JPH08221866A - ライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置

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Publication number
JPH08221866A
JPH08221866A JP7030327A JP3032795A JPH08221866A JP H08221866 A JPH08221866 A JP H08221866A JP 7030327 A JP7030327 A JP 7030327A JP 3032795 A JP3032795 A JP 3032795A JP H08221866 A JPH08221866 A JP H08221866A
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JP
Japan
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accessor
cell
drum
controller
library device
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Pending
Application number
JP7030327A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Hanaoka
安彦 花岡
Kazuhiko Nishizawa
和彦 西沢
Shinobu Sasaki
忍 佐々木
Hiroshi Shimada
宏史 嶋田
Maki Takeuchi
真樹 竹内
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Fujitsu Peripherals Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7030327A priority Critical patent/JPH08221866A/ja
Priority to US08/550,867 priority patent/US6144519A/en
Publication of JPH08221866A publication Critical patent/JPH08221866A/ja
Priority to US08/926,378 priority patent/US5867003A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】設置スペースを有効に使用し且つアクセッサ走
行距離を拡大することなく多数の媒体カートリッジを収
納できる。 【構成】記録再生ユニット16の設置場所を中心に左右
に分けてセルドラム10を配置する。セルドラム10及
び記録再生ユニット16の配列方向に沿っては、2台の
アクセッサが走行するレール14を設置する。左側に配
置したセルドラム12−1の媒体運搬は、左側に位置す
るアクセッサ12−1に割り当てる。同時に、右側に配
置したセルドラム10−2の媒体運搬は、右側に位置す
るアクセッサ12−2に割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープカートリッ
ジ、光ディスクカートリッジ等を記憶媒体とするライブ
ラリ装置に関し、特に複数のセルドラムを走行レールに
沿って配置し、2台のアクセッサによりセルドラムとデ
ッキユニットの間で媒体を搬送するライブラリ装置に関
する。
【0002】近年のコンピュータシステムでは外部記憶
装置であるMTU装置や光ディスク装置等で用いる媒体
数の増加に伴い、運用の効率化や保守の容易性あるいは
装置の信頼性等が要求されている。このため媒体の保管
や装置への運搬の自動運用を行うライブラリ装置が提供
されている。図40は従来のライブラリ装置の概略を透
視図で示す。ライブラリ装置は複数のフレームに分けら
れており、これらのフレームを組み合わせることで装置
を構成することができる。ライブラリ装置には媒体を保
管する多数のセルを備えたセルブロック300が設けら
れ、例えば磁気テープを収めた媒体カートリッジが多数
収納されている。セルブロック300のセル位置は、セ
ルアドレスとして定義される。
【0003】フレーム内の左右にはレール14が敷設さ
れ、レール14上をロボットであるアクセッサ12−
1,12−2が移動する。セルブロック300に対し、
レール12を挟んだ反対側にはデッキユニット16−
1,16−2及びコントロールユニット18−1,18
−2が設置される。デッキユニット16−1,16−2
には複数の記録再生装置が設けられ、アクセッサ12−
1,12−2によりセルブロック300から運搬したカ
ートリッジをローディングしてデータの読み書きを行
う。更にライブラリ装置のフレーム前面には媒体投入排
出口15が設けられ、カートリッジの出し入れを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のライブラリ装置は、セルブロックに媒体カー
トリッジを収納しており、収納できるカートリッジ数を
増加するためにはレールに沿った方向にセルブロックを
並べることになるが、設置スペースには限りがあるた
め、収納数の増加に十分対応できない問題があった。ま
たセルブロックを並べてカートリッジ収納数を増した場
合には、アクセッサの走行距離が長くなって運搬に時間
がかかり、高速化が妨げられる問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、セルブロックの
代わりにセルドラムを使用することで、設置スペースを
有効に活用し且つアクセッサ走行距離を拡大することな
く多数の媒体カートリッジを収納できるライブラリ装置
を提供する。またライブラリ装置にあっては、2台のア
クセッサを使用して媒体運搬を行う場合、両方の移動範
囲に重複した部分があると、一方のアクセッサを退避さ
せて待たせた状態で他方のアクセッサの運搬制御を行わ
なければならず、その分だけ処理に時間がかかる。
【0006】この問題は、従来のセルブロックの代わり
にセルドラムを設置した場合、指定されたセルがアクセ
ッサの取出し位置に向くように、セルドラムを回転する
際に、アクセッサが待たされる場合があり、アクセッサ
の回転待ちを最小限に抑える必要がある。従って本発明
の他の目的は、アクセッサ待ち時間を最小限に抑えて効
率良く運搬制御するライブラリ装置を提供する。
【0007】更に近年のライブラリ装置にあっては、媒
体収納量の増加に伴ってセルの高密度化が高まり、アク
セッサのロボットハンドでセルに対し媒体を出し入れす
る際の位置決め精度の向上が必要になる。このために
は、ロボットハンドに設けているセル位置を検出するた
めのセンサの検出精度の向上が望まれる。このセル位置
の検出には発光部の光をセル側に照射し、その反射光を
検出する光検出器が使用されている。しかし、散乱によ
る微弱な光を検知しているため、センサの感度をかなり
上げなければならず、S/Nが劣化して検出精度が十分
に得られない問題があった。
【0008】またアクセッサを一方向に移動しながら光
センサによりセルエッジを検出してセル位置を検出する
が、定常的な誤差を生ずる問題があった。更に、ロボッ
トハンドに設けたセンサの感度を調整する際には、アク
セッサをセルの前に移動した状態で行わなければなら
ず、非常に手間がかかっていた。更に、セルブロックの
代わりにセルドラムを使用する場合には、ドラム円筒面
のセル配置位置の角度分のドラム回転を行なうが、設計
上の回転角と実際にアクセッサの前にセルが位置する回
転角との間にずれがあり、ロボットハンドによる媒体カ
ートリッジの出し入れがうまくできない恐れがあった。
【0009】従って、本発明の他の目的は、アクセッサ
に対するセルの位置決め精度を向上してセルの高密度化
に適切に対応できるようにしたライブラリ装置を提供す
る。アクセッサのコントローラは、上位からのムーブコ
マンドで指示されたセルアドレスをアクセッサのX,Y
座標に変換するテーブルをもつ。この変換テーブルの値
は、アクセッサの測定処理動作により実測され、ROM
に格納され、同時にバックアップデータとしてフロッピ
ディスク等に格納されている。
【0010】そして装置をパワーオンスタートした際に
は、基準データとなるフロッピディスクの値とROMの
値を比較し、不一致の場合はデータ異常として、そのセ
ルアドレスの値をアクセッサの測定処理により再度取り
直す必要がある。このため装置立ち上げに時間がかかる
問題がある。従って、本発明の他の目的は、パワーオン
スタート時の変換テーブルの値に異常があったときの処
理を実測によらず適切に対応できるようにしたライブラ
リ装置を提供する。
【0011】従来のライブラリ装置で使用しているアク
セッサは、レール走行部に1台しか走行モータを搭載し
ておらず、運搬速度を高速化するには限界に来ている。
また走行モータに障害が起きると、アクセッサは全く動
かず、ライブラリ装置は運用できない状態に陥ってしま
う問題がある。従って、本発明の他の目的は、運搬速度
の高速化により記憶媒体のマウント効率をアップし、更
に走行モータの障害を起こしても連続運転できるライブ
ラリ装置のアククセッサを提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、持ち運び可能な記憶媒体の読
み書きを行う記憶再生ユニット16と、記憶媒体の投入
と排出を装置外部との間で行う投入排出ユニット15
と、記憶媒体を格納するセルを円筒面に複数備え、回転
駆動自在な複数のセルドラム10と、記憶媒体をロボッ
トハンドでピックアップしてセルドラム10と記憶再生
ユニット16の間、又は投入排出ユニット15とセルド
ラム10との間で運搬する少なくとも2台のアクセッサ
12−1,12−2とを備える。
【0013】更に、コントロール用に、上位ユニットか
らのムーブコマンドにより受領した移動元アドレス及び
移動先アドレスを含む媒体運搬情報を格納するキューイ
ングテーブル80と、キューイングテーブル80から取
り出したムーブコマンドの移動元アドレス及び移動先ア
ドレスに基づいてセルドラム10に回転を指示すると共
に、アクセッサ12−1,12−2に媒体の運搬を指示
するアクセッサ・コントローラ28と、アクセッサ・コ
ントローラ28からの回転指示に基づいてセルドラム1
0の指定アドレス位置のセルをアクセッサ取出し位置に
回転させるドラム・コントローラ35と、アクセッサ・
コントローラ28からの運搬指示に基づく座標位置にロ
ボットハンドを移動させるマシン・コントローラ32を
備える。
【0014】そして、本発明は、記録再生ユニット16
の設置場所を中心に左右に分けてセルドラム10を配置
する。セルドラム10及び記録再生ユニット16の配列
方向に沿っては、2台のアクセッサが走行するレール1
4を設置する。左側に配置したセルドラム12−1の媒
体運搬は、左側に位置するアクセッサ12−1に割り当
てる。同時に、右側に配置したセルドラム10−2の媒
体運搬は、右側に位置するアクセッサ12−2に割り当
てる。
【0015】アクセッサ12−1,12−2の待ち時間
を短縮するため、アクセッサ・コントローラ30は、キ
ューイングテーブル80上の複数のムーブコマンドにつ
いて、実行の優先順位をスケジューリングし、現在実行
中のムーブコマンドに並行して次に実行するムーブコマ
ンドに基づくセルドラム10の回転をドラム・コントロ
ーラ35に指示する。
【0016】具体的には、現在実行中のムーブコマンド
によりアクセッサ12がセルドラム10から媒体のピッ
クアップを完了した際に、ドラム・コントローラ35に
次に実行するムーブコマンドに基づくセルドラム10の
回転を指示する。またアクセッサの退避待ちを解消する
ため、アクセッサ・コントローラ30は、キューイング
テーブル80上の複数のムーブコマンドについて、一方
のアクセッサ12−1で実行するコマンドに対し他方の
アクセッサ12−2で実行可能なムーブコマンドが複数
存在する場合、2台のプロセッサ12−1,12−2の
同時動作で運搬する各媒体の移動軌跡が重複しないコマ
ンドを選択する。
【0017】更に、アクセッサ・コントローラ30は、
キューイングテーブル80上に2台のアクセッサ12−
1,12−2で同時に実行可能なコマンドが存在する
が、各媒体の移動軌跡が一部で重複している場合、重複
しない移動軌跡の範囲で2台のアクセッサを同時に動作
させる。具体的には、2台のアクセッサ12−1,12
−2で同時に実行可能なコマンドが、それぞれに割り当
られたセルドラム10−1,10−2から中央の記録再
生ユニット16への媒体運搬の指示であり、記録再生ユ
ニット16の配置位置で各媒体の移動軌跡が重複してい
る場合、2台のアクセッサ12−1,12−2を各々に
割り当られているセルドラム10−1,10−2の媒体
取出し位置まで同時に動作させる。
【0018】一方、セルドラム10の円筒面に形成され
た複数のセルの位置を、隣接するセルを仕切る壁のエッ
ジにより検出する発光部と受光部を前面に並べた光検出
器について、発光部の光軸をセルのエッジに対する検出
方向に対し微小な角度を持たせてロボットハンドに取り
付け、十分な反射光が得られるようにして検出感度を高
める。
【0019】また光検出に用いたエッジ位置の測定とし
て、アクセッサ・コントローラ30は、ロボットハンド
を指定されたセルに位置決めする際に、エッジに対し光
検出器を左方向から通過させてエッジ位置を測定すると
共に、エッジに対し逆に光検出器を右方向から通過させ
てエッジ位置を測定し、測定された2つのエッジ位置の
平均値を実際の測定値とし、誤差を除去する。
【0020】更に、アクセッサ12のロボットハンド単
独で光検出器の感度調整を可能とするため、記憶媒体と
同一のカートリッジ形状でもつ治具に、ロボットハンド
にピックアップ状態で光検出器の前面に反射面を位置さ
せる反射部材を設け、この治具を用いてロボットハンド
の光検出器を調整可能とする。またセルドラム10の各
セルをアクセッサ12による規定の媒体取出し位置に回
転させるための回転角を計測するセルドラム測定部をア
クセッサ・コントローラ30に設け、また測定対象とな
るセルに装着されてドラム回転中心とセル開口部の中心
を結ぶ光軸の光を照射する発光部と、ロボットハンドの
中央にセルドラム10を向けて配置され、円筒部材の内
部に受光部を有する測定用の光検出器を備える。
【0021】この場合にセルドラム位置の測定は、所定
のセル回転角θの位置を中心に、セルドラム12を反時
計回りに微小角度δθずつ回転すると同時にセルドラム
の回転に同期してアクセッサを微小距離δLずつ追従移
動させて前記光検出器で受光信号が得られなくなるドラ
ム回転角Δθ1を測定する。またセルドラム10を時計
回りに微小角度δθずつ回転すると同時にセルドラムの
回転に同期してアクセッサを微小距離δLずつ追従移動
させて光検出器で受光信号が得られなくなるドラム回転
角Δθ2を測定する。最終的に、ドラム回転角Δθ1,
Δθ2に基づいてセル回転角θを修正してセルをアクセ
ッサ12のロボットハンドの正面に向ける回転角を測定
する。
【0022】このセルドラム測定部で測定された各セル
毎の回転角θは、アクセッサ・コントローラ30のセル
アドレスをエントリとした変換テーブル82に格納され
る。アクセッサ・コントローラの変換テーブル82は、
セルアドレスをエントリしてセルドラム10の回転角及
びアクセッサの移動位置を示す2次元座標値を格納して
いる。変換テーブル82には、アクセッサ12の測定処
理動作によって実測した値が格納される。この変換テー
ブル82は、アクセッサ・コントローラ30のROMに
記憶され、パワーオンスタートでRAMに展開される。
【0023】一方、実測された変換テーブル82はバッ
クアップ用のオリジナルとしてフロッピディスクに格納
されている。フロッピディスクの変換テーブルの値は、
電源投入時に、ROMの変換テーブルの値とセルアドレ
ス毎に照合され、不一致の場合は、アクセッサの測定処
理動作を行って実測値を再度求めなければならない。そ
こで本発明は、両者が不一致の場合は、不一致を外部に
表示し、外部からの選択指示に従ってフロッピディスク
のテーブル値を使用可能とする。例えば、テーブル値の
不一致を保守パネルに表示し、保守パネルに設けた選択
スイッチの操作による選択指示に従ってフロッピディス
クのテーブル値を使用させる。このためアクセッサによ
る実測処理が不要になり、立ち上げを短縮できる。
【0024】一方、本発明は、ライブラリ装置のアクセ
ッサとして、レール上を走行する走行部に、最高速度の
異なる2台の走行モータを設け、マシン・コントローラ
32により、2台のモータのいずれか一方を選択して走
行制御する。ここで、2台の走行モータは同一の性能を
もったモータであり、レール上に形成されたラックギア
に対する噛み合い回転で走行部を走行させるピニオンギ
アを各々有し、各ピニオンギアはラックギアに対するギ
ア比が異なる。
【0025】またマシン・コントローラ32は、2台の
モータの速度テーブルを持ち、速度テーブルに基づいて
各モータを必要に応じ切り換えて最適な制御を行う。例
えば、2台のモータのうち、第1モータはトルクが高く
最高走行速度の低い高トルク低速モータであり、第2の
モータはトルクが低く最高速度の高い低トルク高速モー
タとした場合、マシン・コントローラ32は、起動時は
第1モータを選択して加速制御し、第1モータによる加
速中に第1規定速度Vref1に達したら第2モータを選択
して加速制御し、第2規定速度Vref2に到達したら定速
制御し、目標位置の手前の減速開始位置に達したら第1
モータを選択して減速制御する。
【0026】この場合、第1規定速度Vref1として第1
モータの最高走行速度を設定し、第2規定速度Vref2と
して第2モータの最高走行速度を設定することで、最も
短時間で目標位置に移動できる。また現在位置から目標
位置までの移動距離が短い場合には、加減速に十分な時
間がとれないので、移動距離に応じて第1規定速度と第
2規定速度を設定する。
【0027】更に、マシン・コントローラ32は、2台
のモータの片側の障害時には、残された正常側のモータ
を選択して制御する。
【0028】
【作用】このような本発明のライブラリ装置によれば、
次の作用が得られる。まずセルブロックに代えてセルド
ラムを配置したことで、単位面積当りの媒体収納数を大
幅に拡大でき、しかもアクセッサの移動距離も増加する
ことがない。また中央に記録再生ユニットを配置し、そ
の両側に分けてセルドラムを配置して2台のアクセッサ
に左右のセルドラムを割り当てることで、2台のアクセ
ッサの同時動作による媒体運搬が効率良くできる。
【0029】また実行中のコマンドでセルドラムからの
媒体取出しが完了した待ち状態で、次に実行するコマン
ドに従ったドラム回転を先行して行うことで、アクセッ
サのドラム回転の待ち時間を短縮又は除去できる。更
に、2台のアクセッサでコマンド実行を同時に行う際
に、相手方の動きを妨げるようなコマンド選択を回避す
ることで、可能な限り2台のアクセッサを同時動作させ
る。これによって、媒体のマウント効率が大幅にアップ
する。
【0030】一方、ロボットハンドの光検出器を傾けて
取り付けることで、セルエッジからの反射光を確実にセ
ンサで受光し、検出感度を高める。またセルエッジに対
し左右両方向から光検出器の移動走査を行って平均値を
取ることで、検出誤差をなくす。カートリッジ型の治具
を作成し、アクセッサのロボットハンドに持たせること
で、光検出器の感度調整が簡単にできる。
【0031】更に、アクセッサにセルドラムの各セルを
正しく位置決めするための回転角の測定処理を、測定セ
ルに発光部を設け、アクセッサのロボットハンドに円筒
部材に受光部を収めた光検出器を設け、セルドラムとア
クセッサを微小駆動しながら光検出できなくなる角度を
両側で求めて誤差を実測し、この実測誤差で規定の回転
角を補正することで、正確なセル毎の回転角を得てセル
ドラムの回転による位置決め精度を向上できる。
【0032】またセルアドレスをドラム回転角及びアク
セッサの移動座標値に変換する変換テーブルの値は、装
置の設置段階でアクセッサの測定動作によって実測した
値が使用され、フロッピディスクに格納されていること
から、パワーオンスタート時にROMの値と一致しなか
った場合は、フロッピディスクのオリジナル値を選択す
ることで、値が違う度にアクセッサによる実測動作を行
う手間が省ける。
【0033】さらに、アクセッサに最高走行速度の異な
るモータを2台設けて選択的に使用した速度制御を行う
ことで、移動時間を短縮し、またモータの障害発生によ
る装置の運用停止を防止できる。
【0034】
【実施例】
<目 次> 1.システム構成と機構構造 2.ライブラリ装置のハードウェアと機能 3.アクセッサ・コントローラの構成と機能 4.ドラム回転先行制御 5.アクセッサの最適制御 6.光検出器によるセルドラムとアクセッサの位置決め 7.ドラム回転角の測定 8.パワーオンスタート時のセルアドレス変換テーブル
の展開 9.2モータ・アクセッサ 1.システム構成と機構 図2は本発明のライブラリ装置のフレーム構成を透視図
で示す。ライブラリ装置は複数のフレームに分けられて
おり、これらのフレームを組み合わせることで装置を構
成することができる。ライブラリ装置には媒体保管庫と
しての複数のセルドラム10−1〜10−12が設けら
れる。セルドラム10−1〜10−12には例えば磁気
テープを収めた媒体カートリッジが多数収納されてい
る。
【0035】この実施例において、セルドラム10−1
〜10−12は、左側の4台のセルドラム10−1〜1
0−4と、右側の8台のセルドラム10−5〜10−1
2に分離され、それぞれ2列に配置される。セルドラム
10のカートリッジ収納位置はセルと呼ばれ、各セル位
置はセルアドレスで定義される。フレーム内の左右に亘
った方向にはレール14が敷設され、レール14上に運
搬ロボットとして機能する2台のアクセッサ12−1,
12−2を走行自在に搭載している。レール14は、左
右に分離配置して2列に並べたセルドラム10−1〜1
0−12の間に配置されている。このためアクセッサ1
2−1,12−2は、レール14を走行して任意のセル
ドラム10−1〜10−12の位置に移動することがで
きる。
【0036】本発明にあっては、左側に位置するアクセ
ッサ12−1に、左側に配置したセルドラム10−1〜
10−4からの運搬を割り当てる。また右側に位置する
アクセッサ12−2に、右側に配置したセルドラム10
−5〜10−12からの運搬を割り当てる。中央に配置
されたフレーム内には、コントロールユニット18−
1,18−2と、デッキユニット16−1〜16−4が
配置される。デッキユニット16−1〜16−4には、
複数の記録再生装置が設けられ、アクセッサ12−1,
12−2によりセルドラム10−1〜10−12から運
搬したカートリッジをローディングしてデータの読み書
きを行う。更に右端のフレーム前面には媒体投入排出ユ
ニット15が設けられ、カートリッジの出し入れを行う
ようにしている。
【0037】図3は図2のアクセッサを取り出して示
す。アクセッサ12−1,12−2は2条のレール14
上を走行部40に設けたモータ44によって走行する。
即ち、モータ44の下部の回転軸にはピニオンギア45
が設けられ、レール14の側面に形成したラックギア
(図示せず)に噛み合って走行する。走行部40の上に
は支柱42が起立され、支柱42に沿って上下に移動可
能なリフト部46にロボットハンド48を設けている。
【0038】図4はロボットハンド48の詳細である。
ロボットハンド48はリフト部46に搭載され、リフト
部46の支柱42に対する昇降動作はネジシャフト50
の回転により行われる。リフト部46には旋回プーリ5
6が設けられ、旋回用モータ52の回転をワイヤベルト
54で伝えてロボットハンド48を水平回りに回転す
る。
【0039】ロボットハンド48の旋回部分には媒体保
持用のピッカ部62が設けられる。ピッカ部62はスラ
イド用モータ58によるワイヤベルト60の駆動で、図
4の位置から前方位置に水平移動することができる。こ
のようにピッカ部62を水平方向に送り出した状態で、
ピッカ部62の上下のプレート間にセルドラムのカート
リッジを挟み、出し入れができる。
【0040】図5は本発明のセルドラムの詳細である。
セルドラム10は、フレームに対しドラム回転軸130
によってトラム本体66をモータ(図示せず)により回
転自在に装着している。ドラム本体66には、この実施
例では、縦方向に27個のセル64が配置され、ドラム
本体の周囲には12箇所(30°間隔)に分割されてセ
ル64が位置するため、セル64の総数は、324個と
なる。このようなセルドラムが図2の実施例では12台
設置しているため、3888個のセルが確保されてい
る。 2.ライブラリ装置のハードウェアと機能 図6は本発明のライブラリ装置のハードウェア構成の一
例を示す。図6において、ライブラリ装置24に対して
は、この実施例にあっては上位ユニットとして4台のホ
ストコンピュータ20−1〜20−4を設けている。ホ
ストコンピュータ20−1〜20−4のそれぞれはチャ
ネル・インタフェースバス22−1〜22−4によりラ
イブラリ装置24に接続される。
【0041】このチャネル・インタフェースバス22−
1〜22−4としては、例えばブロック・マルチプレク
サ・チャネル・インタフェースやSCSIが用いられ
る。ライブラリ装置24には例えば4台のディレクタ2
6−1〜26−4が設置される。ディレクタ26−1、
26−3はチャネルA,B,C,Dをもち、ディレクタ
26−2、26−4はチャネルE,F,G,Hをもって
いる。尚、ディレクタ26−1〜26−4のチャネル数
は、最大で6チャネルとすることができる。
【0042】ディレクタ26−1,26−3のチャネル
Aにはホストコンピュータ20−1からのチャネル・イ
ンタフェースバス22−1が接続され、チャネルBには
ホストコンピュータ20−2からのチャネル・インタフ
ェースバス22−2が接続される。また、ディレクタ2
6−2,26−4のチャネルEにはホストコンピュータ
20−3からのチャネル・インタフェースバス22−3
が接続され、チャネルFにはホストコンピュータ20−
4からのチャネル・インタフェースバス22−4が接続
される。尚、ディレクタ26−1,26−3のチャネル
C,D及びディレクタ26−2,26−4のチャネル
G,Hは、この実施例では使用されていない。
【0043】ディレクタ26−1〜26−4の端末側に
は2つのチャネルa,bが設けられる。チャネルaは記
録再生装置用であり、またチャネルbはアクセッサ制御
用である。ディレクタ26−1,26−2は、左側に設
けた6台の記録再生装置34−1〜34−6を共用する
もので、チャネルaからデバイス・バス36−1,36
−2を接続している。従ってディレクタ26−1,26
−2はチャネルaより左側の記録再生装置34−1〜3
4−6に対しライトあるいはリードできる。
【0044】またディレクタ26−3,26−4は、右
側に設けた同じく6台の記録再生装置36−7〜36−
12を共用し、チャネルaからデバイス・バス36−
3,36−4を接続している。従ってディレクタ26−
3,26−4は右側の記録再生装置34−1〜34−1
2に対しライトあるいはリードできる。尚、記録再生装
置は片側に最大16台を実装することができる。
【0045】ディレクタ26−1,26−2のチャネル
bから引き出されたデバイス・インタフェース・バス3
8−1は、アクセッサ・コントローラ28のチャネルa
に接続される。またディレクタ26−3,26−4のチ
ャネルbから引き出されたデバイス・インタフェース・
バス38−2はアクセッサ・コントローラ28のチャネ
ルbに接続される。
【0046】アクセッサ・コントローラ30は予備機で
あり、ディレクタ26−1,26−2のチャネルbから
のデバイス・インタフェース・バス38−1をチャネル
aに接続し、ディレクタ26−3,26−4のチャネル
bからのデバイス・インタフェース・バス38−2をチ
ャネルbに接続している。アクセッサ・コントローラ2
8,30はディレクタ26−1〜26−4のいずれかか
らの命令を受領して処理を実行する。アクセッサ・コン
トローラ28の配下にはアクセッサ12−1,12−1
を制御するマシン・コントローラ32−1,32−2
と、セルドラム12−1,12−2を制御するドラム・
コントローラ35−1,35−2を設けている。尚、説
明を簡単にするためセルドセラムは2台としている。
【0047】マシン・コントローラ32−1,32−2
及びドラム・コントローラ35−1,35−2は、予備
としてのアクセッサ・コントローラ30に対しても接続
される。通常時はアクセッサ・コントローラ28からの
指示を受けている。ホストコンピュータ20−1〜20
−4のそれぞれは、ジョブの実行に伴うライブラリ装置
24に対する入出力要求の発生に基づき、論理機番アド
レスを指定して、ディレクタ26−1,26−2に対し
自己の割当チャネルから入出力起動命令として機能する
ムーブコマンドを発行する。このムーブコマンドに対し
ディレクタ側より正常受領応答が得られると、次にホス
トコンピュータは媒体運搬情報としてのデータバイト
(コマンドパラメータ)を転送する。このデータバイト
は、移動元アドレスと移動先アドレスを含み、アクセッ
サ・コントローラ28のキューイングテーブルに格納さ
れる。アクセッサ・コントローラ28は、アクセッサ1
2−1,12−2の空きを認識すると、キューイングテ
ーブルからムーブコマンドの移動元アドレス及び移動先
アドレスを取り出し、マシン・コントローラ32−1,
32−2に対しアクセッサ12−1,12−2の移動を
指示する。また必要ならば、ドラム・コントローラ35
−1,35−2にセルドラム10−1,10−2の回転
を指示する。
【0048】この場合、アクセッサ・コントローラ28
はキューイングテーブルから取り出した移動元と移動先
の各セルアドレスで変換テーブルを参照し、セルドラム
回転角θ、アクセッサ座標位置(X,Y)に変換し、回
転角θのセルドラム回転を指示し、また座標位置(X,
Y)へのアクセッサ移動を指示する。 3.アクセッサ・コントローラの構成と機能 図7はアクセッサ・コントローラ28の実施例であり、
CPU70のバス75に、ROM76,DRAM78、
上位インタフェース制御部84、マシン・コントローラ
・インタフェース制御部88、ドラムインタフェース制
御部92、デバイスインタフェース94,102を接続
している。
【0049】CPU70には、プログラム制御により実
現される運搬制御部72と測定処理部74が設けられ
る。DRAM78には、キューイングテーブル80とセ
ルアドレス変換テーブル82が設けられる。キューイン
グテーブル80には、ディレクタを経由してホストコン
ピュータから受領したムーブコマンドが格納される。セ
ルアドレス変換テーブル82は、セルアドレスをエント
リとして、ドラム回転角θ、アクセッサの移動範囲を決
める水平方向をX軸、垂直方向をY軸として座標値
(X,Y)が格納される。
【0050】ここで、セルアドレスは、例えば16進で
4桁となり、図2において、アクセッサ12−1,12
−2のロボットハンドにセルアドレスA000,A00
1が割り当てられ、媒体投入排出口15にセルアドレス
B000が割り当てられ、セルドラム10−1〜10−
12の各セルにセルアドレスC000〜CFFFが割り
当てられ、図6の記録再生装置34−1〜34−12に
はセルアドレスD000〜D00Dが割り当てられる。
【0051】セルアドレス変換テーブル82のテーブル
値は、セルドラムのセルアドレスC000〜CFFFに
ついては、回転角θと座標値X,Yを格納しているが、
媒体投入排出口のセルアドレスB000及び記録再生装
置のセルアドレスD000〜D00Dについては、座標
値X,Yのみ格納している。更に、ロボットハンドにセ
ルアドレスA000,A001も座標値X,Yのみであ
るが、常に現在位置の座標値に更新されている。
【0052】またセルアドレス変換テーブル82のテー
ブル値は、CPU70の測定処理部74によるアクセッ
サ及びセルドラムの回転で実際に測定された値が使用さ
れる。この実測された変換テーブルは、ROM76に格
納されて、パワーオンスタートの際にDRAMにセルア
ドレス変換テーブル82としてロードされる。また実測
された変換テーブルは、フロッピディスク装置104を
使用してフロッピディスクにバックアップ用として格納
されている。
【0053】測定処理部74によるテーブル値の実測
は、ライブラリ装置の設置が完了段階で、CEパネル9
6を使用して行われる。CEパネル96は表示部98を
有し、更に、パワオンスタートの際のROMテーブル値
とフロッピ・テーブル値の不一致の際に、フロッピ・テ
ーブル値の選択を指示するFD選択スイッチ100を設
けている。
【0054】CPU70の運搬制御部70は、キューイ
ングテーブル80からムーブコマンドのバイトデータで
ある移動元と移動先のセルアドレスを取り出し、セルア
ドレス変換テーブル82でドラム回転角θ、座標値X,
Yを求め、ドラム・コントローラ35−1,35−2お
よび又はマシン・コントローラ32−1,32−2に駆
動を指示する。
【0055】図8は、運搬制御部70によるセルアドレ
スの変換機能である。レジスタ212にキューイングテ
ーブル80から取り出したセルアドレスをセットし、こ
れをエントリとしてセルアドレス変化テーブル82を参
照し、対応するテーブル値をレジスタ214に読み出
す。レジスタ214には、セルドラムの任意のセル位置
のセルアドレスから得られた回転角θ、座標値X,Yが
格納される。
【0056】デコーダ216は、レジスタ214の座標
値Xからセルドラムの水平方向での配置位置が判るの
で、これを解読して対応するセルドラムの機番#00〜
#12のいずれかのデコード出力を生成する。ここで、
セルドラム毎にドラム・コントローラ35−1〜35−
12を設けていたとすると、デコーダ216の出力で指
定された機番のセルドラムのドラム・コントローラに対
し、回転角θによるドラム回転が指示される。
【0057】同時にレジスタ214の座標値X,Yはマ
シン・コントローラ32−1,32−2のいずれかに対
するアクセッサ12−1,12−2の移動指示として与
えられる。図9のフローチャートは、アクセッサ・コン
トローラ30による運搬制御処理である。まずステップ
S1でキューイングテーブル80からコマンド・パラメ
ータとしての移動元アドレスと移動先アドレスを取り出
す。次のステップS2〜S7で移動元アドレスの処理を
行う。ステップS2でセルアドレス変換テーブル82を
参照し、ドラム回転角θ、座標値X,YをステップS3
で取得する。
【0058】次にステップS4で移動元はセルドラムか
否かチェックし、セルドラムであれば、ステップS5で
ドラム・コントローラにθ回転を指示する。次にステッ
プS6でマシン・コントローラに座標値X,Yを与えて
アクセッサの移動元アドレスへの移動を指示する。これ
によって、例えばセルドラムは移動元アドレスのセルを
アクセッサ取出し位置に回転して位置決めし、同時に、
アクセッサがセルドラムの取出し位置に移動し、ロボッ
トハンドで媒体をピックアップすると、終了通知を出
す。
【0059】このアクセッサからの終了通知がステップ
S7で判別されるとステップS8〜S13の移動先アド
レスの処理に移行する。まずステップS8で移動先アド
レスによりセルアドレス変換テーブル82を参照し、ド
ラム回転角θ、座標値X,YをステップS9で取得す
る。次にステップS10で移動元はセルドラムか否かチ
ェックし、セルドラムであれば、ステップS11でドラ
ム・コントローラにθ回転を指示する。次にステップS
12でマシン・コントローラに座標値X,Yを与えてア
クセッサの移動元アドレスへの移動を指示する。
【0060】これによって、例えば媒体をピックアップ
したアクセッサは、移動先アドレスとなる磁気テーブ装
置の位置に移動し、ロボットハンドで媒体をローディン
グすると、終了通知を出す。このアクセッサからの終了
通知がステップS13で判別されると、1つのムーブコ
マンドの実行終了となり、ホストコンピュータからのス
テータスコマンドに対応してデバイスエンドを応答し、
再びステップS1に戻って次のコマンドの実行に移行す
る。
【0061】図10は、図6のマシン・コントローラ3
2によるアクセッサの駆動制御のフローチャートであ
る。ステップS1でアクセッサ・コントローラ30から
座標値X,Yをパラメータとした移動指示を受信する
と、ステップS1でレール走行のためのX走行制御を開
始し、またステップS3でロボットハンドを昇降させる
Y走行制御を開始する。X,Y走行制御は、加速、定
速、減速パターンに従ったモータの速度制御により目標
位置へ移動し、目標位置に達すると位置決め制御に入
る。
【0062】ステップS4でアクセッサの走行終了が得
られると、ステップS5でロボットハンドのピッカ部に
設けている光検出器により、セルドラムのエッジが検出
できたか否か判定する。セルエッジが検出されると、指
定されたセルはアクセッサに対し正しく位置決めされて
いる。セルエッジが検出されない場合は、ステップS6
で位置の微調整を行ないセルエッジの検出位置を得る。
【0063】セルエッジが正常に検出できたならば、ス
テップS7でロボットハンドによるセルからの媒体取り
出し、又は運搬してきた媒体のセルへの挿入を行なう。
そしてステップS8でアクセッサ・コントローラ30に
終了応答を行ってステップS1で次の指示を待つ。 4.ドラム回転先行制御 図11は、図7のアクセッサ・コントローラ30のCP
U70に設けた運搬制御部72より行われるドラム回転
の先行制御の説明図であり、アクセッサ12−1により
セルドラム10−1と磁気テープ装置34−1の間で記
憶媒体を運搬する場合を例にとっている。
【0064】まず図12のようにムーブコマンドがキュ
ーイングテーブル80に格納されていたとする。ムーブ
コマンドはコマンド番号#1,#2,#3,#4,・・
・で示され、それぞれ移動元アドレスと移動先アドレス
をパラメータとしてもっている。このようなムーブコマ
ンドについて、キューイングテーブル80上でコマンド
の実行順を決める優先度を図示のように付けるスケジュ
ーリングを予め行っている。
【0065】図11(A)は、図12の優先度1のムー
ブコマンド#1の実行であり、セルドラム10−1の移
動元アドレスF1から記憶媒体を取り出して移動先アド
レスT1となる磁気テープ装置30−1に運搬するコマ
ンドである。このムーブコマンド#1の実行において、
まず移動元アドレスF1に基づいたセルドラム10−1
のドラム回転とアクセッサ12−1のセルドラム10−
1への移動が、図11(A)のように行われる。
【0066】セルドラム10−1上の移動元アドレスで
指定されたセルがアクセッサ取出位置に回転し、アクセ
ッサ12−1がセルドラム10−1の取出位置に移動
し、ロボットハンド48を移動元アドレスF1のセルに
図11(B)のように位置決めすると、ロボットハンド
48によるセルドラム10−1からの記憶媒体のピック
アップが行われる。
【0067】セルドラム10−1から記憶媒体がピック
アップされると、図11(C)のように、移動先アドレ
スT1に従ってアクセッサ12−1は、ロボットハンド
48でピックアップした記憶媒体106を磁気テープ装
置34−1に運搬して投入する。図11(B)でアクセ
ッサ12−1がセルドラム10−1から記憶媒体をピッ
クアップすれば、その後、現在実行中のコマンドによる
セルドラム10−1の制御はないことから、セルドラム
10−1は次のムーブコマンド#2の実行待ちとなる。
このとき本発明にあっては、図11(C)のように、ア
クセッサ12−1によるムーブコマンド#1の実行に並
行して、次に実行するムーブコマンド#2の移動元アド
レスF2のセル位置をアクセッサ12−1の取出位置に
対し回転させるドラム回転を先行して行う。
【0068】この結果、アクセッサ12−1が記憶媒体
106を移動先アドレスT1の磁気テープ装置34−1
に投入して、現在実行中のムーブコマンド#1を完了
し、次のムーブコマンド#2の移動元アドレスF2に従
ってセルドラム10−1に戻ってきたときには、既にセ
ルドラム10−1のドラム回転は完了し、移動元アドレ
スF2のセルがアクセッサ取出位置に回転している。し
たがって、直ちにアクセッサ12−1は次のコマンド#
2の移動元アドレスF2のセルから記憶媒体を取り出し
て移動先アドレスT2に運搬することができる。
【0069】図13は、図11のドラム回転の先行制御
のフローチャートである。まずステップS1で、図12
のようにスケジューリングが済んだキューイングテーブ
ル80から実行コマンドを取り出し、ステップS2で、
次の実行コマンドがあることを判別すると、ステップS
3で、次の実行コマンドのドラム移動元アドレスを取り
出す。
【0070】続いてステップS4で、アクセッサの空き
をチェックし、アクセッサに空きがあればステップS5
に進んで、ステップS1でキューイングテーブルから取
り出した実行コマンドの移動元アドレスへの移動を指示
する。続いてステップS6で、ドラム回転完了をチェッ
クする。最初のコマンド実行にあっては、ドラム回転は
アクセッサの移動と同時に行われるため、ドラム回転は
完了しておらず、したがってステップS7で、移動元ア
ドレスへのドラム回転を指示する。ステップS6で、ド
ラム回転完了をチェックすると、ステップS8で、アク
セッサのドラム取出位置への移動終了を待って媒体ピッ
クアップを指示する。
【0071】ステップS8でセルドラムからの媒体ピッ
クアップが完了すると、ステップS9で、アクセッサに
移動先アドレスへの移動を指示し、続いてステップS1
0で、次の実行コマンドの移動先アドレスへのドラム回
転を指示し、これによってドラム回転の先行制御が行わ
れる。 5.アクセッサの最適制御 図14は、図7のアクセッサ・コントローラ30のCP
U70に設けた運搬制御部72により行われる2台のア
クセッサ12−1,12−2の同時駆動による最適制御
を示す。
【0072】今、図15のキューイングテーブル80用
に3つのムーブコマンド#1〜#3が存在したとする。
そして、ムーブコマンド#1はアクセッサ12−1に割
り当てられ、ムーブコマンド#2,#3はアクセッサ1
2−2に割り当てられるスケジューリングが行われてい
たとする。この3つのムーブコマンド#1〜#3による
記憶媒体の移動軌跡は、図14のようになる。
【0073】まずムーブコマンド#1は、セルドラム1
0−1の移動元アドレスF11からデッキユニット16
の中の移動先アドレスT11の磁気テープ装置34−4
への運搬命令である。またムーブコマンド#2は、セル
ドラム10−2の移動元アドレスF12からデッキユニ
ット16の中の移動先アドレスT12の磁気テープ装置
34−2への媒体運搬の命令である。更にムーブコマン
ド#3は、セルドラム10−2の移動元アドレスF13
からデッキユニット16の移動先アドレスT13の磁気
テープ装置34−7へ媒体を運搬する命令である。
【0074】ここで、アクセッサ12−1が実行するム
ーブコマンド#1に対し、アクセッサ12−2が実行す
るムーブコマンド#2,#3の内、ムーブコマンド#2
はムーブコマンド#1に対し移動軌跡が重複しており、
同時に実行することはできない。これに対し、ムーブコ
マンド#3はムーブコマンド#1に対し移動軌跡が重複
していないため、同時に実行できる。
【0075】このような場合、本発明の運搬制御にあっ
ては、アクセッサ12−2で実行する2つのムーブコマ
ンド#2,#3の内、アクセッサ12−1で実行するム
ーブコマンド#1に重複しないムーブコマンド#3を選
択する。このようなムーブコマンドの選択により、アク
セッサ12−1,12−2による同時制御を可能な限り
可能とする。
【0076】図16は、図18のように、キューイング
テーブル上にアクセッサ12−1,12−2に割り当て
られたムーブコマンドが1つずつ存在し、ムーブコマン
ド#1,#2は図16のように移動範囲が重複している
場合の処理である。このような場合には、例えばアクセ
ッサ12−1がムーブコマンド#1を実行する際には、
アクセッサ12−2はムーブコマンド#2を実行せず
に、ムーブコマンド#1の移動を妨げることのない位置
に退避していなければならない。
【0077】このため、アクセッサ12−1,12−2
の同時制御ができず、効率が低下する。そこで本発明に
あっては、図17のように、アクセッサ12−1,12
−2がムーブコマンド#1,#2の移動元アドレスF2
1,F22に移動する場合については問題がないことか
ら、アクセッサ12−1,12−2の移動元アドレスF
21,F22への移動を同時に行わせる。
【0078】次の移動先アドレスT21,T22につい
ては、キューイングテーブル80上でのスケジューリン
グによる優先度の高い方のコマンド例えばムーブコマン
ド#1をアクセッサ12−1により実行させ、ムーブコ
マンド#1の実行終了を待って、アクセッサ12−2に
よる移動先アドレスT22への移動によるムーブコマン
ド#2を実行する。
【0079】このようにアクセッサ12−1,12−2
のムーブコマンドが移動先で重複していても、移動元へ
の移動を同時に行うことで、その分だけ運搬効率を高め
ることができる。図19のフローチャートは、図14お
よび図16,17の制御処理である。まずステップS1
で、キューイングテーブルから実行コマンドを取り出
す。続いてステップS2で、他のアクセッサの実行コマ
ンドを取り込み、ステップS3で移動軌跡が重複するか
否かチェックする。移動軌跡が重複していなければ、ス
テップS4で、アクセッサに移動元アドレスから移動先
アドレスの媒体移動を指示し、ステップS5の移動終了
を待って、再びステップS1に戻る。
【0080】移動軌跡が重複していた場合にはステップ
S6に進み、次の実行コマンドの有無をチェックする。
次の実行コマンドがあればステップS7に進み、キュー
イングテーブルから次の実行コマンドを取り出し、ステ
ップS3で、移動軌跡が重複するか否かチェックする。
このとき図14のアクセッサ12−2のムーブコマンド
#3のように次の実行コマンドの移動軌跡が他のアクセ
ッサの移動軌跡に重複していなかったときには、ステッ
プS4,S5の処理により、そのコマンドによる媒体移
動を指示する。
【0081】そして、媒体移動を終了すると、ステップ
S13で、キューイングテーブルから取り出した未処理
コマンドの有無をチェックし、この場合には未処理コマ
ンドがあることからステップS2に戻り、現時点におけ
る他のアクセッサの実行コマンドを取り込み、ステップ
S3で、移動軌跡の重複をチェックする。この間に他の
アクセッサは、前回重複した実行コマンドを既に終了し
ていることから、未処理コマンドについて移動軌跡は重
複せず、ステップS4に進んで、アクセッサに移動元ア
ドレスから移動先アドレスへの媒体移動を指示すること
が可能となる。なお、キューイングテーブルから取り出
して未処理となっているコマンドについては、タイマに
より待ち時間を監視し、オーバタイムとなったときには
強制的に未処理コマンドを実行させる。
【0082】一方、ステップS6で、次の実行コマンド
がなかった場合には、ステップS8〜S12で、図17
に示した処理を行う。即ち、ステップS8で、アクセッ
サに移動元アドレスへの移動を指示し、ステップS9
で、移動終了をチェックすると、ステップS10で、他
のアクセッサの実行完了を待つ。他のアクセッサの実行
完了で移動先アドレスへの運搬が可能となることから、
ステップS11で、アクセッサに移動先アドレスへの移
動を指示し、ステップS12で、アクセッサからの移動
終了を待って、再びステップS1に戻る。 6.光検出器によるセルドラムとアクセッサの位置決め 図20は、本発明におけるアクセッサに設けたロボット
ハンド48のセルドラムのセルに対する光検出器を用い
た位置決めの様子である。アクセッサのロボットハンド
48にはピッカ部62が設けられており、ピッカ部62
の例えば上から見て左側に、図示のように光検出器11
0を設置している。光検出器110は、検出方向に面し
て発光部112と受光部114を横に配置している。セ
ルドラムに対しアクセッサを位置決めした状態で、ロボ
ットハンド48の正面にはセル64が位置し、光検出器
110の前にはセル64の隣接するセルとを仕切る仕切
壁107のエッジ108が位置する。この仕切壁107
は、実際には図5のセルドラム10のセル64の境界部
分に示す構造となる。
【0083】ピッカ部62の左側に設けた光検出器11
0の発光部112からは、矢印のように光ビーム115
が出力され、エッジ108に当たって散乱する。この散
乱光の一部が受光部114に入射して、エッジ108の
存在を示す受光信号が得られる。しかしながら、光検出
器110の発光部112の光軸をエッジ108に直交す
るように設置した場合には、微弱な散乱光の受光となる
ため、光検出器110の検出感度をかなり高くしなけれ
ばならず、検出感度を高めるとノイズが目立ち、エッジ
108の検出性能が低下する。
【0084】そこで本発明にあっては、図21のよう
に、光検出器110の発光部112からの光軸をセル6
4のエッジ108に対し僅かに傾けて設置する。例え
ば、光軸の傾き分のテーパ面をもった傾斜取付部材12
0によって光検出器110をロボットハンド48のピッ
カ部62の横に設置する。このように光検出器110を
僅かに傾けて設置することで、発光部112からの光ビ
ーム115は、エッジ108に対し直交する方向に対し
僅かな傾きをもって入射し、これによって反対側に同じ
傾きをもって反射し、十分な光量を受光部114に入射
することができ、光学的に検出感度を大幅に高めること
ができる。この結果、光検出器110によるセル64の
エッジ108の検出感度を大幅に高めることができる。
【0085】図22(A)は、アクセッサのロボットハ
ンド48の側面に設けた光検出器110によるセル64
のエッジ108の検出処理の様子である。図10のアク
セッサ走行制御で説明したように、アクセッサのセルド
ラムに対する位置決めが終了すると、光検出器110に
よるセルエッジの検出処理が行われる。このセルエッジ
検出処理の際に本発明にあっては、図22のように、エ
ッジ108に対し光検出器110を左右から移動走査す
るようにアクセッサを微小範囲で往復移動する。
【0086】図22(B)は、光検出器110を右から
左に移動したときのエッジ108の検出波形であり、光
検出器110は感度がよいことから、エッジ108にお
けるコーナ108−1の手前で検出波形116が立ち上
がり、その後、反対側のコーナ108−2を過ぎても直
ちに検出波形116は立ち下がらず、ある遅れをもって
立ち下がる。このときの検出波形116における基準位
置からの立上がり位置までの距離をD2、立下がり位置
までの距離をD1とする。
【0087】図22(C)は、光検出器110をエッジ
108に対し左から右に移動したときの検出波形118
である。この場合には、逆に、コーナ108−2の手前
で検出波形118が立ち上がり、コーナ部108−1を
過ぎた後、ある遅れをもって検出波形118が立ち下が
る。このときの基準位置から検出波形118の立上がり
までの距離をD3、立下がりまでの距離をD4とする。
【0088】このように検出波形116,118の立上
がり,立下がりについて、距離D1,D2,D3,D4
が検出できれば、本来のエッジ108の中心までの距離
Dは、 D=(D1+D2+D3+D4)/4 による平均値として正確に算出することができる。そし
て、このようにして算出された距離D1にアクセッサを
位置決めすることで、セル64に対するロボットハンド
48のセンタリングが高精度で実現できる。
【0089】図23のフローチャートは、図22(A)
〜(C)のエッジ検出処理である。まずステップS1
で、アクセッサにエッジに対する一定方向の走行を指示
する。ステップS2で、エッジ立上がり部分を検出する
と、ステップS3で、アクセッサに設けている距離カウ
ンタの値をD1にセットする。続いてステップS4で、
立下がりエッジを検出すると、ステップS5で、距離カ
ウンタの値をD2にセットする。
【0090】次にステップS6で、アクセッサ走行方向
を逆転して走行する。ステップS7で、エッジ立上がり
を検出すると、ステップS8で、距離カウンタの値をS
3にセットし、続いてステップS9で、エッジ立下がり
を検出すると、ステップS10で、距離カウンタの値を
D4にセットし、これにより一連の検出処理が終了する
ことから、最終的にステップS11で、D1〜D4にセ
ットした距離カウンタの値の平均値を求めて、その位置
にアクセッサを移動するセンタリングを行う。
【0091】図24は、アクセッサのロボットハンドに
設けている光検出器の調整を示す。アクセッサのロボッ
トハンド48に設けたピッカ部62の側面には光検出器
110が設置されており、光検出器110の感度調整
は、通常、図20のように、アクセッサをセルドラムに
位置決めした状態で行わなければならない。しかしなが
ら、ライブラリ装置の設置工事の段階にあっては、アク
セッサ単独で光検出器110の調整が必要となる。
【0092】そこで本発明にあっては、図24のよう
に、運搬対象となる記憶媒体のカートリッジ形状と同じ
ことによってピッカ部62に保持可能な治具122を準
備し、治具122に反射部材124を設ける。反射部材
124はL字型に曲がった部材であり、反射面126が
ピッカ部62の光検出器110の前面に位置するように
取り付けられている。
【0093】このため、光検出器110の感度調整を行
いたい場合には、図示のように治具122をピッカ部6
2に装着するだけで、光検出器110の前方に反射部材
124の反射面126を位置させることができ、発光部
112からの光の反射光を受光部114に入射すること
で感度調整がアクセッサ単独で実現できる。なお図24
は、図20の取付状態をもつ光検出器110の感度調整
を例にとっているが、図21に示すピッカ部62に対
し、ある傾きをもって取り付けた光検出器110につい
ても全く同様に、治具122を使用してアクセッサ単独
での感度調整ができる。 7.ドラム回転角の測定 本発明のライブラリ装置で使用するアクセッサ・コント
ローラにあっては、図8のように、セルアドレス変換テ
ーブル82に格納するセルドラムの回転角θを、ライブ
ラリ装置の設置が完了した運用開始前の段階で測定する
必要がある。セルドラムの各セル位置に対する回転角
は、例えば図5のセルドラム10にあっては、回転ドラ
ム66の円周を12分割してセル64を配置しているこ
とから、セル1つ当たりの回転角は30°となり、セル
ドラムの基準位置に対する各セルの回転角は一義的に0
°,30°,60°,90°,・・・330°,360
°と決まっている。
【0094】したがって、各回転角の位置で縦方向に並
んだセルのセルドラム?について、設計的に決まった回
転角を使用すればよいが、設計上の回転角と設置が済ん
だセルドラム10のアクセッサ取出位置に対するセルセ
ンタリング位置との間には必ず誤差が生ずる。そこで従
来は、ライブラリ装置の据付けが完了した段階でセルド
ラムの前にアクセッサを位置決め制御し、ロボットハン
ドの上下方向のセル取出位置即ちY軸方向で位置決めし
ながら各セルごとにアクセッサのロボットハンドに対す
るセンタリングを人為的に調整し、そのときの回転角を
セルアドレス変換テーブル82に格納して使用してい
る。しかしながら、人為的な回転角の測定処理であって
は手間が大変であることから、本発明にあっては、この
回転角の測定処理を自動的に行う。
【0095】図25は、ドラム回転角の測定に使用する
機器の取付状態の説明図である。まずセルドラム10の
測定対象とするセル64には、発光器136を設置す
る。発光器136は、ドラム回転軸130の回転中心1
35とセル64の開口部側の中心137を通る中心線を
光軸とするように設置する。一方、アクセッサのロボッ
トハンド48には光検出器140を設置する。光検出器
140は、図26(A)のように、一方に開口した円筒
部材142の中に受光部144を収納している。この光
検出器140は、図26(B)のように、円筒部材14
2の中心軸からの入射光146に対し入射角を左右に広
げていくと、円筒部142の開口端を通る光148以上
の傾きで入射する光は受光部144に入射せず、中心光
軸146に対し左右Δθの範囲の入射光のみを検出する
ことができる。このような光検出器140の入射角度に
対する検出機能を利用して、図27および図28のよう
にしてセルドラム10の回転角を検出する。
【0096】まず図25のように、セルドラム10上の
基準位置132を固定側の基準位置133に位置合せ
し、この状態で設計上の回転角θ=0°となって、測定
対象となるセル64がアクセッサの正面に位置した状態
とする。このような設計上の回転角θ=0°の回転位置
決め状態から、図27のように、セル64に設けた発光
器136より光を出しながらセルドラム10を反時計回
りに微小角度δθずつ回転する。
【0097】即ち、初期位置Q0からまず微小角度δθ
によりQ1位置に回転する。このセルドラム10の微小
角度δθの回転に同期して、アクセッサのロボットハン
ド48も微小距離δLずつ移動し、最初は初期位置P0
からP1への移動となる。セルドラム10を微小角度δ
θ回転し、且つアクセッサを微小距離δL移動したなら
ば、このときのロボットハンド48に設けている光検出
器140で受光出力が得られるか否かチェックする。受
光出力が得られたならば、再びセルドラム10の微小回
転とアクセッサの微小移動を行い、これを光検出器14
0で検出出力が得られなくなるまで繰り返す。
【0098】アクセッサのロボットハンド48を図示の
P8の位置に移動するまでは光検出器140で検出信号
が得られるが、更にもう1ステップ移動した場合には、
図26(B)の光軸148−2を越える入射角となるこ
とで、光検出器140の検出出力が得られなくなる。そ
こで、光検出器140の検出出力が得られなくなる直前
のP8におけるセルドラム10の回転位置Q8における
回転角Δθを求める。この回転角Δθは、Q8までのス
テップ回転数Nに微小回転角δθを掛け合わせた(N×
δθ)となる。
【0099】次に図28のように、アクセッサおよびセ
ルドラム10を図25の初期位置に戻し、今度はセルド
ラム10を時計回りに微小角度δθずつ回転しながら、
これに同期してアクセッサを微小距離δLずつ左方向に
移動する。同様にして、光検出器140の受光出力が得
られたとすると、1つ前の回転位置Q8の回転角Δθを
Δθ=(N×δθ)として求める。
【0100】ここで、セルドラム10の反時計回りの回
転角をマイナス、時計回りの回転角をプラスとすると、
図27の測定で得られた回転角は−Δθとなり、図28
の測定で得られた回転角は+Δθとなる。図29は、測
定結果を図25の初期位置について示しており、アクセ
ッサのロボットハンド48に対しセル64が正面に位置
するセンタリング位置は、左右の測定角度の絶対値の和
の半分となる。これを固定側基準位置133に対するセ
ルドラム10上の基準位置132の設計上の回転角θに
ついて補正すると、 θ=θ+(Δθ2−Δθ1)/2 となる。このように、測定結果から算出された補正後の
角度θをアクセッサ・コントローラ30のセルアドレス
変換テーブル82の回転角θに使用する。
【0101】図30のフローチャートは、ドラム回転角
測定処理を示している。まずステップS1で、任意のセ
ルをアクセッサのピックアップ位置にセットし、カウン
タNを0にリセットする。ステップS2で、アクセッサ
を右方向に微小距離δL移動し、ステップS3で、セル
ドラムを反時計回りに微小角度δθ回転する。これによ
り、ステップS4で、光検出の出力があれば、ステップ
S5で、カウンタNを1つインクリメントし、ステップ
S2,S3の処理を繰り返す。
【0102】ステップS4でセンサ出力が断たれたなら
ば、ステップS6で、カウンタNの値即ち生成出力が断
たれる1つ前のステップ数を微小角度δθに掛け合わせ
て、Δθ1を算出する。続いてステップS7で、セルを
ピックアップ位置に戻し、カウンタNを0にリセット
し、ステップS8〜S12で、アクセッサの左方向への
移動とセルドラムの時計回りの回転による測定処理を行
4.。
【0103】ステップS12で、同様にして測定角Δθ
2を算出し、ステップS14で、アクセッサの正面にセ
ルが位置するセンタリング状態の回転角θを求めてセル
ドラム変換テーブル82に格納する。続いてステップS
14で、全セルの終了の有無をチェックし、ステップS
1〜S13の処理をセルドラムの全セルについて繰り返
す。 8.パワーオンスタート時のセルアドレス変換テーブル
の展開 図8に示したセルアドレス変換テーブル82は、ライブ
ラリ装置の運用開始前の測定処理を通じて、セルドラム
については各セルアドレスごとに回転角θおよびアクセ
ッサ移動範囲となる2次元座標上の座標値X,Yが求め
られ、それ以外のセルアドレスについては座標値X,Y
が求められ、これらの回転角θおよび座標値X,Yを格
納したセルアドレス変換テーブルは、図7のアクセッサ
・コントローラ30のROM76に予め格納される。同
時に、フロッピディスク装置104を使用してバックア
ップのためにセルアドレス変換テーブル82のオリジナ
ルデータがフロッピディスクに格納される。
【0104】ライブラリ装置の運用開始のためにパワー
オンスタートした際には、装置運用にセルアドレス変換
テーブル82は極めて重要なマッピング機能をもつこと
から、DRAM78にセルアドレス変換テーブル82を
展開する際に、ROM76のテーブルデータとフロッピ
ディスク装置194より読み込んだフロッピディスクの
オリジナルテーブル値とをセルアドレスごとに照合し、
一致した場合にROMテーブル値をセルアドレス変換テ
ーブル82に展開して使用する。
【0105】もしROMテーブル値とフロッピテーブル
値が一致しなかった場合には、そのセルアドレスについ
てのテーブル値は異常と見做し、例えば図30に示した
ようなセルドラムの回転角の測定処理およびアクセッサ
のセルドラムへの位置付けによる座標値X,Yの測定を
改めて行い、正常なテーブル値をセルアドレス変換テー
ブル82に展開する。
【0106】しかしながら、ROMテーブル値とフロッ
ピテーブル値が不一致となる度にアクセッサおよびセル
ドラムの実駆動による測定処理を行っていたのでは、立
上げ上げに時間がかかり過ぎる。もともと、フロッピデ
ィスクに格納されているテーブル値は立上げ前の調整段
階で測定された正しいテーブル値であり、改めて測定処
理を行う必要はない筈である。
【0107】そこで本発明にあっては、図7に示したよ
うに、アクセッサ・コントローラ30に対し外部接続し
ているCEパネル96の表示部98に対し、ROM76
とフロッピディスクのテーブル値の照合における不一致
を表示し、FD選択スイッチ100の操作によるフロッ
ピテーブル値の選択を可能とする。これによってROM
テーブル値とフロッピテーブル値が不一致となっても、
オリジナルデータであるフロッピテーブル値を選択する
ことで、セルドラムやアクセッサの実駆動による測定処
理を行うことなく有効なテーブル値をDRAM78のセ
ルアドレス変換テーブル82として展開することができ
る。
【0108】図31のフローチャートは、パワーオンス
タート時におけるROMテーブル値とフロッピテーブル
値の照合によるセルアドレス変換テーブル82の展開処
理である。パワーオンスタートに伴って、アクセッサ・
コントローラはフロッピディスクのセルアドレス変換テ
ーブルを読み込み、ROM76のセルアドレス変換テー
ブルのテーブル値を所定のセルアドレス変換テーブルか
ら順番に照合する。ステップS2で両者が不一致でなけ
れば、ステップS8で、ROMテーブル値をRAMにロ
ードして使用させる。
【0109】不一致であった場合には、ステップS3で
CEパネル96に不一致を表示し、ステップS4でCE
パネル96のスイッチ選択を行わせる。もしオペレータ
がFD選択スイッチ100を操作すれば、ステップS5
からS6に進み、フロッピテーブル値をDRAMにロー
ドする。また、セルアドレスによっては実際に測定処理
によりテーブル値を求めなければならない場合もあるこ
とから、CEパネル96で測定処理を指示すると、ステ
ップS7に進み、アクセッサの測定処理による実測処理
を行う。
【0110】以上の処理は、ステップS9で全セルアド
レスの終了を判別するまで繰り返され、全セルアドレス
の処理を終了すると、ステップS10で、セットアップ
処理に移行する。 9.2モータ・アクセッサ 図32は、本発明のライブラリ装置で使用するアクセッ
サの走行部の実施例であり、この実施例にあっては、走
行用のモータを2台設けたことを特徴とする。図32に
おいて、アクセッサの走行部42は、走行用に2台のモ
ータ44−1,44−2が設けられている。走行部40
は、レール14を上下に設けたローラにより移動し、レ
ール14の側面にはラックギア150が形成されてい
る。このラックギア150に、モータ44−1,44−
2の回転軸に設けているピニオンギアが噛み合って走行
部40をレール14に対し走行させる。
【0111】図33は、レール14に対する走行部44
に設けたモータ44−1,44−2のギア噛合い状態で
ある。モータ44−1の回転軸には、ギア数の少ないピ
ニオンギア152が装着されている。モータ44−2の
回転軸には、ギア数の多いピニオンギア154が装着さ
れている。モータ44−1,44−2としては、同一性
能のものを使用している。
【0112】このため、モータ44−1,44−2の回
転速度は同一であり、モータ44−1の1回転による走
行距離はピニオンギア152の歯数Z1で決まり、また
モータ44−2の1回転の走行距離もピニオンギア15
4の歯数Z2で決まる。ここで歯数Z1はZ2より小さ
いことから、モータ44−1の1回転による走行距離は
短く、モータ44−2の1回転による走行距離は長くな
る。
【0113】これを速度についてみると、モータ44−
1,44−2を同一速度で回転したときの走行速度は、
モータ44−1は低速で、モータ44−2は高速とな
る。また、発生トルクについては、歯数Z1が少ないモ
ータ44−1の方が大きく、歯数Z2の多いモータ44
−2が小さいといえる。即ち、モータ44−1は低速,
高トルクモータであり、一方、モータ44−2は高速,
低トルクモータである。なお、ラックギア150,ピニ
オンギア152,154としては、バックラッシュによ
る誤差をなくすため、ヘリカルギアを採用している。
【0114】図34は、図6のマシン・コントローラ3
2−1,32−2に設けられるアクセッサ走行部に2台
のモータ44−1,44−2を設けたときのモータ制御
回路である。図34において、各種の制御機能はDSP
156のプログラム制御により実現される。DSP15
6には、アクセッサのレール走行で得られるロータリエ
ンコーダからの距離パルスをカウントする距離カウンタ
158が設けられる。
【0115】距離カウンタ158は、予め定めたレール
上の絶対位置を通過した際の絶対位置信号で予め定めた
初期値にプリセットされる。これによって距離カウンタ
158の累積誤差が除去される。更に、速度制御部16
0、位置付け制御部162が設けられ、またモータ44
−1,44−2ごとに速度テーブル164,166が設
けられている。速度テーブル164,166には、モー
タの速度制御および位置付け制御に必要な目標速度、加
速情報、減速情報が格納されている。
【0116】DSP156で作り出されたモータ制御デ
ータは、DAコンバータ168,172でアナログ制御
電圧に変換され、モータドライバ170,174に供給
され、モータ44−1,44−2を駆動する。本発明に
あっては、速度制御の際にはモータ44−1,44−2
のいずれか一方が駆動される。このモータ44−1,4
4−2の駆動を選択するため、DSP156はリレー1
76,180を制御する。モータ44−1の回路には、
直列にリレー176のリレー接点178が接続され、ま
たモータ44−2の回路には、直列にリレー180のリ
レー接点182が接続されている。したがって、リレー
176,180をオンオフ制御することで、モータ44
−1,44−2のいずれか一方を選択的に駆動すること
ができる。
【0117】図35は、図34のモータドライバ170
の回路構成である。DAコンバータ168からの制御電
圧は入力端子184に与えられ、抵抗186を介してオ
ペアンプ188に入力する。オペアンプ188の出力
は、+24ボルトと−24ボルトの電源間に直列接続し
たトランジスタ190,192のベースに共通接続され
る。
【0118】トランジスタ190のエミッタとトランジ
スタ192のコレクタは、抵抗194,196を介して
接続され、抵抗194と抵抗196の接続間からリレー
接点178を介してモータ44−1に信号線を接続して
いる。モータ44−1の他端は電流検出抵抗198を介
して接地され、電流検出抵抗198の検出電圧は抵抗2
00を介してオペアンプ188の入力に帰還接続されて
いる。
【0119】入力端子184に対するDAコンバータ1
68からの制御電圧は、正負の範囲の電圧となる。制御
電圧がマイナスのとき、オペアンプ188による反転で
プラス電圧となってトランジスタ190がオンし、+2
4ボルトからトランジスタ190、抵抗194、リレー
接点178、モータ44−1、電流検出抵抗198とな
る経路で駆動電流が流れ、モータ44−1は例えば正回
転する。
【0120】これに対し、入力端子にプラス電圧が入力
すると、オペアンプ188による反転でマイナスの制御
電圧となってトランジスタ192がオンし、電流検出抵
抗198、モータ44−1、リレー接点178、抵抗1
96、トランジスタ92、−24ボルトとなる経路でモ
ータ44−1に逆向きの駆動電流が流れ、モータ44−
1が逆回転する。
【0121】図36(A)は、モータ44−1の正回転
による速度制御の際の制御電圧であり、図36(B)
は、モータ44−1の逆回転による速度制御の際の制御
電圧である。図36(A)の場合、まずマイナスの一定
電圧となる加速電圧220が加わり、加速終了で一定の
目標速度を与えるための目標電圧222が加わり、最後
にプラスの減速電圧224が加わる。
【0122】また図36(B)の逆方向の速度制御につ
いては、最初、一定のプラスの加速電圧226が加わ
り、加速終了で所定の目標速度を与える目標電圧228
となり、最後に−の減速電圧230が加わる。なお図3
6(A)(B)は、一般的な速度制御における速度電圧
を例にとっている。図37は、モータ44−1,44−
2を単独で速度制御したときの速度線図である。速度線
図202は低速,高トルクのモータ44−1の速度線図
であり、発生トルクは大きいことから、走行開始時の加
速度および停止直前の減速度は共に大きい。しかしなが
ら、目標速度Vref1はギアの歯数が小さいことから
低めになっている。
【0123】速度線図204は高速,低トルクのモータ
44−2であり、起動時の加速度と停止直前の減速度は
トルクが小さいことからモータ44−1の速度線図20
2に比べて傾きが小さく、これに対し目標速度Vref
2はギアの歯数が多いことから高めになっている。本発
明にあっては、図37のモータ44−1,44−2の速
度線図202,204を有効に活用し、例えば図38に
示すような速度制御を行う。
【0124】図38において、まずスタート開始時のA
点では低速,高トルクのモータ44−1を選択し、図3
7の速度線図202の加速度をもつ加速補正206によ
って走行速度を急速に立ち上げる。続いて、走行速度が
モータ44−1の目標速度Vref1に達したならば、
高速,低トルクのモータ44−2の選択に切り替え、図
37のモータ44−2の速度線図204の加速特性20
8により目標速度Vref2となるC点まで加速する。
【0125】C点に達したら、Vref2により定速特
性210となる一定速度制御を行う。そして、目標位置
に対し予め定めた減速開始位置に達した時刻となるD点
で低速,高トルクのモータ44−1を選択し、図37の
モータ44−1の速度線図202の大きな減速度に従っ
た減速特性212による減速を行う。このような図38
の低速,高トルクのモータ44−1と高速,低トルクの
モータ44−2のそれぞれの利点を生かした選択的な駆
動により、図37の場合の各モータ44−1,44−2
における同一距離の移動時間に対し、より短い時間でア
クセッサの移動を終了することができる。
【0126】図39のフローチャートは、図38のモー
タ44−1,44−2の選択切替えによるアクセッサ走
行制御である。まずアクセッサの停止状態にあっては、
ステップS1で、設定された位置に対する位置付け制御
が行われている。この状態で、上位のアクセッサ・コン
トローラ30よりマシン・コントローラ32にセルアド
レスに基づいた移動先の座標値X0,Y0を指定した移
動指示を認識すると、ステップS3で、目標位置X0を
読み込み、ステップS4で、現在位置との距離差ΔX即
ち移動距離を(X0−X)として算出する。
【0127】続いてステップS5で、速度テーブルを参
照し、目標速度Vref2,切替速度Vref1,減速
開始距離Xdを算出する。ここで、モータ44−1,4
4−2の目標速度ref1,ref2は、目標位置まで
の移動距離ΔXに応じて決められる。即ち、移動距離Δ
Xがモータの加減速特性による最高目標速度到達時間を
越えている場合には、目標速度Vref1,Vref2
は規定の最高目標速度に設定する。
【0128】これに対し移動距離ΔXが短い場合には、
移動距離に例えば比例して変化する目標速度Vref
1,Vref2を設定する。更に減速開始距離について
も、移動距離ΔXから設定された目標移動速度からの減
速特性から算出された距離を使用する。これらのパラメ
ータは通常、テーブルデータとして準備されており、ス
テップS4で得られた距離差ΔXによる検索で一義的に
求められる。
【0129】次にステップS6で、低速,高トルクモー
タ44−1を選択し、ステップS7で加速制御を行う。
続いてステップS8で、モータ切替点となる速度Vcに
達したか否かチェックし、切替速度Vref2に達した
ら、ステップS9で、高速,低トルクモータ44−2を
選択し、ステップS10で加速制御を行う。そしてステ
ップS11で、目標速度Vref2に達したら、ステッ
プS12で定速制御に入る。
【0130】定速制御中にあっては、ステップS13
で、目標位置までの残り距離ΔXを算出し、ステップS
14で、減速開始距離Xdに達したか否かチェックす
る。減速開始距離Xdに達したら、ステップS15で、
低速モータ44−1を選択して減速制御を行う。減速中
はステップS16で目標位置までの残り距離ΔXが位置
付け制御の許容範囲であるδXdに達したか否かチェッ
クし、この範囲に入ると、ステップS1の位置付け制御
に切り替えて目標位置にアクセッサを位置付ける。
【0131】更に、モータ44−1,44−2の2台を
用いたアクセッサの走行制御にあっては、運用中にいず
れか一方のモータに障害が起きた場合には、図39の選
択切替えによる走行制御から正常な側のモータの単独制
御に切り替える。このため、1台のモータが障害で故障
しても、残っている正常なモータでアクセッサの走行制
御ができ、走行性能自体はそれほど低下しないことか
ら、ライブラリ装置の運用を停止することなく対応で
き、夜間などの運用が休止できる時間帯に、修理交換な
どの対応をとればよい。
【0132】また上記の実施例は、モータ44−1,4
4−2として同一性能のものを使用し、ピニオンギアの
歯数を変えることで高速と低速に使い分けているが、同
一駆動電流に対し回転速度が異なる性能の違うモータを
使用してもよい。この場合には、モータ性能が違うこと
から、ピニオンギアは同じ歯数のものを使用する。また
上記の実施例では、選択されなかったモータは走行に伴
ってレール側により発電機として回転駆動されることか
ら、モータに電磁クラッチなどを設け、選択されなかっ
たモータの電磁クラッチを作動してピニオンギアを切り
離し、選択されない場合の走行に伴うモータの発電機と
しての駆動ロスをなくしてもよい。
【0133】更に、制動性能を高めるために、選択され
ずに発電器として駆動しているモータ側を、回正制動回
路を形成して回正ブレーキが他方のモータによる減速制
御と同時に掛かるようにしてもよい。なお本発明は、実
施例による数値に示した限定は受けない。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明のライブラリ
装置によれば、次の効果が得られる。まずセルブロック
に代えてセルドラムを配置したことで、単位面積当りの
媒体収納数を大幅に拡大でき、しかもアクセッサの移動
距離も増加することがない。また中央に記録再生ユニッ
トを配置し、その両側に分けてセルドラムを配置して2
台のアクセッサに左右のセルドラムを割り当てること
で、2台のアクセッサの同時動作による媒体運搬が効率
良くできる。
【0135】また実行中のコマンドでセルドラムからの
媒体取出しが完了した待ち状態で、次に実行するコマン
ドに従ったドラム回転を先行して行うことで、アクセッ
サのドラム回転の待ち時間を短縮又は除去できる。更
に、2台のアクセッサでコマンド実行を同時に行う際
に、相手方の動きを妨げるようなコマンド選択を回避す
ることで、可能な限り2台のアクセッサを同時動作させ
る。これによって、媒体のマウント効率が大幅にアップ
する。
【0136】一方、ロボットハンドの光検出器を傾けて
取り付けることで、セルエッジからの反射光を確実にセ
ンサで受光し、検出感度を高める。またセルエッジに対
し左右両方向から光検出器の移動走査を行って平均値を
取ることで、検出誤差をなくす。またカートリッジ型の
治具を作成し、アクセッサのロボットハンドに持たせる
ことで、光検出器の感度調整が簡単にできる。
【0137】更に、アクセッサにセルドラムの各セルを
正しく位置決めするための回転角の測定処理を、測定セ
ルに発光部を設け、アクセッサのロボットハンドに円筒
円筒部材に受光部を収めた光検出器を設け、セルドラム
とアクセッサを微小駆動しながら光検出できなくなる角
度を両側で求めて誤差を実測し、この実測誤差で規定の
回転角を補正することで、正確なセル毎の回転角を得て
セルドラムの回転による位置決め精度を向上できる。
【0138】またセルアドレスをドラム回転角及びアク
セッサの移動座標値に変換する変換テーブルの値は、装
置の設置段階でアクセッサの測定動作によって実測した
値が使用され、フロッピディスクに格納されていること
から、パワーオンスタート時にROMの値と一致しなか
った場合は、フロッピディスクのオリジナル値を選択す
ることで、値が違う度にアクセッサによる実測動作を行
う手間が省ける。
【0139】更に、アクセッサに最高走行速度の異なる
モータを2台設けて選択的に使用した速度制御を行うこ
とで、移動時間を短縮し、またモータの障害発生による
装置の運用停止を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明のフレーム構成の説明図
【図3】図2のアクセッサの説明図
【図4】図3のロボットハンドの説明図
【図5】図2のセルドラムの説明図
【図6】本発明のハードウェア構成を示したブロック図
【図7】図6のアクセッサ・コントローラのブロック図
【図8】アクセッサ・コントローラによるセルアドレス
変換の説明図
【図9】アクセッサ・コントローラの媒体運搬処理のフ
ローチャート
【図10】マシン・コントローラのアクセッサ駆動制御
のフローチャート
【図11】本発明によるドラム回転先行制御の説明図
【図12】ドラム回転先行制御に使用するキューイング
テーブルの説明図
【図13】本発明のドラム回転先行制御のフローチャー
【図14】本発明によるアクセッサ同時制御の説明図
【図15】図14の移動軌跡となるコマンドを格納した
キューイングテーブルの説明図
【図16】退避を必要とするアクセッサ同時制御の説明
【図17】図16の移動軌跡で部分的に行うアクセッサ
同時制御の説明図
【図18】図16の移動軌跡となるコマンドを格納した
キューイングテーブルの説明図
【図19】図14及び図16の同時制御を実現するアク
セッサ運搬制御のフローチャート
【図20】散乱によるセルエッジ検出の説明図
【図21】本発明によるセルエッジ検出の説明図
【図22】本発明によるセルエッジの位置測定処理の説
明図
【図23】図22のエッジ位置測定処理のフローチャー
【図24】本発明の光検出器の感度調整用治具の説明図
【図25】本発明のセル回転角測定処理に用いる機器の
装着状態の説明図
【図26】図25の光検出器の説明図
【図27】セルドラムとアクセッサを右方向に駆動する
測定処理の説明図
【図28】セルドラムとアクセッサを左方向に駆動する
測定処理の説明図
【図29】図27,図28による測定角度の説明図
【図30】本発明によるセルドラム回転角測定処理のフ
ローチャート
【図31】本発明によるパワーオンスタート時のROM
とフロッピディスクのテーブルデータ不一致に伴なう処
理のフローチャート
【図32】図31で照合する変換テーブルの説明図
【図33】モータを2台搭載したアクセッサ走行部の説
明図
【図34】図33のモータ2台による走行駆動の説明図
【図35】マシン・コントローラに搭載されたモータ制
御部のブロック図
【図36】図35のモータドライバの回路図
【図37】図33のモータ単独の速度制御パターンの説
明図
【図38】2台のモータを選択した本発明の最適速度パ
ターンの説明図
【図39】図38の速度制御のフローチャート
【図40】従来のライブラリ装置のフレーム構成の説明
【符号の説明】
10,10−1〜10−12:セルドラム 12,12−1,12−2:アクセッサ 14:レール 15:投入排出ユニット 16,16−1〜16−4:デッキユニット 18−1,18−2:コントロールボックス 20−1〜20−4:ホストコンピュータ 22−1〜22−4:チャネル・インタフェース・バス 24:ライブラリ装置 26−1〜26−4:ディレクタ 30,30−1,30−2:アクセッサ・コントローラ 32,32−1,32−2:マシン・コントローラ 34−1〜34−12:磁気テープ装置 35,35−1,35−2:ドラム・コントローラ 40:走行部 42:支柱 44,44−1,4−2:モータ 46:リフト部 48:ロボットハンド 50:ネジシャフト 52:旋回用モータ 54,60:ワイヤベルト 56:旋回プーリ 58:スライド用モータ 62:ピッカ部 64:セル 70:CPU 72:運搬制御部 74:測定処理部 76:ROM 78:DRAM 80:キューイングテーブル 82:セルアドレス変換テーブル(変換テーブル) 84:上位インタフェース制御部 88:マシン・コントローラ・インタフェース制御部 92:ドラム・インタフェース制御部 94,102:デバイス・インタフェース制御部 96:CEパネル(システム・エンジニア・操作パネ
ル) 98:表示部 100:FD選択スイッチ 104:フロッピディスク装置 108:セルエッジ 110:光検出器 112:発光部 114:受光部 120:傾斜取付部材 122:治具 124:反射部材 126:反射面 130:ドラム回転軸 132:ドラム基準位置 134:アクセッサ走行軌跡 136:発光器 140:光検出器 142:円筒部材 144:受光部 150:ヘリカル・ラックギア 152,154:ヘリカル・ピニオンギア 156:DSP 158:距離カウンタ 160:速度制御部 162:位置付け制御部 164,166:速度テーブル 168,172:DAコンバータ 176,180:リレー 178,182:リレー接点 188:オペアンプ 190,192:トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西沢 和彦 長野県上水内郡信濃町大字古間1300番地 信越富士通株式会社内 (72)発明者 佐々木 忍 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 嶋田 宏史 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 竹内 真樹 長野県上水内郡信濃町大字古間1300番地 信越富士通株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】持ち運び可能な記憶媒体の読み書きを行う
    記憶再生ユニットと、 前記記憶媒体の投入と排出を装置外部との間で行う投入
    排出ユニットと、 前記記憶媒体を格納するセルを円筒面に複数備え、回転
    駆動自在な複数のセルドラムと、 前記記憶媒体をロボットハンドでピックアップして前記
    セルドラムと前記記憶再生ユニットの間、又は投入排出
    ユニットと前記セルドラムの間で運搬する少なくとも2
    台のアクセッサと、 上位ユニットからのムーブコマンドにより受領した移動
    元アドレス及び移動先アドレスを含む媒体運搬情報を格
    納するキューイングテーブルと、 前記キューイングテーブルから取り出したムーブコマン
    ドの移動元アドレス及び移動先アドレスに基づいて、前
    記セルドラムに回転を指示すると共に前記アクセッサに
    媒体の運搬を指示するアクセッサ・コントローラと、 前記アクセッサ・コントローラからの回転指示に基づい
    て、前記セルドラムの指定アドレス位置のセルをアクセ
    ッサ取出し位置に回転させるドラム・コントローラと、 前記アクセッサ・コントローラからの運搬指示に基づく
    座標位置にロボットハンドを移動させるマシン・コント
    ローラと、 を備え、前記記録再生ユニットの設置場所の中心に左右
    に分けて前記セルドラムを配置すると共に、前記セルド
    ラム及び記録再生ユニットの配列方向に沿って前記2台
    のアクセッサが走行するレールを設置し、前記左側に配
    置したセルドラムの媒体運搬を左側に位置するアクセッ
    サに割り当て、前記右側に配置したセルドラムの媒体運
    搬を右側に位置するアクセッサに割り当てたことを特徴
    とするライブラリ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサ・コントローラは、前記キューイングテ
    ーブル上の複数のムーブコマンドについて実行の優先順
    位をスケジューリングし、現在実行中のムーブコマンド
    に並行して次に実行するムーブコマンドに基づく前記セ
    ルドラムの回転を前記ドラム・コントローラに指示する
    ことを特徴とするライブラリ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサ・コントローラは、現在実行中のムーブ
    コマンドにより前記アクセッサがセルドラムから媒体の
    ピックアップを完了した際に、前記ドラム・コントロー
    ラに次に実行するムーブコマンドに基づくセルドラムの
    回転を指示することを特徴とするライブラリ装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサ・コントローラは、前記キューイングテ
    ーブル上の複数のムーブコマンドについて、前記一方の
    アクセッサで実行するコマンドに対し他方のアクセッサ
    で実行可能なムーブコマンドが複数存在する場合、2台
    のプロセッサの同時動作で運搬する各媒体の移動軌跡が
    重複しないコマンドを選択することを特徴とするライブ
    ラリ装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサ・コントローラは、前記キューイングテ
    ーブル上の複数のムーブコマンドについて、前記2台の
    アクセッサで同時に実行可能なコマンドが存在するが、
    各媒体の移動軌跡が一部で重複している場合、重複しな
    い移動軌跡の範囲で前記2台のアクセッサを同時に動作
    させることを特徴とするライブラリ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサ・コントローラは、前記2台のアクセッ
    サに割当てられたと同時に実行可能なコマンドがセルド
    ラムから中央の前記記録再生ユニットへの媒体運搬の指
    示であり、前記記録再生ユニットの配置位置で各媒体の
    移動軌跡が重複している場合、前記2台のアクセッサを
    各々に割り当られているセルドラムの媒体取出し位置ま
    で同時に動作させることを特徴とするライブラリ装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、
    前記アクセッサのロボットハンドは、前記セルドラムの
    円筒面に形成された複数のセルの位置を、隣接するセル
    を仕切る壁のエッジにより検出する光検出器を有し、前
    記光検出器は発光部と受光部を前面に並べており、該光
    検出器の発光部の光軸を前記セルのエッジに対する検出
    方向に対し微小な角度を持たせて前記ロボットハンドに
    取り付けたことを特徴とするライブラリ装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、 前記アクセッサのロボットハンドは、前記セルドラムの
    円筒面に形成された複数のセルの位置を、隣接するセル
    を仕切る壁のエッジにより検出する光検出器を有し、前
    記光検出器は発光部と受光部を前面に並べており、 前記アクセッサ・コントローラは、前記ロボットハンド
    を指定されたセルに位置決めする際に、前記エッジに対
    し前記光検出器を左方向から通過させてエッジ位置を測
    定すると共に、前記エッジに対し前記光検出器を右方向
    から通過させてエッジ位置を測定し、測定された2つの
    エッジ位置の平均値を実際の測定値とすることを特徴と
    するライブラリ装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載のライブラリ装置に於いて、 前記アクセッサのロボットハンドは、前記セルドラムの
    円筒面に形成された複数のセルの位置を、隣接するセル
    を仕切る壁のエッジにより検出する光検出器を有し、前
    記光検出器は発光部と受光部を前面に並べており、前記
    記憶媒体と同一のカートリッジ形状でロボットハンドに
    保持した状態で前記光検出器の前面に反射面を位置させ
    る反射部材を備えた治具を有し、該治具を用いて前記ロ
    ボットハンドの光検出器を調整可能としたことを特徴と
    するライブラリ装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載のライブラリ装置に於い
    て、 前記アクセッサ・コントローラに設けられ、前記セルド
    ラムの各セルを前記アクセッサによる規定の媒体取出し
    位置に回転させるための回転角を計測するセルドラム測
    定部と、 測定対象とするセルに装着されてドラム回転中心とセル
    開口部の中心を結ぶ光軸方向の光を照射する発光部と、 前記ロボットハンドの中央にセルドラムを向けて配置さ
    れ、円筒部材の内部に受光部を備えた光検出器と、を備
    え、 前記セルドラム測定部は、所定のセル回転角θの位置を
    中心に、前記セルドラムを反時計回りに微小角度δθず
    つ回転すると同時に前記セルドラムの回転に同期して前
    記アクセッサを微小距離δLずつ追従移動させて前記光
    検出器で受光信号が得られなくなるドラム回転角Δθ1
    を測定し、また前記セルドラムを時計回りに前記微小角
    度δθずつ回転すると同時に前記セルドラムの回転に同
    期して前記アクセッサを前記微小距離δLずつ追従移動
    させて前記光検出器で受光信号が得られなくなるドラム
    回転角Δθ2を測定し、測定された前記ドラム回転角Δ
    θ1,Δθ2に基づいて前記セル回転角θを修正して前
    記セルを前記アクセッサの正面に向ける回転角を測定す
    ることを特徴とするライブラリ装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載のライブラリ装置に於い
    て、前記セルドラム測定部で測定された各セル毎の回転
    角θを、前記アクセッサ・コントローラのセルアドレス
    をエントリとした変換テーブルに格納したことを特徴と
    するライブラリ装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載のライブラリ装置に於い
    て、前記アクセッサ・コントローラは、 セルアドレスをエントリとして前記セルドラムの回転角
    及びアクセッサの移動位置を示す2次元座標値を格納し
    た変換テーブルを記憶したROMと、 測定処理で得られた実測値の変換テーブルを格納したフ
    ロッピディスクと、 電源投入時に、前記ROMと前記フロッピディスクの変
    換テーブルの値をセルアドレス毎に照合し、一致する場
    合は前記ROMのテーブル値をRAMに展開して使用さ
    せ、不一致の場合は外部に表示し、外部からの選択指示
    に従って前記フロッピディスクのテーブル値をRAMに
    展開して使用可能とするテーブル値選択部と、を備えた
    ことを特徴とするライブラリ装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載のライブラリ装置に於い
    て、前記テーブル値選択部は、前記ROMと前記フロッ
    ピディスクのテーブル値の不一致を保守パネルに表示
    し、前記保守パネルに設けた選択スイッチの操作による
    選択指示に従って前記フロッピディスクのテーブル値を
    RAMに展開して使用可能とすることを特徴とするライ
    ブラリ装置。
  14. 【請求項14】記憶媒体をロボットハンドでピックアッ
    プし、少なくとも媒体収納部と記録再生ユニットの間で
    運搬するライブラリ装置のアクセッサに於いて、 レール上を走行する走行部と、 前記走行部に設けられ、最高速度の異なる2台の走行モ
    ータと、 前記2台のモータのいずれか一方を選択して走行制御す
    るマシン・コントローラと、を備えたことを特徴とする
    ライブラリ装置のアクセッサ。
  15. 【請求項15】請求項14記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、前記2台の走行モータは、同一の性能
    をもったモータであり、前記レール上に形成されたラッ
    クギアに対する噛み合い回転で前記走行部を走行させる
    ピニオンギアを各々有し、前記各ピニオンギアは前記ラ
    ックギアに対するギア比が異なることを特徴とするライ
    ブラリ装置のアクセッサ。
  16. 【請求項16】請求項14記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、前記マシン・コントローラは、前記2
    台のモータの速度テーブルを持ち、前記速度テーブルに
    基づいて前記各モータを必要に応じ切り換えて最適な制
    御を行うことを特徴とするライブラリ装置のアクセッ
    サ。
  17. 【請求項17】請求項16記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、 前記2台のモータのうち、第1モータはトルクが高く最
    高走行速度の低い高トルク低速モータであり、第2のモ
    ータはトルクが低く最高速度の高い低トルク高速モータ
    であり、 前記マシン・コントローラは、起動時は前記第1モータ
    を選択して加速制御し、前記第1モータによる加速中に
    第1規定速度に達したら前記第2モータを選択して加速
    制御し、第2規定速度に到達したら定速制御し、目標位
    置の手前の減速開始位置に達したら前記第1モータを選
    択して減速制御することを特徴とするライブラリ装置の
    アクセッサ。
  18. 【請求項18】請求項16記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、前記マシン・コントローラは、前記第
    1規定速度として前記第1モータの最高走行速度を設定
    し、前記第2規定速度として第2モータの最高走行速度
    を設定することを特徴とするライブラリ装置のアクセッ
    サ。
  19. 【請求項19】請求項16記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、前記マンシコントローラは、現在位置
    から目標位置までの移動距離に応じて前記第1規定速度
    と第2規定速度を設定することを特徴とするライブラリ
    装置のアクセッサ。
  20. 【請求項20】請求項16記載のライブラリ装置のアク
    セッサに於いて、前記マシン・コントローラは、前記2
    台のモータの片側の障害時には、残された正常側のモー
    タを選択して制御することを特徴とするライブラリ装置
    のアクセッサ。
  21. 【請求項21】記憶媒体の読み書きを行う記憶再生ユニ
    ットと、 前記記憶媒体の投入と排出を装置外部との間で行う投入
    排出ユニットと、 前記記憶媒体を収納するセルを円筒面に複数備え、回転
    駆動自在な複数のセルドラムと、 前記記憶媒体を把持する把持手段を有し前記記憶媒体を
    把持して前記セルドラム、前記記憶再生ユニット、及び
    前記投入排出ユニットの間で前記記憶媒体を運搬する少
    なくとも2台のアクセッサと、 上位ユニットから受領した移動元アドレス及び移動先ア
    ドレスに基づいて、前記アクセッサに媒体の運搬を指示
    すると共に必要に応じて前記セルドラムに回転を指示す
    るアクセッサ・コントローラと、 前記アクセッサ・コントローラからの回転指示に基づい
    て、前記セルドラムの指定アドレス位置のセルをアクセ
    ッサ取出し位置に回転させるドラム・コントローラと、 前記アクセッサ・コントローラからの運搬指示に基づく
    位置にロボットハンドを移動させるマシン・コントロー
    ラと、を備え、前記記録再生ユニットの設置場所を中心
    に左右に分けて前記セルドラムを配置すると共に、前記
    セルドラム及び記録再生ユニットの配列方向に沿って前
    記2台のアクセッサが走行する走行手段を設置し、前記
    左側に配置したセルドラムの媒体運搬を左側に位置する
    アクセッサに割り当て、前記右側に配置したセルドラム
    の媒体運搬を右側に位置するアクセッサに割り当てたこ
    とを特徴とするライブラリ装置。
JP7030327A 1995-02-20 1995-02-20 ライブラリ装置 Pending JPH08221866A (ja)

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US08/926,378 US5867003A (en) 1995-02-20 1997-09-09 Library apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6517305B1 (en) 1999-03-18 2003-02-11 Nec Corporation Accessor device for tape library
JP2008198319A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Fujitsu Ltd ライブラリ装置とその位置制御方法

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