JPH08222230A - 密閉形鉛蓄電池用集電体及びその製造方法、該集電体を用いた密閉形鉛蓄電池用極板及び密閉形鉛蓄電池 - Google Patents
密閉形鉛蓄電池用集電体及びその製造方法、該集電体を用いた密閉形鉛蓄電池用極板及び密閉形鉛蓄電池Info
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- JPH08222230A JPH08222230A JP7026535A JP2653595A JPH08222230A JP H08222230 A JPH08222230 A JP H08222230A JP 7026535 A JP7026535 A JP 7026535A JP 2653595 A JP2653595 A JP 2653595A JP H08222230 A JPH08222230 A JP H08222230A
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Abstract
物質の剥離を防止できる密閉形鉛蓄電池用集電体を提供
する。 【構成】 シート状若しくはフィルム状の集電体本体8
の表面の複数箇所に突起9を一体に設けて集電体7を構
成する。
Description
体及びその製造方法、該集電体を用いた密閉形鉛蓄電池
用極板及び密閉形鉛蓄電池に関するものである。
に鉛又は鉛合金を流し込んで形成した厚さ1〜6mm程度
の鋳造格子体からなるもの、厚さ1〜2mm程度の鉛又は
鉛合金シート若しくはフィルムの所々に切れ目を入れ、
これら切れ目を延ばすことにより格子状にしたエキスパ
ンド格子体からなるものであった。
格子体に比べると、構造材としての強度が小さく、延び
(growth)が問題になるので、一般的に正極板に
用いられることは少ない。
化鉛からなるペースト状物質を充填し、その後に熟成,
化成工程を経ることによって発電に必要な活物質とした
極板を得ることができる。この場合、集電体は、集電機
能の他に、活物質保持機能が要求される。
るには極板の薄型化が必要であるが、鋳造により厚さ1
mm以下の格子の製造は非常に困難で、且つ製造工程上扱
い難い。
に示すように、薄いシート状若しくはフィルム状の集電
体1a,1bを用い、この集電体1aの表面を覆うよう
に正極活物質2aを配置して正極板3aを構成し、また
集電体1bの表面を覆うように負極活物質2bを配置し
て負極板3bを構成し、これら正極板3aと負極板3b
とをその正極活物質2aと負極活物質2bとが向かい合
うようにしてガラス繊維不織布からなる隔離体4を介し
て対向配置することにより極板群5を構成し、該極板群
5をフィルム状若しくはシート状の樹脂からなる電槽6
内に収容して密閉形鉛蓄電池を構成することが提案され
ている(特開平2−60068号公報)。
集電体1a,1bを用いると、密閉形鉛蓄電池の小形、
軽量化を図る上で有利である。
うにシート状若しくはフィルム状の集電体1a,1bを
用いた場合、格子状の集電体を用いた場合に比べ、充放
電中に集電体1a,1bから活物質2a,2bが剥離し
易く、密閉形鉛蓄電池の寿命が短いという問題点があ
る。これは活物質2a,2bが充放電中に膨脹,収縮す
るので、シート状若しくはフィルム状のような平板状の
集電体1a,1bでは、活物質2a,2bの膨脹,収縮
時の動きを抑える作用がないためである。
ム状をしていても活物質の剥離を防止できる密閉形鉛蓄
電池用集電体を提供することにある。
ィルム状をしていても活物質の剥離を防止できる密閉形
鉛蓄電池用集電体の製造方法を提供することにある。
しくはフィルム状をしていても活物質の剥離を防止でき
る密閉形鉛蓄電池用極板を提供することにある。
しくはフィルム状をしていても活物質の剥離を防止でき
る密閉形鉛蓄電池を提供することにある。
鉛蓄電池用集電体は、シート状若しくはフィルム状の集
電体本体の表面の複数箇所に突起が一体に設けられてい
ることを特徴とする。請求項2に記載の密閉形鉛蓄電池
用集電体は、請求項2において、前記各突起はおおむね
球状をしていることを特徴とする。
の製造方法は、上部に複数個の小孔を有する容器の中に
溶融した鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前記溶融
した鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、
これら突起の上にシート状若しくはフィルム状の集電体
本体を接触させ、かかる状態で前記集電体本体を引き上
げることにより前記集電体本体に前記各突起が一体化さ
れた集電体を形成することを特徴とする。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所以外の表面に予め酸化被膜を
形成し、上部に複数個の小孔を有する容器の中に溶融し
た鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前記溶融した鉛
又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら
突起の上に前記集電体本体をその各突起を設ける予定箇
所を対応させて接触させ、かかる状態で前記集電体本体
を引き上げることにより前記集電体本体に前記各突起が
一体化された集電体を形成することを特徴とする。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所にゴム状板の各突起を当てて
マスクしてこれら突起を設ける予定箇所以外の表面に予
め酸化被膜を形成し、上部に複数個の小孔を有する容器
の中に溶融した鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前
記溶融した鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形
成し、これら突起の上に前記集電体本体をその各突起を
設ける予定箇所を対応させて接触させ、かかる状態で前
記集電体本体を引き上げることにより前記集電体本体に
前記各突起が一体化された集電体を形成することを特徴
とする。
の製造方法は、請求項3,4,5のいずれか1つにおい
て、前記集電体本体を前記各突起に接触させる際に前記
集電体本体の他の面を冷却手段で冷却することを特徴と
する。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
複数箇所に突起が一体に設けられている集電体に、前記
各突起が埋没するように活物質が配置された構造になっ
ていることを特徴とする。
ト状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の複数箇所
に突起が一体に設けられている集電体に、前記各突起が
埋没するように活物質が配置された構造になっている極
板を用いて形成されていることを特徴とする。
シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の複数
箇所に突起が一体に設けられた構造になっているので、
これら突起で活物質の剥離を抑制することができ、サイ
クル寿命性能の優れた電池を得ることができる。また、
これら突起は、集電能力の向上にも寄与するので、この
面でも電池性能を向上させることができる。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
各突起がおおむね球状をしているので、これらが楔の役
目をし、活物質が集電体本体の表面から剥離する方向に
移動するのを防止でき、集電体本体の表面からの活物質
の剥離を防止することができ、サイクル寿命性能の優れ
た電池を得ることができる。また、これら突起は、集電
能力の向上にも寄与するので、この面でも電池性能を向
上させることができる。
の製造方法は、上部に複数個の小孔を有する容器の中に
溶融した鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融した鉛又
は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら突
起の上にシート状若しくはフィルム状の集電体本体を接
触させ、かかる状態で集電体本体を引き上げることによ
り該集電体本体に各突起が一体化された集電体を形成す
る方法をとるので、各小孔から溶融した鉛又は鉛合金を
押し出すことにより、溶融した鉛又は鉛合金は表面張力
により球状の形をとり、このため球状の各突起が付いた
集電体の形成を容易に行うことができる。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所以外の表面に予め酸化被膜を
形成し、上部に複数個の小孔を有する容器の中に溶融し
た鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融した鉛又は鉛合
金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら突起の上
に集電体本体をその各突起を設ける予定箇所を対応させ
て接触させ、かかる状態で集電体本体を引き上げること
により該集電体本体に各突起が一体化された集電体を形
成する方法をとるので、集電体本体に酸化被膜を設けた
ところでは溶融した鉛又は鉛合金の濡れ性が悪くなり、
このため表面張力で球状をなしている溶融状態の各突起
を集電体本体に接触させて一体化するときに、これら溶
融状態の各突起が平面状に広がってしまうのを防止しつ
つ、球状の各突起が付いた集電体の形成を容易に行うこ
とができる。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所にゴム状板の各突起を当てて
マスクしてこれら突起を設ける予定箇所以外の表面に予
め酸化被膜を形成し、上部に複数個の小孔を有する容器
の中に溶融した鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融し
た鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、こ
れら突起の上に集電体本体をその各突起を設ける予定箇
所を対応させて接触させ、かかる状態で集電体本体を引
き上げることにより該集電体本体に各突起が一体化され
た集電体を形成する方法をとるので、集電体本体の突起
を設ける各予定箇所にゴム状板の各突起を当てつつ該集
電体本体の他の表面に酸化被膜を形成ことにより、突起
を設ける各予定箇所に酸化被膜が形成されるのを防止で
き、このため表面張力で球状をなしている溶融状態の各
突起を集電体本体に接触させて一体化するときに、これ
ら溶融状態の各突起が平面状に広がってしまうのを防止
しつつ、突起を設ける各予定箇所に確実に球状の各突起
を一体化させて、球状の突起が付いた集電体の形成を容
易に行うことができる。
の製造方法では、集電体本体を各突起に接触させる際に
該集電体本体の他の面を冷却手段で冷却する方法をとる
ので、各突起の冷却速度が速くなり、球状の各突起を球
状のまま確実に集電体本体と一体化させることができ
る。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
複数箇所に突起が一体に設けられている集電体に、これ
ら突起が埋没するように活物質が配置された構造になっ
ているので、これら突起で活物質の剥離を抑制すること
ができ、サイクル寿命性能の優れた電池を得ることがで
きる。また、これら突起は、集電能力の向上にも寄与す
るので、この面でも電池性能を向上させることができ
る。
ト状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の複数箇所
に突起が一体に設けられている集電体に、これら突起が
埋没するように活物質が配置された構造になっている極
板を用いて形成されているので、これら突起で活物質の
剥離を抑制することができ、サイクル寿命性能の優れた
電池を得ることができる。また、これら突起は、集電能
力の向上にも寄与するので、この面でも電池性能を向上
させることができる。
体7の一実施例を示したものである。
鉛又は鉛合金よりなるシート状若しくはフィルム状の集
電体本体8の片側表面の複数箇所に鉛又は鉛合金よりな
る突起9が一体に設けられた構造になっている。この場
合、各突起9は、図示のようにおおむね球状をしている
ことが好ましい。
集電体本体8の表面に複数の突起9が設けられているの
で、これら突起9側で該集電体本体8に配置される活物
質の剥離をこれら突起9で抑制することができ、サイク
ル寿命性能の優れた電池を得ることができる。また、こ
れら突起9は、集電能力の向上にも寄与するので、この
面でも電池性能を向上させることができる。
板10の一実施例を示したものである。
鉛又は鉛合金よりなるシート状若しくはフィルム状の集
電体本体8の片側表面の複数箇所に鉛又は鉛合金よりな
る突起9が一体に設けられている集電体7に、各突起9
が埋没するように活物質11が配置された構造になって
いる。この場合も、各突起9は、図示のようにおおむね
球状をしていることが好ましい。
集電体本体8の表面に各突起9が一体に設けられている
集電体7に、これら突起9が埋没するように活物質11
が配置された構造になっているので、これら突起9で活
物質11の剥離を抑制することができ、サイクル寿命性
能の優れた電池を得ることができる。また、これら突起
9は、集電能力の向上にも寄与するので、この面でも電
池性能を向上させることができる。
実施例を示したものである。
金よりなるシート状若しくはフィルム状の集電体本体8
a,8bの片側表面の複数箇所に鉛又は鉛合金よりなる
突起9a,9bが一体に設けられている集電体7a,7
bを用い、この集電体7aに各突起9aが埋没するよう
に正極活物質11aが配置されて正極板10aが構成さ
れ、また集電体7bに各突起9bが埋没するように負極
活物質11bが配置されて負極板10bが構成され、こ
れら正極板10aと負極板10bとがその正極活物質1
1aと負極活物質11bとが向かい合うようにしてガラ
ス繊維不織布からなる隔離体4を介して対向配置される
ことによりして極板群5が構成され、該極板群5がフィ
ルム状若しくはシート状の樹脂からなる電槽6内に収容
された構造になっている。
8a,8bの表面の複数箇所に突起9a,9bが一体に
設けられている集電体7a,7bに、これら突起9a,
9bが埋没するように活物質11a,11bが配置され
た構造になっている極板10a,10bを用いて形成さ
れているので、これら突起9a,9bで活物質11a,
11bの剥離を抑制することができ、サイクル寿命性能
の優れた電池を得ることができる。また、これら突起9
a,9bは、集電能力の向上にも寄与するので、この面
でも電池性能を向上させることができる。
の一例を図3を参照してより具体的に説明する。
からなる厚さ 200μm、縦 140mm,横66mmのシート状の
もので、その表面にPb−Sn合金からなる直径約1mm
の球状の突起9a,9bを一定間隔で32個設けて集電体
7a,7bを構成している。集電体7aには各突起9a
が埋め込まれるように正極活物質11aが充填されて正
極板10aが構成されている。また、集電体7bには各
突起9bが埋め込まれるように負極活物質11bが充填
されて負極板10bが構成されている。これら正極板1
0aと負極板10bとは、ガラス繊維不織布からなる隔
離体4を介して正極活物質11aと負極活物質11bと
が向かい合うように配置されて極板群5が構成され、該
極板群5がフィルム状若しくはシート状の樹脂からなる
電槽6内に収容されて2V,3Ahの密閉形鉛蓄電池が
構成されている。この密閉形鉛蓄電池を本発明品と称す
る。
突起を設けてない従来の集電体1a,1bを用いた密閉
形鉛蓄電池(これを従来品と称する。)とのサイクル寿
命試験を行った。
たものである。試験条件は、1CAの定電流で、1.6 V
/セルまで放置し、その後制限電流0.6 CA,2.5 V/
セルの定電圧で3.5 h充電を行うパターンを1サイクル
とした。該図に示したとおり、本発明品のサイクル寿命
性能が従来品に比べ良くなっているのがわかる。従来品
が寿命になった時点で本発明品と共に解体し、正極板断
面を観察してみると、本発明品の場合は集電体から活物
質の剥離が従来品に対し10%以下に抑えられていた。
電体の製造方法を示したものである。まず、溶融したP
b−Sn合金12を容器13に入れる。該容器13は一
方側の平坦な上面板14に、集電体本体8に設ける突起
9の数と同じだけの数の小孔15を設ける。この容器1
0の他方には、絞り部16を介して上向きの筒状の加圧
部17を設ける。この筒状の加圧部17の上向き開口部
にはピストンよりなる加圧手段18を設ける。
たPb−Sn合金12に圧力をかけ、各小孔15から溶
融したPb−Sn合金12を上面板14の表面に押し出
すと、溶融したPb−Sn合金12は表面張力によりそ
れぞれおおむね球状の突起9となる。
接触させ、加圧手段18で容器13内の溶融したPb−
Sn合金12に圧力をかけながら集電体本体8を上方に
引き上げることにより集電体本体8上に突起9を一体に
形成する。
12の突起9を集電体本体8に接触した場合、溶融状態
のPb−Sn合金12の突起9が集電体本体8の表面に
濡れ広がって球状とはならない。
り、集電体本体8の表面に球状の突起9を形成させる。
まず、集電体本体8の突起9が設けられる各予定箇所の
表面をマスクして、例えば突起を有するゴム状板を集電
体本体8に当て、その後高温,高湿度雰囲気に集電体本
体8を放置する。これにより集電体本体8の突起9を設
ける予定箇所以外の表面に酸化被膜が形成されて、突起
9を設ける際の溶融したPb−Sn合金12の濡れ性が
悪くなり、突起9を設ける予定箇所のみは濡れ性が良い
ため、その部分に球状の突起9を確実に設けることがで
きる。
の面に冷却板よりなる冷却手段19を当てることにより
冷却速度を速め、球状のまま突起9を凝固させる。
びその製造方法、該集電体を用いた密閉形鉛蓄電池用極
板及び密閉形鉛蓄電池によれば、下記のような優れた効
果を得ることができる。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
複数箇所に突起が一体に設けられた構造になっているの
で、これら突起で活物質の剥離を抑制することができ、
サイクル寿命性能の優れた電池を得ることができる。ま
た、これら突起は、集電能力の向上にも寄与するので、
この面でも電池性能を向上させることができる。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
各突起がおおむね球状をしているので、これらが楔の役
目をし、活物質が集電体本体の表面から剥離する方向に
移動するのを防止でき、集電体本体の表面からの活物質
の剥離を防止することができ、サイクル寿命性能の優れ
た電池を得ることができる。また、これら突起は、集電
能力の向上にも寄与するので、この面でも電池性能を向
上させることができる。
の製造方法は、上部に複数個の小孔を有する容器の中に
溶融した鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融した鉛又
は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら突
起の上にシート状若しくはフィルム状の集電体本体を接
触させ、かかる状態で集電体本体を引き上げることによ
り該集電体本体に各突起が一体化された集電体を形成す
る方法をとるので、各小孔から溶融した鉛又は鉛合金を
押し出すことにより、溶融した鉛又は鉛合金は表面張力
により球状の形をとり、このため球状の各突起が付いた
集電体の形成を容易に行うことができる。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所以外の表面に予め酸化被膜を
形成し、上部に複数個の小孔を有する容器の中に溶融し
た鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融した鉛又は鉛合
金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら突起の上
に集電体本体をその各突起を設ける予定箇所を対応させ
て接触させ、かかる状態で集電体本体を引き上げること
により該集電体本体に各突起が一体化された集電体を形
成する方法をとるので、集電体本体に酸化被膜を設けた
ところでは溶融した鉛又は鉛合金の濡れ性が悪くなり、
このため表面張力で球状をなしている溶融状態の各突起
を集電体本体に接触させて一体化するときに、これら溶
融状態の各突起が平面状に広がってしまうのを防止しつ
つ、球状の各突起が付いた集電体の形成を容易に行うこ
とができる。
の製造方法は、シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所にゴム状板の各突起を当てて
マスクしてこれら突起を設ける予定箇所以外の表面に予
め酸化被膜を形成し、上部に複数個の小孔を有する容器
の中に溶融した鉛又は鉛合金を入れ、各小孔から溶融し
た鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、こ
れら突起の上に集電体本体をその各突起を設ける予定箇
所を対応させて接触させ、かかる状態で集電体本体を引
き上げることにより該集電体本体に各突起が一体化され
た集電体を形成する方法をとるので、集電体本体の突起
を設ける各予定箇所にゴム状板の各突起を当てつつ該集
電体本体の他の表面に酸化被膜を形成ことにより、突起
を設ける各予定箇所に酸化被膜が形成されるのを防止で
き、このため表面張力で球状をなしている溶融状態の各
突起を集電体本体に接触させて一体化するときに、これ
ら溶融状態の各突起が平面状に広がってしまうのを防止
しつつ、突起を設ける各予定箇所に確実に球状の各突起
を一体化させて、球状の突起が付いた集電体の形成を容
易に行うことができる。
の製造方法では、集電体本体を各突起に接触させる際に
該集電体本体の他の面を冷却手段で冷却する方法をとる
ので、各突起の冷却速度が速くなり、球状の各突起を球
状のまま確実に集電体本体と一体化させることができ
る。
は、シート状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の
複数箇所に突起が一体に設けられている集電体に、これ
ら突起が埋没するように活物質が配置された構造になっ
ているので、これら突起で活物質の剥離を抑制すること
ができ、サイクル寿命性能の優れた電池を得ることがで
きる。また、これら突起は、集電能力の向上にも寄与す
るので、この面でも電池性能を向上させることができ
る。
ト状若しくはフィルム状の集電体本体の表面の複数箇所
に突起が一体に設けられている集電体に、これら突起が
埋没するように活物質が配置された構造になっている極
板を用いて形成されているので、これら突起で活物質の
剥離を抑制することができ、サイクル寿命性能の優れた
電池を得ることができる。また、これら突起は、集電能
力の向上にも寄与するので、この面でも電池性能を向上
させることができる。
ことができる。
例を示した横断面図である。
を示した横断面図である。
た横断面図である。
蓄電池とのサイクル寿命特性の比較図である。
法を示した横断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の表面の複数箇所に突起が一体に設けられていること
を特徴とする密閉形鉛蓄電池用集電体。 - 【請求項2】 前記各突起はおおむね球状をしているこ
とを特徴とする請求項1に記載の密閉形鉛蓄電池用集電
体。 - 【請求項3】 上部に複数個の小孔を有する容器の中に
溶融した鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前記溶融
した鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、
これら突起の上にシート状若しくはフィルム状の集電体
本体を接触させ、かかる状態で前記集電体本体を引き上
げることにより前記集電体本体に前記各突起が一体化さ
れた集電体を形成することを特徴とする密閉形鉛蓄電池
用集電体の製造方法。 - 【請求項4】 シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所以外の表面に予め酸化被膜を
形成し、上部に複数個の小孔を有する容器の中に溶融し
た鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前記溶融した鉛
又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形成し、これら
突起の上に前記集電体本体をその各突起を設ける予定箇
所を対応させて接触させ、かかる状態で前記集電体本体
を引き上げることにより前記集電体本体に前記各突起が
一体化された集電体を形成することを特徴とする密閉形
鉛蓄電池用集電体の製造方法。 - 【請求項5】 シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の突起を設ける予定箇所にゴム状板の各突起を当てて
マスクしてこれら突起を設ける予定箇所以外の表面に予
め酸化被膜を形成し、上部に複数個の小孔を有する容器
の中に溶融した鉛又は鉛合金を入れ、前記各小孔から前
記溶融した鉛又は鉛合金を押し出して突起をそれぞれ形
成し、これら突起の上に前記集電体本体をその各突起を
設ける予定箇所を対応させて接触させ、かかる状態で前
記集電体本体を引き上げることにより前記集電体本体に
前記各突起が一体化された集電体を形成することを特徴
とする密閉形鉛蓄電池用集電体の製造方法。 - 【請求項6】 前記集電体本体を前記各突起に接触させ
る際に前記集電体本体の他の面を冷却手段で冷却するこ
とを特徴とする請求項3,4,5のいずれか1つに記載
の密閉形鉛蓄電池用集電体の製造方法。 - 【請求項7】 シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の表面の複数箇所に突起が一体に設けられている集電
体に、前記各突起が埋没するように活物質が配置された
構造になっていることを特徴とする密閉形鉛蓄電池用極
板。 - 【請求項8】 シート状若しくはフィルム状の集電体本
体の表面の複数箇所に突起が一体に設けられている集電
体に、前記各突起が埋没するように活物質が配置された
構造になっている極板を用いて形成されていることを特
徴とする密閉形鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02653595A JP3648780B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 密閉形鉛蓄電池用集電体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02653595A JP3648780B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 密閉形鉛蓄電池用集電体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222230A true JPH08222230A (ja) | 1996-08-30 |
JP3648780B2 JP3648780B2 (ja) | 2005-05-18 |
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ID=12196194
Family Applications (1)
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