JP3008081U - 感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版 - Google Patents

感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版

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JP3008081U JP1994006283U JP628394U JP3008081U JP 3008081 U JP3008081 U JP 3008081U JP 1994006283 U JP1994006283 U JP 1994006283U JP 628394 U JP628394 U JP 628394U JP 3008081 U JP3008081 U JP 3008081U
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rubber substrate
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喜弘 細川
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喜弘 細川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴム版を製作する過程において産業廃棄物を
なくし、悪臭を発生させず、短期に製造でき、製造コス
トも安価で、しかも捺印する物に馴染みやすい高性能な
ゴム版とする。 【構成】 合成ゴムや天然ゴムを素材とするゴム基板2
の表面に、文字や記号、種々の印刷物の図柄等が彫られ
た感光性樹脂からなる印面凸部3が接着剤4を介して接
着している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、電子部品に部品番号を捺印したり、ダンボールや製袋など を捺印印刷するための感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来のゴム版には鋳造ゴム版、写真ゴム版、感光性樹脂版、自動彫刻ゴム版等 、種々のものがある。これらのゴム版の製作工程は次の通りである。
【0003】 鋳造ゴム版の製作工程 (1) 目的とする配列に活字を並べて活字組版を製作する。(2) この活字組版を 熱プレスで5分間程度予熱する。(3) 予熱された活字組版(原版)の上にフェノ ール樹脂を流してマトリックスを作成する。このマトリックスの作成(母型取) には約10分程度必要である。(4) 検版の後、マトリックスの上に生ゴムを載せ て約7分間加熱、加圧する。(5) 出来上がったゴム版の仕上げを行なう。
【0004】 写真ゴム版の製作工程 予め、目的とする文字や記号を写しておいたネガフィルムを感光性樹脂上に載 せる。そして、露光して焼付をしてエッチングし、感光性樹脂表面に凹凸をつけ 、水洗、乾燥する。後は、前記の鋳造ゴム版の製作の(2) 以下と同様で、感光性 樹脂を予熱し、フェノール樹脂で母型取をした後、ゴム版を製作して、仕上げを 行なう。
【0005】 感光性樹脂版の製作工程 感光性樹脂版の製作工程は、前記の写真ゴム版と相違し、感光性樹脂をそのま ま組版とするもので、感光性樹脂上にネガフィルムを載せて露光して焼付をし、 エッチング、水洗、乾燥を行い感光性樹脂表面に凹凸をつけてそのまま仕上げを 行なう。従って、前記、鋳造ゴム版や写真ゴム版のように活字組版等の予熱、フ ェノール樹脂による母型取の工程がない。
【0006】 自動彫刻ゴム版の製作工程 (1) コンピュータで組版する。(2) 自動彫刻機で母型を彫刻する。(3) 母型の 上に生ゴムをおいて加熱、加圧してゴム版を成形した後、仕上げを行なう。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなゴム版には次のような問題点がある。 (1) 鋳造ゴム版、写真ゴム版、自動彫刻ゴム版の製造工程において出るフェノ ール樹脂母型材やゴム切片等の廃材は、産業廃棄物の処理が大変厳しくなり処理 が問題となってきた。
【0008】 (2) また、これらの製作工程で母型の上に生ゴムをおいて加熱、加圧する時に 悪臭が発生し、大気汚染を引き起こすという問題点もある。 (3) さらに、熱プレスや母型取、生ゴムの加熱、加圧工程において非常に時間 と労力を必要とし、製造コストが高くなるという欠点があった。特に、最近の電 子部品は、小型化の一途をたどり、しかも、多品種、少量生産となってきており 、従来のようなゴム版を少量生産したのではコストが高くつくという問題点があ る。
【0009】 (4) 材質の問題として、ゴム版の場合、溶剤入りのUVインキ、金属インキ等 を使用すると、ゴム版は、捺印時間がたつにつれて、印面が膨張し、ゴム版の凹 部が目詰まりを起こし、鮮明な捺印ができないという問題点がある。また、ゴム 版が軟質の場合に「にげ」が生じ鮮明な捺印ができない。感光性樹脂版は、上記 のような欠点は比較的少ないが、感光性樹脂だけで出来ているために、クッショ ン性が悪く、捺印する物にたいして馴染みが悪いという欠点がある。
【0010】 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、産業廃棄物が全く出ず 、悪臭も発生せず、短期に製造でき、製造コストも安価で、しかも高性能のゴム 版を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、合成ゴムや天然ゴム、スポンジゴム等を素材とするゴム基板の表面 に、文字や記号等が彫られた感光性樹脂からなる印面凸部が接着している。
【0012】 また、本考案は、ゴム基板の表面に、種々の印刷物の図柄等が彫られた感光性 樹脂の基板を張り合わせている。 さらに、本考案は、ゴム基板を2枚以上張り合わせた構成とし、これらのゴム 基板の硬度及び感光性樹脂の硬度を異ならせて種々組み合わせている。
【0013】 また、本考案は、ゴム基板の底部にマグネットを設けている。
【0014】
【作用】
本考案は、ゴム基板の表面に、感光性樹脂からなる印面凸部が接着しているこ とから、母型材が不用となり産業廃棄物が全く出ず、ゴムを加熱、加圧する必要 もないことから悪臭も発生せず、熱プレスも必要がない。製作工程も簡単である ため、短期に製造できる。しかも印面凸部が溶剤などに非常に強く、溶剤で洗浄 しても印面が膨張せず、プラテン印刷などで磨耗しにくく、小さな字でも転写性 も良く耐刷数が伸びる。
【0015】 さらに、感光性樹脂とゴム基板の硬度を種々変えることにより、ゴム版が捺印 するものに馴染みやすくなる。 また、ゴム基板の底部にマグネットを設けることによって、マグネットが鉄製 のチィースや輪転機の胴に吸着して、ゴム版の安定化をはかることができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の第1実施例の感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版の斜視図 、図2は部分断面図である。本考案のゴム版1は、ゴム基板2の表面に印面凸部 3が接着剤4によって接着している。
【0017】 ゴム基板2は、合成ゴム、例えば、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴ ム)からできている。ただし、ゴム基板2は、天然ゴムやスチレン−ブタジエン ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレンゴム(EPR) などの合成ゴムを使用してもよくその材質は問わない。
【0018】 印面凸部3は、ナイロン系の感光性樹脂を用いている。この感光性樹脂にも種 々の種類があるが、一般的には樹脂凸版版材に用いられる光重合型感光性樹脂を 使用する。ただし、光架橋型感光性樹脂や光分解型感光性樹脂を用いてもよいこ とは言うまでもない。この印面凸部にはIC等の電子部品に捺印するための部品 番号や種々の印刷物の図柄等が刻まれている。
【0019】 次に上記構成の製作過程を図3に基づいて説明する。 まず、図3(1)に示すように、接着剤4によってゴム基板2の表面に感光性 樹脂層5を接着する。そして、図3(2)のように感光性樹脂層5の上から所定 の文字や記号等が写っているネガフィルム6を被せて露光して現像する。感光性 樹脂層5表面の光7が当たらなかった部分は硬化し、その他は可溶化する。そこ で、図3(3)のように水8を吹き付けて感光性樹脂層5をエッチングして印面 凸部3を形成する。図3(4)は、その完成した状態を示している。
【0020】 本考案の場合、感光性樹脂の硬度と、合成ゴムの硬度を80゜60゜50゜3 0゜のように種々の種類の材料を組み合わせると、異なった層の硬さからなるゴ ム版ができ、捺印する物に馴染みやすくすることができる。
【0021】 上記実施例では、ゴム基板を一層にしたが、図4に示すように二層の異なる硬 度のゴム基板を用いてもよい。この第2の実施例では、下部のゴム基板10は、 硬度が30゜のものを用い、上部のゴム基板11は、50゜、印面凸部12が6 0゜の硬さのものを用いている。このように3層の異なる材質の材料を用いるこ とにより、上記の第1の実施例のゴム版より捺印するのに都合がよい。
【0022】 図5は、第3の他の実施を示している。この他の実施例は、ゴム基板13の表 面に、接着剤14によって感光性樹脂の基板15を張り合わせ、この感光性樹脂 の基板15の表面に文字や記号、種々の印刷物の図柄等16が彫られている。こ の第3の実施例によれば、ゴム基板13によって、感光性樹脂だけからなる版よ りもクッション性がよくなり、捺印する物に馴染みやすくなる。この第3の実施 例ではリレーフ深度(D)を自由に変えることができる特徴がある。なお、この 実施例も、ゴム基板13を二層以上の異なる硬度のゴム基板を用いてもよい。
【0023】 図6は、第4の実施例を示し、この実施はゴム基板17の表面に印面凸部18 が接着剤19によって接着し、ゴム基板17の裏面にゴムマグネットシート20 を設けている。図7は、この第4の実施例の使用状態を示し、鉄枠から出来たチ ィース21内に、この実施例の複数のゴム版を挿入し、側壁板22をネジで締め てゴム版を固定する。その際、ゴムマグネットシート20がチィース21に吸着 して安定し、作業性が非常によくなる。なお、ゴムマグネットシート20の代わ りに通常のマグネットでもよい。また、本実施例もゴム基板17を複数枚積層し たものであってもよいことは言うまでもない。
【0024】 図8は、ゴム基板24の裏面にゴムマグネットシート25を設け他の使用状態 を示している。この実施例では、輪転機の鉄製の胴26にゴム版を吸着させてい る。この実施例によって、従来の両面粘着テープでゴム版を張り付けていたもの に比べて位置決めが非常に容易になった。
【0025】
【考案の効果】
本考案のゴム版は、ゴム版の表面に感光性樹脂からなる印面凸部を接着し、母 型材を不用としたことから産業廃棄物が全く出ず、ゴムを加熱、加圧する熱プレ スや凸版母型材が必要でないことから悪臭も発生しない。しかも、製作工程も簡 単であるため、短期に製造でき、製造コストも安価である。しかも、感光性樹脂 とゴム基板の硬度を変えることにより捺印するものに馴染みやすい高性能のゴム 版を製作することができる。さらに、溶剤などには非常に強く、溶剤で洗浄して も印面が膨張しない。しかもプラテン印刷などで磨耗しにくく、小さな字でも転 写性も良く耐刷数が伸びる。また、ゴム基板の底部にマグネットを設けることに よって、マグネットが鉄製のチィースや輪転機の胴に吸着して、ゴム版の安定化 と作業性の向上をはかることができる。
【提出日】平成6年7月1日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 図5は、第3の他の実施を示している。の他の実施例はゴム基板13の表面 に、接着剤14によって感光性樹脂の基板15を張り合わせこの感光性樹脂の基 板15の表面に文字や記号、種々の印刷物の図柄等16が彫られている。この第 3の実施例によれば、ゴム基板13によって、感光性樹脂だけからなる版よりも クッション性がよくなり、捺印する物に馴染みやすくなる。この第3の実施例で はリレーフ深度(D)を自由に変えることができる特徴がある。なお、この実施 例も、ゴム基板13を二層以上の異なる硬度のゴム基板を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る感光性樹脂とゴム基板とからなる
ゴム版の第1の実施例の斜視図
【図2】第1の実施例のゴム版の部分断面図
【図3】第1の実施例のゴム版の製作工程図
【図4】本考案の第2の実施例の部分断面図
【図5】本考案の第3の実施例の部分断面図
【図6】本考案の第4の実施例の部分断面図
【図7】本考案の第4の実施例の使用状態図
【図8】本考案の第4の実施例の使用状態図
【符号の説明】
1 ゴム版 2 ゴム基板 3 印面凸部 4 接着剤 5 感光性樹脂層 10 ゴム基板 11 ゴム基板 12 印面凸部 13 ゴム基板 15 感光性樹脂の基板 17 ゴム基板 18 印面凸部 20 ゴムマグネットシート 24 ゴム基板 25 ゴムマグネットシート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成ゴムや天然ゴム、スポンジゴムなど
    を素材とするゴム基板の表面に、文字、記号、種々の印
    刷物の図柄等が彫られた感光性樹脂からなる印面凸部が
    接着していることを特徴とする感光性樹脂とゴム基板と
    からなるゴム版。
  2. 【請求項2】 合成ゴムや天然ゴム、スポンジゴム等を
    素材とするゴム基板の表面に、感光性樹脂の基板を張り
    合わせるとともに、この感光性樹脂板の表面に文字や記
    号、種々の印刷物の図柄等が彫られていることを特徴と
    する感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版。
  3. 【請求項3】 ゴム基板を2枚以上張り合わせた構成と
    し、これらのゴム基板の硬度及び感光性樹脂の硬度を異
    ならせて種々組み合わせた請求項1、2に記載の感光性
    樹脂とゴム基板とからなるゴム版。
  4. 【請求項4】 ゴム基板の底部にマグネットを設けた請
    求項1、2、3に記載の感光性樹脂とゴム基板とからな
    るゴム版。
JP1994006283U 1994-06-03 1994-06-03 感光性樹脂とゴム基板とからなるゴム版 Expired - Lifetime JP3008081U (ja)

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