JP2804343B2 - エンボスシートの製造方法 - Google Patents
エンボスシートの製造方法Info
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- JP2804343B2 JP2804343B2 JP11649190A JP11649190A JP2804343B2 JP 2804343 B2 JP2804343 B2 JP 2804343B2 JP 11649190 A JP11649190 A JP 11649190A JP 11649190 A JP11649190 A JP 11649190A JP 2804343 B2 JP2804343 B2 JP 2804343B2
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- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙、高分子フィルム、金属箔、皮革等のシ
ートに文字、図形等の凹凸模様を形成するエンボスシー
トの製造方法に関し、更に詳しくは、作業が簡単で、然
も安価にエンボス加工を行う方法である。
ートに文字、図形等の凹凸模様を形成するエンボスシー
トの製造方法に関し、更に詳しくは、作業が簡単で、然
も安価にエンボス加工を行う方法である。
紙、高分子フィルム、金属箔、皮革等のシートに文
字、図形等の凹凸模様を形成するエンボスシートは、壁
紙材、化粧合板、包装フィルム、シール、装飾フィル
ム、便箋、ノート用紙、カレンダー等の広分野に使用さ
れている。
字、図形等の凹凸模様を形成するエンボスシートは、壁
紙材、化粧合板、包装フィルム、シール、装飾フィル
ム、便箋、ノート用紙、カレンダー等の広分野に使用さ
れている。
このようなシートは、予め金属製のロール又は平判に
文字、図形等の模様を直接刻印し、これを該シートに連
続的又は周期的に押付け、シート面に凹凸の模様として
写取る方法で行われている。
文字、図形等の模様を直接刻印し、これを該シートに連
続的又は周期的に押付け、シート面に凹凸の模様として
写取る方法で行われている。
しかしながら、この方法は、刻印に高度の技術を必要
とし、また時間的にも長時間必要であり、少量の生産、
多くの種類の模様の対処、急ぎの注文、即ち多品種、小
ロット及び即応性には遠く及ばない所があった。
とし、また時間的にも長時間必要であり、少量の生産、
多くの種類の模様の対処、急ぎの注文、即ち多品種、小
ロット及び即応性には遠く及ばない所があった。
近年、紫外線硬化性樹脂を応用した技術が進歩してお
り、例えば凸版印刷を行うのに、紫外線硬化性樹脂の版
を用いて製版が行われている。また、新聞製版等にも多
用されている。
り、例えば凸版印刷を行うのに、紫外線硬化性樹脂の版
を用いて製版が行われている。また、新聞製版等にも多
用されている。
この樹脂版を利用し、シートに型付け加工する方法と
して、写真製版を行う段階で、ネガとポジフィルムを利
用し、紫外線硬化性樹脂による製版を行い、凹版と凸版
を作り、エンボスロールと押さえロールに、それぞれは
め合う様に位置合わせを行い、加工を施す試みが為され
ている。
して、写真製版を行う段階で、ネガとポジフィルムを利
用し、紫外線硬化性樹脂による製版を行い、凹版と凸版
を作り、エンボスロールと押さえロールに、それぞれは
め合う様に位置合わせを行い、加工を施す試みが為され
ている。
しかし、この方法は、位置合わせが非常に困難であ
る。即ち、広い版、例えば、版の幅が2mを越え、しかも
版を貼り付けるロールが、300mm直径の物を仮定すれ
ば、版の大きさが2m×1mになる。この場合、凸版と凹版
が、緻密な模様の場合、部分的に模様が合致したとして
も、両方のロール精度、版の精度等を考慮しても全体の
模様を合致させる事は困難である。
る。即ち、広い版、例えば、版の幅が2mを越え、しかも
版を貼り付けるロールが、300mm直径の物を仮定すれ
ば、版の大きさが2m×1mになる。この場合、凸版と凹版
が、緻密な模様の場合、部分的に模様が合致したとして
も、両方のロール精度、版の精度等を考慮しても全体の
模様を合致させる事は困難である。
また、この凹版と凸版にシートを挟み、加工を施す場
合、シートに強い型が入りすぎ、シートを部分的に印っ
張る為に、凹部と凸部の境界で、亀裂が入り用を足さな
いという問題もある。
合、シートに強い型が入りすぎ、シートを部分的に印っ
張る為に、凹部と凸部の境界で、亀裂が入り用を足さな
いという問題もある。
一方、シートに紫外線硬化性樹脂を塗布し、凹凸を有
するロール又はシートを接触させた状態で紫外線を照射
し、凹凸を形成する方法も提案されているが、シート表
面に硬化樹脂層が形成されるため、印刷等の後処理が行
い難いという問題がある。
するロール又はシートを接触させた状態で紫外線を照射
し、凹凸を形成する方法も提案されているが、シート表
面に硬化樹脂層が形成されるため、印刷等の後処理が行
い難いという問題がある。
本発明は、紙、高分子フィルム、金属箔、皮革等のシ
ートに文字、図形等の凹凸模様を設けたエンボスシート
を比較的容易で、然も安価に製造する方法である。
ートに文字、図形等の凹凸模様を設けたエンボスシート
を比較的容易で、然も安価に製造する方法である。
本発明は、凹凸状に硬化せしめた電子線硬化樹脂基材
または紫外線硬化樹脂基材を貼付した型付けロール又は
平判と、表面が平滑で硬度がショアーD硬度で18゜〜50
゜の弾性を有する受けロール又は受け台によりシートを
挟みつけ、該シート表面に凹凸模様を形成するエンボス
シートの製造方法である。
または紫外線硬化樹脂基材を貼付した型付けロール又は
平判と、表面が平滑で硬度がショアーD硬度で18゜〜50
゜の弾性を有する受けロール又は受け台によりシートを
挟みつけ、該シート表面に凹凸模様を形成するエンボス
シートの製造方法である。
本発明でいう型付けロール又は平判に貼付する凹凸状
に樹脂を硬化せしめた基材には、例えば市販されている
印刷製版用の紫外線硬化性樹脂の樹脂版等が使用でき、
このシートにネガフィルムを通して紫外線を照射し、紫
外線の照射された部分を硬化させ、その他の部分を洗流
すことにより、凹凸を形成することができる。もちろ
ん、電子線硬化性樹脂によるものでも構わない。
に樹脂を硬化せしめた基材には、例えば市販されている
印刷製版用の紫外線硬化性樹脂の樹脂版等が使用でき、
このシートにネガフィルムを通して紫外線を照射し、紫
外線の照射された部分を硬化させ、その他の部分を洗流
すことにより、凹凸を形成することができる。もちろ
ん、電子線硬化性樹脂によるものでも構わない。
一方、受けロール又は受台は、表面が平滑で且つ弾性
を有する材料であれば何れでも構わない。例えば、ゴム
又は高分子材料を用いるとよく、該材料をロール表面に
貼付したものが、製造が容易であり、しかも安価ため好
ましい。なかでもショアーD硬度が18゜〜50゜の範囲の
ものを使用すると、極めて良好な型付けが行えるため特
に好ましい。因みに、硬度が18゜に満たないと、型付け
の反力が不足するため充分な型が得られず、硬度が50゜
を越える材料では、ロール表面に型が残るため好ましく
ない。
を有する材料であれば何れでも構わない。例えば、ゴム
又は高分子材料を用いるとよく、該材料をロール表面に
貼付したものが、製造が容易であり、しかも安価ため好
ましい。なかでもショアーD硬度が18゜〜50゜の範囲の
ものを使用すると、極めて良好な型付けが行えるため特
に好ましい。因みに、硬度が18゜に満たないと、型付け
の反力が不足するため充分な型が得られず、硬度が50゜
を越える材料では、ロール表面に型が残るため好ましく
ない。
本発明は、このような型付けロール又は平判と受けロ
ール又は受台を組み合わせることにより、紙、高分子フ
ィルム、金属箔、皮革等にエンボス加工を設けることが
できる。
ール又は受台を組み合わせることにより、紙、高分子フ
ィルム、金属箔、皮革等にエンボス加工を設けることが
できる。
型付けする圧力は、シートの材質により一概には言え
ないが、3kg/cm2〜6kg/cm2程度の範囲で行うとよい。
ないが、3kg/cm2〜6kg/cm2程度の範囲で行うとよい。
なお、凹凸状を有する基材やゴム板を貼付する方法
は、特に限定されず、例えば両面粘着テープや接着剤等
が使用できる。
は、特に限定されず、例えば両面粘着テープや接着剤等
が使用できる。
印刷製版用の樹脂版(東洋インキ製、水溶性ナイロプ
リント)を用い、ネガフィルムを通して紫外線を照射
し、紫外線の照射された部位を硬化させ、その他の部位
を洗流し、社名が凸状に設けられた基材1を得た。この
基材1を、両面粘着テープ2を用いて金属製ロール3に
貼付して第1図の型付け用ロール4を得た。
リント)を用い、ネガフィルムを通して紫外線を照射
し、紫外線の照射された部位を硬化させ、その他の部位
を洗流し、社名が凸状に設けられた基材1を得た。この
基材1を、両面粘着テープ2を用いて金属製ロール3に
貼付して第1図の型付け用ロール4を得た。
一方、金属製ロール7の表面に、両面粘着テープ6を
用いて厚さ1mmで、ショアーD硬度が35゜のゴム板5を
貼り付けて第2図の受けロールを得た。
用いて厚さ1mmで、ショアーD硬度が35゜のゴム板5を
貼り付けて第2図の受けロールを得た。
両ロールを第3図の用にエンボスマシンにセットし、
加工スピード70m/分で米坪73g/m2のコート紙にエンボス
加工を行った。
加工スピード70m/分で米坪73g/m2のコート紙にエンボス
加工を行った。
押付け圧力は、ジャッキ11により、2kg/cm2、3kg/c
m2、5kg/cm2、10kg/cm2に調節して加工を行った。結果
を表−1に示す。
m2、5kg/cm2、10kg/cm2に調節して加工を行った。結果
を表−1に示す。
また、印圧を5kg/cm2に設定し、スピード70m/分で受
ロールのゴム硬度を変化させるテストを行った結果を表
−2に示す。
ロールのゴム硬度を変化させるテストを行った結果を表
−2に示す。
〔効果〕 本発明のエンボスシートの製造方法は、 刻印を必要せず、製版で行えるため、高度な技術を
必要とせず、短時間で、しかも比較的安価に製造するこ
ができる。
必要とせず、短時間で、しかも比較的安価に製造するこ
ができる。
版の装着が両面粘着テープで行える為、ロールを取
り外す必要もない。
り外す必要もない。
受けロールのゴム板の装着も両面粘着テープにて行
う為、寿命により取替するのが簡単。
う為、寿命により取替するのが簡単。
小ロット、多品種の生産に即対応出来る。
等の利点がある。
図面は本発明の一例を示す図である。 第1図は本発明で用いる型付けロールの一例を示す断面
図、第2図は本発明で用いる受けロールの一例を示す断
面図、第3図は本発明のエンボスシートを製造するため
の装置である。 1:凹凸基材 2:両面粘着テープ 3:金属製ロール 4:型付け用ロール 5:ゴム板 6:両面粘着テープ 7:金属製ロール 8:受けロール 9:シート 10:エンボスシート 11:ジャッキ 12:ギヤ
図、第2図は本発明で用いる受けロールの一例を示す断
面図、第3図は本発明のエンボスシートを製造するため
の装置である。 1:凹凸基材 2:両面粘着テープ 3:金属製ロール 4:型付け用ロール 5:ゴム板 6:両面粘着テープ 7:金属製ロール 8:受けロール 9:シート 10:エンボスシート 11:ジャッキ 12:ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−295838(JP,A) 特開 平2−63819(JP,A) 特公 昭51−18521(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B31F 1/07
Claims (2)
- 【請求項1】凹凸状に硬化せしめた電子線硬化樹脂基材
または紫外線硬化樹脂基材を貼付した型付けロール又は
平判と、表面が平滑で硬度がショアーD硬度で18゜〜50
゜の弾性を有する受けロール又は受け台によりシートを
挟みつけ、該シート表面に凹凸模様を形成するエンボス
シートの製造方法。 - 【請求項2】受けロール又は受け台の表面にゴム板を貼
付されてなる請求項(1)記載のエンボスシートの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11649190A JP2804343B2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | エンボスシートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11649190A JP2804343B2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | エンボスシートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0412835A JPH0412835A (ja) | 1992-01-17 |
JP2804343B2 true JP2804343B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=14688444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11649190A Expired - Fee Related JP2804343B2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | エンボスシートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804343B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260768A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス加工装置 |
KR101399316B1 (ko) | 2013-08-08 | 2014-05-27 | 주식회사대양금속 | 엠보싱 카트리지를 이용한 엠보싱 강판 제조 장치 및 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2008802A4 (en) * | 2006-03-30 | 2012-05-23 | Dainippon Printing Co Ltd | EMBOSSER |
-
1990
- 1990-05-02 JP JP11649190A patent/JP2804343B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260768A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス加工装置 |
KR101399316B1 (ko) | 2013-08-08 | 2014-05-27 | 주식회사대양금속 | 엠보싱 카트리지를 이용한 엠보싱 강판 제조 장치 및 방법 |
WO2015020297A1 (ko) * | 2013-08-08 | 2015-02-12 | 주식회사 대양금속 | 엠보싱 카트리지를 이용한 엠보싱 강판 제조 장치 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0412835A (ja) | 1992-01-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |