JPH08223394A - ファクシミリ／電話自動切り替え装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある相手の電話番号とファクシミリ番号を利
用することによってファクシミリ専用の番号を登録する
ことなく自動切り替えを行えるファクシミリ／電話自動
切り替え装置を提供することを目的とする。 【構成】 電子手帳Ｂの操作手段２０で電話番号やファ
クシミリ番号を記憶手段２１に記憶させる。電話番号と
ファクシミリ番号をもとにそれがファクシミリ専用であ
るかどうかを判断し、記憶手段１６に記憶させる。電話
番号検出手段４で電話回線１から電話番号データを取り
出し、記憶手段１６のファクシミリ専用番号と比較し一
致したら、切り替え手段１１、１２によりジャック２に
接続したファクシミリを電話回線に接続してファクシミ
リ受信を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は各家庭などで用いられる
ファクシミリ／電話自動切り替え装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電話回線を介して画像信号を
送受信する装置としてファクシミリ装置が使用されてい
る。このような装置は小型化され価格も安くなっている
ので一般家庭用としても普及してきているが、一般家庭
用では通常１本の電話回線にファクシミリ装置と電話機
を接続するため、ファクシミリ装置にはそのための機能
が付加されている。

【０００３】例えば電話がかかってきたときに自動的に
応答し、ファクス送信であることを示すＣＮＧ信号を検
知できた場合はファクシミリの動作を行い、検知できな
い場合はベル音等で使用者に知らせ電話による会話を促
したり留守番電話として動作するファクシミリ装置が知
られている。またファクシミリ装置自体がそのような機
能を持っていない場合でも、ファクシミリ装置に接続し
て同じような機能を実現するアダプタ型のファクシミリ
／電話切り替え機も知られている。

【０００４】これらの装置はＣＮＧ信号を利用するもの
が一般的であるが、現在北米でサービスが始まっている
ＣａｌｌｅｒＩＤと呼ばれる発呼者の電話番号を電話回
線を通して被呼側に伝えるサービスを利用する方法があ
る。ファクシミリ装置やアダプタにＣａｌｌｅｒＩＤ機
能を付け、その電話番号で相手がＦＡＸか電話かと判断
する方法である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来方法
では、ある電話番号がＦＡＸ専用なのか普通の通話用の
電話と共通なのかを人間が判断し、ファクシミリ装置や
アダプタに登録しなくてはならない。ファクシミリ装置
にわざわざそのような情報を登録することは手間がかか
るという問題点を有していた。またアダプタは通常電話
番号の登録のような複雑な入力手段を用意していないの
でそれを追加するためコストが高くなるという問題点を
有していた。

【０００６】本発明は上記従来技術に鑑みてなされたも
ので、ある電話番号がファクシミリ専用なのか普通の通
話用の電話と共通なのかという人間の判断がいらず、フ
ァクシミリ装置の場合は登録の手間を省き、アダプタ型
の場合は複雑な入力手段が不要な低価格のファクシミリ
／電話自動切り替え装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このために本発明は、電
話番号とファクシミリ番号の登録手段と、登録された電
話番号とファクシミリ番号の記憶手段と、記憶された電
話番号とファクシミリ番号からファクシミリ番号がファ
クシミリ専用か電話と兼用であるかを判断する判断手段
と、ファクシミリ専用電話番号を記録する記憶手段と、
電話回線から入力される電話番号データを検出する電話
番号検出手段と、電話番号検出手段で検出された電話番
号と前記記憶手段に記憶されたファクシミリ専用番号と
を比較する比較手段と、比較手段にて番号が一致すれば
ファクシミリ受信を開始するように制御する制御手段を
備えたものである。

【０００８】

【作用】この構成によって、あらかじめ登録している電
話番号やファクシミリ番号を使い、そのファクシミリ番
号が専用の番号なのか電話と共通の番号なのかを自動的
に判断する。使用者にファクシミリ専用番号の登録のた
めの新たな手間を増やすことなくＣａｌｌｅｒＩＤによ
るＦＡＸ／電話切り替えを実現する事となる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１は本発明の実施例のファクシミリ
／電話自動切り替え装置のブロック図である。図１にお
いて、Ａはファクシミリ／電源自動切り替え装置、Ｂは
電子手帳である。１は電話回線、２はファクシミリを接
続するためのジャック、３は電話機を接続するためのジ
ャック、４は電話回線から入力される電話番号データを
検出する電話番号検出手段、５はリング信号検出手段で
ある。

【００１０】６はファクシミリ接続用のジャック２に接
続されたファクシミリまたは併設電話機接続用のジャッ
ク３に接続された電話機が電話回線を閉結しているかを
検出するオフフック検出手段、７はジャック２に接続し
たファクシミリが回線を閉結した状態かどうかを検出す
るファクシミリオフフック検出手段、８はジャック２に
接続したファクシミリにリング信号を出力し受信を開始
させるファクシミリ起動手段、９はジャック３に接続し
た併設電話機にリング信号を出力し電話への応答を促す
併設電話機起動手段、１０はジャック３に接続した併設
電話機が回線を閉結した状態かどうかを検出する併設電
話機オフフック検出手段、１１は併設電話とファクシミ
リを切り替える切り替え手段、１２はファクシミリを電
話回線１かファクシミリオフフック検出手段７やファク
シミリ起動手段８と接続する切り替え手段、１３は併設
電話機を電話回線１か併設電話機オフフック検出手段１
０や併設電話機起動手段９と接続する切り替え手段、１
４は電子手帳Ｂとの通信手段である。

【００１１】１５はファクシミリ／電話自動切り替え装
置Ａの制御手段、１６は電子手帳Ｂとの通信手段１４か
ら取り込んだファクシミリ専用の電話番号を記憶するフ
ァクシミリ／電話自動切り替え装置Ａの記憶手段、１７
は電話番号検出手段４で検出した電話番号と記憶手段１
６に記憶されているファクシミリ専用の電話番号を比較
する比較手段、１８は操作手段、１９はタイマ、２０は
電子手帳Ｂに住所や電話番号やファクシミリ番号を登録
するための操作手段、２１は操作手段２０で登録した情
報を記録する記憶手段、２２は操作手段２０で入力を受
け付け記憶手段２１に情報を格納したり記憶手段２１に
格納されている電話番号とファクシミリ番号からファク
シミリ専用の電話番号を探し出す制御手段、２３はファ
クシミリ／電話自動切り替え装置Ａにファクシミリ専用
の電話番号を伝えるための通信手段、２４はインターフ
ェース回路、２５はＲＢＴ（Ｒｉｎｇ Ｂａｃｋ Ｔｏ
ｎｅ）送出手段、２６はＣＮＧ検出手段である。

【００１２】次に動作について説明する。まず電子手帳
Ｂに個人データを格納し、必要なデータをファクシミリ
／電話自動切り替え装置Ａに転送しなくてはならない。
操作手段２０で個人または団体の名前と電話番号、ファ
クシミリ番号を入力し、記憶手段２１に格納する。制御
手段２２で記憶手段２１の情報を用いファクシミリ専用
の番号を判別し通信手段２３で転送する。ファクシミリ
／電話自動切り替え装置Ａ側では、電子手帳Ｂから送ら
れるファクシミリ専用の電話番号を通信手段１４で受取
り記憶手段１６にあらかじめ格納しておく。

【００１３】電話がかかってきていない通常の状態で
は、切り替え手段１２はファクシミリをオフフック検出
手段７の方に接続し、ファクシミリが送信するために回
線を閉結した場合にオフフック検出手段７で検出し切り
替え手段１１と１２でファクシミリを電話回線１に接続
する。ファクシミリの送信終了時は回線の解放をオフフ
ック検出手段６で検出し、切り替え手段１２を再びオフ
フック検出手段７の方に接続する。切り替え手段１３も
併設電話機をオフフック検出手段１０の方に接続し、併
設電話機が発呼するため回線を閉結した場合にオフフッ
ク検出手段１０で検出し切り替え手段１１と１３で併設
電話機を電話回線１に接続する。併設電話機の通話終了
時は回線の解放をオフフック検出手段６で検出し切り替
え手段１３を再びオフフック検出手段１０の方に接続す
る。ファクシミリと併設電話機が両方とも回線を捕捉し
ようとしたときは、ファクシミリを優先するように制御
手段１５で制御する。

【００１４】次に電話がかかってきたときの動作を説明
する。電話がかかってくると電話回線１から１６Ｈｚの
リング信号が送られてくる。すでに説明したように電話
がかかってきていない通常の状態では、切り替え手段１
２と１３はファクシミリや併設電話機を電話回線１から
切り離した状態にあるのでこのリング信号はファクシミ
リや併設電話機には伝わらない。リング信号検出手段５
でこのリング信号を検出すると、電話番号検出手段４で
電話回線から送られてくる発呼者の電話番号を検出す
る。ここで検出した電話番号を制御手段１５が記憶手段
１６にあらかじめ格納しておいたファクシミリ専用番号
と比較手段１７を使用して比較する。もし一致する番号
が存在すれば、相手はファクシミリであるので切り替え
手段１１と１２をファクシミリを電話回線１に接続する
ように切り替える。これによりファクシミリはリング信
号に応答し受信を開始することができる。

【００１５】受信が終了すればファクシミリの回線の解
放をオフフック検出手段６で検出し、電話がかかってく
る前の状態に戻す。一致する番号が存在しなければ、イ
ンタフェース回路２４で回線を補足しＣＮＧ検出手段２
６でＣＮＧ信号の検出を行う。このＣＮＧ信号の検出に
は数秒かかり相手が電話の場合、無音が長く続くのは不
自然なので電話の呼出し中の音であるＲｉｎｇ Ｂａｃ
ｋ ＴｏｎｅをＲＢＴ検出手段２５から送出する。ここ
でＣＮＧを検出することができれば、ファクシミリ起動
手段８からファクシミリに対してリング信号を送出す
る。ファクシミリがこれに応答し回線を捕捉すると、オ
フフック検出手段７で検出し切り替え手段１１と１２を
ファクシミリを電話回線１に接続するように切り替え
る。これによりファクシミリは受信を開始することがで
きる。

【００１６】ＣＮＧ信号を検出できない場合は、併設電
話機で使用者に応答してもらうため起動手段９で併設電
話機にリング信号を送出する。これで併設電話機のリン
ガー音が鳴動し使用者がオフフックすることにより、こ
れに応答するとオフフック検出手段１０でこれを検出し
リング信号の送出を止め、切り替え手段１１と１３を併
設電話機を電話回線１に接続するように切り替える。こ
の状態でユーザは相手と通話できる状態になる。通話が
終了し併設電話機をオンフックすると、オフフック検出
手段６でそれを検出し、切り替え手段１３で併設電話機
をオフフック検出手段１０の方に切り替え通常の状態に
戻す。

【００１７】なお、本実施例では電話番号やファクシミ
リ番号は電子手帳Ｂに登録しているが、ファクシミリ自
体にも短縮ダイヤル等の機能が有り相手の電話番号とフ
ァクシミリ番号を登録し、その機能を使ってダイヤルす
る際、送信原稿の有無等で番号を使いわけるファクシミ
リも存在している。このようなファクシミリでも本発明
によれば、ファクシミリ専用の電話番号を登録せずにＣ
ａｌｌｅｒＩＤによるファクシミリ／電話切り替えが実
現できる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明は、電話番号とファ
クシミリ番号の登録手段と、登録されたその番号の記憶
手段と、記憶された電話番号とファクシミリ番号からそ
の番号がファクシミリ専用か電話と兼用であるかを判断
する手段と、ファクシミリ専用の電話番号を記録する記
憶手段と、電話回線から入力される電話番号データを検
出する電話番号検出手段と、電話番号検出手段で検出さ
れた電話番号と記憶手段に記憶されたファクシミリ専用
番号とを比較する比較手段と、比較手段にて番号が一致
すればファクシミリ受信を開始するように制御する制御
手段を備えているので、ある電話番号がファクシミリ専
用なのか普通の通話用の電話と共通なのかという人間の
判断がいらず、ファクシミリ装置の場合は登録の手間を
省き、アダプタ型の場合は複雑な入力手段が不要な低価
格のファクシミリ／電話切り替え装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のファクシミリ／電話自動切り
替え装置のブロック図

【符号の説明】

１ 電話回線 ２ ファクシミリ接続用のジャック ３ 併設電話機接続用のジャック ４ 電話番号検出手段 ５ リング信号検出手段 ６ オフフック検出手段 ７ ファクシミリオフフック検出手段 ８ ファクシミリ起動手段 ９ 併設電話機起動手段 １０ 併設電話機オフフック検出手段 １１ 切り替え手段 １２ 切り替え手段 １３ 切り替え手段 １４ 電子手帳との通信手段 １５ 制御手段 １６ 記憶手段 １７ 比較手段 １８ 操作手段 １９ タイマ ２０ 電子手帳の操作手段 ２１ 電子手帳の記憶手段 ２２ 電子手帳の制御手段 ２３ ファクシミリ／電話自動切り替え装置との通信手
段 ２４ インタフェース回路 ２５ ＲＢＴ送出手段 ２６ ＣＮＧ検出手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話番号とファクシミリ番号の登録手段
   と、登録された電話番号とファクシミリ番号の記憶手段
   と、記憶された電話番号とファクシミリ番号からファク
   シミリ番号がファクシミリ専用か電話と兼用であるかを
   判断する判断手段と、ファクシミリ専用電話番号を記録
   する記憶手段と、電話回線から入力される電話番号デー
   タを検出する電話番号検出手段と、この電話番号検出手
   段で検出された電話番号と前記記憶手段に記憶されたフ
   ァクシミリ専用番号とを比較する比較手段と、この比較
   手段にて番号が一致すればファクシミリ受信を開始する
   ように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするフ
   ァクシミリ／電話自動切り替え装置。