JPH08226167A - 柱梁接合構造及び接合金具 - Google Patents

柱梁接合構造及び接合金具

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JPH08226167A
JPH08226167A JP3212795A JP3212795A JPH08226167A JP H08226167 A JPH08226167 A JP H08226167A JP 3212795 A JP3212795 A JP 3212795A JP 3212795 A JP3212795 A JP 3212795A JP H08226167 A JPH08226167 A JP H08226167A
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JP
Japan
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column
concrete
transmission frame
reinforcing material
stress transmission
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JP3212795A
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English (en)
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Tsutomu Iiboshi
星 力 飯
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コンクリート柱とコンクリート梁と
の補強材を夫々容易かつ精度良く接合させることが出来
る接合構造と、及びこの接合構造に使用される接合金具
に関するものである。 【構成】長孔25,26が軸方向に穿設された側壁1
6,17,18,19で井桁状に形成され、各コーナー
部に筒体15を設けた応力伝達枠14により柱梁の接合
金具を形成する。柱鉄筋12を筒体15に挿通すること
によって応力伝達枠14を柱鉄筋12に沿って昇降自在
にし、かつ筒体15に設けた固定ボルト27で応力伝達
枠14を柱鉄筋12に取付固定し、更に複数の梁鉄筋2
0を応力伝達枠14の長孔25内に挿通し、梁鉄筋20
の先端にワッシャー23及びナット22を取り付けて、
梁鉄筋20を応力伝達枠14に取付固定した柱梁の接合
構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄筋等の補強材で夫々補
強されたコンクリート柱とコンクリート梁とを、容易か
つ精度良く接合させることが出来る接合構造及びこの接
合に使用される接合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンクリート梁の補強材
との接合に当たっては、図7(a),(b)及び図8に
示す構造が一般的に利用されていた。即ち、図7
(a),(b)に示す公知技術(第1公知技術)は、鉄
筋コンクリート2の柱と梁との接合部1に於いて、補強
材用の柱鉄筋3を起立し、柱鉄筋3を囲むように配置さ
れた帯筋と、これ等を結束線等で相互に連結し、かつ先
端部を定着のためにフックや90度の折り曲げ加工を施
した補強材用の梁鉄筋4を、複数本前記柱鉄筋3の極め
て狭い相互間に挿通し、これ等の鉄筋3,4を結束線5
等で結束して構成する技術である。また、図8に示す技
術(第2公知技術)は、上縁の所定位置に複数個の切込
6を有する鋼板枠7を柱鉄筋3に溶接によって固定し、
この鋼板枠7の切込6に梁鉄筋4を挿通して、これ等を
ナット8で固定して構成する技術である。
【0003】前記第1及び第2公知技術の他に、最近に
なって、特開昭64ー75747号公報に記載された技
術(第3公知技術)、特開平4ー27037号公報に記
載された技術(第4公知技術)、特開昭62ー2563
6号公報に記載された技術(第5公知技術)も知られて
いる。第3公知技術は、柱と梁の接合部に於いて、複数
の柱鉄筋に囲まれた部分内に4方向から複数の梁鉄筋を
挿入し、かつこれ等の梁鉄筋の先端に径の大きい突起部
を突設し、下縁に所定間隔を保った複数個の切欠部を設
けたくし型鋼板を、並列された複数の梁鉄筋上に載置し
て、これ等の梁鉄筋をくし型鋼板の切欠部に夫々挿入す
ると共に、先端の突起部で抜けないように固定して、梁
鉄筋を安定させると共に、所定の間隙を保って並列させ
るようにした技術である。
【0004】第4公知技術は、各4周の上縁に複数個の
切込を設けると共にその内部に格子補強鉄筋を有する枠
体と、該格子補強鉄筋を挿入し得る複数の凹部を下縁に
有するアンカープレートの側面に、複数の梁鉄筋の先端
部を取り付けてなる梁の補強材とを夫々予め用意し、前
記枠体を柱鉄筋で囲まれた部分内に固定し、更にこの枠
体内に前記柱の補強材とアンカープレートとを挿入し、
アンカープレートの凹部に格子補強鉄筋を挿入すると共
に、梁鉄筋を枠体の切込内に挿入することによって、梁
の補強材をアンカープレート及び枠体を介して柱鉄筋に
連結するようにした構造である。
【0005】第5公知技術は、4隅に設けた太径の柱鉄
筋に複数個所に孔を有する鋼板を渡して溶接固定し、こ
の鋼板の孔に夫々梁鉄筋の先端部を挿通し、ナットで梁
鉄筋を2枚の鋼板夫々に取り付けることによって、梁鉄
筋を鋼板に取付固定するようにした柱と梁との接合部に
関する技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の第1公
知技術は、柱に対して2つ以上の梁が接合される場合が
多いので、柱鉄筋3の極めて狭い相互間に先端が90度
に折り曲げられた梁鉄筋4を挿通するので、柱鉄筋3内
で多数の梁鉄筋4が錯綜し、十分な作業空間が期待出来
ない現場において、作業は複雑で熟練技能を要し、作業
性が悪く、非常に時間がかかり、コスト高になる問題が
あった。また、工期面で不利になるだけでなく、施工品
質の確保に於いても大きな問題があった。
【0007】第2公知技術に於いては、鋼板枠7を現場
で柱鉄筋3に正確に溶接しなければならないので、現場
での施工性及び施工品質に不安があった。かつ前述のよ
うに柱鉄筋3に溶接された鋼板枠7は一旦固着されてし
まうと、これを上下方向に微調整することが出来ず、従
って、柱と梁との高さの調整が困難になる問題があっ
た。
【0008】第3公知技術は、くし型鋼板の切欠部に係
合し得る大径の突起部を梁鉄筋の先端に突設しなければ
ならないので、特殊な梁鉄筋を用意しなければならない
問題があった。また、このくし型鋼板と柱鉄筋との結合
が不完全であり、従って柱鉄筋と梁鉄筋との連結が十分
でない問題があった。
【0009】第4公知技術では、予めアンカープレート
の側面に複数の梁鉄筋の先端部を取付固定した梁の補強
材を、現場に用意しておかなければならないので繁雑で
ある問題があった。また、柱鉄筋で囲まれた部分に挿入
した枠体と柱鉄筋との連結手段が不確実であり、従っ
て、この枠体を介して連結された柱鉄筋と梁鉄筋との結
合が不充分であり、取り付け位置の調整ができないとい
う問題があった。
【0010】第5公知技術は、前記第2公知技術と同様
に、複数の孔を有する鋼板を現場で太径の柱鉄筋に渡し
て溶接しなければならないので、現場での施工性及び施
工品質に不安があった。かつ鋼板は上下の梁鉄筋1枚で
固定するため、重量が大きくなり施工性に問題があっ
た。また、一旦溶着した鋼板は、その位置を微調整する
ことが出来ない問題もあった。かつ、梁鉄筋も鋼板の孔
に挿通するので、その取付位置が孔の位置で規定されて
しまい変更が出来ない問題があった。更に、鋼板の面積
が広く、それによって囲まれる領域(体積)が大きいた
め柱に作用する応力の伝達が鋼板の内外で分断され、柱
の耐力上問題があった。さらに、梁鉄筋を2枚の鋼板に
ナットで固定する必要があり、梁鉄筋端部より離れた方
の鋼板に固定するためのナット挿入自体に手間がかかる
問題があった。
【0011】本発明に係る柱梁接合構造及びその接合金
具は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい
技術であって、特にコンクリート梁の補強材を挿入して
固定することが出来る応力伝達枠をコンクリート柱の補
強材に沿って昇降自在に、かつ微調整可能な如く容易に
取り付けるように構成し、これによってコンクリート梁
をコンクリート柱に精度良く、かつ簡単確実に取り付け
ることが出来るようにした全く新しい柱梁接合構造及び
その接合金具の技術を提供するようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る柱梁接合構
造は、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であ
って、その発明の要旨は、建築物の躯体を構成するコン
クリート柱とコンクリート梁とを接合させる構造に於い
て、前記コンクリート梁の補強材を挿入し得る長孔、切
欠、溝等の補強材挿入部を側壁に有する応力伝達枠をコ
ンクリート柱の補強材に沿って昇降自在に取り付け、前
記コンクリート梁の補強材を補強材挿入部に挿入固定し
てコンクリート柱とコンクリート梁とを該応力伝達枠を
介して接合させたことを特徴とした柱梁接合構造であ
る。
【0013】本発明に係る柱梁の接合金具は、前述の従
来の問題点を根本的に改善した技術であって、その発明
の要旨は、コンクリート柱とコンクリート梁とを接合さ
せることが出来る応力伝達枠よりなる金具に於いて、前
記コンクリート柱の補強材に沿って昇降自在に取り付け
ることが出来、かつ該応力伝達枠よりなる金具の側壁に
コンクリート梁の補強材を挿入して固定し得るような長
孔、切欠、溝等の補強材挿入部が設けられたことを特徴
とした接合金具である。なお、前記応力伝達枠は、その
隅部にコンクリート柱の補強材を挿入できる大きさの筒
体を設け、その筒体で補強材に沿って昇降自在に取り付
けると共に、その筒体がネジで所定位置に固定できる構
造とすることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明に係る柱梁接合構造は、前述の如く、応
力伝達枠の側壁に長孔、切欠、溝等の補強材挿入部を設
けると共に、この補強材挿入部にコンクリート梁の鉄筋
等の補強材を挿入固定し得るようにし、かつその応力伝
達枠をコンクリート柱の補強材に沿って昇降自在に取り
付けて構成したので、コンクリート梁の補強材はこの補
強材挿入部に挿入固定することによって、応力伝達枠を
介してコンクリート柱の補強材に連結固定することが出
来る。また、応力伝達枠をコンクリート柱の補強材に沿
って摺動させることによって、コンクリート梁の高さを
自在に微調整することが出来る。応力伝達枠は止めネジ
手段等によってコンクリート柱に簡単に取付固定するこ
とが出来る。
【0015】本発明に係る接合金具は、コンクリート柱
の補強材に沿って昇降し得る応力伝達枠より構成されて
いるので、該応力伝達枠は、コンクリート柱の所定の位
置で簡単に固定することが出来る。かつその応力伝達枠
は高さの微調整が可能である。更に、応力伝達枠の側壁
にコンクリート梁の補強材を挿入して固定し得る長孔、
切欠、溝等の補強材挿入部が設けられているので、この
補強挿入部に補強材を挿入固定することによって、コン
クリート梁の補強材を応力伝達枠を介してコンクリート
柱の補強材に正確かつ確実に取付固定することが出来
る。応力伝達枠で柱鉄筋が相互に強固に固定されるの
で、梁鉄筋を設置するときや、コンクリートを流しこむ
ときに、外力が作用しても柱鉄筋の位置を保持すること
ができる。また応力伝達枠には、帯筋同様、剪断補強効
果があり、コンクリートを囲む面積が帯筋より広いの
で、さらに強力な効果が期待できる。
【0016】
【実施例】図により本発明に係る柱梁接合構造及び接合
金具の一実施例について具体的に説明すると、図1は柱
梁接合構造の全体構造を示す斜視説明図、図2(a),
(b),(c)夫々応力伝達枠よりなる接合金具に梁の
補強材を取り付ける状態を示す側面図、図3(a),
(b),(c),(d),(e),(f),(g),
(h)は夫々接合金具の側壁の形状例を示す側面図、図
4(a),(b),(c),(d),(e)は夫々接合
金具の全体の構成例を示す平面図、図5は接合金具の部
品例を示す側面図、図6(a),(b),(c)は柱と
接合金具と及び梁の補強材との位置関係を示す平面説明
図である。
【0017】図1に於いて、11はコンクリート柱であ
って、その内部には4本の柱鉄筋12が所定の間隔を保
って垂直に起立されている。これ等の4本の柱鉄筋12
には、所定の間隔に配置された帯筋13が結束線で取り
付けられている。14は応力伝達枠であって、前記柱鉄
筋12を囲むことが出来る筒体15を4隅に配すると共
に、これ等を4本の側壁16,17,18,19で連結
することによってほぼ方形に形成されている。対応する
側壁16,17は他の側壁18,19よりも少し高い
(例えば後述の梁鉄筋の径より少し大きい高さ)位置に
設けられており、かつこれ等の側壁16,17,18,
19にはほぼその水平方向の全長に亘る長孔25,26
が夫々穿設されている。この長孔25,26の上下巾
は、長孔25では後述の梁鉄筋の径より小さく、かつ後
述の梁鉄筋の端部に設けたネジの径より少し大きな巾を
有している。また長孔26では後述の梁鉄筋の径よりも
少し大きな巾を有している。
【0018】前記筒体15には、固定ボルト27が取り
付けられており、この固定ボルト27を回動して締め付
けすることによって、筒体15を柱鉄筋2に固定し得る
ように構成されている。従って応力伝達枠14は、各コ
ーナー部に設けられた筒体15を柱鉄筋12に摺動させ
ることによって昇降させることが出来、かつ固定ボルト
27の締め付け位置によって、応力伝達枠14の高さ位
置を自在に微調整することが出来るように構成されてい
る。
【0019】20は梁鉄筋であって、前記応力伝達枠1
4の長孔25,26に挿通し得る径を有しており、かつ
その先端部にはネジ21が設けられると共に、この先端
部のネジ21にはナット22が螺合されている。23は
ワッシャーである。従って、複数の梁鉄筋20は、所定
の間隔を保って並列した状態で応力伝達枠14の長孔2
5,26内に挿通することが出来る。更にその先端部の
ネジ21にワッシャー23を通してナット22を螺合す
ることやワッシャー付きナットによって、梁鉄筋20を
側壁16,17,18,19を介して、応力伝達枠14
に取付固定し得るように構成されている。
【0020】従って、本発明に係る応力伝達枠よりなる
接合金具を使用して、柱梁接合構造を構成する施工につ
いて説明すると、図1に示すように、応力伝達枠14の
コーナーに設けられた筒体15内に夫々柱鉄筋12を挿
通することによって、応力伝達枠14を柱鉄筋12に沿
って昇降自在に取り付ける。次に、梁側の梁鉄筋20の
取り付け高さを勘案しながら応力伝達枠14の高さを微
調整した後で、筒体15に設けられた固定ボルト27を
柱鉄筋12に締め付けることによって、応力伝達枠14
を柱鉄筋12の所定位置に取付固定することが出来る。
【0021】次に、左右及び前後方向から複数本の梁鉄
筋20を、応力伝達枠14の側壁17,19に設けられ
た長孔26内に挿通し、側壁16,18に設けられた長
孔25に梁鉄筋20の先端部を挿通し、夫々の梁鉄筋2
0の先端部のネジ21にワッシャー23及びナット22
を取り付けることによって、これ等の梁鉄筋20を応力
伝達枠14に取付固定することが出来る。なお、梁鉄筋
20をネジ鉄筋としてもよい。応力伝達枠14の側壁1
6,18と側壁17,19とは夫々前述のように、その
高さを異にしているので、前後、左右から側壁16,1
7,18,19に挿通された梁鉄筋20を上下位置で交
差せしめることが出来る。また、梁鉄筋20は、長孔2
5,26内で自在に水平方向に摺動させることが出来、
これによって梁鉄筋20の水平位置を微調整することが
出来る。従って、現場での位置ずれ等のトラブルにも対
応することが出来る。このように応力伝達枠14を介し
て相互に連結した柱鉄筋12と梁鉄筋20との周りにコ
ンクリートを打設することによって、コンクリート柱1
1とコンクリート梁との接合部を構成することが出来
る。
【0022】梁鉄筋20を応力伝達枠14に取付固定す
るに当たっては、例えば図2(a),(b),(c)に
示す如く、梁鉄筋20の先端部に2個のナット22と1
個のワッシャー23を使用したり、或いは夫々1個のナ
ット22とワッシャー23とを使用したり、または、梁
鉄筋20の先端部を90度折り曲げることによって、取
付固定することが出来る。各々1個のナット22とワッ
シャー23で梁鉄筋を固定する場合には、梁鉄筋20の
先端部のネジ21の径を、梁鉄筋20の径に対して特に
小さくする。そして、側壁16、18に設ける長孔25
の巾をネジの径より大きく、かつ鉄筋の径より小さくす
る。これにより、梁鉄筋20が長さ方向へも固定され
る。その他の場合には、長孔25、26の巾を梁鉄筋よ
り少し大きくしておく。
【0023】応力伝達枠14の側壁16,17,18,
19に設ける梁鉄筋20の挿入部は、図3(a),
(b),(c),(d),(e),(f),(g),
(h)に示すように、前述のような長孔25,26の他
に、複数の丸孔25a、複数個の切欠25b、楕円孔2
5c、並列された2個の長孔25d、長溝25e、及び
梁鉄筋の外側にくるように配された角孔25fがあり、
更に上下に夫々並列した長孔25と角孔25f等として
も構成することが出来る。長孔25の外側に別に角孔2
5fを設けた場合には、柱鉄筋12より外方に梁鉄筋2
0を配することが出来る。
【0024】また、応力伝達枠14の全体的構造は、図
4に示す如く、側壁16,17,18,19相互に一体
的に連結された構造のもの、或いは側壁16,17,1
8,19がコーナー部の筒体15を介して相互に連結さ
れたもの、側壁16,17の途中で相互に連結されたも
の、或いは個々の側壁16,17,18,19の両端部
が相互に交差して連結されたもの等が利用出来る。
【0025】更に、図5に示す側壁16,17は、夫々
その両端部にスリット24が穿設されており、これ等の
スリット24を相互に組み合わせて係合することによっ
て、側壁16,17を井桁状に組んで応力伝達枠14を
形成することが出来るように構成されている。柱鉄筋1
2に対応する応力伝達枠14の位置、梁鉄筋12及びこ
の梁鉄筋12の先端部に取り付けられたナット22の位
置は、例えば図6(a),(b),(c)に示すような
構成にすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る柱梁接合構造及び接合金具
は、前述の如き構造と作用とを有するので、次のような
多大な効果を有している。
【0027】(1)応力伝達枠をコンクリート柱の補強
材に沿って自在に昇降させることが出来る。(2)応力
伝達枠は固定ボルト等を介してコンクリート柱の補強材
に簡単に取付固定することが出来る。(3)従って、応
力伝達枠の高さは自在に微調整することが出来、その高
さ精度を正確に保つことが出来る。
【0028】(4)コンクリート梁の補強材は、応力伝
達枠の側壁の補強材を挿入部に挿入して固定することに
よって、この応力伝達枠を介してコンクリート柱の補強
材に連結することが出来る。(5)コンクリート梁の補
強材は、ワッシャー、ナット等を介して応力伝達枠に簡
単確実に取付固定することが出来る。(6)応力伝達枠
の各側壁の相対的高さを変えることによって左右、前後
方向から挿入されるコンクリート梁の補強材を上下位置
でスムーズに交差せしめることが出来る。
【0029】(7)応力伝達枠は工場で製作され、かつ
作業現場でコンクリート柱の補強材に固定ボルト等を介
して取付固定することが出来るので、従来技術のように
現場で溶接機で溶接する作業を全く無くすることが出来
る。(8)応力伝達枠に長孔、溝を設けた場合には、こ
れ等の長孔、溝内に挿入された補強材を水平方向に摺動
させることが出来る。(9)長孔を設けることにより、
応力伝達枠の重量を軽くすることが可能で、運搬及び柱
鉄筋への取付の際の施工性を向上できる。(10)梁の
補強材に発生する引き抜き応力伝達枠が周りのコンクリ
ートと一体となって抵抗するので、梁の補強材の柱への
定着を強固にし、柱と梁との接合を強固にすることが出
来る。(11)従来工法に比較して工期を短縮出来る。
(12)梁の柱に対する高さ等の施工精度を著しく向上
させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱梁接合構造の全体構造を示す斜視説明図であ
る。
【図2】図2(a),(b),(c)は夫々応力伝達枠
よりなる接合金具に梁の補強材を取り付ける状態を示す
側面図である。
【図3】図3(a),(b),(c),(d),
(e),(f),(g),(h)は夫々接合金具の側壁
の形状例を示す側面図である。
【図4】図4(a),(b),(c),(d),(e)
は夫々接合金具の全体の構成例を示す平面図である。
【図5】接合金具の部品例を示す側面図である。
【図6】図6(a),(b),(c)は柱の補強材と接
合金具と及び梁の補強材との位置関係を示す平面説明図
である。
【図7】図7(a),(b)は従来例を示す断面説明図
である。
【図8】他の従来例を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 接合部 2 鉄筋コン
クリート 3 柱鉄筋 4 梁鉄筋 5 結束線 6 切込 7 鋼板枠 8 ナット 11 コンクリート柱 12 柱鉄筋 13 帯筋 14 応力伝達
枠 15 筒体 16,17,18,19 側
壁 20 梁鉄筋 21 ネジ 22 ナット 23 ワッシャ
ー 24 スリット 25,26 長孔 27 固定ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の躯体を構成するコンクリート柱と
    コンクリート梁とを接合させる構造に於いて、前記コン
    クリート梁の補強材を挿入し得る長孔、切欠、溝等の補
    強材挿入部を側壁に有する応力伝達枠をコンクリート柱
    の補強材に沿って昇降自在に取り付け、前記コンクリー
    ト梁の補強材を補強材挿入部に挿入固定してコンクリー
    ト柱とコンクリート梁とを該応力伝達枠を介して接合さ
    せたことを特徴とした柱梁接合構造。
  2. 【請求項2】コンクリート柱とコンクリート梁とを接合
    させることが出来る応力伝達枠よりなる金具に於いて、
    前記コンクリート柱の補強材に沿って昇降自在に取り付
    けることが出来、かつ該応力伝達枠よりなる金具の側壁
    にコンクリート梁の補強材を挿入して固定し得るような
    長孔、切欠、溝等の補強材挿入部が設けられたことを特
    徴とした接合金具。
JP3212795A 1995-02-21 1995-02-21 柱梁接合構造及び接合金具 Pending JPH08226167A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108590041A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 中交第公路工程局有限公司 一种装配式柱钢筋定位架

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108590041A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 中交第公路工程局有限公司 一种装配式柱钢筋定位架

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