JPH0822727A - 電気接点 - Google Patents

電気接点

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JPH0822727A
JPH0822727A JP6179371A JP17937194A JPH0822727A JP H0822727 A JPH0822727 A JP H0822727A JP 6179371 A JP6179371 A JP 6179371A JP 17937194 A JP17937194 A JP 17937194A JP H0822727 A JPH0822727 A JP H0822727A
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JP
Japan
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layer
graphite
intermediate layer
contact
based alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP6179371A
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English (en)
Inventor
Shingo Shimada
真吾 島田
Seisuke Hinota
征佑 日野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流の軽負荷開閉によるアークの発生点を分
散移動させて、アノードスポットの転移による突起部や
穴部の成長を抑制することができ、ロッキングによる開
離不良を防止できるようにする。 【構成】 Au系合金からなる最上層1とCu合金から
なる最下層3との中間層に、グラファイト微粒子を分散
したAg系合金層2を設けている。また、最上層1と中
間層2との間および/または最下層3と中間層2との間
に、密着性のよいAg層4を設けた多層構造にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として軽負荷用の
リレーやスイッチなどに用いられる電気接点に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】軽負荷用のリレーやスイッチなどの電気
接点の構成として、従来から一般に使用されているもの
は、図4に示すように、最上層20をAuAgなどのA
u系合金とし、最下層22をCuNiとし、かつ、中間
層21をAgもしくはAgPdまたはAgNiとした3
層構造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な構成の従来の電気接点においては、直流の軽負荷開閉
の繰り返しに伴い、図5(a)に示すように、−および
+の一対の接点23,23の接触部23a,23a間の
一箇所にブリッジbが集中しやすく、また、図6(a)
に示すように、アークeの発生も接触部23a,23a
間の一箇所に集中しやすい。その結果、図5(b)およ
び図6(b)に示すような経緯を経て図5(c)および
図6(c)に示すように、接触部23a,23aの一方
に突起部cが、他方に穴部dが転移成長し、一対の接点
23,23の開閉時にそれら突起部cと穴部dとの引っ
掛かり(ロッキング)によって開離不良を生じるという
問題があった。このような転移成長の大きさや形は、接
点材料の材質により大きく左右されるものである。
【0004】この発明は上記の実情に鑑みてなされたも
ので、アークの発生点を分散移動させて転移の成長を抑
制でき、ロッキングによる開離不良を長期間に亘って防
止することができる電気接点を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る電気接点は、最上層をAu系合金と
し、最下層をCu合金とする多層構造の電気接点におい
て、中間層にグラファイト微粒子を分散したAg系合金
を設けたものである。
【0006】上記構成の電気接点において、上記中間層
としては、Ag−グラファイト系材料、Ag−Ni−グ
ラファイト系材料、あるいはAg−Au−グラファイト
系材料のいずれかのものが推奨される。
【0007】また、上記構成の電気接点において、上記
中間層の上下層の少なくとも一方にAg層を設けること
が望ましい。
【0008】さらに、上記グラファイトの粒径を0.1
μm以下で、かつ、Ag系合金に対する含有率を0.3
重量%以下に設定することが好ましい。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、中間層にグラファイ
ト微粒子を分散したAg系合金を設けたことにより、最
上層のAu系合金が消耗等して、その中間層が露出した
とき、アークの発生がグラファイトによって起こるため
に、アークの発生点が分散移動することになる。したが
って、接点接触部に突起部および穴部が形成されても、
それの転移による成長が抑制され、大きな突起部と穴部
との引っ掛かりによる開離不良を防止することができ
る。
【0010】特に、Ag−グラファイト系材料、Ag−
Ni−グラファイト系材料、あるいは、Ag−Au−グ
ラファイト系材料からなる中間層とする場合は、接触抵
抗を低く安定化できるとともに、耐溶着性および耐消耗
性の向上も図ることができる。
【0011】また、請求項2のように、上記中間層の上
下層の少なくとも一方、つまり、最上層と中間層との間
および最下層と中間層との間のそれぞれに、もしくは一
方に密着性の高いAg層を設けることによって、加工性
の向上が図れるとともに、接点強度の向上も図れる。
【0012】さらに、請求項3のように、上記グラファ
イトの粒径を0.1μm以下で、かつ、Ag系合金に対
する含有率を0.3重量%以下に設定する場合は、粒径
が小さいことから、そのグラファイトの表面積が大きく
なり、その分グラファイトの使用量が少なくてすみ、加
工性を一層改善することが可能である。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明に係る電気接点の一実施例を示
す断面構造図であり、同図において、電気接点10は、
Au系合金の一例であるAuAgからなる最上層1と、
Cu合金としてのCuNiからなる最下層3と、上記両
層1,3の間の中間層2とからなる。この中間層2は、
粒径が0.1μm以下のグラファイト微粒子を分散した
Ag系合金層を設けたものである。この中間層2を構成
するAg系合金としては、具体的にAg−グラファイト
系材料、Ag−Ni−グラファイト系材料、Ag−Au
−グラファイト系材料が用いられ、いずれの場合もAg
系合金に対するグラファイトの含有率は0.3重量%以
下に設定される。図1における接点構成例を表記する
と、表1のようになる。
【0014】
【表1】
【0015】上記構成の電気接点においては、最小アー
ク電流がAg:0.4A、C(グラファイト):0.0
1Aであるから、直流の軽負荷開閉の繰り返しに伴い、
アークeの発生が図2(a)で示すように、グラファイ
トCより起こる。このアークeの発生により+極側の接
点10の接触部10aが溶融されて図2(b)に示すよ
うなアノードスポットbが生じ、このアノードスポット
bが転移することにより、図2(c)で示すように、−
極側の接点10の接触部10aに移って、図2(d)の
ように小さな突起部cと穴部dとが形成される。これに
よって、アークeの発生点であったグラファイトCが接
触部10aから埋没することになるため、次のアークe
は図2(e)のように別のグラファイトCより発生する
ことになり、以下、図2(f)〜(h)のように、上記
と同様な作用を繰り返す。
【0016】上記のようにグラファイト微粒子分散Ag
系合金からなる中間層2を有する電気接点においては、
アークeの発生が順次分散移動するために、アークの一
箇所集中にともなう転移による突起部cおよび穴部dの
成長が抑制され、接点の開離不良を防止するという効果
を生じる。
【0017】図3はこの発明に係る電気接点の他の実施
例を示す断面構造図であり、この実施例では、グラファ
イト微粒子分散Ag系合金からなる中間層2と最下層3
との間にAg層4を設けたものである。同図において、
他の部分は図1と同一であるため、該当部分に同一の符
号を付して、それらの説明を省略している。また、この
図3の実施例における接点構成例を表記すると、表2の
ようになる。なお、上記各表1,2における含有率は重
量%を示す。
【0018】
【表2】
【0019】つぎに、上記のような構成の電気接点を搭
載したリレーについて、負荷開閉試験を行ない、その試
験後の転移高さを測定した結果を説明する。
【0020】
【0021】以上の試験結果からも明らかなように、グ
ラファイト微粒子分散Ag系合金からなる中間層2を有
する電気接点においては、AgもしくはAgPdまたは
AgNiからなる中間層を有する従来の電気接点に比べ
て、転移の成長が著しく抑制されることが確認できた。
【0022】なお、上記実施例では、Ag層4を、中間
層2と最下層3との間にのみ設けたものについて図示し
たが、最上層1と中間層2との間にもAg層4を設けて
もよく、このAg層4の存在により、グラファイトの含
有率が大きい場合の密着性の悪さを解消して、加工性の
向上が図れるとともに、接点強度の向上も図れるという
効果を期待することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、中間
層にグラファイト微粒子を分散したAg系合金を設けた
ことにより、最上層のAu系合金が消耗等して、その中
間層が露出したときのアークの発生点を接点接触部の広
い範囲で分散移動させることが可能であり、したがっ
て、接点接触部に突起部および穴部が形成されても、そ
れの転移による成長を抑制して、大きな突起部と穴部と
の引っ掛かりによる開離不良を防止することができる。
【0024】特に、Ag−グラファイト系材料、Ag−
Ni−グラファイト系材料、あるいはAg−Au−グラ
ファイト系材料からなる中間層とする場合、接触抵抗を
低く安定化できるとともに、耐溶着性および耐消耗性の
向上も図ることができる。
【0025】また、請求項2のように、グラファイト微
粒子分散Ag系合金層の上下層の少なくとも一方に密着
性の高いAg層を設けることによって、加工性の向上を
図るとともに、接点強度の向上も図ることができる。
【0026】さらに、請求項3のように、上記グラファ
イトの粒径を0.1μm以下で、かつ、Ag系合金に対
する含有率を0.3重量%以下に設定する場合は、粒径
が小さいことから、そのグラファイトの表面積が大きく
なり、その分グラファイトの使用量が少なくてすみ、加
工性を一層改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電気接点の一実施例を示す断面
構造図である。
【図2】同上実施例に示す電気接点におけるアークの発
生の分散移動状況を説明する要部の拡大説明図である。
【図3】この発明に係る電気接点の他の実施例を示す断
面構造図である。
【図4】従来の電気接点の断面構造図である。
【図5】従来の電気接点におけるブリッジの発生状況お
よび転移成長の状態を説明する要部の拡大説明図であ
る。
【図6】従来の電気接点におけるアークの発生状況およ
び転移成長の状態を説明する要部の拡大説明図である。
【符号の説明】
1 最上層 2 中間層 3 最下層 4 Ag層 C グラファイト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最上層をAu系合金とし、最下層をCu
    合金とする多層構造の電気接点において、中間層に、グ
    ラファイト微粒子を分散したAg系合金を設けたことを
    特徴とする電気接点。
  2. 【請求項2】 上記グラファイト微粒子分散Ag系合金
    層の上下層の少なくとも一方にAg層を設けてなる請求
    項1に記載の電気接点。
  3. 【請求項3】 上記グラファイトの粒径が0.1μm以
    下で、かつ、Ag系合金に対する含有率が0.3重量%
    以下である請求項1または2に記載の電気接点。
JP6179371A 1994-07-06 1994-07-06 電気接点 Pending JPH0822727A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104117748A (zh) * 2014-08-19 2014-10-29 郑州机械研究所 一种高压输变电触头及其焊接方法
JP2018533827A (ja) * 2015-11-16 2018-11-15 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. Rfスイッチにおける改善されたコンタクト

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104117748A (zh) * 2014-08-19 2014-10-29 郑州机械研究所 一种高压输变电触头及其焊接方法
JP2018533827A (ja) * 2015-11-16 2018-11-15 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. Rfスイッチにおける改善されたコンタクト
US10896787B2 (en) 2015-11-16 2021-01-19 Cavendish Kinetics, Inc. Contact in RF-switch

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