JP4264916B2 - 端部rc造鉄骨梁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中央がS造梁でありながら、その両端がRC造梁である複合構造である端部RC造鉄骨梁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の高層の建物の施工で利用される工法には、RC造(鉄筋コンクリート造)、S造(鉄骨造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が一般的に知られている。このRC造建物の梁躯体にはRC造梁(鉄筋コンクリート梁)が使用され、S造建物の梁躯体にはS造梁(鉄骨梁)が使用され、SRC造建物の梁躯体にはSRC造梁(鉄骨鉄筋コンクリート梁)が使用されているのが通例である。RC造梁は、施工が簡易で安価であるが、梁自重が重くなり、梁成が大きくなる欠点がある。S造梁は、軽量で強固であるが、高価な鋼材を多量に使用しなければならず施工の価格が高くなる欠点がある。また、S造梁では部材として使用する鋼材の精度を高めなければならず、加工に手数がかかっていた。そして、SRC造梁は、RC造梁とS造梁の欠点を解消するために開発されたものであり、鉄骨梁にコンクリートを打設した構造である。
【0003】
このSRC造梁を柱に接合するには、縦横に多数の配筋を交差させた柱上端に鉄骨梁の端部を配置して架設しなければならない。この作業においては、柱と鉄骨梁の接合の強度を保ちながら、建方の精度を向上させなければならず、施工に手間を要するものである。さらに、S造梁に比べて梁自重が増加する欠点もあった。このため、柱はRC造でありながら、梁がS造とし、梁の軽量化を図る工法も開発されてきている。この工法では、RC造柱とS造梁との接合部分で複雑な配筋をしなければならず、施工の現場では鉄筋と鉄骨の組合せに手数がかかり、費用がかかる欠点があった。
【0004】
このような梁構造の欠点を解消するため、複合構造梁(CSB,Composite Super Beam)と称するS造梁とRC造梁の特色を兼ね備えたものが開発されてきている。この複合構造梁は、中央部分がS造梁であり、その両端部はRC造梁であり、端部RC造鉄骨梁と呼ばれている。この端部RC造鉄骨梁を製造するには、H鋼などの梁鉄骨の両端部にスタッドコネクタやスパイラル状の鉄筋を配筋し、両端部にのみコンクリートを打設してRC造としている。このような端部RC造鉄骨梁で施工する建物は複合RC積層工法と呼ばれ、柱、壁の鉛直部分をRC造で設計し、梁、小梁はS造で設計している。すなわち、RC造により立ち上げた一対の柱の上端に端部RC造鉄骨梁の両端をそれぞれ載せ、柱と梁の主筋の間に剪断補強筋を配筋してコンクリートを打設することで両者を接合している。
【0005】
この工法では、柱と梁の接合部と梁のRC造とS造の接合部が分離されていることに特徴がある。柱と梁の接合部では、同じRC造であり、柱の上面に端部RC造鉄骨梁の端部を載せ、型枠で囲った後でコンクリートを流し込む現場打ちコンクリート構造となるため、施工誤差をこの接合部で吸収させることができる効果がある。また、端部RC造鉄骨梁の中央部分はS造であることから梁成を減少させて軽量となり、14mを越えるような長いスパンの梁構造が可能となる。このような特徴を持つため、従来はSRC造が得意としてきたオフィスビルなどの施工にとって換えることができるようになってきた(例えば、特開昭61年233147号公報などの記載)。
【0006】
この端部RC造鉄骨梁は、その中央部が鉄骨梁であることから、梁自重が軽減され、梁成は低減するため、梁の長スパン化が可能となる特徴がある。その反面、鉄骨梁の端部にRC造を加工するため、梁鉄骨の周囲にスタッドコネクタやスパイラル筋等を配設しなければならず、その作業に手数を要していた。また、梁鉄骨の端部でのRC造の配筋は複雑となるため、配筋精度や接合強度にバラツキを生じて製品精度の均一性が図れなかった。
【0007】
このため、梁鉄骨の端部にアンカー兼用の補強筋を突設した端部RC造鉄骨梁が提案されている(例えば、特開平7年166003号公報)。この端部RC造鉄骨梁は、梁鉄骨の両端部にそれぞれ長いU字状のアンカー兼用の補強筋を溶接で固着し、各補強筋をそれぞれ外方に向けた突起させた構造となっている。この端部RC造鉄骨梁では、U字状の補強筋を柱上面に配置し、柱上部と梁鉄骨の端部の間に梁主筋および剪断補強筋を配筋し、コンクリートを打設することで梁鉄骨を柱に接合させている。この工法では、梁鉄骨で形成した中央部はそのまま残り、梁鉄骨の両端部にはRC造となった端部RC造鉄骨梁が施工でき、一対の柱の上部の間にS造の梁が架設できることになる。そして、梁鉄骨の両端に固着したU字状の補強筋は、柱の主鉄筋と梁鉄骨との間に配置する配筋作業を容易とし、施工精度、信頼性を高める作用が生じている。さらに、梁鉄骨の接合強度や端部でのRC造の梁耐力を高める効果もある。
【0008】
この提案された端部RC造鉄骨梁では、断面がH型をした梁鉄骨の両端にそれぞれ鉄筋を折り曲げてU字形に形成したアンカー兼用の補強筋を溶接で固定して製作してある。このような補強筋を溶接した梁鉄骨を製造するには、先ず施工会社が鉄骨加工業者に梁鉄骨を発注し、鉄骨加工業者では注文された長さにH鋼を切断する。次いで、切断した梁鉄骨となるH鋼は溶接加工業者に輸送され、溶接加工業者ではH鋼の両端にU字型をした補強筋を溶接作業で固着する。溶接作業の終わったH鋼は最後に建物を建設する施工現場に輸送されることになる。このような手順で、H鋼に補強筋が溶接されて最終現場まで輸送されることになる。通常は、梁鉄骨は鉄骨加工業者から直接は施工現場まで輸送されるものであるが、このような端部RC造鉄骨梁となると、H鋼は溶接加工業者を迂回して輸送され、輸送経路が長くなり、現場までの時間がかかると共に、輸送経費が嵩む欠点が生じていた。さらに、溶接加工業者がH鋼に補強筋を溶接する作業が加えられるため、その溶接する経費が別途必要となって、費用が高くなっていた。これは、H鋼を所定長さに切断する加工業者と、補強筋を溶接する加工業者が別に存在するために発生したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本願の発明は上記の欠点に鑑み、梁鉄骨となるH鋼とアンカー部材を別々の材料に分離し、施工現場で両者を組み立てることで端部RC造鉄骨梁を製作できるように工夫したものである。施工会社では鉄骨加工業者と溶接加工業者にそれぞれ必要とする材料を発注すると、鉄骨加工業者はH鋼を発注された長さに切断し、金属加工業者は発注された寸法にアンカー部材を加工し、それぞれの業者はH鋼とアンカー部材を施工現場に別々に輸送することができる。施工現場では、H鋼とアンカー部材をその現場でボルト止めして組み立てることができ、重量のあるH鋼を迂回して輸送する手順が省略でき、かつ、アンカー部材を部品として量産することができるので、H鋼に直接溶接する作業が不要となって工事費用が安価となる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の請求項1の発明は、中央が鉄骨梁で、その鉄骨梁の両端をRC造梁とし、それぞれのRC造梁の先端から梁主筋とアンカー筋を突出させた構造の端部RC造鉄骨梁において、梁鉄骨の両端にはボルトを挿通するボルト孔をそれぞれ開口しておき、アンカー筋を固定したアンカー部材にはボルト孔を開口し、梁鉄骨のボルト孔とアンカー部材のボルト孔にボルトを挿入して締め付けることでアンカー部材を梁鉄骨に固定することを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0011】
本願の請求項2の発明は、前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状をして、その先端に雄ネジを形成したアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板に表面にアンカー筋の後部を溶接し、アンカー筋の先端から鍔付ナットをネジ込んだことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0012】
本願の請求項3の発明は、前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げたL字状前部を有するアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板の表面にアンカー筋の後部を溶接したことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0013】
本願の請求項4の発明は、梁鉄骨の両端にそれぞれボルトを挿通できるボルト孔を開口し、アンカー筋を固定したアンカー部材にボルト孔を開口し、梁鉄骨のボルト孔とアンカー部材のボルト孔にボルトを挿入して締め付け、梁鉄骨の両端にそれぞれアンカー筋が突出するように梁鉄骨にアンカー部材を固定し、梁鉄骨の両端部の周囲に複数の枠状をした剪断補強筋を配筋し、剪断補強筋の内部空間には複数の細長い梁主筋を配筋し、梁鉄骨の両端部にのみコンクリートを打設してRC成形部を形成し、それぞれのRC成形部からアンカー筋と梁主筋を突出させ、中央が鉄骨梁でその両端をRC造梁としたことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0014】
本願の請求項5の発明は、前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状をして、その先端に雄ネジを形成したアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板に表面にアンカー筋の後部を溶接し、アンカー筋の先端から鍔付ナットをネジ込んだことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0015】
本願の請求項6の発明は、前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げたL字状前部を有するアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板の表面にアンカー筋の後部を溶接したことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0016】
本願の請求項7の発明は、前記梁主筋は、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げてL字状前部を形成し、後端の周囲には雄ネジのボルト部を形成し、RC成形部の後部から突出したボルト部にナットをネジ込ませることができることを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0017】
本願の請求項8の発明は、前記梁主筋は、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げてL字状前部を形成し、後端部を半円形に曲げてU字状後部を形成し、RC成形部の内部にU字状後部を封入したことを特徴とする端部RC造鉄骨梁である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明の第一の実施の形態に使用するアンカー部材11を加工する前の状態を示すもので、各素材を分離して示しており、図2は加工の終わったアンカー部材11を示す斜視図である。このアンカー部材11は、後述するH鋼の両端の上下にそれぞれ高力ボルトとナットで締め付け固定されるものである。
【0019】
図1で示すように、アンカー部材11はスプライスプレート12、一対のネジ付アンカー筋13、一対の鍔付ナット14の部品より構成されている。スプライスプレート12はやや肉厚の鋼板を長方形に切断して平坦な形状をしており、その幅は後述するH鋼の平面の幅とほぼ一致させてある。このスプライスプレート12の後部(図1で左前側。以下、図1より図5では右奥方向を前方、左手前方向を後方と称する。)の上下左右の4個所にはそれぞれボルト孔15を開口してある。ネジ付アンカー筋13はRC柱のコンクリートの中に埋設され、引っ張り荷重を受け止める作用を行うもので、細長い鉄筋の外周にはスパイラル状にネジを形成してある(ネジ鉄筋とも呼ばれている)。鍔付ナット14は内部に雌ネジを切削加工してあるもので、そのネジピッチはネジ付アンカー筋13の外周のネジピッチと一致させてある。そして、鍔付ナット14の後部の外周は外側に拡大していて、断面積が大きくなるように設定してあり、この広がった部分をコンクリートに嵌まり込ませ、引き抜きの抵抗が大きくなる作用を行わせている。
【0020】
これらの部品を組み立てるには、一対のネジ付アンカー筋13、13を間隔を置いて平行に配置し、各ネジ付アンカー筋13、13の後部(図1において左手前側)をスプライスプレート12の一方の表面に密着させる。各ネジ付アンカー筋13、13はスプライスプレート12の前半分程度の長さに密着させ、各ネジ付アンカー筋13、13でボルト孔15を塞がないような位置に配置してあり、各ネジ付アンカー筋13、13の長さ方向はスプライスプレート12の長辺の方向と一致させてある。そして、スプライスプレート12とネジ付アンカー筋13、13とは、その接触部分において溶接Xで固定してある。すると、スプライスプレート12には、その一方の表面の前部に2本のネジ付アンカー筋13、13が溶接されていて、各ネジ付アンカー筋13、13の大部分はスプライスプレート12の短辺よりも前方に大きく飛び出し、昆虫の触角のような形状に組み立てられている。そして、各ネジ付アンカー筋13、13の先端(図1において右奥側)にはそれぞれ鍔付ナット14、14をネジ込んで固定する。
【0021】
こうして、図1において示されたスプライスプレート12、ネジ付アンカー筋13、鍔付ナット14の部品から組み立てたアンカー部材11が図2で示されている。図2で示されているように、スプライスプレート12と各ネジ付アンカー筋13、13は溶接Xにより強く固着されていて、一対のネジ付アンカー筋13、13は平行に配置され、ネジ付アンカー筋13、13の先端にはそれぞれ鍔付ナット14、14がネジ込まれている。各鍔付ナット14、14はネジ付アンカー筋13、13の雄ネジと噛み合わせてあり、各鍔付ナット14、14の外周はワッシャーのように拡大していて、コンクリートに埋設した際に抵抗となって引っ張り強度を支える作用がある。図2で示すアンカー部材11は、予め金属加工業者の工場で製造することができ、製造したアンカー部材11はプレハブ工場や施工現場で梁鋼材と組み立てることになる。従って、このアンカー部材11は設定された規格の大きさに加工業者で大量に製造し、受注に予め対応して準備することができる。
【0022】
次に、図3は前述したアンカー部材11と梁鉄骨21を組み合わせる前の状態を示したものである。この組み立てでは、2つのアンカー部材11ー1と11ー2を梁鉄骨21の一端に固定する手順を示しているが、梁鉄骨21の他端にも同様に一対のアンカー部材11、11を固定し、1つの梁鉄骨21の両端には合計4つのアンカー部材11が固定されることになる。この梁鉄骨21は、従来からビル建築に用いられている断面H形をした鋼材を必要とする長さに切断したもので、その上下の平面を水平に配置してあり、梁鉄骨21の先端(図3において右奥側)の上面の左右の4個所にボルト孔22を貫通開口してある。また、梁鉄骨21の先端の下面の左右の4個所にボルト孔23を貫通開口してある。上面の4つのボルト孔22の位置は、スプライスプレート12ー1に開口した4つのボルト孔15と同じ配置に設定してあり、下面の4つのボルト孔23の位置は、スプライスプレート12ー2に開口した4つのボルト孔15と同じ配置に設定してある。そして、梁鉄骨21でのボルト孔22、23の開口した位置は、梁鉄骨21の先端より少し後方に位置させてあり、スプライスプレート12ー1、12ー2を梁鉄骨21に固定させたときにスプライスプレート12の先端が梁鉄骨21の先端とほぼ一致するように設定してある。
【0023】
この梁鉄骨21の上面にはスプライスプレート12ー1の下面を密着させ、ボルト孔15ー1とボルト孔22の位置を合わせて下方より4本の高力ボルト24をボルト孔15ー1と22に挿通し、梁鉄骨21の上面に突出した高力ボルト24の先端にナット26をネジ込んで締め付ける。この4つの高力ボルト24とナット26により、スプライスプレート12ー1は梁鉄骨21の上面に密着固定される。また、梁鉄骨21の下面にはスプライスプレート12ー2の下面(図3では上側を向いている面)を密着させ、ボルト孔15ー2とボルト孔23の位置を合わせて、上方より4本の高力ボルト25をボルト孔15ー2と23に挿通し、梁鉄骨21の下面に突出した高力ボルト25の先端にナット27をネジ込んで締め付ける。この4つの高力ボルト25とナット27により、スプライスプレート12ー2は梁鉄骨21の下面に密着固定される。
【0024】
このようにして、梁鉄骨21にアンカー部材11ー1、11ー2を固定した状態が図4で示されている。梁鉄骨21の先端の上下の面にはそれぞれスプライスプレート12ー1、11ー2が密着されていて、高力ボルト24とナット26でスプライスプレート12ー1が固定され、高力ボルト25とナット27でスプライスプレート12ー2が固定されている。この梁鉄骨21の先端からは、4本のネジ付アンカー筋13ー1、13ー2が前方に向けて平行に突出している。なお、図4では梁鉄骨21の片方の先端部を図示してきるが、図4における後端(図4で左手前側に向けて延長した図示していない部分)にも同じように上下にスプライスプレート12が密着して固定してある。従って、梁鉄骨21の両端部にはそれぞれ4本づつのネジ付アンカー筋13が突出した構成となっている。
【0025】
図5は梁鉄骨21の先端部にコンクリートを打設して端部RC部を加工する前の状態を示し、RC部の配筋の手順を示すものである。この図5では、端部RC造の部分を構成する部材の種類とそれらの配置を示している。梁鉄骨21の先端からは4本のネジ付アンカー筋13ー1、13ー2が突出しており、ネジ付アンカー筋13ー1、13ー2の先側から高強度の四角いせん断補強筋41、42、43を挿通する。各せん断補強筋41、42、43は図9で示す位置に配置してあり、かつ、梁鉄骨21の中心から離して、図8で示すように梁鉄骨21とは均等の間隔を維持させてある。なお、図5においてせん断補強筋41は3つ、せん断補強筋42は2つ、せん断補強筋43は3つを図示しているが、この実施の形態に限定されず、その数や粗密度は応力分布や耐力のために適宜調整することができる。
【0026】
このせん断補強筋41(せん断補強筋42、43も同じ形状である)の形状は図6で示されており、せん断補強筋41は一本の細長い鉄筋材料を折り曲げて加工したもので、二重に四角くなった形状である。長さの短い傾斜部48とそで部49は135度の角度で曲げてあり、そで部49は水平となっている。そで部49の終端には下方に向けて外側部50が直角に折り曲げてあり、この外側部50の長さは梁鉄骨21の高さよりも大きくなるように設定してあり、外側部50の下端には底部51が直角となるように折り曲げてある。底部51の長さは梁鉄骨21の幅の2倍以上となるように設定してあり、底部51の先端には上方に向けて外側部52が直角となるように折り曲げてある。外側部52の先端には内側に向けて(そで部49の方向)頂部53が直角となるように折り曲げてあり、この頂部53は傾斜部48とそで部49の折り曲げ点付近まで延長させてある。頂部53の先端には下方に向けて垂直となるように内側部54を直角に折り曲げてあり、内側部54の先端には水平となるように底部55を直角に折り曲げてある。この底部55の先端には垂直上方に向けて内側部56を直角に折り曲げてあり、内側部56の先端には水平となるように頂部57が直角に折り曲げてある。この頂部57の先端には下方に向けて垂直となるように終端部58が折り曲げてあり、終端部58の長さは短くしてある。
【0027】
このように折り曲げて加工したせん断補強筋41では、外側部50と52、内側部54と56はそれぞれ同じ長さに設定し、底部55と頂部57はそれぞれ同じ長さに設定し、底部51は底部55より長くなるように設定してある。このため、図6、図8で示すように、そで部49、外側部50、底部51、外側部52、頂部53により長方形をした一連の枠の形状となっている。さらに、内側部54、底部55、内側部56、頂部57により、やや幅細の長方形をした一連の枠の形状となっていて、側面から見てせん断補強筋41は二重に長方形をした枠組みの形成に加工されている。なお、内側部54、底部55、内側部56、頂部57で形成された長方形の空間形状は、梁鉄骨21の外形よりも大きくなるように設定してあり、両者が接触しないような配置となっている。
【0028】
このように梁鉄骨21の周囲にせん断補強筋41、42、43を配置し、せん断補強筋41、42、43の枠状の内部空間であって、その上部には4本の梁主筋31を挿通し、その下部には4本の梁主筋32を挿通させる。これら梁主筋31、32のせん断補強筋41、42、43との位置関係は図8で示されている。梁主筋31は、そで部49と外側部50の角に1本、頂部53と内側部54の角に1本、内側部56と頂部57の角に1本、外側部52と頂部53の角に1本をそれぞれ平行となるように配置してある。梁主筋32は、外側部50と底部51の角に1本、内側部54と底部55の角に1本、底部55と内側部56の角に1本、底部51と外側部52の角に1本をそれぞれ平行となるように配置してある。この梁主筋31は細長い鋼材であり、その先端(図5において右奥側)は下方に円弧形に曲げ、先端部をその中央部分と直角に折り曲げた曲げ上げ部33を形成してある。そして、梁主筋31の後部(図5において左手前側)の外周には、雄ネジを切削加工したネジ切り部35を形成してある。また、梁主筋32も細長い鋼材であり、その先端は上方に円弧形に曲げ、先端部をその中央部分と直角に折り曲げた曲げ上げ部34を形成してある。この梁主筋32の後部の外周には、雄ネジを切削加工したネジ切り部36を形成してある。なお、各梁主筋31、32の長さと形状は同一になるように設定してある。
【0029】
図5で示した梁鉄骨21、せん断補強筋41、42、43、梁主筋31、32を組み立て、その周囲を型枠で囲み、コンクリートを流し込んで硬化させることで長方形をしたRC成形部61を形成させる。すると、梁鉄骨21の端部にはコンクリートによって囲まれた四角いブロック状のRC成形部61が結合されたことになる。このRC成形部61の外周はせん断補強筋41、42、43の外形よりも少し太くし、RC成形部61の先端(図9で右端)は梁鉄骨21の先端よりも長くしてあり、RC成形部61の後部(図9で左部)はスプライスプレート12ー1、12ー2の後端よりも後方に位置させてある。このため、コンクリートによりネジ付アンカー筋13ー1、13ー2の半分を埋め込み、スプライスプレート12ー1、12ー2全体を包み込んでいることになる。外観からすると、RC成形部61はせん断補強筋41、42、43を封入し、RC成形部61の先端面からネジ付アンカー筋13ー1、13ー2、梁主筋31、32をそれぞれ突出させ、RC成形部61の後端面からネジ切り部35、36を突出させたことになる。この突出したネジ切り部35にはワッシャー37を挿入してからナット39をネジ込んで締め付ける。このワッシャー37、ナット39により、梁主筋31が前方に引き出される力に抵抗させることになる。また、突出したネジ切り部36にはワッシャー38を挿入してからナット40をネジ込んで締め付ける。ナット39、ワッシャー37及びナット40、ワッシャー38がRC成形部61の後面に密着することで、梁主筋31と32は抵抗力を発生し、梁主筋31と32が図9中で右方向に引き出すことができなくなる。
【0030】
このように、コンクリートを打設することによりRC成形部61を形成し、H鋼である梁鉄骨21の先端部にはRC成形部61から構成されたRC造端部66が形成され、RC成形部61の先端面からネジ付アンカー筋13ー1、13ー2、梁主筋31、32が突出されて柱・梁接合部69が形成されたことになる。このRC造端部66の図7におけるAーA断面が図8で示され、この断面図ではRC成形部61の内周にはせん断補強筋41、42、43が配置され、これらのせん断補強筋41、42、43でRC成形部61が容易に崩れないように補強している。また、図7におけるBーB断面が図9で示され、RC成形部61の先端(図9において右側)にはネジ付アンカー筋13ー1、13ー2、梁主筋31、32が突出していて、梁鉄骨21の先端はRC成形部61の先面より内側に位置させられ、RC成形部61によって梁鉄骨21の先端部が包み込まれている。なお、梁鉄骨21の他端も同様にRC成形部61ー2が形成され、図10で示されるように端部RC造鉄骨梁64が形成されたことになる。こうして、端部RC造鉄骨梁64の一端はRC造端部66と柱・梁接合部69であり、他端はRC造端部66と柱・梁接合部68であり、その中央部分は中央鉄骨部67に分類される。この端部RC造鉄骨梁64の加工は、プレハブ工場や建築現場で組み立てて製造することが可能である。
【0031】
次に、この端部RC造鉄骨梁64を使用し、RC造によるRC柱71に端部RC造鉄骨梁64を接合して建物を建てる手順について説明する。図11では、既に立ち上げられたRC柱71の上面に端部RC造鉄骨梁64の下面を載せ、配筋する直前の状態を示したものである。RC成形部61の先端の下面をRC柱71の上面の周囲の一部に接触させ、RC柱71の上面一側にRC成形部61を載置させる。このRC柱71には柱主筋72、73が既に埋めこまれていて、4本の柱主筋72、73はRC柱71の上面の四隅から垂直方向に立ち上げられている。このため、RC柱71の上面に載置したRC成形部61では、その前面から水平方向に突出した梁主筋32、31を柱主筋72と72の間に挿入して組み合わせる。各梁主筋32、31の先端にある曲げ上げ部33、34は柱主筋73の手前側に位置させてある。前述したRC造端部66はRC柱71の外部に突出し、柱・梁接合部69は柱主筋72と72の間に嵌まり込んでいることになる。
【0032】
そして、柱主筋72と73の間であって、RC柱71の上面には一対の大梁主筋74、74を水平方向に挿入してあり、大梁主筋74、74は間隔を置いて平行となるように梁主筋32の下部に配置してある。また、柱主筋72と73の間であって、梁主筋31の上部には一対の大梁主筋75、75を水平方向に挿入してあり、大梁主筋75、75は間隔を置いて平行となるように配置してある。図12で示すように、これらの大梁主筋74、74、75、75は四角形に配置されている。配置した大梁主筋74、74、75、75の図11中で右側からは四角い枠状の補強筋76(スターラップとも言う)を複数個挿通し、大梁主筋74、74、75、75の図11中で左側からは四角い枠状の補強筋77を複数個挿通する。大梁主筋74、74、75、75に補強筋76、77を挿通した状態が図12で示される。さらに、柱主筋72、73の上部からは四角い枠状の補強筋78を複数個挿通する。これらの補強筋76、77、78は、細長い鋼材を長方形に折り曲げ、それぞれの両端を内側に折り曲げた形状をしており、この形態に限らず、鋼材の両端を溶接で接続した四角い無端状のものであってもよく、コイル状をしたスパイラル筋であっても構わない。
【0033】
この配筋の後で、補強筋76、77を挿通した大梁主筋74、74、75、75の周囲を大梁の形状となるように型枠(図示せず)で囲う。そして、型枠の内部にコンクリートを打設し、図12において鎖線Zで示す範囲にまでコンクリートを注入する。コンクリートが固化した後で型枠を取り外すと、図13で示すように型枠の形状にRC大梁81が形成されることになる。この図13では、RC柱71の上部には水平にRC大梁81が一体となって構築され、同時にRC柱71とRC大梁81の交差した部分の側面にはRC成形部61が一体に埋め込まれて構築されたことになる。このため、RC柱71の上部では水平にRC大梁81とRC成形部61がT字形に配置されたことになり、RC造であるRC大梁81に複合構造梁である端部RC造鉄骨梁64が結合されたことになる。なお、図13ではRC大梁81の施工のみを示しているが、床面の位置にスラブを配筋し、床の型枠を配置することで床をRC大梁81と同時に構築することもできる。
【0034】
端部RC造鉄骨梁64を使用して、図11、図12、図13の手順で施工した建物のRC柱とRC大梁と端部RC鉄骨梁の位置関係を図14で示す。図14においては、コンクリートを流し込んだ基礎91の上に建物を構築する途中を示したものであり、柱と梁のみが示されている。
【0035】
基礎91の上にはRC造の複数のRC柱92〜99が垂直に立ち上げられていて、4本のRC柱92〜95は等間隔に直列に配置されていて、これらの反対側には4本のRC柱96〜99が等間隔に直列に配置されており、RC柱92〜95とRC柱96〜99の間隔は同一であり、対称形に配置してある。そして、RC柱92と93の間には大梁101が、RC柱93と94の間には大梁102が、RC柱94と95の間には大梁103がそれぞれRC造で一体に構築されている。同様に、RC柱96と97の間には大梁104が、RC柱97と98の間に大梁105が、RC柱98と99の間には大梁106がそれぞれRC造で一体に構築させてある。さらに、RC柱92と96の上端の間には端部RC造鉄骨梁108(図10で示した端部RC造鉄骨梁64と同じもの)が架設してあり、端部RC造鉄骨梁108の両端はRC柱92、96の上部と一体となるようにコンクリートで接合してある。同様に、RC柱93と97の間には端部RC造鉄骨梁109が架設してあり、RC柱94と98の間には端部RC造鉄骨梁110が架設してあり、RC柱95と99の間には端部RC造鉄骨梁111が架設してある。このようにして、RC造梁と複合構造梁の組合せによる建物を建築することができ、この手順を繰り返すことにより3階、4階などの高層の建物を建築することができる。
【0036】
次に、図15は本発明の第二の実施の形態を示すものであり、図2で示した第一の実施の形態におけるアンカー部材11に対応する変形例のアンカー部材115を示すものである。
【0037】
このアンカー部材115は、スプライスプレート116とL字形アンカー筋117から構成されている。スプライスプレート116はやや肉厚の鋼板を長方形に切断して平坦な形状をしており、その幅は梁鉄骨となるH鋼の平面の幅とほぼ一致させてある。このスプライスプレート116の後部(図15で左前側)の上下には一列に3個所づつ、合計6個所にボルト孔119を開口させてある。このボルト孔119は、図3における高力ボルト24、25を挿通させるためのものである。このスプライスプレート116の一方の平面には一対のL字形アンカー筋117、117を溶接Yによって固定してあり、両L字形アンカー筋117、117は上下に平行となるように配置してある。このL字形アンカー筋117は細長い丸棒状の鋼材を素材としており、各L字形アンカー筋117、117はスプライスプレート116の端部に溶接Yされており、L字形アンカー筋117、117はそれぞれボルト孔119の列の延長線に位置させてある。各L字形アンカー筋117の先端側(図15において右奥側)は円弧形に曲げてあり、先端は中央部と直角になるようにややL字型に折り曲げられた曲げ上げ部118を形成してある。
【0038】
この実施の形態におけるアンカー部材115では、第一の実施の形態におけるアンカー部材11のボルト孔15(図2)に比べ、ボルト孔119の数が多く、H鋼に大きな強度で固定することができる。また、アンカー部材115における曲げ上げ部118は図2における鍔付ナット14に対応し、コンクリートに埋め込まれて引っ張り強度を保つことができるものである。この曲げ上げ部118はL字形アンカー筋117に対して直角に折り曲げられているため、コンクリート内で大きな抵抗力を発揮して容易に引き抜けない作用を行うことができる。第一の実施の形態における鍔付ナット14よりも安価に製造することができる。このアンカー部材115は、金物加工業者が加工工場などで大量に生産することができる。
【0039】
図16は本発明の第三の実施の形態を示すもので、図8で示したRC成形部61の縦断面図に対応するものである。図16では、図8と同じ部材については同一の番号を付してその説明を省略している。
【0040】
この図16では、RC成形部61の内部には二重の四角い枠状をしたせん断補強筋41が配置してあり、せん断補強筋41の内側の上部には4本の梁主筋31が一列に並んで挿入してあり、下部には4本の梁主筋32が一列に並んで挿入してある。そして、せん断補強筋41の内側であって、梁主筋31より下側の位置の左右にはそれぞれ側梁主筋121が挿入してある。また、せん断補強筋41の内側であって、梁主筋32より下側の位置の左右にはそれぞれ側梁主筋122が挿入してある。この配置により、せん断補強筋41の内側には梁主筋31、梁主筋32、側梁主筋121、122の合計で12本の鉄筋が挿通してあるため、多数の鉄筋によりRC成形部61の耐力を高めることができる。
【0041】
次に、図17、図18は本発明の第四の実施の形態を示すものであり、この実施の形態は図5で示した梁主筋31と32の変形例を示すものである。この図17、図18において、図5における第一の実施の形態で使用した同一部材には同一の符号を付し、その説明を省略してある。なお、図17、図18では、図5で示したせん断補強筋41、42、43は省略して図示していないが、実際の施工では第一の実施の形態と同じように剪断補強筋を使用することになる。
【0042】
この第四の実施の形態における梁主筋125は図5における梁主筋31に対応するもので、梁主筋126は図5における梁主筋32に対応するものである。4本の梁主筋125は平行に配置されており、それぞれは細長い丸棒状をした鋼材を加工して形成してある。各梁主筋125の先端部(図17において右奥側)は円弧形に曲げられ、その先端は中央部に対して直角に折り曲げられた曲げ上げ部129が形成してある。そして、それぞれの梁主筋125の後部(図17において左手前側)は緩く半円形に折り曲げ、その端部を前方に向けた180度フック部127を形成してある。梁主筋126においても同様に、それぞれの先端は中央部に対して直角に折り曲げて曲げ上げ部130を形成し、それぞれの梁主筋126の後部は半円形に折り曲げ、その終端を前方に向けた180度フック部128を形成してある。この図17で示した形状の梁主筋125、126を使用し、コンクリートを打設して形成したRC成形部133の横断面が図18で示されている。
【0043】
第四の実施の形態におけるRC成形部133では、梁鉄骨21の周囲はせん断補強筋41、42、43で囲まれていて、せん断補強筋41、42、43の内部には梁主筋125、126が配置されている。そして、コンクリートを打設することにより、梁鉄骨21の先端部、せん断補強筋41、42、43、梁主筋125、126の後半分がRC成形部133の内部に埋め込まれている。これらのRC成形部133、梁主筋125、126などにより、図9におけるRC造端部66に対応するRC造端部134が形成されている。
【0044】
この実施の形態では、梁主筋125、126の後部に形成した180度フック部127、128はRC成形部133に埋め込まれていて、梁主筋125、126にその長さ方向に引き抜く応力が発生しても、これら180度フック部127、128が引っ張り力に抵抗することになる。このため、RC造端部134を図13で示すように接合した場合に、梁主筋125、126に引っ張り力が発生しても、180度フック部127、128はコンクリートに固く食い込んで強度を維持させることができる。この実施の形態では、第一の実施の形態におけるワッシャー37、38、ナット39、40を使用せず、ネジ切り部35、36の加工が不要となって、施工が安価となる。
【0045】
図19から図23は本発明の第五の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、第一の実施の形態における端部RC部の変形である。図19は図5に対応しており、梁鉄骨143の先端部にコンクリートを打設して端部RC部を加工する前の状態で、RC部の配筋の手順を示しており、各部材は図5におけるものと共通している。この図19では、端部RC造の部分を構成する部材の種類とそれらの配置を示している。梁鉄骨143の先端からは4本のネジ付アンカー筋152ー1、142ー2が突出しており、ネジ付アンカー筋142ー1、142ー2の先側から高強度の四角いせん断補強筋153、154、155を挿通してある。各せん断補強筋153(せん断補強筋154、155も同じ形状である)の形状は図6で示したせん断補強筋41と同一の形状となっていて、一本の細長い鉄筋材料を折り曲げて加工したもので、二重に四角くなった形状である。
【0046】
梁鉄骨143の周囲にせん断補強筋153、154、155を配置したなら、せん断補強筋153、154、155の枠状の内部空間であって、その下部には4本の梁主筋146を挿通させる。この梁主筋146は細長い鋼材であり、その先端(図19において右奥側)は上方に円弧形に曲げ、先端部をその中央部分と直角に折り曲げた曲げ上げ部147を形成してある。そして、梁主筋146の後部(図19において左手前側)の外周には、雄ネジを切削加工したネジ切り部148を形成してある。
【0047】
図19で示した梁鉄骨143、せん断補強筋153、154、155、梁主筋146を組み立ててその周囲を型枠で囲み、コンクリートを流し込んで硬化させることで図20で示す長方形をしたRC成形部157を形成させる。すると、梁鉄骨143の端部にはコンクリートによって囲まれた四角いブロック状のRC成形部157が結合されたことになる。このRC成形部157の左右の幅はせん断補強筋153、154、155の幅よりも少し大きくし、その上面は梁鉄骨143の上面と同じ高さにし、その下面はせん断補強筋153、154、155の下部よりも下方に位置させてある。RC成形部157の後部(図20で左部)はスプライスプレート142ー1、142ー2の後端よりも後方に位置させてある。このため、コンクリートによりネジ付アンカー筋142ー2の長さの半分は埋め込まれ、スプライスプレート142ー2全体は包み込まれている。だが、スプライスプレート142ー1とネジ付アンカー筋142ー1とはコンクリートの上面より露出している。そして、RC成形部157はせん断補強筋153、154、155の下側の三分の二程度を封入し、RC成形部157の上面からはせん断補強筋153、154、155がコの字形に直立した形となっている。また、RC成形部157の後端面にはネジ切り部148が突出しているため、この突出したネジ切り部148にはワッシャー149を挿入してからナット150をネジ込んで締め付ける。ナット150、ワッシャー149がRC成形部157の後面に密着することで、梁主筋146は抵抗力を発生し、梁主筋146を図20中で右方向に引き出すことができなくなる。
【0048】
このように、コンクリートを打設することによりRC成形部157を形成し、H鋼である梁鉄骨143の先端部にはRC成形部157から構成されたRC造端部158が形成され、RC成形部157の先端面からネジ付アンカー筋142ー1、142ー2、梁主筋146が突出されて柱・梁接合部159が形成されたことになる。なお、梁鉄骨143の他端(図20中左手前側)にも図示しないが同様にRC成形部が形成されている。これらの梁鉄骨143、RC造端部158、柱・梁接合部159により端部RC造鉄骨梁160が形成されることになり、スラブ鉄筋を配筋することで鉄筋コンクリート造の建物の床を同時に施工することができる。この端部RC造鉄骨梁160はプレハブ工場や建築現場で組み立てて製造することが可能となる。
【0049】
次に、この端部RC造鉄骨梁160を使用し、RC造によるRC柱161に端部RC造鉄骨梁160、PC大梁166を同時に接合して建物を建てる手順について説明する(図21では、既に立ち上げられたRC柱161の上面に端部RC造鉄骨梁160の先端の下面を載せ、RC柱161の上面にPC大梁166の中央部を載置する手順の説明図である。この図21では、端部RC造鉄骨梁160を先にRC柱161の上面に載置して示してあるが、実際の組み立ての手順ではPC大梁166を先にRC柱161に載置し、次いで端部RC造鉄骨梁160を組み合わせることになる。)。
【0050】
このPC大梁166は一対の大梁主筋170、171を共通の連結材料として、左右にはコンクリートを硬化させて形成した細長いRC成形部168、169を配置し、中央に空間を設けた構成となっている。PC大梁166の長さ方向の下部には一対の大梁主筋170、171を並列に配置してあり、両大梁主筋170、171を囲むようにして四角いせん断補助筋174、175(スターラップとも呼ぶ)を挿入してある。複数のせん断補助筋174はPC大梁166の中央から少し離して右側で等間隔に配置し、大梁主筋170、171と複数のせん断補助筋174を組み合わせた状態で四角くコンクリートを打設してRC成形部168を形成してある。このRC成形部168は横方向に細長い梁状に成形してあり、RC成形部168の上面にはせん断補助筋174がコの字形に突起するように間隔を置いて起立させてある。また、複数のせん断補助筋175はPC大梁166の中央から少し離して左側で等間隔に配置し、大梁主筋170、171と複数のせん断補助筋175を組み合わせた状態で四角くコンクリートを打設してRC成形部169を形成してある。このRC成形部169の上面には複数のせん断補助筋175をコの字形に突起するように間隔を置いて起立させてある。こうして、PC大梁166は大梁主筋170、171によって支えられ、左右にはそれぞれRC成形部168、169を串刺しにした形状となっていて、RC成形部168と169が向き合う端部の間隔LはRC柱161の幅Mよりも少し狭くなるように設定してある。なお、このPC大梁166はプレハブ工場などで予め製造し、建築現場においてクレーンによってRC柱161と組み合わせることができる。
【0051】
このPC大梁166をRC柱161に組み合わせるには、PC大梁166をクレーンで吊り上げ、RC成形部168と169のそれぞれの先端下面をRC柱161の上面に載置させる。RC成形部168と169の端部の間隔LはRC柱161の幅Mよりも狭いため、各RC成形部168と169の先端下面はRC柱161の左右上面に載せることができる。このRC柱161には柱主筋162、163が既に埋めこまれていて、4本の柱主筋162、163はRC柱161の上面の四隅から垂直方向に立ち上げられている。前述した大梁主筋170、171を柱主筋162と163の間に配置し、PC大梁166を水平に直線状となるように載置する。
【0052】
そして、前述のRC成形部157の先端の下面をRC柱161の上面の周囲の一部に接触させ、RC柱161の上面一側にRC成形部157を載置する。このため、RC柱161の上面に載置したRC成形部157では、その前面から水平方向に突出した梁主筋146を柱主筋162と162の間に挿入して組み合わせてある。各梁主筋146の先端にある曲げ上げ部147は柱主筋163、163よりも手前側に位置させてある。前述したRC造端部158はRC柱161の外部に突出し、柱・梁接合部159は柱主筋162と162の間に嵌まり込んでいることになる。このようにしてRC柱161にRC成形部157、168、169を載置して組み合わせたの状態が図22で示されており、大梁主筋170、171の上面に梁主筋146を位置させてある。また、図23では組み合わせた状態を斜め上から見たものである。
【0053】
この組み合わせの後で、RC柱161の周囲を四角く型枠(図示せず)で囲い、この型枠の内部にコンクリートを打設し、図22において鎖線Wで示す範囲にまでコンクリートを打込む。この鎖線Wの上部はRC成形部157の上面と同じ高さ位置に設定し、鎖線Wの後部側面(図22で右側)はRC柱161の側面と同じ垂線に設定してある。コンクリートが硬化した後で型枠を取り外すと、型枠の形状に従ってRC柱161の上面に三方からRC成形部157、168、169が一体となるように接合されることになる。このため、RC柱161の上部には水平にRC大梁166とRC成形部157によりT字形の梁が配置されたことになり、RC造であるRC柱161とRC大梁166に複合構造梁である端部RC造鉄骨梁160のRC成形部157が結合されたことになる。
【0054】
そして、建物の骨格となるRC柱161、RC大梁166、端部RC造鉄骨梁160を接合したなら、建物の床をコンクリート打ちする作業に入る。この床打ちでは、主筋とスラブ筋(図示せず)を配筋しなければならないが、主筋はコの字形となって配置された複数のせん断補助筋174、175の内部に直線状に挿入する。また、RC成形部157の上面に突出したコの字形となったせん断補強筋153、154、155には梁主筋146と同じ形状をした梁主筋(図示せず)を挿入し、その梁主筋をRC柱161の上面まで延長させておく。さらに、RC大梁166、端部RC造鉄骨梁160の上面の間には床の面積と同じだけのスラブ鉄筋を配置させる。その後、床型枠をスラブ鉄筋の下方に配置し、コンクリートを打ち込んで床部分を成形させる。この床のコンクリート打ちは従来から行われている作業と同じである。
【0055】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、鋼材業者から切断された梁鉄骨をそのまま施工現場まで運ぶことができ、運送の費用および時間を省略することができる。従来の端部RC造鉄骨梁では、鋼材業者で必要とする長さに切断された梁鋼材(H鋼)を溶接業者に運ばなければならず、溶接業者でアンカー筋を溶接した後に施工現場に運ばなければならず、手数がかかっていた。本発明では、施工現場やプレハブ工場で既に加工してあるアンカー部材を梁鉄骨にボルト締めすることで固定でき、組み付けが簡易となる。このアンカー部材は金属加工業者が指定された寸法で量産することができ、溶接作業に比べて単価を安くできる効果もある(請求項1の発明)。
【0056】
本発明のアンカー部材は、雄ネジを形成したアンカー筋を固定板に溶接し、アンカー筋の先端に鍔付ナットをネジ込んだ構成となっている。このため、製作が容易となり、量産することにより単価を安くすることができる(請求項2の発明)。
【0057】
本発明のアンカー部材は、アンカー筋を固定板に溶接し、アンカー筋の先端は直角となるように折り曲げたL字状前部を加工した構成となっている。このため、製作が容易となり、量産することにより単価を安くすることができる(請求項3の発明)。
【0058】
本発明は上述のように構成したので、アンカー部材をボルト締めして固着した梁鉄骨の両端に主鉄筋と補強筋を配筋し、コンクリートを打設することで両端にRC成形部を形成さえることができる。端部RC造鉄骨梁を生産することができる。この構方では、中央が鉄骨梁で、両端がRC造梁をした複合構造の端部RC造鉄骨梁を形成でき、RC造柱と接合する作業が容易となり、中央部を軽量化させることができる。そして、アンカー部材と梁鉄骨の結合では溶接する手数がかからず、作業費用が安価となり、作業日数も短縮させることができる(請求項4の発明)。
【0059】
本発明のアンカー部材は、雄ネジを形成したアンカー筋を固定板に溶接し、アンカー筋の先端に鍔付ナットをネジ込んだ構成となっている。このため、コンクリートを打設した後のRC成形部よりアンカー筋の先端部を突出させることができ、アンカー筋の先端にネジ込んだ鍔付ナットをRC造柱の内部に位置させることができる。この鍔付ナットは、RC成形部とRC造柱とをコンクリートで接合させたときに、固化したコンクリートの中で引き抜きの抵抗となり、RC成形部とRC造柱の結合を強力に連結することができる(請求項5の発明)。
【0060】
本発明のアンカー部材は、アンカー筋を固定板に溶接し、アンカー筋の先端は直角となるように折り曲げたL字状前部を加工した構成となっている。コンクリートを打設した後のRC成形部よりアンカー筋の先端部を突出させることができ、アンカー筋の先端に形成したL字状前部をRC造柱の内部に位置させることができる。このL字状前部は、RC成形部とRC造柱とをコンクリートで接合させたときに、固化したコンクリートの中で引き抜きの抵抗となり、RC成形部とRC造柱の結合を強力に連結することができる(請求項6の発明)。
【0061】
本発明の梁主筋は、先端を折り曲げてL字状前部とし、後部には雄ネジを加工してある。コンクリートを打設したRC成形部の後面からは梁主筋の雄ネジが突出していて、この雄ネジにナットをネジ込むことにより、梁主筋の引き抜きに対する抵抗力とさせることができる(請求項7の発明)。
【0062】
本発明の梁主筋は、先端を折り曲げてL字状前部とし、後端は半円形に折り曲げてU字状後部としてある。コンクリートを打設したRC成形部の内部にはU字状後部を封入し、梁主筋が引き抜かに対する抵抗力とさせることができる(請求項8の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるアンカー部材を構成する部品を分離して示した斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態におけるアンカー部材を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における梁鉄骨にアンカー部材を組み立てる前の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態における梁鉄骨にアンカー部材を固定した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の端部RC造梁のRC造端部を打設の前の状態で、構成する部材を分離して示した斜視図である。
【図6】本発明のRC造端部に使用する剪断補強筋の形状を示す斜視図である。
【図7】本発明の端部RC造梁のRC造端部を形成した外観を示す斜視図である。
【図8】本発明の端部RC造梁のRC造端部の断面を示すものであり、図7中におけるAーA矢視した縦断面図である。
【図9】本発明の端部RC造梁のRC造端部の断面を示すものであり、図7中におけるBーB矢視した縦断面図である。
【図10】本発明の端部RC造梁の全体を示す斜視図である。
【図11】本発明の端部RC造梁をRC造柱に接合する前の状態であり、主鉄筋に補強筋を組み合わせる前の状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の端部RC造梁をRC造柱に接合する前の状態で、配筋の構成を示す側面図である。
【図13】本発明の端部RC造梁をRC造柱に接合し、同時に大梁を構築した状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の端部RC造梁を使用し、RC造柱の間に架け渡して建物を建築する途中を示す説明図である。
【図15】本発明の第二の実施の形態を示すもので、アンカー部材の変形例を示す斜視図である。
【図16】本発明の第三の実施の形態を示すもので、RC造端部の内部における鉄筋の配筋位置を示す縦断面図である。
【図17】本発明の第四の実施の形態を示すもので、梁主筋の変形例を使用し、RC造端部を組み立てる前の状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の第四の実施の形態を示すもので、RC造端部の内部を示す横断面図である。
【図19】本発明の第五の実施の形態を示すもので、端部RC造梁のRC造端部を打設の前の状態で、構成する部材を分離して示した斜視図である。
【図20】本発明の第五の実施の形態を示すもので、端部RC造梁のRC造端部を形成した外観を示す斜視図である。
【図21】本発明の第五の実施の形態を示すもので、端部RC造梁とPC大梁をRC造柱に接合する前の状態を示す斜視図である。
【図22】本発明の第五の実施の形態を示すもので、端部RC造梁をRC造柱に接合する前の状態で、配筋の構成を示す側面図である。
【図23】本発明の第五の実施の形態を示すもので、端部RC造梁とPC大梁をRC造柱の上面に載置した状態を示す斜視図である。
11 アンカー部材
12 固定板
13 ネジ付アンカー筋
14 鍔付ナット
15 ボルト孔
21 梁鉄骨
22、23 ボルト孔
24、25 ボルト
26、27 ナット
31、32 梁主筋
33、34 L字状前部
35、36 ボルト部
37、38 ワッシャー
39、40 ナット
64 端部RC造鉄骨梁
65、66 RC造端部
67 中央鉄骨部
71 RC柱
108、109、110、111 端部RC造鉄骨梁
115 アンカー部材
116 固定板
117 L字形アンカー筋
118 L字状前部
119 ボルト孔

Claims (8)

  1. 中央が鉄骨梁で、その鉄骨梁の両端をRC造梁とし、それぞれのRC造梁の先端から梁主筋とアンカー筋を突出させた構造の端部RC造鉄骨梁において、梁鉄骨の両端にはボルトを挿通するボルト孔をそれぞれ開口しておき、アンカー筋を固定したアンカー部材にはボルト孔を開口し、梁鉄骨のボルト孔とアンカー部材のボルト孔にボルトを挿入して締め付けることでアンカー部材を梁鉄骨に固定することを特徴とする端部RC造鉄骨梁。
  2. 前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状をして、その先端に雄ネジを形成したアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板に表面にアンカー筋の後部を溶接し、アンカー筋の先端から鍔付ナットをネジ込んだことを特徴とする請求項1記載の端部RC造鉄骨梁。
  3. 前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げたL字状前部を有するアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板の表面にアンカー筋の後部を溶接したことを特徴とする請求項1記載の端部RC造鉄骨梁。
  4. 梁鉄骨の両端にそれぞれボルトを挿通できるボルト孔を開口し、アンカー筋を固定したアンカー部材にボルト孔を開口し、梁鉄骨のボルト孔とアンカー部材のボルト孔にボルトを挿入して締め付け、梁鉄骨の両端にそれぞれアンカー筋が突出するように梁鉄骨にアンカー部材を固定し、梁鉄骨の両端部の周囲に複数の枠状をした剪断補強筋を配筋し、剪断補強筋の内部空間には複数の細長い梁主筋を配筋し、梁鉄骨の両端部にのみコンクリートを打設してRC成形部を形成し、それぞれのRC成形部からアンカー筋と梁主筋を突出させ、中央が鉄骨梁でその両端をRC造梁としたことを特徴とする端部RC造鉄骨梁。
  5. 前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状をして、その先端に雄ネジを形成したアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板に表面にアンカー筋の後部を溶接し、アンカー筋の先端から鍔付ナットをネジ込んだことを特徴とする請求項4記載の端部RC造鉄骨梁。
  6. 前記アンカー部材は、平坦な固定板と、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げたL字状前部を有するアンカー筋とから成り、固定板には複数のボルト孔を開口し、固定板の表面にアンカー筋の後部を溶接したことを特徴とする請求項4記載の端部RC造鉄骨梁。
  7. 前記梁主筋は、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げてL字状前部を形成し、後端の周囲には雄ネジのボルト部を形成し、RC成形部の後部から突出したボルト部にナットをネジ込ませることができることを特徴とする請求項4記載の端部RC造鉄骨梁。
  8. 前記梁主筋は、細長い直線状の鋼材の先端部を直角に曲げてL字状前部を形成し、後端部を半円形に曲げてU字状後部を形成し、RC成形部の内部にU字状後部を封入したことを特徴とする請求項4記載の端部RC造鉄骨梁。
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