JPH0822206B2 - 即溶性粉末の製造法 - Google Patents

即溶性粉末の製造法

Info

Publication number
JPH0822206B2
JPH0822206B2 JP61310805A JP31080586A JPH0822206B2 JP H0822206 B2 JPH0822206 B2 JP H0822206B2 JP 61310805 A JP61310805 A JP 61310805A JP 31080586 A JP31080586 A JP 31080586A JP H0822206 B2 JPH0822206 B2 JP H0822206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
tea
vacuum
drying
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61310805A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63167742A (ja
Inventor
公 杉澤
優 渋木
今義 今田
憲章 山口
純 片田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAUSU SHOKUHIN KK
Original Assignee
HAUSU SHOKUHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAUSU SHOKUHIN KK filed Critical HAUSU SHOKUHIN KK
Priority to JP61310805A priority Critical patent/JPH0822206B2/ja
Publication of JPS63167742A publication Critical patent/JPS63167742A/ja
Publication of JPH0822206B2 publication Critical patent/JPH0822206B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶等の茶
類やコーヒーに代表される香味飲料の粉末化において高
品質で且つ即溶性の粉末の製造法に関する。
(従来技術およびその問題点) 従来より各種食品を乾燥・粉末化した即席粉末食品の
製造法は多く開発されている。その中でもお茶やコーヒ
ーなど香味を大切にするものについては、乾燥法として
真空凍結乾燥方法が一般に採用されている。ところで、
香味飲料の粉末化に当っては茶葉やコーヒー豆から香味
成分を抽出し、それを粉末にするという基本方法が採用
されるが、この場合、乾燥効率や生産コスト等を考慮し
て濃厚抽出したものを乾燥するという方法が取られる。
しかし、濃厚抽出によって得られる各種香味成分の抽出
比率と家庭等で飲用のために抽出する場合の各種香味成
分の抽出比率とは当然異なってくる。従って、前者の方
法によって得られたものを乾燥し、それを熱湯に溶かし
たものは、後者のものよりも香味の点で劣ったものにな
る。
本発明者等はこの点に着目し、家庭等で飲用のために
抽出したものと同様にして得た香味飲料をそのまま真空
凍結乾燥することにより香味の優れたものを得ることが
できるという考えから、固形分1重量%以下の香味飲料
を真空凍結乾燥したところ、乾燥物が綿状のものにな
り、これを粉末状にしてお湯を注ぐと香味の点では満足
のいくものであったが、非常に溶解性の悪いものしか得
られなかった。
(問題を解決するための手段) 本発明者等は、上記した問題を解決して、溶解性の改
善された香味飲料の粉末化について研究した結果、真空
凍結乾燥後の乾燥物を圧偏した後壊砕するという方法を
採用することによって上記本発明の目的を有効に解決す
ることができるという知見を得た。
上記知見を基に完成された本発明の要旨は、固形分5
重量%以下の香味飲料を真空凍結乾燥した後、該乾燥物
を圧偏し、その後壊砕によって粉末化し、必要により篩
別することを特徴とする即溶性粉末の製造法である。
以下、本発明の内容について詳しく述べる。
本発明にいう香味飲料としては、緑茶、紅茶、ウーロ
ン茶、ほうじ茶等の茶類、コーヒーを代表として掲げる
ことができる。本発明ではこれら香味飲料を真空凍結乾
燥するが、それに先立って予め上記香味飲料に濃縮処理
を施すことによって上記真空凍結乾燥の効率を向上させ
ることができる。しかし、この濃縮処理を極度に実施し
て濃縮度を高くしすぎると香味飲料が本来有している香
味成分の含有比率が変化してしまう。従って、上記濃縮
に当っては、固形分濃度が5重量%を上限として、それ
以下の濃度とする必要がある。濃縮手段としては一般的
に使用されている方法、例えば減圧濃縮・凍結濃縮など
の方法を採用すればよい。
次に、上記香味飲料を真空凍結乾燥する。真空凍結乾
燥の条件としては特に限定されず、例えば香味飲料を予
め−20℃以下に凍結した後真空度1〜500パスカル、温
度0〜50℃の条件で水分含量が5重量%以下になるまで
実施すればよい。
上記真空凍結乾燥によって得られた乾燥物は、次いで
圧偏し、その後壊砕することによって粉末化する。圧偏
手段としてはプレス、ローラー等を使用する方法がある
が、これらの内乾燥物をプレスする方法が本発明の目的
を達成する上で最も好ましく、プレス条件としては50kg
/cm2以上で0.5〜60分間の時間行なうことが好ましい。
この圧偏処理によって乾燥物は薄いフレーク状となり固
結化される。該フレーク物の厚さとしては0.2mm以下で
あることが溶解性を改善する上で好ましい。
次に、フレーク物を壊砕して粉末にする。壊砕手段と
しては粗砕機、オールミル等の装置を使用する方法があ
るが、この壊砕時での微粉末の発生を極力防止する方法
を採用する法が好ましく、具体的にはロールミルによる
壊砕手段を採用する方が好ましい。このようにして得ら
れる粉末の粒度としては16メッシュパスで200メッシュ
オンの範囲のものであることが溶解性を改善する上で好
ましく、従って上記粒度のもののみを選択・採集するた
めに必要により篩別処理を施す。
(効果) 本発明の方法によると、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほ
うじ茶等の茶類やコーヒーに代表される香味飲料を常法
によって真空凍結乾燥した後、得られる乾燥物を厚偏し
壊砕するという簡単な方法によって、香味に優れ且つ極
めて溶解性のよい香味飲料の粉末を得ることができる。
(実施例) 実施例1 煎茶100gを80℃の温水1800gに2分間浸漬した後、瀘
過し固形分1重量%の抽出液1500gを得た。これを−20
℃に凍結した後、真空度10パスカル、温度10℃、時間16
時間の条件で真空凍結乾燥し、水分3重量%の粉末煎茶
15gを得た。この粉末は綿状を呈しており、80℃の湯を
注ぐと香味には優れていたがダマが発生し溶解性が悪か
った。
そこで、この粉末を圧力200kg/cm2で3分間プレス
し、厚さ0.1mmのフレーク状にした後、ロールミルにて
壊砕し、更に16メッシュパス、200メッシュオンに篩別
して煎茶粉末を得た。このようにして得られた煎茶粉末
に80℃の湯を注いだところ、香味に優れ且つダマを溶け
残りの発生が全くない溶解性の著しく改善された煎茶粉
末であった。
実施例2 ウーロン茶葉60gを沸騰水1800gに2分間浸漬した後、
瀘過し固形分0.6重量%の抽出液1500gを得た。これを−
40℃に凍結した後、真空度5パスカル、温度5℃、乾燥
時間16時間の条件で真空凍結乾燥し、水分4重量%の粉
末ウーロン茶9gを得た。この粉末は綿状を呈しており、
熱湯を注ぐと香味には優れていたがダマが発生し溶解性
が悪かった。そこで、この粉末を圧力300kg/cm2で1分
間プレスし、厚さ0.05mmのフレーク状とした後、ロール
ミルにて壊砕し、更に16メッシュパス、200メッシュオ
ンに篩別してウーロン茶粉末を得た。このようにして得
られたウーロン茶粉末に熱湯を注いだところ、香味に優
れダマや溶け残りのない溶解性の著しく改善されたウー
ロン茶粉末であった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 2/39 (72)発明者 片田 純 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 審査官 新見 浩一

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形分5重量%以下の香味飲料を真空凍結
    乾燥した後、該乾燥物を圧偏し、その後壊砕によって粉
    末化し、必要により篩別することを特徴とする即溶性粉
    末の製造法。
  2. 【請求項2】香味飲料が、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほ
    うじ茶の茶類、コーヒーであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の即溶性粉末の製造法。
  3. 【請求項3】圧偏後の乾燥物の厚さが0.2mm以下である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の即溶性粉
    末の製造法。
JP61310805A 1986-12-29 1986-12-29 即溶性粉末の製造法 Expired - Lifetime JPH0822206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61310805A JPH0822206B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 即溶性粉末の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61310805A JPH0822206B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 即溶性粉末の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63167742A JPS63167742A (ja) 1988-07-11
JPH0822206B2 true JPH0822206B2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=18009646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61310805A Expired - Lifetime JPH0822206B2 (ja) 1986-12-29 1986-12-29 即溶性粉末の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0822206B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4334734C2 (de) * 1992-10-13 1997-04-30 House Foods Corp Verfahren zur Herstellung eines sofortlöslichen Pulvers

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5982071A (ja) * 1982-11-01 1984-05-11 Yamaki Kk 粒状ス−プの製造方法
JPS60164435A (ja) * 1984-02-06 1985-08-27 Kosumosu Shokuhin:Kk 粉末紅茶の製法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5982071A (ja) * 1982-11-01 1984-05-11 Yamaki Kk 粒状ス−プの製造方法
JPS60164435A (ja) * 1984-02-06 1985-08-27 Kosumosu Shokuhin:Kk 粉末紅茶の製法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63167742A (ja) 1988-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5662153B2 (ja) 茶製品を製造する方法
RU2418458C2 (ru) Способ получения экстракта кофе и экстракт, полученный этим способом
US20080057172A1 (en) Process for Making Tea Extracts
US4440796A (en) Cold soluble powdered tea extracts
US20080095913A1 (en) Process for Making Tea Extracts
US3682649A (en) Cold water-pressure extraction of roasted coffee
KR100290526B1 (ko) 즉석 용해성 분말의 제조방법
CN111096383A (zh) 一种速溶咖啡粉的制备方法
TWI424815B (zh) Green tea drink with tea
CA1072808A (en) Method of making an improved coffee volatiles concentrate
JP2923409B2 (ja) 即席粉末茶の製造方法
JPH0822206B2 (ja) 即溶性粉末の製造法
KR101904042B1 (ko) 기능성 및 기호도가 증진된 흑천마 차의 제조방법
JPS6215174B2 (ja)
JP3694271B2 (ja) 粉末レギュラーコーヒーの製造方法
JP2860494B2 (ja) 老化制御即席粉末茶およびその製造法
KR100303169B1 (ko) 냉수 용해성 분말 녹차 및 그의 제조방법
JPS6215175B2 (ja)
US4081569A (en) Coffee blend comprising ground-roasted and roasted-ground coffee beans
JP3055858B2 (ja) コーヒー焙煎豆の製造法
JP3165977B2 (ja) 液状濃縮コーヒーの製造方法
JPH0581231B2 (ja)
KR100900071B1 (ko) 인삼 분말의 제조방법
JPS633755A (ja) 即席粉末茶
JPS6394960A (ja) 即溶性粉末の製造法