JPH0813514B2 - タイヤサイド部への紋様刻印方法 - Google Patents

タイヤサイド部への紋様刻印方法

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JPH0813514B2
JPH0813514B2 JP62137752A JP13775287A JPH0813514B2 JP H0813514 B2 JPH0813514 B2 JP H0813514B2 JP 62137752 A JP62137752 A JP 62137752A JP 13775287 A JP13775287 A JP 13775287A JP H0813514 B2 JPH0813514 B2 JP H0813514B2
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JP
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tire
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tire side
uneven
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庸雄 森川
修二 ▲高▼橋
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、タイヤサイド部の表面にデザイン、文字等
の紋様を有利に刻印する方法に関する。
〔従来技術〕
従来、タイヤサイド部の表面に紋様を刻印するには、
内面に紋様を刻設した金型をタイヤ成形に際して用いる
ことによっていた。
しかしながら、金型の内面に紋様を刻設するには、切
削、鋳造、化学エッチング等の方法によらなければなら
ないため、加工プロセスが繁雑で時間、コストがかかり
過ぎるという問題がある。また、化学エッチングの場合
には、強酸の廃液処理という問題もあり、安全性の点か
らも好ましくない。さらに、これらの方法では、タイヤ
サイド部表面にミクロンオーダーの凹凸を打刻するとい
った微細加工を要する金型の作製は実質的に困難であ
る。
〔発明の目的〕
本発明は、タイヤサイド部の表面に所望のデザイン等
の紋様を有利に刻印することができる、タイヤサイド部
への紋様刻印方法を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明は、可撓性を有する融点が
200℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリ
ビニルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層
の上に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネ
ガフィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所
を除いた部分をショア硬度50以上に硬化せしめた後、未
硬化部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する
凹部を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その
凹凸面をタイヤ側にして未加硫タイヤのサイド部に貼付
し、ついで該未加硫タイヤを加硫し、加硫後に前記凹凸
刻印板を除去することにより前記紋様を刻印した凸部を
タイヤサイド部に形成することを要旨とするものであ
る。
以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明す
る。
第1図(A),(B),(C),(D)は本発明で用
いる凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図である。
第1図(A)において、基材1の上に、必要に応じて
接着・ハレーション防止層2を介して、感光性樹脂層3
を配設する。
基材1としては、熱収縮率が小さくて加硫温度に耐え
得る耐熱性、すなわち融点が200℃以上の特性を有する
ものが好ましい。また、基材1は、タイヤサイド部の形
状に追随し易いように可撓性を有していることが好まし
い。さらに、基材1の厚さは薄い方が好ましい。厚さが
大であると、加硫時にタイヤサイド部表面の凹みが大と
なり、タイヤサイド部の厚みがその部分で薄くなりすぎ
てタイヤサイド部の耐久性等に問題を生ずる可能性があ
るからである。このため、基材1の厚さは数mm以下であ
ることが好ましい。これらの要件を満たす基材1として
は、例えば、スチール、アルミ等の金属板やポリエステ
ルフィルム、ナイロンフィルム等の可撓性シートなどを
用いればよい。
感光性樹脂層3は、光重合型および/又は光架橋型の
もので、紫外線等の光により重合反応や架橋反応が起こ
り、硬化する樹脂からなる層である。この樹脂として
は、液状のものと固型状のものとがあるが、固型状のも
のを用いるのが好ましい。固型状の感光性樹脂として
は、共重合ポリアミド系やポリビニルアルコール系のも
のが挙げられる。また、この樹脂は、熱変形に耐え得る
耐熱性を有するもので、さらに、得られる凹凸刻印板が
未加硫タイヤのサイド部に貼付されるという観点から、
未加硫タイヤの成形時の流動性に対し変形しない程度の
硬さが硬化後において必要であり、このために硬化後の
硬度がショアD硬度で50゜以上であることが好ましい。
感光性樹脂層3の厚さは、所望するデザイン等のレリー
フ厚さにより任意に定めればよい。
つぎに、第1図(B)に示すように所望のデザイン等
の光を遮る紋様を写したネガフィルム(白黒フィルム)
4を感光性樹脂層3の上に置き、第1図(C)に示すよ
うに紫外線ランプ5でネガフィルム4に紫外線等の光を
照射する。この結果、感光性樹脂層3の紋様の箇所を除
いた光が当たった部分は硬化して光硬化部6となり、一
方、光が当たらなかった紋様に相当する部分は未硬化部
7となる。
未硬化部7は水、アルコール等で溶解、洗浄して除去
し、乾燥熱処理後(例えば、120℃、5分加熱)、再度
紫外線等の光で再露光することにより、第1図(D)に
示す紋様に相当する凹部を有する凹凸面を形成した凹凸
刻印板8が得られる。
第1図(C)で用いるネガフィルム4は、例えば、第
2図(A),(B),(C)に示すようにして作られ
る。まず、第2図(A)において、タイヤを購入する需
要者が、購入伝票等のシート10に、タイヤサイド部に付
して欲しい名前等の文字、マーク等12を記載する。つい
で、第2図(B)に示すように、このシート10に記載さ
れた文字、マーク等12を電子複写機13により透明フィル
ムに複写し、ネガフィルム4とする。もし、タイヤ販売
店とタイヤ製造メーカーとが地理的に離れていれば、第
2図(A)の工程から第2図(B)の工程へのシート10
の送付はファクシミリや郵便等によって行えばよい。ま
た、この複写に使用する透明フィルムとしては、プラス
チックから成形されたものが好ましく使用される。この
フィルムの透明性は必ずしも完全透明である必要はな
く、半透明な状態であっても差し支えない。このように
文字、マーク等12を複写して透明フィルムからなるネガ
フィルム4は、第2図(C)に示すように表裏を反転さ
せ、この反転状態のまま、第1図(B)および(C)の
工程で使用させる。これにより、第1図(D)に示すよ
うに、反転した文字、マーク等12が凹んだ状態の凹凸刻
印板8ができあがる。
この凹凸刻印板8を用いて、タイヤサイド部の表面に
デザイン等の紋様を刻印するには、例えば、第3図
(A)に示すように凹凸刻印板8を文字、マーク等12が
凹んだ状態に反転させたまま、第3図(B)に示すよう
にその凹凸面を未加硫タイヤ14のサイド部表面に貼着さ
せる。ついで、この未加硫タイヤ14を第3図(C)に示
すように加硫し、加硫後に凹凸刻印板8を除去すると、
第3図(D)に示すようにタイヤサイド部の表面に文
字、マーク等の紋様を刻印した凸部を形成した空気入り
タイヤ15が得られる。なお、凹凸刻印板8とタイヤサイ
ド部表面との離型性を改善するために、凹凸刻印板8の
表面(凹凸面)にシリコーン系の離型剤を薄く塗布する
か又は感光性樹脂に離型剤を混合してもよい。
〔発明の効果〕 上述したように本発明は、可撓性を有する融点が200
℃以上の基材の上に共重合ポリアミド系またはポリビニ
ルアルコール系の感光性樹脂層を設け、この樹脂層の上
に光を遮る紋様を有するネガフィルムを置き、該ネガフ
ィルム上から光を照射して前記樹脂層を紋様の箇所に除
いた部分をジョア硬度50以上に硬化せしめた後、未硬化
部を除去して該樹脂層の表面に前記紋様に相当する凹部
を有する凹凸面を形成してなる凹凸刻印板を、その凹凸
面をタイヤ側にして未加硫タイヤのサイド部に貼付し、
ついで該未加硫タイヤを加硫し、加硫後に前記凹凸刻印
板を除去することにより前記紋様を刻印した凸部をタイ
ヤサイド部に形成するので、以下のような優れな効果を
奏するものである。
即ち、凹凸刻印板の感光性樹脂層に、光を遮る紋様を
有するネガフィルムを置き、光照射により感光性樹脂層
の表面に紋様に相当する凹部を形成するようにしたの
で、従来では実質的に困難であった微細加工を要する写
実的デザイン、例えば、顔写真のようなデザインやワン
ポイントマーク等の紋様を直接タイヤサイド部の表面に
確実かつ容易に刻印することができると共に、従来のよ
うな金属板を化学エッチングしたり、金属製の金型内面
を鋳造、切削、化学エッチングするような繁雑な加工プ
ロセスが不要であり、かつ化学エッチングで用いられる
強酸の廃液処理に煩わされることがない。
また、可撓性を有する基材上に感光性樹脂層を設けた
凹凸刻印板を用いるので、凹凸刻印板が屈曲性に富むよ
うになり、そのため、内面曲率が異なったどのようなタ
イヤサイズの加硫用金型に対しても密着させることがで
きるので、加硫時にゴムが凹凸刻印板と金型との隙間に
流れ込むオーバーフローの発生を防止して、バリの発生
を防ぐことができると共に、タイヤサイド部に刻印する
凹凸刻印板の大きさも制限を受けることがない。
また、凹凸刻印板の基材を融点が200℃以上にし、感
光性樹脂層を共重合ポリアミド系またはポリビニルアル
コール系の感光性樹脂から構成し、感光性樹脂層を紋様
の箇所を除いた部分をジョア硬度50以上に硬化するた
め、タイヤ加硫時にそれらが溶解する等の悪影響を生じ
ることなく、良好な紋様をタイヤサイド部に刻印するこ
とができる。
また凹凸刻印板をその凹凸面をタイヤ側にして未加硫
タイヤのサイド部に貼付し、加硫後凹凸刻印板を除去す
るので、紋様の異なる凹凸刻印板を適宜取り替えること
により、一つのタイヤ加硫用金型によって色々な種類の
紋様を有するタイヤの成形ができると共に、その紋様を
タイヤの内容や出荷先等を特定する情報にすることによ
り、タイヤの出荷選別の自動化に寄与することができ
る。
また、基材と感光性樹脂層とからなる凹凸刻印板を未
加硫タイヤのサイド部に貼付して加硫した後、凹凸刻印
板を除去して紋様を刻印したゴムの凸部をタイヤサイド
部に形成するので、ラベルを貼付したように、容易に剥
がれることなく、タイヤ寿命まで紋様をタイヤサイド部
の表面に保つことができ、かつ外観も良好にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B),(C),(D)は本発明で用い
る凹凸刻印板の製造工程の一例を示す説明図、第2図
(A),(B),(C)は凹凸刻印板の製造に用いるネ
ガフィルムの製造例を示す説明図、第3図(A),
(B),(C),(D)はタイヤサイド部への紋様刻印
工程の一例を示す説明図である。 1……基材、2……接着・ハレーション防止層、3……
感光性樹脂層、4……ネガフィルム、5……紫外線ラン
プ、6……光硬化部、7……未硬化部、8……凹凸刻印
板、10……シート、12……文字、マーク等、13……電子
複写機、14……未加硫タイヤ、15……空気入りタイヤ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する融点が200℃以上の基材の
    上に共重合ポリアミド系またはポリビニルアルコール系
    の感光性樹脂層を設け、この樹脂層の上に光る遮る紋様
    を有するネガフィルムを置き、該ネガフィルム上から光
    を照射して前記樹脂層を紋様の箇所を除いた部分をショ
    ア硬度50以上に硬化せしめた後、未硬化部を除去して該
    樹脂層の表面に前記紋様に相当する凹部を形成してなる
    凹凸刻印板を、その凹凸面をタイヤ側にして未加硫タイ
    ヤのサイド部に貼付し、ついで該未加硫タイヤを加硫
    し、加硫後に前記凹凸刻印板を除去することにより前記
    紋様を刻印した凸部をタイヤサイド部に形成することを
    特徴とするタイヤサイド部への紋様刻印方法。
JP62137752A 1987-06-02 1987-06-02 タイヤサイド部への紋様刻印方法 Expired - Lifetime JPH0813514B2 (ja)

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