JPH08223596A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH08223596A
JPH08223596A JP4664995A JP4664995A JPH08223596A JP H08223596 A JPH08223596 A JP H08223596A JP 4664995 A JP4664995 A JP 4664995A JP 4664995 A JP4664995 A JP 4664995A JP H08223596 A JPH08223596 A JP H08223596A
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JP
Japan
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liquid crystal
field
signal
cell
crystal shutter
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Withdrawn
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JP4664995A
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English (en)
Inventor
Kensho Tanimoto
憲昭 谷本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面順次式により表示を行う表示装置におい
て、フリッカーを目立たせずに液晶シャッタの液晶セル
の駆動に要する消費電力を低減し、また、液晶セルを駆
動する駆動回路の入力系統を削減する。 【構成】 液晶シャッタ20の液晶セル24、25(A
セル、Bセル)に印加する駆動信号を、それぞれフィー
ルド周波数の1/2の周波数により極性が変化するオル
タネート信号とすると共に、そのオルタネートのパター
ンはフィールドごと及びフレームごとの同色のフィール
ド画面間で液晶セルに印加されるオンの駆動電圧の極性
が反転するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置に関わり、例え
ば受像装置に偏平型ブラウン管等を用いると共に、透過
光の色選択を行う液晶シャッタを備えて面順次式により
カラー画像を表示することのできる表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】受像管として、いわゆる通常のストレー
ト型のブラウン管のほかに、偏平型のブラウン管が知ら
れている。ストレート型のブラウン管では、電子銃の軸
(偏向がなされずに照射された際の電子ビームの進路)
とほぼ直交するように配された蛍光膜面に対して、電子
ビームを偏向させながらラスタを形成するようにされて
いるのに対し、偏平型のブラウン管ではほぼ電子銃の軸
に沿うような位置関係に蛍光膜面を配し、例えば電子ビ
ームを90°近くに偏向して蛍光膜面に照射するように
している。例えば、ストレート型のブラウン管の場合に
は必然的に奥行の長い構造となるため、小型のモニタ装
置(あるいはテレビジョン受像機)を得ることが難しい
が、偏平型のブラウン管を用いてモニタ装置を構成した
場合、奥行の短い筐体とすることが可能で、それだけ小
型化を図ることができて実際の設置場所の選択や用途の
幅も広がる。
【0003】図6は、上記のような偏平型ブラウン管
(この場合は反射型とされる)の構造例を側面により示
すものであり、この図の偏平型ブラウン管0において、
1はネック部を、2はファンネル部を、3は表示本体部
を示している。ネック部1には電子レンズ6を備えた電
子銃5が設けられており、この電子銃の軸はそれぞれ実
線Cにより示されている。また、表示本体部3の内壁側
には、図に示すように電子ビームの衝突で発光する蛍光
体が塗布された蛍光膜面を形成するスクリーン4が設け
られている。そして、このスクリーン4上に得られる画
像を見る観視方向としては、図における上方向から表示
面部7を透過して見ることになる。また、ファンネル部
2の外周部にはそれぞれ水平及び垂直方向に電子ビーム
を偏向させるための偏向ヨーク8が設けられており、こ
の偏向ヨーク8は偏向コイル9及びフェライトコア10
等によって構成されている。
【0004】ところで、カラー画像を表示する場合、受
像管にR、G、B各色に対応する3本の電子ビームを設
けて、これらの電子ビームを同時にスクリーンのR、
G、Bの蛍光体に照射させてるライン走査を行っていく
ようにされた、いわゆる同時式が通常方式として知られ
ている。また、他の方式として1フィールド画面ごと
に、R、G、Bの色に対応させ、これら3枚のフィール
ド画面により1フレームを形成し、この各フィールド画
面で得られる残像現象により1枚分のカラー画像を表現
するようにされたいわゆる面順次式も知られている。特
に図7に示したような偏平型ブラウン管の場合には、同
時式でカラー画像を表示することが困難になるため、後
者のような面順次式を採用することが好ましい。
【0005】面順次にR、G、Bごとのフィールド画像
を得るための表示装置の構成例としては、例えば、R、
G、B何れかの色の光のみを通過させるように切換える
ことのできる液晶シャッタ(LCS)が知られており、
この液晶シャッタを受像管の表示面部の前面に対して設
け、1フィールドごとにR、G、Bのいずれか1つの色
の光のみを透過可能な状態になるように順次切換え制御
を行えば、順次R、G、Bの各フィールド画像を得るこ
とができる。なお、この場合受像管ではR、G、Bごと
に対応する輝度信号に基づいてフィールド画像の表示が
行われる。
【0006】図7は上記したような液晶シャッタを備え
た表示装置の構成例を簡略に示している(米国特許 明
細書4,635,051号)。この図において20は、
偏平型ブラウン管0の表示面部7の前面に設けられる液
晶シャッタであり、ここでは図のように構成部分により
分解して示している。この液晶シャッタ20において、
21、22、23はそれぞれカラーフィルタを示してい
る。そして、カラーフィルタ21においては水平偏光軸
21aを3原色C1 、C2 、C3 (実際にはR、G、B
の何れかとそれぞれ対応することになる)のうち色C3
の光のみが透過する状態が得られるようにしていると共
に、垂直偏光軸21bを3原色C1 、C2 、C3 (すな
わち白色光)が透過する状態が得られるようにしてい
る。また、カラーフィルタ22においては、水平偏光軸
22aを3原色C1 、C2、C3 が透過する状態となる
ようにし、垂直偏光軸22bを色C2 のみが透過する状
態が得られるようにしている。更にカラーフィルタ23
においては、水平偏光軸23aを3原色C1 、C2 、C
3 が透過する状態となるようにし、垂直偏光軸23bを
色C1 のみが透過する状態が得られるようにしている。
【0007】上記カラーフィルタ21、22の間に設け
られる24と、カラーフィルタ22、23の間に設けら
れる25は、液晶セルを示している。例えば、この場合
の液晶セル24、25はそれぞれネマティック液晶の復
屈折を利用して特定の波長に対し0又は半波長の遅延を
与えることで、液晶セルの駆動がオフとされているとき
には、予め選択した3原色C1 、C2 、C3 のうち何れ
か1つの色の光のみを90°偏光させる状態が得られる
ようにされており、一方、オンとされている時は、入射
された光をそのまま透過する状態となるようにされてい
る。従って、液晶セル24、25のオン/オフ状態の組
み合わせを変化させることで、液晶シャッタ20が3原
色C1 、C2 、C3 の何れか1つの色の光のみを選択し
て透過させるように切換えることが可能となる。なお、
液晶セル24、25については説明の便宜上、それぞれ
( )内に示すように液晶セル24はAセル、液晶25
についてはBセルともいうこととする。
【0008】また、30は画像表示に必要なライン走査
に相当する主偏向同期信号、フィールド同期信号、及び
フレーム同期信号等を出力する同期回路であり、31は
同期回路30から供給された上記各種同期信号に基づい
て、偏平型ブラウン管0にてラスタが形成されるように
映像信号を出力するラスタ発生器である。また、32は
表示装置の各種機能回路部の制御を行うことのできる制
御回路であり、この場合には例えば図のように、入力さ
れたフレーム同期信号及び主偏向周波数同期信号に基づ
いて、液晶セル24、25のオン・オフ制御を行うため
の駆動信号を生成するLCS駆動回路33が内部に設け
られている。なお、この図に示した液晶シャッタ20の
構造は一例であって、制御回路側からの駆動信号に基づ
いて色選択が行われるように構成されていれば、この構
造に限定される必要はない。
【0009】上記構成の表示装置において、例えば液晶
シャッタ20が図8に示すように、Aセル(液晶セル2
4)がオン、Bセル(液晶セル25)がオフの場合にR
の光が透過する状態が得られ、Aセルがオフ、Bセルが
オンの場合にGの光が透過、Aセル・Bセル共にオンの
場合にBの光が透過するように構成されているものとし
た場合、実際に面順次式によるカラー画像を表示するた
めの駆動信号の切換えは、例えば次に説明するようにし
て行われる。
【0010】図9は、R、G、Bごとのフィールド画面
と、これに対応してLCS駆動回路33からAセル及び
Bセルに印加する駆動信号の出力タイミングを示すタイ
ミングチャートである。ところで、実際には液晶セルに
は2つの電極が設けられるが、ここではそれぞれ片側の
共通となる共通電極をバックプレーン(Back Plane)と
いうことにし、それぞれの他の非共通極とされる側の電
極を各セルの名称に従って単にAセル、Bセルというこ
ととする。
【0011】図9(a)はフィールドごとに表示される
べき色のフィールド画面を示しており、例えば図のよう
に連続してG、B、Rの色に対応して順に表示される3
つのフィールド画面により1フレームのフルカラー画像
を表現するものとされる。
【0012】そして、図9(b)(c)はそれぞれAセ
ル、Bセルに印加される駆動信号を示している。なお、
この場合バックプレーンがGNDとされている。先ず1
フレーム期間内においてGのフィールド画像を表示する
最初のフィールド期間では、Aセルに対しては図9
(a)に示すように駆動信号が印加されていないためA
セルはオフとされ、一方、Bセルに対しては図9(b)
に示すようにオルタネート信号による駆動信号が印加さ
れてBセルはオン状態となる。このようにしてAセルを
オフ、Bセルをオンとすることで、先に図8に示したよ
うに液晶シャッタ20は、Gの光のみを透過させる状態
となる、このフィールド期間ではGのフィールド画像が
得られることになる。
【0013】ここで、駆動信号をオルタネート信号(交
流)とするのは、周知のように液晶には直流を印加する
と劣化するという性質があるためである。また、そのオ
ルタネート信号の周波数は、この図では省略して1フィ
ールド期間内に3周期分のみを示しているが、実際には
ライン走査に対応する主偏向周波数とされている。例え
ば、液晶ディスプレイを用いて前述した同時式により、
NTSC、PAL、SECAM等の通常のテレビジョン
方式を表示するような場合、主偏向の周波数で駆動信号
をオルタネートさせることが知られており、これによ
り、液晶の立上がり・立下がりのパターンが反転した画
像が交互に表示されるため、画像に生じる縞が相殺され
てフリッカーを低減することができる。そして、面順次
式により画像表示を行う場合も、同時式の場合を応用す
るようにしてこのように主偏向周波数によるオルタネー
ト信号を駆動信号とすることが行われているものであ
る。
【0014】また、2番目のフィールド期間ではAセ
ル、Bセル共にオルタネート信号による駆動信号が印加
され(図9(b)(c))、これにより、Aセル、Bセ
ル共にオンとなる。この状態では、液晶シャッタ20は
Bの光のみを透過させる状態となる(図8参照)ことか
ら、Bの色のフィールド画像が得られることになる。更
に次の3番目のフィールド期間では、Aセルに対してオ
ルタネート信号による駆動信号が印加され(図9
(b))、Bセルに対してはてオルタネート信号が印加
されない(図9(c))。このため、Aセルはオン、B
セルはオフとなり、液晶シャッタ20はRの色の光のみ
透過させる状態となってRのフィールド画像が得られ
る。
【0015】このように、1フレーム期間内でフィール
ド期間ごとに、Aセル、Bセルに対して印加する駆動信
号のオン/オフを切換えて、液晶シャッタ20を透過す
る光の色を選択することで、この場合にはG、B、Rの
順に表示される3つのフィールド画面が得られ、これに
より1フレームを形成することになる。そして、このA
セル、Bセルに印加する駆動信号のオン/オフのパター
ンをフレーム期間ごとに繰り返すことで、順次表示され
るG、B、Rのフィールド画面からなるフルカラーのフ
レーム画面が順次得られていくことになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9におい
て説明したように液晶セル24、25(Aセル、Bセ
ル)に印加するオルタネート信号(駆動信号)は主偏向
走査の周波数とされている。ところが、主偏向周波数の
ような高い周波数によるオルタネート信号とすると、液
晶の駆動に要する消費電力が大きくなり、例えばオルタ
ネート信号を生成して出力するLCS駆動回路に負担が
かかるという問題を有している。但し、仮に消費電力の
低減のみを考えて、適当にオルタネート信号の周波数を
低く設定すると、画像の表示タイミングと同期しなくな
るために、フリッカーが目立ってしまうことになる。
【0017】また図10は、LCS駆動回路33の入力
/出力の関係を示す図である。この図に示すようにLC
S駆動回路33にはフレーム同期信号と主偏向周波数同
期信号が入力され、出力としてはAセル、Bセル、およ
びバックプレーンに対してそれぞれ液晶の駆動信号を供
給するようにされている。つまり、LCS駆動回路33
においては、フレーム同期信号似基づいてAセル、Bセ
ルに印加すべき駆動信号のオン/オフのパターンを図9
に示すように切換えるとともに、この際、オンの駆動信
号を印加する際には、入力された主偏向周波数同期信号
に基づいて生成したオルタネート信号を出力するように
される。このことから分かるように、図9に示したよう
な駆動信号を得るためにはフレーム同期信号と主偏向周
波数同期信号の2系統の情報が必要となるが、入力とし
て必要な信号が多ければそれだけ回路構成等も複雑化す
るため、出来るだけ簡略化されることが好ましい。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の表示装
置は上記した問題点を解決して、液晶セルの駆動に要す
る消費電力を低減し、また、液晶セルを駆動する駆動回
路の入力系統を削減することを目的とする。このため、
本発明は駆動電圧のオン/オフの所定の組み合わせパタ
ーンにより、透過する光の色選択が行われるようにされ
た液晶シャッタと、受像装置に表示されるフィールド画
面のタイミングに応じて、液晶シャッタを透過する光の
色選択を切換えるように駆動電圧を出力する液晶シャッ
タ駆動部とを備え、面順次式によりカラー画像を表示可
能な表示装置において、液晶シャッタ駆動部について、
フィールド周波数の1/2の周波数により所定パターン
で極性が変化するオルタネート信号を駆動電圧として出
力するよう構成することとし、このオルタネート信号
は、フィールドごと、及びフレーム期間ごとの同色のフ
ィールド画面間で、オンとされる信号の極性が反転する
ようなパターンを形成するようにした。また、液晶シャ
ッタ駆動部は、入力されたフィールド同期信号及びこの
フィールド同期信号を所定比に分周した信号に基づい
て、駆動電圧を生成するように構成することとした。更
に、受像装置として偏平型ブラウン管を用いることとし
た。
【0019】
【作用】上記構成によれば、例えば受像装置に偏平型ブ
ラウン管を用いた表示装置等において、液晶シャッタの
色選択の切換えを行うための液晶セルの駆動信号がフィ
ールド周波数の1/2とされると共に、フィールド期間
ごと及びフレーム間の同色のフィールド画面ごとに液晶
セルの液晶の立上がり・立下がりが反転するようなパタ
ーンでオルタネートさせるため、フリッカーを目立たせ
ないようにしながら、液晶シャッタ駆動回路にて要する
消費電力を低減することが可能となる。また、液晶シャ
ッタ駆動部において駆動電圧を生成するのにフィールド
同期信号とフレーム同期信号が必要な場合、例えば表示
装置がR,G,Bの面順次によるカラー画像を表示する
方式であれば、入力したフィールド同期信号を1/3に
分周することでフレーム同期信号と同等の周波数の信号
を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の表示装
置の実施例について説明する。なお、本実施例の表示装
置の基本的構成としては、先に図7に示した構成と同様
でよいものとされる。図1は、本実施例においてR、
G、Bごとに表示されるフィールド画面と、これに対応
してLCS駆動回路33からAセル及びBセルに印加す
る駆動信号(バックプレーンをGNDとする)の出力タ
イミングを示すタイミングチャートである。なお、本実
施例における液晶シャッタ20は、先に図8に示したと
同じAセル及びBセルに対する駆動信号のオン/オフ状
態の組み合わせにより透過光の色選択がなされるように
構成されているものとして説明する。
【0021】図1(a)はフィールドごとに表示される
べき色のフィールド画面を示しており、図9に示した場
合と同様に、連続してG、B、Rの順に表示される3つ
のフィールド画面により1フレームのフルカラー画像を
表現していくものとされる。そして、図1(a)(b)
はそれぞれAセル、Bセルに印加する駆動信号のタイミ
ングを示している。この図から分かるように、本実施例
ではAセル、Bセルに印加する各駆動信号は、それぞれ
所定のパターンに従ってフィールド期間ごとに極性が変
化するようにされている。つまり、フィールド周波数の
1/2の周波数による所定パターンのオルタネート信号
とされる。例えば、図1(b)に示すAセルへの駆動信
号の印加タイミングは、t1 時点前のRに対応するフィ
ールド期間からt5 時点後のBに対応するフィールド期
間までの、6フィールドに渡る期間において、各フィー
ルド期間ごとにR:オン(負極)→G:オフ→B:オン
(負極)→R:オン(正極)→G:オフ(負極)→B:
オン(正極)とされている。また、図1(c)に示すB
セルへの駆動信号は、t1 時点前のRに対応するフィー
ルドからt5 時点後のBに対応するフィールドの6フィ
ールドにわたる期間において、フィールド期間ごとに
R:オフ→G:オン(正極)→B:オフ→R:オフ→
G:オン(負極)→B:オン(正極)とされている。つ
まり、Aセル及びBセルへの各駆動信号は、その変化の
パターンは異なるが、フィールド期間ごとに前のフィー
ルドとは異なる正極のオン、負極のオンあるいはオフ
(0レベル)の何れかに極性が変化するオルタネート信
号とされている。このようにAセル、Bセルに印加すべ
き駆動信号を、フィールド周波数の1/2の周波数によ
るオルタネート信号とすることで、従来例として図9に
示したようにオルタネート信号を主偏向周波数とする場
合よりも、液晶駆動に要する電力消費を低減させること
にもなる。なお、具体的にはフレーム周波数を60Hz
とする表示方式であれば、フィールド周波数は180H
zとなるため、駆動信号のオルタネート周波数は90H
zとされることになる。
【0022】また、各フィールド期間ごとに図1(b)
(c)にそれぞれ示されているAセル、Bセルのオン/
オフの組み合わせを見た場合、Gに対応するフィールド
ではAセルがオフ、Bセルがオンとされ、Bに対応する
フィールドではAセル、Bセル共にオン、Rに対応する
フィールドではAセルがオン、Bセルがオフとされてお
り、先に図8に示した液晶シャッタ20の透過光の色を
選択する組み合わせとそれぞれ一致するようにされてい
る。
【0023】そして、このようなパターンの駆動電圧に
ついて、フィールド期間ごとにオンとされた信号につい
て見ると、本実施例では、連続するフィールドごとにそ
の極性が順次反転するようにされていることが分かる。
例えば、時点t1 前のRに対応するフィールド期間では
Aセルが負極のオンとされているのに対し、次のt1
2 期間のGに対応するフィールド期間では、オンとさ
れているBセルの駆動信号は正極に反転している。更
に、これに対して、次のt2 〜t3 期間のBに対応する
フィールド期間ではAセル、Bセル共にオンとされてい
るが、その極性は共に負極に反転している。このように
フィールドごとにオンの駆動信号の極性が反転されるこ
とで、フィールド期間ごとに液晶セルにおける液晶の立
上がり/立下がりが反転することになるため、明暗が相
殺されてフリッカーが目立たないようにされることにな
る。また、続くt3 〜t4 期間のRに対応するフィール
ド期間では、オンとされたAセルの駆動信号は更に反転
されて正極とされるが、これと共に、このt3 〜t4
間のオンの駆動信号と、1つ前のフレーム期間内とされ
る時点t1 前のRに対応するフィールド期間のオンの駆
動信号とを比較した場合、その極性が互いに逆になるこ
とになる。つまり、フレームごとの同色に対応するフィ
ールド期間のオンの駆動信号を見た場合には、その極性
がフレームごとに順次反転することになる。このため、
フレームごとの同色のフィールド間においても液晶の立
上がり/立下がりが反転することとなり、これによって
も同色のフィールドごとに明暗が相殺されてフリッカー
が目立たないようにされることになる。ことにもなる。
【0024】本実施例において、上記のようなAセル及
びBセルに与えるオルタネート信号のパターンは、3フ
ィールドという奇数によるフィールドで1フレームを形
成する面順次方式に対して、フィールドごとに交互にオ
ンの駆動信号の極性を反転させるようにパターン形成し
ているために得られるものであり、従って、Aセル及び
Bセルに印加する駆動信号は、2フレームに相当する6
フィールドで1まとまりのオルタネートのパターンを形
成することになる。
【0025】そこで、次に図2、図3及び図5を参照し
て、上記してきたパターンによるオルタネート信号を駆
動信号として得るためのLCS駆動回路の構成例及びそ
の動作について説明する。
【0026】図2は本実施例のLCS駆動回路33の入
力/出力の関係を示す図である。この図に示すようにL
CS駆動回路33にはフレーム同期信号とフィールド同
期信号が入力され、出力としてはAセル、Bセル、およ
びバックプレーンに対してそれぞれ駆動信号として電圧
を供給するようにされている。
【0027】図3はLCS駆動回路33の具体的構成例
を示すブロック図である。この図において40は分周器
Aを示し、フレーム同期信号を入力して1/2の周波数
に分周して出力する。また、41は分周器A(40)か
ら入力された信号について、2フィールドに相当する時
間の遅延を施して出力するディレイ回路を示し、42は
分周器Aから入力された信号について1フィールドの時
間の遅延を行うディレイ回路を示す。また、ディレイ回
路41の出力は、バッファ44を介してAセルに対して
駆動電圧として出力され、ディレイ回路42の出力はイ
ンバータ45を介して反転されてBセルに駆動電圧とし
て出力される。また、43は分周器Bであり、入力した
フィールド同期信号を1/2の周波数に分周して出力す
る。この分周器B(43)の出力はバッファ46を介し
てバックプレーンに印加すべき電圧として供給される。
【0028】図5は、上記構成のLCS駆動回路33の
動作を示すタイミングチャートである。この図におい
て、図5(a)〜(c)は図1(a)〜(c)に示した
ものと同様であるため説明を省略する。図5(d)は分
周器B(43)に入力されるフィールド同期信号を示
し、図5(e)は分周器B(43)の出力波形とされ、
この場合にはバックプレーンに対して印加する駆動電圧
に相当する。図5(f)は分周器A(40)に入力され
るフレーム同期信号を示し、図5(g)は分周器Aの出
力を示す。図5(h)は分周器A(40)の出力をディ
レイ回路41、バッファ44を介してAセルに印加する
駆動電圧を、図5(i)は分周器A(40)の出力をデ
ィレイ回路42、インバータ45を介してBセルに印加
する駆動電圧を示している。
【0029】図5(d)に示すフィールド同期信号は、
分周器B(43)に入力されることで、図5(e)に示
すようにフィールド期間ごとにHレベル・Lレベルが反
転する信号、即ちフィールド同期信号の1/2の周期の
信号とされて出力される。この図5(e)の波形は、前
述のようにバッファ46を介してバックプレーンに対し
て印加されることになる。
【0030】また本実施例においては、1フレームを
G、B、Rの順に表示されるフィールド画面により形成
するものとしていることから、フレーム同期信号は図5
(f)のt1 時点及びt4 時点に示すように,Gに対応
するフィールド期間の開始時点ごとに2フィールドおき
にパルスが得られるような信号とされる。そして、この
フレーム同期信号は分周器A(40)に入力されて1/
2に分周されることで、例えば図5(g)に示すよう
に、t1 時点でフレーム同期信号のパルスの立上がりに
応じてHレベルとなり、次のt4 時点のフレーム同期信
号のパルスの立上がりに応じてLレベルとなるパターン
が繰り返される波形、つまり1フレーム期間ごとにHレ
ベルとLレベルが反転する信号が得られることになる。
【0031】そして、上記図5(g)に示した分周器A
(40)の出力を、ディレイ回路41及びバッファ44
を介してAセルに印加する信号は、図5(h)に示すよ
うになる。つまり、図5(g)に示した波形が2フィー
ルド分遅延されることから、t3 時点からt6 時点まで
の3フィールド期間はHレベルとされ、次のt6 時点か
らの3フィールドはLレベルに変化し、以降はこのパタ
ーンが繰り返される。つまりR→G→Bの順に連続する
3フィールド期間ごとのタイミングでHレベルとLレベ
ルが反転するような波形が得られることになる。
【0032】また、Bセルに印加される信号は、分周器
A(40)の出力を1フィールド遅延させた上で、さら
にインバータ45により反転させることから、図5
(i)に示すように、B→R→Gの順に連続する3フィ
ールド期間ごとにHレベルとLレベルが反転するような
パターンの波形が得られることになる。
【0033】そして、図5(h)に示したAセルへの印
加電圧を、図5(e)に示したバックプレーンに印加さ
れている電圧をGNDとして見ると、各フィールド期間
ごとにおいて図5(b)に示す駆動電圧(図1(b)と
同様)の極性と同等になることが分かる。例えばt0
1 のフィールド期間について見ると、実際にAセルに
印加されている電圧は、図5(h)のようにLレベル
(0レベル)とされているが、図5(e)のバックプレ
ーンへの印加電圧はHレベルとされているため、バック
プレーンをGNDとすれば負極のオンの駆動信号がAセ
ルに印加されていることになり、図5(b)に示す負極
のオンの駆動信号と一致することになる。同様に図5
(i)に示したBセルへの印加電圧を、図5(e)のバ
ックプレーンへの印加電圧をGNDとして見た場合に
は、同様に図5(c)(図1(c)と同様)に示した駆
動信号のオルタネートパターンと同等になることが分か
る。このようなLCD駆動回路33の構成及び動作によ
り、図1により説明したオルタネート信号による液晶セ
ルを駆動する駆動電圧が得られることになる。
【0034】次に、本発明の他の実施例としてのLCS
駆動回路の構成を図4に示す。なお、先の実施例として
示した図3と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。この実施例の場合には、LCS駆動回路33にはフ
ィールド同期信号のみが入力される。そして、入力信号
を1/3の周波数に分周して出力する分周器C(47)
を設け、この分周器C(47)にフィールド同期信号を
入力して1/3の周波数に分周することで、フレーム同
期信号と同等の周波数の信号を生成し、これを分周器4
0に供給するように構成される。これにより、先に図3
に示したLCS駆動回路と同等の動作が本実施例のLC
S駆動回路33においても可能となる。そして、本実施
例の構成の場合には、LCS駆動回路33の入力/出力
の関係は、例えば図2に示されているフレーム同期信号
の入力が省略されたものとなる。即ち、従来例において
は、図10に示したように入力がフレーム同期信号と主
偏向周波数同期信号の2系統であったのが、本実施例で
はフィールド同期信号の1系統のみの入力で済むことと
なる。
【0035】なお、例えば図8に示したような液晶セル
のオン/オフの組み合わせと透過光の色の対応は一例で
あって、実際には各種条件によってこの組み合わせが変
更されるように液晶シャッタが構成されても構わない。
また、図3、図4等に示したLCS駆動回路33の構成
もこれに限定されるものではなく、例えば実際に採用さ
れる液晶シャッタにおける液晶セルのオン/オフの組み
合わせと透過光の色の対応に応じて回路構成は変更可能
であり、更には、フレーム周期の信号をディレイ回路に
より所定フィールド期間分遅延させた後に分周器を介す
るようにするなど、図に示した回路の接続順を変更する
ことも場合によっては考えられる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、面順次に
よるR、G、Bのフィールド画像により1フレームを形
成する表示装置において、液晶シャッタの液晶セルに印
加する駆動信号をフィールド周波数の1/2による所定
パターンのオルタネート信号としている。これにより、
フリッカーを目立たせることなく、液晶シャッタを駆動
するのに要する消費電力を、従来のように主変更周波数
によるオルタネート信号とされていた場合よりも低減さ
せることができるという効果を有している。また、液晶
シャッタの駆動回路において液晶セルに印加する電圧を
生成するのに必要なフレーム同期信号を、例えばフィー
ルド同期信号を1/3に分周して得るようにすること
で、液晶シャッタの駆動回路に入力すべき信号がフィー
ルド同期信号の1系統で済むためにそれだけ表示装置と
しての回路構成が簡略化されるという効果も有すること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、液晶セルに印加する
駆動信号を示すタイミングチャートである。
【図2】本実施例のLCS駆動回路を示す図である。
【図3】本実施例のLCS駆動回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】他の実施例のLCS駆動回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】LCS駆動回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図6】偏平型ブラウン管の構造を示す側面図である。
【図7】本実施例の表示装置の要部の構成を示す説明図
である。
【図8】本実施例の液晶セルのオン/オフの組み合わせ
と液晶シャッタの透過光の対応を示す図である。
【図9】従来例において液晶セルに印加する駆動信号を
示すタイミングチャートである。
【図10】従来例のLCS駆動回路を示す図である。
【符号の説明】
0 偏平型ブラウン管 7 表示面部 20 液晶シャッタ 21,22,23 カラーフィルタ 24 液晶セル(Aセル) 25 液晶セル(Bセル) 32 制御回路 33 LCS駆動回路 40 分周器A 41、42 ディレイ回路 43 分周器B 44、46 バッファ 45 インバータ 47 分周器C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電圧のオン/オフの所定の組み合わ
    せパターンにより、透過する光の色選択が行われるよう
    にされた液晶シャッタと、 受像装置に表示されるフィールド画面のタイミングに応
    じて、前記液晶シャッタを透過する光の色選択を切換え
    るように、前記駆動電圧を出力することのできる液晶シ
    ャッタ駆動手段とを備え、面順次式によりカラー画像を
    表示可能な表示装置において、 前記液晶シャッタ駆動手段は、フィールド周波数の1/
    2の周波数により所定パターンで極性が変化するオルタ
    ネート信号を前記駆動電圧として出力するように構成さ
    れていることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動電圧としてのオルタネート信号
    は、フィールドごと、及びフレーム期間ごとの同色のフ
    ィールド画面間で、オンとされる信号の極性が反転する
    ようなパターンとされていることを特徴とする請求項1
    に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶シャッタ駆動手段は、入力され
    たフィールド同期信号及びこのフィールド同期信号を所
    定比に分周した信号に基づいて、前記駆動電圧を生成す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記受像装置は、偏平型ブラウン管が用
    いられていることを特徴とする請求項1又は請求項2又
    は請求項3に記載の表示装置。
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