JPH08248382A - 面順次カラー表示装置 - Google Patents

面順次カラー表示装置

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JPH08248382A
JPH08248382A JP8072895A JP8072895A JPH08248382A JP H08248382 A JPH08248382 A JP H08248382A JP 8072895 A JP8072895 A JP 8072895A JP 8072895 A JP8072895 A JP 8072895A JP H08248382 A JPH08248382 A JP H08248382A
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JP
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color
liquid crystal
display device
signal
timing
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JP8072895A
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Kenichi Ota
賢一 太田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 πセルの応答の遅れおよび画像発生源の残光
に起因する混色を改善する。 【構成】 青から緑への切り換え時には、駆動信号Sd
1によって一方のπセルがONからOFFとされ、他方
のπセルはONのままである。図12Bに示すように、
駆動信号Sd1の立ち下がりのタイミングを映像信号期
間の終わりに設定する。このようにすると、一方のπセ
ルの応答時間が長くても、ブランキング期間内で色の切
り換えが完了する。従って、画面上部で青の混色が発生
することを防止することができる。他方のπセルをON
からOFFとする駆動信号Sd2のタイミングも同様に
設定される。さらに、赤から青への切り換えタイミング
がブランキング期間の終わりに近いものとされ、残光に
よる混色が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばフィールド
毎、または1フィールドの整数分の1の周期毎に三原色
画像を切り換えることによりカラー表示を可能とする面
順次カラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー表示装置としては、カラーCRT
(陰極線管)が広く使用されているが、三原色の電子ビ
ームが三原色の蛍光面をたたく構成のために、ビームの
コンバージェンス、ビームのランディング位置の調整が
必要で、それによって、コントラスト、解像度、コスト
の面で問題があった。一方、モノクロCRTと色フィル
タとを使用し、三原色を時間的に切り換える方式、所謂
面順次カラー表示装置は、かかる問題点を生じない利点
がある。
【0003】実用化されている面順次カラー表示装置
は、三原色信号を一旦メモリに蓄積し、色フィルタの切
り換えとメモリからの順次色信号とを同期させる方式で
ある。一例として、1フィールドの時間内に三原色信号
を走査するために、水平走査、垂直走査は、通常の3倍
としている。色フィルタとしては、機械的に色フィルタ
を回転させる構成と、πセルおよびカラー偏光板からな
る液晶シャッターを切り換えるLCS方式とが実用化さ
れている。つまり、LCS方式の面順次カラー表示装置
は、CRTを赤(R)、青(B)、緑(G)の三原色信
号によって順次駆動し、2枚のπセルのモードを切り換
えるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の液晶シャッター
を使用した面順次カラー表示装置においては、液晶シャ
ッターに含まれるπセルの応答速度の遅れによりフィー
ルド間に混色を生じる問題がある。図1に、ネマチック
液晶を用いたπセルの応答時間を示す。πセルは、ON
からOFFに切り換わるのに例えば1msを要し、この
ように直ちにONからOFFに切り換わらない特性を有
している。このため、垂直ブランキング期間で色の切り
換えを行なっても、この期間内で完全に色が切り換わら
ないため、次の色の映像信号の先頭に他の色が混色しカ
ラーシェーディングが生じる。一例として、2枚のπセ
ルが共にONの状態のときに青の映像を発生させている
場合には、何れかのπセルがONからOFFになる青か
ら緑の切り換えの時の直後と、緑から赤の切り換えの時
の直後とで、青の成分が混色になる。
【0005】また、図2に示すように、温度が低温に向
かうと液晶の粒度が高くなることにより、それに伴ない
πセルの応答時間(すなわち、πセルがONからOFF
に切り換わるまでの時間)が更に増大する。
【0006】図3は、面順次カラー表示装置で得られた
映像、例えば0℃の環境におけるカラーシェーディング
を示す。この図3のように、表示画像Pの上部にカラー
シェーディングSHがかなり発生する。このようなπセ
ルの応答時間の増大による混色を防止する一つの手法と
して、垂直方向にπセルの電極を複数に分割することが
提案されている(例えば米国特許第4652087号明
細書参照)。すなわち、3分割された各電極のシャッタ
ータイミングを2/3フィールド以内の範囲で順次ずら
すことによって、ONからOFFにπセルを切り換える
べき本来のタイミングよりも先行して、切り換え駆動信
号を電極に印加することを可能とするものである。
【0007】しかしながら、図4に示すように、特に1
0℃以下では上述の改善手段の補正範囲を越えて電極分
割ラインL1、L2、L3を境にカラーシェーディング
SH1、SH2、SH3が生じる。
【0008】また、πセルの電極を分割するために、製
造上、フォトリソグラフィー、エッチング装置、また
は、レーザービーム加工装置など、大がかりな装置が必
要となる。また、電極分割の境目のライン幅は、映像を
阻害しないためには10μm以下が要求され高度な製造
技術が必要となる。更に、πセルの電極分割数に応じた
駆動装置が必要になる。これらの点を考慮すると、πセ
ルの電極を分割する先の方法は、実際的ではない。
【0009】ここで、混色についてより具体的に説明す
る。色の切り換えは通常、垂直ブランキング(BLK)
の期間に行なわれるが、液晶シャッターの応答速度が遅
い場合、図5に示すように、ブランキング期間内で完全
に色が切り換わらないため、次の色の映像信号の画面上
部においては他の色が混色し、カラーシェーディングと
なる。図5は、青から緑に切り換わる時に、1枚のπセ
ルがONからOFFに切り換えられる装置において、こ
のπセルの応答の遅れによって青の成分が混色する様子
を示す。
【0010】混色の他の原因として、CRTの蛍光体の
残光の問題がある。蛍光体の残光が長い場合を図6に示
す。図6Aが例えば赤から青への色の変化を示す。図6
Bに示すように、蛍光体をインパルス状に色の切り換わ
りタイミングに近い画面下部の位置で発光させた場合、
蛍光体は駆動信号が断たれても直ちに発光を終了せず、
発光がある程度継続する。垂直ブランキング期間で赤か
ら青に色を切り換えた場合、画面の下部の位置で混色が
生じカラーシェーディングとなる。
【0011】上述した混色の問題を、面順次カラー表示
装置の切り換えタイミングと関連して図7に示す。この
図7では、垂直ブランキング期間の中心に、このタイミ
ングを設定した場合の混色状態(図中、a、b、c)を
示す。図7Aは、CRT10を駆動する面順次の三原色
映像信号Sgである。この図の例では、青、緑、赤の順
番で切り換えがなされる。図7Bは、2つのπセルのそ
れぞれに対する駆動信号Sd1、Sd2を示す。図7B
のように、青の信号の期間では2つのπセルが共にON
とされ、緑の信号の期間では2つのπセルがOFFとO
Nとされ、赤の信号の期間では2つのπセルがONとO
FFとされる。図7Cは、色の変化を示す。図中のaお
よびbで示す部分は、πセルの応答の遅れによってブラ
ンキング期間内で完全に色が切り換わらないため、次の
色の映像信号に他の色(青)が混色している。
【0012】また、CRTはモノクロであるが、カラー
偏光板をCRTの光が通過した場合を考えると、赤、
青、緑のそれぞれの残光特性が異なったものとなる。例
えば図7Dに示すように、相対的に青の残光時間が、赤
および緑の残光時間に比して長い例であり、図中のcに
示すように、赤から青へ切り換わる時に混色が生じる。
【0013】従って、この発明の目的は、πセルの応答
の遅れおよび画像発生源の残光に起因する混色を改善し
た面順次カラー表示装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、モノクロの
画像発生手段と、三原色信号から画像発生手段を駆動す
る順次色信号を生成する駆動信号生成手段と、画像発生
手段と光軸上直列に配され、画像発生手段の駆動タイミ
ングと同期して、外部からの信号によって切り換えられ
るようになされた液晶シャッターとを備え、液晶シャッ
ターのON/OFFの切り換えタイミングが順次色信号
の映像期間同士の間に存在するブランキング期間内に設
定されると共に、ON/OFFの切り換えタイミングが
混色を生じないように設定されることを特徴とする面順
次カラー表示装置である。
【0015】
【作用】青から緑への切り換え時には、駆動信号Sd1
によって、液晶シャッターに含まれる一方のπセルがO
NからOFFとされ、他方のπセルはONのままであ
る。駆動信号Sd1の立ち下がりのタイミングを、映像
信号期間の終わりに設定する。このようにすると、一方
のπセルの応答時間が長くても、ブランキング期間内で
色の切り換えが完了する。従って、画面上部で青の混色
が発生することを防止することができる。他方のπセル
をONからOFFとする駆動信号Sd2のタイミングも
同様に設定され、πセルの応答の遅れによる混色が防止
される。さらに、赤から青への切り換えタイミングがブ
ランキング期間の終わりに近いものとされ、画像発生手
段の残光による混色が防止される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。この発明を適用できるLCS方式の面順次カラー表
示装置の一実施例を、図8に示す。図8において、10
は画像発生源としてのモノクロCRTであり、このCR
T10は面順次で送られてきた三原色の映像信号により
駆動される。CRT10の前面には、2枚のカラー偏光
板31および33と2枚のπセル32および34と1枚
のニュートラル偏光板35からなる液晶シャッター12
が設けられる。πセル32および34は、駆動パルス信
号Sd1およびSd2のそれぞれによってON/OFF
される高速応答液晶シャッターである。かかる液晶シャ
ッター12によって三原色の映像信号に同期した色選別
がなされる。
【0017】CRT10のスクリーンに最も近いカラー
偏光板31は、その水平偏光軸が緑および赤の色光、す
なわち、黄色の色光を選択的に透過し、その垂直偏光軸
が赤および青の色光、すなわち、マゼンタの色光を選択
的に透過させる。カラー偏光板31に対して、πセル3
2を介して対向するカラー偏光板33は、その水平偏光
軸が赤の色光を選択的に透過し、その垂直偏光軸が緑お
よび青の色光、すなわち、シアンの色光を選択的に透過
させる。カラー偏光板33に対して、πセル34を介し
て対向するニュートラル偏光板35は、その水平偏光軸
が光吸収軸とされ、その垂直偏光軸が赤、青および緑の
全ての色光、すなわち、白色光を透過させる。
【0018】図9は、上述した液晶シャッター12を使
用する面順次カラー表示装置の回路構成を示す。入力端
子1に複合カラービデオ信号(簡単のため搬送色信号の
波形が省略されている)が供給され、A/D変換器2に
よりディジタル信号へ変換される。A/D変換器2の出
力信号がY/C分離回路3に供給される。
【0019】Y/C分離回路3は、輝度信号Yおよび搬
送色信号Cを分離する。Y/C分離回路3の途中から取
り出された複合カラービデオ信号が同期分離回路4に供
給される。分離された搬送色信号Cが色デコーダ5に供
給され、色差信号R−YおよびB−Yが色デコーダ5か
ら出力される。輝度信号Yと色差信号R−Y、B−Yが
マトリクス回路6に供給され、マトリクス回路6によっ
て、三原色信号のR信号(赤の映像信号)、B信号(青
の映像信号)、G信号(緑の映像信号)が形成される。
【0020】マトリクス回路6からのR信号、B信号、
G信号がそれぞれメモリ7に書込まれる。メモリ7から
それぞれ読出された信号がγ補正回路8R、8B、8G
にそれぞれ供給される。γ補正された三原色信号がD/
A変換器9に供給され、D/A変換器9によりディジタ
ル信号からアナログ信号へ変換される。メモリ7によっ
て、1フィールド(1V)の三原色信号がほぼ1/3に
時間軸圧縮されると共に、ブランキング期間を介して略
色信号が順次位置する、順次色信号に変換される。
【0021】D/A変換器9からの順次色信号がモノク
ロCRT10に供給され、順次色信号によって、CRT
10が駆動される。すなわち、CRT10は、順次色信
号のそれぞれのレベル変化に対応した輝度変化の画像を
表示する。CRT10は、水平および垂直偏向装置11
を有している。CRT10のスクリーン面と光軸上で直
列に上述した液晶シャッター12が配設される。なお、
CRT10は、通常のタイプのものに限らず、偏平型C
RTでも良い。また、液晶、プラズマディスプレー等の
フラットディスプレーを採用しても良い。
【0022】同期分離回路4により分離された通常の水
平走査周波数Fhの水平同期信号HDがPLL13に供
給され、PLL13によって、水平同期信号HDと同期
した3倍の周波数(3Fh)の信号が生成される。ま
た、同期分離回路4からの垂直同期信号VDがPLL1
4に供給され、垂直同期信号VDと同期した3倍の周波
数(3Fv)の信号が生成される。そして、同期分離回
路4からの複合同期信号とPLL13および14の出力
信号がタイミング生成回路15に供給される。
【0023】タイミング生成回路15は、3Fhの周波
数の水平偏向信号および3Fvの周波数の垂直偏向信号
をそれぞれ発生する。さらに、タイミング生成回路15
は、コントロール信号発生回路19に対するタイミング
信号を発生する。クロック発生回路16は、このタイミ
ング信号を使用してメモリ7に対するライトクロック、
リードクロック及び色切り換えコントロール信号を発生
する。1/3に時間軸圧縮する場合には、書込みクロッ
クの周波数のほぼ3倍の周波数の読出しクロックが使用
される。色切り換えコントロール信号によって、メモリ
7の使用するエリアがR信号、B信号およびG信号によ
って選択的に切り換えられる。
【0024】タイミング生成回路15からの水平偏向信
号と垂直偏向信号とが水平および垂直偏向装置11に供
給され、CRTの水平偏向および垂直偏向がなされる。
さらに、コントロール信号発生回路19は、液晶シャッ
ター12のπセル32および34に対する駆動信号Sd
1およびSd2をそれぞれ発生する。
【0025】また、上述の一実施例では、三原色信号を
順次化しているが、三原色信号から無彩色信号(黒ある
いは白の信号)を形成し、三原色および無彩色信号の順
次色信号でディスプレーを駆動しても良い。この場合で
は、水平および垂直走査周波数を4の整数倍に選定す
る。
【0026】さらに、信号処理のための構成は、図9に
示すようなディジタル信号処理に限定されず、メモリに
よる時間軸圧縮以外をアナログ信号処理によって行なう
ようにしても良い。
【0027】よりさらに、この一実施例では、画像発生
源としてCRT10が用いられているが、CRT10の
代わりに液晶等の他のモノクロ画素表示装置を使用する
ことも可能である。この液晶を用いた場合、バックライ
トと液晶との間にカラー偏光板、およびπセルを配置す
る構成にすることも可能である。
【0028】図10は、液晶シャッターを用いる面順次
カラー表示装置の説明に用いる信号波形であり、図10
Aは、入力カラービデオ信号である。但し、図10A
は、簡単のために、色搬送波信号については省略されて
いる。この入力カラービデオ信号から、Y/C分離、色
復調、マトリクス演算によって、三原色信号が形成され
る。そして、時間軸圧縮処理によって、図10Bに示す
ように、1フィールド(1V)の期間を三等分した各期
間にほぼ1/3に時間軸圧縮された三原色信号が位置す
る順次色信号Sgが形成される。この順次色信号Sgに
よって、CRT10が駆動される。
【0029】上述の液晶シャッター12を使用した場合
では、図10Bに示す時間軸圧縮された順次色信号と同
期して、πセル32および34が図10Cに示す駆動信
号Sd1、Sd2の関係に従ってON/OFF駆動され
る。CRT10の水平走査周波数および垂直走査周波数
は、順次色信号(図10B)の各色信号の期間で1フィ
ールドの走査を行なうように、通常の周波数の3倍の周
波数とされる。
【0030】なお、この発明の一実施例は、駆動信号S
d1、Sd2のタイミングを混色が生じないように設定
するものであり、このタイミングの設定については、後
で図12に基づいて詳述する。
【0031】上述のこの発明の一実施例の切り換え動作
について図11を参照して説明する。ここで、ON状態
にあるπセル32および34を通過する時には、偏光方
向が変化せず、一方、OFF状態にあるπセル32およ
び34を通過すると、偏光方向が90°回転する。
【0032】具体的には、図11の上段の図に示すよう
に、R信号によりCRT10が駆動される期間では、π
セル32がON、πセル34がOFFとされる。ON状
態のπセル32によって偏光方向が変化しないので、カ
ラー偏光板31および33の水平偏光軸の共通する色光
(赤)と、これらの垂直偏光軸の共通する色光(青)が
カラー偏光板33を通過する。そして、OFF状態のπ
セル34を通ることによって、偏光方向が90°回転さ
れ、また、ニュートラル偏光板35の水平偏光軸が光吸
収軸とされている。従って、ニュートラル偏光板35か
らは、赤の色光のみが現れ、赤の画像が得られる。
【0033】B信号によりCRT10が駆動される期間
では、πセル32および34がONとされる。従って、
カラー偏光板31、33の垂直偏光軸と一致する偏光軸
を有する青の色光がπセル32および34を通過し、青
の画像が得られる。さらに、G信号によりCRT10が
駆動される期間では、πセル32がOFF、πセル34
がONとされる。従って、πセル32によって、偏光方
向が90°回転された緑の色光がカラー偏光板33、π
セル34およびニュートラル偏光板35を通過し、緑の
画像が得られる。
【0034】なお、πセルは2枚でなくても、またカラ
ー偏光板は他の色の組み合わせも可能である。また、駆
動電圧のレベルによって、πセルをON/OFFとした
が、上述の2種類のモードになれば、例えば、駆動周波
数を変える等、他の駆動手段を使用しても構わない。
【0035】また、図10では、順次色信号をR、B、
Gの順序としているが、これをB、G、Rの順序として
もπセル32、34の駆動態様を変えることで、カラー
表示をなしうる。
【0036】この発明は、液晶シャッター12のπセル
32および34のON/OFFの切り換えのタイミング
を適切に設定することによって、混色を防止するもので
ある。この発明の一実施例の液晶シャッターの切り換え
タイミングについて図12を参照して説明する。図12
は、B、G、Rの順序で色の切り換えを行なう場合であ
る。
【0037】まず、青から緑への切り換え時には、πセ
ル32がONからOFFとされ、πセル34はONのま
まである。図12Bに示すように、πセル32に対する
駆動信号Sd1の立ち下がりのタイミングを映像信号期
間の終わり(言い換えると、ブランキング期間の始め)
に設定する。このようにすると、図12Cにおいて、a
で示すように、πセル32の応答時間が長くても、ブラ
ンキング期間内で色の切り換えが完了する。従って、画
面上部で青の混色が発生することを防止することができ
る。また、図12Dは、次の期間において表示される、
白色中の各色成分の蛍光体の残光を表している。緑の発
光の場合には、上述したように残光時間が短いので、残
光による混色が生じない。
【0038】次に、緑から赤への切り換え時には、πセ
ル32がOFFからONとされ、πセル34がONから
OFFとされる。πセル34の駆動信号Sd2の立ち下
がりのタイミングを上述した駆動信号Sd1の立ち下が
りのタイミングと同様に、映像信号期間の終わりに設定
する。これによって、図12Cのbに示すように、πセ
ル34の応答の遅れによる混色を防止することができ
る。
【0039】また、πセル32は、駆動信号Sd1によ
って、OFFからONとされるが、駆動信号Sd1の立
ち上がりのタイミングをブランキング期間のほぼ中央よ
り前側に設定すると、たとえ赤の場合の残光時間が比較
的短くても、蛍光体の残光によって画面下部で混色が生
じる。従って、駆動信号Sd1の立ち上がりタイミング
は、中央より後側に、(図12Bの例では中央位置)に
設定される。従って、図12Bの駆動信号のタイミング
では、πセル32および34が共にOFFする黒の期間
が生じる。
【0040】さらに、赤から青への切り換え時には、π
セル32がONのままで、πセル34がOFFからON
とされる。従って、ONからOFFへの切り換え時のπ
セルの応答の遅れの問題は生じない。一方、青の色光の
場合には、残光時間が他の赤および緑に比して長いの
で、残光による混色の対策が必要である。この一実施例
では、πセル34の駆動信号Sd2の立ち上がりをブラ
ンキング期間の終わりのタイミングの僅かに前に設定す
る。
【0041】すなわち、残光が長いので、色切り換えの
タイミングを可能な限り後側へシフトする。但し、πセ
ル34のOFFからONへの応答時間に見合った僅かな
時間だけ、立ち上がりのタイミングをブランキング期間
の終わりより前に設定する。
【0042】図12に示すように、πセル32および3
4のそれぞれに対する駆動信号のSd1、Sd2の切り
換えタイミングを設定することによって、πセルの応答
の遅れと、蛍光体の発光の残光との両者による混色を防
止することができ、表示されるカラー映像の画質を向上
することができる。図12に示すような駆動信号Sd
1、Sd2は、コントロール信号発生回路19(図9参
照)において形成することができる。より具体的には、
フリップフロップ、単安定マルチバイブレータ、カウン
タ等のディジタル回路によって駆動信号Sd1、Sd2
を形成することができる。
【0043】この発明の他の実施例を図13に示す。図
13に示すように、液晶シャッターの色が完全に切り換
わるまで、垂直ブランキング期間を拡大すれば混色をな
くすことができる。ブランキング期間の拡大範囲は、映
像信号期間の1/10から1/2の範囲が好ましい。1
/2以上では、映像の明るさの減少が著しい。また、条
件によってはフリッカーが発生する場合もある。
【0044】上述の液晶シャッター12は、2枚のπセ
ル32および34をそれぞれ組み立て、次に、2枚のπ
セル32および34とカラー偏光板31および33とニ
ュートラル偏光板35とを接着することによって製造さ
れる。πセル32および34のそれぞれは、略平行して
互いに離間した一対の電極板の間にネマチック液晶を封
入した構造である。電極板は、ガラス基板に透明電極を
被着したものである。先に提案されている電極を分割す
る方式では、図14に示すように、πセル組立工程42
の前で電極分割工程41を必要とする。
【0045】上述のこの発明により、液晶シャッターの
電極分割をせずに混色を改善できることから、製造プロ
セス中の電極分割工程41で示す(レジスト塗布工程か
らエッチング工程まで)工程が省け、簡単で安価な液晶
シャッターを製造することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、液晶シャッターのπセルの
電極を分割することなく、混色のない、高色純度のフル
カラー映像を実現できる。また、電極を分割していない
ことにより、液晶シャッターの構造が簡単で安価である
のみならず、液晶シャッターの駆動回路も同様に構成が
簡単で安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネマチック液晶を用いたπセルの応答時間を示
す略線図である。
【図2】πセルの応答速度と温度の関係を示す略線図で
ある。
【図3】面順次カラー表示装置で得られた映像のカラー
シェーディングを示す略線図である。
【図4】従来の混色改善の方法の一例を説明するための
略線図である。
【図5】πセルの応答の遅れによる混色の発生を示す略
線図である。
【図6】蛍光体の残光による混色の発生を示す略線図で
ある。
【図7】従来の面順次カラー表示装置の切り換えタイミ
ングと関連して混色の発生を示す略線図である。
【図8】この発明を適用できる面順次カラー表示装置の
液晶シャッターの構成の一例を示す略線図である。
【図9】この発明を適用できる面順次カラー表示装置の
回路構成の一例を示すブロック図である。
【図10】面順次カラー表示装置の説明に用いる信号波
形を示す波形図である。
【図11】この発明の一実施例の色切り換え動作につい
て示す略線図である。
【図12】この発明の一実施例の液晶シャッターの切り
換えタイミングを示すタイミングチャートである。
【図13】この発明の他の実施例を示す略線図である。
【図14】液晶シャッターの製造工程を概略的に示す略
線図である。
【符号の説明】
10 CRT 12 液晶シャッター 19 コントロール信号発生回路 31、33 カラー偏光板 32、34 πセル 35 ニュートラル偏光板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノクロの画像発生手段と、 三原色信号から上記画像発生手段を駆動する順次色信号
    を生成する駆動信号生成手段と、 上記画像発生手段と光軸上直列に配され、上記画像発生
    手段の駆動タイミングと同期して、外部からの信号によ
    って切り換えられるようになされた液晶シャッターとを
    備え、 上記液晶シャッターのON/OFFの切り換えタイミン
    グが上記順次色信号の映像期間同士の間に存在するブラ
    ンキング期間内に設定されると共に、 上記ON/OFFの切り換えタイミングが混色を生じな
    いように設定されることを特徴とする面順次カラー表示
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の面順次カラー表示装置
    において、 上記液晶シャッターのONからOFFへの切り換えタイ
    ミングが上記ブランキング期間の始まりとその中間位置
    の間に設定されることを特徴とする面順次カラー表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の面順次カラー表示装置
    において、 上記液晶シャッターのOFFからONへの切り換えタイ
    ミングが上記ブランキング期間のほぼ中間位置からその
    終わりの間に設定されることを特徴とする面順次カラー
    表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の面順次カラー表示装置
    において、 上記液晶シャッターは、上記画像発生手段が発生する画
    像領域に対応する面の全体を同時にON/OFFするこ
    とを特徴とする面順次カラー表示装置。
  5. 【請求項5】 モノクロの画像発生手段と、 三原色信号から上記画像発生手段を駆動する順次色信号
    を生成する駆動信号生成手段と、 上記画像発生手段と光軸上直列に配され、上記画像発生
    手段の駆動タイミングと同期して、外部からの信号によ
    って切り換えられるようになされた液晶シャッターとを
    備え、 上記液晶シャッターのON/OFFの切り換えタイミン
    グが上記順次色信号の映像期間同士の間に存在するブラ
    ンキング期間の長さを、上記映像期間の1/10から1
    /2の範囲へ拡大することを特徴とする面順次カラー表
    示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2010082675A1 (ja) 2009-01-14 2010-07-22 新日本製鐵株式会社 耐脆性き裂伝播性に優れた溶接構造体
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