JP2020536770A - 追跡用二次元コードを有する印刷版原版及び印刷版、並びにその使用システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、感光性印刷版原版及び印刷版に関する。印刷版原版及び印刷版は、連続的に分布した二次元位置コードを含有する支持体を備える。二次元位置コードは、印刷版原版及び印刷版を追跡するために使用される。

Description

本出願は、米国特許法第119条の下、2017年10月9日付けで出願された米国仮特許出願第62/569760号に基づく優先権を主張する。
本発明は、印刷版原版(printing form precursor)、印刷版原版の追跡システム、印刷版、及び印刷版の追跡システムに関する。印刷版原版及び印刷版は、追跡用の連続的に分布した二次元位置コードを含む。
フレキソ印刷版は、段ボール箱から厚紙箱及びプラスチックフィルムの連続ウェブに至るまでの包装材料の印刷のために幅広く使用されている。フレキソ印刷版は、米国特許第4,323,637号明細書及び同第4,427,759号明細書に記載のものなどの光重合性組成物から作製することができる。光重合性組成物は、一般的に、エラストマー系バインダーと、少なくとも1つのモノマーと、光開始剤と、を含む。感光性要素は、一般的に、支持体とカバーシート若しくは多層カバー要素との間に挟まれている光重合性組成物の層を有する。
フレキソ印刷用の光重合性要素は、化学線に露光されると架橋又は硬化するこれらの能力によって特徴付けられる。光重合性要素は、多段階プロセスを受け、典型的には化学線への少なくとも3つの別々の曝露を含み、有用な印刷版へと変換される。ほとんどの場合、化学線は、紫外線(UV)又は可視光である。感光性要素は、版の裏側全体にわたって化学線に均一に露光され、支持体に隣接した硬化したフォトポリマーのフロア又は層を形成する。次に、要素の前側の化学線による画像様露光は、写真ネガ若しくは透明画などの画像を保持する図柄若しくはテンプレート(ハロゲン化銀フィルムなど)を介して、又は予め光重合性層の上方に形成された放射不透過領域を有するin−situマスクを介してなされる。化学線は、透明又はマスクのクリアな領域を通って光重合性層に入射し、黒又は不透明な領域への入射は妨げられる。露光した材料は架橋し、レリーフ画像現像中に使用される溶剤に不溶性になる。透明又はマスクの不透明な領域の下にある未露光光重合性領域は、架橋せず、可溶性を維持し、次いで好適な溶液、すなわち溶剤系又は水系で洗い流され、印刷に好適なレリーフ画像を残す。或いは、「乾式」熱現像プロセスは、レリーフ画像を形成するために使用されてもよく、ここで、画像様露光された感光性層を、光重合性層の未露光部分における組成物を軟化又は溶融させるのに十分な温度で吸収性材料に接触させて、吸収性材料中に流す。米国特許第3,264,103号明細書(Cohen et al.);同第5,015,556号明細書(Martens);同第5,175,072号明細書(Martens);同第5,215,859号明細書(Martens);及び同第5,279,697号明細書(Peterson et al.)を参照のこと。光重合性層の露光部分は、未露光部分の軟化温度においては、固いまま、すなわち軟化したり溶解したりしない。吸収性材料は、軟化した未照射材料を収集し、次に、フォトポリマー層から分離及び/又は除去する。未照射領域を十分に除去して、印刷に好適なレリーフ構造を形成するために、フォトポリマー層の加熱及び接触サイクルは数回繰り返され得る。印刷版は、更に、表面粘着性を取り除くように処理され得る。全ての必要とされる処理工程の後、版はシリンダーに取り付けられて印刷に使用される。
印刷版原版及び印刷版は、各印刷版原版又は印刷版上で、特有の識別可能なマーキングがないため追跡が困難であるという問題が存在する。印刷版原版及び印刷版のユーザは、多くの場合、印刷版製造又は印刷操作の様々な段階で、多数の印刷版原版及び印刷版を有しており、これらの印刷版原版及び印刷版の有効な追跡手段を有したい。印刷版原版の製造者は、製品に染料を入れて特定の色にし、機械で読み取り可能又は人間の目に見えるマーキングを挿入して、それらの印刷版原版の識別を補助する。製造者は、印刷版原版が、製造プロセス中どこにあるかを追跡し、タイプ、ゲージ、サイズ、バッチなどの基本的な情報を記録したい。全ての識別が、光重合性要素を印刷版に変換するために、多段階プロセスを耐えなければならない。加えて、光重合性要素上の識別子の存在は、多段階変換プロセスによって、印刷版の印刷特性及び/又は機能に悪影響が及ぶ程度にまで、光重合性要素の性質又は印刷面、例えば、得られた印刷版上のレリーフ面の作成に影響を与えてはならない。各印刷版原版又は印刷版を一意に識別する簡単な方法がなければ、顧客、例えば、印刷業者、加工販売業者、営業店は、多くの場合、印刷版原版又は印刷版に手動でマーキング又はスクライビングすることに頼り、識別情報を印刷版上の隆起したレリーフ画像に付加するか、又は版のフロアにラベルを貼る。更に、いくつかの最終使用用途においては、製造者により大きなサイズで販売されているいくつかの印刷版原版は、カスタマイズされた印刷作業及び材料のより効率的な使用のために、顧客がより小さなサイズにカットされる。印刷版原版に予め印刷されたマーキング又は予め付けられたラベルは、カッティング後に、より小さな原版又は最終的な印刷版を一意に識別できなくなり得る。
したがって、各印刷版原版及び得られた印刷版を、それらの寿命を通して一意に識別及び追跡することができることが望ましい。版に埋め込まれた識別子又はマーキングは、各版を一意に識別できるように十分に複雑化されていなければならず、印刷版原版から印刷版への変換のための多段階プロセスを耐え、得られた印刷版で識別子又はマーキングを残さなければならない。
一実施形態は、支持体と、バインダー、モノマー、及び光開始剤を含む光重合性材料の層であって、支持体に隣接しており、化学線に対して感受性である層と、を備える印刷版原版であって、支持体が、支持体で複数の座標をコーディングする連続的に分布した二次元位置コードを含む、印刷版原版を提供する。
別の実施形態は二次元位置コードが、関連座標を有する複数のマークからなるコードパターンの仮想ラスターを形成し、各マークが、名目上の位置に配置されているが、マークの値に応じて、複数の方向のうちの1つで名目上の位置から置き換えられることを提供する。
別の実施形態は名目上の位置が、仮想ラスターのラスターポイントを定義し、ラスターポイントが、第1の角度で交差するラスターライン上に位置することを提供する。
別の実施形態はラスターポイントが、本質的に直交する正方形グリッドを形成することを提供する。
別の実施形態は各マークが、2つのラスターポイント間の距離の1/8〜1/4、好ましくは1/6に対応する距離だけラスターラインに沿って置き換えられることを提供する。
別の実施形態はマークの座標が、マーク全体の重心として決定されることを提供する。
別の実施形態は二次元位置コードが、支持体上で複数の位置をコーディングする位置コーディングパターンで配置されており、各位置が、位置コーディングパターンの特定の部分によってコーディングされており、位置コーディングパターンのこのような特定の各部分が、隣接する位置のコーディングにも寄与し、上記位置コーディングパターンが、第1の所定の記号の数を含む第1の記号文字列に基づき、これは、上記第1の数よりも小さい特定の記号の数を含む記号の群が、第1の記号文字列から取得される場合、第1の記号文字列内の上記記号の群の場所が明確に定義される特徴を有し、ここで、上記位置コーディングパターンが、数回繰り返された上記第1の記号文字列を含む第1の記号の行を含み、少なくとも第2の記号の行が、数回繰り返された第2の記号文字列を含み、上記第1の記号文字列の上記特徴を有することを提供する。
別の実施形態は第1及び第2の記号文字列が繰り返される場合、第1及び第2の行に沿った第1及び第2の記号文字列間の置き換えを得るために、第2の記号文字列は、上記第1の記号文字列の上記第1の記号の数とは異なる、第2の所定の記号の数を含むことを提供する。
別の実施形態は第2の記号文字列が、第1の記号文字列の部分集合であることを提供する。
別の実施形態は位置コーディングパターンが、複数の第1の行及び複数の第2の行を含み、各行の開始位置が、二次元の位置を定義するために事前定義されていることを提供する。
別の実施形態は位置コーディングパターンが、更に、第1の記号文字列の上記特徴を有する第3の記号文字列に基づき、第3の記号文字列が、支持体上で、二次元の位置を定義するために使用されることを提供する。
別の実施形態は第3の記号文字列が、数字からなる数列(number series)であり、その各々が、支持体上で、二次元の位置を表すことを提供する。
別の実施形態は第1の記号文字列が、一連の二進数であり、第3の記号文字列が、異なる基数を有する数列であることを提供する。
別の実施形態は第1及び第2の行が、第1及び第2の記号文字列の事前定義された位置で始まることを提供する。
別の実施形態は記号が、第1の種類の第1の記号及び第2の種類の第2の記号を含み、上記第1及び第2の記号が、同じ形を有するがサイズが異なることを提供する。
別の実施形態は、印刷版原版の追跡システムであって、上記システムが、
(a)上記のような印刷版原版と;
(b)支持体上の選択された領域で位置コードを読み取るためのセンサと、
(c)読み取られた位置コードに対応する位置を識別するために読み取られたコードを解釈するためのソフトウェアを実行するプロセッサ手段と、を備えるシステムを提供する。
別の実施形態は、支持体と、支持体に隣接した印刷面と、を備える印刷版であって、支持体が、支持体上で複数の座標をコーディングする連続的に分布した二次元位置コードを含む、印刷版を提供する。
更に別の実施形態は、印刷版の追跡システムであって、上記システムが、
(a)上記のような印刷版と;
(b)支持体上の選択された領域で位置コードを読み取るためのセンサと、
(c)読み取られた位置コードに対応する位置を識別するために読み取られたコードを解釈するためのソフトウェアを実行するプロセッサ手段と、を備えるシステムを提供する。
本発明は、以降に記載の添付の図面に関しての以下の詳細な説明からより完全に理解することができる。
2−D位置コードパターンが設けられた領域の一実施形態を概略的に示す。 支持体(40)、感光性組成物の層を有する感光性印刷原版又は印刷版の一実施形態、及び支持体の外層上、又は感光性層(20)若しくは凸版印刷層(30)と支持体の間に配置された2−D位置コードパターン(10)の一実施形態の上底面図を示す。 支持体(40)、感光性組成物の層(20)、及び支持体の外層上に配置された2−D位置コードマーキング(10)を有する感光性印刷原版の一実施形態の側面図を示す。 支持体(40)、感光性組成物の層(20)、及び感光性層と支持体の間に配置された2−D位置コードマーキング(10)を有する感光性印刷原版の一実施形態の側面図を示す。 支持体(40)、フロアを有する凸版印刷層(30)、及び支持体の外層上に配置された2−D位置コードマーキング(10)を有する印刷版の一実施形態の側面図を示す。 支持体(40)、フロアを有する凸版印刷層(30)、及び凸版印刷層と支持体の間に配置された2−D位置コードマーキング(10)を有する印刷版の一実施形態の側面図を示す。
以降の詳細な説明全体を通じて、図面の全ての図中の類似の参照符号は類似の要素を意味する。
図1は、プレートの形態の製品1の一部を示し、その表面2の少なくとも一部の上で、位置決定を可能にする光学的に読み取り可能な位置コーディングパターン3が設けられている。
位置コーディングパターンは、表面2全体に体系的に配置されているマーク4を含み得るため、「パターン化された」外観になる。プレートは、X−座標軸及びY−座標軸を有する。位置決定は、製品の全面で実施することができる。パターンを使用して、例えば、表面上に書かれた又は描かれた情報の電子的表現を提供することができる。
位置コーディングパターンは、仮想ラスターを含んでもよく、これは、目には見えず、表面上の位置を決定するデバイスによって直接検出することもできず、複数のマーク4は、その各々が、その場所に応じて、以下に記載するような4つの値「1」〜「4」のうちの1つを表す。これに関連して、明確にするために、図1の位置コーディングパターンが大幅に拡大されていることを指摘しておかなければならない。加えて、位置コーディングパターンは、プレートの一部にのみ配置されている。
位置コーディングパターンは、書き込み面全体の部分的表面の位置がこの部分的表面上のマークによって明確に決定されるように配置されている。 第1及び第2の部分的表面5a、5bは、図1において破線により示される。第2の部分的表面は、第1の部分的表面と部分的に重なる。第1の部分的表面5a上の位置コーディングパターンの一部(ここでは4×4のマーク)は、第1の位置をコーディングし、第2の部分的表面5b上の位置コーディングパターンの一部は、第2の位置をコーディングする。したがって、位置コーディングパターンは、隣接する第1及び第2の位置で部分的に同じである。このような位置コーディングパターンを、本出願では、「フローティング」と呼ぶ。各部分的表面は、特定の位置をコーディングする。
本発明は、感光性要素、特には光重合性印刷原版;印刷版を形成するための感光性要素の追跡システム;及び印刷版の追跡システムに関する。感光性要素は、化学線に対して感受性である組成物(ほとんどの実施形態においては光重合性の組成物)を含む。感光性要素は、支持体、感光性組成物の層、及び連続的に分布した二次元位置コードを含む。連続的に分布した二次元位置コードは、支持体の外表面上か、又は支持体と感光性層の間に配置されている。
本発明により作成される二次元位置コードの存在は、印刷版の印刷特性及び/又は印刷機能に大きな影響が及ぶ範囲にまで、感光性要素の特性又は得られる印刷版上の印刷面の作成に影響を与えないか、又は最小限にしか影響を与えない。また、二次元位置コードは、感光性要素を形成するプロセス、及び感光性要素を印刷版に変換する多段階法に耐えることも必要である。
特に明記又は定義しない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されている意味を有する。
特段の指示がない限り、本明細書で使用される以下の用語は下で定義される通りの意味を有する。
「化学線」とは、感光性組成物の物理的又は化学的な特徴を変化させるために反応又は反応群を開始させることができる放射を指す。
「二次元位置コード」とは、その表面の2次元(2−D)座標又はその表面の同等の場所情報をコーディングする表面上に二次元的に分布した機械又は人間が(目視による)検出可能な模様を指す。
「ハーフトーン」は、画像を様々な大きさ且つ典型的には中心間が等間隔のドットへと変換するスクリーニングプロセスによる連続階調の画像の再現のために使用される。ハーフトーンスクリーンによって、インクなどの印刷媒体の転写(又は非転写)により印刷される画像中の濃淡(又はグレー)領域を形成することができる。
「連続階調」とは、スクリーニングされなかった切れ目のない傾斜階調を含む、事実上無制限の範囲の色又はグレーの濃淡を有する画像を指す。
「線スクリーン解像度」は、「スクリーン線数」と呼ばれることもあり、ハーフトーンスクリーン上の1インチ当たりの線又はドットの数である。
「光学濃度」又は単に「濃度」は、画像の暗さ(光の吸収又は不透明性)の程度であり、次の関係式から決定することができる:
濃度=log10{1/反射率}
式中の反射率は{反射光の強度/入射光の強度}である。
「紫外線吸収」は、入射光及び透過光の強度の比の対数である。
「可視光線又は可視光」とは、放射波長範囲が約390〜約770nmの、ヒトの目で検出できる電磁放射線の範囲を指す。
「赤外線又は赤外光」とは、約770〜106nmの放射波長を指す。
「紫外線又は紫外光」とは、約10〜390nmの放射波長を指す。
赤外、可視、及び紫外について示した波長範囲は一般的指針であり、一般的に紫外線とみなされるものと可視光線とみなされるものとの間、及び一般的に可視光線とみなされるものと赤外線とみなされるものとの間にはいくらかの放射波長の重なりが存在し得ることに留意すべきである。
「白色光」とは、太陽光のように全ての可視光の波長をほぼ等しい強度で含む光を指す。
「室内光」とは、部屋に通常の照明をもたらす光を指す。室内光は、可視光の全ての波長を含んでいても含んでいなくてもよい。
「安全光」とは、感光性材料に影響を及ぼすことなく室内で使用できる、フィルタ、典型的には、色フィルタを有する光を指す。一般的に、フィルタが感光性材料の反応を引き起こす放射線の波長を遮蔽するため、安全光は、尚早に露光することなく感光性材料を取り扱うことができるように照明する。
用語「感光性」は、感光性組成物が化学線に応答すると反応又は反応群、特には光化学反応を開始させることができる、任意の系を包含する。化学線に露光すると、縮合機構又はフリーラジカル付加重合のいずれかによって、モノマー及び/又はオリゴマーの連鎖成長重合が誘起される。全ての光重合性機構が考えられるものの、本発明の組成物及び方法は、1つ以上の末端エチレン性不飽和基を有するモノマー及び/又はオリゴマーのフリーラジカルによって開始される付加重合に関して記載される。これに関し、光開始剤系は、化学線に露光されると、モノマー及び/又はオリゴマーの重合を開始するために必要なフリーラジカル源として機能することができる。モノマーは非末端エチレン性不飽和基を有していてもよく、及び/又は、組成物は架橋を促進するバインダー若しくはオリゴマーなどの1種以上の他の成分を含有してもよい。そのため、用語「光重合性」は、光重合性、光架橋性、又はその両方の系を包含することが意図されている。本明細書で使用する場合、光重合は硬化と呼ばれる場合もある。感光性要素は、感光性原版、感光性印刷原版、印刷原版、及び原版と呼ばれる場合もある。
特段の指示がない限り、用語「感光性要素」、「印刷原版」、及び「印刷版」には、平判、プレート、シームレス連続版、円筒版、プレート・オン・スリーブ、及びプレート・オン・キャリアなどの(ただしこれらに限定されない)、印刷用原版として適切な任意の形態の要素又は構造が包含される。
用語「印刷版(printing plate)」及び「印刷版(printing form)」は、本開示では、同じ意味で用いられる。
更に、文脈上特に明記されない限り、単数形での言及はまた、複数形を含んでもよい(例えば、「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、1つ又は1つ以上を指してもよい)。
感光性要素
本発明の感光性要素は、印刷版の作製に使用される印刷版原版である。印刷原版は、支持体と、支持体の上にあるか又は隣接する感光性組成物の層と、を備える。
ほとんどの実施形態においては、印刷版は、フレキソ印刷版及び活版印刷版を包含する凸版印刷版である。印刷最終用途のための感光性要素原版及び印刷版は、プレート及びシリンダーなどの任意の形状又は形態であってもよい。
凸版印刷は、印刷版が画像領域から印刷する印刷方法であり、印刷版の画像領域は隆起し、非画像領域は窪んでいる。凸版印刷にはフレキソ印刷及び活版印刷が含まれる。いくつかの他の実施形態においては、印刷版はグラビア印刷又はグラビア様印刷に適している。グラビア印刷は、印刷版が画像領域から印刷する印刷方法であり、画像領域は窪んでおりインク又は印刷材料が入る小さい凹んだカップ又はウエルからなり、非画像領域が版の表面である。グラビア様印刷は、凸版印刷版が使用されることを除いてグラビア印刷と同じであり、画像領域はへこみ、印刷時に転写するインクを担持する窪みを形成する凹状領域からなる。
支持体は、印刷版の作製のために感光性要素と共に従来使用されている任意の可撓性のある材料であってもよい。ほとんどの実施形態においては、支持体は、支持体を介した「バックフラッシュ」露光に対応するために化学線に対して透明である。好適な支持体材料の例としては、付加ポリマー及び直鎖縮合ポリマーによって形成されるものなどのポリマーフィルム、透明発泡体、及び布地(繊維−樹脂系)が挙げられる。金属支持体は放射に対して透明ではないものの、一定の最終用途の条件下ではアルミニウムなどの金属も支持体として使用される場合がある。欧州特許第0504824B1号明細書中でSwattonらによって開示されているような合成樹脂及びハレーション防止剤からなるフィルムの支持体も、本発明での使用に好適である。支持体は、平板形状の印刷版での使用のために平面状であってもよく、またしばしば印刷スリーブと呼ばれるシリンダーである印刷版での使用のために円筒状であってもよい。一実施形態においては、支持体はポリエステルフィルムであり、特にはポリエチレンテレフタレートフィルムである。いくつかの実施形態においては、支持体自体がフィルム組成物中に紫外線吸収性材料を含んでいてもよく、及び/又は、材料が支持体上の層の中に含まれてもよい。2−D位置コードと組み合わせた支持体を伴う吸収性材料の存在は、感光性層の物理的及び/又は化学的特性を変えるために必要とされる化学線の透過に影響を与える可能性があるため、感光性要素に好適な2−D位置コードを作成する場合、使用される特定の支持体の紫外線吸収を考慮に入れなければならない。いくつかの実施形態においては、ポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の紫外線吸収は、0.02〜0.75であり得る。
支持体は、シート形態であってもスリーブなどの円筒形態であってもよい。スリーブは、可撓性材料の単層又は多層から形成されてもよい。ポリマーフィルム又は複合材料から作られる可撓性スリーブは、典型的には円筒状の印刷要素中でフロアを形成するためのバックフラッシュ露光に適応するために紫外線に対して十分に透明であることから、これらが好ましい。好ましいスリーブは、欧州特許出願公開第2460657A1号明細書中で開示されているような多層スリーブである。スリーブは、ニッケルやガラスエポキシなどの、透明ではない化学線遮蔽材料から作られていてもよい。支持体は、0.002〜0.250インチ(0.0051〜0.635cm)であってもよい厚さを有する。支持体は、典型的には0.002〜0.050インチ(0.0051〜0.127cm)の厚さを有する。いくつかの実施形態においては、シート形態の厚さは0.003〜0.016インチ(0.0076〜0.040cm)である。いくつかの実施形態においては、スリーブは4〜80ミル(0.010〜0.203cm)以上の壁厚さを有する。他の実施形態においては、スリーブは10〜40ミル(0.025〜0.10cm)の壁厚さを有する。
本発明では、連続的2−D位置コード、マークの2−D配列は、支持体と感光性組成物の層の間か、又は支持体と支持体の外表面の間に配置されている。コードの実施形態は、Anoto ABにより、米国特許第6,548,768号明細書に開示されている。この場合、マークはドットである。ドットグリッドの間隔は0.3mmであり、ドットの直径は約0.1mmである。ペンカメラを使用して、6×6のドット配列(1.8×1.8mフィールド)を追跡する。Anoto ABのコーディングシステムは、6000万平方キロメートルの一意にデコード可能な2−D領域を提供する。Anoto ABのドット形状は、本出願のためにスケールアップすることができる。例えば、間隔/サイズが、33倍増加する場合、グリッドは、10mm間隔を使用し、ドットは、直径約3mmであり、6×6のドット配列を見るコードリーダーは、60×60mmを覆う。このサイズは、任意の顧客が使用する最小のフォトポリマー版よりもはるかに小さいため、顧客は常に読み取り可能な有効なコード領域を有する。本発明に適用可能な、2−D位置コードの更なる変形形態は、米国特許第6,548,768号明細書及び米国特許第6,570,104号明細書に開示されており、同文献は参照により本明細書に、あたかも全面的に記述されたと同様に組み込まれる。
連続的2−D位置コードは、コードの物理的境界内で2−D位置を連続的にコーディングするように設計され、コード形状の離散的な性質により解像度が制限される。2−D位置コードが、版原版上で表示される場合、典型的には、版を、その幅全体且つその長さに沿って連続的に覆い、後者は、版生産ラインのウェブ移動の方向である。2−D位置コードが印刷版上で表示される場合、典型的には、形全体又は形の一区分を覆う。連続的2−D位置コードで形の一区分のみを覆うことは、加工費を削減するという利点を有する。
位置コードは、版原版の幅に適合し、長さが連続している。各版は、固有のコード範囲を有し、データは、生産ライン上のデータベースに記録される。位置コードの存在は、版の重要な使用プロセスの態様:インライン裏露光、接着性、寸法安定性、裏露光、外観、版作製、転写、印刷、寿命などを妨げない。加えて、コードは、反対側にデジタルブラック層を有する支持体を介して、生版で読み取り可能でなければならない。このように、コードは、暗い背景の反射でコードが読み取り可能である。コードは、処理された版(好ましくは両側が支持体(裏側)に面しているか、又はポリマーフロア(前側)を介している)で読み取り可能である。加えて、処理されたフロア特性(溶剤又は熱)は、コード読み取りを妨げてはならない。
位置コードは、ポリエステル支持体のレーザーマーキングにより、版上に導入することができる。したがって、作製されたマーキングは、このマーキングシステムの記録/検出を可能にする相補性光学的読み取りシステムにより読み取ることができる。マーキングは、目に見えるコントラストの違いを有する可能性がある。或いは、インクジェットプリンタを使用して、ドットパターンのマークを付けることができる。当業者は、リーダー照明の波長で機能する適切な色/染料/顔料を有するインクを選択し、パターンをうまく読み取ることができる。したがって、導入されたマーキングは、化学線を吸収又は実質的に吸収してはならない。印刷版としての意図された目的のために十分な厚さのフロアが支持体を介した化学線で露光すると形成され得るように、マーキングは、化学線を透過又は実質的に透過する。狭帯域(狭い波長帯域)のアプローチを用いることは、インライン裏露光又は版使用プロセスを妨げることを最小限に抑えるのに役立つ。当業者はまた、マークの自動記録/検出を可能にする、他のマーキング法を使用することができる。
事前に位置コードで、版にマークを付してもよい;すなわち、支持体の大きなロールに、パターンで事前にマークを付してもよい。或いは、製造ラインの巻き戻し中に、支持体にマークを付してもよい。入手可能な固有のコードの範囲が広く、任意の幾何学的なスケールアップ因子によってさらに増加すれば、全ての支持体ロールに事前にマークを付すのに十分な固有のコードがある。版作製後、すなわち、印刷版原版が印刷版に変換された後、支持体にもマークを付けることができる。
コード情報をデータベースに保存するため、販売又はその他の使用のために箱に詰められた各版を読みとらなければならない。これは、生産ラインの各版のチョップのいずれかの側にあるコードを読み取ることで実行することができる。内部データベースを構築するのに必要な全ての情報:版上にある位置コード、版が梱包されている箱、版材料、ゲージ、サイズ、ロット、日付などは、直ちに入手可能である。生産ラインのトリミング後の幅、並びにコーディング選択及びスキームが知られている場合、長さ方向にカッティングされている長方形の版の各両側の位置コードを読み取ることは、その版上の2−D位置コード(コードスパン)のセット全体を識別するのに十分である。
印刷版原版及び印刷版の追跡システム
顧客が印刷版原版又は印刷版を追跡するためのシステムは、4つの構成要素:1)マーク/コードが付けられた版、2)コードリーダー、3)データベース、及び4)ソフトウェア又は処理手段を含む。顧客は、版を追跡する必要が生じた場合、印刷設備(又は版作製)の各段階でリーダーを使用する。印刷版について、印刷設備、例えば、保存、転写、プレス領域、オンプレス、クリーニング、脱転写などの様々な段階にわたる追跡が一般的に望まれる。版製造における印刷版原版について、印刷版製造プロセス、例えば、イメージング、裏露光、主露光、処理、後露光、フィニッシュ露光などから印刷の様々な段階にわたる追跡が一般的に望まれる。顧客が生の(オリジナルの製造)版情報、例えば、種類、サイズ、厚さ、日付などにアクセスしたい場合、版製造者のデータベースにアクセスすることができる。顧客は、製造者のデータベースにアクセスするために、コードリーダーとリンクしたソフトウェアを使用することができる。顧客はまた、コードリーダーを使用し、製造者のデータベースを使用することなく、位置コード情報を既存の在庫管理又は版追跡システムに組み込むことができる。後者の場合、各印刷版原版又は印刷版上の位置コードは、長方形の版形状の2つの対角線上で反対側の角部で最初に読み取られる必要があるであろう。この操作は、版の2−D空間及び対応するコードスパンを定義し、一度だけなされる必要がある。この情報は、ソフトウェアによって構築されるユーザのローカル内部データベースの一部となる。その後の識別では、版の任意の単一の場所で読み取ることのみを必要とする。
典型的には、顧客は、製造者が供給する大きな生版から、使用のためにより小さな版を作製する。例えば、顧客は、4つの個別の印刷版を50×80インチの生版上に置いてもよい。版を処理した後、顧客は、大きな50×80インチの版から、4つの個別の印刷版をカットし、各個別の版にマークを付す。本コーディングシステムの重要な態様は、大きな生版をカットしていくつかの小さな版にした後であっても、データベースに保存された2−D位置コード情報は、小さくカットされた版を一意に識別して、オリジナルの生版にリンクすることができるということである。版がカットされた後、各印刷版原版又は印刷版上の位置コードは、カット後の個別の長方形の版形状の2つの対角線上で反対側の角部で最初に読み取られる必要があるであろう。この操作は、版の2−D空間及び対応するコードスパンを定義し、一度だけ起こる必要がある。
追跡システムは、光の反射、透過、偏光、又はコードマーキングにより付与されたその他の違いを利用する自動コード読み取り装置を使用する。コードリーダーは、印刷版原版又は印刷版上の特定の場所で読み取り操作に向かう又は指示するローカライズされた方法を有する。リーダーは、有線若しくは無線接続又はその他の手段を介して、コンピュータシステム及びソフトウェアシステムと通信することができる。マルチリーダーは、部位全体で使用して好都合な操作を提供することができる。例えば、印刷機を含む特定の保持領域に取り付けられたシリンダーの版の端を読み取るために配置された固定場所リーダーもまた、使用することができる。
コンピュータ系ソフトウェアシステムを使用して、コードリーダーと通信し、コード読み取り及び版追跡タスクを管理し、外部情報管理システムとの基本的なインターフェースを提供する。ソフトウェアは、印刷版原版又は印刷版2−Dコードスパンの内部データベースを構築するために、オリジナルのコードマーキングスキームについての情報を必要とする。ソフトウェアはまた、製造者のデータベースと情報交換して、データ保存及び検索を管理することができる。このシステムにより、顧客は版の在庫を常に把握することで印刷機の稼働率を高め、プロセスの修正、再マーク付与、ジョブ履歴に関する情報の収集、プランニング、生産性分析、及び運用の継続的な改善を大幅に促進することができる。
本開示の追跡方法は、2−Dパス若しくは複数の2−Dパスを追跡しないか、又は大きな制限されたグローバル領域に対して、複数の予め定義された2−D領域の選択及び/若しくはそれらの間を識別しない。その代わりに、シーケンス又はコレクション内の任意の特定の情報を伝えない、はるかに大きな背景から単一の任意の場所を読み取り、この情報を追跡に使用する。
本開示の追跡方法は、各コード場所、すなわち2−D座標で入手可能な全ての情報を使用するわけではない。その代わりに、任意の原版又は印刷版上の各2−D座標の特定の情報値を除去し、全ての可能な2−D座標を、情報の一部、具体的には、印刷原版又は印刷版の固有の識別に投写する。
固有のコードによる各版の従来のマーキング及びコーディングは、大方、版全体にわたって分布及び/又は繰り返され、最終的な長方形のサイズにカットされ、箱詰め又は包装の準備ができた後、マーク又はコードを原版に適用する必要がある。この要件により、マーク又はコードを支持体の底部にのみ適用する方法が大幅に制限され、時間の制約も大きくなる。カッティング及び包装は最後の段階であり、迅速に行わなければならないため、これはプロセス全体を複雑にする。また、任意のマーキングの失敗又は問題によって操作が強制的に停止される可能性があるため、連続的製造操作がロジスティックに妨げられる。本開示の追跡方法により、製造操作のあまり重要でない部分で、オフライン又はインラインのいずれかで、マーキングを行うことができる。コードの連続的且つ2−Dの性質により、版ごとの固定されたマークに優る利点がもたらされる。唯一の要件は、包装の前に両端でコードを読み取ることであり、これは、迅速且つ確実に実行できる。
光重合性層は、バインダーと、少なくとも1種のエチレン性不飽和化合物と、光開始剤とを含む組成物から形成される固体層である。光開始剤は化学線に感受性を有する。本明細書全体を通じて、化学光には紫外線及び/又は可視光が含まれる。光重合性組成物の固体層は、凸版印刷に好適なレリーフを形成するために、1種以上の溶液で処理及び/又は加熱される。本明細書において、用語「固体」は一定の体積又は形状を有し、その体積又は形状を変えようとする力に抵抗する層の物理的状態を指す。光重合性組成物の固体層は、重合(光硬化)されていても、重合されていなくても、又はその両方であってもよい。いくつかの実施形態においては、光重合性組成物の層はエラストマーである。一実施形態においては、感光性要素は、少なくともバインダーと、少なくとも1種のエチレン性不飽和化合物と、光開始剤とから構成される光重合性組成物の層を含む。別の実施形態においては、光重合性組成物の層は、エラストマー系バインダーと、少なくとも1種のエチレン性不飽和化合物と、光開始剤とを含む。いくつかの実施形態においては、凸版印刷版はエラストマー系印刷版である(すなわち光重合性層はエラストマー層である)。
バインダーは、単独のポリマーであってもポリマーの混合物であってもよい。いくつかの実施形態においては、バインダーはエラストマー系バインダーである。他の実施形態においては、光重合性組成物の層はエラストマーである。バインダーとしては、ポリイソプレン、1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン、ブタジエン/アクリロニトリル、及びジエン/スチレン熱可塑性−エラストマー系ブロックコポリマーなどの、共役ジオレフィン炭化水素の天然又は合成のポリマーが挙げられる。好ましくは、A−B−A型のブロックコポリマーであって、Aが非エラストマー系ブロックであり、好ましくはビニルポリマーであり、最も好ましくはポリスチレンを表し、Bがエラストマー系ブロックであり、好ましくはポリブタジエン又はポリイソプレンを表す、エラストマー系ブロックコポリマーである。いくつかの実施形態においては、エラストマー系A−B−Aブロックコポリマーバインダーは、ポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロックコポリマー、ポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)ブロックコポリマー、及びこれらの組み合わせであってもよい。バインダーは、感光性組成物の約10重量%〜90重量%の量で存在する。いくつかの実施形態においては、バインダーは、感光性組成物の約40重量%〜85重量%で存在する。
他の好適なバインダーとしては、アクリル;ポリビニルアルコール;ポリけい皮酸ビニル;ポリアミド;エポキシ;ポリイミド;スチレンブロックコポリマー;ニトリルゴム;ニトリルエラストマー;非架橋ポリブタジエン;非架橋ポリイソプレン;ポリイソブチレン及び他のブチルエラストマー;ポリアルキレンオキシド;ポリホスファゼン;アクリレートとメタクリレートとのエラストマー系ポリマー及びコポリマー;エラストマー系ポリウレタン及びポリエステル;エチレン−プロピレンコポリマー及び非架橋EPDMなどのオレフィンのエラストマー系ポリマー及びコポリマー;酢酸ビニル及びその部分的に水素化された誘導体のエラストマー系コポリマー;が挙げられる。
透明で曇りのない感光性層が製造される限り、光重合性組成物はバインダーと相溶性がある付加重合可能な少なくとも1種の化合物を含んでいてもよい。付加重合可能な少なくとも1種の化合物は、モノマーとも呼ばれる場合があり、単一のモノマーであってもモノマーの混合物であってもよい。光重合性組成物の中で使用できるモノマーは当該技術分野で周知であり、少なくとも1つの末端エチレン基を有する付加重合エチレン性不飽和化合物が挙げられるが、これに限定されない。モノマーは、光重合性組成物にエラストマー特性を付与するために当業者が適切に選択することができる。付加重合可能な少なくとも1種の化合物(すなわちモノマー)は、光重合性組成物の少なくとも5重量%、典型的には10重量%〜20重量%の量で存在する。
光開始剤は、任意の単一の化合物であっても化合物の組み合わせであってもよく、これは化学線に対して感受性があり、過剰な停止なしにモノマー又はモノマー類の重合を開始するフリーラジカルを生成する。任意の公知の分類の光開始剤、特にはフリーラジカル光開始剤を使用することができる。或いは、光開始剤は、放射により活性化された増感剤によってフリーラジカルを生じさせる際に化合物のうちの1種がフリーラジカルを与える、化合物の混合物であってもよい。ほとんどの実施形態においては、主露光(並びに後露光及びバックフラッシュ)用の光開始剤は、310〜400nm、好ましくは345〜365nmの可視光線又は紫外線に感受性を有する。光開始剤は、通常、光重合性組成物の重量基準で0.001%〜10.0%の量で存在する。
光重合性組成物は、必要とされる最終的な特性に応じて他の添加剤を含んでいてもよい。光重合性組成物への追加的な添加剤としては、増感剤、可塑剤、レオロジー調整剤、熱重合禁止剤、着色剤、加工助剤、酸化防止剤、オゾン分解防止剤、染料、及び充填剤が挙げられる。
光重合性層の厚さは、必要とされる印刷版の種類に応じて幅広い範囲、例えば約0.005インチ〜約0.250インチ以上(約0.013cm〜約0.64cm以上)、にわたって変動する場合がある。いくつかの実施形態においては、光重合性層は約0.005インチ〜0.0450インチ(0.013cm〜0.114cm)の厚さを有する。いくつかの他の実施形態においては、光重合性層は約0.020インチ〜約0.112インチ(約0.05cm〜約0.28cm)の厚さを有する。他の実施形態においては、光重合性層は約0.112インチ〜約0.250インチ以上(0.28cm〜約0.64cm以上)の厚さを有する。当該技術分野で従来行われているように、製造業者は、典型的には、支持体と光重合性層の厚さを含む印刷機上での印刷版の総厚さと比較して印刷原版を識別する。印刷版の光重合性層の厚さは、支持体の厚さを含まないため、典型的には製造業者が設計した厚さよりも小さい。
バインダーと、モノマーと、光開始剤と、他の添加剤とを混合することによって形成される光重合性組成物の層を含む感光性原版を準備することは十分に当業者の技術の範囲内である。
ほとんどの実施形態においては、光重合性混合物は、支持体と仮カバーシートなどの、2枚のシートの間、又は1枚の平らなシートと離型ロールとの間の望ましい厚さまで室温より上の温度でホットメルトへと形成され、押出され、カレンダー加工される。或いは、材料は、仮支持体上に押出及び/又はカレンダー加工されて、その後望ましい最終的な支持体に積層されてもよい。要素は、好適な混合装置の中で成分を混ぜ合わせた後に好適なモールドの中で材料を望ましい形状に圧縮することによって作製することもできる。材料は、通常は支持体とカバーシートとの間で圧縮される。成形工程には圧力及び/又は熱が含まれていてもよい。カバーシートは、感光性要素が形成される場合に、光重合性層に転写する1つ以上の追加的な層を備え得る。円筒形状の光重合性要素は任意の好適な方法によって作製することができる。一実施形態においては、円筒形状の要素は、キャリア又は円筒状の支持体すなわちスリーブの上に巻かれた光重合性印刷版と円筒形状を形成するために嵌め合わされた版の端部とから形成することができる。円筒形状の光重合性要素は、Cushnerらの米国特許第5,798,019号明細書に開示されている方法及び装置に従って作製することもできる。感光性要素は、二層又は多層構成であってもよい少なくとも1つの光重合性層を含む。更に、感光性要素は少なくとも1つの光重合性層の上のエラストマー系キャッピング層を含んでいてもよい。多層カバー要素、及びエラストマー系キャッピング層として好適な組成物は、Gruetzmacherらの米国特許第4,427,759号明細書及び米国特許第4,460,675号明細書に開示されている。
感光性要素は、感光性層上に又は隣接した1つ以上の追加の層を含んでいてもよい。ほとんどの実施形態においては、1つ以上の追加的な層は、支持体と反対の感光性層の面上にある。追加的な層の例としては、保護層、キャップ層、エラストマー層、バリア層、化学線不透過層、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。1つ以上の追加的な層は、処理などの、要素を印刷版に変換する工程のうちの1つの間に、全部又は一部を除去可能であってもよい。1つ以上の追加的な層は、感光性組成物層を覆うか又は部分的にのみ覆ってもよい。
化学線不透過層は、典型的には赤外レーザー光であるレーザー光が感光性要素用の画像のマスクを形成するために使用されるデジタルダイレクト製版(digital direct−to−plate)画像技術で用いられる(従来のポジ画像又はフォトツールの代わりに)。化学線不透過層は、光重合性材料の感度に対応する化学線に対して実質的に不透過である。デジタル法は、レーザー光により光重合性層の上でin situで形成されるか、又はその上方に配置されるマスク画像を形成する。マスク画像を形成するデジタル法は、画像様露光の前に、感光性要素を作製するための1つ以上の工程を必要とする。通常、in−situマスク生成のデジタル法は、支持体と反対側の感光性要素の表面から又はこれへ放射不透過層を選択的に除去又は転写する。化学線不透過層はまた、不透過層を選択的に除去又は転写できるレーザー光への感受性も有し得る。一実施形態においては、化学線不透過層は、赤外レーザー光に感受性を有する。感光性要素の上の放射不透過層を用いたマスクの形成方法は限定されない。
感光性要素は、支持体と反対側の光重合性層の表面の上に配置された化学線不透過層を含み得るか、又は別個のキャリア若しくは化学線不透過層を含む要素と集合体を形成し得る。化学線不透過層を構成する材料及び化学線不透過層が組み込まれる構造は、放射不透過層が画像様に露光されて感光性要素の光重合性層上に又は隣接してin−situマスクを形成できる限り特に限定されない。化学線不透過層は、光重合性層の表面を実質的に被覆していてもよく、又は画像形成可能な部分のみを被覆していてもよい。化学線不透過層は、光重合性材料の感度に対応する化学線に対して実質的に不透過である。化学線不透過層は、バリア層あり又はなしで使用することができる。バリア層と共に使用される場合、光重合性層と放射不透過層との間の材料の移動を最小限にするために、バリア層は光重合性層と放射不透過層との間に配置される。モノマー及び可塑剤は、隣接する層の材料と相溶性がある場合、経時的に移動する可能性があり、それにより放射不透過層のレーザー光感受性が変化する場合がある、又は画像化後に放射不透過層の汚染及び粘着化が生じる場合がある。化学線不透過層はまた、不透過層を選択的に除去又は転写できるレーザー光への感受性も有する。
一実施形態においては、化学線不透過層は、赤外レーザー光に感受性を有する。いくつかの実施形態においては、化学線不透過層は放射不透過性材料と、赤外線吸収性材料と、任意選択的なバインダーとを含む。カーボンブラック及び黒鉛などの暗色の無機顔料、顔料の混合物、金属、並びに金属合金は、通常、赤外線感受性材料と放射不透過材料の両方として機能する。任意選択的なバインダーはポリマー系材料であり、これらとしては、自己酸化型ポリマー、非自己酸化型ポリマー、熱化学分解性ポリマー、ブタジエン及びイソプレンとスチレン及び/又はオレフィンとのポリマー及びコポリマー、熱分解性ポリマー、両性インターポリマー、ポリエチレンワックス、上述した放出層として従来使用されている材料、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。化学線不透過層の厚さは感受性と不透明性の両方を最適化する範囲とすべきであるが、これは通常約20オングストローム〜約50マイクロメートルである。化学線不透過層は、効果的に化学線を遮断し、下にある光重合性層を重合させるために、2.0超の透過光学濃度を有する必要がある。
感光性要素は、上方に配置された化学線不透過層を含んでもよく、光重合性層の表面全体を覆うか又は実質的に覆ってもよい。この場合、赤外レーザー光は、放射不透過層を画像様に除去(すなわちアブレーション又は気化)してin−situマスクを形成する。この化学線不透過層のための好適な材料及び構造は、米国特許第5,262,275号明細書中でFanにより;米国特許第5,719,009号明細書中でFanにより;米国特許第6,558,876号明細書中でFanにより;欧州特許出願公開第0741330A1号明細書中でFanにより;並びに米国特許第5,506,086号明細書及び同第5,705,310号明細書中でVan Zoerenにより開示されている。米国特許第5,705,310号明細書中でVan Zoerenにより開示されているように、材料が感光性要素から除去されることから、材料を捕捉するために放射不透過層に隣接する材料捕捉シートが露光時に存在していてもよい。感光性要素から除去されなかった放射不透過層の部分のみが要素上に残ってin−situマスクを形成する。
別の実施形態においては、感光性要素は最初は化学線不透過層を含まない。放射不透過層を有する別個の要素が感光性要素と集合体を形成し、その結果放射不透過層は支持体と反対の感光性要素の表面(これは典型的には光重合性層である)と隣接する。(感光性要素と関連するカバーシートは、存在する場合には典型的には集合体の形成前に取り外される)。別個の要素は、放出層又は加熱層などのデジタル露光プロセスを補助するための1種以上の他の層を含み得る。これに関する放射不透過層も赤外線に感受性を有する。集合体は、赤外レーザー光で画像様露光されて、選択的に転写又は選択的に放射不透過層の接着バランスを変えて光重合性層上に画像を形成するか又は光重合性層の上方に画像を配置する。この化学線不透過層に好適な材料及び構造は、Fanらによる米国特許第5,607,814号明細書;並びにBlanchettによる米国特許第5,766,819号明細書;同第5,840,463号明細書;及び欧州特許出願公開第0891877A号明細書に開示されている。画像様転写プロセスの結果として、放射不透過層の転写部分のみが感光性要素上に残ってin−situマスクを形成する。
別の実施形態においては、デジタルマスクの形成は、感光性要素の上のインクジェットインクの形態の放射不透過材料の画像様塗布によって行うことができる。インクジェットインクの画像様塗布は、光重合性層の上で直接行われてもよいし、感光性要素の別の層上の光重合性層の上方に配されてもよい。デジタルマスクの形成を行うことができるもう1つの考え得る方法は、別個のキャリア上に放射不透過層のマスク画像を形成することによる。いくつかの実施形態においては、別個のキャリアは、レーザー光に画像様に露光されることで放射不透過材料を選択的に除去して画像を形成する、放射不透過層を含む。キャリア上のマスク画像は、その後熱及び/又は圧力がかけられることで支持体と反対側の光重合性層の表面に転写される。光重合性層は典型的には粘着性であり、転写された画像を保持することになる。別個のキャリアはその後、画像様露光の前に要素から除去することができる。
感光性要素は少なくとも1つの光重合性層の上のエラストマー系キャッピング層を含んでもよい。エラストマー系キャッピング層は、典型的には、光重合性層のカレンダー加工時に感光性印刷要素の一部となる多層カバー要素の一部である。多層カバー要素、及びエラストマー系キャッピング層として好適な組成物は、Gruetzmacherらの米国特許第4,427,759号明細書及び米国特許第4,460,675号明細書に開示されている。いくつかの実施形態においては、エラストマー系キャッピング層の組成物は、エラストマー系バインダーと、任意選択的なモノマー及び光開始剤及び他の添加剤とを含み、これらの全ては、バルクの光重合性層に使用されるものと同じであっても異なっていてもよい。エラストマー系キャッピング層は必ずしも光反応性成分を含有していなくてもよいものの、層は、下にあるバルクの光重合性層と接触すると最終的に感光性になる。そのため、化学線に画像様露光すると、エラストマー系キャッピング層は、重合又は架橋が生じた硬化部分と、未重合すなわち未架橋のままである未硬化部分とを有する。処理によって、エラストマー系キャッピング層の未重合部分が光重合性層と共に除去され、レリーフ面が形成される。化学線に露光されたエラストマー系キャッピング層は、光重合性層の重合領域の表面に残り、印刷版の実際の印刷面になる。
フレキソ印刷版として有用な感光性要素については、光重合性層の表面は粘着性であってもよく、実質的に非粘着性の表面を有する剥離層が光重合性層の表面に設けられていてもよい。このような剥離層は、任意選択的な仮カバーシートの取り外し時に光重合性層の表面を傷つかないように保護することができ、また光重合性層が確実にカバーシートに貼り付かないようにすることができる。画像の露光中、剥離層は、画像を保持するマスクが光重合性層と結合することを防止することができる。剥離層は、化学線に感受性を有さない。剥離層は、光重合性層と化学線不透過層との間に任意選択的に介在するバリア層の第1の実施形態としても好適である。エラストマー系キャッピング層は、バリア層の第2の実施形態としても機能することができる。剥離層に好適な材料の例は当該技術分野で周知であり、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロース、エチレンと酢酸ビニルとのコポリマー、両性インターポリマー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
感光性印刷要素は、要素の最上層の上に、印刷版の作製前に取り外される仮カバーシートも含んでもよい。カバーシートの1つの目的は、保管時及び取り扱い時に、感光性印刷要素の最上層を保護することである。カバーシートに好適な材料の例としては、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、フルオロポリマー、ポリアミド、又はポリエステルの薄膜が挙げられ、これらは剥離層で下引きされていてもよい。カバーシートは、好ましくは、Mylar(登録商標)ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルから作製される。
印刷版
凸版印刷版を作製するために、本発明の感光性要素は、好適な線源からの化学線に露光される。水銀蒸気アーク又はUVA蛍光ランプは、感光性印刷要素から約1.5〜約60インチ(約3.8〜約153cm)の距離で使用され得る。露光温度は、好ましくは周囲温度であるか、又はそれよりわずかに高い、すなわち、約20℃〜約35℃である。露光時間は、化学線の強度及び波長、光重合性層の特性及び大きさ、望ましい画像解像度、並びに感光性印刷要素からの距離に応じて、数秒から数十分まで様々であってもよい。
光重合性原版に関して、方法は通常、裏露光及び表画像様露光を含む。裏露光又は「バックフラッシュ」は、画像様露光の前、後、又は最中に行うことができる。通常は画像様露光の前のバックフラッシュが好ましい。バックフラッシュは、数秒から約30分までの範囲であってもよい時間をかけた、光重合性原版の支持体を介した化学線の全面露光又はブランケット露光である。バックフラッシュは、光重合性層の支持体側の上に重合した材料の浅い層又はフロアを設け、光重合性層を感光性にし、ハイライトドットの解像度に役立ち、また印刷版のためのレリーフ面の深さも定める。フロアは光重合性層の支持体への接着性を改善し、感光性要素へのより優れた機械的完全性を付与する。フロアの厚さは、露光時間、露光線源、光重合性層の厚さ等に応じて様々である。いくつかの実施形態においては、フロアを設けるのに好適なバックフラッシュ露光は、原版の製造中、原版が構造的に組み立てられて2−D位置コードを有する支持体に隣接する光重合性層を包含した後に行われる。ほとんどの他の実施形態においては、光重合性層を支持体へ確実に接着するために、原版の製造時に最小の時間及び/又はエネルギーのバックフラッシュ露光が行われ、もう1回の時間及び/又はエネルギーのバックフラッシュ露光は、フロア及びレリーフの深さを定めるために、原版の印刷版への変換時に使用者によって行われる。いくつかの実施形態においては、支持体と光重合性層の間の2−D位置コードの存在は、光重合性層への化学線の透過に何らかの影響を与える可能性があり、そのため、所望の高さを有するフロアを作製するために、バックフラッシュ露光の時間及び/エネルギーを調整することによって補正する必要がある場合がある。
画像を保持するマスクを介して感光性要素を露光することにより、画像様露光を実施することができ、これは、アナログ曝露又はプロセスと呼ばれることもある。画像を保持するマスク、印刷される主題を含む黒及び白の透明画又はネガは、ハロゲン化銀フィルム又は当該技術分野において公知の他の手段から作製され得る。画像を保持するマスクは、まず、仮カバーシートを取り除いた後、感光性要素の上部に配置される。画像様露光は、画像を保持するマスク及び感光性印刷要素の上部表面の適切な接触をもたらし、フリーラジカル重合プロセスを妨げることが知られている大気中の酸素を除去する、真空フレーム内で実施することができる。
アナログプロセスの代わりに、画像様露光は、通常レーザー光によりデジタル的に形成され、光重合性層に隣接又は上に存在している化学線不透過マスクを介して感光性要素を露光することにより実施することができる。レーザー光によりマスクをデジタル的に形成することは、デジタル露光又はプロセスと呼ばれる場合があり、デジタル的に形成されたマスクの使用はデジタルダイレクト刷版画像処理とも呼ばれる場合がある。いくつかの好適なダイレクト刷版画像形成法は、米国特許第5,262,275号明細書;米国特許第5,719,009号明細書;米国特許第5,607,814号明細書;van Zoeren,米国特許第5,506,086号明細書;及び欧州特許出願公開第0741330A1号明細書に開示されている。デジタルプロセスのために、赤外線感受性(及び/又は放射不透過)層が必要とされる。画像を保持するマスクは、赤外レーザー露光エンジンを使用して、in situで赤外線感受性層に直接形成される。このようなデジタル的に形成されたマスクを介する印刷版の画像様露光は、真空フレームを使用することなく行うことができ、印刷版の作製方法を簡略にする。一実施形態においては、露光プロセスは、(1)上記の感光性印刷要素の赤外線感受性層を画像様アブレーションして、マスクを形成することと;(2)マスクを介して感光性要素を化学線に全体的に露光することと、を含む。露光は、750〜20,000nmの範囲、好ましくは780〜2,000nmの範囲で発光する様々な種類の赤外レーザーを使用して行うことができる。ダイオードレーザーを使用することができるものの、1060nmで発光するNd:YAGレーザーが好ましい。デジタル的に、すなわち化学線不透過マスクの転写によって、又はデジタル的に形成されたマスクの積層によってマスクを形成する代替の方法、並びにインクジェットによるマスクの形成は、感光性要素について上で記載されている。
マスクをデジタル的に又はネガフィルムを生成することにより形成した後、感光性要素はその後マスクを介して化学線に露光される。露光の際、不透明領域は未架橋のままである一方で、ネガの透明領域又はデジタルマスクのブランク領域は付加重合又は架橋を生じることができる。光重合性要素の化学線への画像様露光によって、光重合性層の重合する露光部及び未重合のままの未露光部が形成される。露光は、支持体又は例えばフロアなどの裏露光層まで露光部を架橋するのに十分な時間である。画像様露光の時間は典型的にはバックフラッシュ時間よりもはるかに長く、数分〜数十分の範囲である。化学線源には、紫外及び可視の波長領域が含まれる。具体的な化学線源の適合性は、開始剤と感光性要素の作製で使用される少なくとも1種のモノマーの感光性とに影響される。ほとんどの一般的な凸版印刷版の好ましい感光性は、良好な室内光安定性が得られることから、スペクトルのUV領域及び短波長側可視域にある。好適な可視及びUVの線源の例としては、炭素アーク、水銀蒸気アーク、蛍光灯、電子フラッシュユニット、電子線ユニット、レーザー、及び写真用照明が挙げられる。最も好適なUV線源は、水銀蒸気灯、特には太陽灯である。業界標準の線源の例としては、Sylvania 350 Blacklight蛍光灯(FR48T12/350 VL/VHO/180、115w)、及びPhilips UV−A「TL」−シリーズ低圧水銀蒸気蛍光灯が挙げられる。これらの線源は、通常310〜400nmの長波長UV光を放射する。これらの特定のUV線源に感受性を有するフレキソ印刷版は、310〜400nmを吸収する開始剤を利用する。赤外線感受性層を含むこれらの実施形態についての赤外線への画像様露光及び化学線への全面露光は、同じ装置中で行うことができると考えられる。
画像を保持するマスクを介してのUV光への全面露光の後、感光性印刷要素は、光重合性層の未重合の領域を除去するために処理され、それによってレリーフ画像を形成する。処理工程は限定されず、露光された感光性要素を望ましい印刷版に変換するための従来の工程が含まれる。処理には、画像形成された感光性層を印刷版に変換する感光性要素の具体的な種類のために適切な、洗い流しなどの1つ以上の溶液での処理、又は加熱による処理などが含まれ得る。感光性印刷要素の処理には、(1)光重合性層を好適な現像液と接触させて未重合領域を洗い流す「湿式」現像、及び(2)未重合領域を溶融又は軟化させる現像温度まで光重合性要素を加熱してから、吸収性材料と接触させて未重合材料を逃がす「乾式」現像が含まれ得る。乾式現像は、熱現像とも呼ばれる場合がある。
湿式現像は、通常ほぼ室温で行われる。現像液は、有機溶剤、水溶液、半水性溶液、又は水を含み得る。現像液の選択は、主に、除去される光重合性組成物の化学的性質に依存するであろう。好適な有機溶剤現像液としては、芳香族若しくは脂肪族の炭化水素、脂肪族若しくは芳香族のハロ炭化水素溶剤、又はこのような溶剤と好適なアルコールとの混合物が挙げられる。他の有機溶剤現像液は、独国特許出願公開第3828551号明細書に開示されている。好適な半水性現像液は、水及び水混和性有機溶剤及びアルカリ性物質を含み得る。好適な水性現像液は、水及びアルカリ性物質を含み得る。他の好適な水性現像液の組み合わせは、米国特許第3,796,602号明細書に記載されている。現像時間は様々な場合があるが好ましくは約2〜約25分の範囲である。現像液は、浸漬、噴霧、及び刷毛又はローラーによる塗布を含む任意の従来の方法で塗布することができる。感光性印刷要素の未重合部分を取り除くために、刷毛塗り補助具を使用してもよい。洗い流しは自動処理ユニットで行うことができる。これは、現像液及び機械的な刷毛塗り動作を使用して、得られる凸版印刷版の未露光部分を除去し、露光された画像及びフロアを構成するレリーフを残す。
溶液中での現像による処理の後、印刷版は通常、吸い取り又は拭き取り乾燥され、次いで強制空気オーブン又は赤外線オーブンの中でより完全に乾燥される。乾燥時間及び温度は様々であってもよいが、典型的には版は、約60℃で約60分〜約120分間乾燥することができる。高温は、支持体が収縮してそれにより位置合わせの問題が生じ得ることから不適切である。
熱現像においては、光重合性層は、典型的には、未重合領域を液化させる、すなわち溶融、軟化、又は流動させる約40℃〜200℃の現像温度まで加熱することができる。光重合性層は、その後、未重合の光重合性組成物を除去するために、現像媒体と接触させられてもよい。光重合性層の重合領域は未重合領域よりも高い融点を有しており、そのため現像温度では溶融しない(米国特許第5,215,859号明細書及び国際公開第98/13730号パンフレットを参照)。感光性印刷要素の熱現像に好適な装置は、米国特許第5,279,697号明細書及び米国特許第6,797,454号明細書に開示されている。
別の代替的実施形態においては、強化層を画像様に深く彫刻又は除去するために、感光性要素は、適切に強化され、次いでレーザー光に画像様に露光され得る。米国特許第5,798,202号明細書;米国特許第5,804,353号明細書;及び米国特許第6,757,216B2号明細書は、可撓性支持体上の強化されたエラストマー層を、レーザー彫刻することによる、好適な印刷版作製プロセスを開示している。米国特許第5,798,202号明細書及び同第5,804,353号明細書に開示されているプロセスは、可撓性支持体上の強化されたエラストマー層で構成される凸版印刷原版である、単一層、又は多層のうちの1つ以上の層を強化し、レーザー彫刻することを含む。エラストマー層は、機械的、若しくは熱科学的、若しくは光化学的、又はこれらの組み合わせで強化される。機械的強化は、微粉化粒子材料などの補強剤を、エラストマー層中に組み込むことによりもたらされる。光化学的強化は、光硬化性材料をエラストマー層中に組み込んで、その層を化学線に露光することにより達成される。光硬化性材料は、光開始剤又は光開始剤系を有する光架橋性及び光重合性系を含む。

Claims (22)

  1. a)支持体と;
    b)バインダー、モノマー、及び光開始剤を含む光重合性材料の層であって、前記支持体に隣接しており、化学線に対して感受性である層と;
    を備える印刷版原版であって、
    前記支持体が、前記支持体上で複数の座標をコーディングする連続的に分布した二次元位置コードを含む、印刷版原版。
  2. 前記二次元位置コードが、関連座標を有する複数のマークからなるコードパターンの仮想ラスターを形成し、各マークが、名目上の位置に配置されているが、前記マークの値に応じて、複数の方向のうちの1つで前記名目上の位置から置き換えられる、請求項1に記載の印刷版原版。
  3. 前記名目上の位置が、前記仮想ラスターのラスターポイントを定義し、前記ラスターポイントが、第1の角度で交差するラスターライン上に位置する、請求項2に記載の印刷版原版。
  4. 前記ラスターポイントが、本質的に直交する正方形グリッドを形成する、請求項3に記載の印刷版原版。
  5. 各マークが、2つのラスターポイント間の距離の1/8〜1/4、好ましくは1/6に対応する距離だけラスターラインに沿って置き換えられる、請求項4に記載の印刷版原版。
  6. 前記マークの座標が、前記マーク全体の重心として決定される、請求項5に記載の印刷版原版。
  7. 前記二次元位置コードが、前記支持体上で複数の位置をコーディングする位置コーディングパターンで配置されており、各位置が、前記位置コーディングパターンの特定の部分によってコーディングされており、前記位置コーディングパターンのこのような特定の各部分が、前記隣接する位置のコーディングにも寄与し、前記位置コーディングパターンが、第1の所定の記号の数を含む第1の記号文字列に基づき、これは、前記第1の数よりも小さい特定の記号の数を含む記号の群が、前記第1の記号文字列から取得される場合、前記第1の記号文字列内の前記記号の群の場所が明確に定義される特徴を有し、ここで、前記位置コーディングパターンが、数回繰り返された前記第1の記号文字列を含む第1の記号の行を含み、少なくとも第2の記号の行が、数回繰り返された第2の記号文字列を含み、前記第1の記号文字列の前記特徴を有する、請求項1に記載の印刷版原版。
  8. 前記第1及び前記第2の記号文字列が繰り返される場合、前記第1及び前記第2の行に沿った前記第1及び前記第2の記号文字列間の置き換えを得るために、前記第2の記号文字列は、前記第1の記号文字列の前記第1の記号の数とは異なる、第2の所定の記号の数を含む、請求項7に記載の印刷版原版。
  9. 前記第2の記号文字列が、前記第1の記号文字列の部分集合である、請求項8に記載の印刷版原版。
  10. 前記位置コーディングパターンが、複数の第1の行及び複数の第2の行を含み、各行の開始位置が、二次元の位置を定義するために事前定義されている、請求項8に記載の印刷版原版。
  11. 前記位置コーディングパターンが、更に、前記第1の記号文字列の前記特徴を有する第3の記号文字列に基づき、前記第3の記号文字列が、前記支持体上で、二次元の前記位置を定義するために使用される、請求項8に記載の印刷版原版。
  12. 前記第3の記号文字列が、数字からなる数列であり、その各々が、前記支持体上で、二次元の位置を表す、請求項11に記載の印刷版原版。
  13. 前記第1の記号文字列が、一連の二進数であり、前記第3の記号文字列が、異なる基数を有する数列である、請求項11に記載の印刷版原版。
  14. 前記第1及び前記第2の行が、前記第1及び前記第2の記号文字列の事前定義された位置で始まる、請求項8に記載の印刷版原版。
  15. 前記記号が、第1の種類の第1の記号及び第2の種類の第2の記号を含み、前記第1及び第2の記号が、同じ形を有するがサイズが異なる、請求項8に記載の印刷版原版。
  16. 印刷版原版の追跡システムであって、前記システムが、
    (a)請求項1に記載の印刷版原版と、
    (b)前記支持体上の選択された領域で前記位置コードを読み取るためのセンサと、
    (c)前記読み取られた位置コードに対応する前記位置を識別するために前記読み取られたコードを解釈するためのソフトウェアを実行するプロセッサ手段と、
    を備えるシステム。
  17. 前記二次元位置コードが、関連座標を有する複数のマークからなるコードパターンの仮想ラスターを形成し、各マークが、名目上の位置に配置されているが、前記マークの値に応じて、複数の方向のうちの1つで前記名目上の位置から置き換えられる、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記二次元位置コードが、前記支持体上で複数の位置をコーディングする位置コーディングパターンで配置されており、各位置が、前記位置コーディングパターンの特定の部分によってコーディングされており、前記位置コーディングパターンのこのような特定の各部分が、前記隣接する位置のコーディングにも寄与し、前記位置コーディングパターンが、第1の所定の記号の数を含む第1の記号文字列に基づき、これは、前記第1の数よりも小さい特定の記号の数を含む記号の群が、前記第1の記号文字列から取得される場合、前記第1の記号文字列内の前記記号の群の前記位置が明確に定義される特徴を有し、ここで、前記位置コーディングパターンが、数回繰り返された前記第1の記号文字列を含む第1の記号の行を含み、少なくとも第2の記号の行が、数回繰り返された第2の記号文字列を含み、前記第1の記号文字列の前記特徴を有する、請求項16に記載のシステム。
  19. 支持体と、前記支持体に隣接した印刷面と、を備える印刷版であって、
    前記支持体が、前記支持体上で複数の座標をコーディングする連続的に分布した二次元位置コードを含む、印刷版。
  20. 前記二次元位置コードが、関連座標を有する複数のマークからなるコードパターンの仮想ラスターを形成し、各マークが、名目上の位置に配置されているが、前記マークの値に応じて、複数の方向のうちの1つで前記名目上の位置から置き換えられる、請求項19に記載の印刷版。
  21. 前記二次元位置コードが、前記支持体上で複数の位置をコーディングする位置コーディングパターンで配置されており、各位置が、前記位置コーディングパターンの特定の部分によってコーディングされており、前記位置コーディングパターンのこのような特定の各部分が、前記隣接する位置のコーディングにも寄与し、前記位置コーディングパターンが、第1の所定の記号の数を含む第1の記号文字列に基づき、これは、前記第1の数よりも小さい特定の記号の数を含む記号の群が、前記第1の記号文字列から取得される場合、前記第1の記号文字列内の前記記号の群の前記位置が明確に定義される特徴を有し、ここで、前記位置コーディングパターンが、数回繰り返された前記第1の記号文字列を含む第1の記号の行を含み、少なくとも第2の記号の行が、数回繰り返された第2の記号文字列を含み、前記第1の記号文字列の前記特徴を有する、請求項19に記載の印刷版。
  22. 印刷版の追跡システムであって、前記システムが、
    (a)請求項19に記載の印刷版と、
    (b)前記支持体上の選択された領域で前記位置コードを読み取るためのセンサと、
    (c)前記読み取られた位置コードに対応する前記位置を識別するために前記読み取られたコードを解釈するためのソフトウェアを実行するプロセッサ手段と、
    を備えるシステム。
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