JPH11247012A - ズボン等のウェストサイズのアジャスター - Google Patents

ズボン等のウェストサイズのアジャスター

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JPH11247012A
JPH11247012A JP4680298A JP4680298A JPH11247012A JP H11247012 A JPH11247012 A JP H11247012A JP 4680298 A JP4680298 A JP 4680298A JP 4680298 A JP4680298 A JP 4680298A JP H11247012 A JPH11247012 A JP H11247012A
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JP
Japan
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guide rail
band
base
waist
slider
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Application number
JP4680298A
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English (en)
Inventor
Shiyouzou Kanakaze
正三 金風
Satoshi Sakamoto
智 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morito Co Ltd
Furuya Industrial Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
Furuya Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11247012A publication Critical patent/JPH11247012A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェストサイズのスライダーの構成の改良に
よって、耐久性、ズボン等への装着作業能率を向上して
安価に提供することを課題とする。 【解決手段】 スライダー(1) は、取り付け手段により
外側ウェスト帯(W1)に取り付けられる取付基体(2) と、
該取付基体(2) と掛着してガイドレール基帯(5)が挿通
するトンネル状空間を確保する被冠体(3) と、トンネル
状空間内に形成する係止部(34a) と、該係止部(34a) を
操作する操作体(4) から構成されており、弾性板部(34)
には、操作体(4) の摺動操作により、押し上げられるよ
うに揺動するテーパ面(34c) が下面部に形成され、該弾
性板部(34)によりバネ付勢された係止部(34a) が、取付
底部(21)と係止部(34a) の間に形成される入口(i) と出
口(j) を有するガイドレール基帯(5) の挿通間隙に挿通
するガイドレール基帯(5) のレール突条(51)と係合する
とともに、操作体(4) の操作で係合が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてズボン、
スカート等のウェスト部分に装備され、そのウェストサ
イズをある一定範囲において調節できるようにしたズボ
ン等のウェストサイズのアジャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のズボン、スカート等(以下「ズボ
ン(S) 」という)のウェストサイズ調節に使用するアジ
ャスターとして、例えば、特公平7−93886号公報
に記載された、表面に鋸歯状のレール突条を形成したガ
イドレール基帯と、対向する底壁部及び天壁部と対向す
る両側壁部とをもって、前記ガイドレール基帯の挿通す
るトンネル状空間が構成されているスライダーとからな
るものであって、該スライダーの前記天壁部には前記側
壁部に沿ってスリットが対設され、且つ該スリットが前
記スライダーの一方の側で略コ字状に連通されて略四角
形の弾性板部を構成し、該弾性板部の先端内側には該板
部の先端より該板部の基部方に向けて下方に傾斜するテ
ーパ面を有して鋸歯状のレール突条に係合する鈎部が設
けられていると共に、前記側壁部の相対向する壁部が前
記スリットに連通する割欠部とされ、且つ該割欠部間に
亘って設けられる弾性帯条片が操作体を一体に有し、該
操作体の上部が前記弾性板部下面に向けて押動自在とさ
れることを特徴とするアジャスターが知られている。
【0003】上記従来のアジャスターは、ガイドレール
基帯を弾性板部の自由端部よりトンネル状空間に差し込
むと、ガイドレール基帯のレール突条が鈎部の上面を滑
って、弾性板部の鈎部を上方に押し上げながら、フリー
の状態で任意の位置まで差し込むことができ、ガイドレ
ール基帯の差し込みを中止すると弾性板部の鈎部とレー
ル突条が係合してガイドレール基帯の前記差し込み方向
とは逆方向への抜け出しが抑止される。次いで、操作体
の摘子部を弾性板部の方向に押込むと、操作体は弾性帯
条片の捩じれ力に抗して摘子部の弾性板部の下面に押し
入るように倒れ込み、弾性板部を上方に持ち上げるよう
に動作する。これにより、レール突条と鈎部との係合が
解除されてガイドレール基帯は抜差いずれの方向にもフ
リーの状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアジャスタ
ーをズボン等のウェストサイズ調節に使用する場合、ウ
ェスト部(W) へのアジャスター装着作業は、まず外側ウ
ェスト帯(W1)の端部内面に、弾性板部を内側としてスラ
イダーを取り付け、そのトンネル状空間へレール突条を
形成した面を内面としてガイドレール基帯を通した後、
該ガイドレール基帯の両端部を内側ウェスト帯(W2)の外
面に縫着するか、外側ウェスト帯(W1)に前記要領でスラ
イダーを取り付けた後、レール突条を形成した面を内面
としてガイドレール基帯の一端部のみをまず内側ウェス
ト帯(W2)に縫着固定し、次いで未縫着の他端部を、先に
外側ウェスト帯(W1)の端部内面に取付けたスライダーの
トンネル状空間に通した後に、内側ウェスト帯(W2)の外
面に縫着するかのいずれかの手順で行わなければならな
い。
【0005】いずれの手段の場合も、ガイドレール基帯
の一端部の縫着作業は、縫着加工に障害のある作業性の
悪い条件のもとで、内側ウェスト帯(W2)と外側ウェスト
帯(W1)との間において進めなければならず、特に後者の
ように、ガイドレール基帯の一端部のみを内側ウェスト
帯(W2)に縫着固定した後、一旦、縫着加工を中断して、
未縫着の他端部をスライダーのトンネル状空間に通して
から、他端部を縫着しなければならないから、前者に比
べてさらに製作能率が低下するといった問題があった。
【0006】また、上記従来のアジャスターのスライダ
ーの一部を構成する弾性板部は、操作体の摘子部を弾性
板部の方向に押込むことにより、操作体は弾性帯条片の
捩じれ力に抗して弾性板部の下面に押し入るように倒れ
込み、弾性板部を上方に持ち上げるように動作するが、
弾性帯条片のつけ根に大きな曲げ力が作用し、繰り返し
押動操作を行うことにより該つけ根部が疲労して折損
し、ウェストサイズ調節機能が喪失されるという致命的
な問題も生じていた。
【0007】そこで本発明は、ズボン等のウェストサイ
ズのアジャスター(以下「アジャスター」という)を開
発することによりかかる問題を解消することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、ズボン等のウェスト
部分の一か所又は左右二か所に形成された、外側ウェス
ト帯(W1)に重複する、調節寸法に対応する長さ分の、内
側ウェスト帯(W2)の外面に、表面に多数のレール突条(5
1)を長手直角方向に形成した所定幅のレール帯のみから
又は該レール帯の裏面に生地帯を縫着してなるガイドレ
ール基帯(5) の両端部を、レール突条(51)の形成面が内
側となるように縫着固定し、該ガイドレール基帯(5) に
装着するとともに外側ウェスト帯(W1)に固定して使用す
る、熱可塑性合成樹脂製のガイドレール基帯(5) とスラ
イダー(1) とからなるアジャスターを前提とする。
【0009】そしてスライダー(1) は、取り付け手段に
より外側ウェスト帯(W1)に取り付けられる取付基体(2)
と、該取付基体(2) と掛着手段により掛着してガイドレ
ール基帯(5) が挿通するトンネル状空間を確保する被冠
体(3) と、トンネル状空間内に形成する係止部(34a)
と、該係止部(34a) を操作する操作体(4) とから構成す
る。
【0010】前記取付基体(2) は、後記係止部(34a) と
の間にガイドレール基帯(5) の挿通間隙を形成する取付
底部(21)を有し、前記被冠体(3) は、天壁部(31)と側壁
部(32)とからなり、該側壁部(32)には、操作杆(41)を具
備した操作体(4) を挿通支持する挿通孔(25)を備え、前
記天壁部(31)には穴部(33)と該穴部(33)に臨ませた弾性
板部(34)を備えるとともに、該弾性板部(34)の自由端下
面部に係止部(34a) と、前記操作杆(41)に押し上げられ
るテーパ面(34c) とが形成される。
【0011】そして弾性板部(34)の係止部(34a) と、ガ
イドレール基帯(5) のレール突条(51)とが係合、解除で
きる構成として、前記課題を解決したズボン等のウェス
トサイズのアジャスターとしたのである。
【0012】
【発明の効果】上記のような構成としたことにより、ア
ジャスターのズボン(S) への取付けは、外側ウェスト帯
(W1)の端部内面に、スライダー(1) を構成する取付基体
(2) の固定作業と、内側ウェスト帯(W2)表面へのガイド
レール基帯(5) の縫着作業とを独立して行った後、取付
底部(21)にガイドレール基帯(5) を当てがい、操作体
(4) と被冠体(3) を該取付底部(21)に重ねて掛着するこ
とにより、ズボン(S) のウェスト部(W) に装着すること
ができるようになり、したがって、縫着作業の中断や、
外側ウェスト帯(W1)と内側ウェスト帯(W2)との間の狭い
部分において行うことなく、能率的且つ確実に実施する
ことができるようになり、装着作業性の困難性から生じ
るコストアップを解消することができる。
【0013】また、アジャスターを、熱可塑性合成樹脂
部材からなる取付基体(2) と被冠体(3) とで構成したか
ら、その樹脂弾性を利用して取付基体(2) と被冠体(3)
とを、簡単に掛着することができるとともに、取付け対
象部分のズボン(S) の生地に対しても、また操作する手
先に対しても優しく、また金属製のものに比べ安全性の
高いものとすることができ、しかもスライダー(1) の被
冠体(3) に、係止部(34a) へのバネ付勢のための付勢手
段を一体に形成することができることから、構造が簡単
となり、樹脂成形段階における製造の容易さ及び成形型
の低廉化により製造コストが低減される。
【0014】さらに、操作体(4) の出口(j) 方向への摺
動操作により、係止部(34a) は持ち上げられるように変
位して、係止部(34a) とガイドレール基帯(5) のレール
突条(51)の係合が解除されるが、この時に操作体(4) の
摺動範囲は挿通孔(25)の長さに制限されるため、弾性板
部(34)のつけ根に必要以上の曲げ力が作用することがな
い。従って、弾性板部(34)の疲労やヘタリを惹起せず、
また弾性板部(34)のつけ根部が折損することなく長期間
ウェストサイズ調節機能を維持することができる。
【0015】そしてスライダー(1) の両側に具備した操
作体(4) の摘子部(42)を指先操作により軽く挟持してス
ライダーを出口(j) 方向に移動するようにすれば、操作
杆(41)がテーパ面(34c) を左右均等に押し上げるように
作用して、係止部(34a) を上方に揺動させ、その係止部
(34a) とガイドレール基帯(5) のレール突条(51)との係
合が解除される。このように操作体(4) を軽い力で操作
してスライダー(1) とガイドレール基帯(5) との係合を
解除することができ、この状態でスライダー(1) をガイ
ドレール基帯(5) に沿ってスライドさせて円滑な操作に
よりサイズ調節を行うことができる。
【0016】またスライダー(1) を入口(i) 側から出口
(j) 側にスライドさせる場合は、該スライダー(1) を移
動するだけで係止部(34a) とレール突条(51)の作用によ
って係止部(34a) が揺動し、操作体(4) を操作すること
なく迅速にサイズ調節を行うことができる。
【0017】しかも、操作体(4) を押し込んで係止部(3
4a) とガイドレール基帯(5) の係合を解除する場合に、
弾性板部(34)が天壁部(31)の穴部(33)から突出しないた
め、体側で圧迫されること等により係止部(34a) の動き
が阻害されることがなく、ガイドレール基帯(5) のレー
ル突条(51)と係止部(34a) の係止部(34a) との係合及び
解除を確実にでき、ウェストサイズの調節を円滑に行う
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態及び実施例】本発明に係るアジャス
ターを実施例により説明すると、図1はアジャスターを
構成する取付基体(2) 、被冠体(3) 、操作体(4) 、ガイ
ドレール基帯(5) の分解状態を示す側面図、図2はアジ
ャスターを構成する取付基体(2) 、被冠体(3) 、操作体
(4) 、ガイドレール基帯(5) の分解状態を入口(i) 側か
ら見た正面図、図3はアジャスターの結合状態の上面図
とAーA断面図、図4は図3において操作体(4) を摺動
操作して係止部(34a) とレール突条(51)の係合を解除し
た場合の断面図である。
【0019】本発明の実施例に係るアジャスターをズボ
ン等のウェストサイズの調節装置に使用する場合、正面
中央開きとしたズボン(S) のウェスト部(W) の両側の二
か所に、調節寸法に対応する長さ分の、外側ウェスト帯
(W1)と内側ウェスト帯(W2)との重複部を形成し(図5参
照・・ただし片側のみを表示)、ポリアセタール合成樹
脂製のガイドレール基帯(5) と、これが通される同素材
のスライダー(1) とを装着する。
【0020】前記ガイドレール基帯(5) は、図3に示す
ように幅が16mm、 全長90mmであって、幅14mmと調
節有効長さ72mmの部分に4mmピッチで18個の調節用
のレール突条(51)が形成されており、該レール突条(51)
はその長手方向断面に示すように傾斜角度が15度の断
面直角三角形に近似した鋸歯形状をしており、該レール
突条(51)の形成されている領域(以下、レール突条形成
領域(52)という)の最大厚1.6mm (レール突条(51)の高
さを含む厚さ)部分の周囲は、縫着の可能な0.5mm程
度の薄い厚みに形成され、長手方向両端部に形成されて
いる縫着端縁部(53)を、前記レール突条(51)の形成面が
内面となるように内側ウェスト帯(W2)の表面に縫着固定
するものである。
【0021】また、スライダー(1) は、図1乃至図4に
示すように、外側ウェスト帯(W1)の内面に取り付けられ
る取付基体(2) と、該取付基体(2) と掛着してガイドレ
ール基帯(5) が挿通するトンネル状空間を確保する被冠
体(3) と、トンネル状空間内に形成する係止部(34a)
と、該係止部(34a) を操作する操作体(4) から構成され
ているものである。
【0022】図2に示すように前記取付基体(2) は、両
側部に、被冠体(3) と掛着するための掛着子(23)、及び
操作体(4) を支持するための支持部(24)が立設され、そ
の間に取付底部(21)が形成されている。該掛着子(23)の
先端部の外側に形成される鈎状突起(23a) は、被冠体
(3) に穿設される掛着孔(35)の段部(35a) に掛止して取
付基体(2) と被冠体(3) とを掛着し、また、隣合う掛着
子(23)の間に立設される支持部(24)は、支持する操作体
(4) の操作杆(41)と取付底部(21)の間にガイドレール基
帯(5) が挿通する間隙を確保する。
【0023】そして、ガイドレール基帯(5) と当接する
取付底部(21)が、出口(j) と入口(i) の中間がやや低
い、凹形の湾曲面により形成され、該取付底部(21)の出
口(j)側に連続するように縫着帯(22)が、外側ウェスト
帯(W1)に縫着の可能な0.5mm程度の薄い厚みで形成
されている。
【0024】一方、前記取付基体(2) と掛着してガイド
レール基帯(5) が挿通するトンネル状空間を確保する被
冠体(3) は、断面略コ字形であって、天壁部(31)の両側
部に立設した側壁部(32)の内側面が前記取付基体(2) の
掛着子(23)の外側面に対応した形状であり、該掛着子(2
3)に対応する入口(i) と出口(j) 付近の両側縁部には、
内側に段部(35a) を形成した掛着孔(35)が穿設され、前
記取付基体(2) の掛着子(23)の鈎状突起(23a) が該段部
(35a) に掛止される。また、側壁部(32)には前記取付基
体(2) に立設された支持部(24)に対応した挿通凹部(36)
が形成されており、取付基体(2) と被冠体(3) を掛着し
た場合に、操作体(4) が挿通し摺動する出入口方向に扁
平な挿通孔(25)を形成する。
【0025】前記被冠体(3) の天壁部(31)の中央部に
は、図3の上面図に示すように、穴部(33)の入口(i) 側
の一辺より臨出する形態で、天壁部(31)の材料厚さより
やや薄い厚みを有した弾性板部(34)が天壁部(31)内面側
と弾性板部(34)の内面側を面一として、穴部(33)の内部
に臨ませて突設しており、該弾性板部(34)の自由端下面
部にはガイドレール基帯(5) のレール突条(51)と係止す
る係止部(34a) がレール突条(51)が挿通する空間に突出
するように立設されている。尚、該係止部(34a)は先端
が斜めに形成された突条であるが、先端部に幅方向に細
い平坦部を設け、ガイドレール基帯(5) のレール突条(5
1)との接触部分を多くしてガイドレール基帯(5) とスラ
イダー(1) のガタを少なくしてもよく、さらに係止部(3
4a) と接する部分のレール突条(51)の形状を係止部(34
a) に対応した同じ形状とすることにより、これらの安
定性はさらに向上する。
【0026】また、AーA断面図に示すように該弾性板
部(34)の下面中央部より係止部(34a) にかけて、滑らか
に傾斜するテーパ面(34c) を有するリブ(34b) が形成さ
れており、該リブ(34b) の形状は前記挿通孔(25)に支持
される操作体(4) の出口(j)方向の摺動操作により、該
テーパ面(34c) と操作杆(41)とが当接して弾性板部(34)
が押上られ、付け根部を中心として揺動するとともに、
操作体(4) が入口(i)側にある場合は、操作杆(41)とテ
ーパ面(34c) の当接が解除される。なお、リブ(34b) は
係止部(34a) の折損を防止する補強部材の機能も併有す
る。
【0027】さらに、被冠体(3) の入口(i) 側と出口
(j) 側の開口部の両側にはガイドレール案内突起(37)が
形成されており、これにより開口部の形状は、取付基体
(2) と掛着した際に凸形状となり、該ガイドレール案内
突起(37)の突起下面部(37a) と取付基体(2) が形成する
空間に、ガイドレール基帯(5) の長手側縁部(54)が挿通
し、ガイドレール案内突起(37)の突起内側部(37b) で挟
まれるレール突条挿通空間には、レール突条(51)のみが
挿通することができる。
【0028】このため、ガイドレール基帯(5) の裏面に
縫着する生地等の厚みに関わらず、レール突条(51)と係
止部(34a) の係止状態が常に一定となり、ガイドレール
基帯(5) が弾性板部(34)の方に押し付けられた場合に
も、ガイドレール案内突起(37)がガイドレール基帯(5)
の動きを制限するため、弾性板部(34)に必要以上の曲げ
力が作用することを防止できる。さらに、ズボンの生地
の厚さは夏物、冬物で異なるため、開口部の大きさにも
バリエーションが必要であるが、該ガイドレール案内突
起(37)の大きさを変化させることにより、容易にバリエ
ーションを揃えることができるため、スライダー(1) を
製作する成形型を複数用意する必要がなく、製造コスト
を低減することができる。
【0029】また、前記被冠体(3) の挿通凹部(36)と、
取付基体(2) の支持部(24)とで形成される挿通孔(25)に
挿通される操作体(4) は、挿通孔(25)を出入口方向に摺
動可能な断面形状を有する棒状の操作杆(41)と、手指で
摺動操作する際に挟持する摘子部(42)とからなり、操作
体(4) を出口(j) 方向に摺動操作することで、操作杆(4
1)が被冠体(3) の弾性板部(34)に形成したテーパ面(34
c) に当接して、弾性板部(34)が上方に押上げられるよ
うに揺動し、ガイドレール基帯(5) のレール突条(51)と
係止している係止部(34a) の係止状態を解除するのであ
る。尚、操作杆(41)とその両端部に摘子部(42)を一体成
形した場合は取付基体(2) と被冠体(3) とを掛着する前
に取付基体(2) の支持部(24)に操作杆(41)を置いて掛着
し、挿通状態とするが、操作杆(41)と摘子部(42)を別体
で成型した場合は、掛着後に挿通孔(25)に挿通すること
ができる。
【0030】挿通孔(25)の出口(j) 側の端部となる挿通
凹部(36)の出口側端部(36a) は、操作体(4) を摺動操作
して弾性板部(34)を揺動させる際、操作杆(41)と当接し
て操作体(4) の摺動範囲を一定範囲に制限し、弾性板部
(34)の揺動を一定範囲に制限して弾性板部(34)のつけ根
に必要以上に大きな曲げ力が作用しないようにしてい
る。
【0031】そして、前記操作体(4) を手指から離す
と、操作体(4) は弾性板部(34)の弾性復元力により入口
(i) 側に付勢されて、もとの位置にまで戻ることとな
り、係止部(34a) と、挿入されるガイドレール基帯(5)
とが係合する。
【0032】次に上記実施例に係るアジャスターをズボ
ン(S) のウェストサイズの調節に使用する状態について
説明すると、まず、ガイドレール基帯(5) のレール突条
(51)の形成面を外面として内側ウェスト帯(W2)の表面に
重ねて、その両端部に形成した縫着端縁部(53)を縫着固
定するとともに、スライダー(1) を構成する取付基体
(2) を、前記ガイドレール基帯(5) に対応させて、縫着
帯(22)を外側ウェスト帯(W1)に縫着して固定する。
【0033】そして、内側ウェスト帯(W2)に固定したガ
イドレール基帯(5) を、取付基体(2) 内に当てがってお
き、予め、操作体(4) を取付基体(2) の支持部(24)に支
持させ、その上で被冠体(3) を前記取付基体(2) に重ね
て、掛着子(23)に形成した鈎状突起(23a) と掛着孔(35)
に形成した段部(35a) を掛止して、ズボン(S) のウェス
ト部(W) に装着するのである。
【0034】またスライダー(1) を外側ウェスト帯(W1)
に固定する他の手段(図示省略)として、取付基体(2)
の取付底部(21)の内面であって中央部幅方向に沿って座
グリを設けた取付孔を形成し、取付基体(2) を外側ウェ
スト帯(W1)の内面に固定するための固定部材として、着
色或は図柄等の表現によって装飾性を具備させた装飾基
体の裏面に、前記取付基体(2) に設けた取付孔に対応す
る間隔で立設され且つ押圧変形により加締固定するため
の、先端が尖った固定用脚を、一体に突設した構成とし
てもよい。
【0035】上記固定手段によれば、まずスライダー
(1) を構成する取付基体(2) を、前記ガイドレール基帯
(5) に対応させて、外側ウェスト帯(W1)の内面に当てが
い、外面側から固定部材の固定用脚を外側ウェスト帯(W
1)に貫通させて、取付基体(2)の取付孔から突出させ、
その先端を取付孔に通して押圧変形して座グリ内へ納
め、スライダー(1) のスライドの障害とならないように
固定しておき、次に先に内側ウェスト帯(W2)に固定した
ガイドレール基帯(5) を取付基体(2) 内に当てがって配
設し、操作体(4) を予め支持させて、被冠体(3) を取付
基体(2) に重ねて掛着する。
【0036】以上説明した本実施例のアジャスターは、
スライダー(1) の両側に具備した操作体(4) の摘子部(4
2)を指先操作により軽く挟持してスライダーを出口(j)
方向に移動するようにすれば、操作杆(41)がテーパ面(3
4c) を左右均等に押し上げるように作用して、弾性板部
(34)を上方に揺動させ、その係止部(34a) とガイドレー
ル基帯(5) のレール突条(51)との係合が解除されるか
ら、この状態でスライダー(1) をガイドレール基帯(5)
に沿ってスライドさせて円滑な操作によりサイズ調節を
行うことができる。
【0037】またスライダー(1) を入口(i) 側から出口
(j) 側にスライドさせる場合は、該スライダー(1) を移
動するだけで係止部(34a) とレール突条(51)の作用によ
って弾性板部(34)が揺動し、迅速にサイズ調節を行うこ
とができる。
【0038】なお本実施例においては、ガイドレール基
帯(5) として熱可塑性合成樹脂製(ポリアセタール合成
樹脂)を使用した場合について説明したが、ナイロン樹
脂製の生地に、ナイロン繊維を刺繍して、断面が略半円
形の畝状であるレール突条を形成したもの、あるいは従
来と同様に、ガイドレール基帯(5) の裏面に布製生地等
を重着し、ガイドレール基帯(5) の一部がウェスト部
(W) へ露呈した場合の体裁を良くするようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】アジャスターを構成する取付基体、被冠体、操
作体、ガイドレール基帯の分解状態を示す側面図であ
る。
【図2】アジャスターを構成する取付基体、被冠体、操
作体、ガイドレール基帯の分解状態を入口側から見た正
面図である。
【図3】アジャスターの結合状態の上面図とAーA断面
図である。
【図4】図3において操作体を摺動操作して係止部とレ
ール突条の係合を解除した場合の断面図である。
【図5】アジャスターを具備したズボンの一部を示す側
面図である。
【符号の説明】
(1) スライダー (2) 取付基体 (21) 取付底部 (22) 縫着帯 (23) 掛着子 (23a) 鈎状突起 (24) 支持部 (25) 挿通孔 (3) 被冠体 (31) 天壁部 (32) 側壁部 (33) 穴部 (34) 弾性板部 (34a) 係止部 (34b) リブ (34c) テーパ面 (35) 掛着孔 (36) 挿通凹部 (36a) 出口側端部 (37) ガイドレール案内突起 (37a) 突起下面部 (37b) 突起内側部 (4) 操作体 (41) 操作杆 (42) 摘子部 (5) ガイドレール基帯 (51) レール突条 (52) レール突条形成領域 (53) 縫着端縁部 (54) 長手側縁部 (i) 入口 (j) 出口 (W1) 外側ウェスト帯 (W2) 内側ウェスト帯 (S) ズボン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズボン等のウェスト部分の一か所又は左
    右二か所に形成された、外側ウェスト帯(W1)に重複す
    る、調節寸法に対応する長さ分の、内側ウェスト帯(W2)
    の外面に、表面に多数のレール突条(51)を長手直角方向
    に形成した所定幅のレール帯のみから又は該レール帯の
    裏面に生地帯を縫着してなるガイドレール基帯(5) の両
    端部を、レール突条(51)の形成面が内側となるように縫
    着固定し、該ガイドレール基帯(5) に装着するとともに
    外側ウェスト帯(W1)に固定して使用する、熱可塑性合成
    樹脂製のガイドレール基帯(5) とスライダー(1) とから
    なるアジャスターにおいて、 スライダー(1) は、取り付け手段により外側ウェスト帯
    (W1)に取り付けられる取付基体(2) と、該取付基体(2)
    と掛着手段により掛着してガイドレール基帯(5) が挿通
    するトンネル状空間を確保する被冠体(3) と、トンネル
    状空間内に形成する係止部(34a) と、該係止部(34a) を
    操作する操作体(4) とから構成されており、 前記取付基体(2) は、後記係止部(34a) との間にガイド
    レール基帯(5) の挿通間隙を形成する取付底部(21)を有
    し、前記被冠体(3) は、天壁部(31)と側壁部(32)とから
    なり、該側壁部(32)には、操作杆(41)を具備した操作体
    (4) を挿通支持する挿通孔(25)を備え、前記天壁部(31)
    には穴部(33)と該穴部(33)に臨ませた弾性板部(34)を備
    えるとともに、該弾性板部(34)の自由端下面部に係止部
    (34a) と、前記操作杆(41)に押し上げられるテーパ面(3
    4c) とが形成されており、 弾性板部(34)の係止部(34a) と、ガイドレール基帯(5)
    のレール突条(51)とが係合、解除できる構成としたこと
    を特徴とするズボン等のウェストサイズのアジャスタ
    ー。
  2. 【請求項2】 スライダー(1) を構成する取付基体(2)
    と被冠体(3) との掛着手段は、取付基体(2) の構成を、
    その取付底部(21)の両側に、操作体(4) を支持する支持
    部(24)と、先端に鈎状突起(23a) を形成した掛着子(23)
    とが立設するとともに、取付底部(21)に連続して外側ウ
    ェスト帯(W1)に縫着する縫着帯(22)を設けた構成とし、
    前記被冠体(3) の構成を、その天壁部(31)に、前記掛着
    子(23)の鈎状突起(23a) が掛着する掛着孔(35)が穿設さ
    れ、また、前記支持部(24)と対向して挿通孔(25)を形成
    する、挿通凹部(36)を設けた構成であることを特徴とす
    る請求項1記載のズボン等のウェストサイズのアジャス
    ター。
  3. 【請求項3】 被冠体(3) の入口(i) 側と出口(j) 側の
    開口部の両側にガイドレール案内突起(37)が形成され、
    該ガイドレール案内突起(37)の突起下面部(37a) と取付
    基体(2) が形成する空間に、ガイドレール基帯(5) の長
    手側縁部(54)が挿通し、ガイドレール案内突起(37)の突
    起内側部(37b) で挟まれるレール突条の挿通空間に、レ
    ール突条(51)が挿通すること特徴とする請求項1又は2
    記載のズボン等のウェストサイズのアジャスター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001052941A1 (fr) * 2000-01-17 2001-07-26 Tabata Co., Ltd. Boucle munie d'une sangle pour palme de plongee
JP2011500128A (ja) * 2007-10-12 2011-01-06 オ ファン,チョン 靴ひもの結束装置
JP2011063922A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Hae Oh Park ウエスト調節具およびそれが備えられたズボン

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