を噛み込み、塵埃により被掃除面を傷つけたり、被掃除
面に塵埃お擦り付けたりしなくなるものである。

【００６６】また、第６の実施例によれば、図６に示す
ように、前記吸込具本体１の吸込通路２３の一部が吸込
具本体１の内部を通るトンネル状に形成した連絡口２６
を介し、吸込具本体１の端部に設けられた補助吸込口２
７に連通している。

【００６７】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。吸込口に吸引風を発生させ、この吸引風を吸
込具本体１左右両端部にまで効率よく引き込むために、
細長いトンネル状にした連絡口２６に吸引風を流す。吸
引風が下方開口の吸込通路２３を流れる際、吸引風は突
起物の多い被掃除面に衝突したり、下方開口のために吸
込具本体１と被掃除面との間に出来た隙間より漏れたり
して吸引風としての力を弱めてしまうが、滑らかな形状
をしたトンネル状の連絡口２６を使うことにより、吸引
風としての力を弱めることなく補助吸込口２７より吸引
風を発生させ、吸込具本体１左右端部の塵埃を吸塵でき
るものである。

【００６８】また、第７の実施例によれば、図７に示す
ように、前記吸込具本体１下面の長手方向幅において円
盤状の清掃用パッド２１が被掃除面と接しない部分に固
定起毛布２８を設け、清掃用パッド２１にて清掃されな
い部分を清掃できるよう設けている。

【００６９】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。吸込具本体１が被掃除面上を移動するとき清
掃用パッド２１の接している被掃除面は清掃用パッド２
１にて清掃されるが吸込具本体１の中心部においては吸
込口４を構成しているため清掃用パッド２１を設けるこ
とができず吸込風のみの清掃となってしまう。

【００７０】よって前記吸込具本体１中心部にあたる被
掃除面を清掃するため固定起毛布２８を設けることによ
り吸込具本体１の幅方向全てに於いて起毛布による清掃
ができるものである。さらに清掃用パッド２１が均一に
被掃除面に接するように吸込具本体１と被掃除面との平
衡性を保つことができるものである。

【００７１】また、第８の実施例によれば、図８に示す
ように、前記吸込具本体１下面と円盤１０にそれぞれリ
ブ体２９，リブ体３０を設けており、そのリブ体２９，
リブ体３０はそれぞれ摺動可能な状態にて接触するよう
に設定されている。

【００７２】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。前記リブ体２９、リブ体３０は摺動可能な状
態にて接触するよう設けられているため、円盤１０の回
転と共にリブ体３０が回転する。よって回転軸中心の軸
受保持部１８への塵埃の進入を防止すると共に円盤１０
に必要以上の付加が加わった場合にはリブ体２９、リブ
体３０同士が圧接することにより軸受保持部１８に付加
力を伝えることがないため軸受保持部１８の破壊を防止
できるものであり円盤１０の動作を確実に行えるもので
ある。

【００７３】また、第９の実施例によれば、図１に示す
ように、前記吸込具本体１において円盤１０と下部吸込
具２の下面との隙間を吸込口４の近傍に位置するほど大
きくなるように設定している。

【００７４】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。吸込具本体１外周部より進入しようとする塵
埃は吸込具本体１外周部においての吸込具本体１下面と
円盤１０との隙間より大きい塵埃は前記隙間に入り込む
こと無く吸込通路２３より集塵され、前記隙間より小さ
い塵埃は前記隙間より進入するが前記隙間は吸込具本体
１外周部より吸込口４に近ずくほど大きく設定されてい
るため途中で係止することなく吸込口４に導かれ集塵さ
れるものであり回転軸中心の軸受保持部１８への塵埃の
進入を防止するものであり円盤１０の動作を確実に行え
るものである。

【００７５】また、第１０の実施例は図９に示すよう
に、前記吸込具本体１の円盤１０と下部吸込具２下面と
の隙間に下部吸込具２下面よりブラシ体３１を設け、そ
のブラシ体３１は円盤１０に接するよう設定している。

【００７６】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。塵埃が円盤１０の上面に付着した場合におい
円盤１０が回転することによりブラシ体３１が円盤１０
上の塵埃をかきおとすことができるものであり、円盤１
０上面をいつも清潔に保つことができる。よって使用者
が使用中不快感を感じること無く清掃作業を行えるもの
であり、またブラシ体３１により円盤１０の回転軸中心
部の軸受保持部１８への塵埃の進入も防止できるもので
ある。

【００７７】また、第１１の実施例も図９に示すよう
に、前記下部吸込具２下面と円盤１０との隙間に下部吸
込具２下面よりブラシ体３１を設け、そのブラシ体３１
は円盤１０に接っするよう設定し、ブラシ体３１を導電
性の材質にて構成している。

【００７８】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。円盤１０が被掃除面を移動したことにより発
生する静電気を導電性のブラシ体３１を介して吸込具本
体１に伝えることができるものであり吸込具本体１にア
ース構造を設けて清掃用中に発生する静電気をその都度
アースし、塵埃が静電気により被掃除面に吸着されるこ
とのないように吸込具本体１の移動により都度静電気を
アースし塵埃を集塵しやすくするものである。

【００７９】また、第１２の実施例は図１０に示すよう
に、前記吸込具本体１の下部吸込具２下面にローラー３
２を設けている。

【００８０】つぎに、この実施例に於ける動作、作用を
説明する。吸込具本体１を操作する場合において円盤１
０がそれぞれ傾斜して設けられているため吸込具本体１
と被掃除面との平衡性が崩れ円盤１０と被掃除面との接
地部が円盤１０の回転軸中心同士を結ぶ直線上よりズレ
ると円盤１０の外周円接地部３３の接線が吸込具本体１
の進行角と異なるため吸込具本体１の進行方向が作業者
の思う方向と異なるが、ローラー３２が被掃除面に接し
ているため作業者の操作時の力がローラー３２に伝わり
吸込具本体１の進行方向を吸込具本体１前後方向に矯正
し操作不安定を防止できるものでありる。また、円盤１
０の下面の清掃用パッド２１が均一に被掃除面に接する
ように吸込具本体１と被掃除面との平衡性を保つことが
できるものである。

【００８１】また、第１３の実施例を図１１と共に説明
する。円盤１０の外周部を吸込具本体１の前後・左右い
づれかの外周縁部分より外側に出るように円盤１０を設
ける。すなわち、図１１の(b)〜(h)に示すように円盤２
０を吸込具本体１に取り付けている。同図(a)は円盤１
０が吸込具本体１の外周からはみ出さないように取り付
けたもので、また、図中の一点鎖線は壁などの障害物、
段差などを示す。

【００８２】つぎに、この実施例における動作、作用を
説明する。壁際（前・左右）掃除の際に、円盤１０の外
周部が吸込具本体１の外周縁部分より出ていれば、まず
円盤１０が壁に当たり、円盤１０に軟質材を使用してい
れば吸込具本体１が直接衝突するときより衝撃を和ら
げ、バンパー効果をもたらす。また、吸込具本体１を壁
に沿って左右に動作させたとき、円盤１０が壁に沿って
回転することが可能なために、壁際における操作が楽に
なる。

【００８３】円盤１０が吸込具本体１の外周縁部分の後
ろから出ていれば、吸込具本体１を操作した勢いで、敷
居などの低い段差があるところに吸込具本体１が衝突し
ても、まず円盤１０があたるので、円盤１０に軟質材を
使用していれば、前述同様のバンパー効果を得ることが
できる。

【００８４】さらに、吸込具本体１が入り難い狭い隙間
において、円盤１０が隙間に入り込み、円盤１０が回転
して塵埃を手前に掃き出し、より塵埃を集塵しやすくな
るものである。

【００８５】また、本発明の第１４の実施例を図１２と
共に説明する。円盤１０の床面方向に掃除用パッド２１
を設け、掃除用パッド２１に下方開口で円盤１０および
掃除用パッド２１の回転中心を通り、直角に交わり、円
盤１０外周部に到達する十文字状に形成した溝部３４を
設けたものである。

【００８６】次に、上記構成における動作、作用を説明
する。床面を掃除すべく吸込具本体１を被掃除面に設置
させ、前後に操作しながら塵埃を集塵すべく吸引を掛け
ると、吸込口４内に吸引風が発生し、円盤１０外周部の
溝部３４開口部が吸込口４付近を通過すると、溝部３４
に吸引風が流れ、円盤１０下面の塵挨を吸引するもので
ある。

【００８７】また、本発明の第１５の実施例を図１３と
共に説明する。円盤１０と掃除用パッド２１もろとも中
心を上方に引っ張り上げるようにして円盤１０をあたか
も傘を開いたときのような略円錘状の形状になるように
構成したものである。

【００８８】次に、上記構成における動作、作用を説明
する。吸込具本体１を被掃除面に置いて掃除すべく床面
に押し付けたとき、円盤１０は図１３のようになり、Ｅ
部は被掃除面に押し付けられたときに接触する部分であ
る。このＥ部の体積が吸込具本体１と被掃除面との間に
発生する操作抵抗に関係する。つまり、前記体積が小さ
いほど、被掃除面に触れる部分が小さくなるために操作
するときの抵抗が小さくなる。FLは被掃除面、Ｆは略円
錐上のへこみ部分を示す。

【００８９】そこで、図１４に示してある従来の円盤と
本発明の円盤１０の被掃除面における接触体積を比較す
る。まず、図１４にて従来の円盤の接触体積は次の式で
示される。

【００９０】（掃除用パッドの全体体積）＝π×（ｒ×ｒ）×ｈ接触体積は、掃除用パッド（起毛布１２）全体の半分で
あるから、（従来の接触体積）＝（π×（ｒ×ｒ）×ｈ）÷２次に、図１４から本発明の円盤１０の接触体積を式で示
す。錘状のへこみを考慮しないときの掃除用パッド２１
の全体体積および接触体積は前記のものと同じである。
これから錘状の体積を差し引けば本発明の接触体積が求
められる。

【００９１】（錘状のへこみの体積）＝（π×（ｒ×ｒ）×ｈ）÷３これより、（本発明の接触体積）＝（（π×（ｒ×ｒ）×ｈ）÷
２）−（（π×（ｒ×ｒ）×ｈ）÷３）＝（π×（ｒ×
ｒ）×ｈ）÷６以上から、本発明の接触体積が従来の接触体積にくら
べ、掃除用パッド２１が被掃除面に当たる体積が３分の
１と小さくなっていることがわかる。

【００９２】したがって、掃除用パッド２１の被掃除面
に対する当たりが小さくなったことで、操作性が軽くな
り、より快適に掃除ができるものである。

【００９３】以下、本発明の第１６の実施例を図１５と
共に説明する。すなわち、円盤１０外周縁部分に複数の
受け口３５を設けた。

【００９４】次に、上記構成に於ける動作、作用を説明
する。床面を掃除すべく吸込具本体１を前進させた際、
極めて大きな塵挨があったとき、円盤１０外周部に複数
の切れ込みを設け、受け口３５を形成する。複数の受け
口３５の何れかに塵挨が納まり、円盤１０が回転するこ
とで吸込口４まで運搬されて吸引される。これにより、
粉体状や繊維状の塵挨のほかに、集塵しずらかった固形
状の塵挨も吸引でき、掃除性が向上するものである。

【００９５】以下、本発明の第１７の実施例を図１６と
共に説明する。すなわち、円盤１０の外周縁部分から上
方にかぶさるように設けれ、円盤１０と非連動で自由に
回転できる回転カバー３６を構成しているものである。
次に、上記構成における動作、作用を説明する。壁の際
を掃除する際に、回転カバー３６を当てて操作すると、
回転カバー３６は円盤１０と非連動で動作するために、
吸込具本体１の操作方向と円盤１０の回転方向が逆であ
ったり、円盤１０に回転ムラが発生しても、回転カバー
３６は非連動で回転するため、壁際においてスムーズに
回転して、壁際での操作を補助する。

【００９６】したがって、回転カバー３６が壁際でタイ
ヤのような役割をするため、吸込具本体１を壁際に押し
付けながら横に操作しても、スムーズに回転し、より操
作しやすくなるものである。

【００９７】以下に、本発明の第１８の実施例を図１７
と共に説明する。すなわち、円盤１０外周縁部分に上下
から挟み込み、外周部を巻くようにして空転防止タイヤ
３７を設けた。空転防止タイヤ３７は、摩擦係数が高
く、弾力性に富む材料で構成しており、また、空転防止
タイヤ３７の上面全周には、凹状部３８と凸状部３９が
交互に設けられている。

【００９８】次に、上記構成における動作、作用を説明
する。空転防止タイヤ３７が被掃除面に接触することに
より、掃除用パッド２１が接触するより大きな摩擦抵抗
が発生し、より大きな力で基点が被掃除面に固定するた
めに確実に回転動作する。

【００９９】これにより、多くの被掃除面において、円
盤１０および掃除用パッド２１の効力を発揮することが
できるため、より広い範囲の被掃除面に対しての掃除性
が高まった。

【０１００】なお、円盤１０を本発明の第１２の実施例
のように構成すれば、空転防止タイヤは弾性に富む材料
で構成されているためにバンパに構成すれば、空転防止
タイヤ３７は弾性に富む材料で構成されているためにバ
ンパーとしての効果が得られるものである。

【０１０１】

【発明の効果】以上の説明したように、本発明の第１の
手段によれば、電気掃除機用吸込具は木床上や畳上を掃
除する場合に於いて、被掃除面に対して傾斜のある回転
可能な円盤を設けたことにより、円盤下面に設けた清掃
用パッドにて被掃除面を速く擦ることができるため被掃
除面に対する掃き出し効果を充分に発揮できる。そして
円盤が吸込口の左右近傍に設けられているため、清掃用
パッドで掃き出された塵埃を即座に吸い込むことがで
き、また、じゅうたん上を掃除する場合に於いては、円
盤が回転するため吸込具本体と被掃除面の摩擦抵抗を軽
減することにより軽い操作力で掃除作業を行うことがで
き、操作性がよく、耐久性のある、使い勝手の良い電気
掃除機用吸込具を提供できる。

【０１０２】また、第２の手段によれば、清掃用パッド
にて塵埃を掃き出す前に被掃除面に散乱している塵埃の
なかで、吸込口に流れる吸込風により吸引できる塵埃を
清掃用パッドにて被掃除面に擦り付けるまえに吸込通路
に流れる吸込風により、吸引してしまうものであるた
め、被掃除面を傷付ける塵埃を除去しした後、清掃用パ
ッドにて拭く、磨くの作用を行うため、被掃除面を傷つ
けること無く掃除作業をおこなえるものであり、吸込通
路が吸込具本体の端部までのびているため、吸込風を壁
際まで影響させることができ壁際での吸込性能の良い、
被掃除面を傷付けることのない使い勝手の良い電気掃除
機用吸込具を提供できる。

【０１０３】また、第３の手段によれば、吸込通路を形
成するリブ体を軟質材にて構成しているため、リブ体と
被掃除面が接触したときでも被掃除面を傷付けることな
く吸込風を吸込具本体端部まで影響させることができ吸
込具本体の幅全てでの吸込性能が確保できる、吸込性能
の良い、被掃除面を傷付けることのない使い勝手の良い
電気掃除機用吸込具を提供できる。

【０１０４】また、第４の手段によれば、リブ体を吸込
具本体の外周部に設けられているバンパー部材と一体成
形することによりリブ体を吸込具本体の外周最短部に設
けることが出来るものでありより吸込風を壁際まで影響
させることが出来、部品点数も削減できるため安価で高
性能な電気掃除機用吸込具を提供できるものである。

【０１０５】また、第５の手段によれば、吸込通路の断
面積を吸込口付近より吸込具本体の端部に行くほど徐々
に小さくすることにより、吸込口に向かい清掃用パッド
が被掃除面を掃き出し、拭く、磨くの作用を発生しなが
ら吸込口に掃き出された塵埃を素早く確実に吸引させる
ことができる。また、清掃用パッドと被掃除面の間にも
吸込風を流すことができるため、被掃除面より清掃用パ
ッドにて除去した塵埃は清掃用パッドにて被掃除面に擦
り付けることなく、素早く吸込風と共に吸込口に導かれ
集塵されるものであり、塵埃を被掃除面に擦りつけるこ
とのない高性能な電気掃除機用吸込具を提供できるもの
である。

【０１０６】また、第６の手段によれば、吸込具の吸込
通路の一部が吸込具本体の内部を通るトンネル状に形成
した連絡口を介した補助吸込口を有することにより、吸
込風の圧力、風速をトンネル内にて保持し補助吸込口に
て吸込具本体端部より被掃除面の塵埃を効率良く集塵出
来る、高性能な電気掃除機用吸込具を提供できるもので
ある。

【０１０７】また、第７の手段によれば、吸込具本体の
幅において円盤状の清掃用パッドが接しない部分に位置
させたことにより、固定起毛布が清掃用パッドにて清掃
されない部分を清掃するものであり、さらに清掃用パッ
ドが均一に被掃除面に接するように吸込具本体と被掃除
面との平衡性を保つことができるもので吸込具本体の幅
全てを清掃することができる効率の良い高性能な電気掃
除機用吸込具を提供できるものである。

【０１０８】また、第８の手段によれば、吸込具本体下
面と円盤状の清掃用パッドにそれぞれリブ体を設けたこ
とにより、またそのリブ体はそれぞれ摺動可能な状態に
て接触しているため回転軸中心への塵埃の進入を防止す
ると共に円盤に必要以上の付加が加わった場合にはリブ
体同士が圧接することにより回転軸に付加力を伝えるこ
とがないため回転軸の破壊を防止できるものであり回転
板の動作を確実に行える耐久性の良い電気掃除機用吸込
具を提供できるものである。

【０１０９】また、第９の手段によれば、円盤状の清掃
用パッドと吸込具本体下面との隙間を吸込口の近傍に位
置するほど大きくなるように設定したことにより、吸込
具外周部より進入しようとする塵埃は吸込具外周部にお
いての吸込具本体下面と清掃用パッドとの隙間より大き
い塵埃は前記隙間に入り込むこと無く吸込通路より集塵
され、前記隙間より小さい塵埃は前記隙間より進入する
が前記隙間は吸込具外周部より吸込口に近ずくほど大き
く設定されているため途中で係止することなく吸込口に
導かれ集塵されるものであり回転軸中心への塵埃の進入
を防止するものであり回転板の動作を確実に行える耐久
性の良い電気掃除機用吸込具を提供できるものである。

【０１１０】また、第１０の手段によれば、円盤と吸込
具本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラシ体を設
け前記ブラシ体は円盤状の清掃用パッドに接っするよう
設定したことにより、塵埃が清掃用パッドの上面に付着
した場合においてブラシ体により清掃用パッド上の塵埃
をかきおとすことができるものであり、清掃用パッド上
面をいつも清潔に保つことができ、使用者が使用中不快
感を感じること無く清掃作業を行えるものであり、また
ブラシ体により清掃用パッドの回転軸中心部への塵埃の
進入も防止でき、清潔で耐久性の良い電気掃除機用吸込
具を提供できるものである。

【０１１１】また、第１１の手段によれば、円盤と吸込
具本体下面との隙間に吸込具本体下面よりブラシ体を設
け、前記ブラシ体は円盤状の清掃用パッドに接っするよ
う設定し、ブラシ体を導電性の材質にて構成することに
より、清掃用パッドが被掃除面を移動した時に発生する
静電気を導電性のブラシ体を介して吸込具本体に伝える
ことができるものであり吸込具本体にアース構造を設け
て清掃用中に発生する静電気をその都度アースし、塵埃
が静電気により被掃除面に吸着されることのない、清掃
効率のよい電気掃除機用吸込具を提供できるものであ
る。

【０１１２】また、第１２の手段によれば、吸込具下面
にローラーを設けたことにより、吸込具を操作する場合
において吸込具本体と被掃除面との平衡性が崩れ清掃用
パッドの被掃除面との接地部が円盤の回転軸中心同士を
結ぶ直線上よりズレることにより円盤の外周円接地部の
接線が吸込具本体の進行角と異なることにより発生す
る、吸込具本体の操作不安定を防止できるものであり、
清掃用パッドが均一に被掃除面に接するように吸込具本
体と被掃除面との平衡性を保つことができ効率の良い高
性能な電気掃除機用吸込具を提供できるものである。

【０１１３】また、第１３の手段によれば、吸込具本体
の左右および前後のいずれかの外周縁部分より円盤を出
すような構成をしたことにより、壁際掃除の際、壁際の
隅部の塵挨を磨き布が掃き出すために壁際の掃除が楽に
なる。また、円盤が壁に当たり、壁に沿って回転させる
ことが出来るので壁際における操作が楽になる電気掃除
機用吸込具を提供できるものである。

【０１１４】また、第１４の手段によれば、円盤の床面
と当節する面に、円盤回転中心から放射状に円盤外周縁
部分に伸びる、下方開口の溝部を設けたことにより、円
盤下に吸引風が流れることで、円盤下の塵埃も効率よく
集塵され、掃除性を向上させた電気掃除機用吸込具を提
供できるものである。

【０１１５】また、第１５の手段によれば、円盤をあた
かも傘を開いたときのような錘形状にしたことにより、
吸込具本体を被掃除面に置いたときの掃除用パッドの被
掃除面に強く接触する体積が小さくなり、操作性が軽く
なる電気掃除機用吸込具を提供できるものである。

【０１１６】また、第１６の手段によれば、円盤外周縁
部分に複数の受け口を設けたことにより、円盤下に潜り
込めない大きな塵挨を、受け口で受けて、円盤が回転す
ることにより塵挨を吸込口まで運び集塵することが可能
になり、掃除性の向上した電気掃除機用吸込具を提供で
きるものである。

【０１１７】また、第１７の手段によれば、円盤に円盤
の上から覆い、自由に回転可能な回転カバーを設け、円
盤を２重構造にしたことにより、壁ぎわ掃除の際に、円
盤の回転方向と操作方向が逆になったり、円盤に回転ム
ラが発生しても、自由に回転する回転カバーにより操作
性が安定して、軽くなった電気掃除機用吸込具が提供で
きるものである。

【０１１８】また、第１８の手段によれば、摩擦係数が
高く、軟質材料でできた空転防止タイヤを円盤外周縁部
分に上下から挟み込むように固定し、巻き付けた構成を
したために、空転防止タイヤの円盤下面から突出した部
分が被掃除面に当接するため、摩擦係数の低い被掃除面
においても円盤が良く回転し、磨き性が向上する。な
お、段差および壁に当てたとき空転防止タイヤがまず先
に当たるように構成すればバンパーとしての効果が得ら
れ、傷つけ防止となる。

【０１１９】以上により、掃除性が向上して快適に掃除
できる電気掃除機用吸込具が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１、９の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の正面から見た断面図

【図２】本発明の第２の実施例を示す電機掃除機用吸込
具の下面図

【図３】本発明の第３の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の断面図

【図４】本発明の第４の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の断面図

【図５】本発明の第５の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の下面図

【図６】本発明の第６の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の要部破断下面図

【図７】本発明の第７の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の下面図

【図８】本発明の第８の実施例を示す電気掃除機用吸込
具の正面から見た断面図

【図９】本発明の第１０、１１の実施例を示す電気掃除
機用吸込具の正面からみた断面図

【図１０】本発明の第１２の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の下面図

【図１１】本発明の第１３の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円盤の各種配置構成を示す平面図

【図１２】本発明の第１４の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円盤周辺の下面図

【図１３】本発明の第１５の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円錘形状円盤の断面図

【図１４】電気掃除機用吸込具の平板状円盤の断面図

【図１５】本発明の第１６の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円盤周辺の下面図

【図１６】本発明の第１７の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円盤及び回転カバーの断面図

【図１７】本発明の第１８の実施例を示す電気掃除機用
吸込具の円盤の断面図

【図１８】第１の従来例を示す電気掃除機用吸込具の正
面からみた断面図

【図１９】同電気掃除機用吸込具の下面図

【図２０】第２の従来例を示す電気掃除機用吸込具の外
観斜視図

【図２１】第３の従来例を示す電気掃除機用吸込具の断
面図

【符号の説明】

１吸込具本体４吸込口１０円盤２１清掃用パッド２３吸込通路２４壁材２５リブ材２６連絡口２７補助吸込口２８固定起毛布２９リブ体３０リブ体３１ブラシ体３２ローラー３３外周円接地部３４溝部３５受け口３６回転カバー３７空転防止タイヤ３８凹状部３９凸状部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】吸込口を有する吸込具本体と、前記吸込
具本体の下面に回転自在に設けられる円盤と、前記円盤
下面に設けられる清掃用パッドを備え、前記円盤は吸込
口の左右近傍に設けられ、前記円盤の外周部と被掃除面
との間隔が吸込口近傍で狭く、吸込具本体の左右端近傍
で広くなるように傾斜して構成したことを特徴とする電
気掃除機用吸込具。
【請求項２】吸込具本体の吸込口に連通する吸込通路
を本体の下面でしかも側円盤の外周に沿って延設したこ
とを特徴とする請求項１に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項３】吸込具本体の吸込通路を構成する壁材
を、軟質材にて構成したことを特徴とする請求項２記載
の電気掃除機用吸込具。
【請求項４】吸込具の吸込通路を構成する壁材を、軟
質材から成るバンパー部材に、一体的に構成したことを
特徴とする請求項２または３に記載の電気掃除機用吸込
具。
【請求項５】吸込具本体の吸込通路の断面積を、吸込
口近傍では大きく吸込口から遠ざかるに従い小さくした
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の
電気掃除機用吸込具。
【請求項６】吸込具本体の吸込通路の一部が吸込具本
体の内部を通るトンネル状に形成した連絡口を介し、吸
込具本体の端部に設けられた補助吸込口を有することを
特徴とする請求項２〜４のいずれか１項に記載の電気掃
除機用吸込具。
【請求項７】吸込具本体の下面にカットパイル状の固
定起毛布を設けたことを特徴とする請求項１〜６のいず
れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項８】円盤外周の吸込具本体側にリブを設け、
吸込具本体下面に前記リブと摺動できるリブを設けたこ
とを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項に記載の電
気掃除機用吸込具。
【請求項９】円盤と吸込具本体下面との隙間を吸込口
の近傍に位置するほど大きくなるように設定したことを
特徴とする請求項１〜８のいずれか１項に記載の電気掃
除機用吸込具。
【請求項１０】円盤と吸込具本体下面との隙間に吸込
具本体下面よりブラシ体を設け、そのブラシ体は円盤に
接するよう設定したことを特徴とする請求項１〜９のい
ずれか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項１１】円盤と吸込具本体下面との隙間に吸込
具本体下面よりブラシ体を設け、そのブラシ体は円盤に
接するよう設定し、ブラシ体を導電性の材質にて構成す
ることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１項に記
載の電気掃除機用吸込具。
【請求項１２】吸込具本体の下面にローラーを設けた
ことを特徴とする請求項１〜１１のいずれか１項に記載
の電気掃除機用吸込具。
【請求項１３】円盤の外周縁部分が、吸込具本体左右
および前後の外周縁部分のいずれかより外側に出るよう
に構成したことを特徴とする請求項１〜１２のいずれか
１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項１４】円盤の回転中心より放射状に円盤の外
周縁部分にまで伸び、下方開口の溝部を形成した円盤を
持つことを特徴とする請求項１〜１３のいずれか１項に
記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項１５】略円錘形状をした円盤を持つことを特
徴とする請求項１〜１４のいずれか１項に記載の電気掃
除機用吸込具。
【請求項１６】吸込具本体を操作したとき、操作方向
にある固形状の塵埃を受けとめるための受け口を複数、
円盤外周縁部分に設けたことを特徴とする請求項１〜１
５のいずれか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項１７】円盤を完全に覆い、前記円盤と非連動
で自由に回転出来る回転カバーを構成した円盤を持つこ
とを特徴とする請求項１〜１６のいずれか１項に記載の
電気掃除機用吸込具。
【請求項１８】摩擦係数が高く、弾力性に富む材料を
円盤外周縁部分に上下から挟み込むように固定したこと
を特徴とする請求項１〜１７のいずれか１項に記載の電
気掃除機用吸込具。