JPH08221723A - 磁気ヘッドの消磁方法 - Google Patents

磁気ヘッドの消磁方法

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JPH08221723A
JPH08221723A JP5509995A JP5509995A JPH08221723A JP H08221723 A JPH08221723 A JP H08221723A JP 5509995 A JP5509995 A JP 5509995A JP 5509995 A JP5509995 A JP 5509995A JP H08221723 A JPH08221723 A JP H08221723A
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JP
Japan
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magnetic head
degaussing
time
head
magnetic
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JP5509995A
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English (en)
Inventor
Isao Kogure
伊左夫 木暮
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で確実に消磁をすることができる磁気
ヘッドの消磁方法を提供すること。 【構成】 磁気ヘッドのコイルに対して、500mAな
いし1000mAの印加電流を1秒ないし5秒の印加時
間流し、磁気ヘッドのコイルに対して、減衰電流を1秒
ないし5秒間の減衰時間流して、磁気ヘッドのヘッドコ
アに減衰磁界を加えて磁気ヘッドを取り外して磁気ヘッ
ドの消磁をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばビデオテープ
レコーダ(VTR)に使用される磁気ヘッドの消磁方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドを有する回転ヘッド装置(回
転シリンダともいう)が、ビデオテープに当たって回転
することにより、画像および音声の記録や再生を行うこ
とができる。このような磁気ヘッドが帯磁している状態
でビデオテープに信号を記録したり、ビデオテープの信
号の再生を行うと、スプリアスビートや、白玉ノイズや
あるいは出力低下等の悪影響が生ずる。そこで、その対
策として磁化したヘッドを消磁するために、磁化した磁
気ヘッドはヘッド消磁器を用いて外部磁界により消磁を
行うようになっている。ヘッド消磁器のヘッド磁気消磁
器回路は、ヘッドの近傍に外部交流磁界を発生してヘッ
ドの磁気を消磁するようになっている。このヘッド消磁
器のヘッド磁気消磁回路を用いてヘッドの磁気を消磁す
る場合には、この交流磁界をヘッドから遠ざけたりある
いは磁界を発生させるヘッド磁気消磁回路の電圧を減衰
させて、磁気ヘッドの消磁を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヘッドの近傍
に外部交流磁界を発生させる従来の消磁方式では、磁気
ヘッドとヘッド消磁器の位置関係のバラツキ等があるた
めに、消磁効果が完全であるとはいえない。すなわち、
磁気ヘッドの近傍に外部交流磁界を発生させる場合に、
磁気ヘッドの消磁レベルにバラツキが多くなってしま
う。このため、磁気ヘッドの消磁作業は、繰り返して行
わざるを得ない。たとえば製造ラインにおいて磁気ヘッ
ドの消磁を行う場合に、消磁作業の工程に時間がかか
り、作業者への肉体的負担が大きく、タクトタイム等を
考えても最良の消磁方法とはいえない。
【0004】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、短時間で確実に消磁をすることが
できる磁気ヘッドの消磁方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、磁気ヘッドのコイルに対して、500
mAないし1000mAの印加電流を1秒ないし5秒の
印加時間流し、磁気ヘッドのコイルに対して、減衰電流
を1秒ないし5秒間の減衰時間流して、磁気ヘッドのヘ
ッドコアに減衰磁界を加えて磁気ヘッドを取り外して磁
気ヘッドの消磁をさせる磁気ヘッドの消磁方法により達
成される。請求項2の発明では、好ましくは前記印加電
流は800mAであり、前記印加時間は2秒である。請
求項3の発明では、好ましくは前記減衰電流は、スパイ
ク状である。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、500mAないし100
0mAの印加電流を、1秒ないし5秒の印加時間流す。
そして、減衰電流を1秒ないし5秒間の減衰時間流し
て、磁気ヘッドのヘッドコアに減衰磁界を加えること
で、磁気ヘッドに残留磁気が残らず、確実に消磁を行え
る。請求項2の発明では、印加電流を800mAで、印
加時間を2秒とすることにより、効率良く消磁する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0008】図1は、本発明の磁気ヘッドの消磁方法を
実施するための磁気ヘッドの消磁回路の好ましい実施例
を示している。図1において、方形波発生回路1は、振
幅コントロール回路2、バッファ4を介して複数の出力
ドライバ5aないし5dに接続されている。方形波発生
回路1は、図2(A)に示す方形波aを発生する回路で
あって、所定周波数、たとえば数百Hzの方形波を発生
するようになっている。振幅コントロール回路2は、ス
イッチ3を備えている。このスイッチ3をオンすること
により、振幅コントロール回路2は、図2(A)の方形
波aを、図2(B)に示す時点tにおいて、減衰振幅波
形bにすることができるようになっている。つまりこの
減衰振幅波形bは、バッファ4を介して電圧ドライブ型
の出力ドライバ5aないし5dに供給される。出力ドラ
イバ5aないし5dは、ビデオテープレコーダのチャン
ネル数に対応した回路数だけ設けられている。4つの出
力ドライバ5aないし5dは、この実施例では回転ヘッ
ド装置の回転ドラムの4つのチャンネルに対応してい
る。出力ドライバ5aないし5dは、バッファ4の出力
信号をロータリトランス7aないし7dに対して充分低
いインピーダンスで駆動することができる。出力ドライ
バ5aないし5dには、それぞれ微分コンデンサ6aな
いし6dが接続されている。この微分コンデンサ6aな
いし6dは、ロータリトランス7a〜7dのステータ側
のコイル9a〜9dの一端に接続されている。このステ
ータ側のコイル9a〜9dの他端は接地されている。微
分コンデンサ6aないし6dは、出力ドライバ5aない
し5dのDC(直流)成分を含めた低周波成分をカット
するためのコンデンサである。この微分コンデンサ6a
ないし6dは、図2(C)に示すように、図2(B)の
方形波aおよび減衰振幅波形bをスパイク状の連続波c
に変換することができる。このスパイク状の連続波cを
図2(D)において拡大して示している。このスパイク
状の連続波cは、ロータリトランス7aのステータ側の
コイル9aを介してロータリトランス7aのロータ側の
コイル10aに伝達される。スパイク状の連続波cは、
ロータリトランス7bのステータ側のコイル9bを介し
てロータリトランス7bのロータ側のコイル10bに伝
達される。スパイク状の連続波cは、ステータ側のコイ
ル9cからロータ側のコイル10cに伝達される。スパ
イク状の連続波cは、ステータ側のコイル9dからロー
タ側のコイル10dに伝達される。ロータリトランス7
a〜7dのロータ側のコイル10a,10b,10c,
10dには、ビデオヘッド8a,8b,8c,8dがそ
れぞれ着脱可能に取り付けることができるようになって
いる。
【0009】図2(C)で示すスパイク状の連続波cの
値(波高値)は、たとえば最も好ましくは800mAp
−pである。すなわち、磁気ヘッドの記録用の電流は、
たとえば20ないし30mAp−p程度であるが、これ
に対してその磁気ヘッドに対して消磁磁界を発生させる
ために必要な印加電流値Iが、上述したように最も好ま
しくは800mAp−pである。このため、消磁磁界を
ロータリトランスのロータ側のコイル10aないし10
dで発生させるために必要とされている印加電流値I
は、上述した記録用の電流の数十倍以上となってしま
う。従って、ロータリトランスが正弦波の印加電流値を
非接触で伝達する場合には、大電力が必要となり、しか
もロータリトランスのコイル(巻線)による発熱の問題
も生じる。そこで、本発明の実施例では、ロータリトラ
ンス7aないし7dのステータ側のコイル9a〜9dか
らロータ側のコイル10a〜10dに対して、高周波成
分のみを伝達するという特性を利用して、低周波(たと
えば数百Hz程度)の方形波のスパイク状の連続波c
(方形波の高周波成分)のみがロータリトランスに伝達
されるようになっている。これにより、ロータリトラン
ス7a〜7dが駆動され、磁気ヘッド8a〜8dを消磁
するようになっている。スパイク状の連続波cのみを磁
気ヘッド8a〜8dに供給することにより、出力ドライ
バ5aないし5dからロータリトランス7aないし7d
に供給される電力を少なくすることができると共に、出
力ドライバ5aないし5dの電圧ダイナミックレンジも
半減できる。なお図2(D)は、図2(C)のスパイク
状の連続波cの一周期分を拡大して示していて、磁気ヘ
ッドを磁気飽和させるために必要な電流波形である。
【0010】次に上述した磁気ヘッドの消磁回路による
磁気ヘッドの消磁方法について説明する。この実施例で
は、磁気ヘッド8a〜8dはビデオテープレコーダのビ
デオヘッドである。図1の方形波発生回路1に対する入
力電圧は、たとえば約7Vである。磁気ヘッド8aない
し8dは、対応するロータリトランス7aないし7dの
ロータ側のコイル10aないし10dに着脱可能に接続
する。そして図1のスイッチ3をオンすると、微分コン
デンサ6aないし6dからそれぞれ図2(C)に示す印
加電流値Iのスパイク状の連続波cがステータ側のコイ
ル9aないし9dにそれぞれ印加される。その印加電流
値Iの印加時間T1は、図2(C)に示していて、図1
のスイッチ3をオンしている時間である。この印加時間
T1は、好ましくは1秒ないし5秒の間印加する。もし
印加電流値Iが、1秒よりも短い印加時間T1だけ印加
した場合には、充分な消磁効果が得られない。また印加
電流値Iが5秒よりも長い印加時間T1印加されると、
磁気ヘッド8a〜8dに流れる電流が比較的大きいこと
から、印加時間T1を長くすれば、ジュール熱によるロ
ータ側のコイル10aないし10dの発熱量が増加し
て、磁気ヘッド8aないし8dの品質が低下する虞れが
ある。そこで、印加電流値Iの最も好ましい印加時間T
1としては、2秒である。また、印加電流値Iの好まし
い値としては、500mAないし1000mA(波高
値)である。印加電流値Iが500mAよりも小さい
と、磁気ヘッドのコイルにより生じる消磁磁界が小さ
く、磁気コア(ヘッド)の帯磁を十分に消磁することが
できない。印加電流値Iが1000mAよりも大きい
と、ジュール熱によるコイルの発熱量が増加して磁気ヘ
ッドの品質が低下する恐れがある。なお、ジュール熱
(J)は、J=IVT=I×IRTであり、コイルの抵
抗Rは一定なのでジュール熱は電流の2乗と時間Tに比
例する。この印加電流値Iの制御は、図1の消磁回路の
方形波発生回路1に対する印加電圧を変化させることに
よって制御することができる。図1の実施例の消磁回路
においては、方形波発生回路1に対する印加電圧を変化
させた場合に、たとえば印加電流値Iが0ないし800
mAp−pまで増加すると共に、消磁効果も増加する。
しかし本実施例では、800mAp−p以上印加電流値
Iを大きくしても消磁効果は飽和してしまうということ
が実験から分かっている。従って、印加電流値Iは80
0mAp−pと同じかそれ以上である必要があるが、印
加電流値Iが小さい方が上述したように磁気ヘッドのコ
イルでの発熱量が少ないために、印加電流値Iは800
mAp−pであることが最も好ましい。なおこの場合
に、印加電流値Iの条件としては、バイアス電流値が0
であることが必要である。図3に示すように、バイアス
電流値が0の場合からたとえば正にバイアスがかかった
場合には、磁気ヘッド8a〜8dに残留磁気が残ってし
まうためである。従って、印加電流値の最も好ましい値
としては800mAp−p程度であり、そのバイアス電
流値は0である必要がある。
【0011】次に、上述したように図2(C)の印加時
間T1だけスパイク状の連続波cが印加した後、図2
(B)で示す時点tにおいて、図1のスイッチ3がオフ
される。これにより、図2(C)に示すように、減衰時
間T2の分だけスパイク状の連続波cが減衰されてい
く。このようにスパイク状の連続波cを減衰時間T2の
間減衰させていくことにより、図4に示す原理により図
1の磁気ヘッド8aないし8dの帯磁が減衰されてい
く。図4は交流消磁の原理を示していて、減衰電流とし
てのスパイク状の連続波cが磁気ヘッド8aないし8d
のコイルに印加された場合に、コイルがヘッドコアに生
じる磁界Hと、その結果生じる磁束密度Bとの関係にお
いて、時間と共にヘッドコアの残留磁気が0になってい
く原理を利用している。図2(C)のスパイク状の連続
波cの減衰電流は、振幅コントロール回路2に設けられ
ているコンデンサおよび抵抗の時定数により、減衰して
いく。これにより磁気ヘッド8aないし8dのヘッドコ
アに対して直接減衰磁界が加わって、磁気ヘッド8aな
いし8dが図4に示した交流消磁の原理により消磁され
ることになる。
【0012】ところで図2(C)の減衰時間T2は、好
ましくは1秒ないし5秒である。この減衰電流を流すた
めの減衰時間T2は、図1のスイッチ3をオフにしてか
ら磁気ヘッド8aないし8dを取り外すまでの時間であ
る。減衰時間T2が1秒より短いと残留磁気が残り消磁
効果が得にくい。また減衰時間T2が5秒より長いと磁
気ヘッドの消磁作業を効率よく行えない。磁気ヘッド8
a〜8dに対して与えられる電流が実際に減衰する時間
は、上述のように振幅コントロール回路2のコンデンサ
抵抗の時定数によって決まるので、減衰時間T2は、そ
のコンデンサ抵抗の時定数によって決まる時間以上でな
ければならない。この理由は、減衰電流が0になる前
に、磁気ヘッドを取り外せば、当然にヘッドコアに残留
磁気が残ってしまうからである。そこで、たとえば本実
施例では、実験の結果減衰時間T2は1秒では短く、2
秒よりも短いと、磁気ヘッドコアに残留磁気が残ってし
まうので十分な消磁効果が得られず好ましくなく2秒以
上必要である。しかし、たとえば本実施例では、減衰時
間T2が2秒よりも長いと、残留磁気は残らないが、効
率良くヘッドコアを減磁する妨げになる。そこで本発明
の好ましい実施例では、減衰時間T2の最も好ましい値
は、2秒以上である。なお、本発明者が好ましい実施例
において減衰時間T2を2秒に固定して印加時間T1を
1〜10秒まで変化させたところ、スイッチがオンして
から印加電流Iが安定するまでに時間がかかるというこ
とから、印加時間Tは2秒以上でないと十分な消磁効果
が得られなかった。しかし、上述したように、磁気ヘッ
ドを流れる印加電流が比較的大きいことから、印加時間
T1を長くすると、ジュール熱によるコイルの発熱量が
増加して磁気ヘッドの品質が低下する恐れがある。した
がって、このことから上述したように印加時間T1は、
2秒が適当である。以上のことから、印加時間T1が2
秒で、減衰時間T2が2秒以上であることが、十分に消
磁効果を得るのに必要である。以上のようにすることに
より、磁気ヘッドを充分に消磁することができる。
【0013】図5は、磁気ヘッドの通常量産出荷時(初
期)と、その磁気ヘッドを帯磁した状態の時点、そして
その帯磁した磁気ヘッドを消磁した時点におけるスプリ
アスの値を示している。図5において消磁(1)は、本
発明の図1の消磁回路を用いて消磁した磁気ヘッドのス
プリアスを示していて、消磁(2)には、従来の手動に
よる磁気ヘッドの消磁におけるスプリアスを示してい
る。図5のスプリアス(Y−C)/Y(dB)は、ヘッ
ドの消磁の検討を行うに当たり、帯磁レベルの仕様とし
て用いられているのである。輝度信号をYとし、色差信
号をCとした場合(Y=5MHz、C=750kHz)
に、Y信号とC信号とを重畳記録すると、Y信号とC信
号の他に、(YプラスマイナスC)と(Yプラスマイナ
ス2C)等の周波数位置にも再生信号が現れる。これら
は、スプリアスと呼ばれていて、図5の縦軸に取った
(YプラスマイナスC)の再生出力は、磁気ヘッドの帯
磁レベルに依存することが知られている。即ち磁気ヘッ
ドが充分に消磁されていれば、スプリアス(Yプラスマ
イナスC)出力は、Y信号に比べて充分小さくなってい
る。そこで、図5において(Y−C)/Yを帯磁レベル
の指標として、消磁目標Lを−30dB以下となるよう
に消磁している。図5の結果から明らかなように、従来
の消磁方法による消磁(2)と本発明の消磁方法による
消磁(1)を比べてみると、ほぼ同様にして消磁するこ
とができる。なお図5の帯磁は、ヘッド消磁器を用いて
故意に磁気ヘッドのヘッドコアに対して帯磁させた状態
を示している。
【0014】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。図2の(C)で示した例では、スパイク状の連続波
cを減衰させて消磁するようにしているが、図6に示す
ように、通常のサイン波を用いても、同様にして帯磁し
た磁気ヘッドは消磁することができる。図6において
は、印加電流値ImAp−pであり、電流の印加時間T
1および減衰時間T2が示されている。これら印加電流
値I、印加時間T1および減衰時間T2(秒)は、図2
(C)で示すスパイク状の連続波cの場合と同様な値で
ある。このようなサイン波状の連続波は、振幅は時間と
共に減衰するは波形であることから、スパイク状の連続
波と同様に図4に示す交流消磁の原理から、振幅は時間
と共に減衰する波形であることから消磁を行うことがで
きる。
【0015】上述した実施例は、図1に示すような消磁
回路によりロータリトランスを介して磁気ヘッドのヘッ
ドコアに対して消磁電流を流すようになっている。消磁
回路に電圧を印加した状態で、磁気ヘッドを取り外すよ
うになっている。そして印加電流値I、印加時間T1お
よび減衰時間T2を設定することにより、磁気ヘッドの
消磁を短時間でしかも確実に行うことができる。従って
消磁をする作業者の負担が軽減する。この消磁回路を磁
気ヘッドの電磁変換特性を測定する機械に内蔵すれば最
良の状態で消磁および測定をすることができる。この電
磁変換特性を測定する機械は、測定テープを巻き付けた
ドラムを回転させ、磁気ヘッドを突き当てることで接触
させ、再生特性や最適記録電流(ORC)、リップル
(うねり)、スプリアスなど必要な電気特性データを測
定する。従来は、電磁変換特性を測定する前に、手動で
磁気ヘッドの単品の消磁を行っていた。しかし磁気ヘッ
ド取り付け位置に消磁回路を内蔵することにより、本発
明の消磁方法を用いて磁気ヘッドの消磁を行えば、磁気
ヘッドの電磁変換特性を測定が帯磁のない最良の状態で
行える。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、短
時間で確実に消磁をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの消磁方法を実施するため
の消磁回路の一例を示す図。
【図2】図1の消磁回路における各部分の波形を示す
図。
【図3】消磁電流にバイアスがかかった場合に残留磁気
が生じることを説明する図。
【図4】減衰電流による交流消磁の原理を示す図。
【図5】消磁を行った測定結果の一例を示す図。
【図6】図2のスパイク状の連続波とは異なるサイン波
状の連続波の一例を示す図。
【符号の説明】
1 方形波発生回路 2 振幅コントロール回路 3 スイッチ 4 バッファ 5aないし5d 出力ドライバ 6aないし6d 微分コンデンサ 7aないし7d ロータリトランス 8aないし8d 磁気ヘッド(ビデオヘッド) I 印加電流値 T1 電流の印加時間 T2 減衰時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドのコイルに対して、500m
    Aないし1000mAの印加電流を1秒ないし5秒の印
    加時間流し、 磁気ヘッドのコイルに対して、減衰電流を1秒ないし5
    秒間の減衰時間流して、磁気ヘッドのヘッドコアに減衰
    磁界を加えて磁気ヘッドを取り外して磁気ヘッドの消磁
    をさせることを特徴とする磁気ヘッドの消磁方法。
  2. 【請求項2】 前記印加電流は800mAであり、前記
    印加時間は2秒である請求項1に記載の磁気ヘッドの消
    磁方法。
  3. 【請求項3】 前記減衰電流は、スパイク状である請求
    項1に記載の磁気ヘッドの消磁方法。
JP5509995A 1995-02-20 1995-02-20 磁気ヘッドの消磁方法 Pending JPH08221723A (ja)

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