JPH0822574B2 - タイヤサイド部への紋様刻印方法 - Google Patents
タイヤサイド部への紋様刻印方法Info
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- JPH0822574B2 JPH0822574B2 JP62137753A JP13775387A JPH0822574B2 JP H0822574 B2 JPH0822574 B2 JP H0822574B2 JP 62137753 A JP62137753 A JP 62137753A JP 13775387 A JP13775387 A JP 13775387A JP H0822574 B2 JPH0822574 B2 JP H0822574B2
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、タイヤサイド部の表面にデザイン、文字等
の紋様を有利に刻印する方法に関する。
の紋様を有利に刻印する方法に関する。
従来、タイヤサイド部の表面に紋様を刻印するには、
内面に紋様を刻設した金型又は表面に紋様を刻設した金
属板を内面に貼付した金型をタイヤ成形に際して用いる
ことによっていた。
内面に紋様を刻設した金型又は表面に紋様を刻設した金
属板を内面に貼付した金型をタイヤ成形に際して用いる
ことによっていた。
しかしながら、金型の内面又は金属板の表面に紋様を
刻設するには、切削、鋳造、化学エッチング等の方法に
よらなければならないため、加工プロセスが繁雑で時
間、コストがかかり過ぎるという問題がある。また、化
学エッチングの場合には、強酸の廃液処理という問題も
あり、安全性の点からも好ましくない。さらに、これら
の方法では、タイヤサイド部表面にミクロンオーダーの
凹凸を打刻するといった微細加工を要する金型の作製は
実質的に困難である。
刻設するには、切削、鋳造、化学エッチング等の方法に
よらなければならないため、加工プロセスが繁雑で時
間、コストがかかり過ぎるという問題がある。また、化
学エッチングの場合には、強酸の廃液処理という問題も
あり、安全性の点からも好ましくない。さらに、これら
の方法では、タイヤサイド部表面にミクロンオーダーの
凹凸を打刻するといった微細加工を要する金型の作製は
実質的に困難である。
また、第4図および第5図(A)に示すように、化学
エッチングにより表面に紋様を刻設したエッチング深さ
を十分に許容できるほど厚い金属板、すなわちエッチン
グプレートAをその凹凸面を表側にしてタイヤ加硫用金
型Mのタイヤサイド部相当内面にビスaで着脱自在に取
り付けた場合、金型MとエッチングプレートAとの間に
隙間Sができ、タイヤ加硫中においてこの隙間Sにゴム
が流れ込んでしまう(オーバーフロー)。これにより、
紋様Kが形成された加硫済タイヤTのサイド部表面にバ
リVが発生し、タイヤの商品価値を著しく低下せしめて
しまう。そのうえ、エッチングプレートAは、エッチン
グ深さを十分に許容できるほど厚く可撓性が小さいため
金型Mの内面の曲面に追随するのが困難であるので、大
きさが制限されるという問題もある。
エッチングにより表面に紋様を刻設したエッチング深さ
を十分に許容できるほど厚い金属板、すなわちエッチン
グプレートAをその凹凸面を表側にしてタイヤ加硫用金
型Mのタイヤサイド部相当内面にビスaで着脱自在に取
り付けた場合、金型MとエッチングプレートAとの間に
隙間Sができ、タイヤ加硫中においてこの隙間Sにゴム
が流れ込んでしまう(オーバーフロー)。これにより、
紋様Kが形成された加硫済タイヤTのサイド部表面にバ
リVが発生し、タイヤの商品価値を著しく低下せしめて
しまう。そのうえ、エッチングプレートAは、エッチン
グ深さを十分に許容できるほど厚く可撓性が小さいため
金型Mの内面の曲面に追随するのが困難であるので、大
きさが制限されるという問題もある。
本発明は、タイヤサイド部の表面に所望のデザイン等
の紋様を有利に刻印することができる、タイヤサイド部
への紋様刻印方法を提供することを目的とする。
の紋様を有利に刻印することができる、タイヤサイド部
への紋様刻印方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、可撓性を有する融点が
200℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリ
ビニルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層
の上に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネ
ガフィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所
を除いた部分をショア硬度50以上に硬化せしめた後、未
硬化部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する
凹部を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その
凹凸面を表側にしてタイヤ加硫用金型のタイヤサイド部
相当内面に着脱自在に取り付け、このタイヤ加硫用金型
により未加硫タイヤを加硫することによって前記紋様を
刻印した凸部をタイヤサイド部に形成することを要旨と
するものである。
200℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリ
ビニルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層
の上に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネ
ガフィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所
を除いた部分をショア硬度50以上に硬化せしめた後、未
硬化部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する
凹部を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その
凹凸面を表側にしてタイヤ加硫用金型のタイヤサイド部
相当内面に着脱自在に取り付け、このタイヤ加硫用金型
により未加硫タイヤを加硫することによって前記紋様を
刻印した凸部をタイヤサイド部に形成することを要旨と
するものである。
以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明す
る。
る。
第1図(A),(B),(C),(D)は本発明で用
いる凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図である。
いる凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図である。
第1図(A)において、基材1の上に、必要に応じて
接着・ハレーション防止層2を介して、感光性樹脂層3
を配設する。
接着・ハレーション防止層2を介して、感光性樹脂層3
を配設する。
基材1としては、熱収縮率が小さくて加硫温度に耐え
得る耐熱性、すなわち融点が200℃以上の特性を有する
ものが好ましい。また、基材1は、タイヤ加硫用金型の
内面の曲面に追随し易いように可撓性を有している。さ
らに、基材1の厚さは薄い方が好ましい。厚さが大であ
ると、加硫時にタイヤサイド部表面の凹みが大となり、
加硫済タイヤのサイド部の厚みがその部分で薄くなりす
ぎてそのサイド部の耐久性等に問題を生ずる可能性があ
るからである。このため、基材1の厚さは数mm以下であ
ることが好ましい。これらの要件を満たす基材1として
は、例えば、スチール、アルミ等の厚さの薄い金属板や
ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム等の可撓性シ
ートなどを用いればよい。
得る耐熱性、すなわち融点が200℃以上の特性を有する
ものが好ましい。また、基材1は、タイヤ加硫用金型の
内面の曲面に追随し易いように可撓性を有している。さ
らに、基材1の厚さは薄い方が好ましい。厚さが大であ
ると、加硫時にタイヤサイド部表面の凹みが大となり、
加硫済タイヤのサイド部の厚みがその部分で薄くなりす
ぎてそのサイド部の耐久性等に問題を生ずる可能性があ
るからである。このため、基材1の厚さは数mm以下であ
ることが好ましい。これらの要件を満たす基材1として
は、例えば、スチール、アルミ等の厚さの薄い金属板や
ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム等の可撓性シ
ートなどを用いればよい。
感光性樹脂層3は、光重合型および/又は光架橋型の
もので、紫外線等の光により重合反応や架橋反応が起こ
り、硬化する樹脂からなる層である。この樹脂として
は、液状のものと固型状のものとがあるが、固型状のも
のを用いるのが好ましい。固型状の感光性樹脂として
は、共重合ポリアミド系やポリビニルアルコール系のも
のが挙げられる。また、この樹脂は、熱変形に耐え得る
耐熱性を有するもので、さらに、得られる凹凸刻印板が
未加硫タイヤのサイド部に貼付されるという観点から、
未加硫タイヤの成形時の流動性に対し変形しない程度の
硬さが硬化後において必要であり、このために硬化後の
硬度がショアD硬度で50゜以上であることが好ましい。
感光性樹脂層3の厚さは、所望するデザイン等のレリー
フ厚さにより任意に定めればよい。
もので、紫外線等の光により重合反応や架橋反応が起こ
り、硬化する樹脂からなる層である。この樹脂として
は、液状のものと固型状のものとがあるが、固型状のも
のを用いるのが好ましい。固型状の感光性樹脂として
は、共重合ポリアミド系やポリビニルアルコール系のも
のが挙げられる。また、この樹脂は、熱変形に耐え得る
耐熱性を有するもので、さらに、得られる凹凸刻印板が
未加硫タイヤのサイド部に貼付されるという観点から、
未加硫タイヤの成形時の流動性に対し変形しない程度の
硬さが硬化後において必要であり、このために硬化後の
硬度がショアD硬度で50゜以上であることが好ましい。
感光性樹脂層3の厚さは、所望するデザイン等のレリー
フ厚さにより任意に定めればよい。
つぎに、第1図(B)に示すように所望のデザイン等
の光を遮る紋様を移したネガフィルム(白黒フィルム)
4を感光性樹脂層3の上に置き、第1図(C)に示すよ
うに紫外線ランプ5でネガフィルム4に紫外線等の光を
照射する。この結果、感光性樹脂層3の紋様の箇所を除
いた光が当たった部分は硬化して光硬化部6となり、一
方、光が当たらなかった紋様に相当する部分は未硬化部
7となる。
の光を遮る紋様を移したネガフィルム(白黒フィルム)
4を感光性樹脂層3の上に置き、第1図(C)に示すよ
うに紫外線ランプ5でネガフィルム4に紫外線等の光を
照射する。この結果、感光性樹脂層3の紋様の箇所を除
いた光が当たった部分は硬化して光硬化部6となり、一
方、光が当たらなかった紋様に相当する部分は未硬化部
7となる。
未硬化部7は水、アルコール等で溶解、洗浄して除去
し、乾燥熱処理後(例えば、120℃、5分加熱)、再度
紫外線等の光で再露光することにより、第1図(D)に
示す紋様に相当する凹部を有する凹凸面を形成した凹凸
刻印板8が得られる。
し、乾燥熱処理後(例えば、120℃、5分加熱)、再度
紫外線等の光で再露光することにより、第1図(D)に
示す紋様に相当する凹部を有する凹凸面を形成した凹凸
刻印板8が得られる。
第1図(C)で用いるネガフィルム4は、例えば、第
2図(A),(B),(C)に示すようにして作られ
る。まず、第2図(A)において、タイヤを購入する需
要者が、購入伝票等のシート10に、タイヤサイド部に付
して欲しい名前等の文字、マーク等12を記載する。つい
で、第2図(B)に示すように、このシート10に記載さ
れた文字、マーク等12を電子複写機13により透明フィル
ムに複写し、ネガフィルム4とする。もし、タイヤ販売
店とタイヤ製造メーカーとが地理的に離れていれば、第
2図(A)の工程から第2図(B)の工程へのシート10
の送付はファクシミリや郵便等によって行えばよい。ま
た、この複写に使用する透明フィルムとしては、プラス
チックから成形されたものが好ましく使用される。この
フィルムの透明性は必ずしも完全透明である必要はな
く、半透明な状態であっても差し支えない。このように
文字、マーク等12を複写した透明フィルムからなるネガ
フィルム4は、第2図(C)に示すように表裏を反転さ
せ、この反転状態のまま、第1図(B)および(C)の
工程で使用される。これにより、第1図(D)に示すよ
うに、反転した文字、マーク等12が凹んだ状態の凹凸刻
印板8ができあがる。
2図(A),(B),(C)に示すようにして作られ
る。まず、第2図(A)において、タイヤを購入する需
要者が、購入伝票等のシート10に、タイヤサイド部に付
して欲しい名前等の文字、マーク等12を記載する。つい
で、第2図(B)に示すように、このシート10に記載さ
れた文字、マーク等12を電子複写機13により透明フィル
ムに複写し、ネガフィルム4とする。もし、タイヤ販売
店とタイヤ製造メーカーとが地理的に離れていれば、第
2図(A)の工程から第2図(B)の工程へのシート10
の送付はファクシミリや郵便等によって行えばよい。ま
た、この複写に使用する透明フィルムとしては、プラス
チックから成形されたものが好ましく使用される。この
フィルムの透明性は必ずしも完全透明である必要はな
く、半透明な状態であっても差し支えない。このように
文字、マーク等12を複写した透明フィルムからなるネガ
フィルム4は、第2図(C)に示すように表裏を反転さ
せ、この反転状態のまま、第1図(B)および(C)の
工程で使用される。これにより、第1図(D)に示すよ
うに、反転した文字、マーク等12が凹んだ状態の凹凸刻
印板8ができあがる。
この凹凸刻印板8は、第3図(A)に示すように文
字、マーク等12が凹んだ状態に反転させたまま、第3図
(B)に示すようにその凹凸面を表側にしてタイヤ加硫
用金型Mのタイヤサイド部相当内面にビス止め或いは接
着材等により着脱自在に取り付けられる。ついで、第3
図(C)に示すようにこの金型Mを用いて未加硫タイヤ
を加硫すると、第3図(D)のようにタイヤサイド部の
表面に文字、マーク等の紋様を刻印した凸部を形成した
空気入りタイヤ15が得られる。
字、マーク等12が凹んだ状態に反転させたまま、第3図
(B)に示すようにその凹凸面を表側にしてタイヤ加硫
用金型Mのタイヤサイド部相当内面にビス止め或いは接
着材等により着脱自在に取り付けられる。ついで、第3
図(C)に示すようにこの金型Mを用いて未加硫タイヤ
を加硫すると、第3図(D)のようにタイヤサイド部の
表面に文字、マーク等の紋様を刻印した凸部を形成した
空気入りタイヤ15が得られる。
上述したように本発明は、可撓性を有する融点が200
℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリビニ
ルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層の上
に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネガフ
ィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所を除
いた部分をショア硬度50以上に硬化せしめた後、未硬化
部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する凹部
を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その凹凸
面を表側にしてタイヤ加硫用金型のタイヤサイド部相当
内面に着脱自在に取り付け、このタイヤ加硫用金型によ
り未加硫タイヤを加硫することによって前記紋様を刻印
した凸部をタイヤサイド部に形成するので、以下のよう
な優れた効果を奏するものである。
℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリビニ
ルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層の上
に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネガフ
ィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所を除
いた部分をショア硬度50以上に硬化せしめた後、未硬化
部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する凹部
を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その凹凸
面を表側にしてタイヤ加硫用金型のタイヤサイド部相当
内面に着脱自在に取り付け、このタイヤ加硫用金型によ
り未加硫タイヤを加硫することによって前記紋様を刻印
した凸部をタイヤサイド部に形成するので、以下のよう
な優れた効果を奏するものである。
即ち、可撓性を有する基材上に感光性樹脂層を設けた
凹凸刻印板を用いるので、凹凸刻印板が屈曲性に富むよ
うになり、そのため、内面曲率が異なったどのようなタ
イヤサイズの加硫用金型に対しても密着して取付けるこ
とができるので、加硫時にゴムが凹凸刻印板と金型との
隙間に流れ込むオーバーフローの発生を防止して、バリ
の発生を防ぐことができると共に、タイヤサイド部に刻
印する凹凸刻印板の大きさも従来のような制限を受ける
ことがない。
凹凸刻印板を用いるので、凹凸刻印板が屈曲性に富むよ
うになり、そのため、内面曲率が異なったどのようなタ
イヤサイズの加硫用金型に対しても密着して取付けるこ
とができるので、加硫時にゴムが凹凸刻印板と金型との
隙間に流れ込むオーバーフローの発生を防止して、バリ
の発生を防ぐことができると共に、タイヤサイド部に刻
印する凹凸刻印板の大きさも従来のような制限を受ける
ことがない。
また、凹凸刻印板の感光性樹脂層に、光を遮る紋様を
有するネガフィルムを置き、光照射により感光性樹脂層
の表面に紋様に相当する凹部を形成するようにしたの
で、従来では実質的に困難であった微細加工を要する写
実的デザイン、例えば、顔写真のようなデザインやワン
ポイントマーク等の紋様をタイヤサイド部の表面に確実
かつ容易に刻印することができると共に、従来のような
金属板の化学エッチングしたり、金属製の金型内面を鋳
造、切削、化学エッチングするような繁雑な加工プロセ
スが不要であり、かつその化学エッチングで用いられる
強酸の廃液処理に煩わされることがない。
有するネガフィルムを置き、光照射により感光性樹脂層
の表面に紋様に相当する凹部を形成するようにしたの
で、従来では実質的に困難であった微細加工を要する写
実的デザイン、例えば、顔写真のようなデザインやワン
ポイントマーク等の紋様をタイヤサイド部の表面に確実
かつ容易に刻印することができると共に、従来のような
金属板の化学エッチングしたり、金属製の金型内面を鋳
造、切削、化学エッチングするような繁雑な加工プロセ
スが不要であり、かつその化学エッチングで用いられる
強酸の廃液処理に煩わされることがない。
また、凹凸刻印板の基材を融点が200℃以上にし、感
光性樹脂層を共重合ボリアミド系またはポリビニルアル
コール系の感光性樹脂から構成し、感光性樹脂層を紋様
の箇所を除いた部分をショア硬度50以上に硬化するた
め、タイヤ加硫時にそれらが溶解する等の悪影響を生じ
ることなく、良好な紋様をタイヤサイド部に刻印するこ
とができる。
光性樹脂層を共重合ボリアミド系またはポリビニルアル
コール系の感光性樹脂から構成し、感光性樹脂層を紋様
の箇所を除いた部分をショア硬度50以上に硬化するた
め、タイヤ加硫時にそれらが溶解する等の悪影響を生じ
ることなく、良好な紋様をタイヤサイド部に刻印するこ
とができる。
また、凹凸刻印板をその凹凸面を表側にしてタイヤ加
硫要金型のタイヤサイド部相当内面に着脱自在に取付け
るので、紋様の異なる凹凸刻印板を適宜取り替えること
により、一つのタイヤ加硫要金型によって色々な種類の
紋様を有するタイヤの成形ができると共に、その紋様を
タイヤの内容や出荷先等を特定する情報にすることによ
り、タイヤの出荷選別の自動化に寄与することができ
る。
硫要金型のタイヤサイド部相当内面に着脱自在に取付け
るので、紋様の異なる凹凸刻印板を適宜取り替えること
により、一つのタイヤ加硫要金型によって色々な種類の
紋様を有するタイヤの成形ができると共に、その紋様を
タイヤの内容や出荷先等を特定する情報にすることによ
り、タイヤの出荷選別の自動化に寄与することができ
る。
第1図(A),(B),(C),(D)は本発明で用い
る凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図、第2図
(A),(B),(C)は凹凸刻印板の製造に用いるネ
ガフィルムの製造例を示す説明図、第3図(A),
(B),(C),(D)はタイヤサイド部への紋様刻印
工程の一例を示す説明図、第4図はタイヤ加硫用金型を
示す断面説明図、第5図(A)はエッチングプレートを
タイヤ加硫用金型のタイヤサイド部相当内面に取り付け
た様子を示す説明図、第5図(B)は加硫済タイヤのサ
イド部表面に紋様が刻設された様子を示す説明図であ
る。 1……基材、2……接着・ハレーション防止層、3……
感光性樹脂層、4……ネガフィルム、5……紫外線ラン
プ、6……光硬化部、7……未硬化部、8……凹凸刻印
板、10……シート、12……文字、マーク等、13……電子
複写機、15……空気入りタイヤ。A……エッチングプレ
ート、M……加硫用金型。
る凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図、第2図
(A),(B),(C)は凹凸刻印板の製造に用いるネ
ガフィルムの製造例を示す説明図、第3図(A),
(B),(C),(D)はタイヤサイド部への紋様刻印
工程の一例を示す説明図、第4図はタイヤ加硫用金型を
示す断面説明図、第5図(A)はエッチングプレートを
タイヤ加硫用金型のタイヤサイド部相当内面に取り付け
た様子を示す説明図、第5図(B)は加硫済タイヤのサ
イド部表面に紋様が刻設された様子を示す説明図であ
る。 1……基材、2……接着・ハレーション防止層、3……
感光性樹脂層、4……ネガフィルム、5……紫外線ラン
プ、6……光硬化部、7……未硬化部、8……凹凸刻印
板、10……シート、12……文字、マーク等、13……電子
複写機、15……空気入りタイヤ。A……エッチングプレ
ート、M……加硫用金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00
Claims (1)
- 【請求項1】可撓性を有する融点が200℃以上の基材の
上に共重合ポリアミド系またはポリビニルアルコール系
の感光性樹脂層を設け、この樹脂層の上に光を遮る紋様
を有するネガフィルムを置き、該ネガフィルム上から光
を照射して前記樹脂層を紋様の箇所を除いた部分をショ
ア硬度50以上に硬化せしめた後、未硬化部を除去して該
樹脂層の表面に前記紋様に相当する凹部を有する凹凸面
を形成してなる凹凸刻印板を、その凹凸面を表側にして
タイヤ加硫用金型のタイヤサイド部相当内面に着脱自在
に取り付け、このタイヤ加硫用金型により未加硫タイヤ
を加硫することによって前記紋様を刻印した凸部をタイ
ヤサイド部に形成することを特徴とするタイヤサイド部
への紋様刻印方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62137753A JPH0822574B2 (ja) | 1987-06-02 | 1987-06-02 | タイヤサイド部への紋様刻印方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62137753A JPH0822574B2 (ja) | 1987-06-02 | 1987-06-02 | タイヤサイド部への紋様刻印方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63302031A JPS63302031A (ja) | 1988-12-08 |
JPH0822574B2 true JPH0822574B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=15206031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62137753A Expired - Lifetime JPH0822574B2 (ja) | 1987-06-02 | 1987-06-02 | タイヤサイド部への紋様刻印方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0822574B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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EP3453519B1 (en) * | 2016-05-02 | 2022-03-16 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber member and method of manufacturing rubber member |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725914A (en) * | 1980-07-22 | 1982-02-10 | Konami Seisakusho:Kk | Mold for plastic molding |
-
1987
- 1987-06-02 JP JP62137753A patent/JPH0822574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63302031A (ja) | 1988-12-08 |
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