JPH08225002A - チューブ入りタイヤ - Google Patents

チューブ入りタイヤ

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JPH08225002A
JPH08225002A JP7118333A JP11833395A JPH08225002A JP H08225002 A JPH08225002 A JP H08225002A JP 7118333 A JP7118333 A JP 7118333A JP 11833395 A JP11833395 A JP 11833395A JP H08225002 A JPH08225002 A JP H08225002A
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/12Puncture preventing arrangements
    • B60C19/122Puncture preventing arrangements disposed inside of the inner liner

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブ入りタイヤにおいて、チューブの半
径方向及び側方からの刺傷を液状シール剤により自動的
に補修すると共に、そのシール剤による空気弁、圧力ゲ
ージ等の目詰りを防止する。 【構成】 タイヤ1内に収納されるチューブ2の左右両
側壁及び外周壁を密閉された袋状部7で構成し、この袋
状部7に液状シール剤8を封入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤと、このタイヤ
内に収納されて輪状の空気室を形成するチューブとから
なるチューブ入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】チューブ入りタイヤは、チューブの気密
性が良好であることから、自動二輪車や自転車に広く用
いられるワイヤスポーク付車輪に装着される。
【0003】ところで、一般のチューブ入りタイヤは、
チューブに釘等による刺傷を受けた場合、チューブ内の
空気はその刺傷からタイヤ及びチューブ間の微小間隙を
通ってリムのニップル孔から外部に漏出し、所謂パンク
状態となり易い。
【0004】そこで、チューブが刺傷を受けたとき、こ
れを自動的に応急補修するための液状シール剤をチュー
ブ内に予め適量注入しておくことが従来知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにチューブ内に液状シール剤を注入したものでは、
シール剤がチューブの空気弁を詰まらせたり、チューブ
内の空気圧測定時に圧力ゲージを詰まらせる欠点があ
る。
【0006】本発明は、従来の上記欠点を伴わずに応急
補修機能を発揮し得るチューブ入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、チューブの少なくとも外周壁を密閉され
た袋状部により構成し、この袋状部内に液状シール剤を
封入したことを第1の特徴とする。
【0008】また本発明は、チューブの左右両側壁及び
外周壁を密閉された袋状部により構成し、この袋状部内
に液状シール剤を封入したことを第2の特徴とする。
【0009】さらに本発明は、第1又は第2の特徴に加
えて、前記チューブを、輪状の空気室を形成するチュー
ブ本体と、このチューブ本体を囲繞し、その外面に接着
されて前記袋状部をなすべく単独で密閉状に形成された
輪状袋体とから構成したことを第3の特徴とする。
【0010】さらにまた本発明は、チューブの少なくと
も外周壁を全周に亘りタイヤの内面に接着したことを第
4の特徴とする。
【0011】さらにまた本発明は、チューブの少なくと
も左右両側壁を全周に亘りタイヤの内面に接着したチュ
ーブの少なくとも左右両側壁を全周に亘りタイヤの内面
に接着したことを第5の特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の第1の特徴によれば、チューブの少な
くとも外周壁は、液状シール剤を封入した袋状部で構成
されるので、タイヤのトレッド部を通してチューブが刺
傷を受けても、シール剤がその刺傷を埋めて応急補修す
る。しかもシール剤は袋状部に保持されているから、チ
ューブの空気弁や圧力ゲージを詰まらせることがない。
【0013】また本発明の第2の特徴によれば、チュー
ブの左右両側壁及び外周壁は、液状シール剤を封入した
袋状部で構成されると共に、チューブ内の空気圧により
タイヤの内面に沿った形状に保持されるので、シール剤
が遠心力により一個所に片寄ることを防止し得る。した
がってチューブが半径方向は勿論、側方からの刺傷を受
けても、シール剤がその刺傷を埋めて応急補修する。ま
た、この場合も袋状部内のシール剤はチューブの空気弁
や圧力ゲージを詰まらせることがない。
【0014】さらに本発明の第3の特徴によれば、チュ
ーブ本体の外面に輪状袋体に接着するだけで密閉性の高
い袋状部を容易に構成することができる。
【0015】さらにまた本発明の第4の特徴によれば、
タイヤのトレッド部を通してチューブの外周壁が刺傷を
受けたとき、タイヤの刺傷はタイヤ自体の収縮弾性によ
り補修され、またチューブの刺傷から漏れた空気は、タ
イヤ及びチューブの接触面により周囲への拡散が阻止さ
れる。したがって、シール剤を用いることなく、チュー
ブからの空気の漏出を遅らせることができる。
【0016】さらにまた本発明の第5の特徴によれば、
チューブ入りタイヤが半径方向及び側方から刺傷を受け
たとき、タイヤの刺傷はタイヤ自体の収縮弾性により補
修され、またチューブの左右両側壁とタイヤ内面との接
着により、空気室の空気がチューブ及びタイヤ間を通っ
てリム側へ漏出することが防止される。したがって、こ
の場合も液状シールは不要である。
【0017】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0018】先ず図1に示す本発明の第1実施例から説
明するに、自動二輪車用車輪のリムRはワイヤスポーク
を介してハブ(図示せず)に連結される。このリムRに
は、タイヤ1と、その内部に収納されるチューブ2とか
らなるチューブ入りタイヤTが装着される。チューブ2
は、内、外周壁4i,4o及び左右両側壁4s,4sを
一体に連ねて内部に輪状の空気室3を形成するチューブ
本体4と、このチューブ本体4を囲繞して両側端部5
a,5aをチューブ本体4の両側壁4s,4s中間部に
接着される断面U字形の輪状帯5とからなっており、チ
ューブ本体4の内周壁4iには空気弁6が付設され、こ
れを介して空気室3に空気が充填される。この輪状帯5
はチューブ本体4と同材質で成形される。また輪状帯5
は、これに対向するチューブ本体4の外周壁4o及び両
側壁4s,4sと共に密閉された袋状部7を構成するも
ので、この袋状部7に公知の液状シール剤8が封入され
る。
【0019】このような袋状部7の成形に当っては、輪
状帯5の内面に、接着すべきその両側端部5a,5aを
除いて離型剤を塗布し、これをチューブ本体4に密着さ
せ、一体加硫成形する。こうして得られた密着状態の袋
状部7に注射器等によりシール剤8を注入して袋状部7
を適度に膨ませる。
【0020】次に、この実施例の作用について説明する
と、チューブ2の袋状部7は、チューブ2の左右両側壁
及び外周壁を構成すると共に、空気室3の空気圧により
タイヤ1の内面に沿った形状に保持されることになり、
このような袋状部7にシール剤8が封入されているの
で、車輪の回転中、シール剤8が遠心力によりチューブ
2の外周側に片寄るのを防ぐことができる。したがっ
て、釘等により半径方向あるいは側方からチューブ2即
ち袋状部7が刺傷を受けても、シール剤8がその刺傷を
直ちに埋めて補修し、空気室3からの空気の漏出を遅ら
せる。
【0021】また、シール剤8は袋状部7に保持されて
いて、空気室3側へ流出することがないから、空気弁6
やそれに当てがわれる圧力ゲージ等を詰まらせることも
ない。
【0022】図2は本発明の第2実施例を示すもので、
袋状部7を有するチューブ2を一体成形した点を除けば
前実施例と同様の構成であり、図中、前実施例との対応
部分には同一の符号を付す。
【0023】図3は本発明の第3実施例を示すもので、
輪状帯5とチューブ本体4との一方の対向面から隆起さ
せた多数の突起9,9…を他方の対向面に接着した点を
除けば前記第1実施例と同様の構成であり、図中、第1
実施例との対応部分には同一の符号を付す。
【0024】この実施例によれば、袋状部7の厚みを多
数の突起9,9…により規制することができる。
【0025】図4は本発明の第4実施例を示すもので、
チューブ2は、内部に輪状の空気室3を形成するチュー
ブ本体4と、このチューブ本体4を囲繞してその外周壁
4o及び左右両側壁4s,4sの外面に全周に亘り接着
される輪状袋体11とからなっており、輪状袋体11は
チューブ本体4と同材質をもって単独で密閉状に成形さ
れる。この輪状袋体11と、これに接着されたチューブ
本体4の外周壁4a及び両側壁4s,4sとにより密閉
された袋状部7が構成される。この場合の袋状部7の内
周壁は互いに接着されたチューブ本体4及び輪状袋体1
1の2重壁となり、輪状袋体11内に液状シール剤8が
注入される。
【0026】その他の構成は図1の第1実施例と同様で
あり、図中、第1実施例との対応部分にはそれと同一の
符号を付す。
【0027】この実施例によれば、輪状袋体11がチュ
ーブ本体4とは別個に予め密閉状に成形されているの
で、これをチューブ本体4の外面に接着するだけで密閉
度の高い袋状部7を容易に得ることができる。
【0028】図5は本発明の第5実施例を示すもので、
一般型のチューブ2を、その左右側壁から外周壁に亘り
タイヤ1の内面に接着剤10により接着したものであ
り、図中、前記第1実施例との対応部分には同一の符号
を付す。
【0029】この実施例において、タイヤ1及びチュー
ブ2が半径方向あるいは側方から刺傷を受けると、タイ
ヤ1は、それ自体の強い収縮弾性により刺傷を自己補修
するが、チューブ2はこのような自己補修能力が弱い。
しかしながら、このチューブ2の刺傷の周りはタイヤ1
の内面と接着されているから、チューブ2内、即ち空気
室3の空気はチューブ2の刺傷を通過しても周囲に広が
ることができず、したがってシール剤を用いることなく
空気室3からの空気の漏出を遅らせることができる。
【0030】またチューブ2の内周壁側はタイヤ1に接
着されていないから、図5に示すように、タイヤ1をリ
ムRに装着する際、内部のチューブ2の内周壁側をリム
Rから大きく逃がすことにより、タイヤ1の装着を支障
無く行うことができる。
【0031】図7は本発明の第6実施例を示すもので、
チューブ2を外周側を開放した断面U字形に形成し、そ
れの左右両側壁をタイヤ1の内面に接着剤10により接
着し、タイヤ1とチューブ2との間に空気を充填する空
気室3を形成した点を除けば前記第4実施例と同様の構
成であり、図中、第5実施例との対応部分には同一の符
号を付す。
【0032】この実施例によっても、第5実施例と同様
に、刺傷による空気室3からの空気の漏出を遅らせるこ
とができる。
【0033】上記各実施例においては、本発明の要旨を
逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例え
ば、図1ないし図4の実施例において、チューブ2の外
周壁のみを袋状部7とすることもできる。また図5及び
図6の実施例において、タイヤ1及びチューブ2の接着
に加硫接着を用いることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、チューブの少なくとも外周壁を密閉された袋状部に
より構成し、この袋状部内に液状シール剤を封入したの
で、タイヤのトレッド部を通してチューブが受ける刺傷
をシール剤により的確に応急補修することができ、しか
もシール剤による空気弁等の目詰りを防ぐことができ
る。
【0035】また本発明の第2の特徴によれば、チュー
ブの左右両側壁及び外周壁を密閉された袋状部により構
成し、この袋状部内に液状シール剤を封入したので、チ
ューブの半径方向及び側方からの刺傷を袋状部のシール
剤により的確に応急補修することができると共に、シー
ル剤による空気弁等の目詰まりを防ぐことができる。
【0036】さらに本発明の第3の特徴によれば、前記
チューブを、輪状の空気室を形成するチューブ本体と、
このチューブ本体を囲繞し、その外面に接着されて前記
袋状部をなすべく単独で密閉状に形成された輪状袋体と
から構成したので、予め密閉状に形成された輪状袋体を
用いることから密閉度の高い袋状部を容易に得ることが
できる。
【0037】さらにまた本発明の第4の特徴によれば、
チューブの少なくとも外周壁を全周に亘りタイヤの内面
に接着したので、タイヤのトレッド部を通してチューブ
が刺傷を受けたとき、タイヤの自己補修機能とタイヤ及
びチューブの接着面による漏出空気の拡散防止により、
空気の漏出を遅らせることができ、液状シール剤は不要
となる。
【0038】さらにまた本発明の第5の特徴によれば、
チューブの少なくとも左右両側壁を全周に亘りタイヤの
内面に接着したので、タイヤが半径方向及び側方から刺
傷を受けても、その刺傷による空気漏れをシール剤を用
いることなく遅らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るチューブ入りタイヤ
を装着した車輪の横断面図
【図2】本発明の第2実施例を示す、図1と同様の断面
【図3】本発明の第3実施例を示す、図1と同様の断面
【図4】本発明の第4実施例を示す、図1と同様の断面
【図5】本発明の第5実施例を示す、図1と同様の断面
【図6】上記第5実施例におけるタイヤ装着要領を示す
説明図
【図7】本発明の第6実施例を示す、図1と同様の断面
【符号の説明】
T チューブ入りタイヤ 1 タイヤ 2 チューブ 3 空気室 4 チューブ本体 7 袋状部 8 シール剤 11 輪状袋体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】またチューブ2の内周壁側はタイヤ1に接
着されていないから、図6に示すように、タイヤ1をリ
ムRに装着する際、内部のチューブ2の内周壁側をリム
Rから大きく逃がすことにより、タイヤ1の装着を支障
無く行うことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図7は本発明の第6実施例を示すもので、
チューブ2を外周側を開放した断面U字形に形成し、そ
れの左右両側壁をタイヤ1の内面に接着剤10により接
着し、タイヤ1とチューブ2との間に空気を充填する空
気室3を形成した点を除けば前記第5実施例と同様の構
成であり、図中、第5実施例との対応部分には同一の符
号を付す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】上記各実施例においては、本発明の要旨を
逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例え
ば、図1ないし図4の実施例において、チューブ2の外
周壁のみを袋状部7とすることもできる。また図5及び
図7の実施例において、タイヤ1及びチューブ2の接着
に加硫接着を用いることもできる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ(1)と、このタイヤ(1)内に
    収納されて輪状の空気室(3)を形成するチューブ
    (2)とからなるチューブ入りタイヤにおいて、 チューブ(2)の少なくとも外周壁を密閉された袋状部
    (7)により構成し、この袋状部(7)内に液状シール
    剤(8)を封入したことを特徴とする、チューブ入りタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】 タイヤ(1)と、このタイヤ(1)内に
    収納されて輪状の空気室(3)を形成するチューブ
    (2)とからなるチューブ入りタイヤにおいて、 チューブ(2)の左右両側壁及び外周壁を密閉された袋
    状部(7)により構成し、この袋状部(7)内に液状シ
    ール剤(8)を封入したことを特徴とする、チューブ入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 前記チューブ(2)を、輪状の空気室(3)を形成する
    チューブ本体(4)と、このチューブ本体(4)を囲繞
    し、その外面に接着されて前記袋状部(11)をなすべ
    く単独で密閉状に形成された輪状袋体(11)とから構
    成したことを特徴とする、チューブ入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 タイヤ(1)と、このタイヤ(1)内に
    収納されて輪状の空気室(3)を形成するチューブ
    (2)とからなるチューブ入りタイヤにおいて、 チューブ(2)の少なくとも外周壁を全周に亘りタイヤ
    (1)の内面に接着したことを特徴とする、チューブ入
    りタイヤ。
  5. 【請求項5】 タイヤ(1)と、このタイヤ(1)内に
    収納されて輪状の空気室(3)を形成するチューブ
    (2)とからなるチューブ入りタイヤにおいて、 チューブ(2)の少なくとも左右両側壁を全周に亘りタ
    イヤ(1)の内面に接着したことを特徴とする、チュー
    ブ入りタイヤ。
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