JPH019094Y2 - - Google Patents

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JPH019094Y2
JPH019094Y2 JP14566682U JP14566682U JPH019094Y2 JP H019094 Y2 JPH019094 Y2 JP H019094Y2 JP 14566682 U JP14566682 U JP 14566682U JP 14566682 U JP14566682 U JP 14566682U JP H019094 Y2 JPH019094 Y2 JP H019094Y2
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JP14566682U
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JPS5951462U (ja
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    • Y02E60/12

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  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉛蓄電池極板用格子体に関するもので
ある。
従来、鉛蓄電池のペースト充填式極板に用いら
れていた格子体は、例えば溶融した鉛又は鉛合金
を格子形の鋳型内に注入して成形する鋳造方式に
よるもので、第1図に示すように、外枠1′、縦
骨2′及び横骨3′からなつている。しかしなが
ら、このような格子体は薄形化が困難で、特に厚
さが1mm以下の格子体を作ることはほとんど下可
能である。また、鋳造格子体は重量が重くなるの
で、蓄電池の単位重量当りの電気出力、即ち重量
効率が劣るという欠点があつた。
また、従来の他の形の格子体として、第2図に
示したように、耐酸性及び耐酸化性の合成樹脂を
原料として射出成形等によつて形成した格子状基
体4′と、鉛又は鉛合金からなる先細の短冊状の
導電体5′とを一体化したものがあるが、このよ
うな格子体は、柔軟性を有するので湾曲や変形を
生じ易く、この格子体にペーストを充填して形成
した極板も湾曲し易くて取扱いにくいという欠点
があつた。
更に、鉛又は鉛合金からなるシートに周知のエ
キスパンド加工を施して形成した、第3図に示す
ようなエキスパンド格子板を鉛蓄電池用格子体と
して用いる場合がある。このようなエキスパンド
格子板からなる格子体を用いれば、前述の鋳造格
子体を用いる場合よりも軽量な電極を得ることが
できるが、エキスパンド格子板は図に見られるよ
うに両側端部が凹凸状になつていて、凹部6′に
充填されたペーストが脱落し易いという問題があ
る。またペーストが脱落すると凸部7′が露出し
て隣接の極板に接触し易いという問題もある。
更に従来の鉛蓄電池極板用格子体として、特開
昭53−14334号、特開昭54−75542号及び特公昭55
−9785号に見られるように、格子板の片面に樹脂
枠を固定したものがあり、この構造をエキスパン
ド格子板を用いる場合に適用することが考えられ
る。しかしながら、エキスパンド格子板を用いる
場合にこのような構造を採用した場合には、エキ
スパンド格子板の格子の交差部(階段状を呈して
いて、鋭いエツジ部を有している。)8′が外部に
突出することになるため、該交差部が極板間短絡
の原因になるおそれがある。
またエキスパンド格子板を樹脂枠と組合せるこ
とによりペーストの保持量を増加させることを期
待できるが、従来のものに習つてエキスパンド格
子板の片面にのみ樹脂枠を固定する構造をとつた
場合には、ペーストの保持量をそれほど増加させ
ることができない。
本考案の目的は、機械的強度を高くして取扱を
容易にするとともに、ペーストの保持量を増加さ
せて蓄電池の重量効率を高めることができるよう
にした鉛蓄電池極板用格子体を提供することにあ
る。
本考案に係わる格子体は、2枚の格子状枠体と
エキスパンド格子板とを備えている。エキスパン
ド格子板は、鉛または鉛合金からなるシート材を
エキスパンド加工したものである。2枚の格子状
枠体は、耐熱性及び耐酸性を有する合成樹脂から
なつていて、エキスパンド格子板を間に挟んだ状
態で一体化されている。そして2枚の格子状枠体
は、それぞれの外面がエキスパンド格子板の格子
の交差部よりも更に外側に位置するように形成さ
れている。
上記のように、エキスパンド格子板を合成樹脂
製の格子状枠体の間に挟んで両者を一体化する
と、格子体の強度を高めてその取扱を容易にする
ことができる。
また2枚の格子状枠体間にエキスパンド格子板
を挟む構造とすると、格子状枠体間にペーストを
充填するための大きなスペースを確保することが
できるため、ペーストの保持量を増大させること
ができる。
更に上記のようにエキスパンド格子板と格子状
枠体とを組合せると、エキスパンド格子板の升目
と格子状枠体の升目とを重複させて適正な大きさ
の升目を形成することができる上に、エキスパン
ド格子板の両端の凹凸部を格子状枠体の枠内に収
めることができるため、升目が大きい薄形のエキ
スパンド格子板を用いてしかもペーストの保持性
能を高めることができる。
従つて軽量で機械的強度が高い上にペーストの
保持量が多く、しかもペーストの保持性能が高い
鉛蓄電池極板用格子体を得ることができる。
また上記のように、格子状枠体の外面をエキス
パンド格子板の格子の交差部よりも外側に位置さ
せると、エキスパンド格子板の格子の交差部に形
成される鋭いエツジ部が極板の外部に突出するの
を防ぐことができるため、エキスパンド格子板の
格子の交差部が極板短絡の原因になるのを防止す
ることができる。
以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第4図に本実施例で用いた鉛又は鉛合金からな
るエキスパンド格子板1を示した。この格子板1
は第3図に示した従来のエキスパンド格子板と同
様に鉛又は鉛合金のシート材をエキスパンド加工
して形成したものであるが、従来のエキスパンド
格子板に比べて薄形のシートを用いて升目1aを
大きく形成した軽量のものとなつている。1bは
集電体の耳部である。このエキスパンド格子板に
おいても、両端に凹部1cと凸部1dとが形成さ
れ、格子の各交差部1eには鋭いエツジが形成さ
れている。
第5図は本実施例の構成に用いた合成樹脂製の
格子状枠体2を示したもので、この枠体2は耐酸
性、耐酸化性及び耐熱性を有する合成樹脂で形成
した外枠2a、横骨2b及び縦骨2cからなつて
いる。この枠体2の升目2dは、第4図のエキス
パンド格子板1の升目1aよりも若干小さくして
ある。
第6図は本考案の実施例を示したもので、この
実施例では第5図に示した枠体2を2枚用意し
て、これら2枚の枠体の間に第4図に示したエキ
スパンド格子板1を配置する。そして格子板1を
2枚の枠体2,2の間に挟み、80℃〜120℃の温
度で加熱した後、枠体2,2を加圧溶着して格子
体3を形成する。このように構成すると、エキス
パンド格子板1の両側端部に生じた凹部1c及び
凸部1dを枠体2の内側に収めることができるた
め、従来のエキスパンド格子板を用いた格子体で
不十分であつた、格子体の両端部におけるペース
トの保持を良好にすることができる。
またエキスパンド格子板の升目と枠体の升目と
を重複させて適正な大きさの升目を形成できるた
め、第4図のような大きな升目を有する軽量のエ
キスパンド格子板を用いてしかもペーストの保持
を良好にすることができる。
第7図は本実施例の格子体3にペースト4を充
填して形成した極板の断面を示したものである。
同図から明らかなように、本考案のように2枚の
枠体2,2の間にエキスパンド格子板1を挟む構
造にすると、枠体2,2間にペースト4を保持す
るための大きなスペースを確保することができる
ため、ペーストの保持量を増加させることができ
る。また本考案ではエキスパンド格子板の格子の
各交差部1eを枠体2の外面より内側に位置させ
るため、各交差部1eのエツジ部が極板の外面か
ら外部に突出して極板間短絡を生じる原因となる
のを防ぐことができる。
このように、本考案によれば、升目が大きく軽
量のエキスパンド格子板を用いて、しかもペース
トの保持量を増大させることができるため、従来
の鋳造による格子体や、升目が細かく重量が大き
いエキスパンド格子板を用いる場合に比べて軽量
でしかもペーストの保持量が多い極板を得ること
ができ、鉛蓄電池の重量効率を向上させることが
できる。
例えば、容量が60Ahの鉛蓄電池に従来のエキ
スパンド格子板を用いた場合の重量効率は38〜
40Wh/Kg程度であつたが、本考案の格子体を用
いることにより重量効率を48〜50Wh/Kg程度ま
で高めることができた。
本考案によれば、下記のような効果を得ること
ができる。
(a) エキスパンド格子板を合成樹脂製の格子状枠
体の間に挟んで両者を一体化したことにより、
格子体の強度を高めてその取扱を容易にするこ
とができる。
(b) 2枚の合成樹脂枠体間にエキスパンド格子板
を挟む構造にしたので、合成樹脂枠体間にペー
ストを充填するための大きなスペースを確保し
てペーストの保持量を増大させることができ
る。
(c) エキスパンド格子板と合成樹脂枠体とを組合
せたことにより、エキスパンド格子板の升目と
合成樹脂枠体の升目とを重複させて適正な大き
さの升目を形成することができる上に、エキス
パンド格子板の両端の凹凸部を合成樹脂枠体の
枠内に収めることができるため、升目が大きい
薄形のエキスパンド格子板を用いてしかもペー
ストの保持性能を高めることができ、軽量でし
かもペストの保持量が多い極板を得て、蓄電池
の重量効率を高めることができる。
(d) 合成樹脂枠体の外面をエキスパンド格子板の
格子の交差部よりも外側に位置させたので、エ
キスパンド格子板の格子の交差部に形成される
鋭いエツジ部が極板の外部に突出するのを防ぐ
ことができ、エキスパンド格子板の格子の交差
部が極板間短絡の原因になることを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はそれぞれ従来の格子体の
異なる例を示した正面図、第4図は本考案で用い
るエキスパンド格子体の一例を示した正面図、第
5図は本考案で用いる合成樹脂枠体の一例を示し
た正面図、第6図は本考案の実施例を示した正面
図、第7図は同実施例のA−A′線断面図である。 1……エキスパンド格子板、1e……格子の交
差部、2……格子状枠体、3……本考案に係わる
格子体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2枚の格子状枠体2,2とエキスパンド格子板
    1とを備え、 前記エキスパンド格子板1は、鉛または鉛合金
    からなるシート材をエキスパンド加工したもので
    あり、 前記2枚の格子状枠体2,2は、耐熱性及び耐
    酸性を有する合成樹脂からなつていて、前記エキ
    スパンド格子板1を間に挟んだ状態で一体化さ
    れ、 前記2枚の格子状枠体2,2は、それぞれの外
    面が前記エキスパンド格子板の格子の交差部より
    も更に外側に位置するように形成されている鉛蓄
    電池極板用格子体。
JP14566682U 1982-09-28 1982-09-28 鉛蓄電池極板用格子体 Granted JPS5951462U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14566682U JPS5951462U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 鉛蓄電池極板用格子体

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JP14566682U JPS5951462U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 鉛蓄電池極板用格子体

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Publication Number Publication Date
JPS5951462U JPS5951462U (ja) 1984-04-04
JPH019094Y2 true JPH019094Y2 (ja) 1989-03-13

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ID=30324471

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JP14566682U Granted JPS5951462U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 鉛蓄電池極板用格子体

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JPS5951462U (ja) 1984-04-04

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