JPH08225512A - 新規n,n’−ジ置換グアニジン - Google Patents

新規n,n’−ジ置換グアニジン

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JPH08225512A
JPH08225512A JP7324064A JP32406495A JPH08225512A JP H08225512 A JPH08225512 A JP H08225512A JP 7324064 A JP7324064 A JP 7324064A JP 32406495 A JP32406495 A JP 32406495A JP H08225512 A JPH08225512 A JP H08225512A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精神病治療に有効な新化合物であるN,N’
−ジ置換グアニジン化合物を提供する。 【構成】 N−アダマンチル−N’−(2−メチルフェ
ニル)グアニジンおよびその薬剤学的に許容し得る塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の背景 本発明は、シグマ脳受容体を選択的に結合する活性を有
する新規なN,N’−ジ置換グアニジン化合物に関す
る。
【0002】多数の置換グアニジンが米国特許文献に開
示されている。
【0003】例えば1,411,732 および1,422,506 はゴム
加硫促進剤としてのジフェニルグアニジンを開示する。
【0004】1,597,233 はゴム加硫促進剤としてのN−
O−トリル−N’−フェニルグアニジンを開示する。
【0005】1,672,431 は特に水溶性塩類の形で治療目
的のために有用なN,N’−ジ−O−メトキシフェニル
グアニジンを開示する。
【0006】1,730,338 はゴム加硫促進剤としてのN−
P−ジメチルアミノフェニル−N’−フェニルグアニジ
ンを開示する。
【0007】1,795,738 はN−ジエチル−N’−フェニ
ルグアニジン、N−ジエチル−N’−イソアミルグアニ
ジン、N−ジメチル−N’−イソアミルグアニジンおよ
びN−ジメチル−N’−エチルグアニジンを含むN,
N’−ジアルキル−ジ−置換グアニジン類の製造方法を
開示する。
【0008】1,850,682 はイミン窒素原子上に追加の置
換基を有するジ置換グアニジンゴム加硫促進剤の製造方
法を開示する。
【0009】2,145,214 は殺寄生虫剤としてのジ置換グ
アニジン類、例えばジアリールグアニジン類、特にジキ
シリルグアニジンの使用を開示する。
【0010】2,254,009 は対称ジ−2−オクチルグアニ
ジンを、2,274,476 および2,289,542 は対称ジシクロヘ
キシルグアニジンを殺虫剤および蛾幼虫忌避剤として開
示する。
【0011】2,633,474 はゴム加硫促進剤としての1,
3−ビス(O−エチルフェニル)グアニジンおよび1,
3−ビス(p−エチルフェニル)グアニジンを開示す
る。
【0012】3,117,994 は静バクテリア化合物として
N,N’,N”−トリ置換グアニン類およびそれらの塩
類を開示する。
【0013】3,140,231 は抗高血圧剤としてのN−メチ
ル−およびN−エチル−N’−オクチルグアニジンおよ
びそれらの塩類を開示する。
【0014】3,252,816 は抗高血圧剤としての種々のN
−置換および未置換シンナミルグアニジン類、および一
般に対応するN’−およびN”−アルキル置換化合物お
よびそれらの塩類を開示する。
【0015】3,547,951 は抗高血圧活性を有する1,3
−ジオキソラン−4−イル−アルキル置換グアニジン類
を記載し、そして他方のアミノ基上の可能な置換基とし
てn−ブチルを含む低級アルキルを開示する。
【0016】3,270,054 は交感神経抑制剤および抗ビー
ルス剤としてのN’−および/またはN”窒素原子上に
最大2個のアルキル基を有するN−2−アダマント−1
−イル−およびN−2−ホモアダマント−1−イルオキ
シエチル−チオエチル−および−アミノエチル−グアニ
ジン誘導体を開示する。
【0017】3,301,755 は低グリセリン血症および抗高
血圧剤としてのN−エチレン性未置換アルキルグアニジ
ン類および対応するN’−および/またはN”−低級ア
ルキル化合物を開示する。
【0018】3,409,669 は降圧剤としてのN−シクロヘ
キシルアミノ−(3,3−ジアルキル置換プロピル)−
グアニジン類および対応するN’−アルキル−および/
またはN”−アルキル置換化合物を開示する。
【0019】3,248,426(実施例5)はその置換基が疎水
性炭化水素基であり、その一方がナフチルメチルであ
り、他方がn−ブチル基である1,3−ジ置換グアニジ
ンを開示する。
【0020】3,639,477 は食欲減退作用を有する化合物
としてプロポキシグアニジンを開示する。
【0021】3,804,898 は血圧降下剤としてN−ベンズ
シクロブテニルおよびN−ベンズシクロブテニル−アル
キル−グアニジンおよび対応するN’−アルキルおよび
/またはN”−アルキル置換化合物を開示する。
【0022】3,968,243 はN−アラルキル置換グアニジ
ン類および対応するN’−アルキル−N”−アルキルお
よびN’,N’−アラルキル化合物が心臓不整脈の治療
に有用であることを開示する。
【0023】3,975,533 はO−ハロベンジリデンアミノ
グアニジン類および精神抑うつ症を克服するための抗う
つ剤としてのそれらの使用を開示する。
【0024】4,007,181 は抗不整脈および利尿作用を有
するとしてイミン窒素上にアダマンチルによって置換さ
れた種々のN,N’−ジ置換グアニジン類を開示する。
【0025】4,051,256 は抗ビールス剤としてN−フェ
ニルおよびN−ピリジル−N’−シクロアルキルグアニ
ジンを記載する。
【0026】4,109,014 は血管収縮剤としてN−ヒドロ
キシ置換グアニジン類および対応するN’−メチルジ置
換グアニジン類を開示する。
【0027】4,169,154 は抑うつ症の治療におけるグア
ニジン類の使用を開示する。
【0028】4,393,077 は神経節ブロッキング剤として
N−置換および未置換フェニル、N−置換メチル−N’
−未置換モノ置換および置換−N”−未置換および置換
グアニジン類を開示する。
【0029】4,471,137 は化学合成において立体障害塩
基であるN,N,N’,N”−テトラアルキルグアニジ
ン類を記載する。
【0030】他の置換グアニジン類の例として、例えば
1,422,506; 1,640,180; 3,159,676;3,228,975; 3,248,4
26; 3,283,003; 3,320,229; 3,547, 951; 3,639,477;
3,784,643; 3,975,533; 4,060,440;および4,161,541 を
見よ。
【0031】Geluk, H. W., etal, J.Med.Chem., 12,71
2(1969) は可能性ある抗ビールス剤として、N,N’−
ジー(アダマンタン−1−イル)グアニジン塩酸塩、N
−(アダマンタン−1−イル)−N’−シクロヘキシル
グアニジン塩酸塩、およびN−(アダルンタン−1−イ
ル)−N’−ベンジルグアニジン塩酸塩を含む、種々の
アダマンチルジ置換グアニジン類の合成を記載する。
【0032】われわれは、ある種のN,N’−ジ置換グ
アニジン類は選択的シグマ受容体結合性を持っているこ
とを発見した。
【0033】N−アリルノルメタゾシン(SKF10,
047)およびサイクラゾシンのようなある種のベンゾ
モルファンアヘン剤は、無痛覚に加え、ヒトに幻覚、離
情症、めいていおよび他の精神異常発現効果を生ぜしめ
る。サル、イヌおよびネズミにおいては、精神異常発現
アヘン剤はモルヒネまたは類アヘンペプタイドのような
古典的アヘン剤の投与で観察されるのと異なる行動的お
よび自律的効果を生ずる。脳中の特異的“類アヘン”受
容体はそのような異型性効果を仲介するものと信じられ
る。Martin et al,(1976) J. Pharmacol. Exp. Ther. 1
97,517-532参照。シグマ受容体はフェンサイクリジン
(PCP,エンジェルダスト)の精神異常発現効果をも
仲介するものと信じられ、または代わりにそのような精
神異常発現アヘン剤は特異性PCP受容体に作用する。
Zukin, R. S. & Zukin, S. R.,(1981) Mol. Pharmacol.
20, 246-254; Shannon, H.E.,(1983) J. Pharmacol. E
xp.Ther. 225,144-152; White, J. M. & Holtzman, S.
G.,(1983) Psychoparmacology 80, 1-9; Zukin et al,
(1986) J.Neurochem. 46, 1032-1041参照。PCPは精
神分裂病において観察されるのに似た行動的症候群をヒ
トに発生させる乱用薬物である。Aniline, O. & Pitts,
F.N.Jr.,(1982)CRC Critical Riv. Toxical.10,145-1
77参照。シグマアヘン剤およびPCPの強力な精神異常
発現効果のため、シグマ(および/またはPCP)受容
体は精神病、特に精神分裂病においてある役割を果たし
ているものと信じられる。
【0034】正常および異常脳機能におけるシグマ受容
体の役割の系統的研究は、特異的シグマ受容体結合アッ
セイおよびバイオアッセイの不存在によって妨げられて
いた。そのような特異的アッセイの開発はよく特徴化さ
れた、高度に選択的なそして強力なシグマ受容体リガン
ドを必要とする。最近の研究は、脳膜はインビトロで
(+)〔3H ]SKF10,047( Su, T.P.,(1982) J.Pharmaco
l. Exp. Ther. 223,248-290)で、(+)〔3H ]エチルケ
タゾシン( Tam, S.W.,(1983) Proc. Natl. Acad. Sci.
U.S.A. 80, 6730-6707)で、または(+)〔3H ]SKF10,
047( Tam, S.W. &Cook, L.(1984) Proc. Natl. Acad. S
ci.U.S.A. 81, 5618-56721; Martin, etal,(1984) J.Ph
armacol. Exp. Ther. 231,539-544; および選択的でな
いが Michelson, M.M.& Labti, R.A.(1985) Res. Commu
n. Chem. Pathl. Pharmacol. 47,255,263; Gundlach et
al, (1985) Eur. J. Pharmacol. 113, 465-466; Largr
ntB.L., Gundlach, A.L. & Snyder, S.H. (1986) J. Ph
amacol. Exp. Ther.,(印刷中))で、そして他のもの
よりシグマ受容体に対して明らかに一層選択的な(+)
3H ]3−(3−ヒドロキシフェニル)−N−(1−プ
ロピル)ピペリジン((+)〔3H ]PPP)(Largent
et al, (1984) Proc. Natl. Acad. Sci.U.S.A. 81, 498
3-4987) で標識できることを示している。Martinおよび
協力者, Keats & Telford, Keats, A.S. & Telford, J.
"Analgesics : Clinical Aspect.",Molecular Modific
ation in Drug Design, R.F.Gould, ed., Advances in
Chemistry Series #45, Amer. Chem. Soc, Wash. D.C.
(1964), およびHaertzen, Haertzen, C.A.Cyclazocine
and Nalorphine on the addiction Research CenterIn
ventory (ARCI), Psycho-pharmacologia (Berl.)18, 36
6-377(1970) による初期の試験管内研究の後、多数の研
究者は異なるアヘン剤受容体(ミュー受容体、カッパ受
容体およびシグマ受容体)を試験管内で生化学的に特徴
化することを述べた。
【0035】試験管内試験における別のシグマ受容体の
存在の最初の証拠は、トリチウム標識したSKF−1
0,047によって明らかに選択的に標識されたモルモ
ット脳膜中のエトルフィン到達不能結合部位を記載する
報文中にSu(1982)によって提供された。SKF−10,
047は脳中の多数の類アヘン受容体を標識し得るとい
う事実を克服するため、Suは過剰の未標識エトルフィン
の存在下トリチウム標識SKF−10,047を使用し
て彼の受容体結合アッセイを実施した。エトルフィンは
デルタ受容体、ミュー受容体およびカッパ受容体を殆ど
等しい力価を持って結合することが知られた非常に強い
アヘン剤アゴニストである。Suはエトルフィンを脳膜調
製物中のすべてのミュー、カッパおよびデルタ受容体を
飽和させるために使用した。これは彼をして明らかにミ
ュー、カッパおよびデルタ受容体と異なるシグマ結合部
位を検出することを可能とした。
【0036】別の実在物としてシグマ受容体を同定する
ことにおける主要な躍進は、Tam etal (1984)がシグル
受容体の選択的標識における以前の問題は、すべての以
前の実験においてはSKF−10,047のラセミ体が
使われていたという事実によって引き起されていたこと
を示した時に発生した。Tam はトリチウム標識(+)S
KF−10,047異性体を使用してミュー、デルタお
よび類アヘン受容体とは異なるシグマ受容体を選択的に
標識できたことを示した。他方、Tam は(−)SKF−
10,047はミューおよびカッパ受容体を明らかに標
識したが、シグマ受容体は標識しないことを示した。Ta
m, S.W,. Eur. J. Pharm. 109, 33-41(1985)参照。この
発見は今や確認されている。( Mfartin et al, 1984 )
行動実験Khuzan et al, Neuropham. 23, 983-987 (198
4); Brady et al, Science 215,178-180 (1981)から、
SKF−10,047の精神異常発現効果に単独に責任
あるのは(+)SKF−10,047異性体であるとい
う証拠がある。
【0037】シグマ受容体の生物学的特徴化の最も重要
な発見の一つは、この受容体は幻覚誘発および精神異常
発現効果を有することが知られたすべての合成アヘン剤
を結合するということであった。生体内で精神異常発現
効果を持たないアヘン剤はこの受容体へ結合しない。最
も重要なことに、幻覚誘発アヘン薬物のほかに、シグマ
受容体は精神分裂病患者の幻覚の治療に臨床的に使用さ
れる多数の抗精神病薬をも結合する。( Tamおよび Coo
k, 1984 ) シグマ受容体への抗精神病薬結合に関する最
初の観察( Su,1982 )はその後広く確認され、そして臨
床的に使用されている最も強力な抗精神病薬の一つであ
る、放射標識したハロペリドールを使用した時、脳膜調
製物中の結合部分の約半分は実際にシグマ受容体であ
り、結合部位の他の半分は明らかにドパミン受容体であ
ることを示した TamおよびCook(1984)によって拡張され
た。
【0038】長年大部分の抗精神病薬はまたドパミン拮
抗剤であることが知られ、そして以前精神病患者におけ
る抗精神病薬の有益な作用はこれら薬物のドパミン受容
体ブロッキング効果に帰因していた。しかしながらTam
の業績から、多数の臨床的に使用される精神病薬はシグ
マ部位へも結合することが明らかである。それ故シグマ
受容体へ結合するすべての抗精神病薬は幻覚の緩和の有
益効果を一方的にまたは他に発生させることができる。
これらの観察を総合すると、シグマ受容体を精神病、特
に幻覚が主要臨床症状である精神分裂病の病原論に関与
する主要候補にする。
【0039】現在使用されている抗精神病および精神分
裂病薬は、主としてそれらのドパミン受容体に対する作
用のため非常に強い副作用を持っている。副作用は脳の
運動機能を制御する錐体外路神経系への不可逆的損傷を
しばしば含む。長期間抗精神分裂病薬療法下にある患者
は協調運動を制御する彼らの能力の永久的損傷をしばし
ば含む。
【0040】われわれは、シグマ受容体へ結合する新規
な化合物のクラスを同定した。
【0041】以上の研究は、シグマ結合部位は1)右旋
性ベンゾモルファンへの立体選択性およびナロキソンに
対する非感受性、2)ハロペリドールに対する高い親和
性と、そして強力ドパミン受容体ブロッカーであること
が既知のフェノチアジン抗精神病薬に対する緩和なない
し高い親和性、3)ドパミンおよびアポモルファンに対
する非感受性の特徴を持っている。この策謀する薬物選
択性プロフィルは、正常および異常脳機能におけるシグ
マ受容体の役目の完全な分析を必要とする。それを実施
するためには、高度に選択的でそして強力なシグマ受容
体活性化合物のスペクトルが利用できることが必須であ
る。本発明はそのような化合物およびそのような活性を
有する他の薬物を同定する方法を提供する。
【0042】本発明の説明 本発明の一目的は、シグマ受容体部位へ選択的に結合す
る新規な化合物のクラスを提供することである。
【0043】われわれは、モルモット脳膜結合部位から
(+)−〔3H ]SKF10,047を置換するそれらの
能力によって証明されるように、本発明のジ置換グアニ
ジン類はシグマ受容体結合活性を有することを発見し
た。われわれはまた、〔3H ]−標識誘導体、すなわち〔
3H ]−1,3−ジ−オルソトリルグアニジン(N,N’
−ジ−(4−〔3H ]−2−メチルフェニル)−グアニジ
ン),(〔3H ]−DTG),式
【0044】
【化1】
【0045】は、モルモット脳膜ホモジネートおよびス
ライド標本化したラットおよびモルモット脳切片中のシ
グマ受容体結合部位へ、可逆的に、飽和的に、選択的に
そして高い親和力で結合することを発見した。われわれ
は、(+)−〔3H ]3−PPPは同じ部位へ結合するこ
とを確立した。本発明の選択的シグマリガンドの利用可
能性は生体外および生体内におけるシグマ受容体の特徴
化を容易にする。
【0046】本発明のN,N’−ジ置換グアニジン類は
【0047】
【化2】
【0048】のものであり、式中RおよびR’は一方は
アダマンチルであり、他方は2−メチルフェニルすなわ
ちo−トリルである。
【0049】本発明の高度に活性のジ置換グアニジン
類、例えばDTGは、フェニル軸を持つ(+)3−PP
Pと、そして舟型のピペリジン核とアリル軸を持つ
(+)−SKF10,047と実質上同じ立体構造を持
っている。シグマ受容体結合活性を有する化合物の立体
構造のこの類似性は、他のN,N’−ジ置換グアニジン
類のシグマ受容体結合活性の可能性レベルを予測するた
めのスクリーニング技術を提供する。
【0050】単離および/または製造され、そして前記
試験管内〔3H ]DTG置換活性を有することが見出され
た化合物は、N−(アダマンチル)−N’−(2−メチ
ルフェニル)グアニジンである。
【0051】ジ置換グアニジン類のシグマ受容体活性の
レベルは、各自20回トライアルの期間をもって分離ト
ライアル回避模範においてサイクラゾシン(2.0mg/
kg)と食塩水の腹腔内注射を判別するように訓練された
ラットを使用する差別的刺激性テストにおいて生体内で
決定することもできる。例えば、DTGおよびDPGは
サイクラゾシンと同じ濃度において完全に代替可能であ
った。( Holtzman, S.G.,Emeroy University, Atlant
a, Georgia, 私信)
【0052】試験管内における化合物のシグマ受容体活
性は、その電気的刺激に応答しての収縮が化合物、好ま
しくは幻覚誘発性シグマベンゾモルファン、例えば
(+)−PPPによって増大された単離したマウス輸精
管を試験管内において種々濃度のテスト化合物と接触さ
せ、そしてもしあれば前記増大の反転の量を決定(測
定)することよりなるスクリーニング操作によって決定
することもできる。
【0053】われわれによって実施された実験のこれか
らの議論はこれら選択的シグマ受容体リガンドの一つ、
すなわちN,N’−o−トリルグアニジン(DTG)に
関するが、該化合物の活性および有用性は単離したモル
モット脳膜へ試験管内で結合したN,N’−ジ−(4−
3H ]−2−メチルフェニル)グアニジンと試験管内で
競合し、そして置換する他のジ置換グアニジン類に対し
て匹敵して当てはまる。
【0054】本発明のシグマ受容体結合活性測定方法の
実施において、(+)−SKF10,047等精神異常
発現ベンゾモルファン結合活性を有する、哺乳類例えば
ヒトもしくは他の霊長類、ブタ、ネズミ類例えばラット
もしくはモルモットの脳膜の既知量と、適当な水性ビヒ
クル、例えば生理食塩水中において、通常適当な水性ビ
ヒクル中の溶液中の(i)脳膜の前記の量へ完全に結合
できる量の本発明のシグマ受容体活性を有するトリチウ
ム標識N,N’−ジ置換グアニジンと、(ii)投与量レ
スポンスカーブが得られるように十分に変化させた既知
量のそのシグマ受容体活性をアッセイすべき水溶性有機
化合物との混合物とを接触させる。投与量レスポンスカ
ーブを得るための技術は標準的であり、当業者には良く
知られている。典型的には、そのような混合物10ない
し120、そして好ましくは30ないし90を使用し
て、混合物中に存在するトリチウム標識化合物のモル量
10-3ないし103 の間を変化するモル量を使用するこ
とができる。
【0055】もしアッセイすべき有機化合物がシグマ受
容体結合活性を持っていれば、そのような有機化合物の
不存在下においては膜へ結合するトリチウム標識の一部
は結合せず、そしてそのため膜から分離することができ
る。結合せずに残っている量は有機化合物のシグマ受容
体活性と、そしてトリチウム標識化合物に対する混合物
中のそのモル比に正比例する。
【0056】二つの化合物は任意の便利な合計濃度、例
えば10-8ないし103 mMにおいて使用することがで
きる。
【0057】次にステップにおいて、膜を分離し、その
中でステップ(a)が実施された溶液がなくなるまで洗
浄する。次にステップにおいて、膜からこのように分離
されたトリチウム標識化合物の量が、例えば分離された
溶液および洗液の合計放射能レベルを測定し、そして有
機化合物の不存在下前記のステップを同じ量のトリチウ
ム標識N,N’−ジ置換グアニジンについて実施した時
得られる放射能と比較することによって決定される。
【0058】この方法の次のステップにおいては、有機
化合物のシグマ受容体結合活性がこのようにして得られ
た投与量レスポンスカーブから決定される。
【0059】以上のステップのすべては慣用であり、そ
してシグマ受容体結合活性を有する他のタイプの3H標識
化合物について先行技術において採用されている。しか
しながら本発明方法は、本発明のトリチウム標識N,
N’−ジ置換グアニジン類はシグマ受容体による結合に
対して高度に選択的であり、そのため他の脳受容体へ結
合する有機化合物と競合しない点においてユニークであ
る。
【0060】これらジ置換グアニジン類は慣用の化学反
応により、アミンとあらかじめ製造したアルキルまたは
アリルシアナミドの反応を含む。Safer, S.R. et al,
J. Org. Chem., 13:924 (1948)を参照。これは置換基
が同じでない1,3−ジ置換グアニジンの製造のためわ
れわれの研究室において採用した方法である。非対称グ
アニジン類の最近の合成については、G.J.Durant et a
l, J.Med. Chem., 28:1414(1985) およびC.A.Maryanoff
et al., J.Org.Chem., 51:1882(1986)を見よ。
【0061】試験管内でシグマ受容体の特徴化は選択的
薬物リガンドの不存在のため困難であった。大部分のベ
ンゾモルファンアヘン剤は他のアヘン剤受容体(ミュ
ー,デルタ,カッパ)と交差反応し、それ故受容体の特
徴化および単離には限られた価値しかない。Pasternak
et al,(1981) J.Pharmcol. Exp. Ther. 219,192-198; Z
ukin, R.S. & Zukin, R.S. & Zukin, S.R.,(1981) Mol.
Pharm. 20, 246-254; Tam, S.W.,(1985) Eur. J. Phar
mcol. 109, 33-41参照。〔3H ]DTGは特異的にそして
高い親和力を持ってモルモット脳膜中の単一クラスの結
合部位へ結合する。これら部位の結合特性および薬物特
異性プロフィルは、1)ナロクソン非感受性および
(+)SKF10,047,(+)サイクラゾシンおよ
び(+)ペタゾシンのようなベンゾモルファンアヘン剤
の右旋性異性体に対する立体選択性、2)ハロペリドー
ルおよびある種のフェノチアジン抗精神病薬に対する高
い親和力、3)(−)ブタクラモールに対する立体選択
性、および4)ドパミンおよびアポモルフィンに対する
非感受性を含む、シグマ受容体に対して提案されたもの
と一致する。〔3H ]DTGHはシグマ部位に対し選択的
であるたった二つの公知化合物の一つである。もともと
ドパミン自家受容体拮抗体として提案された他のもの、
(+)〔3H ]3−PPPは、最近ラット脳膜結合アッセ
イにおいてシグマ部位に対して選択的であることが示さ
れた。Largent et al,(1984)前出参照。われわれの実験
はモルモットにおいてこれら知見を確認し、そして〔3H
]DTGおよび(+)〔3H ]3−PPPは実質上同じ受
容体結合特性および薬物選択性プロフィルを持っている
ことを示した。以前の研究は、シグマ部位は(±)
3H)SKF10,047,(+)〔3H ]エチルケタゾ
シンおよび(+)〔3H ]SKF10,047で標識でき
ることを示した。しかしながら、これらリガンドはシグ
マ部位に対して選択的でなく、そして結合アッセイにお
いて交差反応する非シグマ結合部位をマスクするために
適当な薬物の存在を必要とする。
【0062】〔3H ]DTGはシグマリガンドとして多数
の利点を持っている。それはシグマ部位に対して高度に
選択的であり(〔3H ]SKF10,047および(+)
3H]エチルケタゾシンと異なって)、それは高程度の
特異的結合を有し(総結合の90〜97%)、そしてそ
れはキラルでない比較的単純な化学構造を有する
((+)〔3H ]3−PPPおよびベンゾモルファンアヘ
ン剤と異なって)。これらの特徴は、構造対活性研究の
ための類縁体の合成のための、そして不可逆的シグマ受
容体リガンドの設計のための、例えばRおよびR’の少
なくとも一方がアジド置換炭素環アリールである式IIの
化合物の良い出発化合物である。
【0063】〔3H ]DTGで標識したシグマ部位は、そ
れがナロクソン不感受性であり、そしてベンゾモルファ
ン薬物の右旋性異性体に対し立体選択性を示すので、普
通の(ミュー,デルタ,カッパ)アヘン剤受容体に明ら
かに関係しない。これはアヘン剤の左旋性異性体に対し
て選択的なナロクソン感受性アヘン剤受容体に比較して
逆の立体選択性である。シグマ受容体はそれ故シグマ
“アヘン剤”受容体と呼ぶべきではない。精神異常発現
アヘン剤の右旋性異性体に対するシグマ受容体の薬物選
択性は、ベンゾモルファン薬物の慣用のアヘン剤受容体
活性とシグマ(行動的)活性との間を弁別するように計
画された動物実験における右旋性対左旋性アヘン剤の薬
理学的プロフィルとよく相関する。Cowan, A.(1981) Li
fe Sci. 28, 1559-1570;Brady, K.T. et al,(1982) Sci
ence 215, 178-180; Khazan, N. etal (1984) Neuropha
rmacol. 23, 983-987参照。
【0064】〔3H ]DTGを用いるオートラジオグラフ
ィー研究はスライド標本としたネズミ脳切片におけるシ
グマ部位を可視化し、そしてシグマ部位は〔3H ]DTG
結合の分布がミュー、デルタ、カッパアヘン剤受容体の
分布から区別されるから、ミュー、デルタおよびカッパ
受容体から異なっていることを確認する。しかしながら
3H ]DTG結合部位の解剖学的分布は、(+)〔3H ]
3−PPP結合部位の分布に同じか非常に類似してお
り、二つの放射性リガンドは同じ結合部位を標識するこ
とをさらに確認する。〔3H ]DTG結合部位のハロペリ
ドールおよびドパミンD2 受容体拮抗剤でもあるある種
のフェノチアジン抗精神病薬に対する高い親和性は、シ
グマ受容体とドパミンD2 受容体との関係について疑問
を生じる。提出された結果は、ドパミン受容体のオート
ラジオグラフィー分布は似ておらず、そしてドパミンお
よびアポモルフィンは〔3H ]DTG結合部位と相互反応
しないため、〔3H ]DTG部位はドパミンD2 受容体か
ら明瞭に区別される。
【0065】さらに、〔3H ]で標識したシグマ部位は、
(+)ブタクラモールに対して立体選択性であるドパミ
ンD2 受容体に比較して逆の立体選択性である(−)ブ
タクラモールに対し立体選択性である。
【0066】〔3H ]DTGで標識したハロペリドール感
受性シグマ部位は、競合実験において強力な幻覚誘発性
PCPに対して緩和な親和性を持つことが発見された。
これは(+)〔3H ]SKF10,047または(+)〔
3H ]3−PPPをシグマ部位の標識に使用した他者によ
る知見と一致する。しかしながらPCP受容体結合アッ
セイにおいては、〔3H ]PCPは Zukinおよび協力者,
Zukin et al,(1981,1986) 前出、によってPCP/シグ
マアヘン剤受容体と命名され、〔3H ]DTGまたは
(+)〔3H ]3−PPPで標識したハロペリドール感受
性シグマ部位とは別物であるハロペリドール非感受性P
CP結合部位を主に(専らでなく)標識した。対称的
に、〔3H ]DTGは、すべての特異性結合はハロペリド
ールによって置換され、そして〔3H ]DTG結合の解剖
学的分布はPCP受容体の分布から区別されるから、ハ
ロペリドール感受性シグマ部位を専ら標識するように見
える。さらに未標識DTGは〔3H ]−PCP結合アッセ
イにおいて実質上不活性である(S. William Tam, E.I.
DuPont De Nemours & Co. Wilmington, Delaware, 私
信)。これら二つの結合部位のどちらがPCPおよび精
神異常発現ベンゾモルファンアヘン剤の行動的効果を発
生させるのに責任があり、そしてそれ故 Martin et al
(1976), 前出によって仮説されたシグマ受容体に相当す
るかについてつくらか論争が存在する。Zukin 及び彼の
協力者はPCPおよび精神異常発現性ベンゾモルファン
アヘン剤の行動効果はそれへベンゾモルファンアヘン剤
が緩和を親和力をもって結合するハロペリドール非感受
性PCP部位によって仲介されると主張した。
【0067】Largent et al (1986)前出は、PCPおよ
び精神異常発現性アヘン剤の行動効果はハロペリドール
感受性シグマ部位を通じて仲介されることが等しく可能
があることを示唆する情況証拠を引用した。
【0068】〔3H ]DTGはハロペリドール感受性シグ
マ部位のみを標識し、そしてハロペリドール非感受性P
CP部位を有意義に相互作用しないので、プロトタイプ
のシグマリガンドとして本発明のDTGまたは他の対称
置換グアニジン類を使用する行動研究はこの論争を解決
するに違いない。
【0069】多分このおよび他の研究から生まれたシグ
マ部位の薬物選択性についての発見の最も重要な局面
は、それらは精神分裂病の治療に臨床的に使用される非
常に強力な催幻覚薬(ハロペリドール、フェノチアジン
類)と相互作用することである。この策謀する薬物選択
性プロフィルは抗精神病薬作用および異常脳機能におけ
るシグマ受容体の役目の研究を目的とした研究を容易に
する。選択的シグマリガンドとしてDTGおよび類似の
N,N’−ジ置換グアニジン類の利用可能性はそのよう
な研究を容易にするのに役立つに違いない。
【0070】本発明の化合物はシグマ受容体に対して高
度に選択的な親和性を有する。従ってそれらはベンゾモ
ルファンの活性の一部、すなわち他の非シグマ受容体へ
のベンゾモルファンの結合によって生成されたものでは
ない、ハロペリドール感受性シグマ受容体への結合によ
って生じたものを持つことができる。例えば、ベンゾモ
ルファンはシグマ受容体において散瞳および頻脈および
それらの顕著な精神異常発現効果を発生させるように作
用し得る。従ってDTGは、今日までベンゾモルファン
の非シグマ受容体との交差反応性によって妨げられてい
たシグマ受容体によって仲介される生理学的効果を示す
ための効果的な道具である。催幻覚ベンゾモルファン、
例えば(+)3−PPPおよびTCPの例えばマウス輸
精管のシグマ部位におけるシグマ受容体結合活性に対す
る拮抗剤である化合物は、幻覚に関連した精神病、例え
ば精神分裂病の症状の緩和に有用である。
【0071】本発明の治療方法面、例えば幻覚に関連し
た精神病に罹患しているヒトの治療の実施においては、
そのヒトへ、幻覚を緩和するのに有効な量において、催
幻覚性ベンゾモルファンのシグマ受容体結合活性に対す
る拮抗剤である水溶性N,N’−ジ置換グアニジンが投
与される。この化合物は、N−アダマンチル−N’−
(2−メチルフェニル)グアニジンである。
【0072】N,N’−ジ置換グアニジン類、例えば式
Iの化合物は、プロトタイプのシグマベンゾモルファン
に対してアゴニスト的、アンタゴニスト的または逆アゴ
ニスト的態様に作用することができる。従ってアンタゴ
ニストとして作用する化合物は、実験動物による標準的
テストによって決定することができる、ベンゾモルファ
ンによって発生するものと反対方向に瞳孔寸法、脈拍お
よび精神活動に作用することが期待できる。個々の化合
物の与えられた投与量についての活性のタイプおよびレ
ベルは活性の各自についての良く知られた薬理学プロト
コールを使用する日常的実験によって慣例的に決定する
ことができ、その投与量において処置し得る対応する症
例は薬理学的結果に基いて当業者に良く知られているで
あろう。本発明の化合物は、既知の薬剤プロリキシンお
よびソラジンに類似して、精神病的状態、例えば精神分
裂病を治療するそれらの抗精神病活性のため、およびシ
グマ受容体中毒状態の診断のために特に価値がある。
【0073】本発明の化合物は経口的に、または注射、
例えば筋肉内、腹腔内または静脈内注射によって投与す
ることができる。最適投与量は慣用方法によって決定す
ることができる。本発明に使用するジ置換グアニジン類
の全部でなくても大部分が実質上水不溶性のため、それ
らは通常それらのプロトン化形で、例えば有機もしくは
無機酸の薬剤学的に許容し得る塩として、例えば塩酸
塩、硫酸塩、ヘミ硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、
シュウ酸塩、クエン酸塩等として投与される。
【0074】本発明の化合物は慣用の賦形剤、すなわち
薬剤学的に許容し得る、活性化合物と有害的に反応しな
い非経口、経口または局所用途に適した有機もしくは無
機担体物質との混合物中に使用することができる。適当
な薬剤学的に許容し得る担体は、水、食塩水、アルコー
ル、植物油、ポリエチレングリコール、ゼラチン、ラク
トース、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ケイ酸、粘性パラフィン、香油、脂肪酸モノーおよ
びジグリセライド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステ
ル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン等を含むが、それらに限らない。製剤は滅菌すること
ができ、もし望むならば補助剤、例えば滑沢剤、防腐
剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧調節塩類、緩衝
剤、着色剤、矯味および/または芳香物質、および活性
化合物と有害に反応しない類似物質を混合することがで
きる。
【0075】非経口用途のためには、溶液、好ましくは
油性または水性溶液、懸濁液、エマルジョン、座薬を含
む内植等が特に適当である。アルプルは便利な単位投与
量である。
【0076】経口使用のためには、錠剤、丸剤またはタ
ルクおよび/または炭水化物担体または結合剤その他を
有するカプセルが特に適当であり、担体は好ましくはラ
クトースおよび/またはコーンスターチおよび/または
バレイショデンプンである。甘味をつけたビヒクルが使
用されるシロップ、エリキサー等を使用することができ
る。活性物質が例えばマイクロカプセル化、多層コーテ
ィング等によって応差的に崩壊し得るコーティングによ
って保護されている徐放製剤を処方することができる。
【0077】一般に本発明の化合物は、単位投与あたり
N,N’−ジ置換グアニジンを約0.1ないし約103
mM含む単位投与形に分配される。 非経口投与、例え
ばi.p.またはi.m.が好ましく、本発明の化合物
は精神病、例えば精神分裂病に悩んでいるヒトの治療に
特に価値がある。この点に関し、それらは既知のメジャ
ートランキライザーと実質上同じ態様で使用することが
できる。
【0078】使用される活性化合物の実際に好ましい量
は、使用される特定の化合物、処方された特定の組成
物、投与モード、および特定の投与部位に応じて変わる
ことが認められるであろう。与えられた投与プロトコー
ルに対する最適の投与割合は、以上のガイドラインに関
して実施して慣用の投与量決定テストを使用して当業者
により容易に確かめることができる。
【0079】これ以上考究することなく、当業者は以上
の説明を使用して、本発明をその全範囲にわたって利用
できるものと信じられる。それ故以下の好ましい具体例
は単に例証と解すべきであり、開示の残部の限定と解す
べきではない。
【0080】以上の説明および以下の実施例において、
すべての温度は未補正の摂氏で述べられ、そしてすべて
のパーセントおよび部は、特記しない限り重量による。
【0081】製 造 一般的操作:融点は未補正である。NMRスペクトルは
300MHzで作動するゼネラル、エレクトリックQE
−300スペクトロメーターに記録した。化学的シフト
(δ)は参照として重水素化した溶媒の残存プロトン信
号(CHCD2OD δ3.300,CHCl3 δ7.
260,HDO δ4.80)、または溶媒の13C信号
(CD3OD δ49.00,CDCl3 δ77.0
0)を使用して与えられる。すべての溶媒は試薬級品質
であった。乾燥溶媒が必要な場合、それらは使用前Ca
2 またはNaから蒸留された。
【0082】アダマンタン−1−イルシアナミドは、Ge
luk, N.Wj.,et al, J.Med. Chem.,1969, 12, 712-716
によって以前記載されたように、アミンとエチルエーテ
ル中の臭化シアンとから製造された。( 2−メチルフェ
ニル)シアナミドも同様にして製造された。
【0083】N−(アダマンタン−1−イル)−N’−
(2−メチルフェニル)グアニジン 乾燥クロロベンゼン中アダマンタン−1−イルシアナミ
ド(151mg,0.857ミリモル)およびo−トルイ
ジン塩酸塩(186mg,0.857ミリモル)の懸濁液
を100−130℃の間で4.5時間加熱した。クロロ
ベンゼンを加熱減圧蒸発し、残渣(285mg)を水18
mlに取った。ガム状の不溶物は捨てる。水性抽出液をp
H9−9.5に調節すると沈澱(194mg,71%)が
生成した。EtOH/H2Oからの2回の再結晶は分析
サンプルを与えた。mp160−161℃,1H NM
R(CD3OD)1.742(s,6H),2.050
(d,6H,J=2.4z),2.029(s,3
H),6.956(j,1H,J=8.1Hz),7.
056(t,1H,J=8.1Hz),7.168
(t,1H,J=7.5Hz),7.213(d,1
H,J=7.5Hz)分析値C18253 :計算値C,
76.28;H,8.89;N,14.83:実測値
C,76.25;H,8.86;N,14.60
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク,サンダース アメリカ合衆国 97209オレゴン、ポート ランド、ノースウエストナインティーンス ストリート 1036、ナンバー 30 (72)発明者 ジョン エフ,ケアナ アメリカ合衆国 97405オレゴン、ユージ ン、オニックスストリート 3854

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−アダマンチル−N’−(2−メチルフ
    ェニル)グアニジンまたはその薬剤学的に許容し得る
    塩。
  2. 【請求項2】アダマンチル基は1−アダマンチル基であ
    る請求項1の化合物。
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