JPH08224719A - 模様付きセラミックス材の製造方法 - Google Patents

模様付きセラミックス材の製造方法

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JPH08224719A
JPH08224719A JP3489695A JP3489695A JPH08224719A JP H08224719 A JPH08224719 A JP H08224719A JP 3489695 A JP3489695 A JP 3489695A JP 3489695 A JP3489695 A JP 3489695A JP H08224719 A JPH08224719 A JP H08224719A
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soil
vacuum
extruded
supplying
color
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JP3489695A
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English (en)
Inventor
Toyoshige Okamoto
豊重 岡元
Yasuyuki Ishida
泰之 石田
Tsutomu Uchiyama
勉 内山
Jun Uchida
潤 内田
Susumu Morimae
進 森前
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NIPPON RENGA SEIZO KK
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
NIPPON RENGA SEIZO KK
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B3/00Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor
    • B28B3/20Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor wherein the material is extruded
    • B28B3/26Extrusion dies
    • B28B3/2636Extrusion dies using means for co-extruding different materials

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 模様のコントロールが行え、大理石類似の模
様から木目に類似の模様まで多様な模様が出せる模様付
きセラミックス材の製造技術を提供することを目的とす
る。 【構成】 第1の真空押出し機構にA色を呈するはい土
を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB色を呈
するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈するはい
土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土が押出
され、一つの押出し成形体が形成されるc工程と、押出
し成形体を圧延するe工程と、圧延体を焼成するi工程
とを具備する模様付きセラミックス材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物の外装
材、内装材、床材等に用いるセラミックス材、特に大理
石模様から各種の木目に類似模様まで多様な模様が出せ
る模様付きセラミックス板の製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】建築物の内外装材や床材として、従来よ
り、タイル、陶板および結晶化ガラス等が用いられて来
ている。そして、多様化、高級化志向の高まりに伴い、
その種類は益々増大している。このような状況下におい
て、押出し成形による着色セラミックス板が提供されて
いる。
【0003】例えば、原料を混練する時に顔料等の着色
剤を添加し、釉薬のかかっていない無釉着色タイルが製
造されている。又、押出し成形機に色の異なるはい土を
供給し、押出し成形時に色の異なるはい土が完全に混合
されないようにして模様付けする方法が知られている。
しかし、数種類のはい土を押出し成形機に投入する方法
は、成形機内部で混合が進行する為、ハッキリした模様
が付いた製品を得るのが困難である。又、意図する模様
を出し難い欠点がある。
【0004】又、特開平3−182303号公報には、
押出し成形機の真空室に顔料で着色されたスラリーを供
給し、押出し成形品に着色模様を形成する方法が開示さ
れている。この技術は、例えば木材に類似した模様の付
いた製品がそれなりに得られるものの、スラリーは分散
し易い為、境界の明瞭な模様入り製品が得られ難い。か
つ、意図する模様を出し難い欠点がある。更には、はい
土に比較して水分や着色剤が多く、基材と性質が異なる
スラリーを投入する為、成形体の中で水分等による不均
一な部分が生じることになり、特に大きな模様を出す為
にスラリーを多く使用する場合、押出し成形性や成形体
が不均一になる。この為、乾燥焼成時に亀裂や割れ、あ
るいは反り等が発生し易い。従って、大きなセラミック
ス板を製造する時には、歩留まりが低下し、コストが著
しく高く付く。
【0005】更に、従来の押出し成形方式では、押出し
品の幅と厚さが一定であれば、複数のはい土を使用して
の模様付けや前述のスラリーによる模様付けにおいて
も、模様のパターンが限定される。例えば、薄い押出し
製品では、模様は押出し方向に伸びたものになり易く、
押出し方向に直角に伸びた模様を出すのは困難である。
【0006】
【発明の開示】前記の問題点に鑑みて本発明がなされた
ものである。すなわち、本発明は、模様のコントロール
が行え、大理石類似の模様から木目に類似の模様まで多
様な模様が出せる模様付きセラミックス材の製造技術を
提供することを目的とする。
【0007】この本発明の目的は、第1の真空押出し機
構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、第2の真
空押出し機構にB色を呈するはい土を供給するb工程
と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中で
B色を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が
形成されるc工程と、押出し成形体を圧延するe工程
と、圧延体を焼成するi工程とを具備することを特徴と
する模様付きセラミックス材の製造方法によって達成さ
れる。
【0008】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、このc工程の後、
押出し成形体を圧延ローラを用いて所定の厚さに圧延す
るe工程と、この所定の厚さに圧延された圧延体を乾
燥、焼成するi工程とを具備することを特徴とする模様
付きセラミックス材の製造方法によって達成される。
【0009】又、第1の真空押出し機構にA色を呈する
はい土を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB
色を呈するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈す
るはい土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土
が押出され、一つの押出し成形体が形成されるc工程
と、押出し成形体を圧延するe工程と、圧延体の表面に
釉薬をかけるh工程と、釉薬がかかったものを焼成する
i工程とを具備することを特徴とする模様付きセラミッ
クス材の製造方法によって達成される。
【0010】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、このc工程の後、
押出し成形体を圧延ローラを用いて所定の厚さに圧延す
るe工程と、この所定の厚さに圧延された圧延体の表面
に釉薬をかけるh工程と、この釉薬がかかったものを乾
燥、焼成するi工程とを具備することを特徴とする模様
付きセラミックス材の製造方法によって達成される。
【0011】又、第1の真空押出し機構にA色を呈する
はい土を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB
色を呈するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈す
るはい土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土
が押出され、一つの押出し成形体が形成されるc工程
と、前記c工程中、又はc工程の後、押出し成形体の表
面層を除去するd工程と、押出し成形体を圧延するe工
程と、圧延体を焼成するi工程とを具備することを特徴
とする模様付きセラミックス材の製造方法によって達成
される。
【0012】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、前記c工程中、又
はc工程の後、各はい土による模様を明瞭にする為、つ
まり模様を露出させる為、押出し成形体の表面層を除去
するd工程と、このd工程の後、押出し成形体を圧延ロ
ーラを用いて所定の厚さに圧延するe工程と、この所定
の厚さに圧延された圧延体を乾燥、焼成するi工程とを
具備することを特徴とする模様付きセラミックス材の製
造方法によって達成される。
【0013】又、第1の真空押出し機構にA色を呈する
はい土を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB
色を呈するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈す
るはい土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土
が押出され、一つの押出し成形体が形成されるc工程
と、前記c工程中、又はc工程の後、押出し成形体の表
面層を除去するd工程と、押出し成形体を圧延するe工
程と、圧延体の表面に釉薬をかけるh工程と、釉薬がか
かったものを焼成するi工程とを具備することを特徴と
する模様付きセラミックス材の製造方法によって達成さ
れる。
【0014】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、前記c工程中、又
はc工程の後、各はい土による模様を明瞭にする為、つ
まり模様を露出させる為、押出し成形体の表面層を除去
するd工程と、このd工程の後、押出し成形体を圧延ロ
ーラを用いて所定の厚さに圧延するe工程と、この所定
の厚さに圧延された圧延体の表面に釉薬をかけるh工程
と、この釉薬がかかったものを乾燥、焼成するi工程と
を具備することを特徴とする模様付きセラミックス材の
製造方法によって達成される。
【0015】又、第1の真空押出し機構にA色を呈する
はい土を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB
色を呈するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈す
るはい土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土
が押出され、一つの押出し成形体が形成されるc工程
と、押出し成形体を圧延するe工程と、圧延体を仮焼す
るf工程と、仮焼体の表面層を除去するg工程と、表面
層を除去した仮焼体を焼成するi工程とを具備すること
を特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法によっ
て達成される。
【0016】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、このc工程の後、
押出し成形体を圧延ローラを用いて所定の厚さに圧延す
るe工程と、この所定の厚さに圧延された圧延体を最終
焼成温度より低い温度で仮焼するf工程と、このf工程
の後、模様を明瞭にする為、つまり模様を露出させる
為、前記仮焼体の表面層を、例えば研削により除去する
g工程と、このg工程の後、仮焼体を最終焼成温度で焼
成するi工程とを具備することを特徴とする模様付きセ
ラミックス材の製造方法によって達成される。
【0017】又、第1の真空押出し機構にA色を呈する
はい土を供給するa工程と、第2の真空押出し機構にB
色を呈するはい土を供給するb工程と、前記A色を呈す
るはい土が押出される工程の途中でB色を呈するはい土
が押出され、一つの押出し成形体が形成されるc工程
と、押出し成形体を圧延するe工程と、圧延体を仮焼す
るf工程と、仮焼体の表面層を除去するg工程と、表面
層を除去した仮焼体の表面に釉薬をかけるh工程と、釉
薬がかかったものを焼成するi工程とを具備することを
特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法によって
達成される。
【0018】特に、真空室から押出し口に至る経路にお
いて余分に真空押出し機構を一つ以上付設した真空押出
し成形機(従って、第1の真空押出し機構と第2の真空
押出し機構とを少なくとも有する)を用い、第1の真空
押出し機構にA色を呈するはい土を供給するa工程と、
第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
b工程と、前記A色を呈するはい土が押出される工程の
途中でB色を呈するはい土が押出され、最終的に一つの
押出し成形体が形成されるc工程と、このc工程の後、
押出し成形体を圧延ローラを用いて所定の厚さに圧延す
るe工程と、この所定の厚さに圧延された圧延体を最終
焼成温度より低い温度で仮焼するf工程と、このf工程
の後、模様を明瞭にする為、つまり模様を露出させる
為、前記仮焼体の表面層を、例えば研削により除去する
g工程と、このg工程の後、表面に釉薬をかけるh工程
と、この釉薬がかかったものを乾燥、焼成するi工程と
を具備することを特徴とする模様付きセラミックス材の
製造方法によって達成される。
【0019】尚、上記模様付きセラミックス材の製造方
法において、c工程において、直接、セラミックス板を
押出し成形しても良いが、c工程による押出し成形体が
円筒形状となるよう成形し、これを押出方向に切断展開
し、その後圧延するようにしても良い。圧延方向は押出
方向と同じでも、押出方向に対して交差(例えば、直
交)する方向でも良く、あるいはこれら両方向にあって
も良い。
【0020】又、得られたセラミックス材の表面研磨を
行う工程を更に具備させても良い。そして、上記発明に
よれば、セラミックス板製造に広く利用されている押出
し成形機を改造し、すなわち真空室から押出し口金まで
の間に模様付け用のはい土を投入する別の真空押出し機
構を一つ以上結合した真空押出し成形機を作製し、各々
の押出し機に色の異なるはい土を供給し、最終的に二種
以上のはい土よりなる一つの成形体を形成し、各々のは
い土の呈色の違いと押出し後にローラ圧延成形を加味す
ることにより、種々の模様の入ったセラミックス板の製
造が可能となった。
【0021】特に、各々の押出し機からの押出し量のコ
ントロールにより各々のはい土の供給割合を任意に変え
ることが出来、種々の模様の入ったセラミックス板を製
造できる。又、大柄模様の入ったセラミックス板も簡単
に得られる。そして、本発明によれば、押出し成形機の
一つの投入口に複数のはい土を投入する従来方法に比べ
て、押出し成形機内部での混練が少なく、又、真空押出
し機で押出し成形されたものを更に圧延処理を行うこと
により、模様を押出し方向に引き延ばしたり、あるいは
押出し方向と直角方向に引き延ばしたり、さらにはそれ
らを適当に組み合わせることにより、両方向に引き延ば
したような模様まで自由に模様出しが可能である。これ
により、模様の多様性が益々拡がり、例えば大理石類似
の模様から各種の木材の木目に類似した模様出しまで可
能である。
【0022】又、本発明では、基本的には、顔料等の着
色剤を除けば、はい土の水分や乾燥焼成収縮等の物性を
殆ど同じ物性に揃えることが可能である。従って、スラ
リーを添加する場合と異なり、各々のはい土の割合を任
意に変えて押出し成形しても、成形性やその後の乾燥焼
成工程においてはい土の不均一性による亀裂等の発生の
問題が起きない。例えば、模様付け用はい土を少量ずつ
投入した場合の小柄な模様から、多量、かつ、纏めて投
入した場合に模様出しされる大柄の模様と言うように多
様な模様出しが可能となる。
【0023】更には、成形体の表面を削ったり、焼成体
を研磨したり、あるいは釉薬がけ等を行うことにより、
同じ様な模様で境界が明瞭な模様、鏡面や艶あり品と言
うように表面性状等が異なるものまで種々の製品を得る
ことが出来る。以下、具体的な実施例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕図1及び図2は、本発明の実施に用いられ
る真空押出し成形機の概略平面図及び概略側面図であ
る。この真空押出し成形機は、真空室から押出し口に至
る経路において第2の真空押出し機構が付設されたもの
である。従って、第1の真空押出し機構と第2の真空押
出し機構とを有したものである。
【0025】各図中、Aは真空押出し成形機、1は第1
の真空押出し機構であり、その真空室2の上部に第2の
真空押出し機構3の押出し口4を接続する為、真空室2
の上部の蓋を取り外し、取り外した蓋の代わりに真空室
2に密着し、気密性が保たれるようにした接続治具5を
設け、接続治具5の上部に真空室2に使用した蓋を取り
付け、気密性が保たれるようにすると共に、第2の真空
押出し機構3の押出し口4から押し出されるはい土が真
空室2内に入れるように側部に孔を開け、その孔に第2
の真空押出し機構3の押出し口4を気密性が保たれるよ
う密着接続したものである。6,7はホッパであり、ホ
ッパ6には着色顔料を添加して(又は無添加)混練した
はい土が投入され、このはい土が第1の真空押出し機構
1を介して真空室2に所定量だけ供給され、又、ホッパ
7には前記着色顔料とは異なる色を呈する着色顔料を添
加して(又は無添加)混練したはい土が投入され、この
はい土が第2の真空押出し機構3を介して真空室2に所
定量だけ供給される。そして、真空押出し成形機Aの真
空室2に各々コントロールされた量だけはい土が供給さ
れ、押出し口9から、例えば厚さ30mm、外径400
mmの円筒状に押出す。そして、上部を切断して展開
し、板状に成形する。
【0026】二種類のはい土が一体に押出されて形成さ
れた成形体(厚さ30mm、外径400mmの円筒状押
出体の上部を切断展開した板状体)を所定の長さに切断
後、例えば4段階のローラ圧延処理を行い、所定の厚さ
にする。この圧延体を、所定サイズにカットし、成形体
を得る。次に、この成形体をローラーハースキルンに送
り、乾燥、焼成し、セラミックス板を得る。
【0027】因みに、真空押出し成形機Aのホッパ6に
は、着色用顔料5部、ガラス粉末20部、粘土35部、
ワラストナイト20部、雲母15部、長石5部の混合物
に水を外割で22%添加混練したものを投入、ホッパ7
には、ガラス粉末20部、粘土35部、ワラストナイト
22部、雲母15部、長石8部の混合物に水を外割で2
2%添加混練したものを投入した。
【0028】そして、真空押出し成形機Aのホッパ6か
ら真空室2へ押し出されるはい土とホッパ7から真空室
2へ押し出されるはい土との割合が、4:1〜1:1と
なるように調整した。又、押出し成形体のローラ圧延に
際して、圧延方向は、押出成形方向、押出成形方向に直
角方向、及び両方向(押出成形方向と押出成形方向に直
角方向)に圧延し、最終的に7.2mmの厚さまで圧延
した。この後、例えば幅670〜1100mm、長さ2
000〜2800mm程度にカットし、成形体とした。
【0029】この成形体について、一部のサンプルは、
そのまま乾燥し、又、一部のサンプルは、更に、表面に
釉薬をかけたものを作製してから乾燥し、ローラーハー
スキルンにて1120℃にて焼成し、厚さ約6mm、幅
600〜930mm、長さ1900〜2600mmのセ
ラミックス板を得た。焼成した釉がけしていないセラミ
ックス板の場合、模様は押出し成形機Aのホッパ6に投
入したはい土で表面が汚れ、全体としてぼんやりと霞ん
だような境界模様のものとなった。しかし、これを表面
研磨したものは、図3〜図5に示す如く、境界がより明
瞭になった大理石類似模様あるいは木目模様入りセラミ
ックス板が得られた。
【0030】又、透明釉がけしたものは、釉がけしない
ものに比較して鮮明な模様のものが得られた。これらの
模様は、各はい土の投入割合の違いや押出し成形後のロ
ーラ圧延処理方向等の違いに応じて大理石類似模様から
木目模様のものになる。 〔実施例2〕第1の真空押出し機構1の真空室2に第2
の真空押出し機構3が接続された図1に示す真空押出し
成形機Aのホッパ6に着色顔料を添加して混練した所定
量のはい土を投入し、又、ホッパ7に着色顔料無添加の
混練はい土を投入し、真空室2へコントロールした量を
押出し投入し、そして真空押出し成形機Aの押出し口9
から厚さ40mm、幅800mmの板状に押出した。こ
の押出し時に、上部をピアノ線にて約5mm削除し、内
部の模様がより明瞭に出るように押出し成形した。
【0031】この二種類のはい土が一体に押出され、表
面が除去されて形成された成形体(厚さ35mm、幅8
00mmの板状体)を所定の長さに切断後、例えば4段
階のローラ圧延処理を行い、所定の厚さにする。この圧
延体を、所定サイズにカットし、成形体を得る。次に、
この成形体をローラーハースキルンに送り、乾燥、焼成
し、セラミックス板を得た。
【0032】尚、はい土の調整や各々の真空押出し機構
への投入方法等は実施例1と同様にした。又、押出し成
形体のローラ圧延やその後の処理等についても実施例1
と同様の処理を行った。得られたセラミックス板のうち
釉がけしていないセラミックス板の表面は艶のないもの
であったが、模様そのものはハッキリしていた。尚、は
い土の割合により変化するものの、実施例1と同様な模
様入りセラミックス板が得られた。
【0033】又、表面釉がけを行ったものは、表面に艶
があり、奥深い感じで、天然石に類似した感触の模様入
り釉がけセラミックス板となった。又、これを更に表面
研磨することにより、非常に良好な艶のある模様入りセ
ラミックス板を得ることが出来た。 〔実施例3〕実施例2と同様にして表面を削り落として
いない成形体を得、これを600〜900℃で仮焼す
る。この後、内部の模様が明瞭に出るように表面を研削
してから、そのまま、あるいは表面釉がけを行い、再
度、1120℃にて焼成し、模様入りセラミックス板を
得た。
【0034】このセラミックス板の模様は、押出し圧延
成形品をそのまま焼成したものを更に表面研磨したもの
と同様、明瞭なものであった。 〔実施例4〕図6及び図7は、本発明の実施に用いられ
る真空押出し成形機の概略平面図及び概略側面図であ
る。
【0035】この真空押出し成形機は、第2の真空押出
し機構の押出し口を第1の真空押出し機構の押出し口の
付近に接続した真空押出し成形機Aを用意した。尚、各
図中、Aは真空押出し成形機、1は第1の真空押出し機
構であり、2,8は真空室、3は第2の真空押出し機
構、4は第2の真空押出し機構3の押出し口、6,7は
ホッパ、9は押出し口である。
【0036】そして、この真空押出し成形機Aを用いた
以外は実施例3と同様に行った。得られたセラミックス
板の模様は、はい土同士の境界が多少ぼやけているもの
の、真空室に接続したものに比較してハッキリした表面
模様のものが得られた。又、この場合も模様のパターン
は、各々のはい土の投入割合やその後のローラ圧延処理
により異なるものの、一般的には、真空室に接続して投
入したものと同様の模様のものが得られた。
【0037】但し、この場合、押出し条件の違いによっ
て押出し成形性が多少は不均一になり、横方向に多少曲
がることもみられたが、成形体をローラにより圧延成形
して以後の処理を行ったものは、乾燥焼成に際して問題
はなかった。尚、上記の実施例は真空押出し機構を二つ
備えた真空押出し成形機での例であったが、必要に応じ
て、第3の真空押出し機構、第4の真空押出し機構、…
…、第nの真空押出し機構を有していても良い。そし
て、真空押出し機構を三つ以上備えた真空押出し成形機
でも同様に実施できた。すなわち、三色以上のはい土よ
りなる模様入りセラミックス板が出来たことも確認し
た。又、押出し機構を真空押出し成形機の押出し口金に
近い所に接合した場合、押出しが多少不均衡になるよう
な場合もあり、この為に成形時の歪が多少残っているこ
とも考えられるが、ローラ圧延処理でこの弊害は取り除
かれ、最終的には良好な成形体が得られた。
【0038】又、本発明は、押出し成形に際して、平板
状の押出し成形方式と円筒状の押出し成形方式との両方
を提示している。これらには、各々の長所や短所があ
る。例えば、一般的には、円筒押出し方式の方が口金の
構造が簡単であり、又、特に幅広のものほど平板状に押
出すよりも円筒状に押出し成形し、展開する方が均一に
押出し易い。但し、平板押出し方式でも、本発明のロー
ラ圧延方式を組み合わせれば、先ず、厚めに押出してか
ら、押出し方向と直角方向に圧延して幅を広げ、以後、
押出し方向に圧延する操作により幅広板の製造も可能と
なる。かつ、これにより模様の多様性が実現できる利点
もある。従って、どちらを選択するかは、各々のはい土
の性質等を考慮して適した方式を選択すれば良い。
【0039】
【効果】模様のコントロールが行え、大理石類似の模様
から木目に類似の模様まで多様な模様が出せ、高品質な
模様付きセラミックス板が低廉なコストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いられる真空押出し成形機の
概略平面図
【図2】本発明の実施に用いられる真空押出し成形機の
概略側面図
【図3】本発明の実施で得たセラミックス板の模様の概
略図
【図4】本発明の実施で得たセラミックス板の模様の概
略図
【図5】本発明の実施で得たセラミックス板の模様の概
略図
【図6】本発明の実施に用いられる真空押出し成形機の
概略平面図
【図7】本発明の実施に用いられる真空押出し成形機の
概略側面図
【符号の説明】
A 真空押出し成形機 1 第1の真空押出し機構 2 真空室 3 第2の真空押出し機構 6,7 ホッパ 9 押出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 勉 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩父 小野田株式会社中央研究所内 (72)発明者 内田 潤 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩父 小野田株式会社中央研究所内 (72)発明者 森前 進 埼玉県深谷市大字上敷面89番地 日本煉瓦 製造株式会社深谷事業所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体を焼成するi工程とを具備することを特徴とする
    模様付きセラミックス材の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体の表面に釉薬をかけるh工程と、 釉薬がかかったものを焼成するi工程とを具備すること
    を特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 前記c工程中、又はc工程の後、押出し成形体の表面層
    を除去するd工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体を焼成するi工程とを具備することを特徴とする
    模様付きセラミックス材の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 前記c工程中、又はc工程の後、押出し成形体の表面層
    を除去するd工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体の表面に釉薬をかけるh工程と、 釉薬がかかったものを焼成するi工程とを具備すること
    を特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体を仮焼するf工程と、 仮焼体の表面層を除去するg工程と、 表面層を除去した仮焼体を焼成するi工程とを具備する
    ことを特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の真空押出し機構にA色を呈するは
    い土を供給するa工程と、 第2の真空押出し機構にB色を呈するはい土を供給する
    b工程と、 前記A色を呈するはい土が押出される工程の途中でB色
    を呈するはい土が押出され、一つの押出し成形体が形成
    されるc工程と、 押出し成形体を圧延するe工程と、 圧延体を仮焼するf工程と、 仮焼体の表面層を除去するg工程と、 表面層を除去した仮焼体の表面に釉薬をかけるh工程
    と、 釉薬がかかったものを焼成するi工程とを具備すること
    を特徴とする模様付きセラミックス材の製造方法。
  7. 【請求項7】 c工程による押出し成形体が円筒形状で
    あり、これを押出方向に切断展開し、圧延することを特
    徴とする請求項1〜請求項6いずれかの模様付きセラミ
    ックス材の製造方法。
  8. 【請求項8】 得られたセラミックス材の表面研磨を行
    う工程を具備することを特徴とする請求項1〜請求項7
    いずれかの模様付きセラミックス材の製造方法。
  9. 【請求項9】 圧延方向が押出方向と同じであることを
    特徴とする請求項1〜請求項7いずれかの模様付きセラ
    ミックス材の製造方法。
  10. 【請求項10】 圧延方向が押出方向と異なる方向であ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれかの模様
    付きセラミックス材の製造方法。
  11. 【請求項11】 圧延方向が押出方向と同じと異なる両
    方向にあることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれ
    かの模様付きセラミックス材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1011244C2 (nl) * 1999-02-08 2000-08-10 Hanson Baksteen Nederland B V Werkwijze voor het vervaardigen van keramische stenen.
BE1015789A3 (nl) * 2001-12-06 2005-09-06 Steenfabriek Shipperswaard B V Werkwijze voor toepassing bij de vervaardiging van stenen, alsmede inrichting voor het uitvoeren van een dergelijke werkwijze.
DE102011012626A8 (de) * 2011-02-28 2013-01-03 Hans-Georg Fiederling-Kapteinat Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen eines Strangs aus keramischer Masse

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BE1015789A3 (nl) * 2001-12-06 2005-09-06 Steenfabriek Shipperswaard B V Werkwijze voor toepassing bij de vervaardiging van stenen, alsmede inrichting voor het uitvoeren van een dergelijke werkwijze.
DE102011012626A8 (de) * 2011-02-28 2013-01-03 Hans-Georg Fiederling-Kapteinat Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen eines Strangs aus keramischer Masse

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