JPH08228808A - ベルト調節具およびこの調節具を用いた衣服 - Google Patents

ベルト調節具およびこの調節具を用いた衣服

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JPH08228808A
JPH08228808A JP3976195A JP3976195A JPH08228808A JP H08228808 A JPH08228808 A JP H08228808A JP 3976195 A JP3976195 A JP 3976195A JP 3976195 A JP3976195 A JP 3976195A JP H08228808 A JPH08228808 A JP H08228808A
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belt
engaging
substrate
guide
sides
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JP3976195A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Oda
潔 織田
Hisatsugu Yoneshima
久嗣 米島
Hiroaki Izumi
広明 泉
Yashiharu Terada
弥司治 寺田
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト調節具自体を操作せずに、取付けられ
た衣服の表面から操作でき、簡便に調節ができる。 【構成】 固着体1は基板5の中央に押圧部6、一端に
支軸7、他端に係合凸部8を設け、ガイド体2は基板1
1に長孔の係止部12、側壁13の一端に長孔の軸孔1
4、他端に係合凹部15を設け、軸孔14に支軸7を枢
着し、固着体1とガイド体2の間に係合部16を備えた
ベルト3を、係合部16と係止部12とが対面する形で
挿通する。固着体1はズボンなどの外側ウエストバンド
に取付体4によって取付け、またベルト3の両端は内側
ウエストバンドに縫着し、固着体1の係合凸部8とガイ
ド体2の係合凹部15とを係合させて使用する。ウエス
ト調整の際はスボンの端部を締付方向(矢印)へ引張る
だけで係合を解除でき調節ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ズボン、スラック
ス、スカートなどの衣服におけるウエスト調整を、脇部
のポケットなどのウエストバンドの重複部分において行
うことができるベルト調節具、およびそのベルト調節具
を用いた衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベルト調節具は、図16に示すよ
うに取付枠体、操作枠体、板バネから形成されたスライ
ダーをスナップボタンによって衣服の外側ウエストバン
ドに装着するものであり、取付枠体は取付基板の側壁に
軸片を外向に突設し、側壁間に板バネを鋲着する。操作
枠体は覆板の側板の一端側に長孔を設けるとともに、そ
の外縁にカム縁を設けて板バネに弾接可能に形成し、ま
た長孔を設けた側の覆板の一端を湾曲させて掛止解除操
作片、他端は下向に折曲して掛止舌片を設け、取付枠体
と操作枠体とを枢着してスライダーを形成する。
【0003】このスライダーは、図17に示すように外
側ウエストバンドにスナップボタンによっと取付けら
れ、取付枠体と操作枠体の間に突条を備えたベルトを挿
通し、ベルトの両端は内側ウエストバンドに縫着したベ
ルト調節具(実公平6−46334号公報参照)が知ら
れている。
【0004】また図18に示すベルト調節具は、枠体、
押さ体、板バネから構成され、枠体は底板の両側に設け
た支持片、支持片に連設したアーム部、アーム部の後端
に取付部が形成され、底板には長孔および凹窪部、支持
片には係止孔、アーム部には板バネ係止孔が設けられて
いる。そして押え体は操作板の先端を二つ折りにした押
さ片、押さ片の両側に係止用突片が形成されている。ま
た板バネは一部が切欠された枠部、枠部の先端に下方に
膨出する湾曲部、枠部の内側に係止片、後端両側に突片
が設けられ、これらの枠体、押え体、板バネを組合せて
ベルト調節具を組立てる。
【0005】このベルト調節具は、図19に示すように
外側ウエストバンドに設けた取付バンドの先端を枠体の
取付部に取付け、内側ウエストバンドに取付けた調節ベ
ルトの突条面が底板に対接するように枠体に挿通し、押
え体を倒伏させることによって押え片で板バネを押圧
し、板バネの湾曲部で突条面を底板の長孔および凹窪部
に圧接固定するベルト調節具(実開平6−82911号
公報参照)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図16に
示す公知の第一例は、スライダーの構成には板バネが必
要であり、板バネの弾性を利用して操作枠体の揺動を抑
制し、掛止舌片とベルトの突条との係合を確保する。し
たがって係合を解除するには、必ず覆板の掛止解除操作
片を板バネに抗して押圧しなければならないので、操作
がきわめて面倒であること、また掛止解除操作片の固定
は板バネによって保持されるから不安定であること、特
にスライダーは図17に示すように内側ウエストバンド
と外側ウエストバンドとによって挟持された状態で使用
しなければならないので、スライダーの解放調整操作か
がきわめて困難であるなど、問題点があった。
【0007】また図18に示す公知の第二例において
も、ベルト調節具は枠体、押え体、板バネから構成さ
れ、板バネを必要とし、板バネの弾性を利用して押え体
の揺動を抑制するとともに、枠体の長孔および凹窪部に
調整ベルトの突条面を押圧するものであるから、調節具
とベルトとの係合は全て押え体の起倒操作によって行な
わなければならないので面倒である。また調節具は図1
9に示すようにウエストバンドの表面に、取付バンドと
ともに露呈するから体裁上からしても好ましくないとい
う問題点があった。
【0008】この発明は上述の問題点を解消するため発
明されたものであり、この発明のベルト調節具は、衣服
のウエストバンドの裏側に取付け、調節具を直接操作す
ることなく、ウエストバンド自体を締付方向へ引張る操
作によって、調節具とベルトとの係合を解除し調整する
ことができる調節具、したがってウエスト調整が簡便に
行え、しかも体裁のよいベルト調節具、およびその調節
具を用いた衣服を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明におけるベルト調節具は、ズボン、スラッ
クス、スカートなどの衣服の被着物Cに固定する固着体
1、ベルト3上を摺動するガイド体2、被着物Cに両端
を固定するベルト3から構成され、固着体1とガイド体
2とを揺動自在に装設し、固着体1またはガイド体2の
いずれかに配設した係止部12、24を、挿通されるベ
ルト3の係合部16と係止可能に形成するとともに、固
着体1の締付方向への変位作動による係止解除機構を備
えたベルト調節具を主な構成としている。
【0010】なお、上記の固着体1の締付方向への変位
作動とは、被着物Cに固定した固着体1を、被着物Cと
諸共に被着物Cの締付方向へ引張り移動させることを指
すものである。さらに、前記の目的を達成するため、具
体的にはこの発明のベルト調節具は、下記タイプの構成
とするのが好ましい。
【0011】その一は、ガイド体2は基板11上に長孔
状の係止部12、両側の側壁13の一端側に長孔状の軸
孔14、他端に凹状の係合凹部15をそれぞれ設け、固
着体1は基板5の中央に凸状の押圧部6を形成し、基板
5の一端両側に支軸7、他端両側に係合凸部8をそれぞ
れ設け、ガイド体2の軸孔14に固着体1の支軸7を枢
着し、固着体1とガイド体2の間に突条の係合部16を
備えたベルト3を、係合部16と係止部12とが対面す
る形態で挿通するベルト調節具である。
【0012】その二は、ガイド体2の基板11上に長孔
状の係止部12、両側の側壁13の一端側に軸孔14、
他端側に係合凹部15をそれぞれ設け、固着体1は基板
5中央に凸状の押圧部6を形成し、基板5の一端両側に
支軸7、他端両側に外面に係合凸部20を配した起立片
19をそれぞれ設け、ガイド体2の軸孔14に固着体1
の支軸7を枢着し、固着体1とガイド体2の間に突条の
係合部16を備えたベルト3を、係合部16と係止部1
2とが対面する形態で挿通するベルト調節具である。
【0013】そして以上述べたベルト調節具において
は、固着体1の基板5に配設した支軸7とは反対側の基
板5上に取付孔9を穿設するとともに、この取付孔9に
挿入し固定できる起立爪18を立設した取付体4を用い
て被着物Cに取付けるのが好ましい。
【0014】その三は、ガイド体2の基板30両側に複
数個のフック状のガイド片31、基板30中央の外面に
凸部32をそれぞれ設け、固着体1は基板22の先端
に、両側から屈曲した係止片23を設けるとともに、こ
の係止片23の先端に係止部24を設ける。基板22の
中央の両側に舌片26を立設し、その先端を折曲して前
記ガイド片31に当接可能に形成し、固着体1にガイド
体2を嵌装し、固着体1とガイド体2の内側に、突条の
係合部16を備えたベルト3を、係合部16と係止部2
4とが対面する形態で挿通するベルト調節具である。
【0015】その四は、ガイド体2の基板30両側に複
数個のフック状のガイド片31、ガイド片31の間に外
面に軸部36を設けた突片35を立設し、固着体1は基
板22の先端に、両側から屈曲した係止片23、係止片
23の先端に係止部24を設け、基板22中央の両側に
舌片26を立設し、その先端側に軸部36枢着用の軸孔
34を設け、ガイド体2と固着体1とを揺動可能に枢着
し、固着体1とガイド体2の内側に、突条の係合部16
を備えたベルト3を、係合部16と係止部24とが対面
する形態で挿通するベルト調節具である。
【0016】そして以上述べたベルト調節具において
は、固着体1の基板22中央に外向の凸出部28を設
け、この凸出部28の両端に取付孔29を穿設するとと
もに、この取付孔29に挿入し固定できる起立爪18を
立設した取付体4を用いて被着物Cに取付けるのが好ま
しい。
【0017】またこの発明は、上記の構成のベルト調節
具を衣服に用いたものであり、衣服のウエスト調整がで
きる脇部のウエストバンドの重複部における、外側ウエ
ストバンド40の内面に固着体1を取付体4によって取
付け、固着体1とガイド体2とを揺動自在に装設し、固
着体1とガイド体2に係合部16を備えたベルト3を挿
通するとともに、固着体1あるいはガイド体2のいずれ
かに配設した係止部12、24と、前記係合部16とが
係止できるように形成し、このベルト3は係合部16が
内側ウエストバンド39の外面に対接するように両端を
内側ウエストバンド39に縫着し、固着体1の締付方向
への変位動作によって係止部12、24と係合部16と
の係止を解除する機構を備えたベルト調節具を用いた衣
服でもある。
【0018】
【作用】この発明のベルト調節具は、上述のような構成
であり、図1に示すベルト調節具は、ガイド体2に固着
体1を枢着した形態であるから、常時は図3、4に示す
ようにガイド体2と固着体1とは係合し、押圧部6によ
ってベルト3を押圧し、ガイド体2の係止部12とベル
ト3の係合部16とが係止固定されているが、図3に示
すように被着物Cを締付方向に引張ると、固着体1は被
着物Cに固定されているため、ガイド体2の係合凹部1
5と固着体1の係合凸部8との係合が解除され、次に外
側へ引張ると図5に示すように固着体1は解放され、同
時にガイド体2とベルト3との係止が解除され、自由に
係止位置を調節することができ、調整が終れば被着物C
を押圧し固着体1をガイド体2に係合させれば自動的に
ガイド体2とベルト3とが係止固定される。
【0019】図6に示すベルト調節具は、前記図1のベ
ルト調節具と同様に操作すればよいが、単に被着物Cを
外側へ引張ることによって、固着体1をガイド体2から
解放し、ガイド体2とベルト3との係止を解除し調整を
行えばよい。
【0020】図7に示すベルト調節具は、常時は図9、
12に示すようにガイド体2は固着体1に嵌挿され、固
着体1の係止部24とベルト3の係合部16とが係止固
定されているが、被着物Cを締付方向へ引張ると固着体
1は、ガイド体2の凸部32を支点とし偏倚している取
付側を持ち上げる結果、図13に示すように固着体1の
係止部24とベルト3の係合部16との係止が解除され
調整が行える。調整が終われば被着物Cへの引張力を解
放すれば、被着物Cの締付力によって自動的に固着体1
の係止部24とベルト3の係合部16とが係止固定され
る。
【0021】図14に示すベルト調節具は、前記図7の
ベルト調節具と同様の操作を行えばよく、被着物Cを締
付方向へ引張ると固着体1はガイド体2の軸部36を中
心に偏倚している取付側を持ち上げ、固着体1の係止部
24とベルト3の係合部16との係止が解除され調整が
可能である。また調整が終れば被着物Cの締付力によっ
て自動的に固着体1は復帰し、固着体1の係止部24と
ベルト3の係合部16とが係止固定される。
【0022】
【実施例】以下、この発明のベルト調節具の実施例につ
いて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0023】この発明のベルト調節具は、ズボン、スラ
ックス、スカートなどの衣服、すなわち被着物Cに固定
する固着体1、また被着物Cに固定するベルト3、ベル
ト3上を摺動できるガイド体2、さらに固着体1を被着
物Cに固定するために用いる取付体4とから構成されて
いる。
【0024】図1〜5に示すベルト調節具は、次のよう
に構成されている。固着体1は平板状の基板5の中央に
凸状の押圧部6を凸設し、基板5の一端は多少押圧部6
の凸出側に傾斜し、その両側端に支軸7を両側へ突設
し、基板5の他端は押圧部6の凸出側に屈曲し、その両
側端に舌片状の係合凸部8が突設されている。さらに押
圧部6と係合凸部8との間の基板5上には取付体4を固
定するための取付孔9が数個穿設され、その取付孔9間
は多少凹状の凹窪部10が形成されている。
【0025】一方、ガイド体2は平板状の基板11に一
定間隔で長孔状の係止部12が数条横方向に穿設され、
基板11の両側はベルト3が挿通でき、かつ固着体1が
遊嵌できる間隔で側壁13が立設され、その側壁13の
一端側に前記支軸7を遊嵌できる長孔状の軸孔14、ま
た他端には前記係合凸部8を嵌入する凹状の係合凹部1
5がそれぞれ配設されている。なお固着体1およびガイ
ド体2は金属板を板金加工して形成するのが好ましい。
【0026】ベルト3は合成樹脂などの弾性を備えた帯
材から形成され、その一面中央縦方向に一定間隔で膨出
した突条の係合部16を横設し、前記ガイド体2の係止
部12と係止できるように形成されている。また取付体
4は合成樹脂製のボタン状の頭部17に、一対の起立爪
18を有する金属板を埋装し、起立爪18を前記固着体
1の取付孔9に挿入し固定できるように形成されてい
る。
【0027】このベルト調節具は、ガイド体2の長孔状
の軸孔14に固着体1の支軸7を遊嵌することによっ
て、固着体1はガイド体2に対し、前後に摺動でき、か
つ回動もできるように枢支され、その結果係合凹部と係
合凸部とが係脱可能であり、しかも固着体1とガイド体
2とは揺動自在に形成される。この固着体1とガイド体
2の間にベルト3を挿通させるが、その際ベルト3の係
合部16はガイド体2の係止部12と対面し係止できる
ように挿通される。なお取付体4は被着物Cの表面から
起立爪18を刺通し、先端を固着体1の取付孔9に挿入
し凹窪部10内へ折曲固定することによって固着体1を
被着物Cに強固に取付ける。
【0028】図6に示すベルト調節具は、前記図1に示
すベルト調節具と大部分の構成は同一形態であるが、固
着体1とガイド体2との係脱機構が異なっている。たと
えば固着体1は基板5の一端に支軸7を設けることは同
じであるが、他端側は平坦で両側に起立片19が立設さ
れ、この起立片19の外面にはスナップタイプの係合凸
部20が設けられている。一方ガイド体2は側壁13の
一端側に長孔状の軸孔14を設け、他端側も凹孔の係合
凹部21が設けられ、前記係合凸部20と係合できるよ
うに形成されているほかは前記ベルト調節具と同一形態
に形成し、同様に組立てられる。なお軸孔14は長孔状
でなくとも円孔状であってもよく、この場合は固着体1
がガイド体2に対し回動のみの作動をする。
【0029】次に図7〜13に示すベルト調節具は、前
記各タイプのベルト調節具とは形態が異なっている。固
着体1は平板状の基板22の一端に、両側から屈曲して
多少前方へ傾倒する形状の係止片23が設けられ、その
先端で前方に片寄った位置に係止部24がやや内方に窪
んだ状態で配設され、さらに係止片23の基部間の基板
22上には、端部にかけて凹欠状の凹部25が形成され
ている。
【0030】また基板22の中央両側には、係止片23
と同方向に舌片26が立設され、この舌片26の先端は
やや内側に湾曲し、その中程に凸状のロック部27が設
けられ、挿通されるベルト3のガイドを果す。さらにそ
の先方の基板22上には舌片26とは逆方向に突出する
凹出部28が凸設され、その両端には取付孔29が穿設
され、取付体4の起立爪18を挿入できるように形成さ
れている。
【0031】一方ガイド体2は、平板状の基板30の両
側にフック状のガイド片31が、中央から一端側にかけ
て複数個間隙をおいて立設され、このガイド片31間に
固着体1の舌片26が嵌装できるように形成されてい
る。また基板30の中央にはガイド片31とは逆方向に
突出する凸部32が設けられ、他端には前記固着体1の
凹部25に嵌脱できる凸状のガイド部33が形成されて
いる。なおベルト3および取付体4の形態は前記各タイ
プのベルト調節具と同一であり、ベルト3には係合部1
6、取付体4には起立爪18が備えられている。
【0032】このベルト調節具の取付けは、固着体1と
ガイド体2を嵌装し、舌片26がガイド片31間に介在
するようにセットし、この状態でベルト3を挿通する
と、固着体1はガイド体2の凸部32を支点として揺動
し、係止部24がベルト3の係合部16と係止し、ベル
ト3を固定する。
【0033】図14に示すベルト調節具は、前記図7に
示すベルト調節具とほぼ同一形態であるが、固着体1の
舌片26には軸孔34が穿設され、これに対向するガイ
ド体2のガイド片31間に立設された突片35の外側に
設けた軸部36を軸支できるように形成されている。こ
の場合固着体1とガイド体2との間には、一定の間隙が
存在し相対的に揺動できるように軸支されている。なお
ガイド体2の基板30に凸部32が配設するかは自由で
あり、それ以外の形態は前記ベルト調節具と同一であ
る。
【0034】以上、ベルト調節具の実施例を数例示した
が、このベルト調節具をズボン、スラックス、スカート
などの衣服に使用する場合について説明すると、衣服と
してウエストの寸法調整が脇部で可能な形態の衣服、た
とえば図15に示すズボン37に、図1に示すベルト調
節具を装着して使用する場合を説明する。
【0035】ズボン37は脇部のポケット38の上部で
ウエストバンドが重複し、この重複部でウエストの寸法
調整が行われる。たとえば組立てられたベルト調節具の
ベルト3を被着物Cとしてのズボン37の内側ウエスト
バンド39の表面にベルト3の前後端を縫着してベルト
3を固定し、外側ウエストバンド40の端部表面から取
付体4の起立爪18を刺通し、固着体1の取付孔9に挿
入して凹窪部10内へ折曲し、固着体1を外側ウエスト
バンド40の端部裏面に取付け使用する。なおベルト調
節具をズボン37の左右脇部に配設するか、または片側
の脇部のみに配設するかは自由である。
【0036】ウエスト調整を行うには、ズボン37を着
用したままでも調節ができ、たとえば外側ウエストバン
ド40の端縁を図3において示す矢印のように、締付方
向へ引張ると同時に外側へ引張ることによって、固着体
1は係合凸部8とガイド体2の係合凹部15との係合が
解除され、その結果ガイド体2の係止部12とベルト3
の係合部16との係止が解除され、自由にガイド体2は
ベルト3上を移動し、ウエスト調整ができる。調整後は
外側ウエストバンド40の端縁を内側ウエストバンド3
9に押し付ければ、固着体1の係合凸部8とガイド体2
の係合凹部15とが係合し、したがってベルト3の係合
部16とガイド体2の係止部12とが係止し、ベルト調
節具は固定される。
【0037】
【発明の効果】この発明のベルト調節具およびこの調節
具を用いた衣服は、以上説明したとおりの構成であり、
この構成によって下記の効果を奏する。
【0038】この発明のベルト調節具は、固着体とガイ
ド体とを揺動自在に装設し、両体のいずれかに配設した
係止部を挿通させるベルトの係合部と係止可能に形成す
るとともに、固着体の締付方向への変位動作による係止
解除機構を備えたベルト調節具であるので、従来品のよ
うに直接手動によって調節具自体を操作する必要はな
く、間接的に操作すればよく、たとえばベルト調節具の
外面に介在する被着物を締付方向へ引張り、固着体を変
位させれば自動的に寸法調整ができ、調整操作がきわめ
て簡便に行え、かつ固着体、ガイド体は被着物の表面に
露呈しないから体裁上からも好ましいベルト調節具であ
る。
【0039】またこの発明のベルト調節具は、ガイド体
における基板上に長孔状の係止部、側壁の一端側に長孔
状あるいは単なる軸孔、他端に凹状あるいは凹孔の係合
凹部を設け、固着体は基板中央に凸状の押圧部、基板の
一端両側に支軸、他端に係合凸部あるいは係合凸部を配
した起立片を設け、ガイド体の軸孔に固着体の支軸を枢
着したので、ガイド体と固着体との係脱が確実に行え調
整操作も簡易に行える形態の調節具であり、かつ係合時
にベルトを押圧部によって押圧するので、ガイド体とベ
ルトとの係止が的確に保持できる利点がある。
【0040】この発明のベルト調節具は、ガイド体の基
板両側に複数個のフック状のガイド片、中央外面に凸部
を設け、固着体は基板の先端に両側から屈曲した係止
片、その先端に係止部を設け、基板中央両側に舌片を立
設しガイド片に当接可能に形成し、固着体にガイド体を
嵌装したものであるから、固着体とガイド体とを単に嵌
装させれば揺動自在に装設することができ、両体の組付
け操作が極めて簡単に行えるベルト調節具である。
【0041】さらにガイド体は基板の両側に複数個のフ
ック状のガイド片、その間に軸部を設けた突片を立設
し、固着体は基板の先端に両側から屈曲した係止片、そ
の先端に係止部を設け、基板中央両側に舌片を立設し先
端側に軸部枢着用の軸孔を設けるとともに、ガイド体と
固着体とを揺動可能に枢着したから、固着体とガイド体
との揺動動作が確実に行え、簡単な操作でベルトの係止
効果を保持できるベルト調節具である。
【0042】またこの発明は、衣服の脇部のウエストバ
ンド重複部における外側ウエストバンドの内面に固着体
を取付体によって取付け、固着体とガイド体とを揺動自
在に装設し、両体に係合部を備えたベルトを挿通すると
ともに、両体のいずれかに配設した係止部と係合部とが
係止可能に形成し、ベルトは係合部が内側にウエストバ
ンドの外面に対接するように両端を内側ウエストバンド
に縫着したベルト調節具を用いた衣服であるから、衣服
のウエスト調整を行うのにベルト調節具を直接操作する
必要はなく、衣服の表面に露呈しているウエストバンド
を操作することによって調節具を自動的に作動させ、ウ
エスト調整を行うことができるので、ウエスト調整が簡
単な衣服であり、また体裁のよいウエスト調整のできる
衣服が得られる利点があるなど、この発明の効果はきわ
めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のベルト調節具の分解斜視図であ
る。
【図2】同上ベルト調節具における固着体の取付部の断
面図である。
【図3】同上ベルト調節具の被着物への取付状態を示す
平面図である。
【図4】同上ベルト調節具の係止状態を示す断面図であ
る。
【図5】同上ベルト調節具の係止解除状態を示す断面図
である。
【図6】第2実施例のベルト調節具の分解斜視図であ
る。
【図7】第3実施例のベルト調節具の分解斜視図であ
る。
【図8】同上ベルト調節具における固着体の取付部の断
面図である。
【図9】同上ベルト調節具の係止状態を示す平面図であ
る。
【図10】同上ベルト調節具の係止状態を示す背面図で
ある。
【図11】同上ベルト調節具の図10におけるA−A断
面図である。
【図12】同上ベルト調節具の係止状態を示す断面図で
ある。
【図13】同上ベルト調節具の係止解除状態を示す断面
図である。
【図14】第4実施例のベルト調節具の分解斜視図であ
る。
【図15】ベルト調節具を装備したズボンの要部の側面
図である。
【図16】公知のベルト調節具の分解斜視図である。
【図17】同上ベルト調節具の被着物への取付状態を示
す一部破断した平面図である。
【図18】他の公知のベルト調節具の分解傾斜図であ
る。
【図19】同上ベルト調節具の被着物への取付状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 固着体 2 ガイド体 3 ベルト 4 取付体 5、22 基板(固着体) 6 押圧部 7 支軸 8、20 係合凸部 9、29 取付孔 11、30 基板(ガイド体) 12、24 係止部 13 側壁 14、34 軸孔 15、21 係合凹部 16 係合部 18 起立爪 19 起立片 23 係止片 26 舌片 28 凸出部 31 ガイド片 32 凸部 35 突片 36 軸部 39 内側ウエストバンド 40 外側ウエストバンド C 被着物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着物Cに固定する固着体1、ベルト3
    上を摺動するガイド体2、被着物Cに両端を固定するベ
    ルト3から構成され、固着体1とガイド体2とを揺動自
    在に装設し、両体1、2のいずれかに配設した係止部1
    2、24を、挿通されるベルト3の係合部16と係止可
    能に形成するとともに、固着体1の締付方向への変位作
    動による係止解除機構を備えたことを特徴とするベルト
    調節具。
  2. 【請求項2】 ガイド体2は基板11に長孔状の係止部
    12、両側の側壁13の一端側に長孔状の軸孔14、他
    端に凹状の係合凹部15を設け、固着体1は基板5中央
    に凸状の押圧部6、基板5の一端両側に支軸7、他端両
    側に係合凸部8を設け、ガイド体2の軸孔14に固着体
    1の支軸7を枢着し、両体1、2間に突条の係合部16
    を備えたベルト3を、係合部16と係止部12とが対面
    する形態で挿通してなる請求項1記載のベルト調節具。
  3. 【請求項3】 ガイド体2は基板11に長孔状の係止部
    12、両側の側壁13の一端側に軸孔14、他端側に係
    合凹部15を設け、固着体1は基板5中央に凸状の押圧
    部6、基板5の一端両側に支軸7、他端両側に外面に係
    合凸部20を配した起立片19を設け、ガイド体2の軸
    孔14に固着体1の支軸7を枢着し、両体1、2間に突
    条の係合部16を備えたベルト3を、係合部16と係止
    部12とが対面する形態で挿通してなる請求項1記載の
    ベルト調節具。
  4. 【請求項4】 固着体1の基板5に配設した支軸7とは
    反対側の基板5上に取付孔9を穿設するとともに、該取
    付孔9に挿入固定可能な起立爪18を備えた取付体4か
    らなる請求項1、2または3記載のベルト調節具。
  5. 【請求項5】 ガイド体2は基板30の両側に複数個の
    フック状のガイド片31、中央外面に凸部32を設け、
    固着体1は基板22の先端に両側から屈曲した係止片2
    3、該片23の先端に係止部24を設け、基板22の中
    央両側に舌片26を立設し、その先端を折曲して前記ガ
    イド片31に当接可能に形成し、固着体1にガイド体2
    を嵌装し、両体1、2内に突条の係合部16を備えたベ
    ルト3を、係合部16と係止部24とが対面する形態で
    挿通してなる請求項1記載のベルト調節具。
  6. 【請求項6】 ガイド体2は基板30の両側に複数個の
    フック状のガイド片31、その間に外面に軸部36を設
    けた突片35を立設し、固着体1の基板22の先端に両
    側から屈曲した係止片23、該片23の先端に係止部2
    4を設け、基板22の中央両側に舌片26を立設し先端
    側に軸部36枢着用の軸孔34を設け、ガイド体2と固
    着体1とを揺動可能に枢着し、両体1、2内に突条の係
    合部16を備えたベルト3を、係合部16と係止部24
    とが対面する形態で挿通してなる請求項1記載のベルト
    調節具。
  7. 【請求項7】 固着体1の基板22中央に外向の凸出部
    28を設け、該凸出部28両側に取付孔29を穿設する
    とともに、該取付孔29に挿入固定可能な起立爪18を
    備えた取付体4からなる請求項1、5または6記載のベ
    ルト調節具。
  8. 【請求項8】 衣服のウエスト調節可能な脇部のウエス
    トバンドの重複部において、外側ウエストバンド40の
    内面に固着体1を取付体4によって取付け、固着体1と
    ガイド体2とを揺動自在に装設し、両体1、2に係合部
    16を備えたベルト3を挿通するとともに、両体1、2
    のいずれかに配設した係止部12、24と係合部16と
    が係止可能に形成し、該ベルト3は係合部16が内側ウ
    エストバンド39の外面に対接するように両端を内側ウ
    エストバンド39に縫着し、固着体1の締付方向への変
    位動作による係止解除機構を備えた請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載のベルト調節具を用いた衣服。
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