JPH08228258A - 画像読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 原稿の記憶動作において、検索インデックス
用のバーコードが読み取れなかった場合に、有効に対応
できる画像読み取り装置を提供する。 【構成】 バーコード情報の手元入力装置（キーボード
１４あるいはＯＣＲ装置１５）を設けることにより、バ
ーコードが読み取れなかった原稿をイメージセンサ１０
９による画像読み取りを行った後、次の原稿の給紙を待
機させ、表示装置１３に表示されているバーコードが読
み取れなかった原稿の画像を見ながら、ユーザがバーコ
ード情報を入力した後で、次の原稿を給紙するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、伝票等のバーコード付
き原稿の読み取りを行う画像読み取り装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、バーコード付き原稿の読み取りを
行う画像読み取り装置として、図６に示すような装置が
知られている。

【０００３】原稿載置台１０１上に載置された原稿Ｓ
は、給紙ローラ１０２により給紙された後、分離ローラ
１０４により１枚ずつに分離され下流側に送られる。搬
送ローラ対１０５をぬけた原稿Ｓは、原稿検知手段１０
６により先端を検知された後、バーコードリーダ１０７
により原稿Ｓ上のバーコードを読み取られ、さらに搬送
ローラ対１０８により下流側に送られる。その後、原稿
Ｓはイメージセンサ手段１０９により画像を読み取られ
排紙される。読み取られた原稿Ｓの画像は光電変換され
た後、バーコードリーダ１０７が読み取ったバーコード
情報を検索インデックスとして付加された後、不図示の
記憶媒体に記憶される。

【０００４】しかしながら、給紙される原稿の斜行ある
いは原稿の汚れなどによって、バーコードの読み取りが
行えないこともあり得る。そこで、原稿上のバーコード
が読み取れなかった場合の対策として、以下のような方
法をとっている。

【０００５】すなわち、バーコードリーダ１０７によ
り、原稿Ｓ上のバーコードが読み取られた場合には、原
稿Ｓはイメージセンサ手段１０９により、画像を読み取
られた後、搬送ローラ対１１７をぬけ、図中の実線の状
態にある排紙選択手段１１６により、下側排紙ローラ対
１１０ａに導かれ、下側排紙トレー１１１ａに排紙され
る。

【０００６】しかし、原稿Ｓ上のバーコードが、バーコ
ードリーダ１０７により読み取れなかった場合には、イ
メージセンサ手段１０９を動作させず、原稿Ｓの画像読
み取りを行わない。さらに、排紙選択手段１１６を図中
の二点鎖線の状態にし、搬送ローラ対１１７をぬけた原
稿Ｓを上側排紙ローラ対１１０ｂに導き、上側排紙トレ
ー１１１ｂに排紙する。

【０００７】これにより、ユーザは、バーコードの読み
取りに失敗した原稿Ｓを上側排紙トレー１１１ｂから取
り出し、もう一度原稿載置台１０１上に載置し、原稿Ｓ
の読み取りを行う。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、バーコードが読み取れなかった原稿を排紙ト
レーから取り出し、もう一度給紙しなければならず、再
度バーコードが読み取れなかった原稿はバーコードが読
み取れるまで給紙を続けなければならないという問題が
あった。

【０００９】また、バーコードを読み取れなかった原稿
を後から給紙するので、記憶媒体に記憶される原稿の順
番が、初期の原稿の順番と異なってしまうという欠点も
あった。

【００１０】本発明は、原稿の記憶動作において、検索
インデックス用のバーコードが読み取れなかった場合
に、有効に対応できる画像読み取り装置を提供すること
を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、バーコード情
報の手元入力手段を設けることにより、バーコードが読
み取れなかった原稿をイメージセンサ手段による画像読
み取りを行った後、次の原稿の給紙を待機させ、表示手
段に表示されている該バーコードが読み取れなかった原
稿の画像を見ながら、ユーザがバーコード情報を入力し
た後で、上記次の原稿を給紙するようにしたものであ
る。

【００１２】

【実施例】図１は、本発明の第１実施例による画像読み
取り装置１２の構造を示す断面図である。

【００１３】図１において、シート材載置台１に載置さ
れた原稿Ｓは、給紙ローラ２により給紙され、さらに送
りローラ３、搬送ローラ対５によって下流側に送られ
る。また、分離ローラ４は、原稿Ｓの重送を防止するた
めに逆転するローラである。

【００１４】また、原稿検知手段６は、原稿Ｓの有無を
検知するためのセンサであり、次いで原稿Ｓ上のバーコ
ードを読み取るバーコードリーダ７が設けられている。

【００１５】さらに、原稿Ｓは、搬送ローラ対８により
搬送され、イメージセンサ手段９により、原稿Ｓ上の画
像の読み取られる。そして、このイメージセンサ手段９
により画像を読み取られた原稿Ｓは、排紙ローラ対１０
により排紙され、排紙トレー１１上に順番に載置され
る。

【００１６】図２は、本実施例のシステムにおける外観
を示す正面図である。

【００１７】図示のように、上述した画像読み取り装置
１２と、読み取り画像を表示するための表示装置１３
と、キーボード１４の各ユニットを有する。

【００１８】図３は、本実施例における各部の接続構成
を示すブロック図である。

【００１９】図示のように、上述した画像読み取り装置
１２には、バーコード情報を一時記憶するバーコードＲ
ＡＭ３１と、画像データを一時記憶する画像ＲＡＭ３２
と、画像ＲＡＭ３２に記憶している原稿画像データにバ
ーコードＲＡＭ３１から読み出したバーコード情報を付
加したものを記憶する最終記憶手段であるハードディス
ク等の記憶媒体３３と、各部を制御するコントローラ３
４と、上記図１に示す構成よりなる搬送部３５とを有す
る。

【００２０】次に、以下のような構成における動作につ
いて説明する。まず、原稿載置台１上から給紙された原
稿Ｓは、原稿検知手段６により先端を検知され、下流側
のバーコードリーダ７により原稿Ｓ上のバーコードを読
み取られる。

【００２１】その後、搬送ローラ対８を抜けた原稿Ｓ
は、イメージセンサ手段９により画像を読み込まれた
後、排紙ローラ対１０により排紙トレー１１上に排紙さ
れる。ここで、バーコードリーダ７およびイメージセン
サ手段９の読み取り開始および終了のタイミングは、シ
ート材検知手段６によりとる。

【００２２】次に、シーケンスの説明を行う。原稿検知
手段６が、原稿Ｓの先端を検知してから一定時間後にバ
ーコードリーダ７の読み取りを開始し、さらにそれから
一定時間後に、イメージセンサ手段９の読み取りを開始
させる。

【００２３】バーコードリーダ７が読み取ったバーコー
ド情報は、バーコードＲＡＭ３１に一時保存され、イメ
ージセンサ手段９が読み取った画像情報は、画像ＲＡＭ
３２に一時保存される。そして、この後、コントローラ
３４により、画像ＲＡＭ３２に保存されている画像情報
に、バーコードＲＡＭ３１に保存されているバーコード
情報を検索インデックスとして付加した後、記憶媒体３
３に入力する。また、イメージセンサ手段９により読み
取られた画像情報は、同時に表示装置１３上に表示され
る。

【００２４】ここで、バーコードリーダ７が原稿Ｓ上の
バーコードの読み取りに成功した場合は、前記方法によ
り画像情報と共に記憶媒体に入力し、次のシート材Ｓを
給紙する。

【００２５】しかし、バーコードの読み取りができなか
った場合には、図１において、バーコードの読み取りが
できなかった原稿Ｓの画像情報をイメージセンサ手段９
により読み取ってしまってから、排紙トレー１１上に原
稿Ｓを排紙し、前記原稿Ｓの次の原稿Ｓの給紙を開始せ
ずに待機する。

【００２６】この状態で、ユーザが表示装置１３上に表
示されている前記バーコードの読み取りができなかった
原稿Ｓの画像を見ながら、この原稿Ｓのバーコードの値
をキーボード１４から入力する。このキーボード１４か
ら入力されたバーコード情報は、バーコードＲＡＭ３１
に入力され、画像ＲＡＭ３２に保存されている画像情報
とともに記憶媒体に入力される。その後、給紙されずに
待機している次の原稿Ｓが給紙され、以下同様にバーコ
ードおよび画像の読み取りが行われる。

【００２７】以上の方法により、バーコードおよび画像
の読み取りを行うことにより、バーコードの読み取りが
行えなかった場合の事後処理が簡便になり、バーコード
付き原稿の読み取り時間の短縮にもつながる。さらに、
原稿読み取り装置１２が遠隔地にあり、ユーザの間近に
表示装置１３およびキーボード１４のみがある場合にお
いても、原稿が画像読み取り装置１２のところに行き、
原稿Ｓを見なくても、身近の表示装置１３を見ながらキ
ーボード１４を操作するだけで、バーコードの読み取り
を行えなかった原稿Ｓのバーコード情報の入力が行え
る。

【００２８】図４および図５は、本発明の第２実施例を
示す外観正面図およびブロック図である。図示のよう
に、この第２実施例は、上記第１実施例の構成に加えて
ＯＣＲ装置１５を設けたものである。

【００２９】本実施例においては、原稿Ｓ上のバーコー
ドの読み取りが行えなかった場合、表示装置１３上に表
示された原稿画像のバーコード部分に付与されている数
字・アルファベット等を、ＯＣＲ装置１５で画面上を走
査することにより、バーコード情報の読み取りを行い、
バーコードＲＡＭ３１に入力するものである。

【００３０】本実施例によれば、第１実施例のように、
ユーザが表示装置１３を見ながらキーボード１４を操作
してバーコード情報を入力する場合に比べ、ＯＣＲ装置
１５により表示装置１３を走査するだけで良いので、キ
ーボードの打ち間違いもなく、また時間の短縮にもな
る。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バーコード情報の手元入力手段を設け、バーコードの読
み取れなかった原稿については、イメージセンサ手段に
より画像読み取りまでしてしまい、次の原稿は給紙せず
に待機させておき、ユーザが手元で読み取れなかったバ
ーコードのバーコード情報を入力した後で、次の原稿を
給紙するようにしたことにより、バーコードの読み取れ
なかった原稿を再給紙する必要もなく、また、記憶媒体
に記憶される原稿の順番も初期の原稿の順番と同一にな
るという効果がある。

【００３２】さらに、表示手段およびキーボードあるい
はＯＣＲが手元にあり、画像読み取り手段が遠隔地にあ
る場合においても、手元のキーボードあるいはＯＣＲを
操作することにより、読み取れなかったバーコードのバ
ーコード情報を入力できるので、記憶時間の短縮にも貢
献できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例による画像読み取り装置の
構造を示す断面図である。

【図２】上記第１実施例のシステムにおける外観を示す
正面図である。

【図３】上記第１実施例における各部の接続構成を示す
ブロック図である。

【図４】本発明の第２実施例のシステムにおける外観を
示す正面図である。

【図５】上記第２実施例における各部の接続構成を示す
ブロック図である。

【図６】従来の画像読み取り装置の構造を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１…シート材載置台、 ２…給紙ローラ、 ３…送りローラ、 ４…分離ローラ、 ５、８…搬送ローラ対、 ６…原稿検知手段、 ７…バーコードリーダ、 ９…イメージセンサ手段、 １０…排紙ローラ対、 １１…排紙トレー、 １２…画像読み取り装置、 １３…表示装置、 １４…キーボード、 １５…ＯＣＲ装置、 ３１…バーコードＲＡＭ、 ３２…画像ＲＡＭ、 ３３…記憶媒体、 ３４…コントローラ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 読み取り前の原稿を載置する原稿載置手
   段と、この載置された原稿を１枚ずつ給紙搬送する給紙
   搬送手段と、上記原稿上のバーコードを読み取るバーコ
   ード読み取り手段と、原稿上の画像を読み取る原稿画像
   読み取り手段と、読み取った原稿画像を表示する表示手
   段と、読み取った原稿画像を一時的に記憶しておく画像
   用一時メモリ手段と、読み取ったバーコードのバーコー
   ド情報を一時的に記憶しておくバーコード用一時メモリ
   手段と、上記画像用一時メモリ手段に記憶している原稿
   画像にバーコード用一時メモリ手段から読み出したバー
   コード情報を付加したものを記憶する最終記憶手段と、
   バーコード情報を入力するためのバーコード情報入力手
   段とを有し、 バーコード読み取り手段により原稿上のバーコードが読
   み取れなかった時に、バーコードが読み取れなかった原
   稿の画像読み取りが終了した後、次の原稿の給紙をせず
   に待機させておき、上記バーコードが読み取れなかった
   原稿を表示手段に表示することを特徴とする画像読み取
   り装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 上記表示手段に表示した画像に基づいて、バーコード情
   報入力手段から上記読み取れなかったバーコードのバー
   コード情報入力があった場合に、この入力に連動して、
   次の原稿給紙を開始することを特徴とする画像読み取り
   装置。